この回って1stライブDVDとか持っているとより楽しめるんだろうな~とか考えながら視聴
欲を言えばもっとそれぞれの歌唱シーンを見たいとか、765や346みたいに事務所レベルの困難に直面した場合の彼らの選択を見たいとか色々有るのだけど、315プロの面々が楽しそうに輝くライブステージを演出してくれただけで充分か。でももう少し彼らの活躍を見たいと思う心は止められない
季節がクリスマスまで進んでしまったということはやはり続編はないんだろうか。何とも残念
やはり前回ラストの瑛太の口角はミスリードだったか。それよりも恵那が応募した作品ではなく、恵那を撮ったものが金賞になっていたのも驚きだけど
卒業式でしんみりとした空気の中、皆と違う制服でうつむいたままの瑛太は結局この学校に馴染めないままに終わってしまったのだと認識させられて、少し悲しくなってしまった。
けれど、そんな瑛太が「まだここでやることあるから」と恵那の元へ向かい、恵那から特製の卒業アルバムを貰うシーンは良かったな。又、約束の合格は出来なかったのに、恵那の告白に対し自分の気持ちを話す姿は彼の誠実さを感じさせた
だからこそ、恵那も泣きたい気持ちを瑛太の前では我慢したのかもしれないね
そして全てをはっきりさせるために美緒の元に向かうのかと思いきや、陽斗と一打席勝負する流れに。6話での勝負や大学受験に合格したら気持ちをはっきりさせるつもりで居た瑛太にとって、このまま美緒に想いを告げるのは躊躇いが有ったのか。どこまでも生真面目な男である
そんな躊躇いを見抜いたのか、陽斗は瑛太をバッターボックスに立たせてホームランを打てと要求。打った打球がいつの間にか飛行機雲と重なりどこまでも飛んで行くような情景には心打たれた。……この流れで約束に間に合わず美緒に想いを告げられない展開になってしまうのはちょっと鴨志田先生らしいなと感じてしまった
それでも最後には大学で再会。思いを告げ合い、歩み寄る姿は長かった二人のすれ違いがようやく解消されたことを示しているように思えた
コードギアス第二期。
当時は期間が空いての放送だったことや枠移動もあってか第一期一話と被っている部分が幾つか見受けられる
けれど、根幹にある部分は大きく違う。それはルルーシュが記憶を失ったことで自分が王族であることやブリタニアに復讐を誓ったことを忘れている点、ゼロによるブラックリベリオンの失敗でイレブンに対する扱いが更に悲惨なものになっている点。
第一期一話のルルーシュは変えようがない日常に諦めを抱えつつも人助けを率先して行うなど善意が垣間見える人間性だった。けれど、第二期ではどうしようもない社会構造を斜に見て処刑放送やコロシアムにも心を痛める様子はない。それどころかゼロの行動を馬鹿にするなどかなりの皮肉屋に
ただ、力さえあれば何かを変えられると考える点は変わらないまま。この時点のルルーシュはチェス勝負に勝ってもイカサマ扱いされてしまったり、軍人からC.C.を誘い出すための餌としか見られなかったりとブリタニア人であっても力なき搾取される側の人間。
だからギアスを取り戻した直後に軍人へ問答する「無力が悪なら力あることは正義なのか」は間違っていたのは自分ではなく世界の方であると確認するため。貴族が「正しいことに価値はない」と言い軍人は「悪も正義もない」と言う、そんな世界を変えるためにこそ復讐者ゼロは再び目覚める
……それにしても「間違っていたのは俺じゃない。世界の方だ」って言うタイミングを一歩でも間違えたら中二病前回の台詞だなぁ
堅実に作戦を進めていたはずがナナリーが誘拐されルルーシュが戦闘どころではなくなったことで一気に戦線は瓦解。どこまで大規模になっても黒の騎士団はゼロ在りきの組織だったと再認識。
ゼロが現場を顧みないような発言を撒き散らした後に離脱したことで騎士団に混乱が広がり、更には爆弾抱えたニーナが登場したことでかなりカオスな状況に。まあ、一番のカオス要員はオレンジだったわけだけど。
以前からちらほら怪しい容器に入っている姿は映っていたけど、いざ登場してみれば言葉も支離滅裂だし戦い方も他のナイトメアと全く異なるしで本当にカオスな存在。第一期最終回で出すキャラクターじゃないだろうに
