素晴らしい回でした。とても良いを幾らでもつけたいくらいつけたいです。
ただ下校する、その時間に長く時間を割いていたのがどうしようもなく好きでした。
刻々と少しずつ表情を変える夏の空が(その音が)とても好きで、小学校中学校今(高校)と紡いできた時間がとても素敵で、図書館で本と出会って届いた風の音が心地よくて、とても心地いいのに、胸を焦がすようでした。
店長にとってのホームグラウンドは水族館のような図書館でした。自由に呼吸をしている店長がとても好きな感じでした。
勇斗君(CV:竹内順子)回(と言いたい)
「きたないところですがどうぞごゆっくり」(語尾がちょっとあがる)がそれを普段言っている人を(聞いている声を)思わせる言い方でめちゃくちゃ好きでした。
こども特有のなぞ鼻歌も素敵でした。
映像としてはスローモーション感覚になる絵が多く、麦茶の滞空時間や店長と「ツブ」の話題に夢中で仕事がおろそかになってる面々(と店長)に声をかける時の、声を出すまでの長い口元の変化など、面白かったです。
視線ひとつ(カメラワークひとつ)でわかる加瀬の駄目さ、相手のどこを見るかで全然違うのが分かりやすかったです。店長と良い対比でした。案の定デートの時も駄目で(制服を着て来なかったら残念がるとか本当駄目)、特にアレ(キスとは呼びたくない)は本当に気持ち悪かったです。しかし、加瀬の駄目さがそれだけの意味で終わらなかったのが作品としてとても良かったと思います。
加瀬の駄目さは店長の良さとの対比される悪さでその対比も目に鮮やかでしたが、最後の場面、改札を越えようとする店長にあきらがしたことは、加瀬があきらにしたことと同じでした。視聴者の目線からは店長の独白を聞いているから違うように見えますが、そこにあった衝動は同じです。相手の同意を取っていないところも。観た映画の2つのパンフレットはシャッフルされます。同じじゃないといくら言い張ってみても、そして確かに同じではなかったものが同じことになってしまいました。そのことが表れていたと感じました。
このことは加瀬(悪)に対しても想像力を働かせる契機になり、あきらを善だけの存在としない働きをしていたように思います。とても良い回でした。
訂正 あきらは思いとどまってました
この中年押しに弱すぎます…でも仮に自分が80歳になっていうほど立派なヒトになってるかというとなってない気もします。
アバンのフェチを感じる黒髪(濡羽色の、と言いたい)でタイトルロゴが黒髪の色だと気がつきました。良い色です。
追記
それにしても雰囲気づくりがほんと良いです。雨の小雨になった公園の木の下の店長のモノローグでは、本当に雨の匂いや足の裏の土の感触まで感じた様な気がしました・
雰囲気づくりが素晴らしいアニメ。冒頭の電車内の雰囲気。職場の厨房や待機場所、客席それぞれの空気感。学生の感じ。よく出ています。
おわびのご挨拶に来て、親不在でふたりで入ったファミリーレストランで、店長が立ち上がるときの腰をかばう(中年感のある)動きにぐっときました。
原作既読の感想
セバス(声優 千葉繁)の声を久しぶりにお聞きしてめちゃくちゃ良い…な心持ちになりました。ほんと良い声。
ニグレドは好き、になったと言い切れるほど登場がないキャラクターですが、今回の場面はこの物語のさまざまなエピソードの中でも印象に残っている場面で、アニメで観ることができて思い残すことが…思い残すことはまだ沢山ありますが、一瞬これで人生の悔いなくなったの気分になりました。根の善性がわかるキャラクターデザインで好きです。
OPにも映っている例の鎧、だいぶキザで、あれこんな感じだったっけと記憶を思いつつそうだったような気もしつつ、自分のイメージ外の何かを見られるのは楽しく、アニメ化の醍醐味のひとつと思います。
楽しかったです
