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良い

チョコラータがセッコをよしよしする姿がどう見てもご主人と飼い犬にしか見えなかったんだけど、二人の関係性はそういう認識で良いのだろうか……

グリーン・デイは広範囲に高威力を発揮する。それから逃げるには上へ登るしか無いが、セッコによって地面が沈められてしまい逃げる時間も稼げない。
その際にブチャラティが採った選択は自分が囮になり落下しつつ壁から出たセッコを叩くというもの
落ちればカビにやられるという局面でのこれは決死の行動。プロシュート戦のように仲間が目的地に辿り着けるなら自分の命を懸けてもいいというチームを背負う者の覚悟
ブチャラティは自分の命を使って時間を稼ごうとしたわけだ

けれど、ブチャラティは生き残る。というより既に死んでいるからカビにやられない
ゴールド・エクスペリエンスがブチャラティに与えた生命エネルギーは死を覆すことは出来なかったが、ブチャラティに僅かな時間を与えることに成功していたと判明する
正しい時間を失い、猶予された時間の中で活動するブチャラティだからカビにやられることはない
でも、それはブチャラティに残された時間が本当に残り少ないという事実も示しているわけで……

ヘリでカビをローマ中に撒き散らすチョコラータ。コロッセオで謎の男が待っていることを考えるとジョルノ達には目的を成し遂げる時間制限がかかってしまったようなもの
また、ローマ中の人々を殺し尽くすような残虐非道な遣り口は早く止めるしかない。しかし、チョコラータはヘリで遠くへ逃げようとし、追うにもセッコに依る妨害が続く
そんな場面での別れ方が印象的。弾丸を植物にし届かない筈の距離を埋めたジョルノとミスタ、追うための時間が残されている二人。対してカビが広がる中でセッコに対峙するのは既に体が死んでいる、時間が残されていないブチャラティ
二手に分かれる行動がそのまま別離に繋がるかのようで……

ナランチャはブチャラティへ複雑な想いを見せるトリッシュに「後でゆっくり自分の気持ちに気づくんだね」と声を掛ける。果たしてトリッシュが自分の気持ちに気づき、且つブチャラティが答えられる時間はまだあるのだろうか?



良い

ベッドで寝ている中野の元にシロが来てゲームをやろうと誘う光景が、休日の親子のそれにしか見えなくてつい和んでしまった
中野もこの現状を「まるで家族のようだ」と例えているし、この三人の関係性はいつの間にか丁度良い感じに落ち着いてきたようだね
ただ、中野が父、仙弧さんが母とするとシロは子供ポジションということになってしまうのだけど、シロとしてはそれで良いのだろうか?

仙狐さんにメイド服を着せた高円寺。よくやったと褒めたいところだけど、そこは何とかしておまけパートのように大正浪漫メイドに出来なかったものか



良くない


普通

終わってみれば、一番美しい戦いを披露してたのってニガムシな気がする。描かれてないけど

それぞれの強さの背景が描かれる回
深海王を乗り越えるために武術大会に参加したマックス、素早い敵に対抗するための武器を成長するためと受け入れたジェノス、姉への対抗心からドS怪人に洗脳を掛けられても自我を維持したフブキ

そういった理由の上に強さを練り上げようとする者達に対して、特に理由もなく理不尽なまでの強さを備えたサイタマやスイリュー、タツマキ。
強さの理由を「才能じゃないかな?」と軽く言った上で、その圧倒的な強さを披露するスイリューはこの作品だとちょっと珍しいタイプかも
でも、そんな彼もやっぱりサイタマにはワンパンで負けるんだろうか?そしてサイタマは何時になったら武術を体験できるのだろう?



とても良い

イタチは金によって、しらぬいは人への絶望によって、多宝丸は国を守る為。元の姿から変わり果てた者達の在り様が描かれる

イタチは当初、安定を手にするために火袋を騙した。その後、自分たちを蔑ろにした侍から離反した。地蔵に金が隠されているのではないかと探る中でイタチは「これがあれば俺達はもっとマシな所へ行けるんだ」と呟く。彼は金そのものではなく、金によって状況を動かすことを望んだ。
イタチは醍醐に追い詰められても逃げる道は選ばない。戦から逃げるには金が必要だから、宝を見つけるまでは逃げられないと考えているから。結局の所、彼は戦から逃れようとし続けていたということなんだろうね
……そんなイタチでも金によって全てが変わってしまったわけではなくて、爆発のシーンで咄嗟にどろろを庇った描写には彼の変わらぬ優しさが滲み出ているようにも思えた

