五等分の花嫁という作品の完結後の後日談として文句なしの最高の内容だった。風太郎と四葉の結婚後の新婚旅行を描いた初の完全アニオリ作品だったけど、原作最終巻のおまけページや完結編劇場版の特典描き下ろしマンガのネタを拾ってくれてたのも良かったし、テレビアニメ1期の劇中bgmがアレンジされて使われてたのもすごく良かった。何より、風太郎と五つ子が変わらず皆仲が良く、テレビ本編の時と同じ空気感だったことに安心感があったし、すごく嬉しかった。旅行中の様子もとても楽しそうだったし、トラブルを皆で協力して解決していこうとする所も風太郎と五つ子らしくてすごく良かった。1時間足らずの尺の中でも、風太郎と五つ子それぞれに見せ場があったし、五つ子に可愛さも風太郎の良さも存分に描かれていた。成長し、大人になった五つ子が、風太郎や他の姉妹の手を借りようとするも、最終的には自分の力で乗り越えていく様子に、これまでの積み重ねのようなものを感じてすごく感動した。OPもEDも素晴らしかったし、何よりEDは完結編劇場版の劇中bgmがアレンジされた曲だったのがすごく良かった。原曲は五つ子ゲームファイナルの時のもので、作中一の感動シーンと言っても過言じゃない部分で流れた曲だったからアレンジされてEDとして流れた時はホントに感動したし、その時に映った五つ子の様子には胸が熱くなった。Cパートの風太郎と四葉の夫婦としてのやり取り、最後の四葉の笑顔も本当に最高だった。個人的に、この五等分の花嫁*は、ハーレムラブコメの完結後のエピソードとしての理想型なんじゃないかと思った。本編で恋愛やヒロインレースで色々あり、失恋したキャラもいる。けどそれでもその中で主人公と各ヒロインの間、そしてヒロイン同士の間に生まれた絆は本物。だから、できることなら恋が実ったキャラもそうでないキャラも皆ずっと仲良くしてて欲しい。五等分の花嫁はヒロイン5人が家族だから若干特殊かもしれないけど、主人公である風太郎も交えて楽しそうに過ごしている様子が見れてホントに嬉しかったし、どのハーレムラブコメもこういう後日談があったら良いなと思ってる。完結後もこうやって新作を作ってもらえる位にこの作品が沢山の人に愛されてるんだなってことがよく分かったし、また風太郎、一花、二乃、三玖、四葉、五月の6人をアニメで見れて本当に嬉しかった。また何らかの形でこの6人の姿を見れたら良いなぁと思ってる。
2期からはサブヒロインも沢山増えて、最初から最後までアクセス全開で駆け抜けていて、恋愛的にもギャグ的にもめちゃくちゃ面白かった。まずは千代田食堂組の5人、それぞれ豪華声優陣が担当していたし、1人1人のキャラがとにかく濃くて、作品が彩りが与えられた。2期の中でも特に共同生活回とクリスマス回は、ファミリア組と千代田食堂組が全員集合し、キャラの掛け合いもギャグもめちゃくちゃ面白かった。この作品はキャラが増えれば増える程面白い掛け合いが増える、騒がしくなればなる程面白くなる、そんな作品だと思ってるから、1期からはるかにパワーアップしたんじゃないかと思う。勿論メインヒロインであるファミリア組の5人も負けてない。1期の内に紅葉、流星、白菊が隼への恋愛感情を自覚し、隼にもそれを伝えていた。2期ではこの3人によるアプローチの場面が増えたことで、恋愛的にもさらに面白くなった。この3人がアプローチを激化させることによって恋愛的な面白さの他にギャグ要素も強くなり、特に温泉旅行回はよく思いついたなと言いたいレベルのカオスぶりで本当に面白かった。また、秋水ちゃんのお祖母ちゃん回や流星のお母さん回など、家族に関するエピソードも印象深かった。ファミリアの6人の家族としての絆、そして隼やヒロイン1人1人とその家族の絆、そういう部分も沢山見られた。ファミリアの家族の絆もより深まり、サブヒロインと登場してさらに賑やかで楽しくなった。原作はこれ以降も面白い回が沢山あるし、特に原作の宮古島編は2期と同じ感じでアニメ化すれば最高に面白い神回になると思う。今後3期が発表されるのをずっと待ってる。
この作品にしかない、この作品でしか楽しむことができないような、そんな唯一無二の空気感があった素晴らしい作品だった。この作品はとにかく様々な要素の「表現」がとにかく天才的だった。義理の兄妹となった浅村くんと綾瀬さんの心情や関係性の変化、浅村家の日常生活の様子、作品の世界観やストーリーを構成する様々な要素を実に多彩な形で表現していた。浅村くんや綾瀬さんなどキャラクターの心情や関係性の変化については、モノローグだけでなく、言葉ではなく心象風景を使ったり、表情や声のトーンの変化・違い、会話の時の間の取り方を利用したり、手やつま先など体の一部の繊細な動きを描写したりと、とにかく多種多様な表現方法が用いられていて見事だと思った。こういう表現の方法があるのか、こうやっても表現できるんだと、視聴していて何回も思った。