日本中を戦争に巻き込んだルルーシュが望んでいたのは結局のところナナリーが平穏に暮らせる世界だけ。そのナナリーが居なくなってしまったら彼のこれまでなんて本当に何の意味も無くなってしまうんだろうな。
そしてその感覚はある程度スザクも共有しているとルルーシュは思っていたのかな?だからあの場面でもスザクが協力すると信じていたし、スザクがユーフェミアの死にどれ程の喪失を覚えたか理解していなかった。そんなルルーシュを目の前にしたスザクからすれば「お前の存在が間違っていた」と吐き捨てるのも当然
「俺達は友達だろう」と何の含みもなく言っていた頃は既に遠い程、銃を向け合う二人は相容れない存在になっていることがよく判るシーンだった
ネヴィンと再びの会話。チセの心を知りつつそれでいて年長者として優しく諭してくれるネヴィンは本作において本当に貴重な存在
いつ放り出されても良かったはずがいつの間にか欲張りになっていたと告白するチセ。これは冒頭のエリアスの独白にも通じる想い。多くを求めた相手ではなかったはずなのに、いつの頃からか離れがたい存在になっていた。相手が話してくれないことや遠くにいることを不安に想うようになってしまうが、捨てられる恐怖から逃れられないチセにとってはその感情は余計なもの
それをネヴィンが優しくけれど鋭く思い直させ、更にはチセの両親に感謝しているとチセなら絶対に思いつかないような考えを提示し、生き残ったチセによって救われた存在が居ると伝えたのは流石としか。
確かにネヴィンの言うとおりチセの母がチセの首から手を話した理由、自ら命を絶った理由にはチセが知る以外の理由があるのかもしれない。もしあるのならそれはチセが自分自身を赦す取っ掛かりになるかもしれない
ネヴィンの後押しで名前が示すように自分の力で空を飛んだチセ。最初は放り出されても良かったと思っていたはずの相手の元に真っ先に飛んでいったのは彼女の中で何かが吹っ切れたのかな。以前は呪いのように思い起こされていた家族の記憶が笑顔の記憶で塗り替えられたのは良い変化
エリアスとおかえり、ただいまと心温まる遣り取りをし、彼と囲む食事を美味しいと感じられるようになったチセ。彼女に見えている世界が少しずつ美しい彩りを増していることが伝わってくるような内容でした
自分勝手で仲間たちを突き放すような発言をした桜庭に対して天道があのような答えを出すとは思わなかったなぁ。
思い返せば天道も自分の理想のために行動して事務所から干されたクチだったっけ。だから桜庭の行動が315プロの一員としてルール違反である点を追求し、それでも止まらない桜庭をフォローするべきだと考えたのかな
他のメンバーも和を乱す桜庭に対して憎まれ口を叩くようなことはせず、協力する姿勢を鮮明に。これが社会人力か……!
頂点を目指す理由が違うから頼ることなど無いと言い放つ桜庭に対して、誰かを笑顔にするなら目指してるものは変わらないと返せる天道は流石。
恐らく桜庭の中では金のためにアイドルをすることに引け目が有ったんだろうなぁ。だから金のためという理由を抱いていても同じ夢を追う仲間だと天道に言って貰えた事で桜庭はようやく金のためにアイドルをする自分を許せたのかも。
そういや唐突に病院の屋上に現れて勧誘を始めるプロデューサーはなかなかヤバイと改めて思ったよ
宗谷名人と記念対局することになった零。新人王は名人になることが多いとか、宗谷以来の中学生プロとかそれらしい理由を並べた後のぶっちゃけトークが何とも生々しい……
それでも零にとって自分の実力を認められ明るい場所に引き上げて貰える喜びは相当のもの。そこに部活での祝杯まで重なるのだから尚の事。思わずトイレで泣いてしまう零の姿にこちらまで感動した。
でも零にとって幸福なんて慣れているわけではないから、真っ先に今ある幸福が消えることを恐れてしまう。だからと言って失うことを恐れるあまり離れるのではなく、日記に今日という日を残し記憶しようとした零は以前よりも明るい場所に慣れ始めているんだろうなと感じさせた
そんな矢先の野口引退という衝撃。また零が独りぼっちに戻ってしまうのかと危惧していたら予想外なメンツが部活にやってきたなぁ。突然平均年齢が24歳も上がる部活って何だ(笑)
