好きや情熱に支えられたくくるの奮闘ぷりが印象的な回でした。意見やこだわりを積極的にぶつけていく彼女の姿勢は時に空回りしたり衝突したりもしますが、その情熱が自然と伝わって共感したり応援しようと周りの人の心を動かすことのできる素敵なところだと思います。
また、くくる自身もがまがまやティンガーラでの経験を通じて、壁にぶつかりながらも歩みを進めていくうちに、自分に何が出来るのか、また気持ちや情熱をどう表現すれば良いかを学びつつある気がします。そういう意味で本作はやはりくくるの成長物語が主軸なのかなと思ったり。
ティンガーラの人たちは時に態度や言葉がキツめで一見ギスギスした雰囲気もありますが、生き物が好き、生き物を真剣に考えているという部分では皆共通するもの持っていて、だから意見が食い違い衝突しても根底の部分では分かり合える。そんなところは素敵だなと思います。
そういえば夏凜も飼育員になりたくてティンガーラに転職したはずですが営業に配属されており、それを悩んでる素振りを見せたり、くくるの不満に同調したりする様子がないのは少し気にかかるところ。くくるが配属されるまでの半年間?に気持ちの区切りをつけたのでしょうか。
副館長、くくるの話全く聞かず完全オレオレペースなところが笑えてちょっと好きw 何かトドのような大きな動物みがあるというか。態度は横暴ですが言っている事は割と妥当に思えるのでそこまで不快でないのもあるかも。まあ観てるだけの立場なので言える事ではありますが。
風花はペンギン担当に。彼女こそお客さんと接点のある営業が向いてそうな気もしましたが館長の真意はいかに。そして相変わらずしっかりメモを取るまめさに風花の真面目さが滲み出てて素敵ですね。またペンギンポーズ(仲良く〜と言いつつ手をパタパタするやつ)して欲しいです。
はいばるさんは相変わらずのツンな態度ですけど、生き物のことを真剣に考えているという点ではくくると根っこは同じだと思うので、この二人いつか分かり合える気がします。そしてマリナはきんモザのカレンのノリねw
そして、今話は意に沿わぬ仕事や人間関係に疲れ切っていたくくるが、風花が来て一転して前向きに仕事に取り組んでいく姿が印象的でしたが、同時にやっぱり風花がいないとダメなのではという不安も頭をかすめたり。この辺り今後の布石となるのでしょうか。
主人公たちが置かれる厳しい試練、状況を演出するのは上手いのだけど、それを解決していくためのロジックがいつもおざなりなのはいただけない。ここをしっかり積み上げた上で最後の奇跡を持ってこないと本当に感情移入するのは難しいと思う。
映像と、あと劇伴はとても素晴らしいものでした。