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とても良い

それが妖狐の仕業であろうと強盗殺人だろうと長らく信じられたなら、虚構であっても秩序となる
でも妖達の秩序を重んじる琴子はそれを許さない。秩序を崩して有るべき秩序を取り戻す
その冷酷非情な判断がこれでもかと現れた事件だったね…

フブキが偽りの叫びで真相を誤魔化したように、望む秩序の為に有るべき秩序を崩してしまう者は珍しくない
音無澄を殺して家族を守ろうとした一家は場合によっては正しい秩序を持つのかもしれない
でもそこに人の世に有るべきでない存在が混じれば秩序を司る存在は黙っていられない

けれど耕也が言うように琴子の真相解明は本来行わなくて良いもの。話は澄の自殺で纏まりかけていたのだから
人の幸せを願う心が少しでも有るなら崩す必要のない虚構の秩序。それを崩せるなら琴子に人の心が無い証かもしれなくて

事態を裏から手配した六花が見せたかったのはこれかな
琴子は妖の秩序の為なら人の世の秩序を容赦なく崩せてしまう
琴子が妖の秩序を守った裏で、琴子と九郎にとって望ましい秩序に罅が入ってしまったような、そんなエピソードだったね



普通

相手が気になるとか貸し借りがある等で始まった二人の関係。けど互いが相手への好意を滲ませるようになった事で別の色が見え始めたね
気になる人にどれだけ影響を与えられるか、相手を何処まで思い遣れるか
それが結果的に甘々な日々を構築しているように思える

テストの点が良かったのはお互い様。でも褒美を貰ったのは周だけ
けど真昼の望みは周との現状。だから周一人が得をするような膝枕も実は真昼も得をしている
また、頑張ったご褒美に満足すれば弱みを見せてしまうもの
真昼の膝で寝てしまった周、自室に周を入れてしまった真昼。この一件はどちらも恥が潜んでいるから直視が難しい
いつになく動揺する真昼の姿は珍しいね

ご褒美を与え合うけど相手から本当に欲しい物を得られていない二人の遊戯
相手に新鮮な姿をまず見せたい真昼。自制する余りキツイ言葉になる周
だから真昼は周の牙城を崩そうと画策している。それは八方美人な真昼が特定の誰かにだけ執着している証であり、また八方美人な天使様を辞めようとしている証とも言える

新しい姿を最初に見せたい人が居るとはその人に自分を最も刻みつけたいから。真昼の攻勢はそのような意味
そういった積み重ねが真昼を独占したいかのような周の言葉に繋がるわけで
いつ周が真昼に陥落しても可怪しくない現状。天使様を辞めて、別の存在として変化し始めた真昼の魅惑がどこまで周を翻弄するのかこちらまでドキドキさせられるね



とても良い

重力を利用して相手を裏返すプッチの能力、これは別の見方をすると大悪が英雄の立ち位置を奪う、裏返すものとも受け取れるのかな
これに徐倫達は苦戦して一時は劣勢になった。けれど徐倫が表と裏をリンクさせた事で劣勢回避
表と裏の奪い合いは熾烈だからこそ面白い

今回はプッチ視点が多用された事で彼にとってこの局面が受難そのものであるとの印象を強めるものに
だから姿を消した徐倫を焙り出す彼の試行錯誤の成否が気になるし、徐倫の逆転の一手にも頼もしさより厄介さを覚えてしまう
英雄が大悪をどのように打ち倒すかより、大悪が英雄をどう躱すかが焦点となる

一方でやはり彼は主人公ではないから、燃える展開は真の主人公の為に
承太郎の登場により新旧主人公が揃うシーンには大変興奮してしまったよ
役者が揃い大悪が打倒されるかに思えた一瞬、それを窮地ではなく試練と裏返したプッチは只者ではない
新旧主人公の登場は大悪をむしろ強めるもの。ここに来て真の邪悪を表すだろうプッチの逆襲が楽しみで仕方ないね