いわゆる普通の部活ではなくなってしまったけど、他の人と同じ時間を過ごすことの大切さを知る今の零ならきっと何とかなるだろうね
次回予告が不吉だ……
恵那の告白の返事は大学に合格してからとの約束に。大学受験はただでさえ精神が追い詰められていくイベントなのに、受験に掛ける想いが更に強くなる理由が増えていく
瑛太だけでなく美緒も大学合格したら自分の想いを全て相手に告げる決意を固める。けれど同時に瑛太と美緒の志望校が擦れ違っていることが判明。会場の一斉に紙をめくる音や鉛筆が鳴らす音はもう後戻りできないことを示しているかのよう
ただ、志望校が異なることで二人の関係に多大な影響があるのかと言えば、進む先が異なっても関係が続いていく陽斗と葉月の例や疎遠になったと思われた中島からの電話が再びあったように、大学が違ったとしても瑛太と美緒にはそれ程影響は無いのだろうなと思わせる。
なら、二人にとって問題となるのは受験に合格して想いを告げられるかどうかだけど、その点もラストの描写を見るに大きな問題はないのかな。
恵那の表情は受賞を物語っているし、美緒は合格通知が映し出された。瑛太の口角は喜びを示しているようだけど、捻くれた彼のことだからまだ判らない。そもそも不合格だったとしても恵那から告白され、美緒からも想いを告げられるだろう状況で何も言わないでいられるような人間ではないだろうけど
試験中の二人のモノローグ地味た会話などと併せて考えると瑛太と美緒の間にはもう何のハードルも無いように思えるのだけど……。あるとしたら恵那がどう出るか、なんだろうな
地下階層のパージやら対ランスロット用の罠とか準備する時間がいつ有ったのかと問い詰めたい
東京を舞台に戦争を始めたルルーシュ。司令部を学園に設置したのはナナリーを守るためだと本人は言うけれど、普段のルルーシュならナナリーを戦いに巻き込む可能性を出来得る限り避けるだろうに。
ユーフェミアの悲劇によってルルーシュの中で余裕がなくなっているのか、それともブリタニアに勝利できると信じているのか?
V.V.からギアスの存在を聞き、ユーフェミア暴走の理由を知ったスザク。これまでの善人面を脱ぎ捨てロイドを殴って戦場へ。雑魚やカレン相手には有利に戦いを進められても非道な手を使うゼロには敵わない。
善人面を捨てても正面からの戦いを捨てられないスザクがゼロに勝つにはもう一歩成長する必要があるんだろうね
スザクの目の前でユーフェミアを殺したルルーシュ、V.V.から何かを教えられたスザク。スザクがユーフェミアの騎士になった瞬間に別れた二人の道は最早元に戻らないことが決定づけられた瞬間
これでスザクにとってユーフェミアは永遠に変わることのない絶対の存在となった
又、二人が大事な人に対して嘘をついていた点も印象的。スザクはユーフェミア自身が日本人を虐殺したことを知りながら日本人は皆喜んだと嘘をつき、ルルーシュは元の生活に戻れないと知りながらナナリーに明日帰るよと告げる。
そして憎しみに支配されたスザクはブリタニア人であるユーフェミアの復讐のために日本人を殺す決断し、ナナリーを守るために戦っていたはずのルルーシュはナナリーの居る東京で戦争を始める
崩落していく東京の様子はルルーシュとスザクの心を表しているかのように見えてしまう
これまでも本作では食事を共に摂ることがお互いの意思疎通を図る意味合いを持つように感じられたけれど、今回の桜庭はそれが特に顕著に現れていたように思う
稽古終わりの食事の誘いを断るに始まり、宿でも天道達と共に食事を楽しむ様子はなく、おみやげの信玄餅を食べるシーンでは仕事の話。桜庭が天道達と解り合おうとする意思が無いのが明確になっている
この桜庭が天道達と解り合おうとしない姿勢は入浴時にも発揮。夢について話せば話すほど離れていく天道と桜庭の距離、最後には金のためにアイドルをやっているなどと天道には理解できないであろう理由を叩きつけてお湯から上がる。つまりは天道と同じ夢に浸かることは出来ないという比喩表現
プロデューサーが「医者」という単語が出た時に反応していたり、桜庭のソロ活動を許したのは桜庭の事情を知っているから?
