ひかりは本当に家族から大切にされていることがよく判る。腫れ物を扱うのでもなく、かと言って普通のことして扱うでもなく。苦労があることは認めつつそれを嫌な事ではなく微笑ましいトラブルかのように語るさまは小鳥遊家が本当に暖かい家庭であることが感じられる
父は仕事を辞めて家事専業、ひまりも小言を言いつつひかりの事を非常に気にかけている。以前鉄男はデミの性質とその人の個性を見なければ~みたいな事を言っていたけど、小鳥遊家ではそれをきちんと実行しているんだね
また、小鳥遊父も京子と話す際にきちんと目線を合わせていたシーンからも彼の人柄が読み取れるね。もしかして第一話のあの描写は父譲りの感覚だったのかな?
今回は鉄男はデミとは語りあうことはなかったけど、周囲の人間と話し合うことで見えてくるものも有る。そんな回だった
二階堂は兄弟子である島田を支えると共に迷いなく今島田が立つ場所に立つ自分をイメージしながら努力し続けているんだねぇ。でもそれ以上に零と同じリーグに入れたことが嬉しいのか
久し振りに幸田家の会話が描かれたけれど、養父はきっと零が賞金を幸田家に振り込み続ける本当の気持を理解しきれてはないのではと思った。養父は何度も香子が何を考えているかわからないと言うけれど、零に対しても同じではないだろうか?結局将棋を通してしか人を理解できないタイプなのかな
どうやら本作では河によって冷たい将棋の世界と暖かい暮らしある世界が分けられているように思う。そんな場所で香子と会話していたからかあかりたちと遭遇。この時、零と香子は橋の暗い影の中、あかりたちは暖かな陽の下と明確に分けられていたのが印象的。そんな両者を繋ぐのは心を込めて作ったお揚げ。将棋の世界に踏み込むのではなくお揚げを渡すことで気持ちや絆も渡そうとしているように感じられる。そしてそれは暖かい暮らしの中から登場した食べ物だから香子が気に入るのもある意味当たり前だよね
以前宗谷が登場した時は「神様の子ども」なんて大仰な二つ名だった。けれど今回は人間的でない、むしろ悪魔のように描かれている。この時点で視聴者は島田に肩入れするような状態になっているから、こんな描写をされれば嫌でも宗谷を恐ろしく感じてしまう構成に驚き
島田は無事故郷にたどり着けるんだろうか?
過去に明確な離別があった倫也、英梨々、詩羽が一緒にゲーム制作なんて無理なはずなのに、それでも制作を続けようとするのはもう一度絆を取り戻そうとしているからなのかな?
でもズレや仲違いを修正したのではなく、今は他所においているだけだから英梨々のアドバイスよりも倫也は自身の主義を通したり、詩羽のプロットは明確な理由なく塩漬けにされる。だから倫也がゲーム制作を続けるためにメンバーとの心の交流が必要になってくる
倫也と加藤のデートはまるでゲーム攻略かのよう。最適ルートの割り出しや店舗混雑状況の把握。間違いなく普通のデートではないんだろうけど、それでも二人とも楽しそうではある。こうして倫也はそもそもどうしてギャルゲーを作ろうと思ったのかっていう気持ちを思い出したんだろうね
わ、ここまで行動原理が理解しにくいキャラクターは珍しい。ガンダムに勝手に乗り込んだシーンでは何だかんだ言ってここでシャアを撃退して周囲から見直されるのかなと思ったら、前回自分を侮辱した軍警を仕返しするためだったという……。更にはティターンズ憎しから何処の誰とも知れぬ侵入者の味方になって開発機を持ち逃げしてしまうのは流石に続編モノの新主人公がすることじゃないって……
まあ、だからこそ前作主人公のアムロ・レイとの差別化が図れているとも言えるけど、果たしてこの自己中心的な人物を好きになれる日は来るのだろうか?
シャアに続きブライトもあっさりと再登場。が、他の元ホワイトベースの面々が登場しない辺りに時間が流れ連邦の状況は大きく変わったと嫌でも視聴者に認識させる。そもそもジオン討滅の一翼を担ったブライトを生意気に足蹴にする描写からも、ティターンズが悪者の側に置かれているのはよく判る。ただ、シャアが善の側にいるかと言えばガンダムを盗み出した行為からそんなことはあり得ず。
イマイチ主人公らしからぬカミーユを中心としてZガンダムではストーリーはどのように展開していくのだろうか?
