根津屋は気絶したのではなく幸せすぎて寝ていただけだったのね。紛らわしい……
前回、人の優しさに触れてしまった宗矢はやはりグランドパラディンに対して第2話の頃ほど強く出れないのか、「友達?」と聞かれた後の返答がどこか歯切れが悪い。それどころか晴海が竜になってしまえば「仕方ねぇな」と言ってあっさり協力する。
宗矢の中で他の人間に対する認識が少しずつ変化しているのが感じられる
第2話から描かれてきた美羽と晴海の関係性が本当に良いな。「美羽ちゃんの前では負けない」と強大な力を呼び起こした晴海。晴海を元に戻すために危険な場所に戻り呼び掛けの声を発した美羽
宗矢達が力を振り絞っても倒すことが出来なかった竜を晴海へ言葉を届けることによって消してしまった。
この時、竜が消えた理由は晴海が欲していた「自分を怖がらない存在」を明確に手にしたからかな?同様に美羽も晴海を助ける行動中にサイキックとは別種の強さを手に入れた
美羽が「私達はもう戦わない」と言っていたのは心の底から欲していたものを手に入れてしまったからかな
となると、気になってくるのが他のグランドパラディンの面々。彼らも同じようにネビュラとの戦いの中で欲しているものを手に入れて戦線から離脱していくんだろうか?
それこそが先生と銀子が望む愛の進化なんだろうか?
だとすればその流れに対抗してヒーローを結束させなければならないはずの龍造寺が、世界征服なんてヒーローの同意を得られないような目的をこの段階で披露したのは何の意味があるんだろう?
益々謎が深まっていく印象
展開がずいぶん早いな。コンパクトに纏めつつ原作エピソードの順番を入れ替えながら、第1~2話だけで原作13~14巻に収録されているエピソードを殆ど網羅している
個人的にはこの人と人が戦う辺りの描写はそれ程面白さを見出だせなかった為、このようにコンパクトに描いてもらえるのは有り難い
それにしても立体機動シーンの出来は素晴らしいな。そのシーンだけ何度も繰り返し視聴したくなるレベル
人間同士の戦いになれば当然のように求められるのは人を殺す覚悟。
あのメンバーの中で真っ先にその覚悟と向き合う羽目になったのが巨人に対しては非力なアルミンであったのは何とも言えない。
そう言えば忘れがちだけど、エレンとミカサは幼い頃に既に人殺しを経験してるんだっけ。ミカサはあの局面に他のメンバーほど動揺していなかったようだけど、ここにエレンが居たらどのような反応を返していたのだろう?
一方で中央憲兵を拷問にかけるリヴァイとハンジ。その遣り口はもはや味方がするものとは全く思えない。そんな非道な行為が行われていると知りながらアルミン達も止めたりなどしない
「僕らはもう犯罪者だよ」というアルミンの言葉、そして「痛み」というサブタイトルが重く響いてくる
一人で戦うコニーに対して劣勢だった綾乃。挽回できたのは健太郎の指示や、泉のパートナー宣言によるものか。一人でも勝てると自分勝手な行動をしていたコニーに仲間を手に入れた綾乃が勝つのは王道的展開なんだけど、果たしてそれは綾乃が目指すべき強さなんだろうかとも疑問に思ってしまう
それにしても綾乃の孤独も、コニーの焦燥感も全部有千夏だとしか思えなくなってきたな
仲間なんて居たって意味ないってと息巻いていたコニー。試合に勝っても、その勝ち方がヒナに庇われたものであるだけに自分の言葉を証明することは出来なかった。けれど、試合後には部活メンバーから玩具にされるほど可愛がられる
綾乃も勝って皆の仲間になると意気込んでいたが負けてしまった。けれど、部活のメンバーたちは一生懸命探してくれたり、嫌いだって正面切って言ってくれたりもする。最後には仲良く記念撮影
二人共、目的とは異なる結果になったのに仲間を手に入れてしまうのは面白い展開
綾乃とコニー、見た目も性格も大いに異なる二人だけど唯一似ている点はバドミントンが強くないと有千夏に認めて貰えないのではないかという恐れを持っている点。これは他の誰にも理解できない感覚だろうね
だから同じ感覚を持つコニーの「ママに認められなきゃバドミントンやる意味ないでしょ」という言葉は綾乃に響きすぎてしまう
最後には鬼気迫る顔で「お母さんなんてもう要らない」と言った綾乃。改めて自分よりも圧倒的な実力とセンスを持つコニーを選んだ事実を目の前に示されて耐えられなくなったのか
なんだかこのまま闇落ちしてしまいそう
将棋をお尻からビーム出す競技だと何年間も勘違いできる華子の生活環境が全く想像できない。何だかんだ小さい頃の勘違いって10歳前後で解消されたりしないかな?
