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とても良い

今期最も楽しみに見ていた一本。シリーズ通して演出がきっちり仕事をしていた作品、というのが自分の印象。
具体的には、動くべきところがちゃんと動いていた、というのが一つ。最近の深夜アニメは、アクションシーンであってもアップショットで全身の動きを見せなかったり、止め絵にカメラワークをつけただけだったり、「止まっていない」というだけのヘロヘロな動きだったりするのが当たり前だが、本作は十分にカメラを引いてカットを割らずにキレのある動きを見せるシーンが頻出。
第7話では、腕に飛びついて関節を極める柔道の技で主人公が相手を抑え込むという地味に手間がかかるシーンがあったが、全身が入る構図のワンカットでちゃんとそれっぽい動きになっていた。
最終話Aパートの戦闘シーンも、ロングショットを効果的に使いエフェクトにも枚数をかけて、魔法の威力のとんでもなさが映像から感じ取れるシーンになっていた。
細かいところでは、ワイプでの場面転換時に使用する素材が、シーンに合わせて変えてあったり。制作状況がよくないと、こういうところに一手間かけられないだろうな、と思ったり。
思わず見とれるような美麗な作画、ではないかもしれないが、演出の要求に十分に応える、シリーズ通して高いレベルで安定した作画だったと思う。
ストーリーがサクサク進むのも、無駄にストレスがたまらず見やすくてよかった。かといってストーリーが平坦というわけではなく的確な演出により起伏もちゃんとある。
作品としてトータルでとてもバランスが取れていて、素直に見て楽しめる娯楽作品。第二期も楽しみ。









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