サービス開始日: 2021-10-06 (1216日目)
ここで作中のファンに素の日常を見せて、見てるこちらと同じ目線にするのは良かったね。鈴音を人身御供にした展開はさておき、これまでの蓄積もあっただけにメンバーたちにつられて思わず涙腺が緩んだ。本人たちには内緒で、実はこっそり配信してたのではという疑いもすっきり晴れる、これ以上ない素材の正しい使われ方だった。というか、あれだけ撮りまくっておいて、全く使うつもりはなかったとは言わせないし、例年の使われ方が気になる。
全て言葉で説明してくれるのは最早、様式美みたいなものとはいえ、タルトが身を犠牲にして疾走している感動的なシーンでもそれをやっていて笑いそうになった。この作品は作りが真面目なほど、実は笑わせにきてるのかと思ってしまう。で結局、力を使い果たしたタルトはそのまま放置で、少しは後ろ髪引かれる思いなのかと思えば、心はすでにディアのもとだし。タルトが愛のない優しさなど要らぬと思ってるならそれでいいんだけど、違う意味で切なくなった。
尾根峰さんの頼れるお姉さん感に和んでいたら、古見さん以上に挙動不審なおっとりさん相手では古見さんがお姉さんになるのにほっこりした。キャラの関係性、面白さの勢いが落ちないねえ。
あまり馴染みのないマヤの動きが気になって調べてみたら、パックを手で掴むのは反則だが、払い落とすだけなら問題なし、なんだ。こういうアイスホッケーならではのシーンをもっともっと見たかった。
決勝での試合会場の熱気は地元開催だからそういうもの? それとも愛佳たちの奮戦がファンの心に火を付けた?とか、そもそもU-18クラスの女子チームに対する地元の見方ってどうなの等々の情報がどうしても気になってしまうけど、会場に誰が一番乗りしたかというようなことで和気あいあいしてる愛佳たちを見てると、まあ、いいかってなる。その辺、ほんと割り切って描いているよね。
一緒に楓ちゃんを食べましょう(意味深)。楓に対する春子の強い想いは、突き詰めれば楓さえ救えればいいとも言えてしまう。カケルとは逆の立ち場にして暗黒面へ誘う流れは面白かった。一度オニに打ち勝っても、弱みを見せればまたオニが姿を現すというイヤラシさがいい。いや、右近のことじゃなく。
実は吉平にとってもカケルがヒーローだったってのは、あれ、どっちが先?と一瞬なったけど、でもやっぱり心の支えとしての存在感は圧倒的に吉平なのは間違いないという今回でもあった。もう吉平がカケルを導いてるよね。
八虎の気づき、発動。試験の最中とか描きながら開眼してゆくのが八虎の凄いところでもあり、強みなんだけど、逆に言うとその辺に長けた浪人生がどういう心境で受験に臨んでいるのかも気になる。パターンにはめすぎても泥沼にハマるのだろうか。
1日目が終わった後に予備校の先生のアドバイスがあるとか、絵の具の乾き具合も考慮する必要があるとか、受験に合わせた描き方は確かにある。大学ごとの好み抜きにしても、受験作画だか受験絵画という揶揄した言い方があるのは事実なんだなと思い出された。
オーディションをやり直すのはお互いにベターな選択とはいえ、見るほうからしたら出来レース感が拭えんだろうなあ。自分だったらそれ含めたリアリティショーだったかと思う。
路上ライブで衣装を揃えなかったのは枠にはまらない、ひとりひとりが合わさってのユニットという表現で面白かったけど、色も揃ってるようで揃ってないほうがよりお金のないインディーズ感があって良かったかも。それともそこは出し惜しみせず、こだわったことにしたかったのかな。
いや、あんた、タルトの裸、見まくりだったやん。なんで今さら動揺するんよ。あの頃は異性として見てなかったとでも言うのか、中の人。ディアとタルトをどう見てるかの違いなら嫌だなあ。
デート中、きゃっきゃしてるディアに年相応でかわいいなあと思っていたらの最後の種明かしにしてやられた。マーハもディアも妖艶さを着実に身に着けているんよな。対してルーグは中の人をだぶらせると行動に違和感が残るというか、中の人的には退行してる気さえする。
