前回から今回の間に始まったスタンプラリーで作品の舞台各所を巡ってきた。自分が訪れた場所がアニメの中に現れたときの、登場人物達の存在が確かになるような、現実と虚構の壁が薄くなるような、この不思議な感じ。舞台探訪の醍醐味である。
泉と夏目の姉との気安い感じを見ると、はっきりとは語られていないけれど、泉が転校する前の二人は、家族とも面識があるくらい親しかったのだと想像がつく。今回、夜に相手の家がある辺りを眺めていたのを見るに、互いの家を行き来したりしていたのかもしれない。
泉と夏目の志望校のすれ違い、どうするのだろうと思っていたら、なるほど、相馬と森川のところでそれが発覚するわけか。
ラスト、大げさに叫んだりせず、台詞なしで三人の受験とコンクールの結果を見せる演出もよかった。その静けさが、逆に次回最終回の嵐を予感させる。どうか、誰にとっても価値のある結末でありますように。