サービス開始日: 2020-05-11 (1651日目)
・ヴァイオレットにとって最大の成長→命令がいらない、自分のための人生へ
ついに『命令はいりません』と言えたヴァイオレット。
この13話をかけて本当に成長したなと、娘の成長を見守る親のような気持ちになりました。
・最後に書くのは自身のための手紙→手紙の雨が降る
予想通りだからこその王道な展開がよかったですね。
手紙の雨が降るシーンもすばらしく『あの手紙ひとつひとつに想いがこめられているんだ』とこの作品を見続けたからこその感想をいだきました。
・ギルベルト生存ルートを描かなかったスタッフの勇気→でも最後にヴァイオレットが向かった先の相手は……
最後に描かれたのは未来の光景か、それともヴァイオレットが夢見たイメージか。
どちらにせよギルベルトの生存を直接描かなかったスタッフの勇気と意志に拍手したいです。
・人によって釣りの楽しみかたはさまざま→釣れなくてもいい時間が過ごせる
このあたりの描きかたもいいですよね。
釣りをどんな風に楽しんでもいいんだと、素人としては勇気がもらえます。
・迫力満点のマゴチ釣り→釣りの危険さもきっちり描く
海に落ちそうになる陽渚を描くなど、しっかり釣りの危険さも描いてましたね。
そのバランス感覚に感心しつつ、マゴチ釣りの迫力を楽しむことができました。
・釣った魚を調理する=殺すことを正面から描く点に好感
それもちゃんと陽渚にトドメを刺させているところが、釣り人としての覚悟を感じさせますね。
とにかくあらゆる面でバランスがよく、公平に釣りを描いているこの作品が、大好きになりました。
・手に汗握る対決!→華が本当に一発で決める快感
このあたりのバトル描写はさすがですね、
ギリギリで決めたシーンでは、いい意味で鳥肌が立ちました。
・戦車道の美学を持ったライバル、ケイ→みほとお互いを認め合う展開に
みほはここでもしっかり友情を育んでいましたね。
ケイの言う『反省会』の内容が気になるところ。
・無口で冷たいように見えて、妹さんにめちゃくちゃ甘くてやさしい姉、まほ
一見すると悪役(というかラスボス?)として構える、無口な姉まほ。
でも妹の友人のために迷わずヘリを使い、無言で去る姿は『ものすごく妹思いでやさしい姉』にしか見えません。
・爆笑の妖怪エピソード→れんげの珍しい扱いがおもしろい
良い意味でれんげの扱いが悪く、からかわれているのが珍しいですね。
ラストの『みんな妖怪だったオチ』も大好きです。
・駄菓子屋のぶっきらぼうなやさしさ→前半とは真逆で、れんげが最大級に大切にされる
駄菓子屋は無愛想なようで、れんげをとても大切にしているところがいいですね。
所々に駄菓子屋のやさしさがあふれていました。
・れんげもまた駄菓子屋のやさしさに気づく→寝ていれば上着をかけてやり、ちゃんとお礼を言う
そのやさしさにれんげがちゃんと気づいているところも好きです。
れんげと駄菓子屋の組み合わせはこの作品の中でも特に好きな名コンビです。
・今までこの作品にいなかったタイプのキャラ、アスカ
基本的にゲンドウを中心にキャラが動いていたこの作品。
そこにアスカという自分の感情のままに動くキャラを出したのはおもしろいですね。
・食えない男、加持リョウジ登場→やはり物語はゲンドウの野望とともに回る
ミサトと寝たことをあっさり明かすなど、加持の食えない男感がすごいですね。
ゲンドウに何やらお届け物を用意したようですが、使徒が狙うキーアイテム『アダム』の正体はいかに。
・水中専用使徒を釣るというユニークな作戦→戦闘機一機あたり一億円と過程すると、とんでもない被害額に……
エヴァが戦闘のたびにどれだけの被害額を出しているか伺える話でしたね。
そりゃ一部の政治家やら軍人がゴネるのも納得の額です。
・最終回直前なだけあり、激しいアクションが冴える回→同時に今のヴァイオレットの意思が語られる回でもある
京アニだけあって、アクションシーンの作画がすばらしいですね。
最終回に向けての助走が加速した印象です。
・今までヴァイオレットが得てきたもの→それらが不殺を誓わせた
今までヴァイオレットはその手紙でさまざまな人の心を変えてきました。
実は同時にヴァイオレットの心も動いており、それが今回の不殺へとつながったのでしょう。
今まで描かれた回にどれひとつ無駄がないのがすばらしいです。
・最終回でははたしてだれの手紙を代筆するのか?→やはりヴァイオレット自身の想いをつづった手紙か?
