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良い


良い


とても良い

今回は短編集?
ショートストーリーを単調に連発させるのではなく、各ヒーローにスポットを当てた話を満遍なく描き、それでいてしっかりと笑いも取れる構成にしている点は凄いとしか言いようがない

夏休みだかと遊びまくり宿題を疎かにしてしまう姿はカタリナらしいもの
その姿は母親を怒らせたり、キースを心配させたりするのだけど、カタリナの魅力は周囲の人々を笑顔にする
ある意味、本能に忠実な彼女の振る舞いはらしさに溢れつつとても楽しそうに見える
だからこそ、カタリナの周りには人が集まるのだろうけど

それにしても……
カタリナとデートしようとする度に過保護なキースが邪魔に来たり、超鈍感なカタリナは空気読まず他の人を呼んでしまったり
何だか段々ジオルドが可哀想になってきたぞ、と思いつつ笑ってしまう

ただ、今回は笑える描写だけでなく気になる伏線も出てきたね
会長が意味深に言った「居ませんよ。気になる人なんて」、「昔こうしてカタリナ様と過ごしたことがあったような」と告げたソフィア、カタリナの知らない「すっごく大変なルート」
これらの要素が今後どう活きてくるのか気になるね



とても良い

そういや、白銀が常時寝不足とかそういう設定有ったな
そうか、寝不足が解消されれば威圧感すら無くなってしまうのか
何だか、この白銀からは『デスノート』の綺麗になった月を思い出す(笑)
まあ、そこでモテ期来た!?と勘違いしてかぐやにぐいぐい行く姿はそこまで綺麗じゃなかったけど(笑)

なお、かぐやからするとその状態よりも不調状態の白銀の方がビビッと来る模様
各々が語る「本物の愛」。それらを凌駕するかぐやの変な性癖。あの状態の白銀に興奮するって相当ヤバいですよ?
かぐやさん、本物の愛どうこうよりも真っ当な愛を手に入れるべきじゃないですかね

トラブルメーカーだけど、面倒見の良い藤原元書紀。今度は白銀の音痴矯正ですか
地獄の門を開いて魔王を招来するような音痴を普通に歌えるくらいまで直した功績は表彰レベル
藤原元書紀と白銀の組み合わせって好きなんだけど、二人の関係って甘い関係とかじゃなくて親子かな?って感じが本当に好き

白銀を当選させるために裏工作を行うかぐや。こういう事を平然としてしまう辺り相当重いタイプである
搦手のようなそれは愚直なミコには通じないのね。それどころかやり返されてしまうのか
嫌味の「お似合いですね!」に反応して策士の顔から乙女の表情になってほだされた上で反撃されてしまうかぐやは随分ポンコツですわ(笑)

となると、次週は裏工作のない真正面からの会長選挙になるのかな?今の所、白銀が負ける要素は欠片も見当たらないけど……



良い

「これだから女は!」というのはこれまでも描かれてきた偏見なのだけど、今回は多数の画家が働く、ある種の実力主義的な場所においてもアルテへの見方は同様なのかと問われた回

この時代における画家社会はほぼ男社会であり、そこに女性であるアルテが一人混ざる様子は異様
だから今回のように絡まれるし、組合から物言いも入ってしまう
ただ、これまでよりも問題解決法は単純。実力社会なら画家や助手としての力を示せばいい

侮蔑の声に足を引っ張られず、かといって自分を心配する声に耳を貸しすぎず
自分の仕事に専念し求められる作業をこなしていけば自然と評価は改まるもの
男だからとか、女だからとか関係なくよく働く姿は周囲を驚かせるもの
仕事の評価はアルテへの評価に直結する

今回、印象的だったのはアルテの言葉の返し方かな
アンジェロなどを含め、アルテを気遣い応援する者が増えてきた
それらの声に対してアルテが「私は大丈夫」と応えつつも「ありがとう」と付け加えている
アルテは偏見と戦うだけでなく、相手の気持ちを慮った上で言葉を返せるように成長してきたように思える

今回の描写そのものは以前の粘土袋を運んだ描写とほぼ同じ方向性のもの
けれど、実際の仕事現場での働きにおいてアルテが認められた意味合いは大きいように思える

そしてアルテに興味を持ったヴェネツィアからやってきた貴族。そろそろ作品の世界観が広がるのだろうか?



