本日の夜実況。この回も成田良美さん。
この回から折り返しまでの2クール目は、プリキュアとドロドロンと満薫の3者がメインで話が進んでいく。話に立体感というか奥行きがあって、本当に面白い。S☆Sはシリーズとしてあまり評価されない不遇の時代が長かった様だけど、1クールで切った人に対しては「せめて2クールまでは観て欲しい」と強く言いたい。
この盛り上がりを指しているメタ台詞ではない筈だけど、3者向き合っているこの状況を指して、満が「面白くなってきたわね」という。ほんとそれ。
「満と薫はプリキュアだろうが〜!」という、有名なコラ画像がある。
4人が並ぶとキャラデザには花鳥風月の統一感があるし、能力やその成り立ちについても、咲舞と満薫はほぼ同じ。例のコラ画像はネタではあるのだが、真面目な話、満薫は「プリキュアである」と言い切っても差し支えないと自分は思ってる。
本日の夜実況。
カレハーンの最後っ屁は強烈な印象だったのと比べて、意外とあっさりやられてしまうモエルンバさん。
最後にどんな切り札を出そうとしていたかが気になる。出す前にプリキュアにやられてしまった。
「寝王女」こと、フィーリア王女の2度目の登場。
前回同様目をつぶったままで、何も喋らずに消えてしまう。何か面白いことでも言ってほしいw
本日の夜実況。前回のフラッピ回から続く、チョッピの当番回。
賑やかなフラッピ&咲と比べると、チョッピ&舞のほうは、互いを思いやる上品な関係だ。
毎度のことながら、チョッピの担当声優、松来未祐さんのことを思い出しながら観ていた。
チョッピはひとり家を抜け出し、泉の郷の光景とよく似た夕焼けを観に行っていた。
「帰りたい」のかと思えばそれだけでもなく、故郷の仲間を想って人恋しいというのが本当のところだったのかな。
本日の夜実況。
この回から次の回まではプリキュアたちの相方、フラッピとチョッピの当番回という構成。
いつも喧嘩ばかりしている咲とフラッピだが、互いを大切には思っている。風邪をひいた互いを看病するシーンが、それぞれほほ笑ましい。
この回は11話だから、本放送では4月放送の回。慣れない緑の郷(人間界)での生活でストレスを感じているフラッピを通した、新生活を送る子供たちへのエール回なのかも知れない。
ところで風邪から回復したフラッピ。いつもはふりかけご飯を欲しがるところ、今日は中華丼をかっこんでいた。
食事の妙なチョイスが可笑しいが、ふりかけご飯が本編に妙に登場することについては、スポンサーである丸美屋への配慮であると考えられている。
そういえば中華丼も、丸美屋由来だった可能性がある。
本日の夜実況。
前回のゲスト、かよちゃんが早速登場。
夫婦漫才が楽しい、健太の両親。
楽しいだけでなく、乗客の安全を語る、健太パパの格好いいシーンもある。
本日の夜実況。
気弱なさこっちの成長は見ごたえあるし、かよちゃんは良い眼鏡っ子で、ゲストにはもったいないキャラデザ。
この回の時点ではふたりともゲストのつもりだったところ、良キャラだったから準レギュラーに昇格したのだと想像。
本日の夜実況。
毎回言ってる気がするけど、自分は無印8話より好きなぐらいの回。
みのりの描写がとても表情豊かで、観ていて本当に引き込まれる。
傷心のみのりがひとり公園に向かうセピア色のシーンと、続く舞とみのりの公園での会話が特にすばらしい。
同じ「妹」である舞に対して、チョッピが「妹の気持ちは舞にもわかるはず」と話したことから、この会話は実現している。
みのりは姉に叱られたことが怖いのではなく、「大好きな姉に嫌われたこと」のが悲しいし、加えて「自分のせいで咲と舞の関係が悪くなった」ことも心配している。みのりは小学生という設定だけど、小学生でこんなに誠実な子がいるのだろうかと観る度に思うw
齋藤彩夏さん、この回をはじめとした好演がモフルン役につながったのか?などと想像。
本日の夜実況。
少しコミカルなところがあったカレハーンも、退場回ということもあってサブタイ通りに超マジ。
自分自身をウザイナーに変えてプリキュアを襲う。これがアクダイカーンに言った「奥の手」。
カレハーンの緑の郷を滅ぼす使命を、「どうでもいい」と切り捨てるキュアブルーム。
ダークフォールの存在など、「妹と一緒にハンバーグカレーをつくる」約束ほどの価値もないと言うのが痛快。