なら、桜庭はプロデューサーを315プロの中で唯一自分の夢を理解してくれている存在と思っていたのかな?それなのにミュージカルの話を断ると告げられて裏切られた気持ちになり「僕には君が必要ない」と言い放つに至ったのだろうか
この頑なな桜庭に対して天道と翼がどのような対応をするのか次回が楽しみ
それにしてもさり気なく登場した葛之葉と違いCafe Parade、特にアスランの自己主張っぷりは激しいな~(笑) その登場で前後の流れが一気に吹っ飛んだよ
前回、アーガマに協力したハマーンが今度はジャミトフと会談。結局は最初から決裂したものだったけれど、最早細かな勢力関係がどうなっているのかよく判らなくなってきたよ……
ブライト達がハマーンに甘い(ように見える)対応をするのが我慢ならない様子。そういやカツって幼い頃に一年戦争を最前線で体験したのだからジオンへの嫌悪が強いのも仕方ないか
ハマーンを助けるための出撃を拒んでいたはずがサラの声を聞いた途端に出撃してしまい、挙句再会できたのに憎まれ口を叩かずにいられないのは若さゆえか
カツを奮起させるために実戦投入を提案したり、サラを説得するために言葉を尽くしたりとカミーユはいつの間にか随分と大人っぽくなったなぁ。
序盤の頃は大人と子供の間で揺れ動き暴言を吐いてしまうのはカミーユの役目だったのに、いつの間にやらその役目はカツに継承されていた。カツもカミーユと同じように精神面が成長することはあるんだろうか?
前回登場したばかりで台詞も殆ど無かった山崎の心情をAパート丸々使って描かれてもなぁとか思わなくもない
山崎と二階堂の対局が千日手になったのはやはり意図的なものだったのか。それに二階堂は気付いても咎めることはせず一瞬笑った。盤面の上で鮮烈に生きている二階堂にとって体調を気遣われることは屈辱的。しかし、そこを弱点として突かれても相手を憎むようなことはせず、目の前の勝負が更に面白くなる又は自分の限界を試せる場所になったという認識なんだろうか。だから笑えたんだろうか?
だとしたらそんな鮮烈な二階堂の生き方を触れられるような距離で見せられた山崎が影響されるのは納得出来る話。
将棋を続けていても返ってくる手応えなんて殆ど無いだろうけど、それでも遅れて帰ってきた銀のように時々返ってくるものがある。それを山崎が再認識したという話
京都でひなたを見つけた零。そこで薬だけでなくプリンなどの甘味をくれたばかりか上着まで掛けてくれた。でも一番の届け物は零が齎してくれた笑顔だろうね。
修学旅行から帰宅した際に笑顔で楽しかったことを家族に話せたひなたの表情はとても良かった。これはきっと零があの場にいなかったら絶対に有り得なかった光景。
……だからと言って元気になりすぎて冷やし中華が入るような器の餡蜜や磯辺焼き、力うどんをたらふく食べてしまう川本姉妹には引いてしまったが。女性って本当にあの量を食べられるものなの…?
