かなり女の子が板に付いてきたまひろは同性となった女の子の良さが判るようになってきたお陰か女の子ならではのシーンに頻繁に遭遇するようになっているね
スカートから覗く生足への感性に男子っぽさを残すまひろだってタイツをしっかり装備してる。けど、たくし上げを見られる事への羞恥心だって持ち合わせる
他にも今回は女の子だからそこなシーンが幾つかあったね
長い髪を編み込んでいつもと違う雰囲気、かえでとみはりのアレなマッサージを間近で目撃するに留まらず自らも体験
バレンタインでは女子同士で楽しくチョコの交換会
男子だったらこうは行かないだろうね
みよに百合系を布教されるのは女の子だからなのか判断に困るけど、クレープを皆で食べさせ合うシーンには間違いなく女の子の可愛らしさが詰まってる
また、女の子の立場を用いて、みはりともチョコ交換が出来たシーンには癒される。あれはチョコの交換会という意味以上に家族愛に溢れる遣り取りだったな
ただ、女の子になると男の子と対立関係になるわけで
昔のまひろならアダルトコーナーへ潜り込む立場。でも女の子になった事で男子達を見咎める存在に
男子の稚拙な言い訳を寛容し、お詫びを渡そうとすれば勘違いされ
本人が思う以上に男の子から離れ女の子になっているまひろは言動がちぐはぐ過ぎて面白いね
原作だと『スリーピング・マーダー』と第される音無会長が発端の問答、その名に恥じない眠れる殺人計画が次々と眠りから覚める様子は緊張感を覚えるもの
だからこそ、その事態を誘発する琴子の思惑が気になってしまう
巨額の遺産を巡る殺人事件の謎解き、通常のミステリなら親族同士の争いが勃発しそうなそれに琴子は談合を提案してしまうんだねぇ
可怪しな点は関係者がその方針を早々に受け入れる点。思惑が入り乱れ着地点を失いそうなものなのに、丸く収まる
それは関係者が自分の思惑を眠らせたままだから
火遊びをするかの如く関係者の神経を苛立たせる琴子はもはや悪魔そのもの
でもここでは審判者だから、彼女の言葉によって隠された殺人が顔を出す
本来ならそれで蟠りが消える。けど、琴子が望むのは存在しない殺人計画の告解。それは何を目覚めさせてしまうのだろうね
もう何もかもが甘々過ぎて……
周の好みに応えようと、お出掛けや服、プレゼントを駆使する真昼の行動はとても露骨
双方が相手の想いを欠片も察してない訳ではないのだろうけど、肝心の部分に踏み込めない二人の臆病さが奇跡的な甘々を維持させているね
門脇が指摘するように真昼が周にだけ許しているものは数多い。触れるを許し共に在るを許している
一方で周も真昼を許している。猫カフェという願望を話し、彼女に何度も触れ、家に帰れば彼女が居る日常を当たり前に感じている
そもそも当たり前のように手を繋ぐ様子には互いの信頼がこれでもかと溢れている
何処からどう見ても恋人。でも当事者はその答えを否定する。求めているのは他者による定義ではなく自分達での答えかな
真昼を押し倒しておきながら、最低な男に成らない為に自制した周は正しいのか正しくないのか
いい加減答えを出して欲しいような、このまま甘々空間を味わいたいような…
「スタンド使いは互いに引かれ合う」と言うなら、プッチの気配を感じ宇宙センターを目指すのはその象徴的行動。徐倫はプッチに引力を感じている
なら、引力とは別の重力を発生させ徐倫を拒もうとするプッチはジョジョシリーズの伝統に背く行動を採っているとも受け取れるのかな
今の徐倫はプッチへの引力を感じつつも父親の助けも求めている。それはプッチという力を制御できる自信が無い事に加え、これまで感じていたウェザーの引力を失ってしまったから
…とすればアナスイの想いを欠片も感じなかったのは彼では徐倫が求める力に成れないとの意味?指輪を投げ捨てられたと知った瞬間のアナスイは悲惨過ぎてちょっと失笑してしまったよ
