さみだれに稽古をつける半月はさみだれにとって強さの指標
働いて呑んだくれる氷雨は夕日にとって責任感の指標かな
半月と氷雨という大人が揃った事で、夕日やさみだれがこれから育っていく子供なのだと強調された形。でも二人はこれからの可能性を潰すつもりというね……
さみだれを超える強さを持ち、氷雨に惚れれば一直線にアタック。ヒーローを名乗るし、掌握領域に必殺技名を付けている。そんな半月も大人である事は違いない
そうした人物が相手だから、夕日の卑怯な手段が夕日の残酷さではなく子供っぽさを表す形となってしまうわけだ
だから夕日は少しずつ学んでいかなければならない。相棒に負わせた痛みや酒の味を
そうした意味では半月も夕日にとって良い師匠となるはずだけど、夕日が志すのは子供を見守る大人を裏切るかもしれない野望という後ろめたさ
大人と子供、その二軸が登場した事で本作の面白さが深掘りされれば良いのだけど……
不思議な生まれ方をしたアラス・ラムスの育て方や見守り方はとても現実的。いつか本物の親が現れるかもという点に関しても現実論片手にシニカルに真奥は受け止めているね
一方でそれは最悪の事態を考えている証拠でも有り。そういった点は真奥が元魔王な存在なのだと思い出させるね
恵美はアラス・ラムスの親代わりをしつつ、エンテ・イスラの話をしてしまうのはこの状況に対し、地に足が着いてない証拠かな?
ただ、それが大きな差となるのではなく、スタンスの違い程度で、他人から見ればしっかりと親が出来ているのは少し意外な印象
特に異変を見せたアラス・ラムスを抱え去る際の一言は立派
エンテ・イスラからの訪問客はアラス・ラムスがやはり普通の存在でないと突きつける
ここでファンタジー全振りになるのではなく、「リスクマネジメント」を口にする真奥はアラス・ラムスを現実的に守ろうとしているのだと感じられるね
でも、そこで「泊まってけ」ってどういう事なの……?
二人の超鈍感男が描かれる今回、おじさんもたかふみもあの状況で相手の想いに一切気付かないのは酷いの一言なんだけど、気付かない仕方がコメディ全振りなものだから気持ちよく見られるという
それでもおじさんのエルフへの対応はもう少し直して貰いたいものだけど(笑)
たかふみが藤宮に抱いているのは本当に友情なんだろうね。子供時代にあのような助けられ方をされればそりゃ印象が固定さちゃうよなぁ
でも藤宮の方は変わり、昔とは違う見た目になり違う想いを抱いていると。なのに決死の告白を「昔のままだ…」とか「昔と変わらず」は幾ら何でも酷すぎる(笑)
そしてたかふみを超える鈍感を発揮するおじさんが凄いし、あれだけ振り回されてもアタックを続けるエルフが健気……
部屋前の遣り取りから判るようにエルフはおじさんが望むなら関係を変えて良いと思っている。でも、不調に終われば関係が変わらないよう昨夜を伺わせない剣幕…
いや、本当に良い娘だよ……
もはや余計な言葉は要らないと言わんばかりに欲望に忠実な回だけど、一方で言葉を介さないと意思疎通は図れない
孤独から逃れる仲間を手にした事で露わになるのはミチオの世間知らずっぷり。でも、それはミチオがどのような人間か教える行為にもなるんだよね
まあ、ダブルベッドや古い肌着の意味を解さぬ気が利かない面もあったけども(笑)
それでも外套選びの質問や床に寝させず身体を丁寧に洗う行為からミチオの意思はロクサーヌに伝わったのかな
今は奴隷と主人の二人、それが迷宮攻略の中で相棒となっていくのかな?
引き続き絶叫応援するジルクニフに笑ってしまう。あれは卑怯だ(笑) 遂には膝も屈してしまうし
何もかも八方塞がりの状況に心が折れたのか
ただ彼が敗北を認めてしまうと、いよいよアインズに対抗しようと考えられる人間が居なくなる気がするけど、果たして……
アインズ単独行動が描かれる今回。話す相手はナザリックのようにアインズの言動を都合よく捉える者ばかりでないから言葉にどれだけ筋が通っているかが肝要となる
所々は誤魔化せてもアインズが望む国造りは誤魔化せない。だからこそアインズの真意が注目の的となる構図
武王と戦うアインズの姿には彼の誠実さが現れているし、武王の傑物さを立てる心意気も感じられる
だから未知の為に冒険者を求めるアインズの演説が説得力を持つわけだ。
一方で、あの局面でもアインズの言葉を誤解するジルクニフの哀れさも引き立つけど(笑)
船上試験が多様な方法でたった一人を見つける試験なら、体育祭は定められた方法で全員が参加するイベントになる感じかな
これまでは隠された攻略法を如何にして見つけ出すかだった。けれどあらゆる試験でその考え方が通ると考えるなら、それはそれで誤りと言えるか
そういう意味では体力バカっぽく描かれている須藤のリアクションこそ正しいとも言えるのかな?
