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とても良い

突然の水着回に見ているこちらはテンションが爆上げですよ。そして、水着女子ばかりだと言うのに過度にやらしい感じにしない絵作りは好印象
特にシロと高円寺がはしゃぐ様子を見守る中野と仙狐がまるで長年連れ添った夫婦であるかのように見えたのは面白い

誰も居ないプライベートビーチ。でも、実施はあの世とこの世の境目というどこか不安になるような場所。それもあってか今後を不安視させるような描写が
もっと言えば前回は中野の先祖と仙狐の繋がりを指摘して仙狐は過去を見ているのではないかと。そして今回はどんな楽しい時間もいつか終わりは来ると提示して。でも、どちらの不安に対しても、中野も仙狐も楽しい今を最優先し精一杯楽しもうという心構えで居る。そしてそうしていれば再び楽しい日に巡り会えると信じている

そういった二人である限り、これから訪れるかもしれない不安な何かに対してもきちんと向き合えるのかもしれないね



とても良い

最初は飄々としていたスイリューが徐々に追い詰められていって、遂には大声で助けを求めるまでになる。その過程が順を追って描かれているためにラストのサイタマ登場が盛り上がる盛り上がる!

前回あれだけ派手にサイタマに負け、その上でサイタマの失格に因る優勝という屈辱的な勝利を迎えた筈なのに冒頭部分ではそれをうじうじ考えても仕方ないとスイリュー。敗北を乗り越えられる程度にはやはり彼は強者なんだろうな
ただ、そんな受け止め方が出来るのは彼が命の奪い合いをしない「試合」の中に居たから

そんなノリだから、ゴウケツが襲来し他の競技者が次々と怪人細胞を食べる危機的場面でも、人を助けるためではなく女の子とデートをするために追い払おうとする

それが変わり始めるのはゴウケツとの実力差を思い知った辺りから
スイリューは烏と戦うために傍で見ていたバクザンに助けを求める。でも、その際だって「手を貸してくれないか?」とまだまだ絶望には浸っていない。どうにか出来ると思っている

そして、バクザンが頼りにならず一人で烏に向かうしか無いと思っていたところにスネッグとマックスの増援。この時になってようやく「助けられたよ。ありがとう」とスイリューは言う
でも、それだって逃げる道に繋がったと思うから

助けに来たスネッグとマックスを置いてひとり逃げることに成り、それも叶わず自分より強くなったバクザンにいたぶられ……
ここに来て「死合」の中で絶望に陥った彼はようやく自分を助けてくれるヒーローを呼び求める。あれほど馬鹿にしていたヒーローに救いを求める

その声に応え颯爽と合わられたサイタマの格好いいこと!次回のサイタマ無双が楽しみで仕方ない!



とても良い

相手と同じと判れば安心するし、違ったら不安になる。一方で違いが在ることに喜びを見いだせたりもする。そんなことを感じさせた回だった

紅葉に夢中になるどろろ。これまでと同じだけど独りじゃない秋はどろろにとっていつもより美しい
どろろが一方的に話して百鬼丸が相槌だけなのはいつもの光景だけど、百鬼丸はもっと聞きたいと言う。どろろは百鬼丸が変わったと嬉しそう

三郎太は百鬼丸の腕を見て妖怪に酷い目に合わされたと考える。三郎太にとって妖怪の恐怖を味わった人間は自分と同じで仲間だ。そういった人間を見れば安心できるから笑みも浮かぶ
また、三郎太は鵺に並び立つ。鵺に襲われた際に誤って母を切り、更には仇討ちを手伝おうとした村人を犠牲にしてしまった。恐怖のあまり人を死に追いやった彼は人間的ではない。
しかし、彼は他人が妖怪に恐怖する姿を見ることによって自分の行動には問題はなかったのだと一時の安寧を得ることが出来てしまった。更に自分は妖怪と並ぶ存在であれば内側の空虚さから目を逸らす事も出来る

岩に手が挟まったどろろを助ける際、百鬼丸は岩を腕で押そうとする。しかし、彼の腕は本物とあまりに違う。全力で押そうとすれば腕が壊れ、壊れてしまえばもう押すことは出来ない。琵琶丸が来なければどろろは助けられなかった
本来あるべき腕とは異なる偽物の腕によって絶望を突きつけられた百鬼丸は本物の腕を取り返すために鬼神退治に向かう

三郎太からすれば恐怖せずに鵺に立ち向かい刃を振るう百鬼丸は自分と全く違う存在。そんな物を見せられれば、自分が本来何に成りたかったのか、母を守れなかった自分は何をすべきだったのかを見せつけられてしまう。しかし、今となっては何もかも遅すぎるから三郎太は鵺に喰われ、本物の妖怪になる道を選ぶ
鵺に並び立っても退治されなかった三郎太はここに来て、ようやく百鬼丸から退治される対象になる。だから百鬼丸も三郎太が伸し掛かった際には何もしなかったが、妖怪化した後は「返せ」と三郎太に言い、刃を振るう

鵺を倒したのに身体を取り戻せなかった百鬼丸。それすらもいつもの鬼神退治と異なる現象。その激情のまま醍醐の里へ帰郷の為ではなく略奪の為に向かうことに
魂が赤くなり、妖怪化した三郎太から人ではないと言われ、人で有りながら人では無くなりつつある百鬼丸。どろろはいつもと違いすぎる彼を止められるのだろうか?



とても良い

待ちに待ったリヴァイの独擅場。これまで多くの兵士が苦戦し命を落としてきた獣の巨人を数瞬にしてバラバラにしてしまった。やはり彼の戦闘シーンは格好良すぎるね

冒頭で落馬したエルヴィンの代わりにマルロが「進め!」と命令する。これは前回、エルヴィン達が行った役割の継承の流れ。対して、今回アルミン達が行ったのは役割の詐称と見ることが出来るのかな?

