囲まれた状況から自分の力だけで逆転するなんて完全に予想外だった。正直ガロウの強さを侮っていたよ
ただ、その圧倒的な強さが守ろうとした子供から恐怖されてしまうのは悲しいところ。ガロウがヒーローであれば感謝されたかも知れないが、怪人の道を選んだなら仕方のない事態
エレン・クルーガーによって語られる真実、そしてクルーガーからグリシャに受け継がれる進撃の意志
……の間でつい見られてしまった「そういう時期」の構図がギャップが有り過ぎて(笑)
成幸とうるか、同じ話題で文乃に相談する構図がちょっと面白い。文乃の胃痛の種が更に増えていく(笑)
成幸とうるかの間柄なら気不味い空気もそのうち解消されるんじゃないかと思うのだけど、二人は文乃を介す形で何時も通りの関係へ
最後は文乃の誤爆によって成幸が髪型を褒める展開。何度も「もう一回言って」と催促するうるかが可愛らしい
でも、それに当てられて自分までついポニーテールにしてしまう文乃も可愛い
Bパートではうるかの水泳大会の様子が描かれるのだけど……。高校3年生最後の大会が失格によって終わってしまうなんて遣る瀬無い……
それでもうるかは後輩が次に進めるように笑顔を作って。
そんなうるかの強さの秘密は中学時代の成幸との会話に有ったようで。
勝負に負けた時の悔しさはそのスポーツに向ける本気度の現れでも有るんだろうね。負けた悔しさでそれに気付けていなかったうるかに気付かせた成幸は、それこそうるかの水泳を頑張り続ける原動力となったのだろうね
その力が恋愛にも向けばうるかはあっという間に成幸と恋仲になれそうな気がするんだけど……
結局、うるかの目的って現状維持の部分が大きすぎるからこれ以上進まないんだろうな
告白練習という場の勢いで遂に想いを告げてしまったうるか。でも教師モードに入っていた成幸には気付かれず。本当にうるかって報われない…
そういや、成幸の家庭事情の話カットされてたな。あれはあれで成幸の人間性が見えてくる好きなエピソードだったんだけど
力よりも技の方が強いと訴えてくるような内容に感じられた
格ゲーにおいてサイタマはひたすら弱キックの連続と、力で攻撃することこそ正義と言わんばかりにと普段の戦いぶりを裏切らない操作法。対してキングは指一本ながらもコンボ攻撃で綺麗にサイタマを倒す
これってサイタマが武術大会に参加する理由となった技を知る道に繋がる気がするんだけど、果たしてサイタマは気付くのだろうか?
怪人協会は圧倒的な力を持ちながら、人質を取りヒーロー協会の逃げ道を塞いでしまう。もっと言ってしまえばメッセージの伝え方もただ伝言するだけでなく、一度はヒーロー協会を騙し恐怖を植え付けた上でメッセージを伝えてきた。
結局メッセンジャーはクロビカリの力によって倒されるが、メッセンジャーが伝えた恐怖は協会から抜けることはない
ジェノスは新しいボディを貰ったことで今度こそ負けないと誓う。誰にも負けないサイタマに憧れている彼は負けないことこそ力であると考える。
それに対してクセーノ博士は負けても良い、生きてさえ居ればとジェノスに訴える。勝ち負けよりも生きて次に繋げることこそ重要という考え方。
ガロウはファングから学んだ技を使って戦うが、その戦い方は相手と正面切っての一対一の正攻法な戦い方が多い。そんな彼はある意味力の信奉者と見ることも出来るのかな
そんなガロウに対してデスガトリング率いるヒーロー達は人数と包囲網を利用して、ガロウを追い詰めようとする。その戦法は技に満ちているね
単純な力に勝る技がガロウを倒そうとしている今回。となると、そんな技を上回るのはやはりあの少年が鍵となるのだろうな…
物語の背景に隠されていた様々な真実が明らかになる回。原作を知っていてもダイナが「どんな姿になっても貴方を探し出すからと」と遺言を残してからあの因縁の有りすぎる巨人の姿になるシーンは鳥肌モノ
他には宗教を描いているわけでもないのに、信仰の負の側面を見せられた気になってしまう。
グリシャの父はマーレ国の中で生き残るために自虐史観を必死になって息子に教えようとする。妹が死んでもそれを続ける父に反発したグリシャは父とは全く違う道を選ぶが、その先で己の息子に逆でありながら全く同じ行為をしてしまう
