もうミコはこの方向性で行くんだね。どこかしらの部屋に入る度にいかがわしい光景を目撃する彼女の心労は如何ほどか
ミコが居ると藤原書紀が話の掻き回し役からミコを誘導する役に変わるのも面白い
四角四面な伊井野ミコ。彼女としてはいい加減で不真面目な生徒会の空気が許せなかったようで
白銀やら石上を批判していた彼女が藤原書紀に乗せられて変顔写真を撮ることになる流れには笑ってしまった
堅苦しいミコを一瞬にして生徒会の雰囲気に飲み込んだぞ、藤原書紀……
体育倉庫に閉じ込められるなんて数多のラブコメで行われてきたイベントだけど、本作の場合、相手が仕掛けた罠に違いない!なんて考えてしまうのか(笑)
いつ仕掛けてくるのか…と身構えていたらいつの間にか後戻りできない展開へ。そのままゴールしてしまうのかと思いきや、後少しという所で闖入してしまうミコのタイミングの良さよ
かぐやが倒れた瞬間、シリアス展開突入かと身構えたら、とんでもなくしょうもない展開にただただ笑うばかりでしたよ
頑なに恋の病を認めようとしないかぐやはもういい加減自分が白銀のことを好き過ぎておかしな事になってるって気付いた方が良いんじゃないですかね?
かぐや本人よりも恥ずかしい思いをしてる早坂が可愛らしい
カタリーナは礼儀作法が壊滅的なタイプかと思いきや、普通に出来るっちゃ出来るのか
では、何故親の前だけピンポイントに礼儀作法をサボるのかと言えば、子供らしい我儘や親への反発が含まれているようで
ユーリがアルテをヴェネツィアに連れてきたのは物珍しさがメインの理由かと思っていたのだけど、ユーリのカタリーナへの接し方やカタリーナの夢を考えると適切な人材と言えるのか
こうなってくるとアルテは貴族出身である為に知っている礼儀作法よりも、女性でありながら画家として厳しい道を歩んできた経験の中にこそカタリーナに教えられるものがありそう
なら、アルテが装うべきはヴェネツィアの衣装ではなく、工房で踏ん張ってきた時に纏っていた仕事着ということになるのだろうね
同様にカタリーナの悩みも貴族としての衣装の中ではなく、古布の服や調理師の服を纏っている時にしか見えてこないのかもしれない
アルテの絵を見て、彼女の歩んできた道を垣間見たカタリーナ
お返しとして晩餐会に招待したのは自分の心の内を開陳する為だろうか?
その中でアルテはカタリーナをどういう少女と判断して、彼女に何を教えることになるのだろうか?
漫画出版業界の華やかさと大変さが垣間見える回
それに振り回される漫画家が大変なら、漫画家の事情に振り回されるアシスタントも大変そう
それはさておき、今回も十丸院さんは絶好調ですね……
ミラーボールをシャンデリアと表現する姫が可愛いなと思っていたら、可久士は可久士で編集の「先生呼び」は蔑称だと吠えている
名は体を表すというけれど、体に見合う名前でないとおかしなことになる
年末パーティを期待しているから、居酒屋やカラオケなんてモチベーションを下げる要因でしか無い
体を優先するために名をずらして他社の年末パーティに潜り込むなんてちょっと危ういラインの行動だけど、名がずれれば漫画家であると隠している可久士は姫をパーティに連れていける
……そこで居酒屋に招待してしまう十丸院は本当に厄介な存在だと思うわけですが
名がずれれば姫に本当のシャンデリアを見せてやれる。ただ、姫にとっては大きすぎてシャンデリアじゃなく、シンデレラだったらしいけど。シンデレラ…?
姫と可久士の遣り取りにほんわかしていたら、またやらかす十丸院。本当に厄介な存在だな!