ウェザーを失ったばかりというのに、エルメェスとも離れ離れになってしまった。徐倫が感じる引力が更に減った状況、それでもプッチという全ての力の発生源を目指し重力に逆らって登り始めた徐倫はやはり主人公然としているね
重力で拒んでも徐倫が近づいて来るなら更なる力で排除するのみ。ここに来てラスボスとしての姿を現したプッチとのバトルがどのようなものになるのか楽しみですよ
合宿とかお金の掛かりそうなイベントをやる際にお金持ちキャラが居ると便利だよねと思いつつ、ユニットの方向性が大きく異なる二者が一つ所に泊まる事で意外なユニゾンを見せる
そういった変化への予兆を感じさせたね
プロとして集ったフォトンメイデン、同好の士として結成されたリリカルリリィ。結成理由も活動方針も異なるから互いに学ぶ事が有るし、相手の遣り方習得に難儀する
でもそれはあくまでも相手と同じ事をしようとするからで。相手の良さを吸収するだけなら幾らでも出来る
ユニットとしての違いは有っても、メンバーである彼女らはやはり普通の女の子としての一面も持っていると判るのは良いね
フォトンだからとかリリリリだからとかではなくて、一人ひとりに違いや好き嫌い、苦手得意が有る
それらが見えるのも合宿として皆がミックスされたから
だから咲姫が美夢に自身の悩みを打ち明け、彼女らの遣り方にヒントを見出そうとしたのも相手との違いを知ったから
でも美夢との会話はむしろ自分の色を知るものになったような
また、リリリリもフォトンから刺激を貰ったのは今後の活動に大いに役立ちそうだ
まさか今から《愛娘》編をやるとは……。色々と予想外な
『奈落人形』奪還も結局はクラウスの尽力がほぼ全てだったし、クラウスとグレーテ達の実力差は歴然。だから彼が少女達に頼れないと思うのは当然
でもその状況のままならチームと呼べないわけで
だとすれば、クラウスへの思慕を元に彼を追い詰める一歩手前まで行ったグレーテは自分達がいつまでも成長しない人間ではないと証明したようなもの
また、クラウスが隠していた疲労感を見抜いたのもお手柄と言えるか
クラウスが見抜けなかった諸々を見抜いたグレーテはクラウスに足りないものを補いうる存在と言える
自分に無いものを補い合う、それこそチームと呼べるもの
彼女の真価を理解し「力を貸してくれ」とクラウスが言えたのもある意味で彼の成長。ここから本当の『灯』が始まっていくのかな
クリスマスにお正月、大勢の人にとって当たり前に訪れる定例イベント
でもまひろが引き籠もっていた間はそうでは無いかもしれなくて
この回で描かれたイベント中の交流はまひろが女体化してから手にした変化や繋がりの象徴だったのかも
みはりのデートを見張る為にもみじを呼び出すまひろ。それはいつの間にかまひろともみじのデート模様に
更にみはり達も加わってクリスマスを満喫する様子からは特別な日を信頼する友人達と心の底から楽しんでいるのだと伝わってくるね
初詣も似た形
クリスマスの集いに加えて学校の友達も混ざり特別感を味わう中ではよく知る人の知らない姿も見る事に
それは確固たる人間関係を礎にした上での特別な日だから見えてくるものなんだろうな
写真撮影の際にまひろは自分の姿を映す。以前にも鏡を通して自身の変化を見ていたことを思えば、それはまひろにとって一年の節目という特別な機会において、自分が何が終わって何が始まったか再確認する行為だったのかもしれないね
作中何度か言及された「折角だし」という言葉。それは人との縁が存在するから思いつく発想。今のまひろはそんな集まりの中にいる
だとすればまひろが初詣で5円を投じて何をお祈りしたかが見えてくる
この作品は穏やかな情景の中にしっかりした感情表現を籠めてくれるから本当に楽しめる良い作品だよ
新事件の導入部となる今回は簡単なあらましだけ