普通


良い

十丸院の言動は相変わらず酷いのだけど、なんだか癖になってきた気がしないでもない
どうせファンなんて居ない、皆バイトだと僻む可久士に対して「先生ごときのサイン会で~」と言い切ったシーンには大笑してしまった

「させて頂いている」との認識で物事に挑む。それは社畜感に満ちているけど優しい世界
買わせて頂いている。描かせて頂いている。仕事をさせて頂いている
その果ての姫を育てさせて頂いている。この認識が後藤家という優しい世界を維持するのに一役買っているのだろうね

けれど、その優しい世界の裏にあるのは可久士と謎の人物に依るせめぎあい
親としての自覚を責められる可久士は、一方で「きんたましまし」を描いているような男には娘をやらんと考えてしまう
そう指摘してくるという事は謎の人物は可久士に対して同じように考えているわけで
毎年送られてくるランドセルは一種の嫌味なのかもしれない

子供がお仕事体験するキッザニラと漫画家とファンが出会うサイン会
どちらも本来は優しい世界の筈だけど、可久士にとっては姫にバレるとか、ファンなんて来ないとか現実を突きつけられる場と見てしまう
けれど、結局はどちらも可久士に現実を突きつけることはなかった

身内から始まったサイン会の行列は予想に反して何人もファンがやって来た笑顔でサインを貰っていく何人ものファン。
また、子供に見せるもんじゃないと思っていた下ネタ漫画を楽しんでいた親子が居た事実は「きんたましまし」を恥ずかしい漫画と感じていた可久士にとってちょっとした衝撃だったんじゃなかろうか?

姫も可久士を目の前にしても漫画家スタイルであった為に気づくことはなく。まあ、こちらは未来の姫が述懐していたように真実から目を逸らしていたからかもしれないけど

どちらにせよ、可久士が危惧したような事態にはならず優しい世界が守られた点は印象的

だからこそ、それに反するように未来には優しい世界が遺されていない点が……
未来の姫が箱の中から見つけたとてもつまらない漫画。3人の家族が平凡に暮らす夢物語のような日常
可久士が17歳箱に訪れることのない優しい世界を詰めた理由が気になってしまう



良い


普通


とても良い

キャルは犠牲になったのだ……

色々と幼児退行が酷くて、危険に鈍いように見えたユウキだけど、流石に恐怖心とかは有ったのか
と言うか、ユウキを恐れさせたエリコが凄いのか

この回はギャグ調がこれまでよりも強烈で視聴中に何度も笑ってしまったのだけど、その中で目立っていたのはキャルの協力か

彼女は腹に一物抱えたまま美食殿に加わった
だから本来は最低限仲良くしていればいいだけで積極的に仲良くする必要なんて本当は無い

けれども、高熱のユウキに妙な療法を試そうとしたコッコロ達を見かねて病院に連れて行こうとする姿勢には随分丸くなったものだと驚かされたかな
……それにしては連れて行った病院があまりに酷かったけど(笑)
何故もっと調べなかったし

トワイライトキャラバンはインパクトが強すぎるギルドだね!
彼女らが登場するだけで画面は彼女らに支配されてしまったかのような印象を受けたよ
それだけにエリコに気に入れられたユウキの危機感は伝わってくるし、最後に囮となったキャルの勇気には感服してしまう

果たしてキャルは無事に戻ってくることが出来るのか…
いや、3割増しで元気になって帰ってくるらしいけど、お空に浮かんだキャルの顔がどう見ても「お星さまになりました」感が有り過ぎて(笑)



良い

時間についての言及が多いこの回、それだけに紅野とありさが出会えた瞬間がとても尊い時間であるように思えたのでした

夏休みの始まり、透達はお化け屋敷に早速繰り出して休みを満喫している印象
対してありさはバイトをしつつも紅野と再び出会えないものかと考えるさまは何とも少女漫画然としているね
ただ漫然と期待しているのではなく、バイト時間を増やした為にもう一度出会えないかと期待してしまう

