おもしろいメダロットが帰ってきた!
作画も特別いいわけではありませんが、一定の安定した水準に復活!
さらにロボトルでは二転三転する展開を描くなど、見どころが盛り沢山でした。
ここ数話でカリンちゃんのキャラが整理されより濃くなり、よりいいキャラクターに成長してきていますね。
前半の海賊たちの芝居パートも、初見では途中まで騙されてしまいました。
特に海賊チームのメダロットが弱いフリをしているシーンをギャグっぽく演出することで、視聴者に違和感を与えないつくりはお見事の一言。
次回はルパンチームとのことで、次回予告では面白さのハードルをかなり上げてましたが大丈夫でしょうか?
今のメダロットスタッフを信じて、次回にも期待します。
伊之助vs父蜘蛛鬼のバトルがメインの回。
今回は気持ちいいくらいバトル中心の話がでしたね。
テンポもよく、話に無駄がありません。
それだけに少し気になるのが蜘蛛鬼の家族に関して。
今のところかなりボカされて描かれているので、彼らがなぜ家族にこだわるかがよくわからないんですよね。
炭治郎の「それは家族じゃない」という言葉もわかるのですが、なんだか決定打として弱い気が。
早く蜘蛛鬼の事情を種明かしし、その上で炭治郎にそれを否定してもらいたい。
そんな不満がちょっぴり残る回でした。
平沢姉妹のクリスマス回。
今回も『ありふれた日常』を描きながら、しっかり物語として成立させているあたりに感銘を受けました。
冒頭で語られる憂のホワイトクリスマスの思い出。
憂からしたら、唯が親に叱られることがわかってて、自分のためにホワイトクリスマスを演出してくれたのですから、忘れられない思い出になったでしょう。
でも唯はその思い出を覚えてない=唯にとって憂のために行動することは当然のこと……という思考が伺え、とても尊い気持ちになりました。
また今回は各キャラクターが深堀りされ、中でもサワちゃん先生が目立っていましたね。
今までのおしとやかキャラなメッキが剥がれ、作中でも屈指の暴走キャラになってました。
(なんとなくイメージでは律が暴走キャラなイメージがありましたが、見返すと律って結構バランス感覚が良いんですよね。よく周りを見てるし、空気が重くなれば自ら道化にもなれますし。さすが部長!)
クリスマス前に彼氏に振られて、生徒の家でやさぐれる教師……なかなかインパクトのある画でした。
声優さんの演技も破れかぶれ感がよく出ていて見事です。
次回からはもう二年生編が始まる様子。
ということはあのキャラもそろそろ登場ですね。
ますます面白くなりそうなので、これからも楽しみながら視聴を続けたいと思います。
第二部、世界大会編スタート!
メダロット協会の裏にドクターヘベレケの存在が絡んでいることが示唆されたり、カリンちゃんが大変なことになったりと、見どころのある回でした。
シリアス編のノリが個人的にあまり合わなかっただけに、初期の軽いコメディチックなノリが帰ってきてくれて、とても嬉しいです。
作画が相変わらず力尽きてる(というより作画監督の癖? 主にメダロットの目が普段よりデフォルメ強目)のは残念ですが、物語がおもしろいので十分帳消しになっているかと。
ヒロインとしては完全にアリカに飲まれてしまったカリンちゃんですが、ここでまさかの大抜擢(またの名をテコ入れ)により、重要なポジションに立つことができました。
せっかく声優もあの坂本真綾さんが担当しているだけに、これからはより面白いキャラクターとして活躍して欲しいところ。
やはり土壇場で続行が決まったのか、ところどころ無理のある部分もありますが(主にライバルのデザインなど。ウォーバニットは格好いいんですけどね)、物語を盛り上げようとするスタッフの意気込みは感じるので、このまま最終回まで視聴を続けようと思います。
善逸覚醒回再び。
今回は善逸の師匠が回想で登場しました(声優はまさかのあの人!)。
タイトルに込められた意味もいいですし、作画も安定していましたが……面白かったかと聞かれると正直微妙。
基本的に以前やった善逸覚醒回の焼き直しであり、善逸が眠るとなぜ強くなるのか、その謎の答えをまだ引っ張ります。
雷の呼吸など作画的には見どころのあるシーンは存在するものの、物語としては『もう見た』の一言で済んでしまうので、これをやるならもっと善逸の核心にまで踏み込んでほしかったところ。