代筆というテーマだけに、最終的にヴァイオレットがどんな手紙を書いて幕を閉じるのか、非常に期待しています。
ヴァイオレットが手紙を書けなくなるような終わりかただけはしないように願いたいですね。
最終回に期待です。
・出てくる魚料理がどれもおいしそう!
なめろうを焼いたさんが焼きや、アジ南蛮などどれもおいしそうですね。
食いしん坊な自分としては、釣りが魅力的に見えてきました。
・陽渚の運動音痴ぶりがすごい→昔の自分を見ているかのよう……
自分も運動音痴だったので、学生時代を思い出しました。
陽渚は運動音痴だったり、精神的に不安定になるとすぐ羊毛フェルトをしたりと、おもしろいキャラですね。
・そんな運動音痴でも釣りは楽しめる!→自分専用の釣り竿の嬉しさ、キャスティングする楽しさ
次々と描かれていく釣りの魅力に、強く惹かれますね。
『作者が釣り好きなんだろうなぁ』ということがバンバン伝わってきていい作品です。
・みほのために怒る仲間たち→さらに友情が強まることに
姉であるまほ達の辛辣な言葉に、怒りをあらわにする沙織たち。
中でも麻子の鋭い指摘と、秋山殿の忠犬ぶりが光りますね。
・秋山殿決死の潜入→それを笑って許すサンダース大付属高校の強敵感
着替えようとしてからカメラに気づき、顔を赤らめる秋山殿がかわいい。
サンダースもケイが大物感を出していて、なかなか敵として期待できますね。
・敵側の通信傍受→対する作戦が現代だからこそできる妙手
ガルパンに出てくる戦車は第二次世界大戦頃のものだったと聞いています。(まちがっていたごめんなさい)
当時はケータイなんてないわけで、こういう現代だからこその戦術には燃えますね。
・夏海主役回!→という名のイジり回
めずらしく、夏海がイジられまくってましたね。
不自然に腕時計を渡されていたのでなにかあると思っていたら、あんなオチが待っているとは。
・女の子らしい夏海もかわいい→特に褒められすぎるとキャパを超えちゃうところが
女の子らしさを否定しているところが、余計に思春期の女の子っぽいですよね。
夏海はどんな女性に成長するのか、妄想がふくらみますね。
・ひかげもあいかわらずいいイジられっぷり→姉としてのプライドが……
れんげの前で土下座したり、結局ダンゴを食べたのがバレたりと、踏んだり蹴ったりなひかげ。
だからこそある意味おいしいですよね。
・ミサトに嫌味を言えるようになったシンジ=心を開けた証拠→心を開いたのはシンジだけでなく……
最後にケンスケたちが『ミサトがだらしない姿を見せられるのは、シンジに心を許した証拠』と語っていましたね。
ようやく心を開き合えた二人。
これからの関係の進展に期待です。
・『褒めてもらいたがっている。大した男じゃないわ』というリツコの言葉→まさに自分のことだと反省
リツコってよくこういう刺さる発言をするキャラですよね。
この言葉には反省したいところ。
・人の造りしもの→暴走はゲンドウの命令によりリツコが仕組んだものか
要はネルフによるライバル潰しだったわけですね。
いろいろと暗躍している様子のゲンドウ。
本当にこの物語はゲンドウを中心に世界が回っていますね。
・ヴァイオレット再び戦場へ→爽快な無双と消し飛ぶあまりに重すぎる現実
かわいい女の子が戦場で無双する。
それだけ聞くとスカッとして気持ちよさそうに聞こえますよね。
しかしこの作品の場合、そんなサービスシーンをとんでもないシチュエーションでやる。
無双なのにスカッとしない、むしろ気持ちが重くなる。
とても貴重なシーンです。
・アニメだからこそのリアル→衰弱した人間の唇はカサカサになる
銃撃されてから死ぬまでの流れがあまりにリアルで、胸が苦しかったですね。
無双シーンではヴァイオレットにアニメ的な動きの活躍をさせていたのに、こういうところは徹底的にリアルに描く。
