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良い

モヒカン含む強面お兄さんたちが真々子に籠絡されていく様子は「まあそうなるだろうな」と判りきっていても腹を抱えたくなるくらい面白い光景
ベッド横でサービスしろと言われて性的なことをするでもなくマッサージでもなく、寝かしつけるとか真々子の行動はド天然過ぎるよ!

この作品で描かれるゲーム世界は子供が夢を叶えるべく冒険する世界ではなく、どちらかというと母親向けの世界観なのだけど、今回はその傾向がより顕著だったね
ギルドに仕掛けられた爆弾は爆発すること無く赤子をあやすようにして停止させられ、強面お兄さんによる真々子への強迫行為も子供をなだめるかのような行動で無力化されてしまう
他の母親たちと一緒にダンジョン攻略することになってもまるでピクニックに行くみたいで緊張感がない。それどころか窓を締める為とかとんでもない理由でワイズのMPが消費されていく
真人達は真っ当な冒険をしたくても、母親たちが何処から何処までも支配しているね

となると、気になってくるのがアマンテの存在かな?
彼女は何故か真々子を危険視していて真々子が作る母親空間にも巻き込まれない。混浴もしないし、爆弾も真っ当に爆発している
この世界にあまりに馴染めていないアマンテの存在は何を意味することになるのかな?



とても良い

夾の事情が語られると同時に透に見せてこなかった闇が露わになる回
師匠と再会した際の夾の表情がとても明るく珍しい。師匠に心を許した証か

幼少の頃の夾は兎に角孤独。猫憑きとして白眼視され母親の対応も夾の求めたものではなかった。愛情が込められたように見える言葉も夾からすれば自分を恐れ隠そうとする言動
対して師匠は猫憑きを祖父に持つ人間だから猫憑きの辛さを少し判る。夾を受け入れられる。師匠のもとに居る夾は欲しかった家族を手に入れたように見える

けれど、終盤の独白から判るように夾が望んだものは一緒に悩み一緒に生きてくれる者。これは相手だけでなく、夾自身にも返ってくる。猫憑きを知っている師匠の元に居たのでは夾は自身と向き合うことが出来ないまま。これでは「共生」は出来ない
だから、師匠は透に懸けようと思ったのかもしれない

透は草摩の外の人間でとても家庭的な空気を持っている。透が居る家は穏やかであっても、自分の本性を知らない人間が居る家は夾にとって不安定なもの。
隠し事を知られたくないと思っている限り夾は透と共生することは出来ない。だからこそ、師匠は荒療治に出たのだろうね

本当の姿を晒してからの夾の言葉は痛ましい。見られたと傷付き、受け入れられないと恐れ、自分の言葉で自身を痛めつけ更に透すら傷つける
その有り様は透だってすぐに受け入れられるものではないし、どうすれば良いかも判らない。夾に「消えろ」と言われた後一度は帰ろうとする。それは自分が居ることで夾を傷つけてしまうと思ったからかもしれない
でも、透は判らないままに再び近づいていく。怖いと言いつつ、一緒に暮らしていきたいからもっと判りたいと訴える
きっとその姿勢こそが夾の求めたものなのかもしれないと思えた。師匠では猫憑きの辛さが判ってしまう。慊人は夾の姿を受け入れず気持ち悪いと吐き捨てる。母は夾の気持ちを考えることが出来なかった

このような透を前にして夾も心が変わっていく。透を守りたいと思ってしまう。
透が夾と暮らしたいと思うように夾も透と暮らしたいと想うようになる。そこに夾が求めた「共生」が生まれる

どうやったって手に入らないと思っていた暖かさを手にした夾の心情がとても感動的に描かれていて、見ているこちらまで暖かな気持ちになるね



良い

良の清らかな期待の前では真実を言えなくなる桃が案外可愛らしい

間違いが裏返って逆に正しくなる構図が面白い
街中で変身するなんてありえないとシャミ子は拒絶するが、全力でシャミ子を鍛えようとする桃から逃げるためシャミ子街中だろうと変身した。正しく危機管理している
しおんは当初シャミ子にヤバげな改造を施そうとして桃にNGを食らうが、ご先祖の魔改造は許される。ご先祖は動けるようになるし、桃はご先祖の弱味を握れるようになるしで一挙両得の様相

シャミ子は自分が魔法少女と一緒にいると良が知れば失望すると懸念するけど、それを知った良は魔法少女を子分にしているのだと勘違いし更に尊敬されてしまう
そんな調子だから桃も隠し事をされるのはキツイと反対していたのに、良の笑顔を守るために嘘を付く羽目に(笑)