普通の殺人事件モノなら、探偵が出向いた場所で事件が起きる段取りが最初にあるのだろうけど、既に存在する真実を虚構に塗り替えるを使命とする琴子にその法則は当てはまらない
世に刻みつけられた事象を誤魔化すのだから難儀以外の何物でもない
探偵に通常求められるのは真相の究明。けれど今回は探偵も依頼人も真相を知っている。求められるのは虚構の構築
妖狐による殺人を人による殺人に塗り替えるなんて只事ではないというのに…
今回も琴子がどのような手管を見せてくれるのか楽しみで仕方ないね
前回のEPでただのお隣さん以上の繋がりを手にした周と真昼。心の距離が近づいたからこそ、以前よりも自分たちの関係が他者にバレる事に警戒するし、家での距離と学校での距離の違いにもやもやする
それら全ては自分達の関係が特別であるとの認識から来てるんだろうけど、二人は何処まで自覚しているのかな
貸し借りと相手への気遣いから始まった二人の関係、ここに来て距離も遣り取りもバグったものばかりに
髪を撫でる為に膝枕、お返しにぬいぐるみ、更にお返しでプリン…
多すぎる相手への接触はそれだけ相手との距離を感じていない証であり
そんな空間を家で形成できてしまうから、形成できない学校空間に不満を抱く
でも、真の意味で家と学校で距離を変えられるわけがなくて。特に二人の秘密を知る樹達が居るなら尚更
調理実習は同じ班。一緒に家事なんていつも家でやっている行為だから自然と雰囲気もそれに近くなる
千歳の「新婚さん…」とのコメントは何よりも二人の正体を示している
その真価を発揮するシーンが真昼を庇って抱き止めた場面か
咄嗟に守れたのは彼女の安否を常に気にしているから。また、大事にしているから注意の言葉もキツくなる
肩に掛けた掌以上に周の気持ちもを感じられたよ
それにしても、今回いつにも増してボディタッチ多くない?それとも前々からこうだったっけ…?
ウェザーはプッチに記憶を取られ本来の自分では無くなっていた。なら記憶を取り戻した今の彼は本来の彼だったかと言えば、そんな事はなく
そもそも運命に呪われ、ペルラを失った時から本当の彼は死んでいたのかもしれない。だからアナスイの前に居たのはたった1つの目的の為にこの世に留まった亡霊だったのかもしれない
アナスイに自分を殺させる結末を望むウェザー。そういった意味では彼は未来を手にしようとしているのではなく、終わりを手にしようとしている
ウェザーにすれば、同じようにペルラを失ったプッチも終わった筈の存在。なのに自分を踏み台にして天国へ至ろうとしている
それは到底看過できる未来でも終わりでもない
プッチを追い詰める血の槍は彼が見るのを辞めてしまった過去の象徴。視覚の話ではないから、アナスイの視野を借りても見落としてしまう
それはウェザーが見たくもないものを見続けた成果であり、アナスイがウェザーが持つ心の底からの復讐心をきちんと見たから生まれた逆襲の道
ただ、やはり二人を分けるのは運命なんだな……
状況はウェザーの勝利でほぼ決して居た。なのに徐倫がウェザーを助けようとした行為が運命の悪戯によって状況を彼の敗北へ変えてしまった
ウェザーが至ってしまった不本意な終わり。それでも彼が仮初であっても手にしていた「生きている時間」をくれた徐倫に最後の希望を託して終わる展開は彼の存在の重要さを何よりも感じてしまったよ
先週のライブは実際に起った事だったのか…。それはそれで何が現実で何が虚実か判らなくなるような……
ハピアラが見せた新しい色を気にする咲姫。これは第一期にも見られたね。フォトンは自分達で結成したユニットではないからこそ外部からの刺激を求めてしまうのかな
招き猫作戦という既存路線に無いイベントに参加する中で他ユニットは新たな色を表現している
それに触発されるのは判るけど、色なんて手にしようと思って手にするものではない
無理にやろうとすればノアみたいに迷走してしまう