スタッフのこだわりを感じます。
・泣き虫なヴァイオレット→かつては考えられなかった姿が胸を打つ
かつては無表情で感情を見せなかったヴァイオレット。
それがここまで感情豊かになるんですから、成長を感じさせますね。
だからこそヴァイオレットの笑顔が見たいわけですが、心からほほ笑むことのできるエピソードは描かれるのか。
期待です。
・生き物苦手都会っ子、釣りを始める→釣りの『苦手意識』と『おもしろさ』がわかる回
この作品は釣りの良し悪しをしっかりリアルに描いており、とても好感が持てますね。
特にエサを触る=臭いは釣り素人あるあるです。
・虫やタコの中身など、グロもしっかりリアルに描く異質さ→グロもあるのが釣り
釣りって生き物を罠にかけて殺して食べるわけですから、とてもグロテスクな面がありますよね。
そこを『ただのスポーツですよー』とごまかさず、ちゃんとグロテスクなところはグロく描いているのも実にいいです。
誠実な作風ですね。
・主人公の陽渚といっしょに釣りを始めたくなる
釣り経験が少ない自分からすると、陽渚といっしょに釣りが好きになっていく感じがいいですね。
どこまで釣りの魅力を深く描いてくれるのか、期待です。
・ガルパン初心者は四話から見るのがオススメ→ガルパンのおもしろさがわかる神回
以前、父から『最近流行っているガルパンが気になる』と言われ、一緒に一話目から見ていたんですね。
しかし父は『わけがわからん』と二話目で視聴をやめてしまいました。
確かに一話から三話まではこの作品の醍醐味である『戦車戦』が少ないので、初心者に見せるなら四話からがいいのかもしれません。
・勝負に負けて好敵手を手にする→みほが聖グロリアーナ女学院という新たな友人を手にした回
『みほが友達をつくっていく』という裏テーマがある、それが私の持論です。
今回はダージリンに認められ、好敵手にしか渡さない紅茶をもらってましたね。
着々と友達が増えていくみほ。
最終的な着地点が見えてきました。
・即全国大会編が始まるテンポの良さ→ドキドキワクワクが止まらない!
とにかくガルパンは三話からのテンポがいいですね。
次々と試合が決まっていくので、見ていて退屈する時間がありません。
これこそガルパンの強みかと。
・木の工作&パッチワークのものづくり回
今回は『ものづくり』をテーマに物語が作られていましたね。
れんげの作った工作が駄菓子屋の家に飾られているのを見て、思わず笑みがこぼれました。
・赤ちゃんの頃から作中最強キャラなれんげ
作中で最年少だけあり、れんげってどこか最強感のあるキャラですよね。
みんなれんげに対してだけは大人になるから、理不尽な目にあわないというか。
だからこそ各シーズンの四話目では視聴者が泣かされることになるのですが。
・小鞠が少し大人になった日→幼い頃に大切だったものと生きる
いつも大人っぽくなりたいと駄々をこねる小鞠。
そんな小鞠が子どもの頃の大切なものを受け入れることで、少し大人に成長するところがおもしろいです。
・「あなたは死なないわ、私が守るもの」の真意→作戦遂行の覚悟と、情けないシンジの先に行く意思、そしてゲンドウへの想い
この言葉にはさまざまな意味がこめられていますよね。
ゲンドウのために作戦を遂行する覚悟はもちろん、情けなさを露呈したシンジに対して「仕方ないなー先輩だから守ってやるよ」的な気持ちもあると思います。
・ゲンドウを中心に動く物語→ゲンドウと同じ行動をするシンジと、シンジの笑顔にゲンドウを見る綾波
この作品はとことんゲンドウを中心に回っていますね。
少なくとも主要キャラであるシンジと綾波は、ゲンドウに影響され行動しています。
ゲンドウからの親離れもテーマに含まれるのか、気になりますね。
・難しいことはさておき、使徒との決戦に手に汗握る神回!