尾根峰さん、初めてのまともな人枠? 憧れの存在すぎて近寄りがたいと感じるクラスメイトはいても、古見さんを高圧的と冷静に評価する人はいなかった。そんな自分をよく理解してくれる可能性の高い人に古見さんが誤解で嫉妬する展開も上手いし、見てるほうも只野くん以来のまっとうキャラに地味さを感じるどころか、ホッとする感覚にさせられるのも上手い。キャラの個性で言えば、山井さん、なじみ、井中さんが好きだけど、純粋にキャラとして好きなのは尾根峰さんになったかな。
真美さん、おひさ。前回のなおみんとりこりんの話でもそうなんだけど、バディやみんなと一緒にいられるなら、ぶっちゃけアイスホッケーじゃなくてもいいんじゃないと感じるほどの絆パワー炸裂な愛佳たちでもあるから、真美を再登場させてアイスホッケーを続けてゆく理由を認識し直したのは良かったかもしれない。いや、まだ弱い気もするけど。まあ幼馴染とか関係なく、何事も前向きに捉える愛佳の存在は安心感すらあるだけに、真美が寂しさを感じずにいられなかった気持ちもよく分かる。
お姉ちゃんとしては逢花が雲隠れしてるほうが好都合なんじゃないかと思ったけど、あくまで自分が守りたいのかなw
最終局面が迫る中、涼先輩がカケルや楓を気遣う素振りを見せたり、楓がさり気なくヒーロー活動を認めたりと、仲間意識や態度の変化している描写がいいねえ。イバラを失った状態でも、逢花も含めてみんなを救うと言い切るカケルがどう答えを出すのかはもちろん、主力になれない立場から春子がどう活躍してくれるのかも、私、気になります。
自分のことも相手のことも気付かなかったこと、決め付けていたことを互いにさらけ出し、ありままの自分を知る。龍二とのそんなやり取りで感じた気恥ずかしさの照れ隠しが「海の青さに染まったからだ」とか詩人になったねえ、八虎も。
小田原まで来て龍二と二人でセルフヌードを描くという滑稽さと興味津々な状況も交えつつ、それぞれが前をしっかり向き直す、気持ちの上がるエピソードにまとめていたのはさすが。予備校に戻って大葉先生との会話で補うとこまで完璧だった。
セルフプロジェクトはいい意味で斜め上だった。せいぜい結束の強さを試していた、ってくらいのオチかと思ってた。セルフはオーディションでデビューするより険しい道ぞというのもそれは本人たちがみんなでやってゆくほうを望んだ結果だし、一定のファンに名を売ってからネットとかで地道に活動してゆくのも今はありっちゃありなんだろうな。それにしてもリアリティショーのみならず、オーディションまで揶揄する展開になろうとは。ちっともリアリティショーっぽくねえなと思ってたこと、素直に反省します。
国からの依頼でも選択の自由はあるんだ。国益の為なんて相手がクズばかりじゃない、望まない暗殺など腐るほどあるだろうにと思ってたけど、選べる自由があるならルーグとして人生をやり直すメリットは確かにあるね。そして選んだ結果を受け止める覚悟とか、タルトやマーハからの想いの受け止め方とか、中の人の感受性が試されていると。
女神は迷走してるっつーか、もう遊んでるよね。ラッパーやカメラマンに何とかしろとか、やらされてるほうが健気に思えてくる。
「古見さま」が神さまに聞こえる、それを方言でやる表現すげーな。しかも、コンプレックスのせいで一切喋らないところは古見さんと同じでも、心の声が饒舌でだだ漏れという。さすがにもう濃いキャラは出てこないだろと思っていたらまだ出るか。映像でも映えるキャラというか、井中さんは原作でどう表現されているのか気になった。
普段の役柄と声の違うりえしょんとるみるみは凄く兄弟みがあった。
なおみんがりこりんとの絆を再確認する流れは良かったし、りこりんの怪我でまなかたちが浮足立つのも分かるんだけど、そのくらいでこれじゃ絶望的とか応援団に言われちゃうのは先輩たちがかわいそう。万年Bクラスらしいから間違ってはないし、期待の裏返しとはいえ。
そして身代わりのようにギスる北海道チーム。元々こういうチームなのか、それとも優の残した火種がくすぶっているのか。もし後者なら、ドリモンでのびのびやってる優を見て複雑な気持ちになるだろうな。