でも、どんなカオスな描写が有ったって尻からビームを出せる前田の存在の方が目立ってしまう(笑)
今回は甘さ控えめで狂気と恐怖が入り交じる様相。
あさひの登場によってさとうは帰宅が遅れしおは勝手に外出してしまう。その為に今回はさとうとしおが会話する場面が無い。それを寂しく感じてしまうのは、さとうとしおの二人が醸し出す甘ったるい空間を何やかんや楽しみにしていたということか
すんでの所であさひ殺害を躊躇したさとう。そもそも咄嗟に凶行に及んでしまった理由はしおと同じ誓いの言葉をあさひが口にして嫉妬してしまったから。言葉にしてしまえばとてもわかり易い理由なんだけど、その感情を理解するために冷静に自身の感情を再確認するさとうの様子がなんとも恐ろしい。そして理解した直後のとても幸福そうな姿が非常にアンバランス
今回のさとうは何時にも増して感情の振れ幅が大きかったかな
しおはさとうが帰って来ない状況と、母の幻覚に連れられて扉の外へ。でも、しおって第一話ではおとなしくさとうの帰りを待ってなかったっけ?
街の中をさとうを探し歩くしお。そのあまりにも不安定で物事を知らない様子はしおの過去に何が有ったのかと想像させる
そしてしおがこのタイミングで三星に出会ってしまったのは良いことなのかどうか判断に迷う所。というか三星さん、貴方幼女への欲求を拗らせ過ぎていやしませんか?チラシの匂いを嗅ぐ、出合い頭に痛いの痛いの飛んでけを懇願、実際にして貰ったら涙や涎をだだ流し。終いにはしおを自宅に連れ帰ろうとする。第一話で爽やかにさとうに告白していた三星はどこへ行ってしまったんだ……
外出と母の幻覚で頭痛を感じたしお。更に三星が殴られる光景を前にして更に頭痛は酷く。過去を思い出そうとする本能と思い出したくないという直感が頭の中で戦っているのだろうか?
ナザリックが世界征服をする上でカルネ村は良い実験場になるとの認識で始まった今回の一連の話。人間とゴブリンが共に暮らす中での問題点や課題が表面化してくるのかな?なんて予想していたら、エンリがカルネ村の中でアインズを思わせる立場になっていく流れには驚いてしまった
彼女が言うようにエンリは本来ただの村娘でしかなく指導者の立場を望んだ訳でも無いし何か功績を示した訳でもない。アインズと出会った事で偶々ゴブリンを召喚できるアイテムを授かっただけに過ぎない
そこから持ち前の性格も相まって力持つゴブリンから慕われるようになった事でエンリが村の指導者であると目されるようになってしまう。エンリからしたら実感を伴わない突然の変化と感じられるだろうね
それでも人間だろうとゴブリンだろうと別け隔てなく接し、オーガの面前に出る勇気もあるエンリはやっぱり指導者としての素質を有しているように見える
それでも既に指導者として活躍しているアインズと異なる点があるとすれば、エンリ自身には特にこれといった力が備わっていないことか。
そういった意味では関所や冒険者に依頼出す場面で彼女の指導者人生が終わっていたかも知れない点を考えると、再び出会ったアインズが裏からエンリの手助けをする展開は良かった
それにしても危機は迫っているようだが敵の姿は見えず。本格的に戦闘になった際はカルネ村はどの程度戦えるのだろう?
宗矢がヒーロー達と戦う理由が説明されたけど……。「俺の星を滅ぼした竜の力を使う奴は全員ぶっ倒す」って視聴者を納得させる理由じゃないよなぁ。どちらかと言えばヒーローに感情移入しやすい路線は続き、視聴者にとって宗矢はまだまだ理解しがたい存在。
それこそ夢の中で先生と謎のぬいぐるみが割と重要なことを話していたけど、宗谷が肉に夢中になって聞いていなかったように視聴者はまだ本作の裏側には目を向けなくて良いということかな
そんな中でも宗矢から少し角が取れ丸くなったのが印象的
先生に怪我させたことを謝り、銀子を危険な目に合わせたことも謝る。更にはテレビで委員長が心配しているのを見れば学校にも再び登校する気にもなる。前回と比べて心理面に急激な変化が起こった理由は一人で無鉄砲に突っ走ってもグランドパラディンを倒せないと知ってしまったからか?