超大型巨人が痩せているのを見て、遂に超大型を倒す策を思いついたアルミン。けれど、それを実行する為には自分の命を懸けた上でエレンを騙す必要があって……
自由を取り返すためなら力が湧いてくるエレン。外の世界のことを考えると勇気が湧いてくるアルミン。二人の共通の夢である「海を見に行くこと」。アルミンがこの言葉を言えばエレンは目覚め戦う力が湧き上がる。一方でアルミンはもう自分が海を見に行けないことを知っている。その上で彼は戦おうとする
アルミンはここで一番の親友を騙さなくてはいけない。一時はゲスミンなんて呼ばれるほど敵を騙してきたアルミンだけど、エレンを騙す手法はちょっと稚拙。アルミンのことをきちんと評価しているエレンに向かって「自分は勇敢じゃない」なんて言う。自分を詐称している。その上で自分が嘘をついたことが有ったかなんてバレバレの嘘を……
けれど、エレンはアルミンを問い詰めることが出来ない。時間はないし、何よりもそこまでしてアルミンが嘘をつく状況を崩せない。エレンはアルミンの嘘を信じたかのように作戦を実行していく
超大型撃破はエレンとアルミン、親友の二人が自分を騙し合うことで成立しているのはなんとも悲しいね

一方で足止め役の筈が連携によって鎧の巨人を仕留めるに至ったジャン達。ここで最後のひと押しとなるのが、もう死んでしまったと思われ戦力に数えられていなかったハンジであるのは面白い展開
視聴者に対して戦力の詐称が行われていたようなもの

バラバラの場所で偽りの肉体から引きずり出されたジーク、ライナー、ベルトルト。これは大戦果と言えるのだろうけど、ここまで到達するために掛かった犠牲が大きすぎるね……。特にアルミンの炭化した姿が……



とても良い

成幸のスマホ誤操作はわざとじゃないかと疑いたくなる。
お風呂に入っている文乃や理珠と会話したとしても、直接見えているわけではないのに背徳感が増す展開の妙
……それにしても成幸だけじゃなくうるかまで誤操作してラッキースケベ発生させてしまうのは流石としか

お風呂でスマホ使用シーンがあそこまでやらしく感じられるのは相手がどうなっているか想像してしまうから。相手がどの様な状況で、そしてどの様な姿で今そこにいるかを想像するから、まるで一緒にお風呂に入っているかのような錯覚に陥ってしまう

それは後半にうるかが体調を崩す流れにも通じること。
うるかは夏の大会や受験に向けて努力し続ける。勉強を頑張った結果タイムが落ちたら成幸が心配してしまうとか、ここで勉強頑張れば成幸に褒めて貰えるとか。そういった想像がうるかの原動力となるが、同時に想像が体調を崩す原因となってしまう
想像から得られる力はどこかあやふやだから、良くない影響を齎してしまう

この現象は成幸にも派生する。うるかの後輩がうるかは成幸が好きと言っているのを聞いてしまった成幸はあっさりとペースを崩す。本人から聞いたわけではないから情報は確定せず、あやふやなまま。あんなの噂に過ぎないと想っても色々と成幸は想像してしまう
うるかがティッシュを詰めてくれたり、ちょっとうるかと触れてしまったり。そういった些細なことで成幸は赤面してしまうし、お礼をすると言われればやましい想像をしてそれをうるかがラーメンを食す姿にも持ち込んでしまう

そういった意味では成幸が「お前の好きな奴って、俺?」とぶっこんだ台詞はあやふやな想像を終わらせようとする行為。しかし、それに対してうるかはあっさり否定してしまう。
これで成幸にとってはうるかは自分を好きではなかったと状況が確定するのに対して、うるかは今の関係が壊れないだけのあやふやな状態を続けることを選ぶ
その選択は見ているこちらからすると非常にもどかしい

もし、ここでうるかがYESと答えていたら、成幸とうるかの関係ってどのようなものになっていたんだろうねぇ……



良い

礼儀や無礼は自分に帰ってくると言わんばかりの内容

炭治郎は鬼舞辻を追うか鬼になった男を抑えるかの二択を迫られた場面で、鬼舞辻よりも男を助けることを優先した。以前、禰豆子を助けたようにまだ誰も殺していない男を助けることを炭治郎は迷わない。だからといって鬼舞辻をタダで見逃すわけではなく、鬼舞辻の首に刃を振るうと宣告する
その鬼になったからと言ってすぐに殲滅する対象とするわけではない炭治郎の行動は珠世が手助けするきっかけとなる。そして、珠世との出会いは禰豆子を救う道に繋がっていく
炭治郎の礼儀有る行動が報われる

鬼舞辻は路地裏で酔っ払いとぶつかる。それだけなら何とも無かったが男は鬼舞辻の顔色を侮辱してしまった為に殺される。それどころか一緒に居た二人までも悲惨な殺された方をしてしまう。鬼舞辻への無礼によって三人は理不尽な死を迎える
そして、鬼舞辻は以前自分を追い詰めた男と同じ耳飾りをしている炭治郎を連れてこいと命令する。鬼舞辻は炭治郎にも無礼の報いを返そうとしている

うどん屋の店主も同じことか。彼は炭治郎が食べずに何処か行ってしまったことや禰豆子が竹を咥えたままで食べそうにない無礼を怒る。が、炭治郎がしっかり食べ美味しかったと伝えられることで満足する
炭治郎の礼儀を伴った行動で店主の怒りは収まる

珠世や愈史郎は鬼だが、鬼舞辻の呪いを外しているため他の鬼とは違う。人間社会に溶け込むために輸血と称して金を払った上で少量の血だけで生きている
人を鬼にする行為とて限られた場合に本人の意志確認を行った上で実施している
その礼儀を忘れない態度は炭治郎から信頼される切っ掛けとなる