ここで大人達がノア達の挑戦を暖かく見守ってくれているのは良いなぁ
企画が既に進んでいるのに当人達は別方向の挑戦をしている。でも多分、大人達は迷走と捉えず藻掻きと捕らえているように思えたよ
だからフォトンはその猶予の中で挑戦も失敗も一生懸命も味わえる
色の入手にばかり気を取られ、無理筋を通す事ばかり考えては元から持つ色すら見えなくなる
無我夢中になった先で口から飛び出た素直な気持ち。ちゃんと聞けた仲間達の想い。果てに出たのがフォトンらしからぬ『カワイイ』だったのは意外性に溢れているけど、それこそが新しい色だったのかもね
引き籠もりだったまひろが学校に通い出した事で自宅の自分、学校の自分と二面性が出現していたのがこれまでの話
けど学校の友達が自宅へ泊まりに来た事でそれらはミックス。その中でまひろが見せた子供っぽさと大人っぽさのアンバランスさが面白かったね
休暇期間のグラフに見えるように、自宅でのまひろはダメ人間
みはりを遊び相手にすればまだ違うかもだけど、そうで無いなら一人でだらけるのみ
だからこそ刺激として学校の友達を呼ぶ必要があって
ゲームをしているのは同じでも、子供同士で賑やかに遊んでいるから健全になる
また、就寝時もいつもの自宅と異なり、修学旅行の子供っぽさを見せる
一方でこの回はまひろが珍しく大人のような判断を見せたね
ゲームでは本人の言い草を信じるなら接待プレイ、もみじの失態も華麗にカバー
それは子供っぽくない、何処か年の功を感じさせるものだったな
自宅で学校の友達と遊び、それを家族が見ている
その際の心理バランスは難しいもの。またいきなり友達とお風呂に入るのも難しい
だから友達が居るのにみはりと混浴してしまう。また寝場所に困った際にみはりのベッドに入るのもその類か
今でも安全圏はやはりみはりの近くなのだろうね
あと、まひろの話とは別アングルだけど、もみじ・あさひ・みよの組み合わせはちょっと面白い事になってたかも
彼女らは学校を主とする友達だから学校以外の場所では意外な姿となる
当初のあさひはもみじと混浴するとなってほんの少しの緊張を見せるし、みよと混浴すれば格差にショックを受ける
こちらはこちらで学校ではないからこそ見える表情等があったように思えるね
幻想感有るピノッキオという虚構で装飾されていたのは薄気味悪い怨嗟の真相
善太を気の優しい男と知る多恵は善太の虚構を見抜けないが、第三者として善太を裁く琴子は容易に彼の虚構を切り裂ける
そういった二人の姿勢の違いが如実に現れたEPだったかな
ピノッキオや善太の人間性を知る多恵は知らず知らずに彼の虚構に呑まれていた
でも彼女の事情が明かされた後となっては、むしろ積極的に虚構を見出したかったのかもしれないと思える
自分は家族の不幸に何も起こせなかった。だから彼には別の結果を見せて欲しいと…
けど人形は暴れる事は出来ても現実を変える程の力は無かった
虚構は真実の代替とはならず、何も変わらぬ多恵の日常も変わらない
それでも彼女の人生に良い変化があるとするならば、虚構のような化け猫が人生の連れ添いになった事かな
妖の調停者である琴子が猫と多恵の暮らしを許したのも多恵への温情だったのかもね
真秀が突然英語しか喋れなくなる世界がバグったとしか思えない意味不明展開
他にも様々なバグが垣間見え、後から思い返せば何もかも違和感だらけという別の意味で神回になりそうなエピソードだったかも
英語のせいでユニットメンバーとは意思疎通が不通。けど仲の良さや同じ方を向いて活動している為に言葉は判らなくても掲げた指先に向かって少しずつ纏まるように意思疎通が出来るようになる展開は良いね
…なのに夢オチからのゾンビ落ちという理不尽に理不尽を重ねる展開(笑)
ハピアラが何度か口にする「神様に与えられた試練」との言葉。ここで言う神様が誰かと言えば、それは作品そのものかな?