のぞみに付いて行ってオカルト研究会に入部してしまった挙げ句、UMA関連の本を貰い「何か楽しかった」と言ってしまう宗矢。先生も地球への永住を仄めかす状況。これで彼が復讐を忘れて普通の学生になれば全てが平和になるのかもしれない。
もう少しで穏やかな生活を手に入れられそうなのにそれでも宗矢は復讐心は無くせない。やはり彼はまだまだ視聴者にとって理解しがたい存在
今回はネビュラウェポンに根津屋と晴海が飛び込み晴海があっさり幻を打ち破ったのは予定調和的だけど、根津屋が落ちていくのは少し予想外の光景。もしかして幻を打ち破った者でないと重大な影響があるのだろうか?
気絶したまま落ちていく根津屋。これは竜の力を奪いたい宗矢にとって大チャンスなんだけど、これまでのヒーローと違い見知った相手から奪うことになる
今回の日常に溶け込みかけた描写と合わせて考えると根津屋へ対しどのように行動するかは宗矢にとって一つの分岐点になるのかも知れない
香純の罰ゲームトラウマは早くも解消されつつあるのだろうか?それともトラウマの恐怖を越えるほどにオリヴィアの脇の臭いに脅威を感じたのか?
というかとても可愛らしい美少女なのに脇が臭いってどうなの……
原作の第二話に相当する話を今更やっているせいか原作と綾乃の心境が大きく変わっている
綾乃とコニーの有り様があまりに対照的。
入部したことで少しずつ部員から受け入れられてここなら仲間もできそうだと思い始めた綾乃。髪をいじり合ったりあだ名で呼ばれたり。そりゃ綾乃だってもっと受け入れて貰いたいと自分からお遣いだって志願するさ
対してコニーは唯我独尊極まれりといった印象
自分が北小町との練習試合を望んでおきながら勝手に出掛け練習にも遅れる。そして試合になればダブルスなのに「一人で勝たなきゃ意味ない」とペアの多賀城を無視して棒立ちになる。ここまで仲間を無視して自分勝手に行動するキャラは珍しい。これで実力が同世代で随一だというのだから尚の事厄介なタイプ
ただ、コニーの自分勝手さが目立つことで、逆に綾乃の異常性が影を潜めるのが面白い。今の綾乃はもっと皆と仲良くしたい、皆の役に立ちたいと普通のコトを望んでいる
そのせいか試合でも実力の高さが描写されることはない。綾乃・泉ペアの戦い方は割と普通に見える。まるで仲間を無下に扱うコニーだから強いかのように見え、仲間を求めてしまった綾乃が弱くなってしまったかのよう
色々と原作と違う展開だからか、この試合でコニーと綾乃が「仲間」についてどのような意味を見出していくのか非常に楽しみだったりする
同期の皆で家の掃除、リヴァイの潔癖症を恐れたり、ミカサが女子力(物理)だったり、サシャがパンを盗んだりと昔懐かしの光景で始まる第三期。
だというのにその直後に続くのはそれほど明るくない展開。エレンの硬質化の実験は失敗、手掛かりの一人だったニックは殺され、リヴァイ達は襲撃されかける。
そんな状況でもエレンとヒストリアの会話描写は良かったな。ユミルが居なくなり、更に自分が重要な存在とを知り不安定になっているのかやさぐれているヒストリア。以前の女神のようなクリスタを覚えているこちらとしてはその姿には違和感しか無い。けれどエレンだけはそんな今のヒストリアを肯定し「今のお前はただの普通だよ」と告げるシーンは明るい描写と暗い描写入り交じる今回に於いて良いシーンだったように思う
原作を読みこれから何が起こるか知っていてもラストに訪れる衝撃は凄まじい。これまで人と巨人が争っていた本作で遂に人と人が争う局面へ転換すると認識させるには充分なラストだった
かなめに銃を渡して覚悟を試したつもりが、暴発によりそのまま退場してしまうレナードのシーンは何のギャグ展開なのかと突っ込みたくなったよ
的に囲まれかなめも助けられず絶望的な状況。しかし、レーヴァテインが登場してからの反撃展開は本当に胸が熱くなるような素晴らしい展開ばかりで感嘆させられた
宗介とアルのどこかコントみたいな気の抜けた会話、初期のボスキャラであるコダールやベヘモスを圧倒するレーバテインの戦闘力。
