・「あなたは死なないわ、私が守るもの」の真意→作戦遂行の覚悟と、情けないシンジの先に行く意思、そしてゲンドウへの想い
この言葉にはさまざまな意味がこめられていますよね。
ゲンドウのために作戦を遂行する覚悟はもちろん、情けなさを露呈したシンジに対して「仕方ないなー先輩だから守ってやるよ」的な気持ちもあると思います。
・ゲンドウを中心に動く物語→ゲンドウと同じ行動をするシンジと、シンジの笑顔にゲンドウを見る綾波
この作品はとことんゲンドウを中心に回っていますね。
少なくとも主要キャラであるシンジと綾波は、ゲンドウに影響され行動しています。
ゲンドウからの親離れもテーマに含まれるのか、気になりますね。
・難しいことはさておき、使徒との決戦に手に汗握る神回!
今回は作戦の立案から準備、決戦とすべてのテンポがよく手に汗握る展開でしたね。
このテンポのいいドラマがエヴァンゲリオンの良いところだと思うのですが、世間からはあまりそう認識されてないような。
・声を上げて泣いた最高のエピソード→手紙の意味、ヴァイオレットの隠していた気持ち、ラストのタイトルで号泣
もともと母親もののエピソードに弱いのですが、今回のこの話は完璧でした。
母が手紙を送る相手はかんたんに予想できましたが、なぜ時間がかかっているのかその意味を理解した時、思わず涙が。
その後もヴァイオレットの気持ちがわかって声をあげて泣き、ラストで明かされるサブタイトルで涙が止まらなくなる。
とにかく泣かされまくりの回でした。
・アンの子どもらしさがリアル→大人と子どもが同居するアンの想い
一見するととても子どもっぽいアン。
しかし母親の真実にはとっくに気づいているし、その後の生活のことも想像している。
アンという難しい少女を諸星すみれさんが熱演されていました。
・その後のアンの姿にも落涙→少女はかつての愛しい母と同じ母親へ
アンが成長していくシーンがよかったですね。
恋をして結婚し、子どもを授かる。
『描かれる少女の幸せが、古い昔の価値観だ!』なんて声もありそうですが、自分はこの展開に全肯定です。
アンが幸せになって笑顔を浮かべてくれていた、それだけで自分は大満足です。
・マンガ家ギャグと父の謎を追う二つの物語が同居するテクニカルな作品
ふたつの時間軸が交差する物語作りが実に巧みな作品でした。
ただふたつ別々の物語を書くのではなく、それぞれの話をしっかりテーマごとにリンクさせているのが、素直に『上手い』と思いました。
・久米田先生らしいキレキレのギャグ→作者のベテラン化もあり、マンガ家ネタがおもしろい!
もともと久米田先生はギャグマンガ家としてキレキレのセンスを持っていましたが、それがさらにレベルアップ!
いまの久米田先生だからこそ書けるマンガ家あるあるには、腹を抱えて笑いました。
過去作品のような暴走オチがなかった点も、作風にあっていてよかったです。
・手品は種明かしする前までがおもしろい→それがわかっていても引き込まれる謎パート
正直、謎パートは答えがわかってしまうと『なーんだ』となってしまう面が多少あります。
それでもこの作品の謎パートには視聴者を引っ張るだけの力がありました。(なんとなく浦沢直樹の作品を思い出したり)
それにマンガ家という主人公の仕事を象徴するような『あの悲劇』はたしかにインパクトありました。
種明かしのあとを想像してガッカリするより、目の前の最高におもしろい手品に全集中する――この作品にはそんな楽しみかたが似合うと思います。
・次回予告で語られた『隠し子と』はミスリード!→そんな展開を上回るおもしろさ!
まさか『隠し子と』をミスリードとして使い、予想の上を行く展開を見せてくれるとは!