最終的に編集と間違えられた可久士は漫画家であると証明するためにキャラTを着ることに(笑)
名と体が一致する状態になった可久士。やはり漫画家である宿業からは逃れられないのだろうね
だと言うのに未来編では消えた漫画家扱いになっている。果たして消えたというのは本当か嘘なのか
芳乃は選手として試合に参加しているわけではないけど、マネージャーとして試合を動かす力を遺憾なく発揮していたね
自分達のしたい試合をするだけでなく、相手の望む試合を崩しその隙に攻め込む
熟練の監督か!と言いたくなる試合運びである
ただ、相手を崩せばその分相手の投球も乱れてくる。
芳乃にとって予想外のデッドボール。芳乃が崩れれば新越谷も崩れてしまう
そこで希が良いバッティングをしたね。あれで新越谷へ向いていた流れが維持された
芳乃だけが勝利に至る流れを用意しているのではないと判る描写
芳乃が作り、希が守り、続くバッターが乗った新越谷の流れ
夏大会最初の試合は新越谷の強さの秘密が見えたように思える試合でしたね
試合後の伊吹に依る芳乃へのフォローも良かったな。その辺りからは双子なりの意思疎通を感じられた
続く対戦相手は梁幽館
こちらは新越谷の試合運びを分析している時点で強者のオーラがぷんぷんと…。試合前からどのような流れを作ろうか考えているフシも見える
特に中田の演説は強者の集団を引っ張るに相応しい内容
芳乃も梁幽館の強さが判っているから、選手の急成長だけでなく常軌を逸した運が必要だと考える
とんでもない強者を前にしても変わらずに「今日は思いっきり楽しんで行こう!」と考える詠深。新越谷は楽しさを大事にする詠深を中心に何処まで梁幽館に食らいつけるのか…
と言うか、梁幽館って年齢の割にとても若く見える監督が居る時点で最強じゃない?
リトルリリカルを引率して彼女らを見守る筈のユウキだけど……
どう見ても役に立っていない。と言うか、むしろ危険地帯に導いてない?おまけにいつもどおり攫われるし
これじゃどっちがお守りなのか……
美食殿の活動をギルドごっこと見下した陛下
キャルからギルドごっこと呆れられたリトルリリカル
どちらもギルドらしいギルド活動をしているわけではないけれど、一方で侮ることは出来ない
いきなり田植えからスタートした今回の美食殿
どう見ても真っ当なギルド活動ではないし、リトルリリカルの「ランドソルの平和を守る」という言葉に自分達の行状を悔いてしまう程なのだけど、前回、シャドウやクリスティーナを撃退したようにその活躍は平和を守るギルドに相当するもの
リトルリリカルは子供同士で組んでいるチームで彼女らの依頼も正式認可されないほど
お宝探しでの彼女らの行動は子供らしい無邪気なものばかりだったけど、蜘蛛や魔物の着ぐるみ、巨大鳥に対し逃げずに立ち向かった
それは未来を期待される程の活躍
リトルリリカルがお宝探しを前に用意したキャンプ道具はお弁当にお菓子に水筒
どう見てもお子様の遠足かなと思われたそのアイテムは最終局面でペコリーヌに力を取り戻させるきっかけとなる
ごっこ遊びで用意された物が大きな魔物を倒すキーアイテムとなる
最後には田植えに戻ってしまう美食殿からはやはり戦っているより、ああして食べ物関連ではしゃいでいる方が何とも似合っている
けれど、いざ戦えば恐ろしく強い美食殿
彼女らが今後どのように「ギルドごっこ」と「ギルド」を行き来するのか気になってしまうね
いつの間にか由希が覚悟の決まった人間の顔になっている……
透へのキスという一種の試練を通して心構えが変わったらしい彼。夾に突っかかる理由もこれまでと一味違うようで
てか、俺様て(笑)
由希は透に想いを伝えようとしたけど、それはとても小さな声だった為に全て伝わることはなかった
この合宿編では見えないものがクローズアップされてきたけど、見えない理由が小さな声である為と理由づけされたような
考えてみると、由希達って大きな声に押し潰されてきた者達か
慊人の声は強烈。静かだけれど相手を押し潰し形を決めつけてしまうような声はあらゆる反論を許さない。だから由希達は慊人に支配されてきた
けれど、由希は慊人の声に屈しない小さな声を手に入れた。それで透に想いの欠片を伝えられた