今回の構成を見ていると茜と花火が同類であることがよく判る。茜と花火の行動を同時進行で描写していたのは二人の行動が同種である以上に花火の心情を茜が代弁していたというのも有るんだろうな
茜が鳴海に対して感じているようなことを、今回の花火は麦に対して感じたんだろうね
また花火が鳴海に対して求めていたのは父性だったのか。なら最初から麦が代替物になるのは不可能だったんじゃないかな?それどころか早苗相手でも満足できなくなる展開もありそうだ
麦は茜の本性を知っていたと言うけれど、それでも更に虜になってしまったというのはちょっと理解に苦しむ。芽衣に感じていたのと同じように弱い部分の有る女性に惚れやすいということ?芽衣が麦を拠り所としていたように、麦も茜を手に入れられないもどかしさから芽衣を拠り所としていたようだけど、久方ぶりの再会があまりに無感動的なのが悲しいね。これでチャラって……
トールは段々と家事が出来るように成り、小林も以前より人当たりが良くなり。そんな風に馴染んでいくトールに警鐘を送るファフニールだけど、そんな彼も滝谷の影響でゲームに夢中になっているのは面白い
目に見える変化もあれば、トールたちも本当はドラゴンだけど人間に擬態しているだけだからおかしな言動は変わらず。証明書は作るものと思っていたり、金塊で家を買えると思っていたり。
そんなトールが普段の小林を観察するために、人から見えない姿になることで小林の領域に入れるのも面白い。後半の手品の流れでも感じたけど、そこには人とドラゴンの断絶が有るんだろうなぁ。でも、それだけではなくてリコは益々カンナに夢中になっていくし、ファフニールも滝谷と仲良くゲーム。見えない断絶は有っても傍に居られないというわけではない
所長に止めを刺すのが見えない録音テープであったこと。暴言を耐えているように見えた小林も目に見えない反撃をしていたのはトールと同じ思いを抱いていたことが判る描写
原作信者からしたらとてもいいアニメだ
せっかく追い詰めた王子が憑魔化した上、死亡確認が出来なった状況はロゼの掲げる理念が破綻してしまった様を表しているよう。
ブラドの言葉が正解そのものだったのに、現在の風の骨がただの暗殺集団に成り下がってしまったのは、騙され殺されたことでブラドの理念が歪められてしまったんだろうね。誰かがやらなきゃと暗殺の意味と向き合うのを怖れているロゼは「理性を捨てている」状態だろうし、悪人を殺し続け弱者の救済を目指す現状は「届かない理想」に手を伸ばし続けているようなもの。前回デゼルが風の骨ではなくセキレイの羽を褒めたこと、今回ロゼはブラドの目的を果たすための傀儡と評したのはその辺りが関係してるのかな?
原因は穢れと断言するスレイがロゼの心に何処まで寄り添えているのかが判らないな。ただ、辛かっただろうと慰めたり、人を殺すことは良くないと言いつつロゼを嫌いにはなれないと正直な気持ちを伝えるのはスレイらしいなとも思ってしまう
先生の言葉が今回の話を全て物語ってるなぁ。「一人ではどーにもならん事でもさ。誰かと一緒に頑張ればクリアできる問題って結構あるんだ」「誰かに頼れ。でないと実は誰もお前にも頼れないんだ」
零はあかりたちのことを思い浮かべたけど、将棋もこの言葉が体現された世界であるように思う。今回登場した研究会は自由闊達に意見を述べ合い互いの力を研鑽していく場だし、通常の対局でも感想戦なんて他のスポーツやボードゲームでは中々見ないようなことをしている。これは一人では決して辿り着けない境地を求めた結果の形なんだろうね。
前回あれだけ後藤とやりあっていた島田も意地とか欲で戦っているのではなく、そこには地元の期待を背負っていることが今回判るわけで。モモと約束をして川本家を辞した零は、どんな顔で戻ることになるのかな?次回が楽しみだ
研究会であそこまで語気荒く自分の意見を述べる零を見ることになるとは予想してなかったなぁ。それを引きずって二階堂とともに水鳥の生態を調べる図は笑ってしまったが
雪は自身が雪女であること強烈に意識するようになってしまい、誰かに危害を加えるのではという懸念が有ったのか。だから必要以上に他者との接触を断っているように見えてしまう。でもその行動すら負い目に感じて……と負のスパライラル状態