再び出会えた二人の時間はとても貴重なもの
食すのはとろろ蕎麦なんて色気のないものだけど、一緒に卓を囲んで話している時間が何よりも尊いもの
だからこそ、ありさは最初に出逢った際の「時間」を無駄であるかのように評した紅野に憤る

そういった意味では紅野は本当の意味では「時間」の貴重さを理解しきれていなかったんだよね。ありさに会いたかったのは本当だけど、会えた時間の大切さを理解できていなかった
それでも彼が飛び出したありさを追いかけたのはありさと居た「時間」を失うことを恐れたためか

キスするような素振りを見せたのにしなかった紅野。
それは自分の「時間」が自由でないと知っているためにキスに依ってありさの「時間」を縛ることを良しとしなかったためなのだろうか?

これまでも慊人が十二支の心を雁字搦めに縛り付けている描写はされてきたけど、このラストはその印象がより強まるものだった



普通


良い

これ、もしかしなくてもマリアルート進んでませんかね?
ヒーロー達の見せ場を取りマリアからの好感度を順調に上げていくカタリナは普通に主人公ムーブしているようにしか見えませんよ?

生徒会室では順調に仲良くなっていくカタリナとマリアだけど、一歩外に出れば何も気にせずお友達というわけには行かなかったようで
貴族と平民では立場が違うから人の目がある場所で並び座るなんて恐れ多い

だからこそ、遠慮とか妬みとかを飛び越えて現れたカタリナが格好良すぎるんだけどね
名前呼びを許し合って並んで座る二人はもはや親友のよう
その後もメアリ達との集いにも交じるようになったし、この4人は友人グループとして固まった感じかな?

学園でのカタリナとマリアの仲が固まったなら次は世間や家庭におけるマリアの立ち位置ですか
マリアは平民なのに光の魔力が使えてしまった。町では有名人扱いされつつ根も葉もない噂が飛び交う。
家庭でも安息の場所を失っているかのよう

ここでも突然飛び込んできて笑顔の種を振りまいていったカタリナが素晴らしい
カタリナはマリアを特別扱いしないからその言葉はどこまでもマリアその人の有り様を見ている。生徒会に入れたのは実力に依るものと言い切り、マリアが作るクッキーもとても美味しいと言い切る

カタリナの嘘の混じっていない言葉はマリアの笑顔を取り戻し、親子の仲を取り戻す
再び取り出されたクッキーの星型、耕されていなかった畑に蒔かれた種
カタリナが芽吹かせたものはとても尊いものばかり

それにしてもカタリナは他所様の畑でも遠慮なく耕してしまうのか……



良い

白銀を落としに来た早坂の暴力的な可愛さよ…
これに靡かなかった白銀はちゃんとかぐや一筋なのだなと再認識
だからこそ、Bパートにおいて白銀は「もういいんじゃないか?」と思ってしまう隙があるのだけど…

Aパートの早坂急接近による甘い空間、Bパートの告白を期待する空気。どちらも白銀の信念を試すような展開
これは白銀が場の空気に流されても批判できない代物。けれど、今の白銀は「一生に一度根性を見せる時」
かぐやの為に生徒会長再選を目指しているのだから靡くなんてあり得ない

かぐやに白銀の真意がどこまで伝わったかは不明だけど、絶句した後に「全く仕方のない人」と白銀の判断を受け入れたかぐやはやっぱり恋する乙女なんだよなぁ

大物ライバル感を醸し出しつつ登場したミコは……。うん、何と言うかポンコツさを隠せない面白い子でしたね(笑)



良い

レオの過去や人間性に迫る、というよりもどうやって迫るのかというアプローチ法に焦点が置かれている回だった
そのためか、既に心が通じ合っているレオとウベルティーノがツンデレカップルのようにしか見えなくて(笑)

ウベルティーノとの交渉を任されたアルテ
でも、ウベルティーノから何の信頼も得ていない彼女には交渉の下地がない
だから、ヴェロニカの助力を得てまずは信頼される下地を探るわけだけど…
ヴェロニカの啓示が何とも印象的