良い

寒さ故に温もりを求める季節。だから商店街旅行に釣られた旅行案も温かい場所を欲してしまう
ここで温泉旅館じゃなくて友達の家に落ち着くのが凄いというか、ホントお金持ちが友達に居ると行動の選択肢が贅沢に広がるね(笑)

寒さとは気温の低さだけじゃなく、人が閑散としている様にも感じてしまうもの
そういった意味では個々で寒さを凌ぐのではなく、皆で集まって一緒に鍋を楽しむというのは何よりも温もりを得られる方法となったのかもしれない

誰かと一緒なら寒くない
むにがピキピキ参加に良い顔をしていなかったのに、りんくが喜ぶという理由で受け容れたように
しのぶが響子を求めて布団に潜り込んだように
彼女らにとって今回のお泊りはとても温かい日となったようで



良い

事前にクラウスと検討を重ねつつも、彼に愛される為にアタックを止めないグレーテは愛に満ちている
でもその愛情はクラウスに交わされ続けているし、オリヴィアに指摘されたように重すぎるもの
けど、その重さこそがグレーテのアイデンティティなのだろうね

前回はウーヴェに取り入る上でジビアが目立っていたが、事態が回り始めた事で4人の纏め役たるグレーテにフォーカスが
軽さを自認するオリヴィアと重さを自認するグレーテ。多数の男性に愛されるのはどちらかと言えば、オリヴィアになってしまうのだろうな
それが判るからグレーテも自身の有り様に傷つく

そんなグレーテを仲間であるリリィ達が賑やかに親身に寄り添っているね
グレーテの重さは受け止められない。だけど作戦における重さなら共有できる。彼女らがこの作戦を任された理由が判るというもの
その上で、ラストにグレーテが明かした別種の重さにリリィ達はどれだけ耐えられるのかな?



良い

男子が校庭でサッカーをする他方で女子は占いに没頭
女子なら、男子ならと言うつもりはないけれど、こうもハッキリ分かれていると性別の違いを感じてしまう
また、まひろが女子の輪の中で占いや化粧を楽しむ様子には、彼の今の性別が出ているね

最初は「信じてない」と下に見ていたのに、言い当てられた事でみはりも楽しみだす様子は何だかんだ占い嫌いじゃないんだなと感じるね
ただ、皆して好きだからと妙なハマり方をすると痛い感じになってしまうからある程度の自重は必要
…アニマル占いを提案するまひろが一番女子力有ったような(笑)

男子女子関係なく大切なイベントの誕生日を忘れていたまひろはこれまでの誕生日をどれだけ雑に過ごしていたかが垣間見えるね
だからサプライズを察する事は出来ても、本当に祝われるか自信を持てず泣き沈む
それが逆にサプライズ感を増す結果になるのは怪我の功名か

ちょっとした化粧だから大目立ちはしないけど、見る女子は違いに気付く訳で。女教師が理解を示しつつ禁止するのも女子社会
だからこそ禁止への不満で共感しあえたのかな。まひろは増々女子力が上がっているね
…一方で男子を翻弄しているのも女子っぽさに溢れていて笑えるのだけどね



良い

琴子によって翻弄される音無ファミリーがあまりにも哀れ…
でも、それは莉音が語る推理に穴があった事も一つの原因。場の支配者を跳ね除ける強さがない限り呪縛から抜け出せはしない

思えばそれは音無澄と伝次郎の関係にも言える
澄は伝次郎が掛けた成功という呪縛から逃れられず家族を不幸にした
だから莉音は呪縛から無理やり抜け出す方法として自殺を提議した。そのような方法しか選べない程に支配者の呪縛は強い

なら莉音を思い通りに操った琴子が望む呪縛からの離脱は何かといえば、それは怪異と関わらない人生
音無会長にすればこの推論を示された事で「妖狐に頼って良かった」との成功認識がより強固になった
その状態で示される真犯人は果たして虚構か真相か……