そうして炭治郎と珠世、鬼を人に戻す為の秘密の協力関係が生まれたわけだけど……
そこから始まるのは二人の鬼に寄る無礼な急襲。炭治郎がこの二人に対してどれだけの報いを受けさせられるのか、次回の戦いが楽しみである



とても良い

紫呉、はとり、潑春による和やかな会話が繰り広げられた後、一転して紫呉の悪い表情が披露される展開はインパクトある。十二支の殆どが草摩家や慊人に縛られ苦しんでいる中で、紫呉だけやりたいことやってる気がしないでもない

透は今の自分が在るのは由希達のお陰だというけど、端から見る分には透の方が由希や夾に与えている物が多いように思える
それは透が相手を想い、相手の幸福を心がけて行動しているからなのかもしれない。そして今回も透は相手を想い遣って行動している
母が亡くなって初めての正月、そして親戚もハワイに行ってしまった。だから透は誰かを頼るしか無いのだけど、ありさや咲の誘いには家族を優先してと断ってしまう。紫呉に申し出ても正月の集まりが在ると知れば、由希達には草摩の宴を楽しんできてと言ってしまう
透は自分のことよりも相手を優先してしまう。相手の為に我慢してしまう

由希達は当初、透に見送られる形で草摩の家を目指す。道中で一人残した透を心配するが帰りはしない。紫呉が強盗が出たなんて言っても帰る切っ掛けにはならない。
透を信頼して家に残してきたのだから、由希達にとって「心配」は戻る理由にならない。それが変わるのは咲の発言。透は家で寂しい思いをしているかもしれないと知らされて、由希達は走って家に戻る
由希達が戻る切っ掛けとなった理由は「透の為に何かしたい」という感情によるものだね

透が親戚の家に戻った際には草摩家という「場所」を透と共有した由希達。今回は正月を独りで過ごしかけた透の為に「時間」を共有することになったわけだね
今度は由希達が只今と言い、透が「お帰りなさい」と返す。第5話のラストと逆になったみたいで良い描写だね



良い

主人公に寄る長時間ラッシュといえば、第三部のスティーリー・ダン戦を思い出す。あれも承太郎に様々なゲス行為を働いた敵だったっけ

グリーン・デイの効力から逃れるためには下がる訳にはいかず、上に昇り続ける必要がある。また、チョコラータはヘリコプターの中にいる。彼を倒す為にはどうしたってヘリまで昇る必要がある
そういった背景から考えれば、チョコラータは最初から上に位置する存在と見ることも出来る。また、チョコラータはセッコへの電話の中で「他人を支配しなくてはならない宿命が強い者には在るのだ」と言う。強者として上位に位置するチョコラータは更に上を目指すことが出来て、だからこそボスすらも超える気で居る
そんな彼からすれば下からやってくるジョルノやミスタは下等存在の挑戦者。植物のせいもあるがチョコラータはヘリから降りてくることなく、挑戦を受ける者の如くジョルノ達の攻撃を待ち受け反撃する。
だからジョルノの攻撃を上手く退けた後にはジョルノが悔しがる絶望の表情を見ようとする。チョコラータは上位に居るから、自分に倒され落下する相手が更に反撃できるとは思わない。それが油断となる

ジョルノはチョコラータに「お前には最初から勝っていたからな」と返す。他人よりも上位に居たつもりのチョコラータにそんな関係など無いように反撃する
強者としての下や上ではなく、人間性としての勝ち負けでジョルノは捉える。だからこそ、ジョルノの反撃は落下する中で勝機が生まれる。ジョルノが落下しチョコラータが窓から顔を出すことで彼の上方から放たれる弾丸が意味を成すようになる。
また、身体を小さくしミスタに騙し討ちを仕掛けたチョコラータに対し、今度はジョルノが騙し討ちを仕掛ける。まるで交渉の余地が在るかのように見せかけた上で彼の中に予め仕掛けた虫によってトドメへ繋げていく
上下など関係なく、勝ち負けによってジョルノは優位に立ち続ける

チョコラータはどう考えてもゲス人間だし、それに可愛がられているセッコも気味が悪い。それでも二人には確かな絆が有ったわけで
どうやらチョコラータの死を知ったらしいセッコがブチャラティに対してどう攻撃してくるのか……



良くない


良い

まさかあの仙狐さんが自分から「わらわが踏んでやるのじゃ」なんて提案してくるとは思わなかった。体重25キログロムくらいなら丁度良い塩梅だったりするのだろうか?

どこからどう見ても仲睦まじい中野と仙狐。そんな二人を外野はまた違った目線で見ているのは面白い
高円寺は仙狐が中野を踏んでやったら特に良い表情をしたと聞いてドン引きする。高円寺は二人の仲の良さを勘違いする

またシロは中野と仙狐があまりにも何も考えていなさそうなままに仲良くしていることを懸念し、仙狐が中野の家に居る意味を再考させようとする
シロは仙狐が中野とその先祖を重ねているのでは?と話す。これは中野が変に勘違いし傷つくことを避けるための助言だね
それに対する中野の返答が素敵。今が幸せだからきっと仙狐さんも幸せという、過去よりも今を重視した考え方は良いね
今を重視するということは、仙狐さんが中野に向ける笑顔の意味を正しく受け取るという意味でも有って。そういった返答なら仙狐と中野の仲を不安視したシロも満足できる回答だろうね

そして終電を逃すほどの深夜に帰宅した中野は仙狐の出迎えを笑顔で受けると共に仙狐が作ってくれたわさび稲荷を味わおうとする
仕事の疲れや眠気が在るはずなのにそれを感じさせない中野の態度。そして中野を精一杯癒そうとする仙狐の優しさ。中野が答えたとおり、二人が今をとても大切にしていることが伝わってくるような終わり方だった



良い


良い

これはどう見てもラブコメ……!まさかどろろでこのような回を見ることになるとは……
というか妖怪や鬼神が登場すれば必ずと言っていい程誰かが犠牲になって来たことを考えると今回は本当に平和な内容だったね

寺に行った辺りから百鬼丸の言動はあべこべになる。
この時、刀を置く台にどろろを置いたって事は百鬼丸にとって刀の対義語はどろろということになるのかな?
という事はおこわが祝言を挙げようとする様を見て百鬼丸が二度も呟いた「刀が此処に来る」とは、「どろろがここに居ない」という意味になるのだろうか?