由希の声はまだまだ小さい。けれど、忘れてしまっても良いと言いつつも「キスをしたことは謝らないから」と大事な大事な一点については譲らなかった由希。
彼の確かな変化を感じられたシーンだった
由希の小さな声に想いを馳せる透は同時に夾の声に耳を澄ませようとしている
草摩家に猫憑きとして押し潰された来た夾の小さな声に必死に耳を傾けている
少しずつ理解し、近づいていく。けれど見えないままの夾の心
突如現れ大きな声で透を威嚇した依鈴
透や夾に徐々に近づいてくる慊人の声
次回はかなり厄介な事態になりそうな予感……
感動的な生徒会長選挙なんてありましたか?と言わんばかりにギャグ方面に全力投球な展開は嫌いじゃない(笑)
と言うか、早くもオチ要員と化したミコの勘違い脱兎が卑怯すぎる(笑)
どうにかして白銀の下着を確認しようとするかぐや。どうみても変態です
そしてかぐやの探りをリクエストと勘違いする白銀もどうかしている(笑)
お詫び兼浮気防止として手のマッサージを選んだかぐや。けれど、それは白銀にとってただの拷問になってしまうのは面白い
肩叩きの思い出とか語られても痛いものは痛いのです
案外馬鹿にできない少女漫画。男が素直に広めるのは難しいという気持ちは理解できる。でも、広めたいならネタバレは駄目ですよ(笑)
伝わらなかったかに思えた少女漫画の良さ。伝わったのは良いんだけど、かぐやさん突然の少女漫画脳へ。
白銀をイケメン認識するのは良いんだけど、石上も…?
藤原書紀が居ないなと思っていたら、最高に最悪なタイミングで邪魔を入れる彼女の振る舞いには大笑してしまったよ
多数のイケメンから迫られる展開は乙女向け作品としては正しい描写の筈なのに、本作ではただのギャグ描写にしか見えないのは何故だろうね(笑)
そして、カタリナは何処までも色気よりも食い気なのね(笑)
最近、破滅フラグに直面しないカタリナ。そのせいか随分とのんびりしているような……
その代わり、活発になってきたのはメアリだね
ずばり彼女が回避しようとしているのはカタリナと他の男がくっつく恋愛展開。メアリにとってはそれこそが破滅フラグ
カタリナと一緒に勉強しようとすれば何故かいつものメンツが集まってしまう
カタリナの為にクッキーを用意すれば届く前に消えてしまう
挙句の果てに目の前で展開されるイケメン達(+ソフィア)との甘い展開
メアリの胃に穴が空きそうです
結局、カタリナは誰にも絆される事なく食欲の力で本の世界を打ち破る展開はちょっと笑ってしまった
何はともあれ、これでメアリは一安心かと思えば……
やはり何事も最も警戒されていない人物が局面を引っくり返してしまうものです
カタリナは食欲が目立つ人物だけど、魅力的な木があれば登ってしまう人物でもある
カタリナの小さな欲に付き合い、同じ目線で素晴らしい景色を目にしたアラン。彼はまだ自分の欲を理解していないけれど……
「邪魔しなくては!」と意気込むメアリは無事にカタリナの恋愛フラグを回避出来るのだろうか、なんて気になってしまった(笑)
レオのぶっきら棒な発言に思い悩むアルテ。しっかり悩ませた上でレオの言葉の意味を正しく伝えるユーリ。「頼みました」「頼まれました」の遣り取り。
アルテの先生役が受け継がれたことが判る流れ
アルテがレオの元で学んだことは幾つもあるけれど、多くは画家として生きていく上でしか役に立たないことばかり
それはアルテの夢を叶えるためには必要な知識や経験だけど、もしアルテが他の道も選ぶならそれだけでは足りない
そこでユーリという存在がアルテには必要となってくるわけだね
このユーリという貴族、物好きなお坊ちゃんかと思いきや、海の男に不意打ちカマしたり、言葉少ななレオの頼みの意味をきちんと理解していたり
更にはヴェネツィアやそこに居る人々の特徴を詳しく捉えている
各方面に造詣の深い人物だと判る
舞台をフィレンツェからヴェネツィアへ移したタイミングでアルテが学ぶべきこと、学ぶべることが変わり、先生役となる人物も変わってくる。
新たな学びの機会に直面したアルテ。だというのに、彼女が家庭教師をするカタリーナは早速アルテを不要とのたまうわけだ
アルテは無事に彼女を教えられるのか。もしくは彼女からも何かしら教わる部分があるのだろうか?
