サービス開始日: 2016-04-05 (3610日目)
夏と海、沖縄の風景、開放感溢れる鮮やかな背景美術が印象的な初話。梅雨空が続き悶々としていた気分を一掃してくれる夏の眩しさを一足早く運んできてくれたようで心ときめきました。特に光の差し込み方、使われ方が素晴らしいなと。
物語の方は割合淡々とお話が進んだ印象ですが、チャンスを自ら諦めてしまった風花が一方で夢破れた悔しさを露わにしており、気持ちと行動が相反してみえるのは気になります。この辺りの彼女の葛藤がどのように描かれるかが、本作の物語としての試金石になりそうですが果たして。
あと、あくまでP.A.作品の傾向の個人的好みにすぎませんが、どうやらファンタジー要素は世界に公然と存在する訳ではなく、となりのトトロのように現実的な世界にひっそりと佇んでいる存在、という世界観のようなので好印象です。
京アニおかえり!初回からコメディに新キャラとのバトル、小林のシリアスパートと目まぐるしい展開と密度の濃さが印象的でした。相変わらずトールは微笑ましいし、カンナは可愛い、小林の冷めていてアイロニカルな言い回しも懐かしいな。イルルの造形はどうなの?w
今話はややわちゃわちゃした感じでしたが、個人的に年末年始をこたつで過ごしてしまうような本作の庶民/現実感覚あふれる日常描写(この辺パトレイバーの日常描写に相通じるものを感じたり)が特に好きなので、今後期待したいところです。
エウレカとアドロックのこと。サマーオブラブ。「俺は君の隣に座る資格はない。」
見捨てられたと思っていた父が自分たちのことを守ろうとしてくれたことを知って泣きじゃくるレントン。
ゲッコーステイトと家族の姿が重なる。
科学とボダラクの対話。存在する知性体の総量が一定数を超えると物理宇宙か崩壊してしまうというクダンの限界。スカブコーラルが休眠していることでどうにかそれを回避している。
デューイはスカブコーラルを破壊することでこれを根本的に解決しようとしていると。民衆を扇動しようとするデューイにメディアで抗おうとするストナー。
エウレカは急激に変化し力を失いつつある。人とコーラリアンが対になってニルバーシュに乗る、コンとパクのように。エウレカが人間になる前にやり遂げねばならないと。
初回視聴時は期待が高かっただけにこれで終わり?と狐に摘まれたような気分に。時間をおいて改めて観直していくうちに、生々しさと視聴者への投げかけ、というこれまでの本編の特徴を体現したような、実にこの作品らしい終わり方ではなかろうかと感じるようになりました。
クリアして大切な人は生き返ったけれどその人を”失った”という現実は変わらず。エッグを通してかけがえの無い時間と共に心の傷も負い。辛い記憶を避けるように友情が自然消滅したり、居づらくなって転校したり。この灰色の結末のリアルさは、生々しい感覚が特徴的な如何にも本作らしいなと。
そして4人の誰もがすっきりした形で物語の終えず心に残る強いモヤモヤ感。観終わった後、良かった感動したで一晩寝たらすっかり忘れてしまう、という事を許さない、何処か心に引っ掛かり考え続ける事を促すような結末。本編の6話のアイの笑顔、9話のファンタジーがそうであったように、視聴者に何かを投げかけ自由な思索や議論を促す、という意味でこのラストはとてもワンエグらしいなと感じます。最後のアイのピースは、ここからはあなたが考えてみてという作者からの挑戦状のようにも思えました。そして、そう感じるようになってからこの終わり方が結構気に入っています。
徐々に進行する未曾有の災害による緊迫感とゴジラをはじめとする怪獣たちの迫力、そして知的好奇心を刺激するSFミステリ、物語を構成するこの二つの両輪と、そしてアニメらしいキャラクタのポップな可愛らしさ(特にペロ2とJJPP!)が魅力的な作品でした。
特に印象的なのが、ひたすら知的好奇心を刺激することで物語を牽引していく点で、この手のハザードSFでは事態に関わる人々の背景やエピソードなどのドラマを群像劇として描くことで視聴者を感情的に引き込んでいくのがよくある構成だと思いますが、本作はここを全く描きません。例えば、感情的に一つの山場になりそうなリー博士の死ですら事実を伝えるのみでドラマとしては描かないという割り切りようで、あくまでもSFの醍醐味である知的発想の面白さで突っ走るぞという制作陣の突き抜け方が個人的にとても好きです。
一方でその他の部分、怪獣の迫力やキャラデサのポップさ、劇伴、などでは分かり易いエンターテイメントとしての姿勢が重視されていて、作品が頭でっかちになりすぎず視聴者がより気楽に、親しみを持って楽しめるようにアプローチしている点もアニメらしい作り方でまた良かったと思います。
そしてなんと言っても、怪獣、ポップなアニメ、SF、科学等々をミックスして凝縮した圧倒的サブカル感が個人的にたまらない作品でした。