何よりも諦めかけていたかなめが宗介との会話の中でかなめらしさを取り戻し「どんな犠牲を払っても構わない」「あたしを抱きしめに来なさい」と啖呵を切るシーンは、挿入歌で下川みくにさんの曲が流れていたことも有って本当に感動してしまった。こんな要求が出来るヒロインってきっと千鳥かなめ以外に居ないよなぁ
アルの復活、かなめとの約束、そしてマオ達との再会。陣代高校の戦いで失ったものを一度に取り戻し、ミスリルという落ち着ける場所に戻ったせいか宗介が明るい表情になっていたのが印象的。レモンを命の恩人と紹介したシーンはこれまで彼にはキツイ応対ばかりだったせいで少し意外に感じてしまった。
ミスリルは壊滅的だし今回の戦闘による戦果なんて殆ど無い変わらず厳しい情勢であっても、皆の表情が活き活きとしている。まさにここからが正念場だと充分に感じさせる終わり方だった。
ここまで素晴らしい最終回だと続編にも期待してしまうが果たしてどうなるのだろう……
何はともあれ、前作放送や原作完結からかなり時間が経っている本作をこのような素晴らしいアニメに仕上げてくれたスタッフには感謝の念しか無い
冒頭の注意分は毎回表示するのね。そのせいで益々本作が異色作である点が明確にされたような……
伊織が女子大との交流会に参加するために自立した男とアピールするために自室をあの手この手で改造する下りは笑ってしまった。AV→BL→千紗まみれはいくら何でも極端すぎる改造だよ!
そんな前半だから真面目に水中の魅力が語られる後半とのギャップが凄いことに
奈々華の説得、というよりも水中の世界を好きになる道標となるような言葉はとても素敵。思えば奈々華だけでなく寿達だって遣り方は色々とアレだったけど泳げず水に苦手意識を持つ伊織がダイビングを好きになれるように様々な角度からアプローチしてくれてたんだもんなぁ。ホント遣り方はアレだけど
宗介は想像していたよりもあっさり復活したような。後遺症がどうのこうのと言っていた件はそれはどうなったんだろう?
身体が復調したなら心も元の状態へ。自分を助けてくれたレモンを目の前にして一人で何とかすると意気込む宗介。
この拒絶はやはりナムサクでナミを中途半端に巻き込んだ挙げ句死なせてしまったことがトラウマになっているのか?思い返せば陣代高校だって異物である宗介が混じっていなければ平和なままだったかも知れないわけだしなぁ。
もしかして今の宗介は誰かと繋がりを持つことを恐れているのだろうか?
だとすれば後半の展開が持つ意味は面白い
マオやクルツと再会し息の合った連携であっという間にコダールを撃破した宗介。レナードはかなめについて「落ち着く場所が必要」と言っていたけど、同じように陣代高校やナムサクでの経験を経て落ち着ける場所を失っていた今の宗介には、馴染みのあるマオ達と共闘できる戦場は落ち着ける場所となっているんだろうな
けれど同時に発生するのがマオ達の再会とは全く別の意味を持つカリーニンとの再会であったのは印象深い
かつての味方であり恩師でもあるカリーニンとの再会と対決は宗介に何を齎すのだろうか?
さとうはアレな性癖を持つ人間を次々と引き寄せてしまうタイプなんだろうか?
欠けていた自分の心を満たしてくれる相手であるしおとの生活を守ろうとするさとう
今回さとうの前に立ち塞がったのは北埋川。前回の店長と違って早い段階で本性を現し、さとうを追い詰めることもなく敗北してしまったことも有って厄介な相手とは思えなかったかな
むしろ自分としおの生活を壊しかねない敵と見るや北埋川の自宅に押しかけてブザーを掲げながら服をはだけるさとうの容赦の無さや、北埋川を足蹴にするサディスティックな一面が記憶に残りそうな回だった
結局北埋川は自分なりの「愛」を持っているわけではなく、さとうが指摘したようにスリルを味わいたいだけで愛のベクトルが他人ではなく自分に向かっているタイプ。だから、早々にさとうに負けて死体処理なんてハイリスクな行為をさせられたのはむしろ彼にとって本望だったのだろうね
それでもさとうの凶行に匹敵するくらい衝撃的だったのは三星の変貌。年上店長に監禁されたトラウマから捜索願に映る幼女に縋るように。本作はただでさえヤバイ人間が多いというのに君も仲間入りしてしまうのか……
日夜男と遊んでいるしょうこが一番マトモに見えてしまうってどうなの……?