しらぬいは母の死を目前にする中で人間の弱さに絶望する。その反動で鮫の強さと何にも縛られない在り方に魅了される
憧れるということはそれに成りたいと願うことでも有って。16話で次郎丸達の分前を貰おうとする発言が有った。つまり、彼は鮫になって人間の在り方とはおさらばしたかったという事なのかな
しらぬいは人間にも、そして人間である自身にも絶望していた。だから次郎丸を傷つけたイタチを殺すために躊躇なく自爆できる
波打ち際に接するように死んでいたしらぬい。人にも鮫にもなれない彼の在り方を示しているようだった

民と国を背負う覚悟をした多宝丸は三人がかりとはいえあの百鬼丸を圧倒する。その強さは百鬼丸をしてこの前とは違うと言わしめるほど
一時は百鬼丸を追い詰めるものの、深入りしてしまったために土砂崩れに巻き込まれ兵庫に重傷を負わせてしまい多宝丸は退却する
前回は鼠妖怪に冷徹さを見せつけた多宝丸だが、大切な供の怪我を前にして百鬼丸追討を優先し続けることが出来なかった。彼の甘さが垣間見えたシーン

どろろは宝の使い方が判らないからと大金はそのままに。けれど、旅に必要な分だけ「別勘定」と言って持ち出す。
どろろが最も優先しているのは生きること。だから大金は要らないが、小金すら要らないとは思わない
今回登場した他の者の有り様を見るに、金を前にしても、かつての仲間の死を前にしても変わらぬどろろの在り様が眩しく見える、そんな回だった



良い

マルコ死亡の真実がようやっと明かされたわけだけど、アニメ視聴組の中で彼の存在を覚えていた人ってどれくらい居るんだろう?

どこもかしこも地獄絵図の様相。
ライナーはマルコに会話を聞かれたためにマルコを殺さざるを得なかった。その際にアニの覚悟と信念を試すために敢えてアニに辛い行為をさせた。だといのに実際はライナー自身が耐えられていなかった
調査兵団は人類の勝利を掴むために鎧の巨人に雷槍を打ち込んだ。しかし、サシャとコニーはかつての仲間を殺してしまった行為に耐えきれず涙を流してしまうし、それを責めるジャンも平気というわけではない

そんな状況だから話し合いなんてする余地は全く無くて。
マルコは何も真実を教えられないまま巨人に食べられて、アルミンとベルトルトの交渉は何の妥協点も見出せない

状況は最悪なまま、エレン達のみが超大型巨人と退治する状況に。更に予告を見るに次回はあの場面が描かれるのか……



とても良い

鱗滝が炭治郎を見送る場面、そこに込められた鱗滝の溢れ出てくるような感情に釣られて泣きそうになってしまった
また、原作では今回登場した沼の鬼の歯ぎしりってそこまで印象に残る描写ではなかったんだけど、こうして映像化されると人を攫い更には血鬼術を使う鬼の得体の知れ無さがいや増したように思える

認識がずれることによって目的達成に近づく面白い回

冒頭、炭治郎は鱗滝から黒い日輪刀の剣士は出世できないと言われる。しかし、炭治郎は出世なんて考えていない。炭治郎の目的は禰豆子を人間に戻すこと、刀の色なんて関係ない
そうすることによって炭治郎は禰豆子の為に迷うこと無く進める

夜は人が休む時間であり、同時に鬼が活動する時間。だから鬼を退治しに此処にやってきた炭治郎は夜になったからと言って休む訳にはいかない。
外出を控えるようにと言われた少女は寝室で休む段になってから攫われてしまうが、夜を休む時間であると認識していない炭治郎によって救われる

沼の鬼は少女を喰った証としてかんざしを見せる。かんざしは通常女性を艶やかに見せるために使われるものだが、鬼が喰った証として示すことによって遺品となる。
そして炭治郎からは以前の手鬼と同じように許せない、ここで倒さねばならないと決意させる品に変わる

鬼でありながら、その拳を沼の鬼に向ける禰豆子。
鬼にとって人は喰い物で、他の鬼は食料を奪い合う競争相手にはなっても拳を向ける相手にはならない。しかし禰豆子は鱗滝によって認識をずらされた。
喰い物のはずの人間は家族となり、同族の鬼は人を傷つける敵となる

