宗介とかなめの交信シーンの雪野五月さんの演技に、涙腺決壊不可避。過去シリーズの主題歌が流れたのも嬉しいサプライズ。
それ以外は……うん、まあ、TSRのときと同様、原作を読んだときの興奮と感動をアニメ版が超えることはないだろうなと予想はしてた。そして、予想通りだった。
シリーズ通して、もちろんよかったシーンもあったのだが、それ以上に不満が大きい。キャラに合っていない不自然な芝居、話数が進むにつれてしょんぼりになっていく手描き作画、ふわふわと不自然な挙動をする3DCG、盛り上げる気のないBGMの使い方……。
この続きを、物語の完結までを、アニメで見たいかと聞かれると……今の答えは「どっちでも」。原作があれば十分な気分。
セーラー服冬服のミライが、スリップまたはキャミソール着用でした、と。
前作でもそうだったが、自分と細田守監督の距離が随分と開いてしまったなあ、と感じる。監督が映画で描こうとしていることやモチーフにあまり興味を惹かれず、心をつかまれるような映像表現もあまりなかった。要するに、映画自体の良し悪し以前に、自分はもうターゲットから外れている、ということだ。
とはいえ、自分がこれまでに見たアニメの中では、本作は「かぐや姫の物語」と並んで、最も乳幼児が乳幼児らしく描かれている作品だと感じた。そのあたりの観察眼やアニメに落とし込む技術はやはり卓越したものがある。
幼児であるくんちゃんが、まだ上手く体をコントロールできない頃特有の体の使い方をしているのに感心した。言動も、精神がまんま大人だったり、大人の想像の中にしか存在しない観念的な幼児だったり、ということがない。感情優先で理不尽でめんどくさいところも含めて、実に幼児らしい。
ただ、残念なことに、くんちゃんの声の演技が自分には全く幼児には聞こえず、幼児らしさを大きく削いでしまっていると感じた。くんちゃん以外のキャスティングについても、作画等の声以外の演技に比べて、全般的に声の演技が追いついていないと感じることが多かった。でも、監督はこれでOK出してるんだよなー。
予想はついてたけどあんまんで笑ってしまった。あそこでハーモニー処理はずるい。鉄ゲタでテンションが上がる宗矢、気持ちはわかるぞ。
各陣営の目的と関係が提示された……けど、額面通り受け取るのは危険だろうなあ。因幡美羽のエピソードは、熊代晴海からはまた違った見え方がありそうで、楽しみ。
白タイツが……こんなにも白タイツがいっぱい……。今回だけで一年分の白タイツを補給した気分。次回以降も是非レッスンシーン多めでお願いしたい。なにとぞ、なにとぞ。
これを見て、ウテナを思い出すなという方が無理じゃよね。模倣に終わることなく、この作品にしかない何かを獲得できるのか、白タイツを堪能しつつ見届けたい。
眼鏡のレンズ越しの部分だけ店長の輪郭がズレているのに感心。……なんだけど、右のレンズは内側に、左のレンズは外側にズレているのは、ミスなのかそういう設定なのか気になる。
今回はちな氏の一人原画で演出も担当しており、アニメーターの個性が感じられる回だった。本作はたまにこういう回があるのが楽しい。
はあああ……エンディングがエロいよう……。
原作イラスト担当の鶴崎貴大氏のファンといたしましては、氏のイラストがたっぷり拝めるエンディングだけで満足でございますよもう。
アニメ本編は、原作イラストの絵柄の再現をもうちょっと頑張って欲しいかなーとは思うけど、エフェクト作画はイイ感じだし、ストーリーはサクサク進んで見やすいし、アクションの見せ場はちゃんとあったしで、なかなかに楽しめた。