ご登録……ではなく後藤ロク
名前がつけば家族になるとの言葉、それだけでなく意外な形でロクが後藤家の家族であると強固に認められる展開は洒落が利いていて好きだなぁ
下書きや最初のイメージが超えられないと悩むAパート
しっかりと形になっていないものがこれからどうなっていくか想像しながら輪郭を詰めていって…
けれど、詰め終わった時には当初のイメージより劣ったものになってしまう
これは漫画家あるあるな悩みなんだろうな
そしてこの傾向は後藤家にも当てはまるわけで
姫の母がイメージした平凡な未来予想図(仮)
描いたのは特別でも何でも無い平凡な未来。けれど、後藤家はそのイメージを超えられなかったわけで。
慟哭する可久士の悲しみがこれでもかと伝わってくるし、可久士にとって姫が人生の救世主として扱われるラストには感動してしまう
記念日の扱いに悩むBパート
大事じゃないのに大事にされたり、大事なはずが大事にされなかったり
ただ、確かな事は祝われたら祝い返すのが筋というもの
姫は誕生会の大事さが判るから逆に相手の誕生会に参加できないというジレンマ
誕生会は大事な記念日だからしっかり祝わないといけない。そうなると可久士への負担が増えてしまうわけで
でも、子供のそんな遠慮を許したら親じゃない。盛大にやる為に努力する可久士の姿には好感
……それが新しい母親登場疑惑に繋がってしまうのは何とも言えないけど(笑)
平凡な未来予想図(仮)。祝える時に祝っとけという言葉
鎌倉と同じ間取りの家を目黒に作った行為には、そういった叶えられなかった大切なものへの心残りを感じさせた
試合前から戦いは始まっている、とはよく言うけれど、詠深達の場合は開会式の前から始まっている
…主に女の戦い的な意味で。珠姫を巡って張り合う詠深と和美は面白いけど面倒くさい(笑)
そして始まる影森との試合
ボーク寸前のスーパークイック、先制しても静かなベンチ。影森のスタンスは明確なまでの不気味さを湛えている
試合よりも練習が好き、知らない人より私達だけの方が
徹底的に他者を廃絶したスタンス
けれど、これは試合だから影森は新越谷のスタンスとぶつかっていくことになる
新越谷は珠姫が梁幽館ではなく新越谷を選んだ理由が「楽しさ」であったように、野球そのものを楽しむことをスタンスとしている
だから新越谷を見ずに自分達だけで完結している影森は看過できない
そこで伊吹に影森のコピーをさせた芳乃はなかなかの鬼だなぁ(笑)
これで伊吹は影森の野球に土足で踏み込んだ形となる。流石の影森も無視できないようで
次回は正真正銘、正面切っての野球試合となりそうだ
今回はハツネとシオリの姉妹愛を軸にしつつ、幾つもの変化や選択を描いているね
だからこそ、ハツネがシオリを救うラストへと綺麗に話が集約されていく
クリスティーナが「そろそろ第二幕の始まりだ」と告げて始まる今回の騒動
その言葉に相応しく今回の話はこれまでと一味違っているし、それぞれに求められるものも一段回の成長が必要なもの
これまでに起きた騒動において、ユウキ達は巻き込まれたから参加していた
けれど、今回は関係ない立場ながらユウキは参加していく
その際にユウキが口にしたのは「BB団は困った人を見捨てない!」
彼の中で人を助け、関わる理由が明確化した瞬間
一方、岐路に立ったのはキャル
自分の使命を思えば手を出すべき事態ではない。けれど、美食殿に入った瞬間からキャルの心情はそう単純なものではなくなっていたのだろうね
だからこそ、そのどちらに転んでも可怪しくない瞬間にキャルに笑顔を取り戻させ、「やっぱりキャルちゃんはそうでないと!」と有るべき姿を再定義させたペコリーヌは素晴らしい。