浅村家の日常生活・風景の描写に関しても、他の作品では中々描かないような細かい部分まですごく丁寧に描写していた。1話で引っ越してきたばかりで玄関の電気の位置が分からずに色々とボタンを押して試してみる綾瀬さんの描写とか、朝食の際にインスタントの味噌汁を作る浅村くんの様子とか、とにかく日常の要素を徹底して突き詰めて、丁寧に描こうという意気込みが感じられた。作中全体を通じてかなり静かで穏やかな雰囲気で、家族の様子を描いてる際にbgmが少なかったように思えるけど、それも日常生活の様子を丁寧にリアルに近い形で描くための演出の1つだったのかなと思う。浅村くんと綾瀬さんのキャラもすごく魅力的だった。それまでの家庭環境や両親の別離という背景もあって、2人とも高校生とは思えない位しっかりしていて、大人びていた。けど、大人にならざるを得ない環境で育ってきたからこその2人の未熟さとかも描かれていて、2人がお互いを異性として、そして兄妹・家族として、どのように関わっていくのか、そういう人間ドラマ的な部分がしっかり描かれていたし、多彩な演出・表現の中で描かれたそのようなストーリーがすごく見応えがあった。どのような点においても、中途半端にならずに「表現」することを追求した素晴らしい作品だったと思う。
思っていたよりもコミカルな作風だったけど、ヒロインがロボットであるからこそできるようなストーリー展開やギャグ、ドラマがあってとても面白かった。ミーナは、タイトルには「感情がない」とあるけど、実際は表情が変わらなかったり声に抑揚がなかったり発言が無機質だったりと見かけの上では感情がないように思えるだけで、自慢げだったり怒っていたり、嫉妬したりしているように見える時とか、人間らしい感情があるように思えるシーンが多くて、そういう表には出ないけどどんどん人間的な面が見えてくるのがとても良かった。タクマとのやり取りも見てて楽しかった。後半から出て来た見守りロボットのマモルくんがとにかく可愛くて、マモルくんを加えた家族の話ももっと面白くなった。タクマやミーナ以外にも、西園寺家やスーパーミーナのエピソード、ミーナの生みの親である大谷博士など、他の人間とロボットの関係性についても、心が温まるような形で描かれていた。ストーリーに関連して、作中の世界観・設定も良かった。作中の社会には、ロボットを妻や子として扱うことに対する理解が結構浸透していて、登場キャラもその点に関して必要以上に反発したり嘲ったりするような人がいなかった。ロボットと人間の多様な関係性を認め、それを尊重しサポートする体制が整っている世界観だったから、ストレスなく見ることができた。楽しい感じで見ることができるとても良い作品だったと思う。
想像以上の高いクオリティでアニメ化してくれた作品だった。笑えるし感動できるしドキドキもできるし、キャラも皆個性的で、毎回ホントに楽しく見れるとてもおもラブコメだった。普段のツンとした言動と政近の前でだけロシア語でデレた時のギャップによる破壊力が凄まじかったアーリャさん、学校でのお嬢様モードと政近といる時のハイテンション妹モードのギャップがすごく面白かった有希は、実際にアニメで絵や声が付くことによってその可愛さや魅力が何倍にも増していてとても良かったし、声優さんの演技も素晴らしかった。演技力に加えて流暢なロシア語を披露し、さらには毎回EDをカバーして高い歌唱力も見せてくれた上坂すみれさんと、お嬢様モードと妹モードを完璧に演じ分け、特に妹モードの時に見ているこちらを大いに笑わせてくれた丸岡和佳奈さん、この2人の演技力・表現力の高さに感服した。主人公の政近も、普段の飄々としていて不真面目そうな振る舞い、そのように振る舞いつつアーリャさんをさりげなく助けたり、支えになったりしているデキる男ぶりがすごく魅力的だった。アーリャさんとのやり取りや有希とのコントみたいな兄妹のやり取り、どちらもホントに面白かった。特に政近の誕生日を祝う回や最終回で夏休みに政近と会う約束をした時のアーリャさんの可愛さは尋常じゃなかった。また、11話と最終回で見せた政近と有希の悪役みたいな不敵な笑みは、2人とも表情がすごく似ていて、兄妹だなぁと感じられて個人的に2人のあの顔はかなり気に入った。ラブコメとしてとても面白かったのは勿論、生徒会選挙を通じてアーリャさんが政近の手を借りながら少しずつ成長していく様子を応援しながら楽しめる面もあって、この部分も面白かった。政近、アーリャさん、有希だけでなく、マーシャや綾乃、剣持会長や更科先輩などの他のキャラも皆個性的で魅力的だった。ストーリー面以外では、作画がとにかく綺麗でそれがこの作品の良さをより引き立たせていたし、ここぞという名場面でさらにそのクオリティが上がっていて素晴らしかった。ホントに素晴らしい作品だったけどストーリー的にはまだまだこれからが本番だし、2期でのストーリー展開がどうなるのか、今からすごく楽しみ。