シャミ子からすれば良の解釈は間違ったもの。でも、桃は良の解釈こそ正しいのではないかと呟く
魔法少女と魔族は本来は敵対するもの。だというのにシャミ子と桃は今もこうして仲良くしている。
敵対関係が正しい筈が間違いに間違いが重なった結果、何だか正しい関係性のように思える。なら、シャミ子が桃の事を倒すためではなくもっと仲良くなるために知りたいと思うのだって今となっては正しいことなのだろうね
まあ、シャミ子の場合は桃に握られている弱味があまりに多すぎることがまず問題なのだけどね(笑)



良い

少し前の話で神と称された街雄が神職だったとかいうおもしろ展開。というか、初日の出前の神社にほぼ全裸のマッチョ共がたむろしている光景は衝撃的すぎますよ
いや、元日から公園で筋トレしてる女子高生というのも充分異様な光景だけどさ

それにしても首ってああいう方法で鍛えられるんだ。知らなかったな



とても良い

何もかもが凄すぎる……!

クローンを取り扱った作品で必ずと言っていい程扱われるのはオリジナルとの関係性や本人の命の価値であり、本作でもそれは同様

幼少の頃から王の肉体となると言われ育ったシャルス。それは外部的に命の価値を定められるだけでなく内部的にも存在の価値が定まってしまうもの。他に価値を持たないシャルスはその人生に疑問を持たない
でも違う価値観を持つセイラはシャルスに押し付けられた価値を良しとしない。弟のように可愛がり別の価値を与えようとする
セイラは自身のクローンに対しても別の価値を与えているね。セイラの行動により王女のクローンとして生まれた赤子は、アリエスとして生き母の愛を受け普通の少女として育ったのだから

変わり始めたシャルスはしかしセイラの死によって停滞してしまう。この時娘の死を悲しむ王とシャルスの想いは同じ。リンクしてしまう。
セイラの喪失、更にゲノム管理法の成立はシャルスに自分の命が無価値に過ぎないと思い知らせるものとなるわけだね

だからカナタの前でシャルスが語る言葉は本当の自分を持たない器の発言。でも、カナタは旅の中でシャルスに内面から来る価値を持ち始めていると知っている
カナタも親に押し付けられた人生から、先生に出会ったことで外部的な価値を得て、その後の遭難事件で自分の夢を定め内部的な価値を定めた人間。それによって親の呪縛から逃れている
そんなカナタだから今のシャルスに届けられる言葉があるのだろうね
カナタはセイラの死を悲しみそして仲間との旅を楽しんだのは他でもないシャルスだろうと叫ぶ。内部的な価値を認めさせようとする
でも認めたとしてもこれまでクローンとして生きてきたシャルスとそうでない皆の間には分厚い壁がある。だからこそ命さえ奪いかねない壁としてそびえる球体に一直線に進み、飛び越えたカナタの行動は目を見張るものがある

右腕を失ったカナタはかつての約束を引き合いに出しシャルスに役割を与える。それは外部的な価値でありシャルスが望んだ価値。
内部的な価値を認め外部的な価値を得たシャルス。オリジナルの呪縛から逃れたシャルスが望む在り方を伴ってカナタ達の本当の仲間となった、そんな素晴らしい瞬間の映像には心が震えてしまったよ



普通


良くない


良い

禰豆子が顔を反らす流れが原作から微妙に変更されていた点が印象に残る
原作では炭治郎の声を切っ掛けに家族と信念を思い出す形だったのが、アニメでは炭治郎の声を聞きつつも禰豆子が自分の意志でじっくり考えどう在りたいかを決める流れになっていたように思える
禰豆子はほぼ台詞が無い為に何を考えているか判りづらい人物だけど、このシーンでは覚悟と変化を強く感じさせる描写になっていたね

と、このようにして禰豆子の無害さを証明できたわけだけど、炭治郎の言葉は聞き届けられなかったし禰豆子は話せないままであり、自分達の証言が採用されたわけではなかった。結局はお館様の発言が全てを左右する
お館様が言うように実力の低い炭治郎ではその言葉にまだ説得力がない。大見えきった発言も柱に笑われてしまう。炭治郎の言葉に説得力があると思わせるには実力をつけて禰豆子と共に十二鬼月を倒すしかない
そうする事で炭治郎の言葉には人を納得させる力が宿るし、禰豆子が安全だと誰もが認めるようになるということだろうね

蝶屋敷で善逸・伊之助と再会した炭治郎。善逸の鬱陶しくて情けない喚きが聞けると戦いが終わったのだと感じられる(笑) ある意味これは善逸の言葉の力か(笑)
一方で伊之助は声どころか態度まで小さく。彼は彼で実力不足を痛感したから、自分の言葉に力を乗せることが出来ないでいる