正義ではなく、日常や隣人のために戦うという、プリキュアのイズムを再確認した回。
カレハーンの最後っ屁がこわい。
本日の夜実況。
技術では高級ホテルのパン職人にも劣らないという、咲の父。
「街のパン屋さん」の立場を堅持し、ホテルからのスカウトも断り続けている。このお父さんの「最高」っぷりは、幼いみのりにはもちろん、中学生である咲にも分かりづらいかも知れない。
オトナプリキュアで描かれた、咲が家業を継ぐ未来は、この回からつながっているのかも知れないと思うと感慨深い。
一方、教養が高く、休みの日に遊びに連れていってくれる舞の父も、やはり「最高」なのであると。
仕事ができることと、家族を大事にすることは別々の価値。そこに上下はないので注意したい。
本日の夜実況。
「悪意を持たない相手に向ける怒り」「謝罪の仕方」「責任のとり方」等々。
謝罪に関する様々なお題が、子供向けにわかりやすくまとめられていて、味わい深いと感じる。
説教くさくなりがちなお題を楽しいエピソードに変えているのは、説教自体の説得力だけでなく、恋愛要素によるところが大きいだろうなと。
和也と咲はとてもよい関係にみえ、和也は咲のことを「妹の親友」としか見ていないかもしれないけど、咲に告白されたらまんざらでもないのではないか。
一方、健太が咲を好きなことも、改めて観ると割とはっきりと描かれている。どちらの恋も実らないことは、後日続編で分かるけれども。つらいw
リアタイは出来なかったけど、最強ジャンプチャンネルからの配信分の実況。
できれば完走したいと思っているから、あえて3周目と言っておく。
本日の夜実況。
サブタイの「セミの声」は、蝉の群れが合体してウザイナーになる展開で回収された。
蝉の群れ、ほんとに居たら怖そう。
冒頭、咲は舞の絵を見て「プロだよ」と言った。「将来、絵描きになれば良い」とも言った。
でも実際には舞は、絵描きになれなかったんだよね。将来を知っちゃった今は、無邪気な言葉がちょっときついな。
個性的な舞の家族が可笑しい。
次回が和也回だから、「イケメンだけど変人」という和也に触れておく必要があったのだろうな。
本日の夜実況。カレーパンネタの初出はこの回。
「君こそエースだ」というサブタイから投手としての咲の活躍を想像するが、実際に最後を飾ったのはホームランを打った咲であったw
いつも咲の絵を描いている舞が、咲や他のチームメイトのフォームが崩れていることに気付き、「緊張で力を出せずにいるのではないか?」と察した。
ソフトボールと一見接点がない舞が、話を大きく動かしたのは面白い。
それにしても、「ふたりは」の頃は試合で1話使う回があったが、なくなって久しい。
最近のシリーズでのカツカツのシリーズ構成では、こんな贅沢な回はやれないのかも。
本日の夜実況。「名前呼びイベント」が2話で早々に発生。
前回、プリキュアたちは状況に流されて戸惑っていたけど、早くも自分の意志で行動していて頼もしい。
カレハーンに戦う動機を尋ねられたキュアブルームが、「舞の歓迎会の準備を邪魔されて怒っている」という。まことプリキュアらしい動機、大変よろしい。
初期のシリーズを観ていて思うのは、クラスメイトたちや家族がレギュラーとしてしっかり描写されていること。
原点回帰というわけでもないけど、プリキュアの人数を減らしたシリーズもまた観たい。まほプリが割とそうだったかも知れないけど。
本日の夜実況。今夜からS☆Sスタート。
続編的性格を持つ「オトナプリキュア」の放送以来、初めての周回となる。この周回を通して、「オトナプリキュア」側に何か新しい発見ができるかもしれない。
S☆Sは佳作エピソードが多く、日常回の平均点が高いのだけど、立ち上がりは静か。
初回だから仕方ないとは言え、正直、説明的な台詞が多い気がする。そこは、20年の経験を経ている最近のシリーズでは上手くやっているところ。
咲パパの「全てのものに命は宿っている」という口癖が興味深い。命とは精霊のこと。
この台詞については後の日常回で掘り下げられ、このシリーズの根幹となる世界観でもあるのだけど、どうしても初回に入れておきたかったのだろうなと想像。
本日の夜実況。
どうやら5年ぶりのフル周回だった様だけど、それも今日で最終回。
