今まで見たことあるアニメの中のトップ10,もしかしたらトップ5に入るくらいに本当に良かった
合唱部の5人が歌と共に、たくさんの困難を乗り越えたり、はっちゃけて笑いあったり、時には高い壁の前に諦めてしまうこともあったけど、仲間と支えあってまた前を向いて歩き出したりな青春群像劇。
全13話のどれを取っても合唱部の5人の姿に具現化されたメッセージが込められていた。行く手を阻む困難に打ちのめされてしまう彼ら彼女らの姿に想いを寄せて、一緒に涙を流してしまう場面もたくさんあった。特に5話と6話の和奏の母親とのエピソードは悔しさと切なさと…色んな想いのコンプレックスは今思い出すだけでも波が滲んでしまう程、思いを揺らすものだった。そして、困難からまた前を向いて歩き出す姿にはその分だけ前向きにしてくれる力をいっぱいもらえた。
また、合唱部といってもみんな違った背景があって、それだけ色んな悩みにぶつかったりするけれど、それぞれの良いところもあったりする。だから、誰かが困っていたら他の4人が寄り添って、手を差し伸べてくれる。歌がきっかけで集まった5人が、歌を通してもっとたくさんの人との繋がりを作って成長していく姿は青春そのもので、とっても胸を熱くさせられた。
言っていることは分かっていると思うのだが、その先があまり見えてこない
不思議でエキセントリックな世界観
インターネットという集団の知が形成する一つの世界、あるいは脳というのはおもしろかった
上書きされた記憶の分だけ存在する玲音
ありすの記憶だけは残し続ける
リアルとWiredの壁を崩すプログラム、それが玲音
宇宙人という偽りの作られた存在、しかしそれはずっと前から存在するものかのように社会の中では思われていることもある、まさにWiredの中に存在する玲音のように
記憶を上書きするチップ、リアルワールドにWiredの玲音を具現化して見せる音楽、8hzのシューマン共振
たった一つの真実を真実足らしようとしているKnights、人々を無意識のうちにWiredに接続させて幻想を見せ、洗脳が如く偽りの真実を事実のように記憶に上書きする
新しいプロトコルを支配しようとする私企業
Wiredから始まった他人の見たくないものを見ていて言いふらす「のぞき屋 玲音」の噂はReal Worldの人の耳にも届き、玲音という存在が否定される
そして、その記憶を人々から消したと同時に玲音の記憶も消えたせいか、徐々に表出していたWiredの玲音は遂にRealの玲音と入れ替わる
Wiredに以前から神としていたという玲音は噂が形成した虚構の玲音の姿ということなんだろうか
それとも、アクセラーみたいにWiredへの中毒症状みたいなものなのだろうか
あるいは、中毒症状の人々が見た噂という幻覚によって幻の玲音が生み出されたのか
玲音のリアルの人格とWiredの人格の境目が曖昧となってWired側がリアルに滲出しつつある
ナイツの流通させる違法機器
あの時の朝言えなかったかお母さんへの「いってきます」から始まる最終回。
5人だけの合唱部は本当にたくさんの人たちを動かしてきて、どんな困難が立ちはだかってもそのたびに乗り越えてきた。
白祭中止も乗り越えて、色んな部活の人たちの協力の下に準備してきたステージの本番では吹奏楽部や声楽部に教頭先生と共に、地域のたくさんの人たちの前で歌うことができた。
そしてやがて訪れる卒業の時、紗羽は馬術のために留学を、和奏は音大受験を目指し、田中は大学でバドミントンを続けて、ウィーンはヤンと再開し、来夏は大学へ進学して何かサークルに誘われて。ここまでそれぞれの旅路を照らして来てくれたのは歌で、みんな遠くにいても歌がきっと繋いでいてくれる。この5人で一緒に歩んできたから今があって、それを歌が導いてくれた。
最後の「ただいま」ってきっと音大から帰ってきた和奏の笑顔は音楽を楽しんでいて、歌と共に成長したような面持ちに見えた。
音楽がたくさん人を繋いで来た
この5人から始まって、商店街の人たち、声楽部や他の部活の人、いがみ合ってた教頭先生までも。
みんなで一緒に歌えば、卒業してバラバラななってもこの曲を聴くたびに今まで重ねてきた記憶や景色や想いが蘇る。歌はみんなとの思い出を繋いでくれる楽しい宝物なんだから。
白祭に向けてもう振り返ることもなく、ただ前だけ見て突き進む5人と巻き込んだたくさんの人の姿に熱いものが湧き上がってくる
作りたいものと作れるもの
理想と現実の間で、悪く言ってしまえば理想に賭けることなく、現実を突き進むことのできる恭也の圧倒的な強さは貫之に無力感と劣等感を陥らせていた。
理想を追うことって美しいけれど、どこか現実逃避みたいな心理もきっとあったりして、恭也の現実を真正面から見据えて目先の理想も時には切り捨ててもっと大きな理想を目指して突っ走れるのは本当にすごいと思うし、そういう圧倒的な強さを目の当たりにした貫之の敗北感と恭也のどうして...という悔し涙には貰い泣きしてしまう、何が正解だったんだろうって。
そして、恭也は気づく、正史では成功して活躍していたプラチナ世代の未来を自分が干渉することで壊してしまっているということに。
「このままさ ─ 未来になったらどうなるんだろうね」
あまりにも衝撃的な展開にただ呆然とすることしかできなかった.....。
暗く長い絶望の果てに絶望を願うことしかできなかった少年と神霊を希望の輝きへと導く物語
死を願うことしかできないパンドラの絶望の闇の深さはあまりにも悲しすぎてイリヤのように涙を流さずにはいられなかった
そして、最後に追い打ちのように襲いかかるダリウスという名のさらなる絶望とギルガメッシュの飛来はあまりにも衝撃的だった
まだ終わらない絶望の物語、結末が楽しみ
ヒーローにも辛いことはあるけれど、諦めるという選択肢はないんだ!
挫けそうになった時はいつもガンバレンジャーの言葉がウィーンに力を与えてくれる
歌は作らねばじゃなくて楽しむもの、教頭先生が教えてくれた紗羽のお母さんの作曲
教頭先生から見た紗羽のお母さんは高いところにいるように思えているようで、そしてやがては本当に手の届かないところへ行ってしまって...色んな気持ちの混ざった真っ直ぐになれない発露は複雑だった
優香が紗季と入れ替わって好きな先輩とデートしちゃおうって回
デートで良い感じの雰囲気になってお互いに名前で呼び合おうとなったけれど、優香は自分。紗季って呼んで...と言わなければいけないこと、先輩が好きなのは優香じゃなくて紗季という気づいていたけど見ないふりをしていたことを直視させられる
入れ替わって改めて気づくことのできる親友の気持ちやらしさや良いところ、それがお石さまの力が教えてくれた大切なことなのかも
先輩に名前で呼んで、紗季って呼んで...って言うことで優香が失恋を思い知らされてってとこは、優香と一緒に涙が抑えられなかった
正義の味方になれない男がたった一人の幸せのために全てを投げ売って戦う物語
エインズワースの標榜する人類の継続という紛れもない正しさの前で、それを悪と知りながらも己の道を貫く衛宮士郎は無残であり崇高だった
そして、逆月家の重ねてきた子どもの健やかな健康という当たり前の幸せという美しき願いと共に美遊は平行世界へと送り出された
美遊の未知の世界に一人という過酷さと、その中でようやく当たり前の幸せを掴むことができたという喜びには胸を打たれた