お互いの不器用さや誤解からの長いすれ違いはなんとももどかしいけれど、家族だからこそそんな事もあるよねと思いつつ。しかしそれだけにプレッシャーに悩みながらも諦めず続けてきた十子先輩の強さと陶芸に対する想いを感じさせます。「初めて悔しなったわ」って最高の褒め言葉。
今話は情感溢れる美しい紅葉に、悩みを昇華した十子先輩や姫乃の晴れやかな表情をのせて、さながら最終回のようなカタルシスでしたがここでこれだけ盛り上げちゃうと残りはどうするんだろうなと余計な心配も。あとお礼の電話を欠かさない直子ザムライは義理堅い。
千佳の心理に深く切り込む独白にゾクゾク。トリオンのせいで周りに影響を与え好奇に晒される事に傷付き、強大な力を振るう事を恐れたのかな。修も遊真も千佳を責めない。それは彼女を大切に思うからで、そういう人達だからこそ守りたいという千佳に芽生えた力強い意志が素敵
揚げ物とか無性に食べたくなる時あるある。唐揚げ禁断症状が出てるすーちゃん可愛い。そろそろコレ食べたいなが一致すると一緒に食事をしている、一緒に生活している絆を感じてじんわり嬉しいってあるよね、と今日もほっこりするお話でした。
エネルギーを充電したくくるは元気に仕事を再開しましたが、櫂や夏凜、そして風花も?何やら慌しく皆に動きがありそうな雰囲気。そして結婚式の会場はホワイトサンドドームと、終わりの始まりというか最終話の絵が朧げに見えてきてなんだか淋しさを感じました。
くくるは仕事を休みふらっと離島へ。無断欠勤はさておき「なんで頑張ってるんだろう」と正常な判断が出来ないくらい疲弊してるなら一旦現場を離れるのは適切な行動な気もします。そういえば某お仕事アニメでも煮詰まった時、公園に気分転換しに行ってたなと。
今話では古びた建物や車、壁のシミ、放牧されてる牛、すれ違う子供たち等々、島に根差した人々の生活を感じさせる描写が目に止まりました。ティンガーラのピカピカの職場とは対照的。がまがまには帰れないけど同じ匂いのするカメハウスや島の暮らしに触れて少し息つけたのかな。
亀のヒナは「自分が何をすべきか、どこへ向かうべきか知ってるさ」という台詞はだいぶ示唆的に感じられますが、少し元気になったようにみえるくくるが次回どういう決断を下すのか気になるところです。
今週の風花さん、副館長への嘘が下手くそで真面目さが滲み出てて微笑ましいw 怒り心頭だったけど、最近女神モードだった風花の感情剥き出しのところが見れて何気に嬉しい。ペンギンに突かれた時とか、仲良く〜ポーズとか、感情的な時の彼女のリアクション楽しいので。
誰かにすがりたくなる状況下でも自分の都合を決して押し付けず、マァムにもダイにも相手の気持ちに寄り添って語りかけるポップの成長っぷりよ。ダメだと思ったら一目散に諦めていた彼が今では誰よりも希望を、いや自分自身の事を信じてる。彼をずっと見守ってきただけに感無量。
それにしても、ここに来てダイの心を挫くのが大魔王の恐ろしさとか死の恐怖とかでなく、皆の期待に応えられない事への恐れとは。ドラゴンの騎士は本来孤高の存在なので独りで生きていく事も容易だろうに…ダイあんた間違いなく人間だよ。
ハドラーかっこいい。彼の強さは失うものがない故の強さ、どん底を味わった者の強さだよねえ。ダイは守るべきものを持つ強さ、バーンは強烈な野心と(神々への)反逆心の強さなのかな。三者三様、それぞれ拠って立つものが違っていて面白いなと思いました。
ずっと憧れてきた舞妓としていよいよ店出しに臨むすみれの想いと、それを見守ってきたキヨの想いと、二人の気持ちを一口サンドイッチが繋ぐエピソードが素敵。この作品はもうね、全てにステキが溢れていて毎回うっとりしてしまう至福の9分間なのです。大好き。
あと本作は音楽がホント良い。OPEDから劇伴、アイキャッチの音に至るまで、どの音楽も優しく柔らかく可愛らしく作風にぴったり合っていて思わず素敵だなと感じる曲ばかりで。
芽吹と夏凜の再会。勇者選別以降別々の道を歩んだ二人の苦難の道程をどちらも見守ってきたからこそのそれぞれの言葉に重みがあり二人が心を通わせる様は一段と沁みました。大きな物語の流れをそれぞれの登場人物の視点から綿密に描いてきた本作の魅力が最大限に活きたワンシーンだなと。