せめて善逸のこのエピソードだけでまる一話使うのではなく、Aパートくらいでなんとか収まらなかったのか、疑問が残りました。
原作はまだまだストックがあるようなので、こういうテンポの悪いところはもう少し調整が欲しい――そう思いました。
ニコニコ動画の配信で鑑賞。
三期は本当に幼児向けを意識しているなと、より感じた回です。
キラッCHUとメルパンという新たな主役の二人は、明らかに幼児の代理人です。
今まで主役であったミラクルキラッツが中学生だったのに対し、キラッCHUたちを幼児のような存在にすることで、メイン視聴者層である幼児がより感情移入しやすい作りに変えています。
『ごめんなさい』を言えるようになる展開は、まさに教育アニメそのもの。
この三期でずいぶん大胆な路線変更をしたものです。
今回驚いたのは、ライブ二本にオマケのライブ一本という過密スケジュールの中、AパートとBパートで別々の話を描いたことです。
Aパートは幼児向けの教育アニメを。
対するBパートは従来のファン層(大人含む)を満足させるカオスギャグアニメに仕立てるなど、路線変更しつつも過去のファンを忘れない姿勢は、実にすばらしいと思います。
ゲームや玩具の宣伝をする児童アニメである以上、都合による路線変更はスタッフの意思に関係なく訪れます。
でもプリチャンのスタッフは、その路線変更を受け入れた上で、しっかりと視聴者の期待に答えた作品を作ってます。
これからもこのスタッフが作るアニメを見続けたい、そう思わせる回でした。
いよいよ物語前半のクライマックス部分、文化祭によるライブ発表回がやってきました。
今回もキャラクターの個性を上手く書き分けつつ、メインストーリーである『ライブ前に緊張していた澪がどう成長するか?』がよく描けていたと思います。
個人的に好きなシーンは、律がライブでやるMCを考える部分ですね。
最初はガチガチになっていた澪が、律のジョークで笑い始め、緊張を忘れる――そんな澪の姿を柔らかい表情で見つめる律の表情がたまりません。
今までは唯が一番好きでしたが、この回で一気に律のことも好きになりました。
ライブシーンではまさかの演奏を描かず、曲のPV風映像を流す荒業が使われましたね。
映像にこだわる作品だっただけに、リアルな楽器演奏シーンは後半のお楽しみ、ということでしょう。
ただそのPVの場面、唯のガラガラ声ばかり気になって、肝心である映像の内容をあまり覚えてません。
ここのシーンだけ見直そうかと、現在考え中。
ラストのオチもただスカートの中を見せるのではなく、比喩的な映像を流すことで下品さを抑えているところがいいですね。
ただの男性向け萌アニメだったら、あそこは下着を必ず映す場面です。
それをやらなかったのは、女性がメインのスタッフだったからこそなのではと、考えてしまいました。
古いお約束を破壊するだけでなく、それをジョークにしてみせる。
スタッフのこの作品に関する意気込みの一部を垣間見たような気分でした。
メダロット完結!
と言いたくなるような最終回詐欺回。
というのも聞いたところによると、メダロットは当初この回で本当に最終回だったのだとか。
それが予想以上の人気が出て、放送期間の延長、及び二期にして問題作であるメダロット魂の放送に繋がったのだとか。
なのでこの回はスタッフたちにとっては本当の最終回だったわけで、だからこそこれだけ気合いの入った回になっていたのでしょうね。
個人的に気に入った部分は、メダフォースで物語をすべて解決させなかったところですね。
メダフォースを三人同時に使っても、まだ倒せない強敵。
そんな強敵を倒すために、相手がメダロット故の弱点を突くという方法を思いつく展開は、非常によくできていると思いました。
さらに最終決戦前にひよこ売りが語った言葉が、一話で語られた言葉につながるあたりも実にいい構成です。
これまで39話かけて描いてきたメダロットの最終回に、ふさわしいシナリオだったと思いました。
作画についても語っておくと、ジャイアントエンペラーのビームは思い切りジブリのアレでしたね。
そういう作画スタッフの「俺の好きなカッコいいものを描く!」という姿勢、嫌いじゃありません。
次回は延長戦こと、世界大会編がスタート。
スタッフが燃え尽きていないか心配ですが、きっと次回以降もいい話を作ってくれると信じたいですね。
がんばれ、メダロットスタッフ!