最後に炭治郎は禰豆子に向けて幾つもの言葉を発する。それはもっと強くならなきゃという覚悟であったり、助けてくれた鱗滝への感謝であったり。何よりも禰豆子を人間に戻さなければという目的を改めて言葉にする
言葉にすることで力となる。まだまだ十二鬼月との戦いでは実力不足を感じさせられた炭治郎。これからの彼の成長の指針が定まるような回だったね

お館様は誰も居なくなった部屋で「何としてもお前を倒す」と鬼舞辻に向けて呟く。病気で満足に動けない彼が発する言葉には実力を超えた覚悟が備わっているように感じられた



良い

杞紗がはとりを「おじちゃん」呼びした点にちょっと衝撃。まあ、そうだよねあれだけ年が離れてれば仕方ないよね……

第一期もそろそろ終わりの段階であるためか、透や夾の支えについてフォーカスした回であるように思えた

透は赤点を取ってしまったけどその際には皆が慰めてくれるし、由希は追試対策を一緒にやろうと言ってくれた。また体調を崩した際には紅葉がバイトを変わってくれるし夾はおじやを作ってくれた
そんな状況を透は当初、申し訳ない情けないなんて項垂れる。透からすれば自分の不調は皆に迷惑を掛けていると思えてしまうのだろうね。また、調子が悪ければ思考もネガティブになってしまう悪循環に透は陥る
だけれど夾は透の現状を「調子が狂う」、由希は診察を受けた透に「元気になったら…」と言う。そこから読み取れるのは透が不調になって生じた穴を埋めようとしているのではなく、いつもの元気な透に少しでも早く戻って欲しいという願いが込められていると伝わってくる。
なら透も彼らの優しい想いに報いる為に元気になりたいと思えるようになる。まさしく好循環
透が彼らの支えとなり、彼らも透の支えになろうとする。そういった目に見える支えが描かれたAパートだった

一方で支えの構造があることは判るがそれがどのような支えか見えて来ないのがBパート
夾大好きな楽羅は偶に会いに来ては猛烈な勢いで夾を誘うけど、もっとペースを頻繁にして何故勢いを弱めないかは見えて来ない
高校生でありながら親戚の家で暮らしている由希と夾は本家からお金が口座に振り込まれているという。透には彼らの事情はやはり見えて来ない
草摩一族から嫌われている夾。彼からすれば普通は自分を避けて距離を置くという。ならそれでも関わり続ける楽羅の存在は何だかんだ夾の支えになっているように思える。でも夾には楽羅の態度の理由が見えて来ない。

そんな見えない支えの中にいる彼にとって見える支えである師匠の訪れは夾に何を齎すのかな?



良い

幽霊でシニア扱いで世界一の貴重品と言われた直後に忘れられてしまうシャミ先可哀相。でも成績優秀とは意外な能力を持っているのね

桃に認められたいシャミ子はパワーでも魔力でも勝てないから頭脳戦を挑むことに。
相手に認められたいというのは負けず嫌いな感情から来るものかもしれないけど、シャミ子の場合は桃と並び立ちたいとの感情が強いように思えた。でも、二人が持てる力を出し切って勝負できる機会ってそれほどないわけで
筋力では桃が圧勝、家事スキルならシャミ子の勝ち。二人がそれほど得意という訳ではない世界史のテストだから勝負が成立するわけだね。
勿論その為には正々堂々と戦わなければならない。一時はシャミ子もシャミ先の誘惑に負けてしまったけど、無事に自分の力だけで勝負できたね。今回は負けてしまったけど、このように桃と対等に勝負しようとするシャミ子というのも良いね

Bパートでミカンが桃に内緒でびっくりに慣れようとゾンビ映画を見たのもシャミ子と似たような理由か。ミカンも桃の期待に応えようと、そして桃に並び立てる人間になろうと努力している。
努力の方向性はともかくとして、自分から苦手なジャンルの映画を見ようとしたり、事前に人の居ない時間帯を調べたり、失神しつつも逃げずに最後まで鑑賞した。これは自分を成長させるための立派な努力
だというのに、その行動は桃からすれば「自分をハブって遊んでる」ようにしか見えないのは悲劇としか言いようがないけど(笑)



良い

ポージングが一種のトレーニングというのは目から鱗な知識。街雄が事ある毎にポージング取るのはそういう理由があったり……するんだろうか?