鬼殺隊士となった炭治郎、鬼の力が使える禰豆子。二人の迫力ある戦闘描写をもっと見たくて、来週が楽しみで仕方ない



良い

成幸の周囲は本当に忙しないね……

序盤では真冬から成幸の教育係としての資質が問われる。その中で一見成幸をピンチに追い込むかと思われた文乃達の闖入が、逆に成幸が慕われているという結果を示すことになる展開は面白い
その後に垣間見えたのは真冬の教育係とは違う、むしろ才能を重視するスタンス。真冬としては類稀な才能を持つ文乃と理珠にはその才能を活かす道に進んで欲しいと思っている。ただ、それが当人たちの意志と噛み合わないから教育係でなくなったのだけど、だからといって二人を心配していないわけではなく。
真冬が成幸が慕われている点に気付いたように、成幸が真冬の優しさに気付いたのは良かったね

ただ、こうして教育係として持ち上げられた後に始まるのがうるかの恋愛話だったという流れ……
うるかって本作に置いて誰よりも恋愛を一生懸命しているキャラクターなんだけど、タイミングの悪さによって何とも報われないことが多い印象
うるかが噂を気にして誰かとキスをしましたかと成幸に問いかけるが、成幸は答えられず。それを受けてうるかが「やるじゃん。頑張んなよ成幸」と声を掛けるシーンはあまりにも寂しい…

その後にうるかが一世一代の気持ちでお色気要素マシマシな格好で迫る展開も、成幸が教育係として褒められた後でなければもう少し違った展開に……は流石に無理か。
うるかはまだまだ告白する自信はなくて、成幸はうるかを恋愛対象として見ないようにしてる。そんな二人じゃ仲が進展するなんて簡単ではないのだろうね
それでも、最後には成幸の隣を歩けたわけで。何だかんだ言って成幸の隣が一番似合うのってうるかだよな~と再認識

うるかは成幸が好きで、理珠も成幸をかなり意識するようになってきて。そんな状況をひょんなことから知ってしまった文乃。ここから彼女の本領が発揮されるかと思うと、これからの展開が楽しみになってくる



良い

ありさと咲による草摩家訪問回。

普通は大事な親友が男だらけの家に居候していると知れば、前回の親戚みたいな想像をしたって可怪しくないのだけど、ありさも咲も何も聞かず反対したりしない
それは透を心配していると同時に透の判断を信用しているからだろうね。
だからまずは草摩家を訪れることで学校だけでは知ることのできない、透と夾や由希の関係性を知ろうとする

そこで見えてきたのは透の本質をきちんと理解し、そして優しく受け入れている草摩家の姿。だからありさも咲も透を安心して草摩家に任せることが出来るし、そんな自分たちの行動を友達甲斐が無いなんて思わなくて済むようになる

草摩家に親友二人。透は本当に人に恵まれ満たされているね。それは透が周囲への感謝を忘れないでいるからなのかな
人に満たされ、感謝を忘れないでいるのなら由希が言うように透が無い物ねだりをするなんて無いのだろうね
そしてそのような描写が有るからこそ、未だ姿のあまり見えてこない草摩慊人の実情が垣間見えてくる
草摩家当主の慊人は自身を無い物ねだりだと話す。そしてそれを怪しげな笑みを浮かべて見る紫呉の姿。透の状況とはあまりに対象的な光景。透とはあまりに違う世界に住んでいると判る

登場済みの十二支も増え、透の暮らしも安定してきた。そんな中ではとりからの突然の誘い。草摩家本家への訪問は透に何をもたらすことになるのかな?



良い

救援も危機も思わぬ所からといった内容

アバッキオが最期の力で遺したヒントを頼りにボスの正体を探るブチャラティ達。その行為は報われないが、ボスの正体を探ろうとする行為によって思わぬ方面から救いの手が。謎の男が言うにはこれまで多くのスタンド使いを排出してきた矢がボスを倒す手段だと言う
矢といえば、ブチャラティ達にとって組織に入る為の始まりのアイテム。それが組織のボスを倒す為のアイテムに変わるというのであれば、それは思いもかけぬ不思議な巡り合わせ

また、それを教えてきた男はブチャラティ達からすれば正体の判らぬ相手だけど、視聴者からすれば声優覧を見れば正体が判ってしまう。
けれど、判ったからといって驚かないかといえばそんなことはなく。視聴者的にも思わぬ所からの救援と感じられる展開

ボスは前回アバッキオを無事に殺したことで自分に繋がる手掛かりは無くなったと思っている。そんなボスにとってブチャラティ達に新たな希望がもたらされたなんて予想もできない事態
しかし、それに対応しなければボスが幸福の絶頂を維持したまま生きる道はなくなる。思いも寄らぬ危機だからこそ、ブチャラティから吐き気を催す邪悪と形容されたボスでさえゲスだと思うような部下を動かさざるを得なくなる

