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全体
良くない
映像
良くない
キャラクター
良くない
ストーリー
良くない
音楽
普通

18年のワースト。
端的に言えば「マクロスとアクエリオンの絞りカスみたいなアニメ」。
原作のないオリジナル作品のはずなのに、ほとんどの展開が読めてしまって全く予想外がない。
キャラクターも悪い意味で既視感があるキャラばかりで、萌えも燃えもあったものではない。

仲間を殺したかつての師匠を追う、ちょっとポンコツな女拳法家。
飄々としているがやるべき任務はしっかり果たす、心に傷を負った傭兵。
指揮官として主人公らを導く一線を退いた老兵。
主人公らにポエミィな助言を与える、謎めいた霊体少女。
理不尽に主人公たちを憎む頭の悪い中ボス。
マッドサイエンティストのラスボス。

これらデジャヴ感じまくりのキャラクターたちが、テンプレ通りの行動を繰り返すさまは退屈極まりなく、正直中盤以降は惰性で見続けていた。
燃えさせようと、あるいは萌えさせようとしているシーンでも全く心は動かなかった。
シナリオについても「『進化フィールドがもたらす人間の進化(BRAI化)の行く末を見たい(人間たちの意思はガン無視)』というマッドサイエンティストと、あくまで人間のまま、絆の力で荒廃した世界を生き延びようとする主人公たちの対立」というもう国内外を問わずしゃぶり尽くされたような陳腐な展開であり、黒幕が自分の野望を語りだしたときには「またそれか!」とただでさえ低かった期待値がどん底に落ちた。

作品を通したキーワードである「家族」も薄っぺらい。
序盤、「家族契約」がレオンとクロエの間だけのものであった頃は微笑ましかったが、それがクイニーはともかくグレンに感染したときは耳を疑った。
そして最終回、チームパンドーラ全員で「家族契約第◎条~!」と叫んで、人間を捨てようとしていたレオンを人間の世界へと引き戻してラスボスを打倒するシーンは感動させたいのだろうが、気持ち悪さにサブイボが立った。新手の宗教をキメたようにしか見えない。

作画もダルダルで、アクションは最低限。
3DCGのロボット(MOEV)の河森正治らしい変態トランスフォームは健在だが、こちらも派手なアクションはなく、絵になりそうなP2の拳法バトルもほとんど披露されずに終わった。
特に24話、ついに制作側の負担が限界を超えたのか「寝返ったP3が銃を撃つシーン」→「P1が銃弾を受けるシーン」というバンクを繰り返してバトルシーンを処理してしまったのを見た時には、乾いた笑いが出た。

他にも「中国を舞台にした意味が『中国資本で作られているから』でしかない」「戦闘にストラテジーが欠けていて退屈」など、問題点は数え切れない。
「これ見てる時間でもっと面白いアニメ見れたよな…」と久々に後悔した一作。

サテライト、たしかに最近の君たちは有象無象のSFアニメやラノベ原作アニメばかりでパッとしないよ。
でも、昔は「ノエイン」とか「モーレツ宇宙海賊」とか、小粒だが名作を作っていたじゃないか。モーパイ、今でも好きだよ。
あの頃のサテライトに戻ってくれ。惰性でSFを作るのをやめてくれ…。



全体
良くない
映像
良い
キャラクター
普通
ストーリー
良くない
音楽
普通

原作プレイ済み。
端的に言えば『EXTRA』の焼き直しでしかないよな、というのが素直な感想。
第一階層~第三階層あたりまでは期待を寄せていたのだが、ハクノの正体が「聖杯戦争敗退者の怒り・憎悪から生まれたデータ」とわかってからは期待値は右肩下がり。
「明確なアイデンティティを持たない主人公がサーヴァントとの戦いを経て成長し、自分の意志と願いを確立する」というシナリオの基本がEXTRAと丸かぶりしている上に、登場人物もEXTRAでお馴染みの面々。期待をかけていた新キャラ・尼里ミサオも賑やかしでしかなかった。
これなら、妙にアレンジなんか加えずに『EXTRA』をアニメ化したほうが販促にもなってよかったのでは?

戦闘シーンも基本的には良かったが、ラストバトルの敵が「宇宙を去ったセイヴァーが残した自動砲台」ではあまりにもしまらない。
むろん、映像作品にセイヴァーを出すことは宗教的に難しいだろうが、ここは原作と差別化する意味を込めて「トワイスが防衛のために新たに召喚したサーヴァント」とかのサプライズがあっても良かったんじゃないかなと想う。

あと、気になるのが第七階層での戦いでネロがガウェインの「転輪する勝利の剣」を正面から受けたシーン。
…ガラティーンって神造兵装エクスカリバーの姉妹剣のはずだよね?なのに対魔力:Cのネロを仕留めきれないというのはご都合主義感がある。
「『皇帝特権』で一時的に対魔力を強化して耐えた」とか脳内補完はできるが…ここは何かしらの理由付けが欲しかった。



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