ギャグとシリアスのバランスが良く、予想ができなくてドキドキする展開の連続でとても面白かった。大学を舞台にしたラブコメだったから割と親近感があったし、その中で個性的なキャラが沢山登場しててとても良かった。主人公の万里やヒロインの香子、その友達や林田先輩といったメインキャラだけでなく、NANA先輩やおまけんの先輩達、本筋にはほぼ絡まないけど偶に登場して爪痕を残していく茶道部の人達など、メイン・サブを問わずキャラ皆が個性的だった。様々な出来事を通じて万里や香子、その友人達が時にはぶつかりながらも仲を深めていく様子が丁寧に描かれて面白いストーリーだった。2クール目以降は万里の記憶喪失やそこから生じる様々な葛藤、困難にもよりスポットが当たるようになった。万里をはじめとしてそういう困難に苦しみ、悩むキャラクター達の姿には感情を揺さぶられた。その時の声優さんの演技も素晴らしかった。同時にキャラ1人1人の優しさが分かるような場面も多くて、特に万里と林田先輩の高校の同窓会の場面は、皆の優しさにすごく感動した。最後まで様々な困難があってどうなるか分からなかったけど、最終的には無事ハッピーエンドだったから良かった。
アニメとしてのクオリティが高くて、毎回映画を見ているように感じる位に引き込まれる、とてみ面白い作品だった。モノローグではなく、行動や表情の変化、風景描写、その他様々な手段を通じて丁寧に描かれたキャラの心情、綺麗な風景描写、真相が気になる謎解き、小鳩くんと小佐内さんという難しく、しかし見応えのある面白いキャラ、色々な要素が合わさって独特の世界観、空気感が形成されていた圧巻の作品だった。派手な演出こそなかったけど、その時々の小鳩くんや小佐内さんが様々な心象風景の中で描かれる演出が個人的にかなり好きだった。謎解きは、序盤こそ日常の謎を解く展開が中心だったけど、単に日常の些細な謎に収まらない、背後に様々な思惑が絡んでいる謎を解くという展開も描かれた。特に最後の小佐内さん誘拐事件は、衝撃の真相、小佐内さんの恐ろしさが存分に描かれた回だった。この謎解きを通じて本編中で描かれた小鳩くんの謎を解くことの楽しさを抑え切れてない様子や、小佐内さんの恐ろしさや強かさなど、「小市民」を目指すメインの2人の人間性に注目してみてもとても面白い作品だった。「小市民」を目指しているのに、小鳩くんは謎を解くことを、小佐内さんは自分を落とし入れようとした者への復讐心を抑えきれていないという部分が多く描かれたけど、そんな2人を見ていて、「全くこいつらは…」という少しの呆れもありつつ、それ以上に「やっぱり君らはこうでなくちゃね」という安心感があった。そんな感覚を味わえるのもこの作品の醍醐味の1つだと思った。最終回は2人の関係解消、新たなキャラの登場、そして新たな事件勃発の予感など、作品の大きな転換点となりそうな展開や気になる要素が詰まっていた。秋期、そして冬期がどういう展開になるのか、小鳩くんと小佐内さんの関係がどうなっていくのか、気になる要素が沢山あるから早く続きが見たい。
文化祭が開幕し、ほほ全てのキャラクターが登場、オールスター的な盛り上がりでとても楽しくて面白い回だった。ぬっくん、小鞠ちゃん、玉木先輩、古都先輩の4人以外のキャラは出番が比較的短かったにも関わらず、ちゃんと全員が爪痕を残していて、あらためてこの作品のキャラの濃さが分かった。最後の方のぬっくんと古都先輩、そしてぬっくんと小鞠ちゃんのやり取りは雰囲気も相まって素晴らしかった。小鞠ちゃんの成長、そして文芸部の1つの区切りと新たな始まりの章として完璧だった。
逃若党のギャグパート→尊氏と直義パート→再び逃若党パートという風に、ギャグとシリアスをバランス良く構成した回だった。直義の声優さんは古川慎さん。直義の雰囲気に合っていてハマり役だと思う。終盤の頼重のセリフやナレーションの時に映った現代社会の風景を描いた演出はアニメで見てもとても良い。
前半のお見舞いパート、アーリャさんのデレと政近くんのツッコミが良かった。後半は再び生徒会選挙絡みで、有希の用意周到さがよく分かる部分だった。アーリャさんの前で不敵に笑って見せた政近くんと有希、アーリャを助ける、アーリャに勝つという風に目的は正反対ではあるけどその顔はそっくりで、兄妹だなぁって感じでとても良かった。それ抜きにしても単純に2人の悪い顔は良かった。次回の最終回も楽しみ。
犯人が黒いシルエットで表れされる、米花町で殺人事件が多発しているというという名探偵コナン原作の設定からここまで面白いギャグ作品を生み出せるセンスに脱帽した。1話1話が短いということもあるけどテンポがめちゃくちゃ良くて毎回畳みかけるように次々とギャグシーンが来てすごく面白かった。細かい所までブラックジョーク全開でとにかくふざけまくってる作品ではあったけど、原作に1回しか登場してないようなキャラですら出て来てたり、細かい原作のネタを拾ったりとしっかり原作を読んでる人が考えたんだということが伝わってきてとても良かった。