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作画レベル高めで、特にユエの表情に魅力的なものが多く、全体としては悪くなかったと思う。
でも、サソリモドキ戦の盛り上がらなさはなんなの……。原作はもっと盛り上がった印象があるんだけどなあ、と思いつつ原作を読み返す。決着の仕方が異なるくらいで、戦闘の流れはほぼ同じなのだが、受ける印象がだいぶ違う。
アニメ版はそもそも画面が暗くてよく見えない上に、原作を読んでいないと何をやっているのかがわかりづらい。サソリモドキ戦は、どうやって硬い外殻を突破してダメージを与えるかが最大の問題なのだが、硬さに手を焼いている感がやや弱い。
決着の仕方もなぜ原作と変えたのかよくわからない。原作では一発しか撃てなかった最上級魔法を、魔力を回復させた描写もなく続けて二発撃ったのは、最上級魔法の価値を下げていないか。トドメの差し方も、原作の方が全力を尽くしている感があった。
一番緊迫感を削いでいたのは、シーンに合っていない音楽だろうなあ。ユエが一発目の”蒼天”を撃つあたりとか、違和感MAX。今回は随所に首をひねるような音楽のつけ方をしたシーンがあった。



以降は気になった点。原作に思い入れがあるのでその分割り引いて読んでいただきたい、と一応お断りしておく。
オルクス大迷宮突入までを大きく端折ったのは、週1回30分ずつというTVアニメの放映形態に合わせて、ストーリーが大きく動くところをなるべく前に持ってこようとしたのだと推測する。
しかし、ねらいは理解できるが賛同はできないし、上手く改変できているとも思えない。まず、必要以上に時系列をいじっているのがよくない。受け手に強いる負担に見合う効果が見込めるのでもない限り、時系列は極力いじるべきではない。第1話はわかりにくさが増しているだけだと感じた。
わかりにくさという点では、第1話は全体的にそうで、ベヒモス戦とか、ハジメがあの状況でどう貢献していたのか、原作未読の方にわかるのだろうか、と心配になった。あと、ハジメが園部優花を助けるシーンがカットだったけど、補完はあるのだろうか……。
そして、一番まずい改変だと思うのは、トータスに召喚される前の地球での様子をほぼ丸ごとカットしていること。さすがに後々もうちょっと回想で描かれるとは思うけど……。
ハジメの望郷の念は、おそらく今回のアニメ化範囲外ではあるが、後々の展開で非常に重要なファクターとなる。変身する前のハジメがどういう人間だったのか、ハジメが帰還を願うのはどういう場所なのかは、それが何の変哲もない風景であったとしても、受け手の想像に任せるのではなく、絶対に具体的に描写しておく必要がある。そりゃあ1クールだけなら問題にはならないかもしれないけど。
今後もアクションシーンは多いし、原作は物量こそ強さみたいなところがあるので、映像化はたいへんだと思うが、次回以降も楽しみに待ちたい。



良い

先行上映会で第1,2話を視聴。原作小説はWeb版・書籍版(ともに外伝含む)を既読。自分が読んだ「小説家になろう」作品の中でも五指に入るくらいお気に入り。アニメ放映が一度延期になって制作スタッフ総入れ替えになったときは、「第1話を見て『アニメ版なんてなかった』ことにする」という事態も覚悟していたので、真っ当なアニメ版として完成したことに胸を撫で下ろすと同時に、スタッフのみなさんに感謝。
原作未読の方向けに書いておくと、原作は真正面からの手加減のない厨二病・俺TUEEE・ハーレム万歳なところこそが魅力なので、そういうのが苦手な方は速やかに視聴をやめることをオススメする。敵に100の力で倒されたら1000の力を用意してリベンジする、そんな作品。
キャスティングと音楽は文句なし。あのキャラってこんな声だったのか、という納得感がある。
作画も良好。今期も第1話から作画が怪しい作品が散見される状況なので、ほっとした。最初のアニメ化発表時とキャラデザインが変わって本当によかった……。
奈落攻略中のハジメの装備なんかは、原作が描写していない部分を上手く膨らませてくれていると思う。















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