冒頭のゴジラの足音の重量感、叫び声の迫力、口から吐き出す圧倒的破壊力の光の輪と光線。いやーゾクゾクして最高ですね。ゴジラ初心者ですが、本作を通じて怪獣映画の楽しみ方・魅力を学んでいる気がします。ナウシカの巨神兵見てワクワクしていたのだから元々好物だったのかも。
ミステリ部分では、様々な謎がだんだんと一つに収束しつつあり、考えれば何か見えそうなんだけど、まだどうも良く分からない感じでもどかしいです。ゴジラの骨から辿って発見されたデータはMD5やユンとメイの会話が使われている事実から、未来の彼らが書き残したものという事だろうか。しかし、アーキタイプによって未来が見えるという話は散々でたけど、過去を覗けるという話は全く出てきていないし、どうやって過去へ送ったのか…等々いろいろ妄想してみるものの、結局まだまだわからない事だらけです。
特異点使ってゴジラごと過去へ送り込む感じだろうか。その際にユンたちが何らかの方法で、データを埋め込んだ音楽が流れる電波をゴジラの骨が発するように細工。歴史改変を最小限に留めるよう、時間軸上である時点まで到達したユンやメイにしか分からない形に変換した上で。
ピンチに陥るスピアヘッドに迎撃砲での支援を実現させたレーナ。ただ正論に訴えるのではなく、”現実”を見据えて目的のためにあらゆる手を尽くす。レーナに肩入れして観ていた身としては、前話の挫折から成長した彼女の逞しさが見て取れて嬉しいですね。3話でセオに怒鳴られた時もそうですが、レーナは考え方は堅いけれど、辛い現実に打ちのめされてもきちんと軌道修正し再び立ち上がれる、柳のようなしなやかな強さを持っていて、そこが彼女の大きな魅力だと思います。
そして、突然に訪れた別れ。終盤にレーナが打ちひしがれる光景はもはや本作の定番になっていますが笑、こう立て続けだと流石に気の毒でもあり。レーナにとって別れはスピアヘッドの存在がかけがえのない大切なものになっている事を思い知った瞬間なのかもしれません。考えてみれば彼女とスピアヘッドとの繋がりはパラレイドに依存しており、それが使えなくなるなら関係そのものが切れてしまう。それまで仲良くしていてもある日突然音信不通になったりするネットの人間関係を思い起こさせます。果たして彼女はスピアヘッド追いかけるのか否か。
レントンとエウレカのゲッコーステイト改善計画。なんだか二人の成長を実感させられる。
ホランドの重荷を一緒に背負う覚悟をするタルホ。
アクセルとドミニクのふれあい。
そしてとうとうエウレカの真実が明らかに。
「エウレカ。君は君だよ。」
レイの死。チャールズを殺され、そして子供が出来無くなった原因と思っている憎き相手に、やっと出来たと思った息子を取られた、というエグい因縁を突きつけられながら、女としての覚悟や意地を最後まで見せつけてくれた。
タルホも同じ。最愛の人の命が危なくて、彼が忘れられない女の弟の血を輸血しなければ助からない。苦しみを押し殺してレントンに頭を下げ輸血を頼むタルホの覚悟は強く心に焼き付いた。
GET IT BY YOUR HANDSは今話で聞き納めだろうか。
魔の9話ということで、萬軍破殿の行末を心配しながら観始めたのですが、とりあえず無事でいてくれて良かった…。気苦労の絶えない彼にはなんとか幸せになって欲しいのです。
そして凜雪鴉が七殺天凌の魅了の餌食に。けど十中八九演技なのでしょうねえ。本当にかかっていてくれたら最高なんですが。いつも物見雄山で遠くから高笑いしている彼が生の感情を丸出しにしている姿を見たいという欲望を抑えきれませんw 今までそれを叶えてくれた偉人は唯一嘯狂狷だけ。