報酬とかペナルティとか考えず如何に活躍出来るかにまっしぐらになる。それこそが体育祭を楽しむ鍵
でも、自分の事ばかりでは堀北のように周りと歩調が合わず孤独になる
今回も暗躍するらしい綾小路は堀北とクラスを結び付ける鍵を軽井沢を使って手にする感じか
示唆された裏切り者を抱えつつクラスの協調が求められるだろう体育祭。堀北と綾小路それぞれがこのイベントで何を得るかが見ものになるのかな
ユーレイになったベリィの新生活、現代社会を生きる視聴者にはこちらの方が親しみ易く、人間性が解放された生き方に思える
けど、ユーレイになったからこそ家族や友達との繋がりが失われてしまう点はベリィが生きる世界の難しさを感じさせる
依頼人として登場した男性はユニークだね。最初は探し人を娘と言うけど実際はアバター
アバターが戻れば、おどおどした仕草は消えてギャルのように
ギャップが有って笑える描写だけど、同時にこの島においてデコやアバターが有れば人生が変わるという点を改めて突きつけてくる
壊れたデコと正常なデコを持つベリィは2つの世界に跨る存在。だから見えるものが有る
ベリィはゼロ現象がアバターを消したと疑って両親の仕事場まで行くけど、真相は怪人ゼロ絡みの怪奇現象ではなくヒューマンエラー
人間の問題だったわけだ
今回の依頼はゼロ現象と関係なかったけど、その過程で島の裏が更に見えた
人間とユーレイが見えるベリィ、彼女にしか見えないものを介して島の真実に辿り着けるかもと思えるエピソードだったかな
長きに亘る祖父の呪縛、抜け出すため求めた魔王の命令。帰郷先でそれらは夕日を縛り付けないから、夕日は別の何かを行動原理としなければならない
今回の話は夕日が自身を縛る鎖から抜け出すエピソードだったと言えるのかな
夕日を縛り付けた祖父は夕日の知らない所で勝手に癒やされていた。鎖への怒りを向ける場所は無く、突如現れた土人形も敵う相手ではない
そんな夕日に新たな指針として与えられたのはまさかのキスの約束か。そりゃ、目に見えない鎖よりも現実的な報酬の方が良いだろうけども(笑)
祖父の呪縛からから抜け出せた夕日だからこそ、鎖に関係のない願いを口に出来る。
憎くて怖くて仕方なかった祖父の延命を願えた夕日は捻くれた自分から少しは成長できたのかな?
そして半月の登場は夕日とさみだれを更に成長させる機会となるのだろうか
非常に不可思議な存在のアラス・ラムスは真奥と恵美の子供というわけでもないのに、非常に現実的な扱いをしていたのは意外
幼児用品に夜泣き、そして何よりも育てる責任等に実直に向き合う真奥の姿には本当に驚かされたかも
幼子の世話は簡単ではないと判っている真奥や千穂に対して、真奥達と疑似家族な状況に心躍らせる恵美のギャップが印象的
千穂は真奥に想いを寄せつつアラス・ラムスを優先出来ている。お出かけに際し真奥が平服だったのに恵美は気合の入った格好。幼子が居る状況を誰を最優先で考えているかの違いが目についたかな
そういったややこしい背景が有りつつも、真奥が保護者として責任を取る覚悟を固め、木崎店長が父親の自覚を促している為に落ち着いた話運びになっているね
突然、子供が出来てラブコメ展開が加速するかと思いきや、この調子だと案外心温まるエピソードになったりするのかな?
オーク顔で無茶を繰り返して、助けられても酷い仕打ちで返すおじさんを許し続けるエルフは本当に懐が広いなぁ……。これが惚れた弱みという奴か
相手に弱みを見せたら突け入れられるけど見せないと突け入れてくれない。だからエルフはツンケンしつつ優しい。そういったジレンマを感じてしまうね
ていうか、おじさんは一度くらいガチの反省をした方が良いと思うよ、ほんと…。結界破ってエルフが尻拭いして、それを放置して逃げるとか……
エルフはおじさんに惚れた弱みとして、色々と差し出しているのに、弱みを見せまいとするおじさんはエルフの思いに全く気付かずスルー……
いや、それが面白いから良いんだけど本当に扱いが酷いね!