今回は作戦の立案から準備、決戦とすべてのテンポがよく手に汗握る展開でしたね。
このテンポのいいドラマがエヴァンゲリオンの良いところだと思うのですが、世間からはあまりそう認識されてないような。
・声を上げて泣いた最高のエピソード→手紙の意味、ヴァイオレットの隠していた気持ち、ラストのタイトルで号泣
もともと母親もののエピソードに弱いのですが、今回のこの話は完璧でした。
母が手紙を送る相手はかんたんに予想できましたが、なぜ時間がかかっているのかその意味を理解した時、思わず涙が。
その後もヴァイオレットの気持ちがわかって声をあげて泣き、ラストで明かされるサブタイトルで涙が止まらなくなる。
とにかく泣かされまくりの回でした。
・アンの子どもらしさがリアル→大人と子どもが同居するアンの想い
一見するととても子どもっぽいアン。
しかし母親の真実にはとっくに気づいているし、その後の生活のことも想像している。
アンという難しい少女を諸星すみれさんが熱演されていました。
・その後のアンの姿にも落涙→少女はかつての愛しい母と同じ母親へ
アンが成長していくシーンがよかったですね。
恋をして結婚し、子どもを授かる。
『描かれる少女の幸せが、古い昔の価値観だ!』なんて声もありそうですが、自分はこの展開に全肯定です。
アンが幸せになって笑顔を浮かべてくれていた、それだけで自分は大満足です。
・マンガ家ギャグと父の謎を追う二つの物語が同居するテクニカルな作品
ふたつの時間軸が交差する物語作りが実に巧みな作品でした。
ただふたつ別々の物語を書くのではなく、それぞれの話をしっかりテーマごとにリンクさせているのが、素直に『上手い』と思いました。
・久米田先生らしいキレキレのギャグ→作者のベテラン化もあり、マンガ家ネタがおもしろい!
もともと久米田先生はギャグマンガ家としてキレキレのセンスを持っていましたが、それがさらにレベルアップ!
いまの久米田先生だからこそ書けるマンガ家あるあるには、腹を抱えて笑いました。
過去作品のような暴走オチがなかった点も、作風にあっていてよかったです。
・手品は種明かしする前までがおもしろい→それがわかっていても引き込まれる謎パート
正直、謎パートは答えがわかってしまうと『なーんだ』となってしまう面が多少あります。
それでもこの作品の謎パートには視聴者を引っ張るだけの力がありました。(なんとなく浦沢直樹の作品を思い出したり)
それにマンガ家という主人公の仕事を象徴するような『あの悲劇』はたしかにインパクトありました。
種明かしのあとを想像してガッカリするより、目の前の最高におもしろい手品に全集中する――この作品にはそんな楽しみかたが似合うと思います。
・次回予告で語られた『隠し子と』はミスリード!→そんな展開を上回るおもしろさ!
まさか『隠し子と』をミスリードとして使い、予想の上を行く展開を見せてくれるとは!
記憶喪失ネタなんかは作中でツッコミを受けるとおりベタなんですが、それでもドキドキの展開でした。
・ジャンプというマンガに押しつぶされた可久士
すごく象徴的ですよね、このシーンを思いついた時点でこの作品は『勝ち』です。
しかもジャンプが崩れたのが『早バレするために本を抜いたやつがいるから』というのが、現代のマンガ事情を色濃く反映していて、これまたリアルです。
・最終回でヒロインが走るアニメは傑作!→『かくしごと』真の三つ目の意味は娘から父への『秘事』
けいおんやはなやまた、たまこまーけっとなどもそうでしたが、最終回でヒロインが走るアニメはいいですね。
爽やかだしドキドキ感もあって『ああ、最終回だな』という気分になれます。
カエルの子はカエルで、姫が抱いた作中三つ目の『かくしごと』がマンガ家になる夢のあたり、よく考えられたまとめかたでした。
・練習試合での無双→即他校との試合というテンポのよさ
この作品はとにかく物語が進むテンポが早くていいですよね。
一話目でじっくりみほのキャラを描いてから二話、三話とポンポン話が進んでいくのが気持ちいいです。
・戦車をデコる→現代的なカワイイのリアル
こういう女子高生らしさの描きかた、とても好きです。
それもただ可愛くデコるのではなく、各チームごとに個性が出ているのがいい。
大量のキャラを描くうえで、上手くチームの性質を書き分けています。