記憶喪失ネタなんかは作中でツッコミを受けるとおりベタなんですが、それでもドキドキの展開でした。
・ジャンプというマンガに押しつぶされた可久士
すごく象徴的ですよね、このシーンを思いついた時点でこの作品は『勝ち』です。
しかもジャンプが崩れたのが『早バレするために本を抜いたやつがいるから』というのが、現代のマンガ事情を色濃く反映していて、これまたリアルです。
・最終回でヒロインが走るアニメは傑作!→『かくしごと』真の三つ目の意味は娘から父への『秘事』
けいおんやはなやまた、たまこまーけっとなどもそうでしたが、最終回でヒロインが走るアニメはいいですね。
爽やかだしドキドキ感もあって『ああ、最終回だな』という気分になれます。
カエルの子はカエルで、姫が抱いた作中三つ目の『かくしごと』がマンガ家になる夢のあたり、よく考えられたまとめかたでした。
・練習試合での無双→即他校との試合というテンポのよさ
この作品はとにかく物語が進むテンポが早くていいですよね。
一話目でじっくりみほのキャラを描いてから二話、三話とポンポン話が進んでいくのが気持ちいいです。
・戦車をデコる→現代的なカワイイのリアル
こういう女子高生らしさの描きかた、とても好きです。
それもただ可愛くデコるのではなく、各チームごとに個性が出ているのがいい。
大量のキャラを描くうえで、上手くチームの性質を書き分けています。
・みほによるチーム編成→各々適材適所へ=友達としてそれぞれの適正がわかった
みほのテーマは友達との友情を育むことですが、今回もその点がしっかり描かれていましたね。
戦車長として仲間たちを適材適所に振り分けるには、各々の性格がわかっていないとできません。
つまり振り分けができた=友達との友情が深まりそれぞれのことがわかってきた、ということでしょう。
・イジられキャラとしての魅力を発揮したひかげ
今までは小鞠のイジられっぷりが目立ってましたけれど、ここにきてひかげのイジり安さが表面化した回でした。
ひかげのイジり安さは以前から描かれてきましたが、ここにきてそれが開花したような印象です。
・最年少らしく、意外と体力のないれんげのリアルさ
夏場に歩き続けて、最初にれんげがバテるのがリアルですよね。
子どもは元気にはね回るけれど、その分消耗も早い。
こういうリアルさ大好きです。
・一期オープニングのエピソードを再現→蛍が川に飛び込む=れんげたちの『仲間』になるまで
東京の友達から手紙がきて、少し東京側へ想いを寄せる蛍。
しかし東京の子がしないようなことにチャレンジすることで、蛍が田舎の子になる=改めてれんげたちの仲間になる物語が描かれていました。
一期のオープニングで好きなシーンだったので、ここがちゃんとしたエピソードで描かれたのが嬉しかったです。
・子ども相手でも容赦ない人、ミサト
ミサトって気のいいお姉さんなイメージがありましたけど、意外と辛辣ですよね。
まだ子どもであるシンジ相手でも、大人と変わらない厳しさを見せることがある。
それについての良し悪しは、さらに物語が進んでから語ることになりそうです。
・綾波に嫉妬するシンジ→でも見ているのは綾波のほうではなく、ゲンドウ
シンジが見ているのはあくまでゲンドウのほうであり、これは親子の問題なんですよね。
たしかにレイというふしぎな少女に興味を持っているけれど、それもキッカケは『ゲンドウが関わった少女だから』ですし。
この作品って思っていた以上に父と息子の物語ですね。
・綾波は無感情なキャラじゃない→ゲンドウに淡い想いを寄せる思春期の少女
綾波=無感情キャラとして知られていますが、実際に見てみるとそんなこと全然ないですね。
自分のことを決死の覚悟で救ってくれたゲンドウに、淡い想いを寄せていますし。
わざわざゲンドウの壊れたメガネを宝物にするような、ちょっとした女々しさもある。
さらにゲンドウのことを侮辱されたら、怒りをあらわにして相手の頬を叩くような一面も。
リツコが評した『生きるのが不器用な少女』という言葉がピッタリ似合います。
・手紙をもらう嬉しさ→この作品だからこそ書けるテーマ
この作品の基本となるテーマですよね、手紙をもらう嬉しさって。
人に幸せを配るのですから、自動手記人形ってとてもいい職業です。
・その名にふさわしく→ギルベルトが残してくれたやさしい『命令』
ギルベルトからの命令を求め続けたヴァイオレット。
だからこそギルベルトの残したやさしい『命令』によって再起するわけですね。
ヴァイオレットの心の変化が巧みに描かれていました。
・罪を背負った過去は消せない→同時にヴァイオレットが自動手記人形として届けた幸せも消えない
ここのシーン、声優陣の演技が極まってましたね。
見ていてこっちまで泣きそうになります。
過去に関して受け取り方だけでこんな救いがあるなんて、本当にすばらしい話でした!