グリシャの父もグリシャ自身も自分が正しいと思う思想を息子に押し付けてしまう。
また、隠された歴史を前にしたグリシャの行いは酷いね。まともに読めない古文書を「始祖ユミルを信じているから」なんて理由で自分の信仰に都合のいい真実が書かれていると思い込んでしまう
自分に都合のいい信仰を抱き続けた彼らの末路は悲惨。グリシャの父は家庭を崩壊させ、グリシャは息子に裏切られる。また、エルディア人が苦しむのを楽しんで、それを教育だと信じていた曹長はフクロウによって落とされ巨人に喰われてしまう
様々な愚かさを伴いながら、フクロウが持つ巨人の力がグリシャに受け継がれ、それが更にエレンに受け継がれていく。そしてエレンは死に急ぎ野郎と呼ばれながらも遂にグリシャが隠した真実を知ったわけで。何とも因果ばかりな話である
あのポンコツ先生は本当にあざとい……。今回だけでメイド服に高校時代の制服を披露しますか……。流石は人気投票第1位だ
成幸のメイド喫茶入店を止めようとした真冬がメイド喫茶で働くことになってしまう。普段の教師から立場が大きく変わってしまう。とんでもない逆転現象
基本中の基本という掃除を始めようとした途端にやらかす真冬。フォローに入った筈の立場でありながら成幸にフォローされる立場に
立場が逆転すれば見えてくるものが変わり、認識も逆転する。成幸のメイド喫茶入店に反対していた真冬は自分が成幸に庇われる立場を通して成幸の魅力を少し理解する。同時にあすみが変わらず医者の道を志していることも知る。だから成幸がメイド喫茶で勉強を教えることを限定的に許容する。
……アルコールによって氷の女王から褒め上戸に変わってしまう真冬は面倒な変わり具合だったけど
Bパートも引き続き真冬の立場が変わる話
服がないからと高校の制服を来てしまった真冬。そうすれば大人の見た目と着ている物が反発してしまう。
そして発生する職質のピンチを助けるのは成幸。その後も真冬が無事に帰れるようにフォローし続けるわけで。ここでもやはり成幸に庇われる立場になってしまう
立場が変わった中で真冬が体験するのが擬似的な高校時代の青春風景であるのは良い展開だね。学校帰りにアイスを食べるなんてあの時代しか出来ない経験だからなぁ……
ただ、真冬にとって災難だったのはそれで終わらなかったこと。文乃達を避けるために恋人のフリをすることになって……
見た目上は何の動揺もしていなかったけど、自宅の前まで来たら気が緩んだのか自分達が恋人に見えていたかどうかが気になってしまう真冬。生徒と教師の恋愛なんて本人は許さないだろうけど、立場が変わり擬似的でも学生同士であるならば恋愛は許されるわけで
視聴者としてはこの時の真冬の胸中が気になってしまうね
ジョルノ達に向かって全力で走って来るラスボスの姿に一瞬笑ってしまったんだけど、中身はブチャラティでしたか
それにしても声優の皆さんの演技は流石というか。中身の違いにより求められる演技の差を充分に声に表現していたね
ポルナレフが倒され、ディアボロが矢を手にし。希望はジョルノ達に渡されないかと思いきや意外な形で希望は伝えられる。まるで一旦ゲームセットになった試合が不意に延長線に突入したかのよう
その延長戦としての効果は各所で現れる。中身が入れ替わったことで本来は死に絶える筈だったポルナレフは亀として生き延び、スタンドをパワーアップさせる方法を伝授する
また、同じ場所に到着し本来なら衝突しても可怪しくなかったボスとジョルノ達はこの騒動で邂逅しなくなる。ボスとの激突が延長される
一方でローマ市民にとっては迷惑千万な事態。カビに因る騒動が終わったと思ったら今度は中身が入れ替わってしまうという事態。彼らにとっては不幸が延長される
そもそも考えてみればスタンドを得る行為だって命を延長しているようなもの。矢に選ばれなければそのまま刺されて死んでしまう訳で。矢に選ばれた者だけが蘇生し、スタンド使いとして力を振るえるようになる
そして今回のパワーアップ判明はスタンド使いとしての延長線上にある姿についての話と捉えることが出来るね
今回の入れ替わりによる延長の恩恵を最大に受けたのはやはりブチャラティということになるんだろうか?