自分は人間を食べたことがあると衝撃的告白を受けたリンデル。これまで旅を共にしてきた相手から彼の凶行を見た後にこんなことを言われたら、普通は恐怖を押し隠すのは難しい。それでもその恐怖を隠し、人を喰うものなど沢山居ると言ってやれたリンデルは人格者。
エリアスの表情からすると、彼自身が自分が人喰いであるかもしれない事実に傷ついていたようだし、リンデルの言葉とその後も変わらなかった距離感は彼にとってとても良い記憶になっただろうね
自分と対話しながら杖を削ったチセ。リンデル相手だとスラスラと出てきた自分の想い。又、水鏡越しにエリアスと話した際には「貴方に言えてなかったこと話します」とこれまでより深い部分にエリアスを踏み込ませる約束を交わす
面と向かって言えないことでも何かを介することで驚くほどに言葉が出てくることがある。前回、今回と離れていることで触れ合えていないチセとエリアス。それでも水鏡越しの会話は普段よりも離れているのに普段よりも心に触れるような会話だった
言いたかったけど、言えなかったこと。それを二人が話し合う場面がどのようなものになるのか楽しみだな
ミニをスカートをたくし上げてショートパンツを見せつけてくる苺香は凶悪過ぎます。店長でなくても赤面必至の一瞬
秋月は本当にツンデレが上手いな~。それを受ける夏帆と見て胸焼けを起こすひでり。この三人って予想外にいい組み合わせ
陽斗を野球場へ連れ出した葉月。葉月がラッパを吹き陽斗がホームランを打つ素振り。これは完全に告白→OKの流れだと思いながら見ていたから、葉月のお断りには非常に驚いた。
その後に示した葉月の提案はとても都合が良いように思えてしまう。陽斗の本気の想いを知った上での「待って欲しい」だからなぁ。けれど葉月の懸念も最も部分もあるし、そもそも高校卒業の直前での交際開始を長続きさせるのは難しい。逆に言えば陽斗の本気の想いに対し落ち着いた気持ちで陽斗と同じくらいの本気で応えたいと思ったからこその「待って欲しい」だったのかもしれないと思った
そして本編とも言える瑛太と美緒と恵那の三角関係模様
美緒に待ち受けを見られてしまった瑛太。何故解除法を調べておかなかったのかと問い詰めたくなる。それで勉強が手につかなくなれば世話がない
その一件で美緒は片思いに満足していた陽斗の時と違い、自分がどれほど瑛太に対し本気になっているかを自覚。恵那は待ち受けを解除しまるで自分の想いを振り切るかのように御守り集めに奔走。
美緒がその想いを糧に合格と瑛太への告白を決意する頃に、恵那がまさかのフライング告白。そこまでの恵那の行動は三角関係から一歩引くような行動に見えていただけに驚かされた
瑛太も美緒もどちらかと言えば理性で恋心をコントロールできてしまうタイプ。そこに思ったことをすぐ行動に移す恵那が混ざることで三人の関係は面白いものになっていく。
恵那の告白に対し瑛太がどう返すのか、それを美緒が知ることはあるのか。後、土壇場で志望校を変えた結果、受験はどうなってしまうのか次回の展開が気になってしまう
冗談とか例えを言うにしてももっと他の言葉は無かったのかとどうしても思ってしまう。
戦闘力でも権力でもギアスでもなく真心でルルーシュを追い詰めたユーフェミアの末路は本人の意志にも理想にも反した悲愴なもの。その直前までの希望に満ちた展開とあまりに反した虐殺のシーンは変な笑いが漏れそうになるほど
前回ラストで感じたようにユーフェミアは望んだものを全て手にする立ち位置におり、一番大事なもののためにアイデンティティの一部を返上する事も厭わない。だから復讐に燃えるルルーシュの心も手にすることが出来る。
けれど、対するルルーシュは望んだものが手に入らない立ち位置に居るわけで。ユーフェミアの提案を受け入れるために握った手は既にC.C.の共犯者になると決めた時に埋まってしまっている。だからユーフェミアと和解するなんてありえなくて、そのタイミングでギアスが暴発してしまうのもある意味決まっていた運命なんだろうな
救世主ではなく復讐者でしか無いルルーシュがこの状況で出来ることは自分が暴走させてしまったユーフェミアを最大限利用するだけ。そんな彼の悲しみを知るのは本来の共犯者であるC.C.だけというのは何とも言えない
扇はいつからラブコメ要員になってしまったのか……。ヴィレッタを連れて学園祭に紛れ込み、遂にはプロポーズ同然の言葉まで受けてしまってるよ
もうさっさとくっついて下さいと言いたくなるような状況