そんな雪女の特殊な体質によって生じた問題の原因を高校進学に伴う引越しによる環境の激変という共感しやすい設定にし、解決策として原因を提示した上で些細なもの、人を傷つけるようなものじゃないと安心させ友達作りへと向かわせたのは、この作品が持つ穏やかさを象徴しているようで面白い
伝承はデミの体質の理解する手がかりかも知れないけど、それはやっぱりデミの事は判ったとしても雪達それぞれが抱えている悩みが判るわけではない。涙は必ずしも氷の粒になるわけではなくきちんと涙として流れることも有るように、相手と語り合ってみないと本質は見えてこない。
本作のテーマ性は本当に秀逸だと改めて感じた回でした
倫也がインタビュアーと知って机に足をぶつけてしまう程の動揺をしていたのに実際のインタビューでは微塵もそんな素振りを見せない詩羽。最後の質問にきちんと答えた上でサークルへの参加表明をしたのは町田に見られていない(と思っていた)からか。とんでもないツンデレですな。
倫也が望んだメンバーが揃いサークルが動き出すかと思った矢先に加藤が従兄弟とお出かけの話を突っ込んでくる本作の構成は面白い。倫也はしつこい程に抗議しているけど、そもそも加藤がこのサークルの中ですることが決まっていないし、ゲームの中でヒロインとなったとして現実に男性と接点を持ってはいけないなんて身勝手な要求に過ぎる。ただ、こういった抗議に怒るでも無く代わりに倫也と出かけることをあっさり承諾したりとよく判らない対応。この時スマホが横からアップになるのはどういう意味があるんだろう?
今回の茜を見ていると「恋は光」の宿木嬢を思い出すな。こっちの方が遥かに悪魔的だけど。
最初はほんの少しの衝動的なものだった感情が搾取される側には死んでも回りたくないという思いからどんどん歪んでいった印象。求められなきゃ意味がないと言いつつ相手が完全に自分に心酔してしまうと飽きてしまうという身勝手さ。本人は受動的と思っているかもしれないけど、行動は狩猟者のそれ。
早苗は遂に一線を越えてしまったのか。花火と早苗はお互いを求めてというより、ただ自分の中にある「どうしようもなさ」に負けてしまったように思える。
他にも鳴海の心情が初めて描かれたけど、あれは酷い(笑)。本作では登場人物の殆どがクズだけど、それは見ていてゾクゾク来るようなものであるのに対して鳴海の心情はマザコン純情ボーイかと突っ込みたくなるようなもの。麦も前回あっさりと心が折れているし本作の男性陣は女性陣に対しキャラが負けているね
カンナのために入学道具一式を購入してやる小林の優しさは天井知らずか。カンナって自分の子供でもないし小林って親になる覚悟が有ったわけでもないのにここまで出来るのは、小学生の列を羨ましそうに見ていたカンナの真意を理解したからかな。小林に気を遣ってキーホルダーを戻したカンナのために別の機会にキーホルダーを買ってあげる小林は本当に優しさにあふれている
皆と違うと排除されることも有る。これって悲しいけどどうしようもない真実だよね。これが「普通」の範囲で違うならまだ解決法は有るかもしれないけど、カンナはドラゴンだからなぁ。正体がバレた時のリスクは小林が言う以上に恐ろしい。でも学校に行くことを止めないのはやはりカンナの意思を尊重しているからか
マジやばくね?が流行るさまは単なるギャグ描写である以上にカンナがクラスにきちんと受け止められたことを表しているようで笑いながらほっこりできる
これまではあり得ない程の頑丈さを誇っていたガンダムやホワイトベースがあっさりと壊れていく描写に最終回だな~とは思うけど、やっぱり壊れ過ぎじゃない?あと駆け足感がヤバイ
アムロは本当の敵はザビ家の棟梁でそれを倒さねばと言っているのに、それが本来の目的であったはずのシャアはもうついでの事と切り捨てているのは、ニュータイプの発生やララァ・スンの死によって二人の関係性が大きく変わってしまったからか。それにしてもシャアはアムロのことを危険視して一度は殺そうとしたのに戦った後には同士として引き入れようとしたのは何故だろう?
そういや復讐者が最後の瞬間に相手に素顔を晒すのは定番ネタなんだろうか?