(第8話まで視聴)あらためて見かえすとしみじみ良い…と思える回でした。この頃はできなかったことがみんな沢山できるようになってます。人見知りで人前が難しかったりうまく飛べなかったり。エリーとアイラの関係も、あらためて見かえすと色々考えられて面白い回でした
どういうふうにあの歌がふたりの歌といえるほどに大切な歌になったのか、看護師と患者の関係からどういうふうに今の二人になっていったのか、語られることがあるかわかりませんが(どちらでも素敵だと思います。語られても語られなくても)、想像がふくらみます。
追記
マナが尊敬するアイラと対立してしまって泣くミラーシャへ、もらい泣きしているのがとても良いと思いました。マナってそういう性格(性質を持っている)なのですね。うまくどうこうと言い表せませんが、とても良いと思う描写でした
きっとミラーシャは、この日々を忘れないでしょう。側(エリー)から見たら雰囲気台無しでも、ミラーシャにとっては初めてエリー(隣の人、後輩ではなく)と同じように接してくれた、めちゃくちゃ嬉しい時間だったと思います。もちろん、相手のことを思っていたとしても厳しい一辺倒がいいのではなく、アイラの関わり方はかなり厳しいと思います(エリーみたいに適度に自分を甘やかせないと大変そうです)。その点の話としてはグレイス隊長の「もっと褒めて」がカバーになっていた気がします。
ジニーはかつての自分と同じ人に出逢います。自分の歌で笑顔になってくれる、誰かの歌で笑顔になる人です。しかし、その人とジニーは同じではありません。ナイトウィッチの言葉「また星空(ソラ)で逢いましょう」(「空」じゃなくて「星空」だと思いました)にジニーは言葉を返すことができません。同じであっても同じになれないジニーが向かう先を見通すことはできませんでしたが、なんとなくエンディング曲「わたしとみんなのうた」わたしのうた、みんなのうたという言葉が今回は強く印象に残りました。
ミラーシャのアイラ以上になりたいという言葉、もしくはいのりと祖母の交流やいのりの故郷の琴による演奏、ミラーシャとアイラの歌唱、そういった今回の話の時間を過ごして、故郷を思ったジョーが描かれるだろう次回を早く見たいと今回も思います。全員を好きになりました。
追記 追われた故郷に帰りたいと思わなかったエリーはもしかしたらそこで大切な人を亡くしたからなのかもしれないとふと思いました
音圧が強すぎてつらかったです。この音圧が主流として続いてほしくなく、何か少しでも言い残しておきたいと思ったのでこの一文は入れます。
楽譜を捨てられないのわかる、とゴードンに共感しました。でも共感できないところもありました。ウタの歌声が素晴らしい理由です。ウタの歌声が素晴らしいとして、世界中の人々を幸せにできるから素晴らしいのではなくて、どのような結果が起ころうと(譬えそれで誰かが不幸になろうとも)その歌声は素晴らしいと思います。世界を滅ぼすとしてもその歌声は素晴らしい歌声だと思います。誰かを幸せにできるから歌声は素晴らしいのではなく、歌声が素晴らしいから、その素晴らしさにこそ幸せを感じると私は信じます。
作品に詳しくないので違っているかもしれませんが、それが海賊的自由なんじゃないかな、と思いました
シャンクスには、過去のあの時点でウタに本当のことを告げて、その歌声の善悪も全部含めて存在を肯定して、一味として連れていってあげてほしかったです。そうしたら、稀代の歌使いがその海賊団にいた、そんな世界もあったのではないかと想像しました。最後がつらすぎたとも言います。
視聴2回め。すごく好きでした……たとえばヴォロージャさんの挨拶のやりとり(アンナにおこられる)。根の人の良さがわかりつつ、人付き合いの不器用さもわかって、二人の関係の良さも表れていて、何よりその声のやりとりが好きで聴き入りました。
