『先輩がうざい後輩の話』と同じ制作会社でほぼ同じスタッフだったので期待していたが、キャラの魅力や話の面白さ盛り上がりを感じない。
前作と違って守られる側に全く魅力を感じられず、何故そこまで好意を持たれているのかの説得力が無いため、キャラに共感できず話に入り込むことが出来なかった。
原作者が元女性警官だったということで、経験者にしか描けないようなリアリティの有る話と、ユニークで魅力的なキャラの組み合わせが、いい感じにバランス取れていて面白かった。
元々原作漫画を読んでいたけど、ほぼ文句をつけるところがない素晴らしいアニメ化だった。
特にヒロインの喜怒哀楽の大きな表情や体全体で感情を表す仕草が凄く丁寧に描かれていて、制作スタッフの作品に対する愛情がこれでもかと言うぐらい伝わってきた。
良く出来ていたと思うし面白かったけど、情報量や登場人物が多い割に全体的に駆け足だったため、事前に史実を把握していないと話の流れや人物関係を追いにくいと感じた。
出来れば2クールで作って欲しかったと思う。
敵側に無能な人間ばかりを配置することにより、大した才能が有るわけでもなく殆ど運だけで成功している主人公を、相対的に有能そうに見せるというよくありがちなパターンのお話。
この手の政治・戦争モノは有能な指導者同士が才能を競うことによって話が面白くなるのだが、そういった要素は殆ど無かったのが残念。
序盤はテンションの高さと勢いの良さで凄く面白く感じたが
中盤以降勢いが失速し内容も同じパターンの繰り返しに見えてきたのが少し残念だった