蜘蛛を操る鬼とのバトルをメインに話が進行された回です。
人間を操り人形にして、必要なくなったら首を折り捨てる。
炭治郎も思わずブチ切れるくらい、非道なことをしている――というのが人間サイドのこの鬼に対する味方でした。
しかし鬼サイドから見ると、この母親の鬼はいち早く人間を倒さないと、夫から『お仕置き』をされる。
だから無茶だってするし、使えない人間には苛立って殺してしまうこともある。
この辺りの視点による状況の違いを描いたのが見事だと思いました。
最後には炭治郎も母親鬼が殺されることによる救済を望んでいることがわかり、苦しまない技でトドメを刺す。
結果として母親鬼は今まで忘れていた人間としての優しい心を取り戻し、死ぬことができた。
とてもいいまとめ方だと思います。
そこへさらに過去の記憶を出しながらも断片的にしか語らないことで、視聴者に考察を余地を与える――本当によくできた回でした。
あの回想は母親鬼が想い人を殺した記憶なのか、それともさらに鬼の家族に関わる伏線として用意されたのか。
さまざまな考え方ができ、先が楽しみになりました。
唯一残念だったのが、善逸のシーンが物語のテンポを乱し、若干蛇足気味だったこと。
後々遅れて登場するなら、ここでわざわざ善逸の様子を描く必要はなかったと思うのですが、キャラ人気や声優さんの都合などでそれができなかったのでしょうね。
アニメ業界の大変さの片鱗を感じるシーンでもありました。
顧問の先生ことさわちゃん回。
今回はぶっとんだギャグが多めでしたね!
特にさわちゃんが音楽室まで走るシーンは「これ別のアニメだろう」とツッコミを入れたくなるアクロバティックさでした。
要は文化祭を前に、けいおん部をしっかり整える準備回でもあったわけですが、それを感じさせない面白さですね。
唯のギタリストの成長、顧問の行方、バンドのボーカル・歌詞問題などを柱に見事なストーリーが描かれていました。
ここまで完璧なシナリオを、さも当たり前といった様子で世の中へお出しする。
スタッフのレベルの高さにこっちがまいってしまいます。
完璧におもしろいからこそ、語れることが少なくなってしまいましたが、けいおんは間違いなく傑作だと確信した回でもありました。
相変わらずなんだか乗り切れないロボロボ団との決戦回。
前回から引き続き、作画がなんだな力尽きている印象です。
宇宙メダロッターX退場回で、作画のリソースを使い切ったのか、ところどころなんだな絵が乱れています。
アニメってやっぱり作画が大事だと痛感しました。
せめてラストバトル回では、作画の水準が戻ってくれることを期待。
物語面もどうも噛み合わず、メダルの正体やそれをロボロボ団がどう利用するつもりだったのかが語られましたが、ここもあまり魅力を感じず。
メダルの正体からVS過去文明編とかあったら盛り上がったんでしょうけど、そこまで話は膨らまず、あくまで現代の人間社会のみでドラマが進みます。
その人間社会も描かれるのは遺跡とメダロット社の様子だけ。
カブトメダルをハメたメダロットが暴走してるなら、それが世界にどのような影響を与えるか、そのあたりをしっかり描いて欲しかったです。
あとはメダロットの暴走なんて事件が起きた以上、メダロットの回収なんかも必要だと思うのですが、それも描かれないのかなと不安。
メタビーとの別れなど、ドラマができそうな題材をわざわざ無視するということは、スタッフは「それよりもっと面白い展開を作ってやるぜ!」と意気込んでいるということでしょうか?
