新型コロナの流行している時期に病気モノという、持ってるんだか持ってないんだかわからないながらも、全体の内容はもとより、各話の出来が良くて安心してみていられる作品です。特に前半は各キャラクターの掘り下げがしっかりしていたため中盤以降もダレることなく感情移入してみることができました。
主人公のどかの壮絶な戦いの人生の物語であり、のどかとそのパートナーであるラビリンふたりの成長物語でもあり、プリキュアシリーズにはめずらしくどことなくドキュメンタリーな風味があります。
以下ネタバレ。
戦闘シーンの作画が良かった。
ネオキングビョーゲンとの対話でののどかのセリフがよかった(この作品はのどかが長年病気と戦ってきたという背景があるからか、セリフが多めでもあまり説明臭さを感じない)。
生きることは戦うこと。そうだね。私もそう思う。
私は病気と戦ったから今元気でいられる。
私達いつも何かと戦ってる。戦いながら生きてる。
だから私は戦い続ける。今までと同じ、ううん、今まで以上に戦い続ける。
勝つためじゃない、負けないために。私が健やかに生きるために。大好きな人達が健やかに生きられるように。
他のすべてを見下して、虐げて、奪ってくる、あなたみたいな人のせいで悲しむ人が増えないように。
仲間とともに困難に立ち向かう共闘の姿勢が肯定的に描かれる。こういうところでまた揚げ足取る人たちいるんだろうな…。戦いを肯定するなんてプリキュアじゃない! とかなんとか。
ところで、私達は生きたい!(ピカー)の箇所で世界中全員プリキュアのトラウマがちょっと蘇りました。