アルテは運良くレオと出逢い女性ながらに絵師となったわけだけど、それで満足してはいけない。今よりも高い対価に見合う自分にならなければ
その為には絵師を目指す上で邪魔となった貴族の出であるとか女であることも利用する必要も出てくる
自分の価値を提示することで相手から信頼を得られるようになる

ウベルティーノへのアプローチを変えたアルテは割とあっさり気に入られたね
そもそもこのウベルティーノと言う人物は相手へのアプローチがはっきりしている人物。客の為にたくさんの絵画は並べるが、自分の為には並べない。絵の値段も市場価格を理解した上で注文している
相手が求める価値に対して必要な対価を提示する人物

思えばレオの師匠も同じタイプなのかも
「厳しくも冷たくもある人」というレオの評価。向上心ある人物には厳しく接するが、向上心がなければ何もしない冷たさ
この師匠も相手が必要としている価値に応じて対応を変えている
そんな人物が今際の際に価値とは別の尺度でウベルティーノにレオを頼んだ
ウベルティーノがこれを受け入れたのは偏に信頼に依るもの

レオとウベルティーノの二人は信頼に依って結びついているから文句を垂れ流しつつも離れない
価値を超えた先の信頼。だから何だかんだ相手を心配をしたりする

レオの事をもっと知りたいと思ったアルテ。レオを知る為にはレオに自分の価値を提示し、その先で信頼を得る必要がある
アルテの目標が一つ、定まったようだね



とても良い

漫画家あるある、ギャグからのしんみり、そして未来の姫の様子など心に強く響くような描写の多い本作だけど、今回はそれらを消し飛ばすほどに十丸院がやべーよ……
何であの人社会人やれてるのさ……?

誰かがやらなきゃいけない当番だけど、やりたい人が居ないから当番は順番に
そんなすったもんだを新人賞審査員を絡めて面白おかしく描いたAパート
嫌だけどやらなきゃという話から可久士自身が当番制だったというオチ
かと思えば、可久士は今姫を育てる当番中というしっとりした締めは流石

Bパートでは嬉しい感情と他の感情が入れ代わり立ち代わり
缶詰は作家としてテンション上がるけど、姫を寂しがらせると心配
姫はナディアが帰って寂しいと思ったら、次から次にお客が来て逆に賑やかに
おもちゃの缶詰が当たったのは嬉しいけど、それによってチョコのお菓子が好きと思われたらちょっと迷惑

そんな感情の入れ替わりが激しい話の締めとして銀メダルでも涙が出るという話を持ってくる構成は上手いね
金でも銀でも貰えば嬉しい。でも、姫に好きな人ができたら自分は銀メダルになってしまってそれは流石に寂しい
可久士の親としての感情の乱高下も面白おかしく、それでいてしっとりと描かれているね

そしてAパート、Bパートどちらの締めでも話題となったのは未来の姫について
親なら想像したくなる子供の未来の姿。けれど、当の姫は未来で悲しい目をして、可久士が遺した箱に縋り付く
あまりに変わってしまった姫の姿に現代から未来の間までに起こったことを想像してしまうけど……



普通

柳大川越との試合が終わってからの合宿、そして練習試合
負けてからのこの流れは本人達に課題を認識させるとともにチームとして何を詰め直すべきなのかと考える機会になったようで

控えピッチャーとして新たに理沙と伊吹を養成することになった新越谷
新越谷はどうしたって部員数が少ないから、詠深一人でピッチャーをこなすのは無理がある。これはチームとしての弱点を補うものだね
二人共大量失点してしまったけど、詠深一人でピッチャーをしていた中学時代よりかは少ない失点に終わる

チームとしての弱点を補うという面では打順も同じ話。打ち方の好みの違いは時として弱点になるけど、打順を調節することでチームとしての強みに転じられる
そういった意味では希の悩みはこの回の趣旨から外れるもの
希としてできないことが有ってもチームとして回れば問題ない
芳乃は良いフォローをしたね

そう言えば、詠深と珠姫は小さい頃の約束をきっかけに今も結びついている関係なのだけど、先輩組である理沙と怜も以前の繋がりがあったとは
怜の野球を見たことで理沙は怜と同じグラウンドに立ちたいと思った。そしてそんな二人が消滅寸前の野球部を守っていた
いわば、この二人は新越谷の芯の部分を担っている

諦めなかった怜と理沙の二人が繋いだ野球部存続への道
そんな二人が居るのなら、連敗が続く新越谷ももう少しチームとしての軸を詰めれば勝ちに転じられそうだけど…



良い

キャルは話が進むごとにギャグキャラになっていくような……
第2話の頃の陰のある雰囲気が微塵も感じられないよ!?