今回の話は学園祭が舞台となり賑やかな状況なんだけど、物語の本筋からすれば嵐の前の静けさとも言える。ラストにユーフェミアがぶち上げた行政特区構想は黒の騎士団やイレブンの目的を平和的に叶えているようでいて、実際のところはブリタニアに管理された環境とこれまでとあまり大差無い状況。けれど、ユーフェミアはそんなアイディアで皆の願いが叶い平和になると本気で思ってるんだろうなぁ。
こちらとしてはシュナイゼルが後押ししている時点で嫌な予感しかしないわけですが。自分からコーネリアに話しておこうと言っておきながら、コーネリアに会ったらべた褒めして油断させてるんだもんなぁ。本当に恐ろしい策士である
それにしてもラストのシーンでのそれぞれの位置は印象的。皆から歓声を受け高い場所に立つユーフェミアとそれを支えるスザク。対してルルーシュとナナリーは小屋に隠れるようにその様を見ている。そしてその少し前にユーフェミアがスザクと上手くいっていると知るナナリーとその心を知るルルーシュ
望んだものを全て手にするユーフェミアと望んだものが手に入らないルルーシュ。その構図が明確になった瞬間のように思える
次回は遂にあの衝撃回か……
まさかのハイジョ回再び。
前回の担当回はのほほんとしたまま終わってしまった印象があり、正直言ってそこまで心に残るような回ではなかった。けれど、今回はそれぞれの葛藤や覚悟がよく示されていて充実した内容になっていた
自分たちの高校でライブ、これまでよりも大きいステージ、新曲……と大人しい旬が苛立ってしまうのも仕方ないと思えるほどにプレッシャーを感じてしまう組み合わせ
かと言ってプレッシャーに負けてバラバラにならない程度にはこのメンバーの繋がりは強いよね
プレッシャーの中でもリーダーとしての責任を背負い続ける隼人、徹夜で作ったチラシを朝から夕方まで配り続けた四季、苛立っていた旬もアイディア出しの場面で観客が盛り上がるようなアイディアを出していた
大きな舞台に立つ時はどうしたって成功するのかと不安になるけれど、ハイジョが最高のバンドである事を四季は自身の経験から知っている。そんな四季が中心にいる限り、ハイジョが瓦解するなんてこと在りえないんだろうな
315プロとして受注した仕事なのにプロデューサーが関わっている描写が全く無くて、これじゃ315プロとしての仕事じゃなくてハイジョの自主活動でも良いんじゃないかと思っていたから、ラストの大物アーティストばりの舞台演出に驚愕。
本当に石川Pは有能すぎるよ…
エリアスは頭部が骨だから表情も内面に抱える感情も判らない筈なのに、チセが傍に居ない事で寂しく感じているととても伝わってくる。チセが怪我した際に暴走したことから判る通り、エリアスにとってチセはかけがえのない存在になっているのだろうね
ただ、旅立つ時の様子からすると今のチセにもエリアスにも胸の内にあるその感情が何なのかよく理解しきれていない感じだろうか?
リンデルからするとエリアスはチセを飼いならしたいように見え、チセもそれを良しとしているようにみえるとのこと。前回のアンジェリカよりも更に踏み込んだ意見である
そんな意見にチセが落ち着いて自分の心の内を話すことができたのは何故だろう?チセが生きていく上で大事な指針を示したネヴィンが眠る場所だからか、リンデルがエリアスの父親のような存在であり間接的に自分にとって祖父とも取れるからなのか。
チセが語った過去は重い。自分の素質によって家族を失ってしまった経験を持つチセにとって余計なことをしてエリアスとの繋がりを失うような事態を避けたいのは本音だろうけど、触れることを避け続けていては繋がりを維持出来ないし深められもしない。
ラハブがいうように長い時を生き隣人たちの力を借りる魔法使いは独りで生きるべきではない。エリアスとの関係を消極的な生き方の中で選んでしまうチセが、自分の人生にとってエリアスが必要なのだと気付き積極的に関わるようになるのはいつだろうね?同様にエリアスもチセが自分が思っている以上に特別な存在になっていると早く気付けば良いのだけれど
それにしてもエリアスの正体は何なんだろう?妖精に近い存在のようだけど、少し人間も入っているって……
姿や言動は全く似ていないが昔のエリアスの相手との距離の取り方がチセに似ているように思えるのはどこか暗示的だった。
ひなたのいじめ問題が終わる兆しを見せない中で修学旅行をぶっ込んでくるなんて作者は鬼過ぎませんか?