クリスマスを一緒に過ごす相手を見つけるために必死なひびき達。いつもと違うメンツが集まるからってあのシルバーマンジムで彼氏を探すのはどう考えても悪手だと思うんだ。
まあ、朱美だけは自分の望むタイプが筋肉マッチョだったから問題ないのだろうけど(笑)

そしてデートに街雄を誘った朱美。この二人の組み合わせなら色々と需要がマッチしているように見えるしお似合いのようにも思えるのだけど、恋愛的な意味での彼氏彼女にはなりそうにないなぁ(笑)



とても良い

先週に引き続き情報量が多すぎて多すぎて……
今回の話を見る限り、地球からアストラに移住した後に世界統一政府によって歴史の改竄が行われたのか?だとしても何故歴史の改竄を行う必要があったのだろう?そこがシャルスが裏切った理由に繋がってくるのかな?

地球とアストラが別の惑星と判った後に行われるのは歴史の摺り合わせ作業。異なる立場、背景を持つ者同士によるものであり、これをしない限りはお互いへの得体の知れぬ恐怖心は残ってしまう
視聴者は前回ラストの衝撃からポリーナの目線でこの摺り合わせ作業を見ているのだけど、やはりポリーナからも視聴者を驚かせる情報が齎されるのは面白いね
キューバ危機を契機に分裂する歴史、巨大隕石衝突が迫る中の惑星移住。どちらも視聴者にとっては呑み込みの難しい話であり、どちらが正しい歴史かなんて判断できない。摺り合わせは終わらず、真実も見えてこない。当然疑心暗鬼になってしまう
そういった意味ではアリエスが「もう止めませんか」と提案し、際限なく空気が悪くなる流れを変えたのは良い判断。これまでもB5班の空気を良い方向に変えてきたアリエスならではの発言だね

変わった空気の流れをキャプテンのカナタは尊重する。が、一人になれば改めて刺客の正体を考えるカナタ。最後の星を前にして船内の空気も明るいと言うのに、油断せずにいるのは偏にキャプテンとしての使命感かな。
その後、カナタは推理と真実を摺り合わせるためにアリエスの許を訪れるわけだけど、アリエスからすれば部屋に入れる入れないは別の意味での葛藤、摺り合わせとなるのはちょっと面白い
また、惑星に降りてからの肝心な想いの部分に触れるか触れないかというラブコメ的な攻防が行われるのも面白い。母に紹介すると言ったアリエスは一歩リードしていると見ることが出来るね(笑)

しかし、そんな和やかな空気でもあっても刺客は動き出すのか。キャプテンとして仲間を守る責務を負うカナタは罠を用意して刺客を炙り出したわけだね

シャルスは最初から自分がクローンと知っていたのか。となると、彼はB5班の中で絆を感じつつもクローンであるとの自覚を自分だけ持ったままだった点には一種の疎外感を感じていたりしなかったのだろうか?

次回はB5班が陥った事態と真実の摺り合わせがどのようにして行われるのかな?そしてまだ衝撃の事実が明かされそうで戦々恐々といった気分



普通

どうにも甘ちゃんな部分が抜けない紫音に再び変化が訪れる回

無人島でサバイバル中にスイーツが食べたいなんて言い出す紫音はいつものことなんだけど、サバイバル熟練者のほまれからしても自分達に糖分が足りてないことは明確。紫音の我儘をきっかけに蜂蜜を採ろうとする
ただ、そうすれば必然的にミツバチの大群に襲われるわけで。ほまれならまだしも、ミツバチの群れに飛び込んで巣を運び出すなんて並大抵の勇気で出来ることではない。
ここでほまれが飛び込んだのは勿論行動力と決断力があるからだけど、でも直前にはほまれ自身が蜂に刺されるリスクを語っていた。リスクを充分に理解しているほまれが飛び込み、刺されながらも巣を差し出したのに何もしないなんて流石にあり得ない。ほまれに応えた紫音の行動からは彼女の成長が見えたね

それは自信を付ける経験になるわけだから、彼女がこれまでしていなかった魚捕りに志願するのはある意味当たり前の経験。でも、初心者が魚捕りのことしか考えず動くなら、そりゃトラブルだって発生してしまう
離岸流の可能性を考慮しなかったのはほまれにしては珍しいミスだね

紫音が遭難ということは、次回は遂にあのシーンが描かれるのか……



普通


とても良い

さながらお館様という裁判長を前にしてどちらの言い分が正しいか証明する法廷バトルの様相で面白い
あと、ちょくちょく可愛らしいコメント付ける蜜璃も面白い

裁判じみた遣り取りの中で柱達は様々な言い分で炭治郎の証言を否定し禰豆子の危険性を説く
その中には鬼に取り憑かれているなどの酷い発言もあったが、大まかには隊律であったり彼らが知る鬼の常識から反論する
それはこれまで数多の鬼を倒し人の生き死にに関わってきた彼らからすれば正論そのもの