・最終回平気彼女→最終兵器彼女ネタだと気づいて爆笑!
あいかわらずこういうネタが上手いですね。
それだけに次回予告を見て、タイトルの『かくしごと』に『書く仕事』と『隠しごと』だけでなく『隠し子と』の意味があることに気づいた時は、やられた!となりました。
・姫のお誕生会という最高に幸せな時→しかしこのあと姫は……
ここまで最高のエピソードを見せた後に、現代編で暗い顔をした姫を見せる鬼畜さがすごいですね。
残り一話でどう解決させるのか、楽しみで仕方ありません。
・この物語に仕組まれた最終最大のかくしごとはなにか?
上記の通り『隠し子と』の爆弾がしかけられていたわけですが、かくしごとはまだありそうな予感です。
スタッフはこの作品のラストにどんなサプライズ(隠しごと)を見せてくれるのか?
期待です。
・新キャラの秋山殿のキャラが濃い!
とにかくキャラが濃くていい子ですね。
普段はおとなしいのに、戦車が絡むとパンツァーハイになる戦車オタクぶり。
戦車好きだけあって戦車道家元の娘であるみほのことを尊敬しているところもいいです。
まさにみほを称賛する『みほsugeee』キャラとも言えます。
・戦車の方向転換は操縦手の肩を蹴る!→いい感じのリアリティ
戦車道というぶっ飛び過ぎな設定。
そこに戦車のリアルを描くことで、見事にウソくささを相殺していますね。
『ちゃんと戦車の描写はリアルに描くよ!』という、制作側の決意表明を聞いたようでした。
・友達のいなかったみほが、今度は秋山殿と友達になる→みほの友達作りがひとつのテーマ?
第一話で沙織と華が初めての友達になってくれて、みほは大きく成長しました。
さらに今回、秋山殿と自分から友達になることで、みほはさらなる成長を遂げています。
この流れからみるに『みほの友達作り』も裏テーマのひとつなのかなと思いました。
・今回は吉田玲子脚本→小鞠イジりネタが少なくて安堵
正直小鞠をイジるネタに食傷気味だったので、吉田玲子女史が敢えてほかのネタで勝負してくれたのは嬉しかったですね。
実力に自信があるからこそ、定番ではなく新しいネタにチャレンジする。
その姿勢がすばらしいですね。
・夏海と蛍の珍しい組み合わせ→前半のホタル(人間)と仲よくなった
夏海と蛍という、今まで描かれなかった関係に踏み込んだのがよかったですね。
それもただの不仲ネタではなく、最終的にはより仲を深めて終わるところが実に良心的。
・花火騒動から森でのホタル観賞へ→後半のホタル(虫)と仲よくなった
今回はタイトルに二つの意味がこめられた、テクニカルな回でした。
ちゃんと二つの要素を両立し、話としてまとめる。
吉田玲子女史の実力にはうならされるものがあります。
・逃げ出した後に待っていたもの→叱責するミサトの顔が、シンジには影で見えていない=お互いの心が通じてない
黒服に連れられ帰還してからも、シンジは誰にも心をまだ開いていません。
それを表したのが、逆光により影でミサトの表情をわからなくする、あの演出でしょう。
とても圧迫感のある絵面であり、シンジの視点では常に周りの大人があんなふうに見えていることが示唆されていますね。
そりゃ心を閉ざすわけです。
・最初にシンジの心のベルを鳴らしたのはケンスケ! そこへトウジも加わり……。
『自分も母親がいない』と告白することで、最初にシンジの心を動かしたケンスケでした。
ケンスケのファンである自分としては嬉しいところ。
さらに駅での再会で、トウジもシンジに心を開きます。
黒服から逃れてトウジに謝ろうとしたのも、シンジが心を開いた証拠でしょう。
・シンジとミサトが見つめ合い、初めて心を通わせる→ハリネズミのハリが刺さらない距離でのコミュニケーション
ここでの考察しがいのある(またの名をわかりづらい)演出。
自分なりに解釈すると、今までシンジがミサトの顔を見ていなかったのは、上記の考察どおりです。
しかしこの場面でシンジはミサトの顔をまっすぐ、長時間に渡って見つめた=初めてミサトの心に向き合いました。
だからシンジは心を許し『ただいま』と言えたのです。