それにしたって今回の敵はこれまで登場したどの敵よりもゲス度が高いね
チョコラータが一時期扮していた医者や介護士という立場は患者や老人からすれば、信頼して自分の身を任せる相手。だというのにチョコラータはその立場を利用して非道を繰り返し楽しんでいた
また、セッコはそんなチョコラータの患者であったというのに彼に従い、彼の凶行を何も言わずに録画し続けている
本当におぞましい組み合わせの二人だね

突如襲撃を受けたミスタ達。通常であればナランチャのように逃げることが正解のはずなのに、実際は岸に上がる、つまりは敵に近づくことでその攻撃が回避できるといのは思いも寄らぬ面白い現象
ミスタ達にはこの勢いのままゲスすぎるチョコラータをぶっ飛ばしてほしい所



良い

回が進むごとに中野の尻尾中毒具合が酷くなっていく……
特に心の中に渦巻く欲望が表出する場面で性欲でも食欲でもなく尻尾をモフりたい欲望が出てくる辺り普通にヤバイし、風呂で全裸の少女を前にして尻尾が萎れたことに最大限のショックを受けてしまうとか、本当に中野の中で尻尾をモフる欲求がとんでもないことになっていることが伝わってくる内容だね



普通

教皇は一体いつの間にあれだけの信徒を集合させたんだ……?

フィトリアの助言を受け、他の勇者と和解する道を探る決心をした尚史。相手が一番厄介な元康と知っても、諦めること無く自身に掛けられた嫌疑を晴らし和解しようとする。これまでの他勇者への対応とは全く異なる振る舞いだね
それは、関所に入る前にメルティが言ったようにもうなりふり構っていられる段階ではないからだろうね

ただし、今回は樹と錬が事前に襲撃された上でその犯人が尚史に押し付けられていたためにどうしたって無理だったんだろうけど
和解のために以前と振る舞いを変える尚史に対して、元康とマインは振る舞いを変えない。元康は正義と仲間を信じ仇討ちを為そうとする勇者、マインは尚史によって妹を拐かされた哀れな姉。二人は振る舞いを変えないことで和解の道を閉ざしてしまう

そんな尚史と元康の戦いに割って入った教皇。
彼の行動はなりふり構わないどころか、自分の信念が通れば良いとばかりに無茶苦茶なもの。大火力の砲撃でいきなり奇襲し、その攻撃範囲には国の王女まで含まれている。更に災厄の波に対抗するための勇者こそ人々を苦しめる存在だと判断して殺そうとする。
その振る舞いは以前登場した時とはあまりに異なり、また身勝手なもの。まあ、だからこそ黒幕としては相応しい振る舞いとなるのだけど

こうして黒幕も登場してくれたんだし、いい加減元康は自分が騙されていたってことに気付いてくれるかな……?



普通


とても良い

樹海は変わらず死者に対して手足を接ぐ。盗まれても、生きてる者に遣れと言われても我関せず。生を失った彼は死者に対して無意味な行為を続けるしか出来ない
唯一樹海が意味有るものとして育て上げたのが百鬼丸。しかし、百鬼丸の生き方は樹海に生を授けるようなものにはならなかった

本当の母親に会った際、百鬼丸は温もりや加護を与えられるものと思ったがそうはならなかった
そして今回、百鬼丸は樹海が与えようとする温もりよりも戦うための足を欲する
百鬼丸にとって意味有るものとは身体を取り戻せるものだけになっているかの如く

百鬼丸の生まれと望みを知った樹海は百鬼丸の生き方を危ぶむ。百鬼丸を救えずとも地獄に近づけないため足を壊す
けれど、この行動は百鬼丸にとって再びの拒絶となる。母からは救えぬと言われ加護を失った。樹海からも救えぬと言われ戦う足を失った
その後、百鬼丸の行く手を遮るように洞窟は閉じられる。しかし、百鬼丸はゆっくりすれば良いとの樹海の言葉を振り払い、身体を取り戻せなければ何の意味も無いとばかりに穴を掘る
そんな百鬼丸に樹海は問答を重ねる。その中で百鬼丸は血に塗れた人生において、それでも傍に居てくれたどろろの存在を示そうとするが、今は居ないという答えを返すしか無い
与えられたものでも、奪われたものでもなく、ただ傍に居てくれたどろろが今は居ないことが強調される