禰豆子の無害さを訴えたい炭治郎は禰豆子は人を食わないし傷付けない。鬼殺隊と同じく人を守る為に戦えるのだと言葉を尽くす
けれど炭治郎が訴えるものは柱に無い価値観だから響かない。彼らに善良な鬼と悪い鬼なんて判別基準は無い

硬直する事態を動かしたのは証人として登場した鱗滝の手紙だね。
彼は禰豆子が人を2年以上喰っていない証言を補強し、それでも禰豆子が人を喰えば腹を切ると誓った
それは不死川が反発したように誰かが殺されてからじゃ意味の無いもの。
しかし、鱗滝や冨岡が腹切りに名を連ねたことは禰豆子が人を襲わない証明の後押しになる。

それでも納得出来ない不死川は強硬策へ。次回は傷付いた禰豆子が血を前にして、それでも不死川を襲わずに居られるか。禰豆子自身の無罪を勝ち取れるか見物だね



とても良い

咲の在り方は特別なものであり、心の声が聞こえると吹聴していなくても周囲から浮いてしまう姿は小学生からすれば虐めの対象になってしまう。そこで咲が一時の感情から相手を攻撃してしまったものだから余計に事態は悪化する
まあ、あの状況で害意を抱くのは仕方ないのだけど、普通に拳を振り上げたのではなく見えない力によって相手を傷つけてしまえば周囲は見えないからこそ過剰に恐れてしまう。その恐怖を取り除くのは難しいし、咲もどうやって抑えれば良いのか戸惑う代物

咲が黒服ばかり着るようになったのは自身を罪人として扱うだけでなく、見えない脅威を見える黒服という異常によって示しているわけだね
だから、制服を黒く出来なかった中学ではわざわざ爪を黒くしている。

そういった意味では咲って心の声が聞こえる点や自罰行為によって性格が押し潰された面はありつつも、普通に心優しい女の子なんだよね
相手を傷つけても自分が罰せられないことに悩んだり、自分のせいで家族ごと引っ越さねばならないことに迷惑をかけていると感じたり。

そんな咲の前に表れたのは恵の願いが通じたかのような透とありさ。この二人が登場すると判っていても感動的な部分が有るね
他人への慈しみに溢れつつもどこか抜けている透と元不良のために周囲の空気から浮いているありさ。そんな二人だからこそ自分は異常なのだと訴えている咲が相手だろうと気にせず関わっていける。咲もそんな二人に安らぎを感じてしまうからもっと関わっていきたいと思ってしまう

ただ、その状況は咲が抱える問題を解決した訳ではないから、再び噂を提示されしかも二人に聞かれてしまえば咲は逃げるしか無い
ここで咲は再び自罰的になる。透と違う目線に立ち自分は人を殺せるのだと訴える。咲はそうやって自分を罰する
でも、透の「離れたくない」「大好きです」という想いは咲の自罰を飛び越えてぶつけられる。それを真正面から浴びてしまえば咲も内にある想いを無視できなくなる。更にありさの「お前は離れたいのかよ?」との後押しによって遂に罰とは関係無い自分の望みを発する
咲が自罰から脱し自分を許すきっかけとなった瞬間だね

こうして力の意味も黒服の意味も変わり、透達と親友となっていく咲の姿はとても感動的
フルバはどうしても草摩家の問題を中心に展開するのだけど、やはりこの三人組が仲良くしているシーンはとても好きなんだよなぁ



普通

やはりあの杖が問題の原因だったのか。メディだけでなくメディ母まであの杖によって人格に歪みが生じていたのは驚きではあったけど

元々は苦悩しつつも良い母親になりたいと思っていたメディ母。それが杖によってバランスが崩れ良い母親になりたいという思いが強調され、それがメディへの極端な押し付けとなってしまったと。それどころか自分が優れた存在になることが目的となり代わってしまったというわけだね
それはメディからすれば理不尽に過ぎる話

母親としては理想的な教育法をしていると思っていても、子供の側から見れば適切と思えない場合もある。それらは微妙なバランスで成り立っていて、真人・真々子のように真々子が慈しみ溢れる優しさで接していても、真人の側からすればすぐ目立つとか年を考えない格好をしているとか不満が噴出してしまう場合もある。
でも、真人・真々子親子がそれでも良好な親子関係を築けているのは言いたいことを言い合えているからなんだろうね
そういえばワイズ・ワイズ母も最後は思いの限りを罵倒のように言い合うことで関係が改善されていたっけ