犠牲にできないものは全て守り通さなければいけない。一番大切なひとつだけを選ぶのではない。
大切なことは誰も決めてくれない。自分で考え自分で決断しないといけない。
これらはそれぞれ、折り返し回(23話)となまけ球回(32話)からの教訓だった様に思う。
本放送が、震災直後だったことを踏まえて。
「絶望そのもの」を自称する皇帝ピエーロは、理不尽な災害を象徴していたかの様だ。
そんな厳しい状況でも「スマイル」という、厳しくも力強いメッセージも感じる。
「スマイル」こそが前述の、何も諦めない覚悟や、決断の為の強い心をもたらすのであろうと。
最終回にふさわしい作画であった。
作監の大役を務めた山岡直子さん。お疲れさまでした。
本日の夜実況はラス前回。ロイヤルキャンディ無双回でもある。
ピエーロが使役する「絶望の巨人」は、アカンベェなどとは比較にならぬほど禍々しい。
しかし実際に戦うと意外と、対処できないほど強いわけでもなく、プリキュアたちが軽快に蹴散らしていくのが気持ちいい。
ロイヤルキャンディは切り札であるミラクルジュエルを、絶望の闇に落ちたプリキュアを救うことに使ってしまった。
絶望の巨人からの集中砲火を浴びつつ耐え続け、闇の中にいるプリキュアたちをミラクルジュエルの力で探るロイヤルキャンディが痛々しい。
この展開に既視感がある。プリキュア全員が「なまけ玉」に囚われた32話、プリキュアたちを救ったのはやはりキャンディだった。
32話は今回の展開への伏線として意図されていたかもしれないな。
本日の夜実況、
ラストのロイヤルキャンディ登場まで、畳みかけるような怒濤の展開。
5人のバッドエンドプリキュアは、プリキュアたち各々の「僅かな悪の心が意志を持った」というわけではなそう。「ダークプリキュア5」を思い出させる展開だが、バッドエンドプリキュアたちはプリキュアたちと互いに友情を育んだりはせず、ただ敗れて消え去ったのみ。
美しくないものは無価値と言い切り、弱者を踏みつぶす冷酷なバッドエンドビューティと、不意打ち上等で卑怯なバッドエンドピースが特にお気に入り。
ジョーカーはピエーロの一部となり、心から満足して退場。
反省や降参をさせることは結局は出来なかったから、プリキュアたちはジョーカーに勝ち逃げされてしまったと言っていいかも。
最後までノリノリで狂気を絶やさない、非常に印象に残る悪役であった。お勤めご苦労様と言ってやりたい。
本日の夜実況。
アバン早々、キャンディがミラクルジュエルに変わってしまう。本放送ではお正月早々に放送された回だが、このハードすぎる展開。
3幹部の正体、初見では衝撃をうけた。
おとぎ話に登場する狼、鬼、魔女は、憎まれ役として創作された。知らなかったこととはいえ、プリキュアたちが今まで3幹部に向けた中には、的外れだった言葉もあったことに。
キュアピースが、自分がいじめられた経験から、3幹部がうけた苦しみを推し量ろうとした。果たしてそれを何倍すれば、そもそも憎まれる為に創作されたキャラクターが受けた苦しみに達するのか?
…まぁ、この理屈が成立するならば、この物語のジョーカーやピエーロがどんなに邪悪であっても、最後には救われないといけない気はする。
みゆきは幼い頃に、仲良くなった名もなき女の子との思い出から絵本を描いたという。
この経験が将来、絵本作家としてのルーツになるであろうことが、前回示唆されていた。同様に今回の経験は、「悪役を登場させても最後には救われるべき」という作家性になったのだろうなと想像。
本日の夜実況。自己紹介シリーズはこの回で終了。
主人公みゆきの笑顔のルーツから、ウルトラハッピーとは?スマイルとは?という問いへと展開。つまり、この回こそが「スマイルプリキュア!」のタイトル回収なのだろうな。
「スマイルはやさしい心から生み出される。それがウルトラハッピー」とみゆきは言った。即座にあかねが「愛やな!」と、わかりやすくまとめてしまったのが可笑しい。
回想に登場した謎の少女を、自分は仮に「エア友達」と呼んでいるw
そのエア友達は何者だったのか。鏡から生まれた妖精のような存在?
ならばおばあちゃんは、その鏡をどこで手に入れた?
エア友達とよく似た少女「ゆら」が持っていたのは、やはり同じ鏡なのか?
