今回はお団子を基本としつつバリエーションの多いまひろ。みはりの三つ編みも初?
トレンチコートが男性的という扱いなのが意外だったがまぁ恰好良い系統ではある。
「こっちの用事は済んだけど…」のカットはただの立ち方にも個性が見える。そこからの声なしで芝居が続く場面も画面にいる限りきっちり芝居をさせるという熱意を感じさせる。
「お姉ちゃん」のハードルが段々下がっている様子。
おせち場面(一人で作ったのならとんでもない労力である)のBGMが日常BGMの和風アレンジなのが面白い。
みはりが期待通り酔っぱらう場面はコミカルな演出だが前回と違って現代的。
着物で腕を組むまひろがえっちな終わり方。
予告でみはりの着物も披露と行き届いている。
なんてテロに打ってつけなシチュエーションなんだと思ったが地元住民ではなくエレンがエントリー。
しかし宣戦布告された訳ですからね。正当な奇襲。
OPのきららジャンプで一人だけ終わった顔をしているのが象徴的な作品。
このシンプルなキャラクターデザインが現代的に見えるのは長い前髪が誘発させる強い透け感だろうか。
正直原作はあまり印象的には感じなかったのだが、アニメ化に伴ってぼっちちゃんの感情が極めて巧みに表現される事で物語性が際立っている。(『けいおん!』がそうであった様に、本作もやや青春テイストへの補正が掛かっていると言えるかも知れない。ついでに言うと足元のみを映すフェティッシュな画面も、まぁ日常系自体がそうかもしれないが、けいおんの系譜を見出せるだろう。)
最も印象的だったのは「次もいていいんだ」のカットで、頬を染める、口元が緩む、頷く、目を細めるの挙措が非常に丁寧に描かれている。原作ではここは陰キャスマイルと共に「次って―…」の内語のみのコマであり、心情表現の違いが分かる。
奴隷部隊みたいなものだからと言ってただ突撃させるとは二〇三高地を思い出す乱暴さである。
歴史上、塹壕メタとなったのは空爆らしいが、「戦士」を失う訳にはいかず巨人は出し渋る。(悠々と飛行船が飛んでいるが、万が一にも戦士をやられる訳には行かないから射程外の高空で何もしていないのか?)
そのまま質量兵器であり自律稼働もする空挺巨人部隊はなかなか便利。「獣」は他人を巨人化できる様だが無条件という訳ではあるまい。(しかし脊髄液を入れるとすぐ巨人化するのだから別の要因があるのか。)
ちゃんとマーレの敵対勢力が要るのかと思いきや敗戦してしまっていて、果たして壁内はどう動くのか。
安全ピンで穴を開けるのかと思ったらそのまま刺していてロック。
ようやく世界の全貌が明らかになるし、何よりエルヴィンが恰好良い。
一方でライナーを回収されるところなど、やはり何やってんだというところもある。というか6年間何事もなかったのか。
壁外人類とは随分な文明格差がある訳だが、本当に戦いに行くのだろうか?
事ここに到りまた自由への闘争という主題がはっきりとしてきた。