ここまで素敵要素満載の作品は他に知らないなぁ
夏が終わり秋が始まった本編。そんな季節替わりを最高の形で楽しむ面々が見られたのはとても良かった
スイートポテトとパンプキンラテで過ごすカフェ、限定のマロンパイにキノコ饅頭、十月桜に桜紅葉。これでもかと展開される秋の素敵要素の連続は視聴する私達にも秋の素晴らしさを伝えてくる。……放送時期が暑さ迸る春でなければもっと堪能できたろうにと思わずに居られないほど
明晰夢って夢の中だからこそ何でも出来るというのは判るんだけど、どうしても途中で「これって夢なんだよな…」と我に返ってしまい虚しくなってしまうことが多い
でも、夢のプロフェッショナルである双葉にかかればお隣さんを伴って空を飛んでしまうし10月の桜を探しに行ってしまう程の大冒険が展開される。これが夢であろうとここまで素敵な事ってきっと他に無い
光も偶然出会った心と一緒に秋を満喫。学校でノートに落書きされた事に気持ちが沈み込んでいた心が光の言葉を聞く度に少しずつ表情を明るくしていく様子は良いなぁ
確かに同じ訳が判らない事なら嫌な事じゃなくて楽しい事で時間を使い謎解きしたいよね
最後には互いの身に起きた「素敵」を報告し合う光と双葉。二人がこれほどまでに秋を楽しめるのも、別々の場所で楽しんだその素敵を心ゆくまで話しあえる関係性があるからなんだろうね
スペックは本気でテッサを売ろうと思ってたわけじゃなかったのか……。少し君のことを勘違いしていたよ
恭子が人質に取られたことで陣代高校は酷い状況になっているかと思いきやどこか呑気な空気感。テロが起きたと聞いても危機感のない学生もそうだし、そんな状況で自習を指示する教員も呑気。宗介絡みの騒動に巻き込まれすぎて彼らにも戦争ボケが伝播したのか…?
前回の話を見て、今回の話は戦争の中で生きてきた宗介と日常の中で暮らしてきた二人の価値観が衝突する展開になるかと思っていたけど、きちんと対話した上で着地点をすんなり見つけた点は驚き
日常の中に生きながらも自分が持つ危険性にも気付いていたかなめ。戦争の中で生きながらもこの街と学校の良さも知ってしまった宗介。異なる世界で生きていながらもお互いの住む世界を知り、そして意見を何度も衝突させてきたからこそ、神社での遣り取りは簡潔になる。これからやることを決定するために会話するのではなく、確認するための遣り取り
ここで宗介が「君の日常を守る」ではなく「君に属する全ての世界を護衛する」と告げるシーンはとても良かった。
お互いを好きだけど怖いと告げ合い、そして手を再び繋いだ二人。二人の属する世界はどうしたって違うから少しの仲違いで簡単に分かたれてしまう。そんな二人にとって手を繋ぐ行為は二人が属する異なる世界が繋がり隣接する行為のように見える
第一話のような微笑ましい繋ぎ方ではなく、かと言って第二話の逃げる際の強引な繋ぎ方でもない。二人で力を合わせてこの状況を生き抜くとの決意を感じさせるような握り方だった
前回と今回でヒナは無責任な子供っぽさを披露してしまったが、同様に新田も大人たちから無責任さを責められることに
ヒナを勘当した手前すぐに許せない新田と自分の落ち度をイマイチ理解してないヒナ。そんな両者が他の人とのやり取りを通じて元の暮らしに戻るまでの話
勘当されてアンズの家に厄介になっているのに危機感が無いヒナは言わずもがなだけど、新田の行動もなかなかに酷い。ヒナが退院するまで部屋の惨状をそのままにし、正座させた上で説教してからの勘当。
以前、彷徨うアンズを見て街に被害が出るからと積極的に行動した時とは違って、問題児ヒナを放逐したことに少しの危機感も持っていないし、自分の行動に疑問もない。ヒナはヤバイ能力を持つものの普通に子供だしその生活力は普通よりももっと低いのに。
だから詩子達から責められるのは当たり前
自然と一人掛けソファーに座ってしまう癖とか、アンズが3日で追い出すヒナの面倒をこれまで見ていた事実。何よりもどれ程安くてもヒナが謝罪の意味を込めて壺を買ってきたこと
これらの事実によってようやくヒナを再度受け入れることが出来たようで。安いと断じた壺が飾られていたシーンには心が温かくなった
ヒナが新田の家に戻るまでの道筋が少し異文化交流じみていたけど、後半の瞳とアンズの話はその傾向がより顕著に
中学生にして働いている瞳と同年代なのにホームレスのアンズ。金銭面が大違いなら体力も大違い。鬼ごっこについていけず立ったまま寝てしまう瞳には笑ってしまった