縫の方は自身の行動が無意味であったと悟る。菩薩を通して息子の無事を願っていたのに、菩薩によって自分の信心と百鬼丸の無事は関係なかったと知る
それどころか、醍醐の土地の終わりすら悟ってしまう

国の為に兄を切り捨てる判断をした多宝丸は変わっていく。あれほど母の愛を請うていたのに、母の快気に目を向けようとしない
それどころか妖を退治する場面では親子の情を利用する非情さを見せる
情ゆえに兄を救おうとした多宝丸はもうおらず、ここにいるのは醍醐景光の後継者に相応しい人間だ

樹海は百鬼丸を修羅の道に落とした自身を人に理不尽を働く鬼神であると考える。更に百鬼丸が名を尋ねても何者でもないと名乗らない。
そんな生を失ったままの樹海に百鬼丸は「おっかちゃんだ」と呼びかけ、自分と樹海の関係に意味を作り出す
その呼び名は樹海の人生に意味を見出すものとなり、樹海は生を取り戻す
この一連のシーンは樹海の涙も相まってとても素晴らしいものだった



良い

始まりの街で行われるエレンとライナーの戦い、エルヴィンの願望、そして鎧の巨人を貫く雷槍
集大成感がハンパないね



とても良い

生き残った者には烏が授けられたんだけど、善逸だけどう見ても雀な光景はちょっと笑ってしまう

本作の特徴の一つに挙げられるのは炭治郎の分け隔てない優しさ。
前回は手鬼の所業に怒り、此処で倒さなくてはと刃を向けたのにいざ倒したら手鬼に対して悲しそうな顔を向ける
炭治郎が残虐な鬼に対してもそのような感情を見せるのは禰豆子の存在が有るからだろうね

禰豆子は炭治郎の目の前で鬼に変わってしまった。だから炭治郎は鬼が元は人間であることを嫌というほど知っている。
そして鼻が効きすぎる炭治郎は手鬼から悲しい背景があることも悟ってしまう

かと言って手鬼のした所業は悪そのもの。だから倒されるのは当たり前
けれど、手鬼の悲しさを察した炭治郎は消える間際の手鬼の手を握り、来世の幸福を願う。その行動で、兄を喰い行き止まりに迷い込み、山に閉じ込められ独りになってしまった手鬼は兄の元へと帰ることが出来る
同時に手鬼が倒されたことで迷い留まっていた錆兎達の魂も鱗滝の元へ帰る事ができる

そうして試練を終えた炭治郎は鱗滝の元へ
それは禰豆子が丁度目覚めたタイミングであり炭治郎はようやく禰豆子を抱きしめられる。それは家族の元へ帰ってきたという何よりの証し
同時に鱗滝にとっては念願の弟子が帰ってきた瞬間
兄は妹の元へ帰り、同時に師匠の元へと帰る。この光景はとても素晴らしいものだった

ただ、ここから安穏とした日々が始まるわけではなく
鬼殺隊になった炭治郎のこれからの居場所は鬼が人に害為す場所。炭治郎の有るべき場所はこれから戦場ばかりになってしまう

正直、鬼滅の刃の序盤の話って今後の展開を思えば少し地味な印象があったのだけど、ufotableは上手く料理して素晴らしい作品に仕上げているね



良い

成幸と理珠の距離が急接近……する裏でアシストを2度もした関城。ナイスです

成幸をしょっちゅう見ているのにその自覚が無い理珠。自覚が無いから文乃に指摘されても思い当たるフシが無いし、その後も認めようとしない
だというのに自販機前で成幸と目を合わせてしまえば、逆に意識しすぎてしまってキツく言ってしまう。
傍目には理珠が成幸を意識しているのは明白なんだけど、理珠本人は自覚が無いままそんな態度をとってしまうから自己嫌悪に陥って。

逃げ出して遭難してしまう理珠。成幸は理珠のことを誤魔化さずに見ているから彼女の後を追える。理珠の好きなカードゲームを追って理珠を見つけられる

けれど、キスを契機に一転して二人は目を合わせられなくなる
だから、理珠が清掃中の札を自身に掛けていたという超天然プレイにも成幸は気付けない
その危機的状況に対して関城が皆の目を逸らすことによって成幸を脱出させる手法は面白いね。……うるかだけは現実から目を逸らすことによって成幸をスルーしちゃうのだけど

騒動が終わって二人はあの接触はキスではなかったと事実から目を逸らす。でも、理珠は女子風呂で成幸が何を見たのか気になるから追求する。それも純粋な目で。メガネが曇っていたから見えなかったというのはどこまで本当なのやら

オチは女教師は見た、といった所か



とても良い

あのお爺さんの「今日子さん」呼びはボケているって認識で良いのだろうか……?