どろろは自分や百鬼丸があべこべな言葉を発してしまう理由に気付く。
そして天の邪鬼と対峙するどろろを見て百鬼丸は天の邪鬼と戦おうとするが、天の邪鬼の力によって逆にどろろに襲いかかってしまう。守るべき対象を傷付けてしまうとはあべこべな状況。結局、天の邪鬼は百鬼丸ではなく刀工が退治してしまう。いわば百鬼丸は助けられた立場
通常であれば妖怪を倒す百鬼丸が助けられてしまうというあべこべにも程がある状況

大局的に見ればシリアス成分の多い本作でギャグ回というだけで充分あべこべと感じられる現象だったと見ることも出来るのかな?



とても良い

壁の内側も外側も酷い状態。安易な希望は全く見えず誰かが犠牲になってようやく道が切り開けるという程
その絶望的な状況にアルミンは何も策が思い浮かばずジャンに指揮を託してしまう。しかし、ジャンは咄嗟の指示を出し仲間を纏めることは出来ても、一発逆転の策を思い付くことは出来ない。結局作戦を考える役はアルミンに返ってきてしまう
それはアルミンに参謀という役割が割り振られ、その役割に準ずるしか無いからだろうね。ただ、この回ではアルミンは何も作戦は思い浮かばないまま

一方、獣の巨人と対峙するエルヴィン達はアルミン達より絶望的
投石によって兵の大部分が死滅、残ったのは新兵とリヴァイとエルヴィンだけ。
この時、リヴァイはエルヴィンとエレンだけでも生きて逃そうとする。リヴァイからすれば人類が巨人に勝利するためにはせめてその二人だけでも生きなければならないと考えているからだね。つまり、エルヴィンとエレンの二人は他の誰を犠牲にしてでも生き逃れなければならない役割が割り振られている
エルヴィンに一発逆転の策はある。しかし、それを実行すれば生き延びなければならない自分を犠牲にしなければならないどころか、長年の望みであった真実を知ることも無くなる。兵を指揮し真実を知る役割を自分に課しているエルヴィンはその策をすぐに選ぶことが出来ない
だからこそ、リヴァイはエルヴィンに死んでくれと言い、代わりに獣の巨人を仕留める役割を引き受ける。それによってエルヴィンは夢を諦めると同時に様々な役割から開放される。新兵達と共に無意味でありながら同時に次の生者に意味を託す死を迎えられる
役割の受け渡しが描かれているわけだけど、それにしたってあの特攻はあまりに壮絶な展開……

ベルトルトは諦めて受け入れることを選んだ残酷な世界。対して、エルヴィンは怒りと共に抗うことを選んだ
次回はアルミンの選択が描かれるわけか



良い

浅草の情景があまりに素晴らしすぎて本当に週間アニメなのかと一瞬疑ってしまった。また、脇をベテラン声優が固めている部分など様々な面でハイクオリティだと感じさせる内容

価値観の反転や対立が起きる回
沼の中の着物を見て炭治郎は何人もの少女を喰った鬼の行為を許せないと感じる。しかし、沼の鬼からすればあれ以上生きれば不味くなるからと、それどころか感謝しろとまでのたまう。相反する価値観が対立している

和巳は大丈夫かと声をかけた炭治郎を何も判らない子供と断じ胸ぐらを掴む。しかし、その表情や遺品を届けた行為から徐々に炭治郎も同じ思いをしたのだと察する。更にたこや沢山の傷がついた掌が炭治郎の歩んだ道の厳しさを教えてくる。
炭治郎は見た目は子供であっても、節々から発せられる子供らしからぬ様子が歪に同居する在り方は尋常さを感じさせない

人に賑わい夜でも明るい浅草の町並みは炭治郎の育った山とは大違いな環境。そこで遭遇したのは炭治郎の家族を壊した鬼舞辻無惨
炭治郎は鬼舞辻によって家族を失い禰豆子が鬼にされ山を出ることになったというのに、奪った鬼舞辻の方は都会で家族と共に暮らしているというあまりに反転した状況
その思わず吐き気を催すような在り方は炭治郎にすぐの行動を起こさせない。その隙が鬼舞辻に更におぞましい行動を許してしまうのだから遣る瀬無い

そういえば、原作では鬼舞辻遭遇直前に注文した山かけうどんは炭治郎に提供される間も無かったんだけど、アニメでは炭治郎の手元に届いた後に走り出す形に。
それによって、山かけうどんが地面に落ち散らばる様子がまるで何かが崩壊することを暗喩しているかのように思えたのは好印象なアレンジ

かつて炭治郎の家族を理不尽に奪った鬼舞辻は再びとある夫婦の安寧を壊した。この邪悪すぎる振る舞いはまさにラスボスとして相応しいもの。その人間とあまりに対立する存在に炭治郎がどう吠えるのか次回の演出が楽しみ