ここまでメダロットを見てきた身としては、スタッフに期待したいですね。
あと細かいところですが、ラスボスの正体が二段構えで明かされたのがよかったですね。
あのネコが真の黒幕だとわかるシーンでは、思わず「そう来たか!」と声をあげてしまいました。
新たな敵、蜘蛛の鬼登場回。
今回の見どころはなんと言っても伊之助が獣の呼吸を発動した場面。
3DCGでバリバリ動く背景の気持ちよさが素晴らしいですね。
鼓の鬼が使った屋敷を回転させる技の時も、グリグリ動く背景が見られましたが、今回もあまりの迫力に息を飲みました。
物語としての見どころは、新たな鬼に鬼殺隊の柱など、新キャラが一気に登場したところですね。
炭治郎たちの上司にあたるキャラなので、どう描くか非常に期待です。
(予想というより妄想ですが、鬼の家族を殺せない炭治郎の前で、柱が鬼を殺してしまい、炭治郎が柱に挑みかかる……なんてシーンを考えてしまいました)
新たな鬼の方も家族の存在が語られるなど、炭治郎にとって新たな試練になりそうですね。
果たして妹(家族)を守ってきた炭治郎が、家族のいる鬼を斬れるのか?
期待ですね。
もう一点触れておきたいのが、伊之助の変化ですね。
まだ伊之助の過去は語られていませんが、かなり特殊な環境で育ったことが予想されます。
だからこそ老婆の優しさや、炭治郎の気持ちに触れると『ポワ……』となる。
人間性を捨て獣となるのが伊之助の理想のようですが、あのイノシシの頭を捨て獣をやめた時、伊之助は新たな成長を遂げられそうです。
(そこで敢えてイノシシの頭を捨てず「これが俺だ!」と叫ぶ逆転展開もアリかも)
いや、今回もけいおんはすごい!
まず冒頭で先輩たちのテープを聞き、焦る澪のシーンからスタート。
ここで今回の課題が『先輩たちを超える』ことであることが明示されます。
でそのまま合宿が始まるわけですが、ここは美少女アニメのお約束ですよね。
水着シーンやお風呂など、深夜アニメ故のサービス回というか。
でもそういったノルマとして存在するサービスシーンを使って、各キャラの紹介を改めてしていくところが凄いんですよね。
唯と律はアホなコンビって感じで、澪は怖がり、紬は普通に憧れるお嬢様と、どのシーンも上手く各キャラの魅力を引き出しています。
このあたりのセンスの良さが、けいおんのいいところですよね。
澪視点で見ると、なかなか練習ができなくてもどかしい=先輩たちを超えられなくて悔しいという構図になっています。
そのあたりのもどかしさに、紬は『大丈夫だ』と声をかける。
そして花火をバックに唯がギターを弾くシーン。
あそこで澪は唯のスター性や天性の資質、なにより青春のキラメキのようなものを感じたのではないでしょうか。
そこへ先輩たちのテープを聞いたことで、唯はそれを軽々再現してしまう。
つまり唯はちゃんと練習していたし、才能もあり、先輩たちを超えるものを持っていたことがわかり、最初に明示された目標をクリアできたわけです。
このあたりの物語構成が本当に上手で、量産型萌えアニメとは格が違うことがよくわかります。
さらに武道館を目指す意気込みの書かれた掲示板に、澪は最後『軽音部』の名前を書き加えました。
つまり先輩たちを超えてやると、改めて宣戦布告したわけですね。
当初は遥か上だと思っていた先輩たちに宣戦布告する――これは立派な成長の物語です。
感想をまとめると『けいおんはただの緩い萌えアニメじゃないぞ!』と言ったところでしょうか。
物語作りのプロが丹精込めて作った『普通の萌えアニメに見せかけた傑作』というのが、自分の中でのけいおんの評価になりました。
今回はとてもコメントに困る回でしたね。
ここにきて作画が少し怪しくなってきたような気が(作画監督の癖?)して、見ていてハラハラします。
物語もなんだかちぐはぐしていて、子どもたちがなかなかメダロットを呼び出さなかったり、冒頭のロボロボ団に囲まれるシーンからいきなりメタビーが捕まってたりと、多分作画側の事情による物語の停滞を感じました。
(たた冒頭のヘリからイッキを落とすロボロボ団のシーンは良し。子どもをあの高さから落とすという、ロボロボ団のシリアスな悪さがあのシーンでよく描かれていました)
全体的に語ることもなく、勢いの無い回だなというのが正直な感想です。
やはり前回までの盛り上がりで、スタッフの大量が切れてしまったのでしょうか?