なのにネット社会では弱みを見せて登録者数確保とかおじさんのバランスが判らない…(笑)
藤宮にも禁断の魔法を使って懐柔しようとしたのは、大切な甥の為か…?
その優しさや弱さをさらけ出せる判断が出来ていればエルフとの関係も変わっただろうに……
今と全く違う昔の藤宮、人には見せられない姿もたかふみが受け容れてしまえばどうしようもない。友達扱いのたかふみを受け容れざるを得ない藤宮の悩みもある意味惚れた弱みといったところ
エルフ顔のおじさんに視聴者が惚れる中、怒髪天を衝くおじさんのギャップが凄まじい……(笑)
我欲の為に人を殺す。前に居た世界なら許されないそれ、異世界では盗賊相手なら許容される
その常識違いをこれまで何度も描いていただけ有って、ミチオの襲撃もそれほど嫌悪感は抱かないものになっているのは本作の特徴かもしれない
我欲の為に相手を害す、という意味ではお互い様だったのも一因かな
ミチオを案内した盗賊もバンダナの為にミチオを殺すつもりだった
殺るか殺られるか。どちらも同じ穴のムジナであるならミチオがどのような思惑でも非難される道理はないと言えるのかな
互いに同類なら迷うなど無駄。ミチオが言うように「案ずるより産むが易し」で行動有るのみ
そうすれば大金を積まねばならぬロクサーヌにも手が届く。これは常識の異なる世界における初の本格的な報酬と言えるのかも
ロクサーヌが加わった次回からは…色々な意味で本番ですね
喜劇、これはきっと喜劇…。そうとでも思わなければ流石にジルクニフが哀れ過ぎる……(笑)
武力でも知力でも国力でも勝てない敵にどう立ち向かうか。その手段が尽く潰される様は可哀想なんだけど、あまりに徹底的だから逆に笑えてくるという…
魔導国に振り回される帝国と法国、前回の王国もだけど強大なアインズを前に藁にも縋る思いでモモンに希望を見出そうとする。けど、裏を知る視聴者は逆転の目が無いと判る
当事者達は追い詰められる中で至極真剣にやっているだけに余計哀れに映ってしまう…
ジルクニフとアインズの心情が真反対だった闘技場のシーンは特に笑えてしまう
アインズは強者を求めてウッキウキでやってきたんだろうなぁ…(笑)
アンデッドに立ち向かう人類の奮闘を楽しむ本作。ここまで一方的だと何の希望も無くても「頑張れー!」となってしまうよ(笑)
前回までが嘘吐き探しなら、今回は見つけた嘘吐きをどう利用するか、という点に焦点が絞られていたのかな
衝撃的な綾小路の暗躍に見が引き付けられるけど、一之瀬も策士な一面が見え隠れしていたね
虐め現場を押さえる事で軽井沢の抱える嘘を突き崩した
ここで綾小路が軽井沢の協力を得られたのは自身の嘘を開示したから。軽井沢と同じようにクラスの皆から隠す一面が有ると教え、それが軽井沢よりも強い嘘であると示唆したから軽井沢を抱き込めたわけだ
一之瀬も面白い嘘を吐いているね
全員で携帯を見せあって仲良くゴール――。でも狙うのは裏切り者。「約束を守る」という嘘を吐く者を炙り出す為の嘘
これは自分の策を上手く進められたかに思えた綾小路の嘘の一端を炙り出すほど
軽井沢の嘘、綾小路の嘘、一之瀬の嘘。それらを上回ったのはまさかの龍園による策略
彼の豪語は果たして嘘か本当か。どちらにせよ、第2期も変わらずに楽しめると信じられるエピソードだったかな
島の裏側が明かされた今となってはデコは人々を欺く装置。デコが支配する島だからこそ、デコを付けていないユーレイ達が欺瞞を打ち壊す鍵となる構図は面白いね
デコで欺かれない彼らはデコに支配された者達を更に欺く事が出来る
それが最も現れたのは裁判シーンかな
デコは人を欺く物だからデコを使って裁判を欺けば良い。でも偽りだけで人は騙せない、真実が必要。欺瞞がハックのアリバイと怪人ゼロという真実によって補強されるわけだ
それは真実を求める場でありながら、ゲームかのよう
ただ、真実で補強しても偽りは偽りだからいつまでも人を騙せやしない。ベリィが時間を掛けて島の真実を知ったように
裁判ではデコの不調によって欺瞞は制限時間を迎えた。逃げる際にハックが思いついた急場凌ぎの欺瞞はいつまで島の支配者達を騙せるのかな?