とても良い

能力を深化させるプッチによって引き起こされる異変、既存の重力が裏返り新たな重力に支配される様は新しい神の誕生を思わせるもの
なら、新たな神の法則を利用し反抗する徐倫は英雄の系譜と言えるか
プッチがDIOの系譜となり、英雄と大悪が揃った状況は運命の決闘場と形容したくなるね

徐倫とプッチの対決、二人だけでも凄まじい戦いとなるそれにアナスイも素晴らしい動きをしているね。自分の身を犠牲にし徐倫の攻撃機会を作るなんて
運命の決闘場にアナスイという助けが居る事も一つの運命。もしかしたらプッチよりも運命的に優れているかもしれない徐倫をプッチが何としても始末しなければと考えるのも納得の光景

ただ、ジョースターとDIOの系譜における運命を考えた時、登場人物はもう一人居るわけで
まさかここで承太郎の復活が示され、更に彼によって徐倫の存命が告げられるのは意外であり納得の展開

徐倫を守る為にプッチに突っ込むアナスイ。運命において系譜を持たない彼はどこまでプッチに抗えるのだろう……



普通

語られる周の過去に派手さはないものの、あれが彼の人間関係における原体験に紐づいたのだと判るもの
今更泣くような話ではない。けど真昼が見抜いたように今でも周の哀しみだから、彼が本当の意味で過去から進むには他人にもっと甘えられるように成る事が必要なんだろうなぁ

だからってあそこまで甘々な触れ合いをするかな…(笑)
真昼が周に対してだけ、ああも触れ合うのは正しく周が特別な人間だから
ただ、過去の経験を引きずる周は真昼にとって自身が特別かもしれない可能性を簡単には認められないわけで
なら、何で抱きしめちゃうのだろうねこの二人は……(笑)

自宅だけの秘密の関係、なのに真昼は平然と公言してしまった。それは前回ナンパされた周の周囲を牽制するようでいて、周を追い詰めるようでいて
最近の真昼はあまりにもアクションの無い周に焦れてかなり積極的。そんな彼女でも一応はまだ踏み込めない領域は有る。それは性を意識した部分…?

ハグや手繋ぎが普通になってきた二人が望むのはもっと深い接触
でもそういう領域を望み始めれば二人にストッパーなんて無いわけで
過去から進もうとする周にとって真昼の誘惑は駄目人間の入り口。でもそれこそ彼と真昼が深い仲になるもの
甘々を通り越して蠱惑的になりつつ有る二人の貸し借りは何処まで行ってしまうのか…



良い

手際よくやってるつもりでもクラウスにすれば稚拙なばかりの2大ポンコツが最強の四人に選出される奇妙な展開
それはもしかしたら単純な実力だけを見てのものではないかもしれなく、むしろ本人も知らぬ底力を引き出そうとしているのではないかと思える展開だったかな

気難しく口煩いウーヴェとジビアは初日の段階で反発している。相手に取り入らねばならないスパイとしては失格。その点はジビアのポンコツさが出ている
でもウーヴェの志を知る事でジビアはスパイとしてではなく、メイドとして彼の心を掴んだね。この点にはジビアの人間性が出ている

その成果はジビアの生来の素質だけで為したのではなく、仲間との協力やクラウスの遣り口の真似によって為しているのは好印象
ジビアは『灯』に入った事で確かな成長が始まっているのだと感じられるね
それは対『屍』の中ででどう活きてくるのかな?



良い

前回示されたようにフォトンとリリリリは方向性も結成理由も大きく異なるユニット。前回はユニットの特色より一人ひとりにフォーカスされたから混ざれたけど、ユニット単位での混色は簡単ではない
それを新しい色を備えた新曲という形で上手く混ぜていたね

新しい色のお披露目がハロウィンという、そもそもの謂れとは全く別の色を現代では持つイベントに被せてくるのは面白い
また、今回の話はコンセプト的には2ユニットのコラボ回なのだろうけど、胡桃により2ユニットを越えた広がりを見せていたのは印象的
色が無限に増えてくる

その最終形が無限に広がる星や宇宙によって表現されるのはさらに面白い
フォトンとリリリリの混色によって生まれた色はただ一つの単色になるのではなく、形容すら難しい多色になったように思えたね
それに続くハピアラや他のユニットはこれからどんな色を見せてくれるのかな?