とても良い

ラブコメを最も面白くするスパイスって勘違いの連鎖だと思っているんだけど、今回はその勘違いが各所で遺憾無く発揮されていた印象

理珠の機嫌が悪く見えるのは自分と成幸がイチャイチャしていたからだと勘違いした文乃は成幸と理珠をくっつけようとする。それがラッキースケベに繋がる展開はちょっと無理やりだけど面白いね

成幸が真冬宅を訪れてからの展開は勘違いの連続
クソダサジャージを披露してきた真冬のこんな姿を見せるのは君だけという発言に勘違いしそうになったのに始まり、「出して」とか、「もう我慢できません」とかこれでもかと。
学校での見た目がカチッとしている割に、私的スペースに入った途端にダメダメな一面を見せてくる真冬のギャップを上手い具合に補強していた印象。流石は人気投票1位

また、勘違いといえば文乃も面白い状態へ
文乃はうるかや理珠の恋心を知っているから、どちらかの恋は叶って欲しいと思っている。そのためには女心に疎すぎる成幸を鍛える必要があって。でもその行動は端から見ればいちゃついているようにしか見えない
理珠に見られたことに始まり、クラスメイトにも見られてしまう。その不注意な行動はラブコメ的にはとても美味しいものだね。そして反省して接近を控えるかと思いきや、最終的には自分から爆弾発言を放って成幸どころか自分すら赤面させてしまうのだから脇が甘い

そういったラブコメ的に美味しい展開の中でも正しく見えるものがきちんとある流れはとても良い
真冬は覆い隠されたトロフィーを前にして自分の経験から教師としての信念を語る。それに対して成幸も自身の経験から教育係としての信念を語る。二人の意見は対立し平行線を辿るがもう真冬は以前のように成幸の考えを否定することはしない。二人の考えは平行線であっても両立すると判明するあのシーンは素晴らしいね

また文乃は真冬から受験科目を変えさせろと言われなかったかと質問するが、成幸は大した事ないと軽くスルーして勉強を教え続ける。そこに文乃は勘違いしようのない成幸の真摯な向き合い方を知る。だから周囲を勘違いさせてはいけないとパニックになっていた文乃を再び勉強に向かわせる契機になる

勘違いと相手の想いと向き合う要素が上手くブレンドされた回だった



とても良い

草摩家が舞台となる今回。草摩家の在り方のように内と外という見方が強調されているように思えた

はとりは透に対し、紫呉の家を出ていくように勧め草摩家に関わるなと釘を刺す。その態度はちょっと冷たく見える。しかし、後の展開を見れば判るようにそれは外向けのものであり、はとりの内面を知ればそれは自身の経験から透を心配しての注意だったと判る。

はとりの恋人であった佳菜は草摩の人間であっても外側の草摩。当初は十二支の事情を知らないから、内に居るはとりにどんなに近づいても一定の壁を作られてしまうが、事情を知ってからの佳菜の行動ははとりの心に巣食った冷たいものを溶かすようになっていく。はとりの心に寄り添うようになっていく
でもはとりの内側に近づきすぎた佳菜は草摩の内の内にも近づいてしまう。慊人の逆鱗に触れ片目を失ったはとり。その状況に心を病んでしまった佳菜。内側に近づいたから傷ついてしまったなら、その傷を治すためには一旦内側から締め出すしか無い。けれど、その行動は内に残るはとりとの別れでもあって…

それ以来はとりはずっと苦しみや後悔を抱えていたのだろうね。その痛みが佳菜の結婚を聞いたことで救われ、透が佳菜と同じように雪が溶けたら春になると答えたことで、改めて後悔の雪解けを知ったのかもしれないね

雪が溶ければ春になり温かいものが顔を出す。ただ、時には雪によって隠されていた内側も外側に出てくる
今回の草摩家訪問を通して十二支の呪い、そして草摩慊人の存在を垣間見た透。今の自分が居るのは由希達のお陰だという透だからこそ由希達に纏わりつく呪いを何とかしたいと思う
けれど、特別に何かをするよりも、紫呉が言うように透が透らしく居ることが本当に大切なんだろうね



良い

チョコラータがセッコをよしよしする姿がどう見てもご主人と飼い犬にしか見えなかったんだけど、二人の関係性はそういう認識で良いのだろうか……

グリーン・デイは広範囲に高威力を発揮する。それから逃げるには上へ登るしか無いが、セッコによって地面が沈められてしまい逃げる時間も稼げない。
その際にブチャラティが採った選択は自分が囮になり落下しつつ壁から出たセッコを叩くというもの
落ちればカビにやられるという局面でのこれは決死の行動。プロシュート戦のように仲間が目的地に辿り着けるなら自分の命を懸けてもいいというチームを背負う者の覚悟
ブチャラティは自分の命を使って時間を稼ごうとしたわけだ

けれど、ブチャラティは生き残る。というより既に死んでいるからカビにやられない
ゴールド・エクスペリエンスがブチャラティに与えた生命エネルギーは死を覆すことは出来なかったが、ブチャラティに僅かな時間を与えることに成功していたと判明する
正しい時間を失い、猶予された時間の中で活動するブチャラティだからカビにやられることはない
でも、それはブチャラティに残された時間が本当に残り少ないという事実も示しているわけで……

ヘリでカビをローマ中に撒き散らすチョコラータ。コロッセオで謎の男が待っていることを考えるとジョルノ達には目的を成し遂げる時間制限がかかってしまったようなもの
また、ローマ中の人々を殺し尽くすような残虐非道な遣り口は早く止めるしかない。しかし、チョコラータはヘリで遠くへ逃げようとし、追うにもセッコに依る妨害が続く
そんな場面での別れ方が印象的。弾丸を植物にし届かない筈の距離を埋めたジョルノとミスタ、追うための時間が残されている二人。対してカビが広がる中でセッコに対峙するのは既に体が死んでいる、時間が残されていないブチャラティ
二手に分かれる行動がそのまま別離に繋がるかのようで……

ナランチャはブチャラティへ複雑な想いを見せるトリッシュに「後でゆっくり自分の気持ちに気づくんだね」と声を掛ける。果たしてトリッシュが自分の気持ちに気づき、且つブチャラティが答えられる時間はまだあるのだろうか?



