原作では、あいと同じように師匠の誕生日に勝利をプレゼントするために戦う姿が描かれていたのに、アニメではカットされてしまった天衣が、かわいそうでならない。
自分の生きる道を賭けて戦っていた桂香さんも同様。
原作の分量に比して話数が足りないのはわかる。限られた尺の中で、天衣と桂香さんの対局をカットして、あいの対局を残すという判断も妥当だと思う。厳しい条件下で、スタッフは頑張っていると思う。
だが、それで感情的に納得できるかは別問題だ。
毎回きっちり盛り上げるなあ。船内の生活を小気味いいテンポで見せていく手際も見事。
キマリが主人公としてとても頼もしい。これ、この四人が揃ってなくて一人だけだったら、もっとつらくてネガティブになっていただろうなあ。「この四人でよかった」と見る側も思えるのが嬉しい。
うーん……。
原作第3巻にはめっちゃ心を揺さぶられたのだが、アニメ版は最後まで淡々と見終えてしまった。原作そのままが無理でも、せめて原作を読んだときの感情を喚起してくれるものがあればよかったのだが。
エピソードの順序を入れ替えて、桂香さんのエピソードを全部今回に持ってきたのは、どういう意図があったのだろう?
原作では、桂香さんや銀子のドラマと八一やあいのドラマが並行して流れつつ時に交差したり時に影響を及ぼしたりしながら一つの物語が紡がれていたのだが、話数ごとに両者をきっぱり分けてしまったことで結合度が弱まり、独立した別々のエピソードのようになってしまっていると感じた。