それだけにラストでのロクショウ乱入は燃えました。
あのシーンだけで、この回をみた価値があると言えるほどです。
ロクショウの登場は120点、他のシーンは平均点以下と、なんとももどかしい回でした。
とんでも作画からのドタバタギャグ回。
伊之助の素顔がようやく明らかになりましたね。
フリークス顔か美少年のどちらかと思っていたら、正解は後者!
まつ毛バチバチなあの顔で体はムキムキバーサーカーというところがオモシロイですよね。
その上、なんだか炭治郎や善逸の三人ですでにおもしろ三人トリオになってますし。
順応が思いの外早い。
冒頭の炭治郎と伊之助のケンカも語りたいポイントの一つですね。
とにかく作画に力を入れ、グリグリ動かしているのがさすがユーフォーテーブルといった感じです。
ただ動かすだけでなく、止め絵を上手く使うあたりもさすがアニメのプロと言った感じでした。
後半はドタバタギャグに終始し、予告コーナーもなんだか愉快な学園ものに路線変更してましたね。
この作品は泣かせるところではとことん泣かせ、恐ろしいところではトラウマになるくらい恐怖を演出し、笑わせるところではアホなくらいテンションが高いギャグをするように、作風の幅が広いんですよね。
こういう作風の幅の広さは少年誌、それもトップを走るジャンプでマンガを描いているからこそ作者が身につけた技術なのかもしれません。
次回以降どうなるのかはまだわかりませんが、これからの展開にも期待です。
楽器の特訓回と思いきや、まさかの勉強回!
でもしっかりギターの特訓もしてるんですよね、オチで忘れちゃってましたが。
このあたり敢えてタイトルを『勉強!』とかにしなかったのは、『特訓!』のタイトルに複数の意味を持たせるためでしょうね。
今回判明した中で重要なのは、唯が普段はテストで赤点なのに、追試で百点を取ったことでしょう。
つまり唯は普段ダメダメなタイプなのに、本気を出すと想定外の百点が取れてしまう天才タイプってことですよね。
これは今後、唯がギターを弾く上でも天才タイプであることの伏線だと思うので、先の展開が楽しみです。
この3話ですっかりキャラクター周りも固まり、次回は合宿回!
個性的な四人の女子が、今度はどんなトンチキな活躍を見せるのか。
非常に楽しみです。
激動のバトル回。
アークビートル、シンセイバー、ゴッドエンペラーとかっこいい敵メダロットが盛り沢山で出し惜しみ無しの回でしたね。
宇宙メダロッターXとの戦いを決意するイッキとメタビーのシーンが実に良かったです。(それだけに、りんたろーを手なづけたカリンちゃんのシーンのブラックさが、より引き立ちますが)
決戦の前に、アリカがイッキにキスをする……と思いきやただの頭突きだったシーン、いいですよね。
あれでアニメ版公式ヒロインの座はアリカが射止めたと言ってもいいでしょう。
というより、カリンちゃんは初期で登場を出し惜しみしすぎて、キャラが固まりきらなかったのが惜しかったかもしれません。
オープニングで泣きそうな顔のカリンちゃん、本編にもかかわる大きなテーマだと思ったんだけどなぁ。
もうクライマックスといってもいい展開がノンストップで続き、ラストには絶体絶命の場面で〆。
あきらかに最終回を意識して作られてますが、確かこれ番組が延長されて世界大会編があるんですよね。
ここまで激しい展開が続いて、逆にスタッフが燃え尽きないか心配になってきました。
鼓の鬼戦、決着!