今後のナザリック運営方針を話し合う中でナザリックを国として表に出すべきという意見が示されると同時に、アインズの思惑を超えて部下たちが世界征服を目的としていた点が表沙汰になる展開は面白い
威厳を保つために心当たりのない発言でも判ったふりしつつも必死に「アレだな!?」と確認しようとするアインズの姿には笑ってしまった
本作において、序盤から守護者達がアインズの言葉を拡大解釈して過剰な行動をとってしまうような描写は何度か描かれていた。その中で少しずつ溜められてきた拡大解釈が遂に結実した印象
本当にアインズとデミウルゴスのやり取りは面白かったよ!
そして後半の様子を見る限り、第三期の前半はカルネ村を舞台とした話をするのかな?
デミウルゴスが言うにはカルネ村は世界征服の実験場としての役目もあるようだし、ナザリックが世界征服を目指していく上で人間とゴブリンが共存するカルネ村が巨人と魔女が手を組んだ状況に対してどのように問題解決に動くのか興味深い
又、色々と鬱屈を溜めつつも正義感を持ちゴブリンたちから信頼を寄せられつつも力を持たないエンリがどのような成長を見せるのか楽しみ
まさか宗矢はこのままお肉とは無縁の生活をおくることになるの?
主人公である宗矢が正義のヒーロー達と敵対する構図が明らかになり多くの視聴者を驚かせた第一話の路線は今回も続くどころか、更に視聴者を困惑させる構成になっている点が印象的
前回、宗矢は失われた記憶を思い出しヒーロー達を倒さなければならない理由を見出したはずなのにそれが視聴者に語られることはない。更に不貞腐れ学校に行こうとしない姿も相まって彼に感情移入するのを難しくさせる
変わって色々と人間模様が語られたグランドパラディンの方に感情移入しそうになる
見ず知らずの宗矢にも優しく接し自らの靴も差し出す虎居。晴海みたいに強くなりたいと力を求めた美羽。どちらも主人公として素質を有しているように見えて、宗矢が主人公のはずなのにいつの間にかグランドパラディンの活躍を期待しそうになる
前回、ネビュラウェポンの中で見た幻は悔いの残った光景かと思ったけど、今回の描写を見るとむしろ望んで止まない光景?そして破壊される瞬間の言葉は誰かに言って欲しかった言葉?
銀子によるとネビュラウェポンは力の進化を止め封印する為の存在らしいけど、それとあの幻や言葉がどう関係してくるんだろう?
ネビュラの目的が明かされ封印派と穏健派が居ることが判明した。それでも本作についてはまだ判らない点が多い。力の進化は判るとしても愛の進化って何を指しているんだろう?そしてヒーローと敵対する宗矢の過去はどのようなものだろう?
突如部活に乱入し立花に一目惚れし綾乃をぶち倒した挙げ句颯爽と去っていく薫子のインパクトはなかなかのもの
今回の話では綾乃がバドミントンをする理由の動機付けを遣り直した回と見ることが出来るかな?
僅か二歳でバドミントンを始め以後は全国大会10連覇を果たした母とひたすらラリー。だから母親とのコミュニケーションは必然的にバドミントンが必要不可欠となり、いつの間にか弱い部員を見下すようになる。そんな心理だから母親が突然出ていった理由を自分が弱かったからではないかと想像することしか出来ない。
だから、これまでの綾乃にとって母親の前でバドミントンをするなんて当たり前のこと過ぎて、母親が別の子供を育てていると知ってバドミントンを続ける理由を無くしてしまったんだろうね
そういった綾乃の心理状態を推測すると、今回なぎさが公園でバドミントンをしようと持ちかけたのは良い展開だったな
体育館でやればどうしたってそれは勝負になってしまい、綾乃の実力ではバドミントンを楽しむなんて出来ない。けれど、風が吹きコートエリアだって曖昧な公園でやれば勝負になんてならず純粋にバドミントンを楽しむことが出来る。その相手が最近自分がバドミントンを好きだってことを思い出したばかりのなぎさなんだから、同じように綾乃も自分がバドミントンが大好きで夢中になってやっていたことを思い出せるというものだし、そこに他の部員たちが混ざってくれば彼女らとの絆も出来る
バドミントンを続ける理由を無くしていた綾乃がバドミントン部に入部するにはこれ以上無いエピソードだった
オリヴィアの実は英語話せない問題はあっさりと解決。まだ第二話だけど、幾つもの遊びをする中で培われた友情パワーのなせる技なのかなと思いきや華子にはしっかり遺恨が残っている様子には笑ってしまう