さみだれに忠誠を誓った夕日。彼女の野望に己を拘束すると定義した夕日を拘束するもう一つの定義がちらほらと
捻くれた彼を知るにはこの鎖を理解しなければならない。でもさみだれは鎖の理解ではなく夕日の理解によって彼との触れ合いを深めているように思えるね
さみだれと食事を共にしていても、彼女の野望に身を浸していても思い出される呪いの言葉。苦痛と絶望によって刻み込まれたそれは一朝一夕では取り除けない
だから夕日が望むのは上書きだね。祖父の呪いをさみだれの命令で塗り潰そうとした
けど、さみだれは優しくて恐ろしいね。夕日の為に命令は使わずお願いを
だというのに平癒を命じ、別の場面では夕日の成長を信じても居る
鎖に囚われた夕日にとってさみだれの存在は自身を託す相手ではなく、成長させる依代となりそうだ
魔王なのにボロアパートで暮らしながらバーガーチェーンで働いている様がシュールで面白い本作。視聴者的に「どうしてこうなった」感の強い真奥の状態なんだけど、作中人物的にも「間違えた」扱いなのね
彼らの酷さを見るのは久しぶりなのに、変わらない酷さに安心してしまうね(笑)
魔界を統べる存在が今は夏の暑さに苦しみ、ネズミやゴキブリにビビり散らかす……
本当に見る影も無い真奥の有り様が勇者である恵美にも影響する不条理
強い縁で結ばれつつ嫌い合う仲の真奥と恵美、そんな二人を更に結びつける謎の赤子
「どうしてこうなった」が更に加速しそうな初回でしたよ
鑑賞している最中に何度も笑顔が溢れてしまう、そんな素晴らしい作品だったよ
本編においては学生故に金銭面での問題があった野クル部の活動。大人になった事でそういった制限から解放されたかと思いきや次に伸し掛かるのは時間や空間の問題
それぞれの時間や趣味を尊重しつつ遣りたい事が重なれば一緒にキャンプに行っていた面々も住む場所が異なり仕事も抱えれば簡単には会えない。序盤で「○年振り〜」なんて台詞が幾つもあったように距離は遠くなってしまう
まあ彼女等の場合SNSでの愉快な繋がりが有るから、離れ離れな印象も薄いのだけど
それでも一緒に居られる時間や空間の尊さには敵わない。そこで彼女等にもう一度一緒に居られる理由として与えられたのがキャンプ場開発ですか
子供時代は制限が有りつつも楽しめていた趣味。大人になったら拡張され更に楽しめる様に
あのキャンプ場開発はその拡張された趣味を思う存分に開放するようなもの。だからアイディアには自分の好きな要素を盛り込んでしまう
そこで素晴らしいのは自分達の楽しみを優先するのではなく、その楽しさを他者も共有できる形にしたり、仕事に活かす場面もあった点だね。だから野クル部以外も巻き込んでいく力が生まれる
本映画が多くの取材協力を得る形で制作されたように、劇中でのキャンプ場開発も大勢の人に助けられて形になっている
ただ、難しいのは協力を得ればその分だけ、思いも寄らない要素が入り込んでしまう点なのだろうけど…
5人で始めた開発が5人で収まらなくなってしまった。それは趣味の延長として始めたキャンプ場開発時間が仕事時間を圧迫しかねないものになってしまった面からも言える話
でも、仕事だって助け合いや人からの影響で好転したりする。なら趣味のキャンプ場だって同じこと
ここで5人が初期衝動を思い出すかのように、物語の序盤で起きたイベント、カレーラーメンや室内の不審者、喋る松ぼっくりなどを通して、やる気やコンセプトを持ち直すシーンは本当に良かったよ。本映画がTVシリーズで描かれた日々の延長線上にあるのだと実感できた
キャンプ場のコンセプトが『再生』なら本映画のコンセプトもきっと『再生』
仕事や成長によって一緒に趣味時間を取れなくなっていた5人が再び趣味時間・空間を共有するようになる物語。だから主目的のキャンプ場も異なる要素や様々な年代・家族が時間や空間を共有できる場所となっていくわけだ
キャンプを楽しみたいという趣味から始まったリン達の物語。それがああして大勢が楽しめる場所として結実し、再び5人が集結する理由と約束となった。それを思うと本当に心が温かくなりますよ!