この鬼滅の刃という作品の良いところは、主人公である炭治郎が敵である鬼の救いになっているところですね。
今回の鼓の鬼の場合、自身の創作物や自分自身を否定されたことで、人殺しである鬼に堕ちました。
そんな鬼に対し、炭治郎は鬼の原稿を踏みつけにしないし、強いと感じればちゃんと鬼の力を褒めました。
その上で発する人殺しを認めないという言葉のなんと重いこと。
鬼は救いの手を差し伸べられただけでなく、自身の罪を炭治郎に罰してもらい、それ以上の凶行を止めてもらうことができた。
そう考えると、炭治郎の鬼退治はキャッチコピーの通り、日本で一番優しい鬼退治なんですよね。
これから炭治郎が鬼をどう救うのか、その対象は鬼舞辻無惨にもおよぶのか――実に先の展開が楽しみです。
(そもそも禰豆子という鬼を救うって発想事態が、炭治郎の優しさを現してますよね)
後半では善逸視点から見た、ある戦いが描かれました。
……が、これ途中でその後の結果を見せてしまったので、若干蛇足気味に感じました。
確かに善逸のキャラを語る上で大切な要素は語られましたが、これを語るなら他にも方法はあったはず。
このあたりの構成のミスさえなければ百点満点の話だったので、ちょっぴり残念です。
鬼滅の刃の筋立てを考えるなら、イノシシ頭の彼にもなんらかの事情があるはずなので、次回以降はそのあたりの説明に期待です。
『楽器』を主軸に、四人のキャラクターを改めて紹介した回。
今回は伏線を使った展開が見事でしたね。
例えば紬がよくお茶やお菓子を持ってくる→それらは紬の私物である。
という伏線から、最後のギター値切りへと話を展開する。
一見するとテキトーに女子高生たちの日常を描いたほのぼのものに見えるのに、その裏ではしっかり物語が計算されている。
これってすごいことです。
あとこの回で一気に唯が好きになりました。
前回だけでもいい子だということがわかりましたが、今回もバイト代をみんなに返すシーンを見て、少し感動です。
親から五万円をもらった時は無駄遣いできるなんてはしゃいでいたのに、みんなが稼いだバイト代は、受け取らずに返す。
なんだかこういう唯らしい倫理観がとても好きで、お気に入りのキャラになりました。
わずか数メートルの距離なのになかなかたどり着かなかったり、ギターと添い寝するところなんかも高ポイント。
楽器を始めたばかりの素人のリアルを描きつつ、それを女の子たちの可愛さで中和して、しっかり作り上げた物語でまとめる。
すごい技術の上で成立しているこの作品に、憧れてしまいました。
前回がイマイチだっただけに、不安だった回。
しかしその不安は見事に吹き飛びました。
イッキのママ――チドリさんが誘拐されるシリアスシーンから物語はスタート。
そこからどうシリアスに展開していくか……と思いきや、ここでチドリさんの天然ボケが発動。
ロボロボ団の衣装を直してあげたり、ご飯を作ってあげたりと、なんだか展開が一気に優しい雰囲気のギャグになりました。
これは実にチドリさんらしいギャグですね。
それでいて終盤では泣きじゃくるイッキとメタビーをしっかり支え、夫の前では静かに涙する。
このあたりのギャグとシリアスの変化球が実にいいです。
今回はロボトルも凝ったものが多かった印象でした。
龍と虎のどちらが強いかという問いから逆転したり、メダフォースで逆転するものの、体力切れを逆に利用され敵から攻められたりと、実に考えられています。
メダフォースが万能過ぎる技になるのではないかと危惧していましたが、弱点をつけることで一気にここぞと言うときしか使えない奥義感が出ました。
次回予告ではなんだかとんでもない展開に。
結構ネタバレな情報がありましたが、果たしてどうなるのか?