これまでの透は草間家に居候する身の上だったけど、その理由は住む家が無いから、紫呉達の厚意に甘んじているからというものだった
それがこの回で透の口から草間家に帰りたいという言葉が出て、それをとても良いタイミングで由希と夾が受け止める流れは秀逸

そもそもこれまでの透ってあまりにも健気で我慢強くてポジティブだった。
その強さは時に由希や夾の抱える悩みや苦しみを解きほぐし分かち合うのに役立った。けれどその反面、人に自分の願望をぶつけるのが苦手なタイプになってしまっていたように思う
だから今回の別れについても辛いという感情を見せようとしない。透がそれを見せないから、透との別れにもやもやを抱える由希と夾も止めることが出来ない

透はそういった強さが有って、もう一つ言えば人の悪意にちょっと鈍くて
だからか、透が本音を明らかにしたのはぎりぎりになってから。親戚一家から悪意を叩きつけられて、草間家を悪く言われ、母を悪く言われ。そうした事があった後にお爺さんは我慢しなくていいと言ってくれた。
ここで披露された透の本音。それは間違いなく透が隠していた望みなんだけど、それに向けて踏み出すにはまだ透の力だけでは足りない。ここで由希と夾が透の手を引くために現れたのは本当に格好良かった

二人は透に「帰ろう」と言い、透はその後「ただいま」と言えた。ちょっと風変わりな出会い方をした彼女らがようやくそれぞれが望んだ形で一緒に暮らせるようになった。
とても良い話だった



良い

仙狐さん、現代家電に大パニックの図が可愛らしい。
そして普通の人間にとっては更なるパニックとなる停電が、仙孤さんにとっては救いになる構図は面白い
仙孤さんには現代家電より洗濯板とか狐火とかの方がやっぱり似合っているね

そして次回は新キャラが追加されるようだけど……。「甘やかされてあげるわ!」ってどういうこと?貴方が世話される方なの??



良くない


普通


とても良い

イタチは何らかの方法でお自夜の背にある地図を盗んでいた。それはお自夜の死後に盗むしか無いわけだけど、まさか墓暴きをしていたとは……

以前琵琶丸が指摘したように金で人は動き世は変わる。あっという間に変わってしまう
火袋に従っていたイタチは変わる世に対応する為火袋を裏切り侍に付いたが、保身の為に侍から離れた。そこまでは理解できるが、金に困ったイタチが金の為に火袋の妻お自夜の墓を暴く所業は理解しにくい
その行動は情よりも金を優先したために行われた。金によってイタチは変わってしまったと見ることが出来る

しらぬいは地獄のような世にあって更に地獄を煮詰めたような在り方
鮫を飼い慣らし家族として扱うのは良いが、鮫が人の味を覚えたことでしらぬいは鮫に食わせる為に人殺しを繰り返すようになる。それどころかしらぬい自身も人食いを好むような発言も見受けられる
食う物が無くなれば人を食う。それはもしかしたら異常な世界において正常な行動なのかもしれないが、その行動は墓暴きをしたイタチすら身震いさせる。
人食いによってしらぬいは鬼畜に成り果てる

年貢の納め時と命を諦めそうになったイタチをどろろが説得する下りは印象的
この時、どろろは鮫を倒すために囮を申し出る。かつてイタチは侍に囮にされた為に侍から離反した。その際の囮はいわば命を使い潰す為の囮だ
けれど、どろろが行った囮はむしろ命を得る為の囮。それによってイタチ達は孤立した船の上から脱出出来る
イタチは船上でどろろと火袋を重ねる。更にどろろの行動に感服する。だから憎きしらぬいへのリンチもどろろの一声で止める
イタチの中でどろろの影響で何かが変わり始めていたのかもしれない。それでも金には敵わない。イタチが述べていたように情よりも金が優先される

ボコボコにされたしらぬいは自身の痛みよりも次郎丸が受けた痛みに涙する。そして咆哮し続ける三郎丸の悲しみも感じ取る
だからこそ、食事のためではなく復讐のために「奴らを食い殺せ!」と命令する

どろろを探し回る百鬼丸。鬼神を倒し体を取り戻す百鬼丸の人生にどろろは必ずしも傍に居て欲しい存在ではない。それでも百鬼丸は不自由な足を押してどろろを探す。
その行動は目的よりも情だと言わんばかり。
そして再登場する樹海。彼は己の人生より情を優先した人間。彼と再会することによって得られる影響は百鬼丸に何を齎すのだろう?