声を聞く側に目が行くのもすごく好きでした。ジニーがヴォロージャを説得する場面では(ヴォロージャが話す時も)、それを聞いているミラーシャやいのり、アンナに注目する時があり(もしくは話している姿が一緒に映ってもそちらに目がひかれました)、話していなくても心が動いているさまを感じました。
サウナの場面やその後もすごく好きでした……髪を変えたりいろいろ。
見返すと伏線も目に入って、あらためて面白かったです。
視聴3回め追記。最初の場面でうめきました。遠く小さな月がみえます。そこに彼女が、サーニャがいます。月の遠い地に住む人の声を、月の近くで戦う人に届ける様子に、かぐや姫が思い浮かびました。素敵な描写だと思います。
いのりがメモの地図を見て一生懸命考える場面がとても好きでした。草木や小石のひとつひとつの配置まで見入ります。
それを聞いているミラーシャやいのり、アンナに注目(上記視聴2回め感想)していたから、そういう風に心が動いていると思えたから、ジニーとアイラだけで良いのに、みんなでジニーについていって、一緒に飛ぶのがとても自然に受け止められました。ここも好きになりました。
ネウロイに歪められていたとはいえ声が聞こえたのは彼女が月で歌っていたから、と気づきました。素敵です。
ほんとめちゃくちゃ好きな回でした。
アバンの絵でそれよそれ!ってなりました。好きでした。ヴォロージャさん声が若いので絶対来るよねそれ(髭を剃ったら若い顔、でも剃ってから少し声に壮年入っている感じがしてそれも好きな感じでした)と思ってたら、もう片側にもひっくりかえす仕掛けがあって、面白かったです。まさかアンナさんウィッチじゃなかったとは、気づきませんでした。
アバンの絵、空の上を飛行機が飛びます。ルミナスウィッチーズの面々は眠っています。前話のタイトルは「夢色コントレイル」(コントレイルは飛行機雲)で前回とのつながりも感じられます。空を飛ぶことの意味の一つの解答にもなっていると思えました。それはずっと日が出ていて夜が明けないことです。そういえば、ジェットエンジンでなくても飛行機雲ってできるんでしょうか?どちらにしても軍事的には発見されるリスクが高まるので、基本的には平和な世界ならではの現象と言えるような気がします。シールドを色を変えたり、飛行機雲(魔力雲?)を出したりして演出に使うのは、航空ショーの演出に似ている気がします。軍事的には損に見える(雲は見えないのがいい)ことが、音楽隊の舞台でなら素敵なものに変わります。ルミナスウィッチーズのルミナスは、そういう意味でもすごく良いと思えました。
全体として、見えないもの見えるもの見え方の違いが面白かったです。ジニーが音楽隊のみんなと飛んで機械を通して声を届けられる、ナイトウィッチじゃなくても声が聞こえて、声を届けられる、それが素敵でした。
(歌うこと、の視点からみると)歌うことは特別なことです。仕事して(闘って)食べて眠って、そういう生活の中からどうにか空白をひねりだす必要があります。それはきっと、ずっと飛び続けている翼の、おだやかな風に乗ったわずかな休息のようなものでしょう。
そのほか思ったことをいろいろと取りとめなく。
ヴォロージャさんのピアノ、演奏するからには下手でいいなんてことはない(「いや、弾くからにはそういうわけにはいかないよ」)、という言葉が印象的でした。
モフィの不調が治ってよかったよかった、です。原因もなるほどでした。
モフィに向けられたアンナさんの自分が何者かすらわからないのね、という言葉がすごく残りました。
マリアの「午前4時は」、マナと普段と逆転していて面白かったです(マナといえば、最後のみんなが眠りこけた絵でひとり口が…好きですけど)。
次回予告 あの日々を忘れない、なぜかもう一度泣きそうになりました。アイラ、自分の歌に自信なさそうで、…うまく言葉になりません、早く次回を観たいです。