いや、本当に良い作品を見れたね
本作はテンプレを外した異世界エピソードが面白いのは勿論のこと、おじさんによるジェネレーションギャップネタもなかなか好きだったり
けど視聴していると年代だけでない部分でもおじさんのズレが見えて来て、それが更に面白いという構図は堪りませんよ
RPGシナリオにおけるテンプレお遣いイベントをガン無視して竜を倒してしまうおじさんは歪み無い
テンプレを意に介さないのは揺るぎない強さを持っているから、なんだけどそれをメイベルに伝授してしまうのは流石に如何なものかと…
あの瞬間、悪い意味でメイベルの人生が救われてしまったよ(笑)
テンプレ外しはたかふみにも発動。おじさんの恋愛音痴を突っ込むたかふみも、見る人が見れば看破できる藤宮の態度を「100%ないよ」と断言するシーンは「ああ、この人もおじさんの血縁なんだなぁ」なんて思ってしまう(笑)
極めつけはたかふみの優先順位か
昔馴染みな女性とのルームシェアという人によっては脇目も振らず食いつく話題を前にしても、おじさんとの同居は当然と考えている彼は本当にどうかと(笑)
おじさんはエルフを翻弄し、タカフミは藤宮を翻弄する。異世界道中よりも彼らの方が厄介でないかと思えてしまう(笑)
原作で説明や分析がくどかった部分が改善されている…?
ロクサーヌ獲得に必要な金銭は全く積み上げられていないのだけど、判らない事だらけな世界でミチオが少しずつ世の中や自分のスキルを理解していく様子が丁寧に描かれていた印象
ミチオは異世界の住人としても冒険者としても初心者だけど、伝説級の武器が彼を上級者並の存在に変えている
そういった意味では武器に頼りっぱなしなんだけど、そもそも孤独を回避する為にロクサーヌを欲しているのだから、その中途に別の助けを求めるのは当たり前っちゃ当たり前か
それにしても冒頭のあのシーンってどういう意味なんだろう……?実は原作小説は途中までしか読んでないから全ての仲間が集まった辺りとかよく知らないんだよね…
前回が魔導国側の将来展望。今回は王国側の将来展望と暗躍なのだけれど、魔導国との国力差が有りすぎて勝負になってない…
力では敵わない。かといって知恵でも敵わない。なら人間達に出来るのは……といったエピソードか
既にアンデッド側にコテンパンにされているイビルアイやブレインは魔導王の恐ろしさを知っている。だから反逆の可能性を夢見ない
逆に何も知らないフィリップは上手く立ち回ればと恐れさえ抱かない。まあ、彼の場合はとんでもない人物に夢中になり正しい判断が出来なくなっている部分もあるようだけど
本当に上手い立ち回り、力量差を覆せないなら従属の他にない
元八本指のヒルマも王国王女のラナーもそれを弁えているから魔導国側に付く事が出来る
それにしてもヤバい奴とヤバい奴に繋がりが出来てますよ……。このコラボレーションには変な笑いが出そう…
優待者探しの試験、それは見方を変えれば高円寺や龍園が言うようにただの嘘吐き探し
一方で綾小路が指摘するように外見や会話だけじゃ誰が嘘を吐いているかなんて判らない。そこがこの試験の鍵であり軽井沢の嘘に繋がるポイントかな
今回目立っていたのは軽井沢なんだけど、他にも様々な嘘が仄めかされていたような
先生方の思わせぶりな発言、綾小路に突然抱きついた櫛田。また嘘とまで言えないものの、真実を突き止めたと主張する龍園や軽井沢を守りきらない平田も気になってしまう
そもそも主人公の綾小路が幾つもの嘘で正体を隠しているのも面白い構図
前回は何も語らなかった軽井沢だけど、今回は自分を「寄生虫」と言っていた。それは普段からは想像が付かない正体だけど、今回の町田への擦り寄りや平田への依存からそれが真実だと判る
見た目や言葉以上のものが真実を教える。ならあの虐め現場は綾小路にどのような真実を示唆したのだろうね
大人や社会が用意した正しい道ではなく、自力で見つけ出した秘密の通路にこそワクワクしてしまうし価値が有る。大人が大人の権力を使って子供を押し潰そうとしている時こそ反抗したくなる
そういった少年心に溢れているね
また怪人0等の秘密を探る筈が社会の闇へ繋がる真実を辿り始めてしまうのはかなり面白い構図
少年心の赴くまま大人や社会に反抗を始めるベリィ。ただ、そうした守られた空間から出るという事は保護を受けられないという意味であり
早速謎の人物に遭遇したベリィは更に何を見る事になるのかな?