正体が明かされなかった、ミステリアスな「エア友達が」味わい深い。
HUGプリで多くの事柄を未解決だったことを、自分は「雑にぶん投げられた」と感じたけど、この味わい深さとは何が何が違っていたのかな。
本日の夜実況。
この回のマジョリーナは、なおの家族を本気で殺そうとしている様に見え、絵面がほんとにヤバい。
今まではプリキュアと戦っている様で、実際には「遊んでいる」様にしか見えなかった回も多かったからw、そのギャップがすごい。
家族が居る前で、なおはキュアマーチに変身した。このシーンが熱い。
プリキュアが正体を隠さないといけない理由は、どのシリーズでも概ね「秘密を共有した相手を危険に巻き込むから」であるわけだが。家族が現に危険に巻き込まれている状況で、「正体バレ、ダメ絶対」なんて言ってみたところでなんの意味もない。
なおの変身は熱いだけでなく、合理的な判断でもあった。「正体を隠せ」と言ったのはポップだが、そのポップからも特にお咎めはなかったから。
本日の夜実況。
やよいは、膨大な作画コストを前にして心が折れていたのか?
そもそもネームを切れていない。つまり、何を描くかを見つけられていなかったのか?
話の流れからは後者だったと思うけど、あまり区別されていなかった気がする。
「漫画家の卵」に対して作り手側の個人的な思い入れは強かっただろうと想像、そこはもう少し解像度は高くても良かったかも。
前回同様、折り返し回(23話)でのマッチメイクから、そのまま因縁の対決になっている。泣き虫vs鬼という構図は画的にも熱い。
また、「ミラクルピースは自分の憧れを形にしたキャラクター」という初心を戦闘中に思い出し、それが創作につながっていく流れも熱い。
本日の夜実況は、「ウチの名前は日野あかね!」で始まる回。
我々視聴者とプリキュアの間は、今さら自己紹介が必要な関係でもないのだが、この回から始まる5エピソードはプリキュア各々の最後の当番回であり、あえて自己紹介から始めるのが定型となる。
また、あかねの当番回は、サブタイが「人生」で終わることになっているが、その最後の回でもある。
みゆきたち4人が造った、あかねを模したフェルト人形が、一旦はあかねの「宝物」であるとしてエピソードが進行。
なるほど、人形自体も大切なものではある。しかし、あかねにとって真に「宝物」と呼べるのは、人形に込められていた、自分を応援する4人からの友情であった。
そこは、ボーイフレンドであるブライアンからの手紙を「宝物」に選んであげようよ…と思わないこともないがw
愛情に価値を感じない(あるいは認めない)ウルフルンの正体を、この回のジョーカーが匂わせていた。
あかねの「友情こそが宝物である」という結論は王道だけど、このウルフルンとの対比があってこそ印象に残るのだな、と感じる。
本日の夜実況。
れいかさんが王子様というキャスティングがとても良かった。
城内に「道」のお習字があったのはお約束で吹いた。
あとほんの何話かあとに、この「道」に泣かされることになるのだがw
本日の夜実況にと、思い立って視聴。
プリキュアは誰を救え、誰を救えないのか?この核心的な問いが、発表後10年経っても色褪せない。
不幸を消せないのは、覆せない真理。プリキュアはどんな不幸からも友達を救えるわけではない。
一方、友情は友達を幸せにする。友情を愛と言い換えてもいい。
誰かを幸せにすれば自分も愛される。愛されることは、覆せない不幸以上の幸福かもしれない。
結局、幸福とは、ハピネスとは愛なのであろうと。
本日の夜実況。
子供のままプリキュアに変身したから、いつもの変身バンクを使わずに描きおろし。手がかかってる。
ところで、子供に戻ったウルフルンとアカオーニは、プリキュアたちと鬼ごっこや「だるまさんが転んだ」で遊んでいた。
彼らの正体を知った上で、子供に戻った時に憎しみの感情が消えうせていたのは興味深い。
本日の夜実況は、微妙にタイムリーな回。
プリキュアには選挙回がいくつかあるけど、個人的にはこれが一番面白いと思ってる。
れいかの対立候補である、ルン太郎(ウルフルン)。
そのルン太郎のれいかへの「下げ」が、意外にも的外れではなく説得力があるのである。曰く、
「それじゃわからねえよ。具体的に言え」
「自分の意見がねえんだよ」
「自己満足で押しつけがましい。くそまじめで面白くない」
また、ルン太郎は「宿題廃止」という無茶苦茶な公約を掲げ、露骨な人気取りをする。
「守られるはずのない公約」という状況に激しく既視感をおぼえる。
れいかはどう戦う?そりゃ、愚直に誠実に訴えるしかないのだろうけど。
「宿題廃止」という無茶苦茶、一度信じてしまった生徒を味方につけるのは簡単ではないだろう。