帰る場所がもうなくなっていたシャアは復讐に終わるしか無かったが、同じように故郷も家族もなくしていたはずのアムロは長い旅の間にホワイトベースが帰る場所になっていたんだなぁ
後から思えば今回の坂道のシーンってとても重要だったんだな。
前回倫也は加藤を無理やり誘い込んだわけだから、企画書を詰める段階で唐突に家族旅行に言ってしまうのは倫也からすれば当たり前だけど、加藤は切り上げて帰ってきたどころか英梨々達にプロデュースを依頼するほどの本気を見せつけた。一回目の坂道での邂逅で出会えたはずのヒロイン加藤恵を再現して、視聴者からすれば倫也の熱意なんて一時的なものじゃないの?と言いたくなる現状を「本気で夢を叶えようとしている所はどうしようもなく判る」と理解を示した。このシーンによって加藤も倫也も本気で同人ゲームを作り上げようとしていることが強烈に伝わってくる
電話口では「もう少し息苦しくて良かった」と呟いていた倫也。アレほど進まなかった企画書が1日で出来たのはあの加藤に対し息苦しくなるほどのときめきを感じたからだろうね。だからこそ英梨々達からすれば欲望が露骨過ぎて腹立たしくなってしまうわけだけど(笑)
ロゼは小さい頃から殺しをしていたと明かした後にデゼルが語るのはセキレイの羽をここまで大きくしたのは立派という言葉。暗殺集団の風の骨ではなく商人ギルドの名前を上げたのは何か理由があるのかな?デゼルなどは殺されても仕方ないやつはいると発言するけれどそれを認められないのが世界から穢を無くすために旅しているスレイ達な訳で。ロゼの出自が遂に明かされたことでスレイ達はロゼやデゼルとどう接していくことになるのかな?
「理想に手が届くと思ってしまった」とのロゼの言葉はブラドの失敗を指しているようだけど、それだけではなくコナン王子に顔を晒して反応を待った点にも現れているように思う。この動揺によってロゼは王子を一撃で殺し損ねてしまうどころか、スレイに姿を見られてしまうんだからねぇ…
零の出席日数ってそんなにヤバかったのか……。それでも背中を押してくれる先生はほんとにいい人だよ!零はまだ復活できていないようだけど、傍に居なくても見守ってくれている川本家や二階堂、小林先生がいるなら近いうち復活するのかな
島田と後藤の対局は緊迫感が凄い。前回あれだけ地道に努力する人と評価されていた島田が全身全力でぶつかりに行っていることがよく判る。次は絶対に負けないという島田の発言や後藤の態度、些細な事で勝ち負けをつけようとする姿勢からは二人がこの勝負にどれだけの想いを掛けているかがしつこいほどに伝わってくる
香子は相変わらず捉え方が難しい人物。零の布団に入ってきたシーンからは弱さを感じられるけど、彼女の内面に有るのはそれだけでないのはこれまでの話を見れば明らか。零が何だかんだ香子に強く当たれないのはこれ以上幸田家を壊したくないという以上に響子の弱さを見ているからだろうか?
相手のことが気に入らない、分かり合えない部分があったとしても語り合えば解消できる部分もあるよねという回。
早紀絵が鉄男に謝罪できたのは惚れた弱みだけでなく京子と語り合ったことで鉄男の魅力を再認識したからだし、陰口女子が雪に形だけでも謝れたのはデミであるひかりの話を聞き雪が他人を避けていた理由を聞いたからだし、鉄男に不信感を持っていたひまりは直接語り合うことでひかりの傍に居ても良い存在と認める。それがひかりのメールによってぶち壊されるのは何とも皮肉だけど(笑)
雪から相談されたことをひかりと京子に明かし、更には早紀絵も加わったことで本格的にそれぞれが悩みや日常などを語り合う場が本格始動した印象。ただ、最初のお願いがハグして欲しいだった点は素直に羨ましい
今回の話では徹底的に「理想」が破壊されてるなぁ。花火はなんでも理解し合える大切な友人であるはずの早苗から告白されてしまうし、早苗は麦と花火が好き合っているなら自身の気持ちを諦められるのにそれを許されない。モカはぽっと出の花火に王子様を取られたまま。そして最大の衝撃は茜の交際関係か。
本作って構図を見てしまえばお互いの好きな人に振り向いてもらえないから慰めあっていたらいつの間にか麦と花火は好き合うようになっていた、なんて展開を期待してしまう。けど茜が鳴海や花火の想いに気付きながらあの少年と付き合っているなら事態は大きく変わってくる。花火は鳴海と茜の間に入れないと思ったから麦と付き合っているけど、入る余地があるなら迷いはしないだろうね。「麦のこと好きになりたい」と理想を訴えた後であんな展開が有るんだもんなぁ……
一方で麦の方もかなり揺れてる。茜の衝撃を受け止められないだけでなく、あのベッドシーンでは花火を茜の代替としては見ていなかったような気がする。中学の先輩とも面倒な何かが有ったようだし、彼って女難タイプか?