とても良い

久しぶり過ぎて色々と忘れそうな部分も有るけど、異世界ネタを良い感じに面白く扱いつつ、時には熱い展開を作り出す作品性には変わらず惚れ惚れとする
最終回はそれらの魅力が最大級に詰まっていたね

神の力を宿した魔炎竜というラスボスに相応しいラスボス
…を前にして抱っこを強請る翠に笑ってしまうし、それを邪険にするおじさんにより笑えるね
というか、危機的事態の筈なのに全体的にコメディ調を崩さないのだから侮れない

それで居ながら最終的におじさんと翠のコンビ技で魔炎竜を熱い描写で倒すのだから最終回として最高!
……なのに、そこからラブコメに戻り翠が嫉妬魔神になる展開は色々と駄目では(笑)
あれはあれで面白いから良いんだけどさ(笑)

そういや、ラストシーンは随分と思わせぶりだったけど、特に続編発表とかは無いようで
放送延期が重なってその辺りが難しくなったとかなのだろうか……?



とても良い

かなり女の子が板に付いてきたまひろは同性となった女の子の良さが判るようになってきたお陰か女の子ならではのシーンに頻繁に遭遇するようになっているね
スカートから覗く生足への感性に男子っぽさを残すまひろだってタイツをしっかり装備してる。けど、たくし上げを見られる事への羞恥心だって持ち合わせる

他にも今回は女の子だからそこなシーンが幾つかあったね
長い髪を編み込んでいつもと違う雰囲気、かえでとみはりのアレなマッサージを間近で目撃するに留まらず自らも体験
バレンタインでは女子同士で楽しくチョコの交換会
男子だったらこうは行かないだろうね

みよに百合系を布教されるのは女の子だからなのか判断に困るけど、クレープを皆で食べさせ合うシーンには間違いなく女の子の可愛らしさが詰まってる
また、女の子の立場を用いて、みはりともチョコ交換が出来たシーンには癒される。あれはチョコの交換会という意味以上に家族愛に溢れる遣り取りだったな

ただ、女の子になると男の子と対立関係になるわけで
昔のまひろならアダルトコーナーへ潜り込む立場。でも女の子になった事で男子達を見咎める存在に
男子の稚拙な言い訳を寛容し、お詫びを渡そうとすれば勘違いされ
本人が思う以上に男の子から離れ女の子になっているまひろは言動がちぐはぐ過ぎて面白いね



とても良い

原作だと『スリーピング・マーダー』と第される音無会長が発端の問答、その名に恥じない眠れる殺人計画が次々と眠りから覚める様子は緊張感を覚えるもの
だからこそ、その事態を誘発する琴子の思惑が気になってしまう

巨額の遺産を巡る殺人事件の謎解き、通常のミステリなら親族同士の争いが勃発しそうなそれに琴子は談合を提案してしまうんだねぇ
可怪しな点は関係者がその方針を早々に受け入れる点。思惑が入り乱れ着地点を失いそうなものなのに、丸く収まる
それは関係者が自分の思惑を眠らせたままだから

火遊びをするかの如く関係者の神経を苛立たせる琴子はもはや悪魔そのもの
でもここでは審判者だから、彼女の言葉によって隠された殺人が顔を出す
本来ならそれで蟠りが消える。けど、琴子が望むのは存在しない殺人計画の告解。それは何を目覚めさせてしまうのだろうね



普通

もう何もかもが甘々過ぎて……

周の好みに応えようと、お出掛けや服、プレゼントを駆使する真昼の行動はとても露骨
双方が相手の想いを欠片も察してない訳ではないのだろうけど、肝心の部分に踏み込めない二人の臆病さが奇跡的な甘々を維持させているね