良い

原作の最新展開を思うと、この頃のエレン達の遣り取りがあまりに遠い思い出になりすぎていて奇妙な感覚に襲われる

シガンシナ区の壁に空いた大穴を塞ぐために遠征する調査兵団一行
兵士をコツコツ育てて、エレンの巨人化の力を調べて、調査兵団の地盤を整えて、内乱を収めてと非常に遠回りをして此処まで来れたわけで
人類側としては総決算の戦いとなるわけだし、ライナー側としてもエレンを攫う最後のチャンスとも言えるどちらにとっても譲れない一線

第三期後半戦は一話目からクライマックス感がバリバリな内容になっていて、これからの展開に期待感が膨らむばかりです



とても良い

鱗滝はお面を付けているから表情が全く見えない。だけど、大塚芳忠さんの演技によって鱗滝の感情が垣間見えるようになっている点は本当に尊敬する

鬼殺隊に入るための最終選別。それはこれまでの修行の蓄積が活かされる場
今回はそういった蓄積による描写が幾つも見られたね

大岩を切ったことで最終選別に進める炭治郎。しかし、鱗滝は本当は選別に行かせるつもりはなかったという
これは自分が今まで育てた剣士が誰も帰ってこなかったという過去の蓄積からくる感情なのだけど、同時に最終選別を乗り越えた者だけが鬼を殺せると知っているから炭治郎を向かわせざるを得ない

山の中で炭治郎はいきなり二人の鬼を瞬殺する。以前はどうやってトドメを刺すかで悩み朝を迎えてしまったのに、今回は一切の躊躇なく一太刀で終わらせる。
修行の成果によって隙の糸が見えるようになったことと、鬼の命を奪う躊躇が無くなったからだね
かと言って鬼の命を軽視するわけではない炭治郎の態度は特異なもの

炭治郎の戦いを見ると修行すればするだけ強くなるように思えるけど、一方で錆兎が言うのは「努力はどれだけしても足りない」。いわば修行による蓄積で強くはなるけれど、かと言って上限に届くわけではない。
それを示すのが今回登場する手鬼。手鬼は既に50人以上の人間を食っている。食えば食うほど強くなる鬼と厳しい修行してようやく強くなる人間。そこにある蓄積の差は方向性こそ違うものの、だからこそ生半可な修行の蓄積では手鬼には届かないと思い知らされる

当然炭治郎は手鬼に苦戦するのだけど、そこで彼を支えるのはやはり過去からの蓄積
強すぎる手鬼を前にしたら、あの剣士のように逃げるのがきっと正解。けれど、炭治郎は鱗滝によって育てられたから、鱗滝を好きだという真菰と錆兎を知っているから逃げる道は選ばない。三人のためにもここで手鬼を倒さなければと考える
また、気絶した炭治郎を手鬼の攻撃が迫る中で目覚めたのは既に死んでいる弟、過去の存在だ。

修行の成果、真菰と錆兎、死んだ家族と鬼になった妹。そして誰よりも堅く大きな岩を切ったという事実
それらの過去からの蓄積によって強く成長していた炭治郎。彼の刃が手鬼の首を一刀両断する場面は非常にスカッとする



良い

あのスッキリしたお腹で太ったアピールされても……

お菓子は好きだけど、かといって体重が増えるのは許せない。そんな葛藤からのパニックでついつい成幸にお腹をタッチさせてしまう文乃さん。教育係と生徒のボーダーラインぶっちってますね……
それに対する成幸の「ヤバかった」には思わず笑ってしまったが。心の本音ダダ漏れじゃないですか

理珠をライバルとして認めるからこそ文系に進むことを許せない関城。だというのに理珠は開口一番「どちら様でしたっけ?」。可哀想な関城……
理珠の本心を確かめようと色々してたけど、うどん屋でもあまり構ってもらえず徹底的に独り相撲の様相に、つい成幸ですら勘違いしてしまう状態はやはり関城が少し可哀想になる。けど、その行動は一応の成果は上げていたわけで
表情からは判りにくいけど、理珠を動揺させるのは成功していたのか。理珠のあのような反応が見れたのは貴重なシーン