それにしても、キャルは猫っぽいし猫舌だけど、虫とかは苦手なんだ……。意外

今回、ペコリーヌ達は様々なものを手に入れるけど、整えられた形であったり、完成された形で手にしたものなんてあまりない
ギルドハウスは幽霊屋敷だし、気に入った食器も手に入る値段じゃないし、引いてくれるリマは驢馬か馬か……
また、作った食卓は家に入らない

けれど、完成していないからこそ様々な余地が生まれる
幽霊屋敷を掃除するキャルは充実してるし、値段交渉は楽しまなくちゃとサレンは言う。リマは正体不明だからこそ面白い存在に映る
何よりもペコリーヌが作った食卓はちゃんと皆で「頂きます!」を言える乗せる場所となった

完成していないと言えばユウキは未だに記憶を失ったまま。キャルからは「記憶がないって事に甘えてたら駄目よ」とまで言われてしまう
ユウキには記憶がないから幼児退行も大目に見られてるし、素行を注意される事も少ない
だからといって許されるわけではなく、いずれユウキは成長しなければならない

アメスは「知りうる全てを伝えたとしても解決にはならない」と言った。
知らずに、そして未完成のまま行動することはどのようにユウキの成長に繋がるのかな?
というか、ユウキは成長しても幼児退行から脱せないイメージがある…(笑)



良い

行動理由を自分の為とするか、他人の為とするかで揺れ動く由希達の有り様がなんとも若い瑞々しさに満ちているね

依鈴に振られたのをきっかけに大暴れした潑春。彼がそこまで自暴自棄になったのは己の行為の方向性が見えなくなったからかな?
潑春は依鈴の為に花を活けようとしたが、自分含めて要らないと言われてしまう。相手の事を想ってした行為を否定されてしまっては想いの行き場が無くなってしまう
だから潑春は暴れるしか無かったのかもしれない

そんな潑春を由希は「いつも人の事ばかりだ」と言う。対して潑春は「自分の事しか考えてないよ」と返す
相手の為か自分の為かという境界は難しい。極論すれば全ての行為が自分の為になってしまうし
それでも相手の為に何かしたいと思うけど、どうすれば良いか判らないから迷いは足を止めさせてしまう

そんな中で迷いなく相手を想って心配している透の姿は美しいね
透の心配には邪念も迷いも無いから、周囲を感化させる
潑春を心配する透の様子は夾に更なる修練を積ませる糧となるし、由希を草摩家に向かわせる原動力になる

由希は草摩家に向かう際の理由を「俺自身の為にも」と言う
潑春も自分が依鈴の事を好きだからと諦めないと決めた
相手の為に行動を始めるのではなく、自分の為に始めた行動で相手の為になる行動をする
それこそがある意味、迷いを抜け出す答えになるのだろうね

それにしても、由希も夾も潑春も前に進んでいるはずなのに、依鈴の登場に依ってどこか不穏さを感じさせたこの回
十二支も大部分が出揃ってきた事を考えるとそろそろ十二支が持つ闇が真に描かれ始めるのかな?



普通


とても良い

いよいよ学園編に突入した本作
と言ってもカタリナの周辺は既に固められているから、これからは本当の主人公であるマリアとの絡みが重要になってきそうな予感
そしてその絡みが対立ではなく、百合展開になるならかなり美味しい展開になる予感

破滅フラグを回避したいと思うあまりマリアとヒーロー達の接触が気になって仕方ないカタリナの勘違いっぷりが面白い
「既に攻略され始めてる…」と思ってるカタリナだけど、そのヒーロー達、貴方が攻略してるんですよ?
でも、この作品ってカタリナが勘違いしつつ周囲を巻き込んでいく様子が面白いからこの方が良いのか?