門脇が指摘するように真昼が周にだけ許しているものは数多い。触れるを許し共に在るを許している
一方で周も真昼を許している。猫カフェという願望を話し、彼女に何度も触れ、家に帰れば彼女が居る日常を当たり前に感じている
そもそも当たり前のように手を繋ぐ様子には互いの信頼がこれでもかと溢れている

何処からどう見ても恋人。でも当事者はその答えを否定する。求めているのは他者による定義ではなく自分達での答えかな
真昼を押し倒しておきながら、最低な男に成らない為に自制した周は正しいのか正しくないのか
いい加減答えを出して欲しいような、このまま甘々空間を味わいたいような…



良い

「スタンド使いは互いに引かれ合う」と言うなら、プッチの気配を感じ宇宙センターを目指すのはその象徴的行動。徐倫はプッチに引力を感じている
なら、引力とは別の重力を発生させ徐倫を拒もうとするプッチはジョジョシリーズの伝統に背く行動を採っているとも受け取れるのかな

今の徐倫はプッチへの引力を感じつつも父親の助けも求めている。それはプッチという力を制御できる自信が無い事に加え、これまで感じていたウェザーの引力を失ってしまったから
…とすればアナスイの想いを欠片も感じなかったのは彼では徐倫が求める力に成れないとの意味?指輪を投げ捨てられたと知った瞬間のアナスイは悲惨過ぎてちょっと失笑してしまったよ

ウェザーを失ったばかりというのに、エルメェスとも離れ離れになってしまった。徐倫が感じる引力が更に減った状況、それでもプッチという全ての力の発生源を目指し重力に逆らって登り始めた徐倫はやはり主人公然としているね

重力で拒んでも徐倫が近づいて来るなら更なる力で排除するのみ。ここに来てラスボスとしての姿を現したプッチとのバトルがどのようなものになるのか楽しみですよ



良い

合宿とかお金の掛かりそうなイベントをやる際にお金持ちキャラが居ると便利だよねと思いつつ、ユニットの方向性が大きく異なる二者が一つ所に泊まる事で意外なユニゾンを見せる
そういった変化への予兆を感じさせたね

プロとして集ったフォトンメイデン、同好の士として結成されたリリカルリリィ。結成理由も活動方針も異なるから互いに学ぶ事が有るし、相手の遣り方習得に難儀する
でもそれはあくまでも相手と同じ事をしようとするからで。相手の良さを吸収するだけなら幾らでも出来る

ユニットとしての違いは有っても、メンバーである彼女らはやはり普通の女の子としての一面も持っていると判るのは良いね
フォトンだからとかリリリリだからとかではなくて、一人ひとりに違いや好き嫌い、苦手得意が有る
それらが見えるのも合宿として皆がミックスされたから

だから咲姫が美夢に自身の悩みを打ち明け、彼女らの遣り方にヒントを見出そうとしたのも相手との違いを知ったから
でも美夢との会話はむしろ自分の色を知るものになったような
また、リリリリもフォトンから刺激を貰ったのは今後の活動に大いに役立ちそうだ



良い

まさか今から《愛娘》編をやるとは……。色々と予想外な

『奈落人形』奪還も結局はクラウスの尽力がほぼ全てだったし、クラウスとグレーテ達の実力差は歴然。だから彼が少女達に頼れないと思うのは当然
でもその状況のままならチームと呼べないわけで

だとすれば、クラウスへの思慕を元に彼を追い詰める一歩手前まで行ったグレーテは自分達がいつまでも成長しない人間ではないと証明したようなもの
また、クラウスが隠していた疲労感を見抜いたのもお手柄と言えるか

クラウスが見抜けなかった諸々を見抜いたグレーテはクラウスに足りないものを補いうる存在と言える
自分に無いものを補い合う、それこそチームと呼べるもの
彼女の真価を理解し「力を貸してくれ」とクラウスが言えたのもある意味で彼の成長。ここから本当の『灯』が始まっていくのかな