・みほによるチーム編成→各々適材適所へ=友達としてそれぞれの適正がわかった
みほのテーマは友達との友情を育むことですが、今回もその点がしっかり描かれていましたね。
戦車長として仲間たちを適材適所に振り分けるには、各々の性格がわかっていないとできません。
つまり振り分けができた=友達との友情が深まりそれぞれのことがわかってきた、ということでしょう。
・イジられキャラとしての魅力を発揮したひかげ
今までは小鞠のイジられっぷりが目立ってましたけれど、ここにきてひかげのイジり安さが表面化した回でした。
ひかげのイジり安さは以前から描かれてきましたが、ここにきてそれが開花したような印象です。
・最年少らしく、意外と体力のないれんげのリアルさ
夏場に歩き続けて、最初にれんげがバテるのがリアルですよね。
子どもは元気にはね回るけれど、その分消耗も早い。
こういうリアルさ大好きです。
・一期オープニングのエピソードを再現→蛍が川に飛び込む=れんげたちの『仲間』になるまで
東京の友達から手紙がきて、少し東京側へ想いを寄せる蛍。
しかし東京の子がしないようなことにチャレンジすることで、蛍が田舎の子になる=改めてれんげたちの仲間になる物語が描かれていました。
一期のオープニングで好きなシーンだったので、ここがちゃんとしたエピソードで描かれたのが嬉しかったです。
・子ども相手でも容赦ない人、ミサト
ミサトって気のいいお姉さんなイメージがありましたけど、意外と辛辣ですよね。
まだ子どもであるシンジ相手でも、大人と変わらない厳しさを見せることがある。
それについての良し悪しは、さらに物語が進んでから語ることになりそうです。
・綾波に嫉妬するシンジ→でも見ているのは綾波のほうではなく、ゲンドウ
シンジが見ているのはあくまでゲンドウのほうであり、これは親子の問題なんですよね。
たしかにレイというふしぎな少女に興味を持っているけれど、それもキッカケは『ゲンドウが関わった少女だから』ですし。
この作品って思っていた以上に父と息子の物語ですね。
・綾波は無感情なキャラじゃない→ゲンドウに淡い想いを寄せる思春期の少女
綾波=無感情キャラとして知られていますが、実際に見てみるとそんなこと全然ないですね。
自分のことを決死の覚悟で救ってくれたゲンドウに、淡い想いを寄せていますし。
わざわざゲンドウの壊れたメガネを宝物にするような、ちょっとした女々しさもある。
さらにゲンドウのことを侮辱されたら、怒りをあらわにして相手の頬を叩くような一面も。
リツコが評した『生きるのが不器用な少女』という言葉がピッタリ似合います。
・手紙をもらう嬉しさ→この作品だからこそ書けるテーマ
この作品の基本となるテーマですよね、手紙をもらう嬉しさって。
人に幸せを配るのですから、自動手記人形ってとてもいい職業です。
・その名にふさわしく→ギルベルトが残してくれたやさしい『命令』
ギルベルトからの命令を求め続けたヴァイオレット。
だからこそギルベルトの残したやさしい『命令』によって再起するわけですね。
ヴァイオレットの心の変化が巧みに描かれていました。
・罪を背負った過去は消せない→同時にヴァイオレットが自動手記人形として届けた幸せも消えない
ここのシーン、声優陣の演技が極まってましたね。
見ていてこっちまで泣きそうになります。
過去に関して受け取り方だけでこんな救いがあるなんて、本当にすばらしい話でした!
・最終回平気彼女→最終兵器彼女ネタだと気づいて爆笑!
あいかわらずこういうネタが上手いですね。
それだけに次回予告を見て、タイトルの『かくしごと』に『書く仕事』と『隠しごと』だけでなく『隠し子と』の意味があることに気づいた時は、やられた!となりました。
・姫のお誕生会という最高に幸せな時→しかしこのあと姫は……
ここまで最高のエピソードを見せた後に、現代編で暗い顔をした姫を見せる鬼畜さがすごいですね。
残り一話でどう解決させるのか、楽しみで仕方ありません。
・この物語に仕組まれた最終最大のかくしごとはなにか?
上記の通り『隠し子と』の爆弾がしかけられていたわけですが、かくしごとはまだありそうな予感です。
スタッフはこの作品のラストにどんなサプライズ(隠しごと)を見せてくれるのか?
期待です。
・新キャラの秋山殿のキャラが濃い!