第一話に続き繋がれた宗介とかなめの手。日常風景の中で繋がれた第一話では二人の様子は初々しいカップルのように見え進む道も明るい場所に通じているかのように思えた。第二話ではその逆で街中でも構わず銃撃を行う敵から逃げる中で民間人すら巻き込んでしまう状況。宗介の手はかなめを更なる地獄へ連れて行ってしまうもののように思えた
宗介がかなめを守るために最善を尽くそうとしているのは判る。その最善の為にはある程度民間人の犠牲にも目を瞑らなくてはならないことも。任務を背負い同時にかなめを大事にしたいと思っている今の宗介にとってかなめさえ無事ならと思っているフシがある
けれど、それは戦争屋の論理であり日常の中で暮らしてきたかなめには宗介ほど割り切ることは出来ない。前回レナードが指摘したようにかなめと宗介では暮らしてきた世界が違いすぎるから、自分を襲撃する敵だけでなく民間人を見捨ててしまう宗介も敵を一瞬で駆逐してしまうアーバレストも恐怖の対象になってしまう
だから恭子や学友が人質に取られてしまった状況は二人にとって試練であると同時に、戦争の中で生きてきた宗介と日常の中で暮らしてきたかなめの優先順位の違いが明確になってしまう局面になるんだろうね
一方のメリダ島は続け様の襲撃にかなり不味い状況。傭兵で構成されたミスリルならスペックのように裏切りを口にする者が出るのはしょうがない
そこでテッサが場を収めた胆力も素晴らしいがそれ以上にその後の隊員達の遣り取りが印象的だった。最早裏切りは許されず、かといって敵は強大で生き延びる余地なんてない状況。それでも戦うために裏切りを口にしたことを冗談と扱い直し、ジョークで場を締める。テッサの命令を果たすため、何より自分が生き残る確率を少しでも上げるためにこのような状況下では隊員間の不和を無くす為に仮初めでも笑い合う必要があるんだろうな
プロポーズは階級順って、もしかして二階級特進を指してるのか……?
都会怖い。というか歩いて直ぐに詐欺師、電車に乗ればスリに出逢ってしまう環境が怖い
他人の心が読めるスイシ。人が大勢居る都会だから雑多な心の声に苦しむ描写があるかと思いきや、そういうものが無かったのは意外。実際は読心術を制御できているのかな?
タニスが頼ろうとした元家庭教師は過去にタニスが仕出かした仕打ちにより恨んでいたようで。ある意味因果応報だが、タニスのそれは子供らしい無邪気さから来る部分もあるからタニスを責めることは出来ない
けれど、子供であるということはこれから色々な事を学び成長していく余地がある訳で。スイシが家庭教師の心の内を読みながら積極的にタニスを守ろうとしなかったのはタニスに成長の場を用意しようとした為だろうか
元家庭教師から自分に悪意を向けてくる人間を、スミレから自分に善意を向ける人間が居ることを学んだタニス。頭が良く常識を知っていてもまだまだ人間を知らない彼は特殊な姉達と共にどのように成長していくのかな?
ナイトダイビングって夜の海の探検が主目的かと思っていたけど、海を通した太陽の光ではなく手持ちのライトで魚を見ることで本来の色が見られるという利点があったんだね。知らなかったな
夏合宿で双葉はナビゲーションに挑戦。進む時は意気揚々としていても、いざ戻ろうと振り返ってみると周囲は暗闇ばかりでリタイアを考えてしまう双葉のメンタルはリアリティが有る
それでも光の言葉を思い出し、自分の意志で「出来る」ではなく「止まるのは今じゃない」と思い直し進み出す双葉からは確かな成長を感じられた
双葉が考えてしまうように多くの人が駄目な時は現実であり良い時は夢のような瞬間と捉えてしまいがち。でも真斗先生の言う通りどちらの瞬間も現実。
同様にくよくよしてしまう自分は他人の助力がないと変えられないと思いがちだけど、そんな自分を変えられるのは他人ではなく自分だけ。双葉は真斗先生の言葉によって初めてその事実に気づいたようだけど、光が「てこは駄目なことを駄目なままにしない」と言及したように双葉はこれまで多くの場面でくよくよぐるぐるしてしまう自分を変えてきた
双葉が変わり始まるポイントに光の存在が有ったとしても、双葉自身を変えてきたのはやはり双葉自身なんだろうね
今は怖くてナイトダイビングに挑戦できなくて光に謝ってしまった双葉。今回の遣り取りを見ていると双葉が本当にやりたいと、自分を変えなくてはと思った瞬間にはごく自然に双葉はナイトダイビングに挑戦できるようになっているのではないかと思えた
大道寺家のさくらに掛ける情熱と資金がトンデモナイ……。自宅に小劇場なんてセレブの代物があるのにそこで行われるのかさくら関連の映像チェック……。母親の園美もさくらに会うためにスケジュールずらすとか半端ないよ!