良い

ベッドで寝ている中野の元にシロが来てゲームをやろうと誘う光景が、休日の親子のそれにしか見えなくてつい和んでしまった
中野もこの現状を「まるで家族のようだ」と例えているし、この三人の関係性はいつの間にか丁度良い感じに落ち着いてきたようだね
ただ、中野が父、仙弧さんが母とするとシロは子供ポジションということになってしまうのだけど、シロとしてはそれで良いのだろうか?

仙狐さんにメイド服を着せた高円寺。よくやったと褒めたいところだけど、そこは何とかしておまけパートのように大正浪漫メイドに出来なかったものか



良くない


普通

終わってみれば、一番美しい戦いを披露してたのってニガムシな気がする。描かれてないけど

それぞれの強さの背景が描かれる回
深海王を乗り越えるために武術大会に参加したマックス、素早い敵に対抗するための武器を成長するためと受け入れたジェノス、姉への対抗心からドS怪人に洗脳を掛けられても自我を維持したフブキ

そういった理由の上に強さを練り上げようとする者達に対して、特に理由もなく理不尽なまでの強さを備えたサイタマやスイリュー、タツマキ。
強さの理由を「才能じゃないかな?」と軽く言った上で、その圧倒的な強さを披露するスイリューはこの作品だとちょっと珍しいタイプかも
でも、そんな彼もやっぱりサイタマにはワンパンで負けるんだろうか?そしてサイタマは何時になったら武術を体験できるのだろう?



とても良い

イタチは金によって、しらぬいは人への絶望によって、多宝丸は国を守る為。元の姿から変わり果てた者達の在り様が描かれる

イタチは当初、安定を手にするために火袋を騙した。その後、自分たちを蔑ろにした侍から離反した。地蔵に金が隠されているのではないかと探る中でイタチは「これがあれば俺達はもっとマシな所へ行けるんだ」と呟く。彼は金そのものではなく、金によって状況を動かすことを望んだ。
イタチは醍醐に追い詰められても逃げる道は選ばない。戦から逃げるには金が必要だから、宝を見つけるまでは逃げられないと考えているから。結局の所、彼は戦から逃れようとし続けていたということなんだろうね
……そんなイタチでも金によって全てが変わってしまったわけではなくて、爆発のシーンで咄嗟にどろろを庇った描写には彼の変わらぬ優しさが滲み出ているようにも思えた

しらぬいは母の死を目前にする中で人間の弱さに絶望する。その反動で鮫の強さと何にも縛られない在り方に魅了される
憧れるということはそれに成りたいと願うことでも有って。16話で次郎丸達の分前を貰おうとする発言が有った。つまり、彼は鮫になって人間の在り方とはおさらばしたかったという事なのかな
しらぬいは人間にも、そして人間である自身にも絶望していた。だから次郎丸を傷つけたイタチを殺すために躊躇なく自爆できる
波打ち際に接するように死んでいたしらぬい。人にも鮫にもなれない彼の在り方を示しているようだった

民と国を背負う覚悟をした多宝丸は三人がかりとはいえあの百鬼丸を圧倒する。その強さは百鬼丸をしてこの前とは違うと言わしめるほど
一時は百鬼丸を追い詰めるものの、深入りしてしまったために土砂崩れに巻き込まれ兵庫に重傷を負わせてしまい多宝丸は退却する
前回は鼠妖怪に冷徹さを見せつけた多宝丸だが、大切な供の怪我を前にして百鬼丸追討を優先し続けることが出来なかった。彼の甘さが垣間見えたシーン

どろろは宝の使い方が判らないからと大金はそのままに。けれど、旅に必要な分だけ「別勘定」と言って持ち出す。
どろろが最も優先しているのは生きること。だから大金は要らないが、小金すら要らないとは思わない
今回登場した他の者の有り様を見るに、金を前にしても、かつての仲間の死を前にしても変わらぬどろろの在り様が眩しく見える、そんな回だった



良い

マルコ死亡の真実がようやっと明かされたわけだけど、アニメ視聴組の中で彼の存在を覚えていた人ってどれくらい居るんだろう?

どこもかしこも地獄絵図の様相。
ライナーはマルコに会話を聞かれたためにマルコを殺さざるを得なかった。その際にアニの覚悟と信念を試すために敢えてアニに辛い行為をさせた。だといのに実際はライナー自身が耐えられていなかった
調査兵団は人類の勝利を掴むために鎧の巨人に雷槍を打ち込んだ。しかし、サシャとコニーはかつての仲間を殺してしまった行為に耐えきれず涙を流してしまうし、それを責めるジャンも平気というわけではない

そんな状況だから話し合いなんてする余地は全く無くて。
マルコは何も真実を教えられないまま巨人に食べられて、アルミンとベルトルトの交渉は何の妥協点も見出せない

状況は最悪なまま、エレン達のみが超大型巨人と退治する状況に。更に予告を見るに次回はあの場面が描かれるのか……



とても良い

鱗滝が炭治郎を見送る場面、そこに込められた鱗滝の溢れ出てくるような感情に釣られて泣きそうになってしまった
また、原作では今回登場した沼の鬼の歯ぎしりってそこまで印象に残る描写ではなかったんだけど、こうして映像化されると人を攫い更には血鬼術を使う鬼の得体の知れ無さがいや増したように思える