次回にも期待です。
プリチャン(及びプリティーシリーズ)は全シリーズ通して見てますが、これが初めての感想記録です。
三期目からまた番組の路線が変わり、より幼児・児童がメインの低年齢層向けの度合いが大きくなりました。
それだけ聞くと大きなお友達は満足できなさそうに感じますが……ところがどっこい。
ギャグの切れ味は相変わらず変わっていません。
今回もキラッCHUとメルパンの二人による、カオスギャグが繰り広げられました。
特にキラッCHUの太った姿と声優さんの演技は必聴もの。
他にもとつぜん出てくるめが兄ぃなど、狂ってる時のプリパラ並のギャグが見られる良回でした。
さらにキラッCHUによる初ライブも見逃せません。
キラッCHUらしい可愛らしい曲調に、幼児が真似したくなるであろうダンスなど、今回のライブは大当たりでした。
プリチケ交換のシーンもプリパラからの伝統であり、やはりいいものですね。
謎の動きを見せるあんなや、まだまだメインに出てこない他のキャラなど、三期は気になることが盛りだくさん。
これからもコロナ騒動をふっとばすような、明るいプリチャンに期待です。
三つの視点から描かれるバトル回。
いよいよ善逸の活躍が描かれましたね!
眠ることで強くなる……多重人格か、それとも睡眠学習の成果か。
どちらにせよ、こういう情けないキャラがかっこいい面を見せるのはいいですね。
少年マンガらしい中二心を感じます。
炭治郎と鼓の鬼の戦いもなかなか変わった趣向ですね。
立体的な表現の戦闘が非常におもしろく、食い入るように見てしまいます。
このあたりはさすがユーフォーテーブルといったところ。
前回ラストに登場した新キャラはまだなんとも言い難い感じですが、バーサーカーな感じがステキです。
ここからさらにギャップなんかを見せてくれるといいのですが。
けいおんをまっさらな気持ちで見直して見ました。
放送当時欠かさず見てましたが、内容を忘れつつあったので、初視聴の心持ちで鑑賞しました。
冒頭から作画が魅せる作品ですね。
唯というキャラクターの魅力が動きだけで伝わります。
本来遅刻しそうになったパンをくわえたまま走るシーンなんて、使い古されすぎてギャグにしかなりません。
そんなチープなシチュエーションを『自分たちは現代風にアレンジして蘇らせてやる!』という制作側の意気込みが伝わってきました。
今改めて見ると、唯って本当に残念な感じの女子高生だったんだなーって笑えます。
すごくいい子なのは冒頭のシーンからわかるけど、それにしてもガッカリなタイプのキャラ。
その残念でガッカリな感じがキャラの良さにつながっているのですから、よく考えられたキャラだと思います。
他の部員たちも個性豊かですね。
常識人の澪は、クールなようでやっぱりロックが好きだったり(あそこまでギタリストの名前が出てくる女子高生は絶滅危惧種じゃないだろうか)。
律はお調子ものなところがかわいいですし、なにより部で一番バンドをやりたがっていたところが好印象。
律がいなければけいおんの物語は始まらなかったわけですしね。
紬もお嬢様キャラらしい可愛さがあり、ファーストフード店で律をマネしてポテトを箱から出すシーンが特によかったです。
全体的に嫌味なキャラがいないので、作品全体を通してキャラをすべて好きになれるアニメです。
この難しいバランスを見事に成功させたスタッフは、さすがの一言ですね。
さらにこの作品を語るなら、オープニングとエンディングは欠かせないでしょう。
明るくポップなオープニングは、楽しい雰囲気や可愛さが伝わってきて視聴者をワクワクさせます。
その対となるエンディングでは、ロックゆえの毒というか、反抗心のようなものを見せつけられ、けいおん部の面々に「私達はただのんきな女子高生じゃない」と頭を殴られたような気分になりました。
可愛さとカッコよさの両立とでもいうべきか、とにかくオープニングとエンディングの映像はこれだけでもすばらしい出来です。
中でもエンディングで左右をにらむ澪のシーンは、他のアニメでは見られない表現で、なおかつ曲調と合わせて最高にハマってました。
一話を見終わったところでベストシーンを決めるなら、このスタッフの挑戦を感じられる、左右をにらむ澪のシーンを推したいです。
名作と呼ばれるにはわけがある。
一話目から楽しめるいい作品でした。
コウジとイッキの修行と決戦回。
ようやくコウジが良いところを見せてくれるかと思いきや、まさか一話目で敗れるとは……!