シンジにとって黒服に連れられネルフに帰還したあとも、ずっと家出が続いていたからこそ『ただいま』という言葉が心を開いた証になるのでしょう。
・ついに語られるヴァイオレットとギルベルトの過去→本当に武器だった少女
今のヴァイオレットを知っていると、かつて『武器』としてテキパキ人を殺していた姿に胸が苦しくなりますね。
ろくな教育すら受けられなかったヴァイオレット。
だからこそギルベルトの存在は大きかったんだなと、思い知らされた回でした。
・『少佐の瞳の色は美しいです』→まっすぐなアイラブユー
これほどすばらしいアイラブユーの言葉があっただろうか。
夏目漱石の『月がきれいですね』にならぶ名文句ですね。
こんなことあのヴァイオレットに言われたら、そりゃギルベルトも泣くというものです。
・ラブストーリーなのにキスどころかハグすらないところの吉田玲子らしさ
『たまこラブストーリー』でもそうでしたが、吉田玲子女史はラブストーリーを描いても、絶対に直接的な描写はしないんですよね。
キスどころか、ハグすらしない健全っぷり。
こういうところに脚本家としての性格が出ていると思います。
・マンガ家はギリギリまでネタを考える→週刊連載のプロらしい発言(ウソだけど)
バキシリーズやキン肉マンなんかを読んでいると、これを常々感じますね。
毎週ごとにギリギリまでをネタを煮詰め、最高のサプライズを読者に与える。
マンガ家って本当にすごい職業です。
・温泉回なのに女湯が一度も映らない→下ネタ作家が主人公なのにエロを一切入れない清々しさ
このあたりはやはり、物語のヒロインが姫(小学生にして娘)というところが大きいんでしょうね。
親子の物語だからこそ、エロは入れない。
昔はエロや下ネタばかり書いていた久米田先生も、変わったなぁと実感しました。
・ギャグ漫画家のアキレス腱→かくしごとはひとつじゃない
まさか他にもかくしごと(それも読者に対して)があったとは思わず、おどろきですね。
少しずつパズルのピースが集まりつつありますが、どう決着をつけるのか?
本当に続きが気になる作品です。
・いきなり登場人物を20人以上ぶちこむ狂気の脚本
スタッフの挑戦意欲を感じますね。
しかも各キャラが一秒ほどの登場シーンで、視聴者に早速強烈な印象を与えています。
『戦車道』のぶっ飛びぶりといい、これは恐ろしいアニメですね。
・一話目は主人公の登校風景で個性を見せる→けいおんでも見せた吉田玲子らしい手法
主人公が朝起きて学校に登校する。
普通は退屈すぎて絶対NGの始まりかたですが、そこは水島監督&吉田玲子女史。
所作のひとつひとつにキャラの個性『らしさ』を加えることで、みほがどんな人物かすぐにわかる名シーンに仕上げています。
・いわゆる『追放系』の物語→ラストで無双の片鱗を見せるみほ
早速戦車道家元の娘らしい才能の片鱗を見せていますね。
一話でも見せた友達のためなら勇気を出せるみほの性格が、どう物語に活きていくか?
期待です。
・もはや災難(不幸?)キャラになりつつある小鞠
小鞠がイジられる展開がすっかり定着しましたね。
ただスタッフが『小鞠をとりあえず不幸にしておけばおもしろい』と安易に考えてないか、少し不安な面も。
・水着が出ないプール回とはめずらしい→オチもおおらか
ほのぼのリラックスアニメだけあり、性的なサービスを敢えてしない選択が映えます。
オチも本当におおらかで、イヤラシさが一切ないところが安心できます。
・予定があって友達も遊べない時のもどかしさがリアル
こういうこと自分もあるなーっと、思わず納得。
こういう細かい生活あるあるもこの作品のいいところ。
・欲望に忠実な男、ケンスケ→自分が好きなタイプのオタク
こういう活発なタイプのオタクキャラ好きなんですよね。
特に『イリヤの空、UFOの夏』の水前寺みたいなキャラが大好物。
なのでケンスケにもいろいろ活躍を期待してしまいます。
・泣きながら使徒を刺すシンジ→命令を黙って聞く処世術
言われた命令を黙って聞いてはいるけれど、心の中では泣いている。
そんなシンジの心模様が戦闘シーンに現れていましたね。
見ていて悲痛な気持ちになる場面でした。
・最後まで鳴らない電話→シンジの心のベルを鳴らすのはだれか?