認識がずれることによって目的達成に近づく面白い回

冒頭、炭治郎は鱗滝から黒い日輪刀の剣士は出世できないと言われる。しかし、炭治郎は出世なんて考えていない。炭治郎の目的は禰豆子を人間に戻すこと、刀の色なんて関係ない
そうすることによって炭治郎は禰豆子の為に迷うこと無く進める

夜は人が休む時間であり、同時に鬼が活動する時間。だから鬼を退治しに此処にやってきた炭治郎は夜になったからと言って休む訳にはいかない。
外出を控えるようにと言われた少女は寝室で休む段になってから攫われてしまうが、夜を休む時間であると認識していない炭治郎によって救われる

沼の鬼は少女を喰った証としてかんざしを見せる。かんざしは通常女性を艶やかに見せるために使われるものだが、鬼が喰った証として示すことによって遺品となる。
そして炭治郎からは以前の手鬼と同じように許せない、ここで倒さねばならないと決意させる品に変わる

鬼でありながら、その拳を沼の鬼に向ける禰豆子。
鬼にとって人は喰い物で、他の鬼は食料を奪い合う競争相手にはなっても拳を向ける相手にはならない。しかし禰豆子は鱗滝によって認識をずらされた。
喰い物のはずの人間は家族となり、同族の鬼は人を傷つける敵となる

鬼殺隊士となった炭治郎、鬼の力が使える禰豆子。二人の迫力ある戦闘描写をもっと見たくて、来週が楽しみで仕方ない



良い

成幸の周囲は本当に忙しないね……

序盤では真冬から成幸の教育係としての資質が問われる。その中で一見成幸をピンチに追い込むかと思われた文乃達の闖入が、逆に成幸が慕われているという結果を示すことになる展開は面白い
その後に垣間見えたのは真冬の教育係とは違う、むしろ才能を重視するスタンス。真冬としては類稀な才能を持つ文乃と理珠にはその才能を活かす道に進んで欲しいと思っている。ただ、それが当人たちの意志と噛み合わないから教育係でなくなったのだけど、だからといって二人を心配していないわけではなく。
真冬が成幸が慕われている点に気付いたように、成幸が真冬の優しさに気付いたのは良かったね

ただ、こうして教育係として持ち上げられた後に始まるのがうるかの恋愛話だったという流れ……
うるかって本作に置いて誰よりも恋愛を一生懸命しているキャラクターなんだけど、タイミングの悪さによって何とも報われないことが多い印象
うるかが噂を気にして誰かとキスをしましたかと成幸に問いかけるが、成幸は答えられず。それを受けてうるかが「やるじゃん。頑張んなよ成幸」と声を掛けるシーンはあまりにも寂しい…

その後にうるかが一世一代の気持ちでお色気要素マシマシな格好で迫る展開も、成幸が教育係として褒められた後でなければもう少し違った展開に……は流石に無理か。
うるかはまだまだ告白する自信はなくて、成幸はうるかを恋愛対象として見ないようにしてる。そんな二人じゃ仲が進展するなんて簡単ではないのだろうね
それでも、最後には成幸の隣を歩けたわけで。何だかんだ言って成幸の隣が一番似合うのってうるかだよな~と再認識

うるかは成幸が好きで、理珠も成幸をかなり意識するようになってきて。そんな状況をひょんなことから知ってしまった文乃。ここから彼女の本領が発揮されるかと思うと、これからの展開が楽しみになってくる



良い

ありさと咲による草摩家訪問回。

普通は大事な親友が男だらけの家に居候していると知れば、前回の親戚みたいな想像をしたって可怪しくないのだけど、ありさも咲も何も聞かず反対したりしない
それは透を心配していると同時に透の判断を信用しているからだろうね。
だからまずは草摩家を訪れることで学校だけでは知ることのできない、透と夾や由希の関係性を知ろうとする

そこで見えてきたのは透の本質をきちんと理解し、そして優しく受け入れている草摩家の姿。だからありさも咲も透を安心して草摩家に任せることが出来るし、そんな自分たちの行動を友達甲斐が無いなんて思わなくて済むようになる

草摩家に親友二人。透は本当に人に恵まれ満たされているね。それは透が周囲への感謝を忘れないでいるからなのかな
人に満たされ、感謝を忘れないでいるのなら由希が言うように透が無い物ねだりをするなんて無いのだろうね
そしてそのような描写が有るからこそ、未だ姿のあまり見えてこない草摩慊人の実情が垣間見えてくる
草摩家当主の慊人は自身を無い物ねだりだと話す。そしてそれを怪しげな笑みを浮かべて見る紫呉の姿。透の状況とはあまりに対象的な光景。透とはあまりに違う世界に住んでいると判る

登場済みの十二支も増え、透の暮らしも安定してきた。そんな中ではとりからの突然の誘い。草摩家本家への訪問は透に何をもたらすことになるのかな?



良い

救援も危機も思わぬ所からといった内容

アバッキオが最期の力で遺したヒントを頼りにボスの正体を探るブチャラティ達。その行為は報われないが、ボスの正体を探ろうとする行為によって思わぬ方面から救いの手が。謎の男が言うにはこれまで多くのスタンド使いを排出してきた矢がボスを倒す手段だと言う
矢といえば、ブチャラティ達にとって組織に入る為の始まりのアイテム。それが組織のボスを倒す為のアイテムに変わるというのであれば、それは思いもかけぬ不思議な巡り合わせ

また、それを教えてきた男はブチャラティ達からすれば正体の判らぬ相手だけど、視聴者からすれば声優覧を見れば正体が判ってしまう。
けれど、判ったからといって驚かないかといえばそんなことはなく。視聴者的にも思わぬ所からの救援と感じられる展開