更にはシャドウを前にどうすればいいかを行動で示しもした
使命と自分のしたいことを比べ、行動を決めたキャル
使命に従うために来たのではなく、スパイスを収穫するために来たのだと口にして、全力全開でシャドウをぶっ飛ばした彼女の姿は気持ちいい
ペコリーヌ達は美味なスパイスを収穫できた
クリスティーナはユウキの力を見たことを収穫といった。
キャルが従う謎の人物はシャドウを吸収していた
多くの収穫が描かれた今回、確かに第二幕の始まりに相応しいエピソードだったのかも
燈路母の妊娠報告から始まる今回の話。前回は見えない部分に触れるのは難しかった
それが今回はそれぞれが一歩進んで相手の心に触れようと試練に立ち向かっている様子が感じられた
燈路に突っ込まれて以来、普段のように母親トークを繰り出せない透。
透を普段通りにするには前回は触れなかった部分に触れる必要がある
ここで夾はタイミングをよく見た上で透に話を向けているね
夾がそのようにしてくれたから、透も触れて良いのか判らない夾の家庭環境を聞くことが出来た
どちらも少しだけ前に進んでいる
今回、由希は2つの試練を前にする
一つは慊人来訪。由希を暗い部屋に閉じ込めた彼の登場はしかし、由希には大きなダメージを与えなかった
それよりも由希に突きつけられたのは透の隣に夾が居る姿を窓越しに見せられたことか
流れ星が落ちるのを見て、閉じられた蓋を開き、透への感謝や好意を明確にした由希
単純だけど直視してしまっては今まで通りでは居られない想い。そんな想いを詳らかにしつつも、由希が悲しさを見せているのは透に相応しいのが誰か既に知ってしまったからなのかもしれない
十二支を支配できていると考えている慊人
少しずつ前に進んでいる十二支。
由希の自覚は透と由希、そして夾の関係にどのような影響を齎すのかな?
敵に塩を送ったつもりが、僅差で負けかねなかったとかという展開は少し「ふふっ」ってなってしまう
これ、かぐやの裏工作が足りなければ白銀落選もあり得たんじゃ……
生徒会長選挙。白銀が圧倒的有利な状況で始まった選挙演説がこのような展開になるとは予想外
大真面目に直進して、遣り方を間違えて、笑われて、酷くなって…
ミコが持つのは真っ当な正義の意思。だからこそ、石上は負け方が気に入らない
白銀陣営がやっているのは徹底的な勝利への追求だね
かぐやの暗躍、石上が作ったプレゼンPV、藤原による教師の配置
白銀陣営には実績があるからこそ、このような手段が取れる。そうすれば勝てるという自信がある
対してミコには自信がないし、勝ち筋も見つけられない
だから真面目さだけを武器にするしか無い。でも、生徒相手の演説で真面目さを売りにしても受けやしない
ミコ一人での勝ちはありえない。そこで負けは負けでも綺麗な負けにするために白銀の登壇が必要になってくる
ミコがその真面目さに依ってこれまでに培った理想への執着
「皆がもっとちゃんとしてれば!」という正しさが馬鹿真面目さだけの理想なら観衆は話を聞かない。けど、そこに情熱が籠もっていると知れば話は聞くし心に届く
その結果があの僅差へと繋がるのだろうね
ミコの独擅場で終わるかに思えたこの回、最後にはかぐやがヒロインとして面目躍如するかのよう
自信を無くしたかぐやに「俺にはお前が必要だ」と告げた白銀。ミコの原動力が真面目さであるとすれば、白銀の原動力はかぐや
かぐやに白銀が必要なように、白銀にもかぐやが必要なわけか
次回からの新生生徒会始動、ミコが生徒会にどのような彩りを加えることになるのか楽しみなんだけど、この子はこの子でかなりポンコツみたいなんだけど果たしてどうなるのさ?