7年経っても学園に入ってもカタリナの本質は変わらないんだろうなぁ、とは思ってたけどまさか学園で農園を拓くとは(笑)
農民になっても生きていけるようにと畑作業に精を出す悪役令嬢って何だ(笑)

でも、その変わらない在り方が破滅フラグを回避させてきたし、マリアとの接触でも役に立っているように見える

主人公であるマリアは本来悪役令嬢に虐められるもの。それをヒーローが助けて恋愛展開に、というのが本来の在り方
それを悪役令嬢になっても変わらない本質を保つカタリナがあっという間にマリアとの距離を詰め、それどころかジオルドのイベントすら奪っていくのは痛快

既にジオルド達とマリアの間でフラグは立ちそうにない代わり、マリアとカタリナの間でフラグが立ちそうになっている本作
破滅フラグ回避どころか、全方位に別のフラグ立ててるんじゃないかと言いたくなるね



とても良い

おお……。白銀がいつになく攻めてる…
普段は白銀とかぐやの勘違い心理戦が面白い本作だけど、かぐや視点にして白銀を攻めにしても充分に楽しめる作品なんだよなぁ
というか、かぐやがポンコツになってる時のエピソードって最高に面白い

月見を利用して白銀からの好感度を上げようとしたかぐやだけど……
無心で邪念無く星を見上げる白銀には通じませんでしたね(笑) それどころか一転して自分が攻められてしまう構図に
恥ずかしいタッチや台詞の数々にあっという間に耐えられなくなるかぐや様かわいい

白銀とかぐやの関係性は切った張ったがあってこそ。かぐやが一方的に攻められる展開は二人の関係には噛み合わない

後半の展開にもその考え方は影響している
これまで白銀を会長とだけ読んでいたかぐやは遂に白銀の名前を呼べないし、接点が減ると判っていても白銀を再び会長にとか、自分が会長にとかは決して言えない

白銀とかぐやの関係はある種、噛み合いすぎたものだからそれを壊すことが出来なかった
二人の関係は噛み合っているから余計に踏み出すなんて出来なかった
だからこそ、最後の最後の瞬間に踏み出して「一生に一度の我儘」を言った勇気のなんと尊いことか

かぐや姫の物語を引き合いに出した際、「俺なら絶対かぐやを手放したりしない」と言い切った白銀
その言葉を証明するが如く、「一生に一度根性を見せる時」として再び生徒会長になるつもりのよう

今回のエピソードってもしかしたら重要な分岐点になるのかもしれない…



良い

レオとの向き合い方に戸惑うアルテのもとに新たに降って湧いた問題、それがヴェロニカとの向き合い方
どちらも向き合い方を間違えれば大切な何かを失ってしまうもの

恋の病に冒されてしまったアルテは調子が可怪しい
レオに触れられただけで悲鳴を上げてしまっては仕事の邪魔にしかならない。そういった意味ではヴェロニカが見せた娼婦の末路は何の誇張表現でもなくて起こりうるかもしれない未来
自分の力で生きると決意したのにその道行きに邪魔なものを取り入れてしまっては生きることすら難しくなる

でも恋を自覚したばかりのアルテにはまだ難しいもの
仕事と恋の両立は現代でも難しい。だからといって恋を切り捨てるのも難しい
そういった悩みの果てにアルテが見つけた答えは美しいな
恋してるからとか、それよりも前にまずは仕事だからそれに全力を傾ける

その考え方はヴェロニカとの接し方にも活きてくる。娼婦だからとかそういった体裁ではなく、その人の努力に着目する

考えてみればレオはとっくの昔にその姿勢を打ち出していた
一人の人間としてアルテの努力を認め、今も性別をさしたる障害とせず、アルテへの仕事依頼があれば受けさせている
レオはアルテを体裁ではなく、努力や経験に依って買っている

対してヴェロニカは少し体裁を重視すぎているのかも
教養有る女として好かれる為に本を読むし、男を夢中にさせる為にわざと待たせている
それは高級娼婦として当たり前の姿
だからこそ、自分の体裁ではなく努力を評価したアルテを気に入ったのかもね