トラブルを乗り越えて、皆が成長する素晴らしい物語。でもそれは誰かが導いた物語通りだとしたら?
何が本当で何が嘘か判らないパンデミック。それを纏める新曲が嘘のように上手くハマっていたよ
樹と千歳を仮同居させる事で改めて周と真昼の仲の良さを描写、二人のシーンでも周からの贈り物を大切にする真昼の様子を描く事で更に関係の強さを
…という前段を踏んでいるから後のドシリアス展開が映える
これまで真昼が学校で作っていた壁の正体、それは彼女が心を閉ざすのも納得の代物でしたよ……
子供が親から望まれない愛されないという最大の不幸
真昼が最初から諦めていれば望みなんて持たなかったかもしれない。でも認められる為に努力を重ねたのは彼女が親をどれだけ求めていたかの証明
求めても何も返ってこない哀しさ。そんな真昼を癒やすには代わりに彼女を求める人間が必要という事で
それが周になるわけか
何処にも行かないように彼女を心ごと抱き締めた周は立派だし正しい。また、自分を守る為に作り出した偽りの天使の姿ではなく素の真昼を肯定した
…これで自分の好意に素直に成れていれば満点なのだけどね(笑)
それでも周は真昼と一緒に居ると、彼女を求め続けると宣言したのだから及第点か
問題が解決した訳では無いが、問題への心の持ちようは変えられた
クラス替えや季節の変わり目は真昼の心が新たな節目を迎えた証かのよう
また、アニメとしても節目と成るエピソードを、多くの人が知っており感動した懐メロで締めるのも良い構成でしたよ
スパイ教室のキャラで誰が最も好きかと問われればサラと答える私にとって満足できる回でしたよ。あと、かなりコミカルだったし
スパイに成る目標があったわけではなく、秀でた才能もない。でもそれが落ちこぼれを意味するわけではない
他者がしなかった修繕をサラがしていたように、クラウスも皿拭きなど少女達が気にしなかった点に取り組んでいた
そんなクラウスだから養成学校で見つからなかったサラの美点に気付くのだろうね。そしてその美点を皆に知らしめる為に何をすれば良いかも
修繕勝負は見ろと言われた物だけ見ていたら攻略法は見つからない。視点を変えて別の側面を見る必要があるわけだ
サラはそれが功を奏し、更にはクラウスの別の面を見つける事も出来た
それらはサラだから手に入ったお手柄と言えるのだろうね
プッチとウェザーという似ても似つかぬ人間。それが出生時のすり替えによって分かたれた双子というのは衝撃的
一人は温かい家庭で望む道へ進み、一人は貧しい家庭であくせく働き…
両者を結びつけたペルラの悲劇が両者を再び分かれさせた点と合わせ、彼らの悲劇性に目を奪われてしまった
プッチは以前から自分に関わるものに運命を見出していたけど、それは若い頃から存在した傾向のようで
すり替えの対象とならなかった点もそうだし、DIOと出会いながら見逃されるどころか気に入られた。矢によって能力が無事に発現するのもその類
プッチは運命に愛されている
対してウェザーは運命に嫌われているね
すり替えで本来の家庭から引き離され、自分の出自を知る事もなかった。プッチの依頼は黒人差別によって歪んだ暴力となり、愛した人も失った
更に絶望から自死を願おうとも望まぬ能力が邪魔をする
呪われた人生の起点にいるプッチとケリを付けない限りウェザーは運命から逃れられない
面白いのは得た愛の違いかな
プッチは家族からも運命からも愛されていたのに、守る遣り方を間違えてペルラの愛を失った
ウェザーは様々な愛を得られなかったけど、ペルラの愛だけは手にしていた
ペルラは既に存在しないのに、そんな女性を巡って対立する二人の運命はどのような決着を見せるのだろうね?
