酒井戸が何度も死にながら繰り返し、少しずつ真実へ近づいていく様はループもののようで、ゲームのようで面白い。犯人逮捕のため、被害者を救うため……結果は残念だったけれど、熱い展開だった。
被害者が救出されてハッピーエンドにならないのが、一筋縄ではいかない作品であることを感じさせた。
毎話、事件を解決しつつ、同時に大きな話の流れも進んでいく構成も好み。
弁当やお薬手帳を人質に取るアニメ初めて見たw
普段はいがみ合いながら、いざという時にはかみ合う、そういう展開は好きだなあ。
続きをやるならTVシリーズでやってほしかったと思っていたけど、劇場のスクリーンで圧倒的な映像を見せられては納得するしかなかった。音楽も素晴らしい。
確かにもう少しリコとプルシュカの交流を描いてほしかった気はする。3人の心情の変化もわかりづらい部分はあった。そのあたりはやはり、TVシリーズでやればじっくりと描くことができたのではないかと思う。
しかし最後、プルシュカの思いが形として残り、それが新たな道を開いたのはぐっと来た。プルシュカのいろいろなものを受け継いで、リコは進んでゆく……
アビスという場が、ボンドルドを狂気へと走らせたのかなあ、と思った。ほとんど感情を見せず、ずっと丁寧な言葉のままでせまってくる様子は恐怖しかなかった。森川さんすごい……。
これ以上ない、この作品らしい結末。
きっとまた会えるのだろうと思っていたけど、そういう流れか!と。
過去のエピソードがそのまま結末への伏線になるとはなあ。これはやられた。
ありえないぐらい慎重だけど、すごい勇者だった!