作りたいものと作れるもの
理想と現実の間で、悪く言ってしまえば理想に賭けることなく、現実を突き進むことのできる恭也の圧倒的な強さは貫之に無力感と劣等感を陥らせていた。
理想を追うことって美しいけれど、どこか現実逃避みたいな心理もきっとあったりして、恭也の現実を真正面から見据えて目先の理想も時には切り捨ててもっと大きな理想を目指して突っ走れるのは本当にすごいと思うし、そういう圧倒的な強さを目の当たりにした貫之の敗北感と恭也のどうして...という悔し涙には貰い泣きしてしまう、何が正解だったんだろうって。
そして、恭也は気づく、正史では成功して活躍していたプラチナ世代の未来を自分が干渉することで壊してしまっているということに。
「このままさ ─ 未来になったらどうなるんだろうね」
あまりにも衝撃的な展開にただ呆然とすることしかできなかった.....。
暗く長い絶望の果てに絶望を願うことしかできなかった少年と神霊を希望の輝きへと導く物語
死を願うことしかできないパンドラの絶望の闇の深さはあまりにも悲しすぎてイリヤのように涙を流さずにはいられなかった
そして、最後に追い打ちのように襲いかかるダリウスという名のさらなる絶望とギルガメッシュの飛来はあまりにも衝撃的だった
まだ終わらない絶望の物語、結末が楽しみ
ヒーローにも辛いことはあるけれど、諦めるという選択肢はないんだ!
挫けそうになった時はいつもガンバレンジャーの言葉がウィーンに力を与えてくれる
歌は作らねばじゃなくて楽しむもの、教頭先生が教えてくれた紗羽のお母さんの作曲
教頭先生から見た紗羽のお母さんは高いところにいるように思えているようで、そしてやがては本当に手の届かないところへ行ってしまって...色んな気持ちの混ざった真っ直ぐになれない発露は複雑だった
優香が紗季と入れ替わって好きな先輩とデートしちゃおうって回
デートで良い感じの雰囲気になってお互いに名前で呼び合おうとなったけれど、優香は自分。紗季って呼んで...と言わなければいけないこと、先輩が好きなのは優香じゃなくて紗季という気づいていたけど見ないふりをしていたことを直視させられる
入れ替わって改めて気づくことのできる親友の気持ちやらしさや良いところ、それがお石さまの力が教えてくれた大切なことなのかも
先輩に名前で呼んで、紗季って呼んで...って言うことで優香が失恋を思い知らされてってとこは、優香と一緒に涙が抑えられなかった
正義の味方になれない男がたった一人の幸せのために全てを投げ売って戦う物語
エインズワースの標榜する人類の継続という紛れもない正しさの前で、それを悪と知りながらも己の道を貫く衛宮士郎は無残であり崇高だった
そして、逆月家の重ねてきた子どもの健やかな健康という当たり前の幸せという美しき願いと共に美遊は平行世界へと送り出された
美遊の未知の世界に一人という過酷さと、その中でようやく当たり前の幸せを掴むことができたという喜びには胸を打たれた
もはや進化できない愚劣な人間、その新しい道がWired
Wiredの神の預言が事象に必ず先立つ
Real Worldの上位階層としてのWired
Wiredに君臨するナイツ
感情を表に出すように人が変わりつつある玲音
そして、亡霊のように現れたり、念力のような能力を発揮したりとWiredにより受けた影響を覚醒させる
Real WorldとWiredを混同するなと忠告する父に対し、玲音はそんなに境界ってきちんとしてないよ、と
ファントマというWiredゲーム
白祭中止、そう突き付けられた心にはぽっかり穴が空いてしまったようで...。
「学校が終わっても、私たちが終わるわけじゃない」
だけど、合唱部は諦めない
「やろうよ、白祭!」
ここまで色々なことを乗り越えて、積み上げてきたものが崩されていくようで「白祭中止」の事実は悔しさに涙してしまった
WiredがReal Worldに干渉しているせいなのか、ドアを開けると別の部屋に繋がる玲音の部屋、電車の中で脳内に語りかけてくる声
そして、Wiredの中で誰かに見られているという少女の訴えはインターネットやSNSのようなものを感じるが、さて
サイベリアには別の大人の玲音がアクセラーの売人として現れているという
そして、Wiredでは違う人格を装うこともあると言う3人の子どもたち
プシュケーというWiredに入るためのツール、黒服の2人組
コミュニケーションに焦点を当てたNAVIと呼ばれるコンピュータ、それがWeirdに入るためのツール
アクセラーという時間感覚を加速させ、思考も加速させる小型機器
クラブで玲音によく似た女からそれを買った男は気が狂ったようになり、WiredはReal Worldに干渉してはいけないと言い残して最後には自殺をした。その男に「どこにいたって、人は繋がっているのよ」と言い放つ玲音はまるで別人はで、その玲音に似た女のようだった。
玲音の前に再び現れた電車で死んだ少女の亡霊や、通学路に現れた青い目の外国人の男、不気味で恐怖感さえある謎ばかりが漂う
インターネットと双方向なコミュニケーションを死で装飾して描く作品なのかなぁ
不気味で不思議で何かを秘めているようなものすごく引き込まれる世界観
現実世界の玲音をWeiredという世界へ招く自殺して死んだはずの少女
そして、玲音の乗る列車もまたWeiredに誘われたかのような少女を轢き殺す
夏凛もまた夢破れし者だった
夏凛はくくるのことをすごい強いと言うけれど、くくるは自分にあるのは、何か大きなことを成す強さじゃなくて、踏みとどまり続ける諦めなさと答える
くくるも特別な力を持っているわけじゃなくて、誰にでもある諦めたくないって気持ちに動かされていたということに、夏凛も励まされたような思いになったのだと思う
新しい水族館とのあれこれがターニングポイントとなる前半の山なのかな
嘘だろ.....
沙都子の自我の揺れが起きてハッピーエンドルートへ分岐するのかと思ったら.......さらにひっくり返し返すというかそんなこと許さないと言わんばかりに残虐、醜悪な殺戮
すごい....だけど、ハッピーエンドに向けてもう同じ手は使えないのだしどうなるんだ...
どうやっても叶わない夢の前でただその壁に突っ込んでぶつかることしかできない紗羽は、自分との孤独の戦いを続けていた。
本当にキレイなハーモニーを奏でるには一人じゃできない。
人の心を動かす何かを持っていない私でも、みんなの力を借りれば人の心をほんのちょっとだけ動かせる。
和奏と来夏の言葉のように、四人の紗羽に寄り添う想い、一人じゃないよ気にしてるよって気持ちが紗羽に変わらないものを受け入れる勇気と再び歩き出すための力を与えてくれた。
お父さんの下手くそな紗羽への想いの表し方はすっごい熱意と不器用さでコミカルだけどアツかった。
紗羽は失恋したと勘違いしてた来夏の好きになる人を選べたらいいのになぁって素っ頓狂な言葉は、できることとやりたいことの不一致で悩む紗羽のことを的確に表していたなぁ。