中身は中学生より年上の男性であるまひろが見た目通りの中学生女子っぽさを手に入れていく感じの話だったような
二度目の中学生だからテストくらい余裕とまひろは考える。でも昼寝やど忘れで大失敗したように今のまひろは本人が思う以上に見た目に引っ張られている
テスト結果にまひろはショックを受けるけど、あさひはシンパシーを覚えるしもみじは安心する
まひろに求められているのは完璧さではなく、和やかな中学生活。中途半端な成績であっても、友人に受け容れられるならその方が正しい
それはそれとして自発的にゲーム禁止して勉強に励むのはかなり意外な姿だったかも
新発売ゲームに夢中なまひろは中身の主張が激しい。だからもみじ達とは勘違いされるし息が合わない
一方で男の子なら話が合うかと思えば年齢差やらそもそも女子にゲームトークされた事への戸惑いが大きいようで
むしろ距離の近い女子という点が意識されていたような(笑)
クッキー作りの秘訣をかえでに教わるまひろはこの時、もみじと共に妹として教わっている。ならまひろがクッキーに籠めた隠し味は妹としてのものの筈で
みはりに渡されたクッキーは妹から姉へのプレゼント。みはりが喜ぶのも当然
これは女の子どころか妹が板についてきた感じだ
あと、今回はクッキーを食べる時の表情や雀を介してまひろと同級生の距離感を表したりと表現法に目を見張るものが多かったような
まひろの可愛さを中心に見ても楽しめる。きょうだいの物語として深く見ても楽しめる。また、単純にアニメーションとしても楽しめると楽しみ方が幾つも秘められた作品だと改めて感じられるね
前回の話が「真の意味で首吊りの理由など他者には判らない」だとしたら、今回の話もその類型かも
街の幸を取り消す程の奇々怪々な不幸。善太の祟りではないかと町長達は噂するけれど、何も語らず死んだ善太の心の内なんて判る筈もなく
ここへ更に物言わぬ人形が関わるのだから堪ったものじゃない
だとしたら多恵と関わる事になった化け猫が語り過ぎによって正体がバレる流れは面白いかも
猫はそのツケで電撃人形についても語る事になるのだから
妖に恐れられる何も語らぬ人形。だから多恵も人形の思惑ではなく、人形を通して善太が何を語りたかったのかを読み取ろうとしてしまう
そこへ琴子はどう関わっていくのかな?
電撃ピノッキオという虚構も推理も役立ちそうにない相手。語らなかった者が何を語ろうとしているか?人形に魚を死なせ続ける行為にどのような意味があるか?
次回、琴子が何を語るのか楽しみだよ
今般こそ友チョコとか自分用とかの勢いが凄まじいけれど、一般的に異性間でチョコの遣り取りをすれば、チョコに籠められた想いを感じ取りたくなってしまうもので
渡す方も貰う方も意識せざるを得ないイベント。でも周は真昼を大切にしようとするあまり、そんな自分を否定し更に真昼との関係の正常化を阻害しているような…
樹と千歳、門脇周りのチョコの応酬は判りやすく恋絡み。だからチョコに籠められた想いは重くなる。千歳が渡すチョコはロシアン、門脇が貰うチョコは物量的に
周が門脇の苦労を助けたのは自分が貰う側になるかもしれないという心の準備が出来始めたからかな?