とても良い

クリスマスにお正月、大勢の人にとって当たり前に訪れる定例イベント
でもまひろが引き籠もっていた間はそうでは無いかもしれなくて
この回で描かれたイベント中の交流はまひろが女体化してから手にした変化や繋がりの象徴だったのかも

みはりのデートを見張る為にもみじを呼び出すまひろ。それはいつの間にかまひろともみじのデート模様に
更にみはり達も加わってクリスマスを満喫する様子からは特別な日を信頼する友人達と心の底から楽しんでいるのだと伝わってくるね

初詣も似た形
クリスマスの集いに加えて学校の友達も混ざり特別感を味わう中ではよく知る人の知らない姿も見る事に
それは確固たる人間関係を礎にした上での特別な日だから見えてくるものなんだろうな

写真撮影の際にまひろは自分の姿を映す。以前にも鏡を通して自身の変化を見ていたことを思えば、それはまひろにとって一年の節目という特別な機会において、自分が何が終わって何が始まったか再確認する行為だったのかもしれないね

作中何度か言及された「折角だし」という言葉。それは人との縁が存在するから思いつく発想。今のまひろはそんな集まりの中にいる
だとすればまひろが初詣で5円を投じて何をお祈りしたかが見えてくる
この作品は穏やかな情景の中にしっかりした感情表現を籠めてくれるから本当に楽しめる良い作品だよ



良い

新事件の導入部となる今回は簡単なあらましだけ
普通の殺人事件モノなら、探偵が出向いた場所で事件が起きる段取りが最初にあるのだろうけど、既に存在する真実を虚構に塗り替えるを使命とする琴子にその法則は当てはまらない
世に刻みつけられた事象を誤魔化すのだから難儀以外の何物でもない

探偵に通常求められるのは真相の究明。けれど今回は探偵も依頼人も真相を知っている。求められるのは虚構の構築
妖狐による殺人を人による殺人に塗り替えるなんて只事ではないというのに…
今回も琴子がどのような手管を見せてくれるのか楽しみで仕方ないね



良い

前回のEPでただのお隣さん以上の繋がりを手にした周と真昼。心の距離が近づいたからこそ、以前よりも自分たちの関係が他者にバレる事に警戒するし、家での距離と学校での距離の違いにもやもやする
それら全ては自分達の関係が特別であるとの認識から来てるんだろうけど、二人は何処まで自覚しているのかな

貸し借りと相手への気遣いから始まった二人の関係、ここに来て距離も遣り取りもバグったものばかりに
髪を撫でる為に膝枕、お返しにぬいぐるみ、更にお返しでプリン…
多すぎる相手への接触はそれだけ相手との距離を感じていない証であり
そんな空間を家で形成できてしまうから、形成できない学校空間に不満を抱く

でも、真の意味で家と学校で距離を変えられるわけがなくて。特に二人の秘密を知る樹達が居るなら尚更
調理実習は同じ班。一緒に家事なんていつも家でやっている行為だから自然と雰囲気もそれに近くなる
千歳の「新婚さん…」とのコメントは何よりも二人の正体を示している

その真価を発揮するシーンが真昼を庇って抱き止めた場面か
咄嗟に守れたのは彼女の安否を常に気にしているから。また、大事にしているから注意の言葉もキツくなる
肩に掛けた掌以上に周の気持ちもを感じられたよ

それにしても、今回いつにも増してボディタッチ多くない?それとも前々からこうだったっけ…?



とても良い

ウェザーはプッチに記憶を取られ本来の自分では無くなっていた。なら記憶を取り戻した今の彼は本来の彼だったかと言えば、そんな事はなく
そもそも運命に呪われ、ペルラを失った時から本当の彼は死んでいたのかもしれない。だからアナスイの前に居たのはたった1つの目的の為にこの世に留まった亡霊だったのかもしれない

アナスイに自分を殺させる結末を望むウェザー。そういった意味では彼は未来を手にしようとしているのではなく、終わりを手にしようとしている
ウェザーにすれば、同じようにペルラを失ったプッチも終わった筈の存在。なのに自分を踏み台にして天国へ至ろうとしている
それは到底看過できる未来でも終わりでもない