結局トウジは電話できなかったわけですが、シンジの心を初めて開くのはだれになるのでしょうね。
次回はシンジの逃避行回、成長に期待です。
・娘を失った作家→娘のリアルなやつれかたと、ヴァイオレットが見せた非現実的光景
この作品はアニメとしての見せかたを上手く工夫していますよね。
病に倒れた娘を敢えてリアルに描くことで、痛々しさを倍増。
逆にヴァイオレットが傘で飛ぶシーンは、アニメーションらしい非現実的な演出で魅せる。
このあたりの使い分けが匠の技で、本当に心を揺さぶられます。
・命の意味を知った仕事→自らが燃えていることに気づいたヴァイオレット
ついに自分の抱えた罪を、ヴァイオレットが自覚してしまいましたね。
心が育つうえで必要なエピソードとは言え、見ていて心が痛みます。
・タイトルの「 」の意味は?→ラストシーンのセリフだとすると、それは……
サブタイトルはすべてラストシーンでキャラクターが口にしたセリフだと考えると、今回サブタイトルが「 」なのは言葉にできない戸惑い。
ヴァイオレットの感情が混乱し、文字通り頭が真っ白になっているからこその『空白』かのかもしれません。
こういう視聴者に考えさせるサブタイトルの付け方、とても好きです(とても辛い内容ではあるけれど)。
・冒頭からいきなりかくしごとが増えた!→今年はウイルスの影響で特にパーティが……
今年の事情を考えると、パーティ中止ネタは切実ですね……。
はたして全国で何人のアシさんが泣いていることやら。
・十丸院の泣きかたがすごい→声優さんの本気
ここ、声優さんの表現力がすごいですよね。
さすが鬼滅の刃でも注目されている声優さんだけあって、圧巻です。
・可久士は『消えたマンガ家』じゃない→生存説?
今まで可久士は死亡したものだと思っていましたが、わずかながら生存している可能性が出てきましたね。
ただ仮に生きていても、姫とはもう暮らしていない様子なわけで……。
いったい可久士の身になにが起きたのか、気になります。
・イワシ流劇的ビフォーアフター→まさかのキャラが絡む新鮮さ
この作品のいいところに、一度出したキャラをそれだけで終わらせないところがありますね。
今回も意外なキャラが絡むことになり、新たな面を見ることができました。
・冬の日に鍋を囲い賭け事→そういえばハンチョウでもこんな光景が……
ハンチョウのエピソードで雪が降る中、知人の部屋でひたすらだらだらする話があるのですが、あれを思い出しました。
ハンチョウの中でも一番好きな話なので、今回のハクメイとミコチでも雰囲気の似た話が見れて大満足でした。
・と思ったら本当に賭博黙示録ハクメイな展開に!
まさかの本格的なイカサマ話が始まってビックリしました。
しかもわざわざていねいに伏線まではられていて、これは間違いなく『賭博黙示録ハクメイ』です。
新キャラの姉妹も印象的で好みでした。
・てるてる坊主の恐怖→怒涛の伏線回収に爆笑!
れんげがてるてる坊主の格好を始めた時から『これって知らない人が見たらホラーだな』と思ったら、しっかりそれを活かした展開に
スコップなどのアイテムを違和感なく配置した伏線回収には爆笑しました。
・命の儚さ→4話でれんげを泣かせるのが恒例に……
一期ではとつぜんの別れに涙したれんげ。
今回は命の儚さを知り涙することに。
このまま行くと三期の4話目でもこういうエピソードをぶっこんでくるんですかね……。
・夏海のファインプレイ→命は何度もくり返す
命の儚さだけで終わらず、ちゃんと命の連鎖を描いたところが好感持てますね。
夏海の行動は今までで一番のファインプレイでした。
・現実感のない病院の背景→シンジが死後の世界にいるというミスリード?