口では否定しつつも真昼から貰えると期待していたのだろうな
真昼は2段構えでチョコを渡したね
ホットチョコはいつもの流れで渡せる何気ない物。でも想いを込めた本当のバレンタインは正面からは渡せないから帰り際に
手紙とオランジェットに籠められた日頃の感謝。でも視聴者としてはそこには感謝だけでない想いが籠められているのではないかと邪推してしまうが…
想いへのお返しを周は当初「誠意」と表現するね。ここでも過剰な想いが乗らないようにと自制している
でも渡す際に正装して「似合うと思って」とアクセサリーを贈るのは言葉に示せない想いがあるから。口にする言葉以外の要素は既に周の想いを代弁している
チョコやアクセを通し想いを交わした二人は大きく変わろうとしている。後は樹が言うように踏み出すだけ
一人暮らしだった筈の家に帰れば出迎えてくれる真昼が居る。触れることを許してくれる真昼が居る
そこにある想いはは勘違いか真実か。いい加減に周はもう一歩踏み込んでも良いような気がするけれど
常人には理解不能なムーブを繰り返すリーダーに付いていくって大変だよね…と同情したくなるさおりの奮闘記
ただ、今回の場合はリカだけでなく、海の向こうの大物にも付いていく事を求められたように感じてしまったから尚更に大変だったのだろうけど
尊敬するローラとの打ち合わせに向け、英会話の猛特訓を始めたさおり
それは会話中に何度も視線が下を向いてしまったように、相手を見る行為ではない
同様にさおりを気遣おうとする仲間の顔より参考書ばかりに向かうのもさおりは見るべきものを見れていない証。というより彼女の立ち位置的に聴くべき音を聴けていない
ローラやダリアがリラックスをさおりに促してくるのは、気負いにより作られた壁を取り払おうとするもの
特にスケッチ作成を求められた際は自分の音を鳴らす事さえさおりは出来ていない
何も見えず何も聴こえず。何が好きかも出てこないさおりは五里霧中
それを変えるのはやっぱりリカ達なんだねぇ
人との間にも空間にも壁が無いような人に付いていくのは大変だけど、そんな人達から得られる刺激が有るわけで
負担は大きかったようだけど、その分だけ乗り越えられた壁は大きかったのかな
……これでインドネシアの人ともコラボしたらどうなるんだろう(笑)
前回のEPにてまひろは社会的に中学生女子として扱われている点が強調されたけど、今回はそれを補強した上でみはりと別行動を取らせた為に今の緒山まひろはどう見られる存在なのかという点を改めて描いていたね
見た目的に同年代の友達を得て、まひろは増々中学生女子っぽさが増してきた
男だった頃のまひろが引き籠もりになった最初の原因は優秀すぎる緒山みはりの兄と見られていた事に耐えられなかったから
でも、もみじ達との集まりや中学校でまひろをそのように見る者は居ない。まひろは何処からどう見ても緒山まひろ。中学生の可愛い女の子
男子にはラッキースケベとなるトイレとか着替えとかの一件もまひろが中学では女子として扱われているからだね
まひろはそれを自覚しきれていなかったから、あんなハプニングを起こすし、無自覚に言い放った「お腹痛い」も女子特有の問題として扱われる
最終的に男子の目線を意識し始めたまひろの変化が面白い
他方で新たな友達が出来、まひろの世界が広がった点は印象的
一人ヤバい子が混じってる気がしないでもないけど、4人として見た際にはバランスが取れた集まりに思える
そんなまひろの変化を穏やかに見つめるみひりの視線は姉を通り越して母親のよう。なんだかんだまひろの閉じていた世界が開いていく様子は嬉しいのだろうね
不合理な事故物件での連続首吊りを不合理な六花や琴子が合理的に解説する珍奇なエピソード