ボスは前回アバッキオを無事に殺したことで自分に繋がる手掛かりは無くなったと思っている。そんなボスにとってブチャラティ達に新たな希望がもたらされたなんて予想もできない事態
しかし、それに対応しなければボスが幸福の絶頂を維持したまま生きる道はなくなる。思いも寄らぬ危機だからこそ、ブチャラティから吐き気を催す邪悪と形容されたボスでさえゲスだと思うような部下を動かさざるを得なくなる

それにしたって今回の敵はこれまで登場したどの敵よりもゲス度が高いね
チョコラータが一時期扮していた医者や介護士という立場は患者や老人からすれば、信頼して自分の身を任せる相手。だというのにチョコラータはその立場を利用して非道を繰り返し楽しんでいた
また、セッコはそんなチョコラータの患者であったというのに彼に従い、彼の凶行を何も言わずに録画し続けている
本当におぞましい組み合わせの二人だね

突如襲撃を受けたミスタ達。通常であればナランチャのように逃げることが正解のはずなのに、実際は岸に上がる、つまりは敵に近づくことでその攻撃が回避できるといのは思いも寄らぬ面白い現象
ミスタ達にはこの勢いのままゲスすぎるチョコラータをぶっ飛ばしてほしい所



良い

回が進むごとに中野の尻尾中毒具合が酷くなっていく……
特に心の中に渦巻く欲望が表出する場面で性欲でも食欲でもなく尻尾をモフりたい欲望が出てくる辺り普通にヤバイし、風呂で全裸の少女を前にして尻尾が萎れたことに最大限のショックを受けてしまうとか、本当に中野の中で尻尾をモフる欲求がとんでもないことになっていることが伝わってくる内容だね



普通

教皇は一体いつの間にあれだけの信徒を集合させたんだ……?

フィトリアの助言を受け、他の勇者と和解する道を探る決心をした尚史。相手が一番厄介な元康と知っても、諦めること無く自身に掛けられた嫌疑を晴らし和解しようとする。これまでの他勇者への対応とは全く異なる振る舞いだね
それは、関所に入る前にメルティが言ったようにもうなりふり構っていられる段階ではないからだろうね

ただし、今回は樹と錬が事前に襲撃された上でその犯人が尚史に押し付けられていたためにどうしたって無理だったんだろうけど
和解のために以前と振る舞いを変える尚史に対して、元康とマインは振る舞いを変えない。元康は正義と仲間を信じ仇討ちを為そうとする勇者、マインは尚史によって妹を拐かされた哀れな姉。二人は振る舞いを変えないことで和解の道を閉ざしてしまう

そんな尚史と元康の戦いに割って入った教皇。
彼の行動はなりふり構わないどころか、自分の信念が通れば良いとばかりに無茶苦茶なもの。大火力の砲撃でいきなり奇襲し、その攻撃範囲には国の王女まで含まれている。更に災厄の波に対抗するための勇者こそ人々を苦しめる存在だと判断して殺そうとする。
その振る舞いは以前登場した時とはあまりに異なり、また身勝手なもの。まあ、だからこそ黒幕としては相応しい振る舞いとなるのだけど

こうして黒幕も登場してくれたんだし、いい加減元康は自分が騙されていたってことに気付いてくれるかな……?



普通


とても良い

樹海は変わらず死者に対して手足を接ぐ。盗まれても、生きてる者に遣れと言われても我関せず。生を失った彼は死者に対して無意味な行為を続けるしか出来ない
唯一樹海が意味有るものとして育て上げたのが百鬼丸。しかし、百鬼丸の生き方は樹海に生を授けるようなものにはならなかった

本当の母親に会った際、百鬼丸は温もりや加護を与えられるものと思ったがそうはならなかった
そして今回、百鬼丸は樹海が与えようとする温もりよりも戦うための足を欲する
百鬼丸にとって意味有るものとは身体を取り戻せるものだけになっているかの如く

百鬼丸の生まれと望みを知った樹海は百鬼丸の生き方を危ぶむ。百鬼丸を救えずとも地獄に近づけないため足を壊す
けれど、この行動は百鬼丸にとって再びの拒絶となる。母からは救えぬと言われ加護を失った。樹海からも救えぬと言われ戦う足を失った
その後、百鬼丸の行く手を遮るように洞窟は閉じられる。しかし、百鬼丸はゆっくりすれば良いとの樹海の言葉を振り払い、身体を取り戻せなければ何の意味も無いとばかりに穴を掘る
そんな百鬼丸に樹海は問答を重ねる。その中で百鬼丸は血に塗れた人生において、それでも傍に居てくれたどろろの存在を示そうとするが、今は居ないという答えを返すしか無い
与えられたものでも、奪われたものでもなく、ただ傍に居てくれたどろろが今は居ないことが強調される

縫の方は自身の行動が無意味であったと悟る。菩薩を通して息子の無事を願っていたのに、菩薩によって自分の信心と百鬼丸の無事は関係なかったと知る
それどころか、醍醐の土地の終わりすら悟ってしまう

国の為に兄を切り捨てる判断をした多宝丸は変わっていく。あれほど母の愛を請うていたのに、母の快気に目を向けようとしない
それどころか妖を退治する場面では親子の情を利用する非情さを見せる
情ゆえに兄を救おうとした多宝丸はもうおらず、ここにいるのは醍醐景光の後継者に相応しい人間だ

樹海は百鬼丸を修羅の道に落とした自身を人に理不尽を働く鬼神であると考える。更に百鬼丸が名を尋ねても何者でもないと名乗らない。
そんな生を失ったままの樹海に百鬼丸は「おっかちゃんだ」と呼びかけ、自分と樹海の関係に意味を作り出す
その呼び名は樹海の人生に意味を見出すものとなり、樹海は生を取り戻す
この一連のシーンは樹海の涙も相まってとても素晴らしいものだった



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