それに加えイッキの使った戦術はだまし討ちに近く、それをロクショウのマントを使ってやるところに、なんだか違和感が。
(人の褌で相撲を取りながら、卑怯な技を使ったという印象が強かったからですかね……)
イッキの作戦を頭脳プレイと評価することもできますし、以前壊れたコウジのキャラをかっこいいライバルに復活させられた点はよかったでしょう。
しかしなんというか全体的に雑で、ここはイッキの負け回でもよかったのではと、つい愚痴りたくなりました。
あとラストのイッキママ誘拐に関しても、次回の引きを作りたいのはわかりますが、なんだかお粗末な出来です。
ヒカルをいじるシーンでの笑いや、コウジが自分の弱さに気づき悟りを開くシーンなど、いいところもあったんですけどね。
残念ながらコウジ虫回にならぶ、メダロット個人的ワーストエピソードとなりました。
メチャクチャに濃いキャラ――我妻善逸登場!
とにかく善逸の個性とインパクトがすごいですね。
本格的な初登場シーンが、女性に泣きながら求婚する場面なキャラなんて、初めてみました。
鬼殺隊の隊員なのにメチャクチャヘタレで、敵の屋敷に潜入しても泣き言ばかり。
ここまで情けないところを見せて、それを個性と変えたキャラはなかなか見たことないですね。
近いと言えばダイのポップなんかが似たタイプのキャラでしょうか?
そしてただ情けないだけでなく、炭治郎が善逸を認めているであろう何かしらの理由を伏線として描くことで、このどうしようもない坊やの活躍を視聴者に予感させる。
これで炭治郎以上の使い手だったりしたら、もう堪んないですね!
自分の中の中二な心が叫びだしそうです。
そのうえさらに、ラストにはオープニングに出てきた新キャラまで参戦。
これまたイノシシ頭のバーサーカータイプで、大変記憶に残りました。
今まで炭治郎にレギュラーとなる仲間が禰豆子しかいなかった分、この二人には期待です。
まさかのここでカオス回、登場!
メダロッターランキング編かと思いきや、いつの間にかロボロボ団四天王編にシフトしたメダロット。
おかげでマンネリは回避されましたが、今後どうなるのかと思っていたら……お出しされたこの回!
キャラは濃いのに目立てなかったカリンちゃんとシオカラを主役に据えて、見事なカオスギャグを繰り広げています。
それでいて作中のキーになる歩道橋にこの回のメインキャラを添えて、しっかり物語としても成立させている。
なんだか森脇監督のプリパラやマイメロの中でも、数々のカオス回を思わせる展開に、こちらとしては大満足です。
さらによかったのが、メダフォースのあつかい!
今回も便利な必殺技として、知略や作戦もなく使われたメダフォースには、正直飽き飽きしてました。
……と思ったら、ここでまさかのコウジが対メダフォース用の技を修行する展開に!
最強すぎる技に、天敵とも言える技をぶつける。
この発想を見て『メダロットのアニメスタッフは本気だ!』とメッセージを受信しました笑
カオスアニメとしてはもちろん、今後にも期待を持たせてくれる、すばらしい回でした。
鬼舞辻無惨の部下との対決、完結!
今回の見どころは、負けゆく鬼たちの悲愴や演技ですね。
声優さんたちの本領発揮とばかりに、えげつなく、それでいて切ない、実に記憶に残る幕切れとなっております。
鬼の役には比較的安定した実力のある人気声優さんが選ばれていますが、これは鬼こそが鬼滅の刃における裏の主人公である証でしょうね。
それだけ高い演技レベルを要求されますが、それをちゃんとクリアしている声優さんたちには、脱帽の一言です。
物語としては鬼との対決の決着と、鬼舞辻無惨の残酷さ、そして炭治郎と禰豆子の信頼が描かれました。
少年漫画なのでバトルありきなのはわかりますが、最近どうにも物語で目新しいところがないな――と思っていたら、ラストにようやくオープニングのあのキャラが登場!
あのキャラは若干停滞気味の物語にどんな爆弾を用意してくれるのか、非常に期待です。