元々、ベネツィアでボスに殺され終わっていたはずの彼の命。ゴールド・エクスペリエンスでその生命は延長されたが、コロッセオを前にして限界に達していた。それがボスの身体に入れ替わることで再び満足に動きスタンドを使えるように。
それは喜ばしいことでは在るんだけど、ボスの身体になってしまったという一点がブチャラティに新たな問題を引き起こしそうで……
ああ、「世界で一番馬鹿な旅人」の話って何となく覚えてるなぁ。
周りから見れば滑稽なほど哀れで「何もそこまでしなくて良いだろう」と言いたくなるんだけど、その旅人の側に立って考えてみると紅葉が言うように途端に愛おしく思えるようになってしまう不思議
その旅人の姿勢はどこか透に通じるものが在る。草摩家に居候し始めた頃は申し訳無さからか、由希達に遠慮し相手に尽くし過ぎているような印象が少し有った。
けれど、今は違う。修学旅行の積み立てを難しくしてもチョコを渡したのも、8話で由希達を宴に参加させる為に寂しさを隠して送り出したことも、9話でマラソン大会よりも由希の看病を優先したのも相手の為を想ってのこと。それはきっと自己犠牲的であることは変えられないのだけど、相手を立てるための優しさに溢れた尊い自己犠牲なのだろうなと思う
透がそんな姿勢をしていると知れば、夾だって我慢せざるを得なくなる。それは自分が我慢すれば周りは楽しめるだろうというよりも、自分が我慢して参加することで透を喜ばせたいという自己犠牲
夾の行動によって、透は涙を流して喜ぶ。夾としてはその表情が見れただけで我慢する対価として充分だろうね
だから今回の旅行は紅葉が企画したものだけど、メインとなるのは普段自分たちに温かい想いを提供してくれる透を饗すことであって。
由希も旅行を優先するために一旦は用意していたプレゼントを引っ込める。バレンタインのお返しであるそれを渡すのは透が旅行をきちんと楽しんでから。
それにしても、あの渡し方は幾ら何でもイケメン過ぎると言うか何と言うか。あんなことして恋人ではないということが信じられないくらいの距離感と雰囲気だったよ?
あと、自宅に居候している女子高生にメイド服着せようと考える紫呉は一回くらい逮捕されたほうが良いと思う
中野って性欲よりもモフり欲が勝ってしまうタイプなのか……
社会人である中野にとって大雪なんて、通勤を難しくする非常に傍迷惑なもの
しかし、仙狐さんに釣れられ童心を思い出してみれば雪は彼を楽しませる最高のシチュエーションに様変わりする展開は面白い
それは家に帰ってからも変わらない。中野は子供のように仙狐さんの尻尾をモフりたくて堪らない
だから、夜空がやってきて大人の色香で中野を誘惑しようとするが、雪と仙狐さんの尻尾によって童心に帰ったままの彼に色香は効かない。むしろ夜空の尻尾をモフりたくて仕方ない。本当にしょうもない男である
そんなしょうもない中野に釣られてか、800年を生きる仙狐さんも少し幼さを見せる。夜空の尻尾に魅せられた中野にヤキモチを焼き、夕食は質素なものにしてしまう。
こういった子供じみた遣り取りは本当の年上である夜空からはどう見えているのだろう?何やら彼女は不穏な発言ばかり繰り返すけど
ゴウケツが一足先に会場を出たのって、サイタマと鉢合わせ無いためかと考えていたんだけど、そんなの関係なしにサイタマはゴウケツすらワンパンしてしまうのね(笑)
サイタマの他の追随を許さない、そしてその強さゆえの孤独はこれまでも描かれて来たのだけど、その孤独感についてキングのようなコメントをする者は初めてか
キングのコメントって詰まりは物質的な強さよりも精神的な強さを目指せということでも在るんだよね
武術大会でのサイタマの振る舞いやキングの挑発にあっさり乗ってしまったり。そういった部分からはサイタマの精神面の不足が見えてくるの。……まあ、精神的にも最強になってしまったら流石にサイタマには人間味を感じなくなってしまう気がするけど
一方、舐めていた番犬マンに負けてしまったガロウ。サイタマにも再びワンパンされてしまったし、本当の強者には勝てていないせいかガロウの戦績が芳しくない印象。
彼がここから挽回するチャンスは有るのだろうか?