由貴恵との確執があっさり解決されてしまいちょっと拍子抜け。それとも耀が由貴恵の嘘や裏切りを許したのは既に彼女が大人に成りつつ有ったということだろうか?由貴恵が荒木先輩の性癖を受け入れられなかったり赤ちゃん役を割り当てられたのは由貴恵の方はまだまだ大人になっていないという対比?
合宿中に水着を披露した時はプールが使えず温泉に入るというチグハグなことになったけど、今回は夏の海に来たのに結局は制服のまま。二人のピタリと嵌まらない曖昧な関係性を表しているのだろうか?だから5年を経過させて二人の関係性を料理人と管理栄養士に変化させることで改めての始まりということかな
フェチズムを感じられる描写は多かったけど、恋愛モノとして見たらちょっと物足りない終わり方かなぁ……
まさかの引っ越し回。小林の引っ越し基準が自分の静かな休日を護りたいではなくドラゴンが伸び伸びと出来る屋上が有る場所だったのは大きなポイント。トールとカンナの部屋も用意してあるけど、それは人の姿の為のものだからね
デスマを繰り返す小林にとっては家とは最大限くつろぐための場所であり、二人を受け入れたことで手狭になった部屋より大きなものを探したはずで。でも結局は風呂に全員集まってしまって「狭い狭い」と言う小林は何処か嬉しそうで見ていてほっこりしてしまう。「静か過ぎても嫌→迷惑ですか→それを性格に答えるのは難しい」との会話の流れがトールが来る前と変わった価値観を端的に表しているようで面白い
相変わらず作りが上手い。喫茶店での会話時は背景のモブ達をに強調することで加藤の発言が印象に残りにくくなっているし、英梨々達が参戦すればもはや会話の中心のはずなのに会話に参加することも無くなる
倫也の家に行けば一対一なのだから目立つかと思えばそんなことはなく、そこには強烈なキャラ性を持った安芸倫也(平然とヲタ部屋に女子を連れ込む、リアクションや服装に無理難題を要求などなど)が居るわけで。どこまでも加藤恵が目立つことはない。それどころか倫也の部屋に何の抵抗もなく踏み込んだり泊まりも容認するなどともすれば尻軽と見られかねないほどに意思が見えない
そんな彼女が明確に個性を発揮した点と言えば、倫也にキャラが死んでいると言われて目が死んだ時とギャルゲーをプレイして「馬鹿にしたものじゃない」と評した時でしょうか。倫也は後で怒るけれど、あの倫也の趣味に少しでも理解を示したのは彼女がかなりの寛容さを持っていることの証拠ではないかなと思えてしまう
メーヴィンが語ったように哲学などより自分に正直に生きること、自分がやりたいと思うことを信念を持って続けることが最も大事なんだろうね。スレイはこれまでずっと理想の導師の姿を目指して活動を続けていて、憑魔や穢れへ対処することを目的としていたけれどここに来て人と天族が共に暮らせる世界を作るという当初の目的に立ち返る。
アリーシャも相変わらず身内から狙われる身では有るけれど自分の信じた理想のために立ち上がり続ける。待ち伏せ中に背後から強襲されて多くの部下を失っても再び立ち上がるアリーシャは実際は強くないのは序盤の姿を見れば明らかだけど、スレイとの絆があるから諦めることなんて無いんだろうな
対してロゼとデゼルは俺のやりたいようにやるとか、自分の遣り方でやるしか無いと言うけれど、これは自分がやりたいことというよりも、これしか無いと無理に信じることでむしろ矛盾だらけの哲学に成り果てているような気がする。
自分にまともな恋愛は望めないと悲観していたり、生活行動に制限があったりと早紀絵は自身がサキュバスで有ることでかなり卑下しているみたい。だからって鉄男にあっさり惚れ過ぎじゃありませんか(笑)
鉄男は天然たらしとモノローグされたことに納得すると共にちょっと違和感。確かに京子も早紀絵も鉄男に割とあっさり惚れてしまったし、次回で雪ともフラグ成立しそうだけど、それならひかりはどうなんだろう?今回は質問にかこつけてさらっと無自覚セクハラされてたけど、関係が進展することも有るのかな?それとも前回の京子のように他の娘との間を取り持つ役割になるんだろうか?
ただ、今回の話で一番印象的だったのは諏訪部さんのセルフエコーなんだが。あれは卑怯だよ(笑)