同じように自分の想いを言えるようになり親子関係を修復したメディ親子はかといって一緒に旅をするわけでもなく。
ここでメディ母は自分の目的のためにログアウトする道を選ぶけど、その際にメディに貴方はどうしたいのかと訪ねているの点は印象的。メディが母の呪縛から解き放たれ、自分の意志で自分の進む道を選ぶ象徴的なシーンであるように思えた
そこから腹黒さ全開で真人にアタックするメディの様子には苦笑いするしか無かったけれど



とても良い

いやもう驚き要素が多過ぎて心臓がついて行けないよ……
ただ、親達によって自白めいたやり取りがあったお陰で遭難事件の裏事情についてはおおよそ固まったと見ていい感じかな

親が子供を育てる理由なんて幾通りもあるだろうけど、子供の側は無条件に自分は愛されていると思ってしまうもの。何か辛辣な扱いをされたとしても、自分に落ち度があったとか親は感情表現が薄いだけなんて思ってしまうこともある
それは一種の信心のようなものだね

今回密謀していた親達はそもそもカナタ達を子供だと思っていない。だから愛情を注ぐ必要性を感じない
でも子供の側は親だと思ってきたから簡単に割り切れるものではない。皆をフォローする様子やアリエスから目を逸らす様子から真実判明で一番ダメージ受けてるのってカナタなんじゃないかと思ってしまう
逆にダメージが少ないのは家族という呪縛から解き放たれていたシャルスやルカ、ウルガーだね

一方でまだ親を信じているのがアリエス。彼女は自分がクローンかもしれないという事実よりも、親から向けられた愛情によって母親と自分の間にある愛を信じると言う
カナタ達とは明らかに異なる信心を持つ彼女はB5班にどのような影響を齎すことになるのかな?

そして親を信じているアリエスはまだいいが、人は信じるものや拠り所が無いと生きるのは辛いもの
だからこそカナタ達は仲間であるB5班を無条件に信じられる家族としつつ、星に帰り着き戸籍を得るという拠り所を再定義するわけだね
その状況なら希望も持てる。ザックとキトリーで婚約会見なんてしてしまう。パーティは祝う項目が多すぎてタイトルが長くなってしまう

それがラストに明かされる真実によって崩れてしまう様は驚愕。ポリーナもそして視聴者もカナタ達は地球に帰るものだと無条件で信じていた。それがあのようにひっくり返ってしまった
これまでは親達がどこか得体の知れない者として映っていた。それが今度はカナタ達が得体の知れない者に思える展開は恐ろしいとしか言いようが無い



とても良い

あ、シュワルツなネッガーさんとは別人設定なのか。

街雄を追って日本にやってきたドゲちゃん。街雄の師匠だという彼も街雄と同じ系統か事ある毎に服を破り脱ぐタイプなのね。彼らが並んでいるだけで画面が暑苦しいことに……

ボディビル大会というあまりお目にかかる事の無い世界。それに伴って今回は見慣れぬ光景、耳慣れぬ言葉の多いこと多いこと。肉圧って何だ……
その傾向は作中人物にとっても同じだったのか、皆街雄のポーズダウンに驚く事に。神様見ちゃったか〜
世界大会を一瞬で制した街雄が一目置く世界最高峰が他に居るというのなら、それらは一体どれ程の肉圧を持っているのやら。……いやほんとに肉圧って何なの?

ここまで次元の違う凄みを見せ付けておきながら「仕事があるから」とドゲちゃんの誘いを断る街雄にはちょっと笑ってしまった



普通

冒頭の父親の台詞「知識によって腹を満たし前に進む力を得られる」に倣うようにサバイバル環境で活きる数多の知識が披露される。同時にほまれのファザコン具合もこれでもかと示される
そうだよね、よくよく考えてみれば極度のファザコンでもない限り実生活では絶対に活きないような奇妙奇天烈なサバイバル知識ばかり習熟させる父親に付いて何回も遭難したりとかしないよね。というか、トイレをしたくなったらズボンの中にすれば良いと断言する父を格好良いと言ってしまうほまれの感覚は絶対にずれている

ただ、父から学んだ知識や経験が今の明日香達を助けているわけで。世の中、一見役に立たないような知識がどこで役に立つかなんて案外判らないものです
それにしたって、幼い娘を砂漠やら湿地帯やら崖につれていく父親はやはり如何なものかと思ってしまうが



良い

前回、信長には情がないと考え裏切りに至った信勝が今回は情のない行動をする羽目になり、情より大義を優先しなければならなかった信長が部下に慕われる人間として描かれる皮肉