もしくはシンジから見た現状があまりに非日常過ぎて、現実なのに現実感がないことを背景として表現しているのかもしれませんね。
どちらにせよこういう背景で語る演出って好きです。
・世界から心を閉ざしまくるシンジ→そして父も
ゲンドウと対面すれば目をそらし、ひとりになるとイヤホンをつけて外の世界を遮断する。
徹底的にシンジは心を閉ざしていますね。
そしてシンジが目をそらした瞬間、ゲンドウの乗ったエレベーターのとびらが閉まる→心を閉ざしたという演出が効いてます。
やっぱりこの二人は似た者親子だなぁ。
・まさにビーストという名にふさわしい姿→暴走というエヴァの発明
『暴走』なんて言葉、エヴァ以外ではあまり聞かなかったですよね、昔は。
ほかにも元ネタはあるのかもしれませんが、このエヴァが描いた初号機の暴走は発明だったと思いますし、その後のエンタメ分野に大きな影響を残していますよね。
やはり暴走はロマンのひとつ、純粋にかっこいいです。
・自動手記人形の新たな仕事→状態の悪い本を書き写す仕事のおもしろさ
まさか自動手記人形に手紙の代筆以外にも仕事があるとは思いませんでした。
その仕事内容の興味深さにも引き込まれます。
・人が恋に落ちる瞬間を見てしまったby真山なリオンの顔
リオンがヴァイオレットに恋するシーンが実にいいですよね。
絵とアニメーションだけですべてを理解させる。
とてもアニメヂカラのあるシーンたと思います。
・初恋の終わりと旅立ち
ヴァイオレットに想い人がいることがわかり、一度は終わった初恋。
でも初恋が終わっても、ヴァイオレットという一個人への親愛の感情は変わらない。
いつかヴァイオレットとリオンが再会する場面を見たいですね。
・ご登録→後藤ロクの発想がすごい!
こういう言葉遊びが本当に上手い作品ですよね。
ロクって名前がとっても犬っぽいですし。
・かくしごとはいけない→刺さるブーメラン
可久士自身がかくしごとをしまくっているから、姫に注意ができない。
このブーメランの刺さりっぷりが実にいいですね。
作品のギミックがちゃんと活かされてます。
・義父の残した絵→可久士の憤り→だからこその姫の存在
義父と可久士のエピソードもいいですよね。
きっと両人の間で誤解があるだけで、実際にはたがいのことを心配し合ってる……と思うのですが、このあたりがどう描かれるのか気になりますね。
・こびとさんたちの歌と美食、お酒に彩られた楽しい日々
とにかく出てくる食べ物がどれもおいしそう!
アルコールに弱い自分でも『このお酒と料理は合うだろうなぁ』とついヨダレが出てしまうレベルです。
かなりレベルの高い飯テロアニメなので、深夜の観賞にはご注意を。
・時にシリアス展開があっても、すぐに救いが入る絶妙なストレス管理
ほのぼのした作風の中に、時々シリアスエピソードが出てくることも。
しかし作り手側のストレス管理が上手く、視聴者が我慢できる範囲でシリアス展開をやりつつ、その後すぐに救いを描いてくれます。
ほぼストレスなく気軽に見られるアニメとしても、大変優秀だと思います。
・最高のエンディングテーマ
このアニメで個人的に一番気に入っているのが、エンディングテーマ!
歌詞もかわいくてオシャレだし、曲も明るくずっと聞いていたくなります。
いっしょに流れる本編の補足エピソードも粒ぞろいなので、間違ってもエンディングを飛ばさないようにしましょう。
・『マキナタは帰ってくる場所だと思ってる』→この作品のテーマ
このエピソードを最終話に持ってきたワケがわかりますね。
視聴者も含めてみんなが帰ってきたくなる場所。
そんなすばらしいところとしてマキナタは描かれていたと思います。
・ぶっきらぼうなタヌキの優しさ
最初はフッカケてきたのに、ハクメイの話を聞くうちに情がわいてしまうタヌキの優しさがよかったですね。
こういう名前のないキャラにすら好感を持たせるのはさすがです。
・最高のエンディングテーマに乗せて、最高のエピローグ
各エピソードのキャラが再登場し、その後の姿を見せつつ話をまとめる。
最終回としては最高のシメかただったのではないでしょうか。
着飾った姿のセンがやはり美しかったです。
・兄ちゃんに甘える夏海がカワイイ!