修学旅行は仲の良い友達が居れば最高の思い出が幾らでも作れるだろうけど、居なければ苦痛があるだけ。
川本家や零の存在がいじめに苦しむひなたの避難所になっていたのは想像に難くない。それだけに家族から切り離され居場所が無くなった同級生の輪の中に何日も放り込まれるのはとても辛いだろうな。そういった心情が想像できるだけに前日には腹痛で寝込んでも「行かなきゃ駄目な気がする」と戦い続けるひなたの姿には心が揺り動かされる
零は二階堂を追い詰めた山崎と新人戦決勝で対局。二階堂の事情を知ったばかりの零にとって決して許せる相手ではない。だからこそ何時にもまして思考は冷たくなり手は激しくなっていった。
そんな零を諌めたのが以前の二階堂の言葉だったのは面白いな。あの時の二階堂は対局している零に向けて熱意に満ちた言葉を放ったけど零が実際に聞いたのは対局から時が経ってから。その言葉が激情に駆られたまま対局していた今の零に時を隔てて再び届く構図。
相手を倒すために手を尽くすのではなく、ただただ勝つために手を尽くすスタイルへ。二階堂の零を想う言葉はきちんと届いたね
胃薬を持って飛び出した零。今のひなたにとっては胃薬よりも零の登場の方が最良の薬だろうね。
九州で元官房長官の澤崎が独立宣言。けれどルルーシュは傀儡政府になっているとして合流を否定、代わりに東京に独立国を作ると明言
いずれブリタニアを倒すつもりなら、黒の騎士団の価値を貶めるような相手と組むわけに行かないと考えるのは判るけれど、黒の騎士団は注目されていてもまだ勢力としては小さいわけで。そういった意味では組まないと決めた澤崎をブリタニアに隠れた形で倒し、騎士団の名を上げるというのは理に適った戦略か
スザクは命令無視した罪に苛まれ騎士号の返上を願い出る。彼は間違った世を正すために正しい方法で上り詰めるつもりなのだから、その途中で自分が間違った行動を起こしてしまったなら自分を否定してしまうのも仕方ないか
ユーフェミアも副総督を任された責任と誰かの為になる行動をしたいとの想いから突っ走っていたけど、そもそも彼女の立場が保証されているのはコーネリアに護られているから。立場の中できちんと頭角を現しているシュナイゼルやコーネリアとは大違い
理想は高くても自分を支える立場や想いがあやふやな二人だから少しでも揺らいでしまえば止まってしまう。だからこそそんな二人が互いの為に行動すれば良いユーフェミアの答えはとても納得できるもの
堅物のスザクがテロリストのゼロが差し出したエナジーフィラーを受け取り共闘の形を取れたのも、ユーフェミアという理解者を得た事で多少肩の力が抜けたからだろうね
髪型を変えた葉月の衝撃に沸き立つ面々の中ではっきりしない態度の陽斗。自分だけが魅力を知っていたはずの女子が突如人気になってムスッとしてしまったのか。基本的に人の良い陽斗がこのような態度を見せるとは珍しい
葉月も煮え切らない陽斗の態度に心揺らしていたようだし、この二人が結ばれるのはそう遠いことではなさそうな雰囲気
長年の陽斗への片思いを初恋のまま実らせようとせずその状態で満足していたと理解し、新しい恋を自覚した美緒。それだけでなく姉の後を追っていた自分から脱却し新しい道を選ぶ決意を固めたようで。
受験戦争真っ最中に進路変更は大博打に見える。けれど、美緒本人がこのままじゃ駄目になると思っての選択であり、この先訪れる未来に対して自分の意志で立ち向かうと決意した結果の選択だろうから後悔はないだろうね
想いを一新した美緒に対して瑛太はまだ中学時代の初恋に引きずられているようで。
現状の瑛太は陽斗との一打席勝負に負けたことで自分の気持ちをはっきりさせる機会を失ったとも取れるけど、片思いに満足していなければ陽斗のように自分の気持ちを伝えるために何ならかの行動をするはずだからなぁ
美緒が一歩踏み出したがために瑛太は置いて行かれたような形になってしまった。ラストの赤本が何とも不吉な未来を想像させる
……ぶっちゃけ、美緒への想いを振り切って急激に仲を深めている恵那とくっつけば良いんじゃないかな?とも思ってしまうが
告白していない状況で「良いネトゲ友達で居たい」と言われ、勝手に振られた気分になってログインしなくなる桜井は良くも悪くも面倒なタイプだなぁ
それもこれも全ては桜井が本音で森子と話そうとしていない点に原因が有る気がするよ。顔に影を作りながらも柔和な表情を崩そうとしない桜井のスタンスはヤキモキさせられる
それだけに店員に悪意ある言葉を投げかけられたと思い込み逃げ出した森子に自分の正直で真っ直ぐな気持ちを伝えられたのは良かった。…ようやくスタート地点に立てただけな気もするが
桜井の家に上がり込みシャワーも浴びてしまった森子。そろそろクライマックスへ向けた展開が欲しい所