恋との向き合い方に一区切り付け、新しい友人が出来たアルテ
アルテの周囲と内面を固めた後に描くのはレオの過去ですか
彼がどうして一人だけで工房を維持してきたのか、そしてアルテを評価する背景はどのようにして出来たのか気になるね



とても良い

話の中心をギャグ展開で進めつつ、しっとりとした親子愛を感じさせる描写で挟む展開の巧みさは相変わらず
と言うか、ギャグ展開だって偽名ネタからの姓名判断→占い→守護霊と繋げていく流れも流石としか

今回は可久士や姫の隠し事要素は少ないけど、代わりに目には見えない母親の存在を感じられる描写が随所に
年齢箱から溢れ出る母親からの贈り物、守護霊として見守っているかもしれないという期待、そして実際に母の目線から見たような景色
どの描写においても母親は登場していないのだけど、限りない愛情を感じられるね

こうして母親が存在しいなくても感じられる程の強い愛情を描いてくれると逆に気になってくるのが未来における可久士の消息
現代編ではとても無邪気で明るい姫が未来では瞳を曇らせている。何かがあったのではないかと不安に駆られるには充分すぎるギャップですよ

それにしても、六条先生がいい加減可哀想になってきたと言うか何と言うか……
どう見ても一人動物園にしか見えない振る舞いを隠れデートと思い込めるポジティブさはちょっと笑えないですよ……
いや、実のところ笑っちゃったけど



良くない


とても良い

本当に綾女が登場するだけで画面と音声が賑やかなことになるね(笑)
それに彼につられて由希まで台詞量が倍増するし。
綾女の登場は良い事ずくめな印象。いやまあ、由希はホント綾女の言動に苦労させられてるんだけど(笑)

綾女の前ではツッコミ役になる由希。そんな彼は綾女との距離を測りかねているように見える。由希は綾女の前では王子様キャラになることも弟になることも出来ない
その曖昧さは綾女の口数をより多くしてしまう
何故なら由希からの応答が少なかったから

今回、由希は綾女の事をよく知らぬまま、それでも彼の店に行くと決めた
また透が居なくなって二人きりになった後も綾女と向き合って話し続けた
綾女の事を理解しようと考えた由希は綾女の投げる言葉を受け止め続ける

綾女が過剰なまでに由希に絡むのは由希の手を振り払った過去の反動かな
必要とされたのに応えなかった。その時は何も思わなかったけど、今になって思えば酷いことだと感じられる
だから過剰なまでに由希に言葉を投げて、ほんの少しの反応も見逃さないようにしているのかもしれないと思った

そんな綾女にとって由希がああして綾女の言葉に応え続け、両親とすら向き合おうとしているのは嬉しい変化なのだろうなぁ…
言葉を返すとは相手の想いを無視していない証だし、会話が続くとは繋がりが途切れない証

結局、由希は「何かに必要とされたかった」という共通点は見つけつつも「兄さんは余計な台詞や行動が多すぎる」と綾女への認識は残念なものに
それでも綾女とはどのような人間なのかと考えたことは由希にとって大きな変化

また、透を可愛いと褒める際に綾女の前だというのについ出してしまった王子様スマイル。
これこそ由希と綾女の間に長年横たわっていた緊張が解れた瞬間のように思えた



良い

ユウキ君はアレだね。純粋無垢なのは良いのだけど、呪われそうな薬持って倒れ込んだ人に対して「お腹すいたの?」認識は色々とヤバいですね!

前回は一緒にお握りを食べることは拒否したものの後で食べたらきちんと美味しいと感じられたキャル
今回は遂に一緒に食卓を囲むことになったけど、まさかの虫料理とは災難な……

虫料理を美味しいと認めることはできたが、「今日は特別」とやはりペコリーヌ達と馴れ合うつもりは無いまま
食卓は囲めたし食事も美味しいと思えた。けれど、キャルはペコリーヌの仲間になるつもりがないからそれ以上は馴れ合わない。
仲間になる道を閉ざしている

その潮目が変わるのはキャルへの命令が変わってからだね
命令は監視に変わり、コッコロからは仲間にならないかとの誘いもある
ここでキャルが何かしなくてもキャルが仲間になる道は開かれた