でもさくらの映像のために一喜一憂する知世の様子は本当に愛らしい
本編では秋穂の願いで小学校時代の演劇を上映。ここで旧作の映像をそのまま使うのではなく描き直しているスタッフの熱意が素晴らしい
演劇の様子はその時に地震が起きたために最後まで流されることはなく、知世の歌唱シーンも新たな地震によって最後まで流れることはなかった。この不気味な符号は何を意味しているのかな?
そして、秋穂が持つ本の内容とさくらの周囲で起こる事件が被っている点も謎だけど、それ以上に「アリスにもっと頑張って欲しい」と言う海渡の狙いは何だろう?
なるほど、パレスを消して改心させるためにはお宝を盗む必要があるから蓮達は「心の怪盗団」になるのね。ようやく納得した
それにしても実績があるからとは言え、鴨志田の横暴が放置されている状況は本当に酷いな。自殺未遂が出て他の生徒の証言も出ているのに鴨志田を追い詰めることが出来ないばかりか、蓮達に退学の危機が訪れてしまう
だからこそ蓮達は正攻法ではなくパレスを利用した改心を目指すことになる訳か
予告状も登場したし次回でようやく鴨志田は倒されるのかな?何と言うか、最初の敵に随分時間を掛けた印象があるけれど今後もこのようなペースで進んでいくのだろうか?
これまでとあまりに毛色の異なるAパートにどう反応すれば良いのか判らなかったけど、見終わってみればヒナに対するアンズと瞳の立ち位置が明確に分かれていた点に驚かされた
元の世界に帰れない為ホームレス生活を始めたアンズ。先輩ホームレスに助けられる中でお金の価値とそれを稼ぐ大変さを学んでいったようで
10円玉や缶を何時間も掛けて集めても数百円にしかならなくて、更にはホームレス仲間に受け入れて貰うためには手土産が必要。でもホームレスを始めたばかりのアンズには酒を買う金もない。代わりに歌った歌は本当に酷いものだったけど、アンズの健気さを示すことが出来た。つまりアンズは仲間に入れてもらう為の対価として労働で支払ったと考えることも出来る
でも、アンズのこれまでの行動を見るなら大きなマイナスが残ったまま。新田から4万円貰っても商店街の人に取り上げられてしまうのはこれまでのアンズが対価を無視した行動をしていた証明
ただ、これで後腐れがない状態になり、更には新田からお金を貰おうとした行動によってホームレス仲間にアンズの気持ちを伝えることが出来、本当の仲間として認められた。
罠に嵌められバーテンダーになった瞳。そこには中学生の瞳にとって不本意な現実がある。中学生が働くのはアウトとか、担任が突如訪れるとかバーテンダーなんて辞めたくなるだろうね。
そして瞳には脅されていてもあの瞬間に担任に助けを求める選択肢だってあった。それでも自分が任された仕事だと最高の酒を振る舞う。
タコが無くなるほど技術を磨いていることも判明し瞳の責任感の強さを感じられた
アンズと瞳は大人の集団の中で働き対価を与えられる、ある意味大人と認められた状態
対してヒナは新田にアンズの方がマシと言われたことに焦り家事を行うけれど、その労働は粗雑としか言い様がない。自分で惨状を広げてもリカバリーを行わず放置、更にはご褒美用と描かれたイクラを勝手に食べてしまう。そもそもヒナの妄想の中でのアンズの振る舞いが新田へのおねだりであった点を考えると、ヒナの価値観はまだまだ子供でそれなら新田にアンズの方がマシと言われてしまうのも仕方ない
そして、今回のヒナの行動の対価が腐ったイクラであり次回予告の勘当に繋がっていくのだろうね
タニスは改造されて無くても他の姉達と同じ両親のもとで育ったのだから持っている常識に違いが有る点に違和感を覚えていたのだけれど、そもそも姉達は知力が期待できないからとまともな教育も受けてなかったりするのか?