信勝は家族や部下など手の届く者の幸福を最優先に考えてしまいそれを守るためなら、手の届かぬ者を害すのも仕方ないと考えるタイプか
対して信長は領主として大局的に動く必要が有るため時には非情に見える決断をしなければならないが、その代わり領内に居る者を等しく守ろうとする

信勝の近くに居る者からすれば信勝こそ部下を考える人物に見える。しかし、いざ戦になれば刈り取り前の稲に手を出す行為を平然と許す領主としてありえない側面を見せてしまう。この時代で自領の稲を無理やり刈ってしまうって本当に悪手だよなぁ……
そういった諸々もあり信勝の戦いには大義が無くなっていく。信長の代わりに領主となる、といっても領主として相応しくない行動を取り、使う兵も金で雇った者ばかりとなれば信頼すら失っていく

対して信長の行動は恒興の支えもあり一貫しているね
陳情を述べてきた村に対して御触れを出して庇護下に有ると宣言し、そこに攻め入った信勝軍に対して迅速に対応、戦う際も自分が積極的に前線に出ている点は高評価となるか
また、恒興が「信長様の為に!」と明確なスローガンを掲げて戦うために軍の士気も高まる
そうなれば寡兵であっても敵兵を打ち破ることも出来る

この回だけで信長と信勝の格の違いが存分に描かれてしまった印象
最終的な信勝の扱いは母からの助命嘆願、家臣からの厳罰要求を受けて信長は「今回だけは赦してやってくれ」と頭を下げて頼む。これこそ信勝がずっと信長に望んでいた情となるわけだけど、人が変わってしまった信勝にとって生き恥を晒す時間が伸びただけとしかならず、津々木の毒牙が更に及ぶというのは悲しい話



とても良い

「そんなだから皆に嫌われるんですよ」「俺は嫌われてない」の遣り取りがあまりに面白すぎて(笑)

冒頭、累は雪の中に倒れ仰向けになる。普通なら雪の冷たさが辛い行為だが累は平気そう。冷たさが平気とはあの時点の累はぬくもりを全く持っていない、寒々しい境遇に身を置いているからだろうね
寒々しい想いでいるから親が傾ける愛情にも気付け無い。鬼になり累は更にぬくもりを失ってしまう。だから、子供の為に命をなげうった親の話を感動したなんて言ってしまい、それが親に求められる役割だなんて考えてしまう
累は子供である自分を守ってくれることを絆と考えていたようだけど、家族との描写を見る限り、累が求めた絆はぬくもりだよなぁ。だから、死に際の累が炭治郎達に手を伸ばしたのは二人が発するぬくもりを求めてのこと。
それを思えば、炭治郎が累の身体に手を伸ばしぬくもりを与えた描写は本当に素晴らしいね
多くの命を理不尽に奪った累を赦す者なんて誰も居ないが、それでも死に際に両親に会い「ごめんなさい」を言えたなら、それは一種の赦しであるように思えた描写だった

炭治郎は累の絆論を許せない為に刀を振るい首を斬ろうとしてきた。しかし、それは首を斬るまでの話。
勝負が決し悲しみの匂いを発する累には炭治郎は情けを見せる。それは鬼の妹を持つ炭治郎だからこそ向けられる優しさなのだろうね
それを否定する冨岡の言動は少し過剰。冨岡はこの少し前で炭治郎達を目指す累の身体を止めない。これは冨岡なりの情けなのだろうね。
だから、つい情けを見せてしまった自分を、同時に過剰な情けを見せる炭治郎を叱責する為に敢えて厳しい態度に出ているわけだね

Bパートで禰豆子を巡って描かれるのは第一話の焼き直しのようなもの
あの時、炭治郎は力が無く禰豆子に庇われる形で冨岡に認めてもらえた
今回は冨岡が炭治郎の代わりに禰豆子を庇う。しのぶに抜刀して対抗する。冨岡は竈門兄妹のいきさつを知っているから禰豆子を斬るのは間違いだと知っている。が、冨岡はあまりに寡黙だし話の論点もずれてるからしのぶを抑えるにはちょっと役者不足。しのぶを抑えるのは本部からの伝令となる。

伝令が届いた途端に取っ組み合いを止めた二人。それだけ伝令元の人物は柱から尊崇の念を抱かれているということになる。次回はそんな人物に対し炭治郎と禰豆子が旅の中で何を手にしたかが示される訳だね。