壁の中でアルミンは海を見たいと望み、壁の中でフェイは飛行船から見る光景を望んだ。この違いは文化レベルの違いなんだろうか
今回は遂に長年の目的であったイェーガー家の地下室に辿り着き真実が描かれ始めるわけだけど、家のある場所へ辿る道の中でエレンとミカサは巨人に襲われる前の街の光景を思い返す。それは全てが壊れ戻ってこないという事実を受け入れるための準備なのかも知れないね
ただ、それだけゆっくりと家へ辿り着き、本を探す時間が有ったと言うのに、いざ本を前にすればエレンはすぐに開く勇気がない。ミカサと一緒に開かざるを得なかったように、誰もがその真実を受け入れる準備が出来ていたわけではない。
アルミンは目覚めて早々明かされたエルヴィンの代わりに生かされたという話を受け入れることが出来ない。自分よりエルヴィンを生かすべきだった、自分はエルヴィンの代わりなんてなれないと蒼白な表情で言う。
ハンジの言葉で一旦は矛を収めるけど、納得できたわけではないだろうね
ナイルはエルヴィンから歴史書が改ざんされているのではないかと言う話を聞いた際、受け入れることが出来なかった。その時は茶化してしまったが、ようやくエルヴィンの話を受け入れられる下地が出来た。しかし、エルヴィンが死んだ今となってはそれはもう遅すぎる。
調査兵団の帰還、ウォール・マリアの奪還。その報を聞き歓喜する住民たち。けれど、一方でその偉業を成し遂げた調査兵団が壊滅状態であるなんて真実を受け入れる準備など欠片も出来ていないのだろうな……
グリシャは地下室を普通の実験室に見えるように偽装していた。いわばすぐに真実に気付け無いようにする細工
それは子供の頃、壁の外に何が在るのか、その真実への備えを全くしないまま飛び出した経験からの反省なのかもしれないなんて思ってしまった。
そして真実が明かされる回想編が始まり。ここからイェーガー一家の因縁が始まるかと思うと……
バレンタインにダブルデート。そんなお題目で子供向けアニメ映画見るってどういうチョイスなの……?
今日がバレンタインと知り、逃げるために全力を振り絞った夾。それに追いついてしまう楽羅にはちょっと笑ってしまう
楽羅はいつものノリで夾を強引に誘い出す。でも、その中で楽羅は夾と由希が仲良くなって嬉しいと言う。更に紫呉も追随する意見を言う
これは由希を嫌いなままで居たい夾にとって受け入れ難いもの。由希を嫌うことで自分の心を守っている夾は紫呉から逃げ森の奥で子供のように蹲ってしまう。必死になって触れたくないものから目を逸らそうとする
でも、そんな夾を透が肯定してくれるのはいいシーンだったね。由希と仲良くなって欲しいと言いつつも、由希を嫌うことを責めない。
このように寄り添ってくれる透が居るから夾は閉じこもっていた場所から出て家に帰ることが出来る
後半で描かれる紫呉は、自分の内にある触れたくないものから逃げる夾とはまた別方向のタイプ
触れてはいけないものを手に入れるために何でもする気でいる。誰かを傷つけるとしても。
そんな自分勝手で理不尽な望みを話す紫呉をはとりは褒めはしない。けれど、同時に責めもしない。そんな彼が居るからこそ紫呉も自分の汚い部分を話すことができるのだろうね。もしかしたら自分の望むものを手に入れるために酷いことをしていると自覚在る紫呉にとって懺悔のようなものなのかもしれない
終盤、紫呉は透に「僕の分は?」とチョコを催促する。罪の意識が在る彼にとっては「忘れてましたっ」みたいな返しを望んでいたのかな?
けれど、透は紫呉に対しても変わらずにチョコを用意してくれているどころか、優しい表情で「食べて下さると嬉しいです」と返す
あまりに綺麗すぎる透の在り方は自分の汚さを自覚させると共に、救いのようなものでも在るんじゃなかろうか?
あの汚部屋な高円寺が料理スキルを備えていたとは……
これまでも中野と仙狐さんの遣り取りにはお互いへの思い遣りや愛情を感じさせるものが数多く有ったのだけど、それは今回も同じ
忙しい日々を過ごす中野のためにグラタンを作った仙弧さん。高円寺から教わったやり方を守りつつ、そこに自分なりの隠し味を入れることを忘れない。プラスアルファをしたくなるのはグラタンを食べる中野への愛情の現れだね
それはカップラーメンに大量の砂糖を入れたシロにも通じる話。シロとしては高円寺に美味しい食事をして欲しいから良かれと思って砂糖を入れたんだろうね。……食べさせられる側は堪ったもんじゃないけど
愛情故に相手の為の行動に更にプラスアルファする構図はBパートも変わらない
暑苦しいスーツで毎日出勤する中野に少しでも涼しい想いをして欲しいと考える仙狐さんによる散髪。涼しい髪型にするだけでなく洗髪もしてくれる。中野への愛情溢れるその行為は中野を昇天させかけるほど
最後は冗談を交えつつも互いに感謝と楽しかった想いを伝えあう二人。本当にこの二人はとてもお似合いな二人だね