血を分けた姉弟であっても育てられ方が大きく違い、身体の作りも全く違う。そんな姉弟が同じ屋根の下で暮らし色々なものを分かち合う今の環境はとても尊いものじゃないだろうか?
社会のルールを知っているのは僕だけと豪語したタニス。確かに彼は姉達よりも多くを知っているだろうけど、まだまだ11歳の子供でもある。店頭で途方に暮れていたりするし、道に迷ってしまう時だってある
そんな時に助けてくれるのはやはり姉達である点はとても良い。弟の帰りが遅かったら勝手に外出するなという約束を無視して皆で探しに行く優しさ、道に迷い不安の最中に居ても皆は僕を探してくれたという信頼。
そして探してくれたことへの感謝として姉達が外出しやすいように化粧と鞄で工夫したタニス。どちらも社会のルールがどうのではなく家族としてのルールから来る助け合いの心。
それにしても犬の歯が欠けるほど硬いアシスの脚って……。もしかして木の幹のようになっていたりするのだろうか?
桃拾が歌で動物たちを集めるシーンには腹筋崩壊しかけたよ!あれは今期アニメで最も印象に残るシーンになるかも知れない一瞬だった気がする
変身したことで大事な一線が吹っ切れてしまった桜世。これまでと性格違いすぎません?変身後の姿で「さきが好き!」と連呼する光景はまだしも元の姿でも自分の胸の質量が何処に行ったのかと考察する様子はこれまでのイメージと離れすぎていて、今後桜世というキャラクターをどういう風に見ていけば良いのか判らないよ!
でも、同時に「いいぞもっとやれ!」と応援してしまう自分もいる
魔法少女モノの鉄則とも言える正体を隠す行為。それを取っ払って動画サイトやテレビを積極的に使って魔法少女アイドルとして売り出していく姿勢は斬新。
これから彼女(彼ら?)にどんな事態が巻き起こるのだろうか?
いや~相変わらず破茶滅茶な内容で大変好みです。特にあっち向いてホイの際の表情や瞳がバーテンダーになってしまう場面は腹筋崩壊モノだった
一人で族を壊滅させた女の子がいると聞き思わずヒナを想像してしまう新田。その後にアンズの無銭飲食を立て替えてやったり、アンズを止めるために積極的に行動するのはヒナが引き起こした惨状からアンズも同様の事態を起こせると想像できてしまうから
それらを想像した上で最小限の被害で済むよう能力を使用したあっち向いてホイを提案した新田は確かに国を救ったと自惚れても仕方ない程の功労賞
アンズは勝負に負けたことでヒナの死を偽装することに。ただ、これだけでは勝負の約束を果たしただけ。その後にヒナと一緒に遊ぶことでヒナがここで誰かに危害を加えるような存在ではないとアンズは確信し心からヒナの死を偽装する腹づもりができたのかもしれないね
それが新田のやらかしによって帰れなくなったのは何とも言えないが
後半では打って変わって遊びたい新田の欲求が爆発してしまう話。第一話で新田はヒナとの同居を許したけど、それによって自分の行動が制限されることまで許したわけではないもんな
第一話でヒナが能力を使わないでいたら暴発したように新田だってある程度の遊びは必要。だからといって連日の鯖缶は逆にヒナの不満が暴発してしまう
だから二人の関係を丁度良い場所に落ち着かせるためには詩子がヒナに話したように話し合いをしなきゃならない。新田が遊べない現状に不満を抱いていたことを言わないまま遊んでいたり、ヒナもその状況に不満を持ちつつ尾行なんて手段を用いてしまうのは両者ともに話し合いが足りていなかった証明
そういった意味ではあのキャバクラ豪遊は新田とヒナの不満による暴発が合わさった結果だった……のかも知れない
蓮が教室に入る前から保護観察が知れ渡っているってどういう学校だと突っ込みたくなったけど、鴨志田が情報源か…。ただ、それ以外にも生徒達には閉塞感が蔓延しているようにも見える
ていうか秀尽学園って囚人と掛けていたのか
夢の中でイゴールは「今のままでは破滅する運命から逃れられん」と蓮に告げる。蓮に待ち受ける破滅する運命が具体的に何を指すのか判らないけれど、この「今のままでは~」という言葉は蓮だけでなく竜司や杏にも当てはまりそう