それでも彼女が暴漢の食事に果汁を垂らしたのはより良い美味しさを求めたから
食べることは生きることと言うコッコロ、どんな人でも等しく美味しくご飯を食べることが出来る国と言うペコリーヌ
ペコリーヌの料理をさらに美味しくしようとしたキャルは何よりもその行動によってペコリーヌ達の仲間になる道を開いたように思えた

また、この際のペコリーヌの行動も良いね
食事処なのだから客が横暴を働こうと美味しいと感じられる道は残す
そして至高の食事は確かに暴漢の舌と心を唸らせるが暴漢は食事を無下にしてしまった
ならもう客ではない。扉を開いて無理にでもお帰りいただくことになる

キャルの思惑を含みつつも始動した美食ギルド。
この4人の和気藹々とした食事風景を早く見たいものです



普通


普通

アルテが男の世界で奮闘するこの物語。今回描かれるのは二つの要素。恋愛と初仕事
アルテが男の世界で絵師として生きていくにはまだ相容れない要素であるように思うけれど……

女性であるアルテはまだまだ入ってはいけない世界が幾つも有って、無理に入ってしまうと解剖現場のように不要な騒動に巻き込まれたりする
だからアルテは今回のように女性的な部分を隠すのが一番なのだけれど……
まさかここに来てレオにときめくようになるとは

レオってアルテが女性であるという先入観を持たずに一人の人間として評価した。だからレオはアルテを差別せずにいるのだけど、それが逆にアルテを女性として扱わず不用意な距離で接してしまい結果的にアルテの女性的な部分を引き出してしまうのは難儀な展開

一方、アルテの初仕事
こちらは初心者にありがちなミスかな。せっかく任された初仕事なのだから最良の結果を示したいと思う。けれど、それが誰かと組んでの仕事であれば我を出しすぎてしまっては不味い
アルテが正しく気付けた「客は何を求めているか?」
初仕事にしては上々の結果に終わったのではないだろうか?

それよりもやはり気になってしまうのはアルテの感情の行方
レオはアルテを正しく評価している。が、レオがアルテを評価すればするほどアルテの心は乱されていくような……
と言うか、自身の胸のときめきに対して「病気かな?」はちょっと無理のある反応じゃないかい?



とても良い

今回のカタリナは破滅フラグを回避しようとするよりもロマンス小説を語り合う友を見つけたいとの欲が勝っていたせいか、とてものびのびと動き回っていたね
カタリナって自分の心に正直なタイプだから、このような時の彼女はとても魅力的
それが各人物にも届くのだろうね

カタリナは貴族には下世話なものとされるロマンス小説を好んでいたり、お茶会でも食べるのに夢中になってしまったりと貴族らしからぬ行動が目立つ
それらは元々前世が平民だからというのも有るんだけど、最大の理由は彼女が自分の心に正直に行動しているからなんだろうなぁ

だから一見すると白い髪に赤い瞳を持つソフィアに対しても単純に綺麗だと思うし、同好の士だから友達になりたいと思いそれらを口にする
偏見のない真っ直ぐな言葉だから、ソフィアは「夢みたい」と言いつつもカタリナの言葉を疑うこと無く受け入れられる

カタリナの言葉はソフィアだけでなくニコルにも影響する
ニコルは偏見を持たれるソフィアを妹に持つ為に「可哀想」とされていた
けれど、カタリナはそんな背景を知らず、ただニコルの家族のありのままを見て「幸せ者ですよね」と言い切る
「可哀想」だったニコルはカタリナの前だけは「幸せ者」となる。そうやって世界を変えてくれたのなら、惚れてしまうのも無理はないというもの

カタリナの知らぬ所で繰り広げられるジオルドとアランの恋の鞘当て、カタリナに近づく男にヤキモキするキース、カタリナに許されない想いを抱いてしまったニコル
これだけでも凄い状況なのに、ソフィアが割とガチな感じになりつつ有るのには笑ってしまった。これもう普通に悪役令嬢ではなくハーレムモノの主人公ですね(笑)

次回から始まる学園編でカタリナのポジションはどのようなものになるのか、そして本来の主人公がどのように登場するのか気になるね
これでもし主人公まで堕としてしまったら……(笑)



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