ここの演技が本当にあざとくて、あまりのかわいさにもん絶しました。
やっぱり声優さんはすごい……。
・れんげのお姉ちゃんが眠いワケ
れんげが寝たあとも、ひとりで仕事をしていたお姉ちゃんの姿になんだか感動しました。
ちゃんとキャラの個性(この場合はいつも眠そうにしている)にちゃんと理由があると安心できますね。
・ゲームに見立てる勉強法は小学生ウケしそう
暗殺教室でも見たような光景ですね。
こういう子どもの興味をくすぐる勉強法、好きです。
・自分にとってはシンゴジラの監督→改めてエヴァを観る
今さらながらエヴァンゲリオンを初視聴。
庵野監督の作品というと、まともに見たのはシンゴジラ以来なので、とても期待しています。
やはり90年代育ちなら、一度はエヴァを見なきゃよね。
・冒頭で突然現れて消えたレイ→シンジがエヴァに乗る運命の分岐点だった?
あとのシーンでレイの負傷が判明しているので、冒頭で現れたレイはほぼ幻だったと言ってまちがいないでしょう。
あそこでレイを見て立ち止まらなかったら、シンジはわずかな差でミサトの救助が間に合わず、使徒の攻撃で死んでいたかもしれません。
あそこはまさに運命の分岐点だったのでは……ぞんな妄想をしてしまいました。
・シンジとゲンドウの似た者親子ぶり
コミュニケーションが下手で、皮肉屋で、人に対し殻を作ってる。
改めて見るとシンジとゲンドウって本当にそっくりですね。
以前シンジの実父○○説なるものを見ましたが、性格だけ見るとやはり近いのは○○よりゲンドウかもしれません。
・大人たちの勝手に振り回される子どもたち
ずっと会っていなかった父に呼び出され、いきなりロボットに乗れと言われ戦場に出される。
オマケに周りの大人たちは誰ひとりそれを止めようとしない。
危機的状況とは言え、エヴァの世界の大人は子どもに厳しいなと、つくづく思いました。
・数ヶ月経ち、成長したヴァイオレット!
まさかここまでラブレターを上手く書けるようになるとは!
それだけでなく、人の心をちゃんと察することができるようになり、ヴァイオレットの成長が感じられますね。
・着飾らない愛と着飾った愛、その両方に恵まれた姫
着飾らない王子の愛と、着飾った(宮廷女官としての顔を維持したままの)アルベルタの愛、その二つに恵まれた姫の存在が上手く描かれていました。
どのキャラにも好感が持てるいい話です。
・自然とこぼれたヴァイオレットの笑み→だからこそ過去の業が……
ついにヴァイオレットが軍人だった=敵国の兵士を殺していた事実に触れられましたね。
軍人だから当然のこととはいえ、これを乗り越えることがヴァイオレットにとっての大きな壁となるでしょう。
果たして道具と呼ばれ人殺しをさせられていた少女は、いま何を思うのか?
・犬とピアノ、引き継ぐもの→祖父は姫を通して娘のことしか見てない?
姫のお母さんが亡くなっているのはほぼ確定ですかね。(と見せかけて実は……という展開もまだあり得ますが)
祖父の姿が外側の車以外一切描かれないのも意味深。
・マンガ家の絵柄ネタ→まさか絶望先生のアニメ晩飯OPがネタにされるとは
そういえばアニメ版絶望先生はオープニングが独特な絵柄でかっこよかったですね。
あれは寄せてしまうのも仕方ないでしょう。
それをさらに自虐ネタにするあたりがさすがの久米田先生。
・六條先生の変化ともたらしたニュースとは?
ずいぶん雰囲気が変わった六條先生。
どうやら後藤家の事情にも絡んでいるようですが、どうオチをつけるのか期待ですね。