廃部の責任を一身に押し付けられ元部活仲間から責められ鴨志田から嫌味を言われても言い返せない竜司。教師からも「関わらないで」と言われてしまうほどに今の竜司は追い詰められている。その状況を逆転できる一手が有るとすれば鴨志田に一矢報いることだろうね。だからこそ影の世界で竜司は鴨志田から大事なものを取り戻すために己の内からペルソナを取り出すことが出来る
結局、鴨志田を撃退することは出来なかった。だから何かを取り戻せたわけではないけど、代わりに自分を理解し「間違ってない」と言ってくれる、言いたくなる相手を手に入れた。それは彼らにとって破滅から逃れる道標になっていくのかな
それにしてもここからどうやって怪盗業が始まるのか全く予想ができないよ
果たしてこの作品は百合なのか薔薇なのかはたまたノマカプなのか判断に困る。どちらにしろ桜世の愛の咆哮に全てを持ってかれた印象は有る
その容姿から肉弾戦中心なんだろうなと予想していたけど、予想以上に肉弾戦で現実的な武器ばかりだったよ!果ては魔法ステッキに見せかけた只の棒とか最早魔法少女オタクである必要ないじゃんと突っ込みたくなる。その反面魔法シールドらしきものを使っているのだからよく判らない
さきが恋い焦がれる桃拾には変身後の姿は惚れられてるのに、元の少女姿では若干避けられてる?幼馴染だというのになんて難儀な道のりか……
フルメタを視聴するのがあまりに久し振りすぎるのと「ふもっふ」の印象が強いせいか、宗介って「ここ(学校や地域)が好きなんです」と言ったり自分から手を繋ごうとする性格だったっけ?とか疑問に思いながら見てしまった。他にもミスリルの設定やら色々忘れている部分が多いなぁ
これまでのフルメタシリーズでは陣代高校周辺では大規模な事件は起こらなかったり町中で大事件が起こってもそれは夜中の出来事だったりした為にかなめと宗介の日常は護られていた。そういった意味ではレナードがかなめの部屋に侵入し、更には世界中で通信障害が発生する今回の状況は林水が懸念したとおり、テロリストに狙われながらも普通の生活を送っていたかなめの日常が戦争世界に侵食されていく回だったと見ることも出来る
林水は宗介にかなめと話し合うようにと薦めるけれど、かなめの日常を護ることを使命とする宗介は話すことが出来ない。そんなもやもやした感情を伝えるのがあの手繋ぎだったのかも知れないけれどそれはレナードの介入で終わってしまう。そしてかなめも自分の日常が重大な転換点を迎えていると知りながらもレナードとの間にあったことを宗介に話せない。
そもそも宗介はレナードが指摘したように戦争の世界に身を置く人間で、かなめは「戦争なんて手伝えない」と何の気なしに言えてしまう民間人。二人の間には深い溝がある。車中の向き合わないままの会話シーンは今の二人の関係性をよく表していたように思う
ゼロアワーと言ったレナード、通過点に過ぎないと言った林水。宗介とかなめにとってこの難局はどちらが当て嵌まっていくのだろうか?
タイトルで「ヲタクに恋は難しい」と謳っておきながら、第一話でカップル成立まで進むとは思わなかった。オタクゆえの恋愛関係形成の難しさを描いていくというより、オタクカップルのあるあるネタで展開されていくお話なんだろうか?
周囲に対し自分がゲーム好きであることを全く隠そうとしない宏嵩と隠そうとする成海。宏嵩がそのようなスタンスを維持できるのは会社でゲーム機を取り出しても五月蝿く言われない環境にいるから
対して成海が隠そうとするのは同人誌まで出してしまうガチオタクである点とそれを周囲や恋人にバレてしまうのを嫌がっているため。どうやら成海は顔とかキモくないことを条件に恋人を選んでいたようだけど、宏嵩と再会してその日の内に飲み屋でゲームを楽しめるような間柄を築けるのだから、恋人にオタクを選ぶのは時間の問題であったようにも思える
そんな成海の心情を理解しているのか、宏嵩が自分のアピールポイントの中に売り子を手伝える点を上げていたのは少し面白かった。ガチオタクである成海にとってはオタクを恋人にしたくないこだわりよりも売り子確保の実益を選ぶのは当然だものね
多少の打算と勢いで始まった二人の交際模様はどのようなオタクあるあるで彩られていくのだろうか?