生者は不合理な首吊りに合理的理由を求めてしまう。でも死者がどうして死んだかなんて究極的には解らないから、真に求められるのは生者が納得できる理由。それが巧い具合に捏ね繰り回されていたね
衝突事故を峰打ちで済ませ、琴子から身一つで逃げ隠れする六花はどう考えても不合理な女性
そんな六花に和幸が相談を持ちかけたのは、不合理な人こそ不合理を説明できると思ったからなのかな
でも妖の理を知る六花はそこに不合理を見出さない。合理的に考えようとする
怪異を知らなければそこに不合理を求めてしまうのはある意味合理的
女性が振られた事で首を吊るという合理的事態。それを否定する為に不合理な怪異を求めた男性は不合理が見つからなかったから、自身の自殺によって事故物件を合理的存在に変えてみせた
それは他人にとっては迷惑だけど、これにより男性は辻褄を合わせたわけだ
でも怪異を知る琴子はそれで辻褄を合わせられたら困るわけで
怪異など絡んでおらず全てが合理的であると辻褄を合わせてみせた彼女の推理力は見事なもの。まあ、実際はそれっぽい事を言っただけなのだけど、合理的な首吊りの理由を求めていた和幸には納得できるわけで
虚構で秩序を顕現する琴子の手腕が綺麗に嵌った回だったよ
クリスマスの日に一緒に遊ぶならギリ友人かもだけど、年越しの瞬間を二人で迎えるのはもう夫婦としか……!
相手に寝顔を晒すのは無上の信頼の証。周の肩を頼る形で眠りに落ち、彼のベッドで熟睡する等の行為、真昼は周を家族と同等かそれ以上の存在と捉えていると察してしまう
母だけでなく父にも紹介された真昼は周の家族と行動を共にする根拠を手に入れようなもの
友達同士で初詣に行くなら子供のイベント。でもここに両親が混ざるなら家族のイベントとなる
そもそも志保子だって真昼を娘のつもりで着飾っているわけだし
でも二人はまだ家族じゃないから、その関係は恋人未満
だから初詣でも夫婦を思わせる仲の良さを見せつつも、間接キスを意識する初々しさを見せる
そんな家族の幸福感に当てられた真昼の頭を撫でていたのは、ぞんざいな扱いをする事で真昼をお隣さん以上の存在に見ていると改めて伝えようとしたのかな?
また、真昼が周をどう見ているかの言及も見られたね。これも二人の関係が周知の事実となりつつ有る影響か
妙に自己評価が低い周の認識を改める褒め言葉の数々に一生懸命な主張。
恥ずかしくて顔を見せられないくらいなのに言わずに居られなかった言葉。それもそれで真昼が周をただのお隣さんとは見ていないと示しているかのよう
前回はプッチの思惑が強く見える回だったけど、今回はドナテロの過去が示された事で彼の心境に寄り沿う形で話を見てしまったよ
理不尽な不幸によって人として腐り掛けていた彼にとって、運命とは決まっているようなもの。だからか、スタンド能力も既に決した事象を利用するものだったのかな?
決定済みの事実を利用する事で他人を陥れる。そのような能力を手に入れた彼の人生は切り開かれた。決まりきった運命が変わった
ある意味、有頂天になった状態だから上から目線で指図するプッチが気に入らない。今のドナテロにとってプッチはドナテロの運命を再び決まりきったものに戻そうとする邪魔者に見えてしまう
徐倫もドナテロにとって邪魔な存在だね
墜落する飛行機という決定済みの事実の渦中に居ながら、生き残る道に辿り着く為に次々と運命を自力で切り開いていく
絶対死の事実など変えられると言わんばかりに、逆に事実を利用して生き残るなんて度を越している。運命は徐倫に味方している
ならドナテロにはもう運命は変えられない。運命ではなく状況を変えるにはプッチも徐倫も利用するしか無かったという事か
プッチが所有していたディスクを用い、徐倫の仲間を離反させるかのようなドナテロの行為
既にドナテロと徐倫の勝敗は決しているが、ウェザーの動き次第であらゆる者の運命が様変わりしそうだ……