Cパートはブラ付け忘れ事件。よりによって球技大会の日に忘れてしまうとか、なんて高度なラブコメ展開。
皆に見られているのかもしれないと不安になってあたふたしてしまうのに、成幸の言葉で不安とかぶっ飛んでバスケに一直線になれるうるかは単純可愛い
でも結局は成幸が原因でパニックになってしまってラッキースケベ発動と
気付かないでと願ううるかとフォロー下手な成幸。まあ、バスケ中に女友達がノーブラと突如知って完璧なフォローできる男子なんてあまり居ないから成幸のあの対応は仕方ないと思うんだ
その後の妹への発言は完全にセクハラですが



良い

家の各所を何度も壊される紫呉はもっと泣いていい

猪突猛進娘楽羅登場
その本性の通りひたすら一直線。夾が好きと言う感情はその言動からこれでもかと伝わってくるが、動作に拳が混じってしまうために夾は苦手としている模様
武術を習いそれを自慢としているのに由希よりも楽羅よりも弱い夾って……

その立ち位置から楽羅は夾を取られるのではないかと透を警戒していたのかな?
それでも一緒に買物をして、夾について語り合う内に仲良く成れたのかな?最初に料理を作った時は楽羅が台所を締め切り一人で豪勢な食事を作っていたのに、二度目の際は透と協力して調理する場面には温かい気持ちになってしまった

そうした様々な騒動が起こりつつも草摩家での日々を楽しく過ごしていた透。でも、別れの時間は突然にやってきて……
これまでは紫呉の厚意によって住まわせてもらっていた立場。次回は透自身の意志で改めてあの家に住むことを決めるのかな?



とても良い

リゾット、ブチャラティ達、ボスのそれぞれは2つのことを同時にこなす必要があった。
リゾットは己の誇りを守りつつ、ボスに一泡吹かせる。ブチャラティ達は過去映像を探しつつ、ナランチャが攻撃した相手を確認する。ボスはブチャラティ達から逃げつつ、アバッキオを殺す
どれも同時に行うは困難。リゾットは既に致命傷を喰らっているし、ブチャラティ達は少ない人数でトリッシュを守りながらボスの手がかりを探さなければいけない。ボスは既にリゾットとの戦いで大きく負傷している

それでも彼等が実行しようとしたのはあの警官が言うようにそれぞれの信念を抱えていたからだろうね
リゾットは殺された仲間のためにもボスを倒さねばならなかった。ボスの不正義を許せなかったブチャラティ達は誰を敵に回してでも自分たちが正しいと思うものを貫き通すと決めた
それらの信念は素晴らしいもので、本来なら真実へ向かい届くというもの

けれど、ボスはそれを許さない。ボスはブチャラティ達とは逆に真実を隠そうとする。
リゾットの最期の攻撃はキング・クリムゾンの力でボスの身体が本来の時間から隠されることで通じない。ナランチャ達は逃げる呼吸を追うが、その先には身代わりの子供が居て本来の敵は消えてしまう。
そしてボスは自分の本来の肉体を隠し、子供の見た目で行動することでアバッキオに警戒されることなくアバッキオを殺してしまう。それによって自分の過去を隠してしまう

アバッキオの死体を見つけた後、冷静に判断し過ぎてしまうブチャラティはすぐにここから離れる判断が出来てしまう。その判断が正しいと思えるジョルノとミスタも従おうとしてしまう。三人共自分の心の中にある「真実」から目を背けている。ブチャラティの唇を噛む動作はその現れだね
対してナランチャは純粋に自分の「真実」を訴える。それはブチャラティを振り向かせられないけど、その場に留まる時間が増えたことでジョルノはアバッキオが遺した手がかりに気付く。それによってボスがあれだけ苦労して隠そうとした顔が明らかになる。
いわばアバッキオの真実へ向かおうとする意志が同じく真実へ向かおうとするナランチャを通して、ブチャラティ達に受け継がれた形だね
とても感動的な流れ

暗殺チームの全滅、アバッキオの死、そして明らかになっていくボスの正体。物語が終盤に近づいてきたように感じられる



普通

この作品は尚文に知らされていない事実が山のように出てくるね
フィーロは勇者である尚文が育てているからこそ、あの大きさ、強さを備えているのね。
驚きだったのは他の国でも災厄の波が発生しているということ。ということはあの王様は四勇者を独占して召喚した上で、盾の勇者を迫害しているのか
一体あの王様は何をしたいのだろうね?

昔の勇者に育てられたというフィトリア。尚文の知らない事実を教え、導く立場かと思いきやかなり物騒な発言が
フィトリアに殺されないためには尚文は他の勇者への態度を改める必要があるのだけど、これまでの経緯を考えれば尚文の方から態度を改めることは出来ないのだろうな
錬達の行動が現状を変えるきっかけになるのかな?



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