とにかくキャラが濃くていい子ですね。
普段はおとなしいのに、戦車が絡むとパンツァーハイになる戦車オタクぶり。
戦車好きだけあって戦車道家元の娘であるみほのことを尊敬しているところもいいです。
まさにみほを称賛する『みほsugeee』キャラとも言えます。
・戦車の方向転換は操縦手の肩を蹴る!→いい感じのリアリティ
戦車道というぶっ飛び過ぎな設定。
そこに戦車のリアルを描くことで、見事にウソくささを相殺していますね。
『ちゃんと戦車の描写はリアルに描くよ!』という、制作側の決意表明を聞いたようでした。
・友達のいなかったみほが、今度は秋山殿と友達になる→みほの友達作りがひとつのテーマ?
第一話で沙織と華が初めての友達になってくれて、みほは大きく成長しました。
さらに今回、秋山殿と自分から友達になることで、みほはさらなる成長を遂げています。
この流れからみるに『みほの友達作り』も裏テーマのひとつなのかなと思いました。
・今回は吉田玲子脚本→小鞠イジりネタが少なくて安堵
正直小鞠をイジるネタに食傷気味だったので、吉田玲子女史が敢えてほかのネタで勝負してくれたのは嬉しかったですね。
実力に自信があるからこそ、定番ではなく新しいネタにチャレンジする。
その姿勢がすばらしいですね。
・夏海と蛍の珍しい組み合わせ→前半のホタル(人間)と仲よくなった
夏海と蛍という、今まで描かれなかった関係に踏み込んだのがよかったですね。
それもただの不仲ネタではなく、最終的にはより仲を深めて終わるところが実に良心的。
・花火騒動から森でのホタル観賞へ→後半のホタル(虫)と仲よくなった
今回はタイトルに二つの意味がこめられた、テクニカルな回でした。
ちゃんと二つの要素を両立し、話としてまとめる。
吉田玲子女史の実力にはうならされるものがあります。
・逃げ出した後に待っていたもの→叱責するミサトの顔が、シンジには影で見えていない=お互いの心が通じてない
黒服に連れられ帰還してからも、シンジは誰にも心をまだ開いていません。
それを表したのが、逆光により影でミサトの表情をわからなくする、あの演出でしょう。
とても圧迫感のある絵面であり、シンジの視点では常に周りの大人があんなふうに見えていることが示唆されていますね。
そりゃ心を閉ざすわけです。
・最初にシンジの心のベルを鳴らしたのはケンスケ! そこへトウジも加わり……。
『自分も母親がいない』と告白することで、最初にシンジの心を動かしたケンスケでした。
ケンスケのファンである自分としては嬉しいところ。
さらに駅での再会で、トウジもシンジに心を開きます。
黒服から逃れてトウジに謝ろうとしたのも、シンジが心を開いた証拠でしょう。
・シンジとミサトが見つめ合い、初めて心を通わせる→ハリネズミのハリが刺さらない距離でのコミュニケーション
ここでの考察しがいのある(またの名をわかりづらい)演出。
自分なりに解釈すると、今までシンジがミサトの顔を見ていなかったのは、上記の考察どおりです。
しかしこの場面でシンジはミサトの顔をまっすぐ、長時間に渡って見つめた=初めてミサトの心に向き合いました。
だからシンジは心を許し『ただいま』と言えたのです。
シンジにとって黒服に連れられネルフに帰還したあとも、ずっと家出が続いていたからこそ『ただいま』という言葉が心を開いた証になるのでしょう。
・ついに語られるヴァイオレットとギルベルトの過去→本当に武器だった少女
今のヴァイオレットを知っていると、かつて『武器』としてテキパキ人を殺していた姿に胸が苦しくなりますね。
ろくな教育すら受けられなかったヴァイオレット。
だからこそギルベルトの存在は大きかったんだなと、思い知らされた回でした。
・『少佐の瞳の色は美しいです』→まっすぐなアイラブユー
これほどすばらしいアイラブユーの言葉があっただろうか。
夏目漱石の『月がきれいですね』にならぶ名文句ですね。
こんなことあのヴァイオレットに言われたら、そりゃギルベルトも泣くというものです。
・ラブストーリーなのにキスどころかハグすらないところの吉田玲子らしさ
『たまこラブストーリー』でもそうでしたが、吉田玲子女史はラブストーリーを描いても、絶対に直接的な描写はしないんですよね。
キスどころか、ハグすらしない健全っぷり。
こういうところに脚本家としての性格が出ていると思います。