遺跡で遭難したというのにきのこがあれば「当分生きていけそうね!」と思えるカタリナが逞しすぎる(笑)
冒頭から語られるあっちゃんの想い。それはどうやらソフィアに受け継がれたようだけど、どちらの人生においても同一人物の手によって明るい世界に連れ出して貰えたと考えるとソフィアは二度も救われたわけか
そんなソフィアが窮地のカタリナを救ったのは印象深い
遺跡攻略シーンを見て判るようにカタリナって基本的に役に立たない。男性陣は攻略に役立つアクションをし、女性陣が道の進み方を見つけている中でカタリナがしているのはトラップ発動ばかり
それでも生きてる辺り、生命力は本当に図太いのだろうけど
あっちゃんの導きで乙女ゲームにハマったカタリナの前世。
今度はソフィアがカタリナへ続く道へ皆を導いた。繋がれたソフィアとカタリナの手が姿形が変わっても変わらぬ友達としての絆を表しているようで……
それにしてもソフィアが前世でカタリナとの関わりがあったなら、メアリやマリアも同様なのではないかと勘繰ってしまうね
カタリナだって8歳の時に頭を打って前世を思い出したわけだし、他の面々も思い出していないだけで誰かの魂を受け継いでいるのでは…?
アルテを戸惑わせる2つの出逢い
まさかアルテが画家を目指す上で障害となった貴族出身と女である事を魅力と捉える人が居るとは思わなかったな
アルテに突如舞い込んだ勧誘。ここでアルテがすぐにユーリの誘いを受けなかったのは自分が未熟と考えているだけでなく、レオの元を離れたくないとの理由があったと考えるのは流石に邪推かな?
だからこそ、このタイミングでレオの昔の知り合い、しかも女性が現れるのは少し意地悪な展開に見えてしまう
師の娘とは言え、レオは普段見せない顔を見せている。思えばパトロンのヴェロニカに対してもそうだったか
アルテに対してぶっきらぼうなのは画家として期待しているからなのだろうけど、自分とあまりに違う態度で接する女性を目の前にすれば普通は心穏やかで居ることは難しい
でも、アルテはその悩みには一区切りつけているわけで
今のアルテは自分の仕事を優先し、するべき事を見極める力を持っている
だから、困っているルザンナを助けたい意思を優先し、その為に必要とあらばユーリの誘いも受ける
ただ、ここでアルテが気にしたのはレオの元に再び戻れるか
この悩みはレオをも救う。ユーリの言葉をきっかけに自分はアルテを独占したがっていたのではないかと気にしていたレオにアルテは工房で学び続けたい意思を明確にする
そんなアルテだからこそ、レオも個人の仕事ではなく工房への仕事として受けろと助言が出来る。
レオとの繋がりは保ったまま、アルテは舞台を移してヴェネツィアへ
アルテが言うように彼女の実力はまだまだまといった印象なのだけれど、このタイミングで工房を離れ家庭教師の仕事も始めることは彼女の画家人生にとってどの程度プラスとなるのだろうか?
前回、今回と「かくしごと」というタイトルはトリプルミーニングだったのではないかと思わせる内容が続くね
それはそれとして一子を華麗に勘違いさせる可久士の言葉遣いには思わず笑ってしまったよ!