プッチを追い詰める血の槍は彼が見るのを辞めてしまった過去の象徴。視覚の話ではないから、アナスイの視野を借りても見落としてしまう
それはウェザーが見たくもないものを見続けた成果であり、アナスイがウェザーが持つ心の底からの復讐心をきちんと見たから生まれた逆襲の道
ただ、やはり二人を分けるのは運命なんだな……

状況はウェザーの勝利でほぼ決して居た。なのに徐倫がウェザーを助けようとした行為が運命の悪戯によって状況を彼の敗北へ変えてしまった
ウェザーが至ってしまった不本意な終わり。それでも彼が仮初であっても手にしていた「生きている時間」をくれた徐倫に最後の希望を託して終わる展開は彼の存在の重要さを何よりも感じてしまったよ



とても良い

先週のライブは実際に起った事だったのか…。それはそれで何が現実で何が虚実か判らなくなるような……

ハピアラが見せた新しい色を気にする咲姫。これは第一期にも見られたね。フォトンは自分達で結成したユニットではないからこそ外部からの刺激を求めてしまうのかな

招き猫作戦という既存路線に無いイベントに参加する中で他ユニットは新たな色を表現している
それに触発されるのは判るけど、色なんて手にしようと思って手にするものではない
無理にやろうとすればノアみたいに迷走してしまう

ここで大人達がノア達の挑戦を暖かく見守ってくれているのは良いなぁ
企画が既に進んでいるのに当人達は別方向の挑戦をしている。でも多分、大人達は迷走と捉えず藻掻きと捕らえているように思えたよ
だからフォトンはその猶予の中で挑戦も失敗も一生懸命も味わえる

色の入手にばかり気を取られ、無理筋を通す事ばかり考えては元から持つ色すら見えなくなる
無我夢中になった先で口から飛び出た素直な気持ち。ちゃんと聞けた仲間達の想い。果てに出たのがフォトンらしからぬ『カワイイ』だったのは意外性に溢れているけど、それこそが新しい色だったのかもね



とても良い

引き籠もりだったまひろが学校に通い出した事で自宅の自分、学校の自分と二面性が出現していたのがこれまでの話
けど学校の友達が自宅へ泊まりに来た事でそれらはミックス。その中でまひろが見せた子供っぽさと大人っぽさのアンバランスさが面白かったね

休暇期間のグラフに見えるように、自宅でのまひろはダメ人間
みはりを遊び相手にすればまだ違うかもだけど、そうで無いなら一人でだらけるのみ
だからこそ刺激として学校の友達を呼ぶ必要があって
ゲームをしているのは同じでも、子供同士で賑やかに遊んでいるから健全になる

また、就寝時もいつもの自宅と異なり、修学旅行の子供っぽさを見せる
一方でこの回はまひろが珍しく大人のような判断を見せたね
ゲームでは本人の言い草を信じるなら接待プレイ、もみじの失態も華麗にカバー
それは子供っぽくない、何処か年の功を感じさせるものだったな

自宅で学校の友達と遊び、それを家族が見ている
その際の心理バランスは難しいもの。またいきなり友達とお風呂に入るのも難しい
だから友達が居るのにみはりと混浴してしまう。また寝場所に困った際にみはりのベッドに入るのもその類か
今でも安全圏はやはりみはりの近くなのだろうね

あと、まひろの話とは別アングルだけど、もみじ・あさひ・みよの組み合わせはちょっと面白い事になってたかも
彼女らは学校を主とする友達だから学校以外の場所では意外な姿となる
当初のあさひはもみじと混浴するとなってほんの少しの緊張を見せるし、みよと混浴すれば格差にショックを受ける
こちらはこちらで学校ではないからこそ見える表情等があったように思えるね



良い

幻想感有るピノッキオという虚構で装飾されていたのは薄気味悪い怨嗟の真相
善太を気の優しい男と知る多恵は善太の虚構を見抜けないが、第三者として善太を裁く琴子は容易に彼の虚構を切り裂ける
そういった二人の姿勢の違いが如実に現れたEPだったかな