良い

毒電波の館って何だ……。無茶苦茶な夢だったけど、咲ならああいった黒魔術も遣りかねないと思えてしまう辺り恐ろしいね

好きな人や大切な人が居れば独占したいと思う人はいるが、それが叶わないなら遠くから見守る他無い。そんな想いをしている人が多数居ればプリユキなんてものも形成されてしまうのだろうね
そして規則によって身内の抜け駆けを禁止した彼女らからすれば、規則に関係なく由希と仲良く接する透は不快なもの。だからといって自分達も透のように由希と関わる勇気はないし、そうしたらプリユキから叩かれるのは目に見えている
ならば、自分の感情を守るために透をバッシングするのはある意味仕方ないのかもしれない

一方、今回判明するのは咲の不満感。彼女もプリユキの面々と同じように、透・ありさ・咲3人の時間に割り込むかのように透と仲良くする草摩の人達に思うところが無いわけじゃない
でも咲がプリユキと異なるのは、感情に任せ由希達に嫌がらせをしなかった点。そこにあるのは透への思い遣りだね。嫌がらせなんてしたら透が哀しむと知っているから何もしない
そして、相手に対し思い遣りの心を持っていれば、それは別の形で帰ってくる。今回のように透がバイトの時間を遅らせ家を訪ねてくるなんてことも有る。

思いも依らぬ形で咲の不満を解消してくれた透。このように感情を容易に揺さぶってくるというなら、確かに咲にとっての弱点は透になってしまうのだろうね。
あの親友三人組が揃う光景はやはり心が温かい気持ちになるんだよなぁ



良い

ゲーム世界にまで来て学園生活が始まったと思ったら今度は文化祭とは。本当に色々な面でフリーダムな作品だね

事前準備もなしに文化祭が始まる展開は唐突だね。積み重ねが無い。
そんな文化祭と同じくメディ母の対応も積み重ねが無い理不尽なものばかり

メディ母は真々子が模擬店をすると聞けば勝負と思い対抗するが、真々子はそんなつもりは無かったからピンと来ない
真々子の食事処が人気と見ればメディを脱がせ客寄せパンダにしようとする。それはカフェとしての積み重ねの無い行為だね
更にメディを使って真人を籠絡しようとするが恋人らしい積み重ね無き交際は虚しいだけ。真人には通じない

メディ母の無茶な遣り様は敗者のそれだけど、自分ではなくメディを負けさせているメディ母の中に敗北感は積み重ならない
自分には痛みが無いから、メディに無理強いをさせ続けてしまう。

対してメディの中には様々な感情が積み上げられていく。母を信じついて行こうとしたこれまでを裏切るような母の仕打ちに不満と共に本当の望みが顔を出す。
既にメディを何とかしたいとの想いを準備していた真人達は直ぐに応えたね
その後の腕を組む動作は友達としての関係性を始める為のもの

そんな明るい場所に向かって変化し始めたメディを邪魔するに留まらず首を掴み、自分本位な願望を露わにしたメディ母は本当に酷い……
積み重なり過ぎて遂に暴発したメディの闇。メディ母は母親としてこれに向き合う事は出来るのかな?



良い

饅頭怖いならぬ大福怖いに引っかかってしまうシャミ子可愛い

月4万円生活の呪いが解けたお祝いにたくさん買ったタイミングで冷蔵庫が駄目になるとか吉田家の不運っぷりはもう呪いとか関係なくなってきてる気が……
ただ、その余波によってシャミ子は桃に食材を届ける流れになったのだから結果的に良かったと見るべきか
他にもシャミ子は最近習っている料理を桃に食べさせようとしていたりと、二人のの距離はどんどん近づいていくね。今回はお決まりの「これで勝ったと思うなよ!」もなかったし、二人の仲はこれから更に縮まっていく流れか

苦手克服の為に頑張るシャミ子と桃がいじらしいね
シャミ子にとって最初の頃の桃は苦手な相手だった。夢に侵入する時も「調子が狂う」なんて言っていた。
けど、今は料理を届けに行くし、一緒にベンチに座って話もする。前回は脅迫気味だったけど、既に自分の意志で街を守る気でも居る。
シャミ子はいつの間にかちょっと苦手だった桃と友達のように接する術を身に着けていたんだね

桃は苦手な物なんて無いように見えるし「大福が~」なんて言い出した時はギャグにしか見えなかった。けど、姉が居た昔を思い出してしまうからと何年も食べていなかった苦手な物であるのは事実
だというのに桃が苦手な大福に向き合う気になったのは弱った自分のためにシャミ子が色々と頑張ってくれていることを知っているからなのだろうね。もしくは姉が居ない寂しさを埋めるような繋がりを見つけたからなのかな、なんて邪推もしてしまう

最後は二人並んで仲良く大福を実食。もう二人は親友のようにしか見えないね
……だとしても夜になっても巨大タイヤにシャミ子を縛り付ける桃はやはり怖いが



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