犬を飼う事と連載を始める事を似ていると感じた可久士
ここで志治が言うようにどちらも「最後まで面倒を見る」事が肝要
自分が向き合っているものに対して責任を持たなければならない
でも、考えてみれば可久士はこれまでずっと責任を持って姫に接してきた
だから姫が犬を飼いたいと言ってもすぐにはOKを出さないし、かといって姫の寂しさを紛らわせることが出来るならと思えばOKを出す
可久士はいつだって何が姫の為になるかを真剣に考えている
世間の飼い犬に対する厳しい声、子犬が貰われてしまったと知り顔を伏せる姫
そんな姫を前にして「犬くらい飼える普通の家庭だ!」と叫んで走り出した可久士の姿には親心が溢れていたね
けれど、可久士だけで姫の願いを叶えることは出来ず、義父が顔を出す展開はちょっと悔しいもの
Bパートでは漫画家の系譜というテーマを下地にしつつ、姫の母親についてかなり言及していたね
母親にとても似ている姫、受け継がれた子犬にピアノ、そしてレシピ
姫はその見た目だけでなく、様々なものを受け継いでいる
一方で母親不在のまま、母の系譜が姫に受け継がれていく描写には何とも言えないものが……
姫が寂しがらないようにと可久士は色々と試行錯誤しているのだけど、どうしても母親不在の違和感は埋めようが無いんだよなぁ…
いよいよ夏大会が近づいて来た新越谷。これまでのような仲良しこよしや練習試合とは違ったプレッシャーがチームメンバーに降り掛かっているようで
2回戦で戦う梁幽館は強豪というだけでなく、珠姫がバッテリーを組んでいた相方もいる高校
となると、大会を勝ち抜く為に必要なものは何なのかという対策だけでなく、大会を勝ち抜くには梁幽館に入った方が良かったのではないか、なんて余計なことも考えてしまう
珠姫が相手校の二番手と組んでいたと知ってソワソワしていた詠深だけど、そこはバッテリーの間柄。珠姫は詠深の迷いを察した上でリードを通して「余計なことは考えるな」と伝える。そして詠深はすぐに理解する
これはバッテリーでなければ演出できない空間
それは影森のバッテリーにも言えること
偵察に出た芳乃は中山の投球を見るけど、それは盗み見に近い行為
中山たちからすればバッテリーの空間に余計な虫が入ってきたようなもの
ここで中山が「私達だけの空間なのに」と残念がっているのは彼女のスタンスがどのようなものか端的に表しているね
そして大会を前に配られる新越谷の試合用ユニフォーム。停止していたチームが本格再始動するのだと感じさせるし、皆が纏まったと印象付けられる
何よりもマネージャーとして活動している芳乃にも同じユニフォームが配られた
これで彼女も新越谷の一員、同じ空間に居ると明確に認識される
詠深と芳乃によるキャッチボール。この会話の中で芳乃が語るのは新越谷のファンであり、昔から好きだったとの想い
新越谷という空間が好きだった芳乃。キャッチボールするだけの空間でも良いと思っていた詠深
そんな二人が今、共通して持っているのは大会で勝ちたいという想い
新越谷は本格的に纏まったのだと感じられる瞬間
次回、描かれる影森はスポーツ者ではなかなか見ないかなり特殊なスタイルを持った野球チームであるだけに、その魅力をどこまで描いてくれるか楽しみだったりする
冒頭の元気すぎるキャルとか、まともに釣れないキャルとか、酔っ払ったキャルとか
つまりはこの回もキャルが可愛すぎるのですが
美食殿の活動を本格的に始めるため、スパイス収穫のためのクエストに参加することになったペコリーヌ達
その道中は幾つもの出会いがあったね
それは雄大な風景であったり、美味しい食事であったり、驚きの事態であったり、人との出会いであったり
特にぼっち根性を拗らせているアオイとの出会いは強烈
あのユウキがドン引きしてますよ……
それらの出会いは賑やかであり、楽しさに満ちたもの
けれど、出会いというのは良いものばかりでは無いわけで
リマ達などの前に突如現れた影やクリスティーナは判りやすく最悪な出会い
ペコリーヌ達を「素敵な方たち」と評し、「ギルドを組めて本当に良かった」と述懐するコッコロ
けれど、今回の旅は素敵な出会いだけで終わりそうにない。
これまでギャグ調で展開されてきた本作でどのようにして危機的事態を描くのか、これからの展開が気になるね