ピノッキオや善太の人間性を知る多恵は知らず知らずに彼の虚構に呑まれていた
でも彼女の事情が明かされた後となっては、むしろ積極的に虚構を見出したかったのかもしれないと思える
自分は家族の不幸に何も起こせなかった。だから彼には別の結果を見せて欲しいと…

けど人形は暴れる事は出来ても現実を変える程の力は無かった
虚構は真実の代替とはならず、何も変わらぬ多恵の日常も変わらない
それでも彼女の人生に良い変化があるとするならば、虚構のような化け猫が人生の連れ添いになった事かな

妖の調停者である琴子が猫と多恵の暮らしを許したのも多恵への温情だったのかもね



良い

真秀が突然英語しか喋れなくなる世界がバグったとしか思えない意味不明展開
他にも様々なバグが垣間見え、後から思い返せば何もかも違和感だらけという別の意味で神回になりそうなエピソードだったかも

英語のせいでユニットメンバーとは意思疎通が不通。けど仲の良さや同じ方を向いて活動している為に言葉は判らなくても掲げた指先に向かって少しずつ纏まるように意思疎通が出来るようになる展開は良いね
…なのに夢オチからのゾンビ落ちという理不尽に理不尽を重ねる展開(笑)

ハピアラが何度か口にする「神様に与えられた試練」との言葉。ここで言う神様が誰かと言えば、それは作品そのものかな?
トラブルを乗り越えて、皆が成長する素晴らしい物語。でもそれは誰かが導いた物語通りだとしたら?
何が本当で何が嘘か判らないパンデミック。それを纏める新曲が嘘のように上手くハマっていたよ



とても良い

樹と千歳を仮同居させる事で改めて周と真昼の仲の良さを描写、二人のシーンでも周からの贈り物を大切にする真昼の様子を描く事で更に関係の強さを
…という前段を踏んでいるから後のドシリアス展開が映える
これまで真昼が学校で作っていた壁の正体、それは彼女が心を閉ざすのも納得の代物でしたよ……

子供が親から望まれない愛されないという最大の不幸
真昼が最初から諦めていれば望みなんて持たなかったかもしれない。でも認められる為に努力を重ねたのは彼女が親をどれだけ求めていたかの証明
求めても何も返ってこない哀しさ。そんな真昼を癒やすには代わりに彼女を求める人間が必要という事で
それが周になるわけか

何処にも行かないように彼女を心ごと抱き締めた周は立派だし正しい。また、自分を守る為に作り出した偽りの天使の姿ではなく素の真昼を肯定した
…これで自分の好意に素直に成れていれば満点なのだけどね(笑)
それでも周は真昼と一緒に居ると、彼女を求め続けると宣言したのだから及第点か

問題が解決した訳では無いが、問題への心の持ちようは変えられた
クラス替えや季節の変わり目は真昼の心が新たな節目を迎えた証かのよう
また、アニメとしても節目と成るエピソードを、多くの人が知っており感動した懐メロで締めるのも良い構成でしたよ



良い

スパイ教室のキャラで誰が最も好きかと問われればサラと答える私にとって満足できる回でしたよ。あと、かなりコミカルだったし

スパイに成る目標があったわけではなく、秀でた才能もない。でもそれが落ちこぼれを意味するわけではない

他者がしなかった修繕をサラがしていたように、クラウスも皿拭きなど少女達が気にしなかった点に取り組んでいた
そんなクラウスだから養成学校で見つからなかったサラの美点に気付くのだろうね。そしてその美点を皆に知らしめる為に何をすれば良いかも

修繕勝負は見ろと言われた物だけ見ていたら攻略法は見つからない。視点を変えて別の側面を見る必要があるわけだ
サラはそれが功を奏し、更にはクラウスの別の面を見つける事も出来た
それらはサラだから手に入ったお手柄と言えるのだろうね



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