一瞬の無音演出、良かった。父の仇を討つという信念を貫いた先が、ついさっきまで母の姿をしていたオニを斬ることになるという悲しさ。それでもためらいなく斬るところが涼先輩らしいし、カケルとの対比にもなっていた。美鈴さんは5年前にすでに喰われてたってことだけど、前に休憩室でカケルに涼の力になってくれとお願いしてたこともあるし、あれがシンジャの幻惑だったとも思えない。やはりオニに喰われても人間の心は残っているとして、その辺りをカケルの信念のほうにつなげていくのだろうか。
八虎は溺れてる人がいたら救命道具を持ってきて飛び込む人だと思うけどなあ。何の策も無く飛び込むことはしないが、相手を助けられると感じたら飛び込む。冷静さ、冷徹さはありつつ、でもそれ以上の熱意も持っているのが八虎な気がする。でなきゃ藝大なんか目指さない。
まあ、すがるものも逃げ場もない龍二からすれば、まぶしいくらい真っ直ぐに突き進む八虎に皮肉のひとつも言いたくなったというなら分かる。助けてのひと言が言えなかったのは、それで何が変わるという諦めもあったろうし、何よりそれは救いようのない今の状況を認めるってことでもあるし。
私に入れるの?と疑心暗鬼になってる詩ちゃんに笑った。芸歴は長くても、こういうところは子供なのがかわいい。
姉と同じステージに立ちたい、姉の見た景色を見たい、その想いだけでも十分だと思うけどねえ。アイドルは歌だけでなく、想いの強さに共感するものだと思うし。
今回のくくるは身につまされて胃が痛い…。連絡だけはしないとね。
くくるが挫折というか、何かから逃げたくなったのは初めてなのか分からないけど、どうしようもなくなったら少し休むが一番。沖縄は離島とか近くにあってすぐに気分転換できるのがいいなあ。風花も珍しく感情を表に出してぷんすこしてたのがかわいかった。
マーハがイルグを見るときのうっとりした目付きといい、戦闘が終了した後のタルトの感情の切替っぷりといい、体よく洗脳してるようにしか見えなくて困るw 人生やり直しの本音が独白された今回を見ても、ルーグにそんな意図はないはずなのに、この作品は何か含みがあるような描写が好きよなあ。
古見一族、極端すぎないかw でもそのおかげで古見さんは居心地の悪さを感じないですむのかもしれぬ。珍しく古見さんから従妹に絡んでいたし。山井さんが変態なのは納得の事実だけど、あからさまなシモネタは違うかなあ。目の前で古見さんをガン見する山井さんとかのほうこそ真骨頂。祭りのときといい、只野くんの部屋で過ごすときといい、時間、空間の間の描写が相変わらず素晴らしい。
ぶつかるのが怖いというのはアイスホッケーでは致命的だし、え、今さら言う?と思ってしまったが、だから克服しようと言わないのがりこりんの優しさか。羊子さんもなおみんの動きの癖には気付いていながら、優や薫子に見せたケア力は発動しなかったようで。
それにしても、ここまで愛佳たち新人と先輩たちの絡みがほとんどないよねえ。あくまで愛佳たちを焦点に追っているからとか、先輩たちの活躍はまた別の話(ゲーム版)設定なのかもしれないけど、TV取材でも愛佳たちが中心メンバーで優勝宣言してるみたいになっちゃってるし。先輩たち全員、幻のシックスマンかって。
前回シロ組全員の気持ちがつながったところで今回はみんなでヒーローショーと、いいタイミングでおふざけ回を入れてくるなあ。2Dになっても逢花様は変わらず凛々しかったし、楓も春子もかわいかったし、悪役にドハマリしてた涼先輩も束の間のいい息抜きになったに違いない。
そして、おっさんで悪いかよ、略して二朗さん。相変わらずどこまで台本なんだか、アドリブなんだか分からない台詞回しに笑った。アニメでも変わらないか、この人はw てか二朗さんも愛知出身とは知らんかった。この作品で愛知出身と知る人が多い。
それぞれが見せるいつもと違う弱気な一面。凪咲はそれすらあざとく見えてしまうってのが面白い。最終予選の方式に他のメンバーが戸惑う中で、鈴音と玲那のチームは比較的早めに切り替えて前向きに捉えようとしていたのも面白かったし、そこに臓器移植の件を絡ませることで玲那の単純に割り切れない想いをさらけ出したりと、この作品単体として見れば良回ではあったんだけどね。
玲那の湯上がりヘアーバンド姿をここで見せるのも良かった。不思議と幼く見えた。