映像のクオリティーが相当高い。消防隊の題材は珍しいので目を引く。1話かけて、世界観の説明と主人公の背景説明に始終していたという印象。主人公は消防隊に入隊したが、仲間と出会ってなにか成長したというわけでもなく、現場でも気絶して回想して隊長の指示で蹴りを一発入れただけでほぼ仕事なしといった状況。なので、映像としてはよくできてるが、ストーリーとしては状況変化がほとんどないので、そこそこという印象。あと最近のアニメは、ヒーロー志望者が多いので、またお前もかと感じたのは正直もったいない気はした。主人公が緊張したら笑顔になるという設定は、個性的でよかった。
勇者のビジュアルがかっこいい。最強設定だけではなく、勇者が自分の努力でステータスを上げようとするところは、好感が持てる。勇者を召喚して、異世界に飛んで道具をそろえて、スライムを倒すという、よくあるRPGのイベントをなぞった話。そこに、慎重な勇者を入れて、進まないところを女神に突っ込み入れさせる構成。良くも悪くも、RPGあるあるネタ。主人公が慎重設定なので、話が進まなさそうとは思っていたが、やっぱり進まなかった。慎重のスキルが、準備期間に数週間かけたり、スライムに無駄魔法何発も打ち込んだり、と話を止める方向に全振りされているのが難点かも。今後は、慎重さが話を展開させるために使われるかどうかが決め手だと思った。某スレイヤーみたいに慎重さを戦略で魅せる方法もあるので。現時点だと王道ネタ×王道ネタで安定感はあるが、面白くなるかどうかの判断が難しい。
商店街で大判焼を食べて、正月料理の解説をして、年越しそばを作るのみだけど、見ていて心地よい。正月料理の豆知識と、主人公の手際の鮮やかさとレシピで料理番組っぽく見れるのが面白いんだろうか。主人公とヒロインの微糖なラブコメもうまくきいてる。末永く一緒にいられる、年越しそばの意味がよい。物知りで料理上手な主人公も爽やか。
総理が外回りをする回。マヨネーズに人々を制定する力があるのだろうか。マジックのネタが相変わらず謎なんだが、これもう魔法では。
第一部完のすっきりした終わり方が良かった。ヒロインと領主のカラミが……ひええ。このアニメ、ヒロインと男のカラミがとにかくKIMOI。日本出身の高校生たちが、兵士たちを平然と殺してるのがもはや恐怖。結局竜を倒すのか、国を制定するのか。目的はどっちか1つに絞った方が分かりやすい気がする。総理の能力が、いまいちわかりづらい。結局、屋敷に乗り込んで、ヒロインの部屋に到達しただけで、領主と交渉もせずに銃弾で黙らせてしまった。総理に、好感度を感じにくいのはなぜか。今まで散々エロサービスしてくれたヒロインをあっさり見捨てるあたりだろうか。大衆の利益を優先するのは分かるが、今までが職業・総理としての活動のみで、一個人で他人を助ける話が一切書かれてないので、薄情にみえるのかもしれない。大物政治家、事件発生で情婦を切り捨てる、というまさか新聞の一面を飾れそうな展開ですよ。これは。
実業家のターンは面白い。損得と人情でビジネスを速攻決断するところが、見ててスカッとする。悪人か善人かあいまいな商人らしさもすき。村長の心臓が止まって、超人高校生たちが「ならいい」とか言ってたが、いやダメだろwという感じだった。相変わらず総理のエロネタ・なぜか露天風呂でハンドクリームを塗るイベントがマニアックというか、生々しくて身震いした。
元手のないところから商売を立ち上げて金を稼ぐ展開は、やっぱり面白い。ひたすら無双してて、挫折しないところが現代的。
7人の世界最高の才能を持った高校生たちが異世界で無双する設定は面白そうだと思った。有能な専門家のチーム戦はかっこいい。この手の話だと、高校生が小さい拠点から才能を生かしてどんどん勢力拡大していく、戦略ゲーム的な展開を期待。マジシャンが、魔法の劣化版にならないかはちょっと心配。免許のない医者や内閣総理大臣の設定を見ると、現実のトリックをどこまで考慮するかはわからないが、種の必要なマジックは魔法と比べると縛りが大きい気がする。ただ、現実世界から来た以上、この縛りが面白いわけで、超能力じみた力を使い始めると異世界の人間変わらないじゃん、ということになるので、超人といえど人間の枠を超えない範囲でいかに無双できるかが、作品としての見せ所だと思った。この7人の能力がもはやファンタジーなので異世界との境界が、開始時点にしてあいまいというのは気になる。政治家が、体術までできると完璧すぎるので、運動が苦手とか各キャラクターの弱点で見せるようにしたほうが、愛嬌が出ていいんじゃないかとは思った。ラストの、最強政治家でくそ生意気な笑みで「俺らだったら世界を壊せる」とか舐めプし始めると、有能すぎてこ憎たらしさを感じる。設定を見た限りだと面白いけど、以降への期待感が持てるかというとうーんという感じだった。1話は、キャラクターの能力で雑魚兵士を脅かす単発ネタで、これから活躍してくれそうな方向性がいまいち見えずで、ワクワク感が感じられなかったのかも。何よりもこのアニメで1番怖かったのが、男女の喘ぎ声つきキスシーン。まさかの獣人系のエロゲ仕様かとビビった。女の子の胸がはちきれんばかりに大きいのは、とてつもなく気にかかる。
不思議の国のアリスチックな世界感。主人公が夢の世界でフラフラさまよっていたら、電影の魔女が勝手に会心した話。主人公も妹キャラもみんな背景がよくわからないまま話が進んでいく。主人公は夢の世界だと割り切っていて、トラブルに巻き込まれても始終余裕がある感じなので、緊張感はそこまで高くない。主人公が話を進めていく物語というよりも、散歩する旅行記、ナビゲーターという感じ。魔女が、主人公の説得で会心していたが、高校で軽そうな男に告白されて騙されて嫌なおもいをしたはずなのに、再び主人公みたいな軽そうな男の軽口で遊びに誘われて会心して、学習しない完全にチョロインだった。作品に不安感を感じる理由は、視聴者目線で行動するキャラがいなくて、まさに宙に浮いている状態だからだと予想。主人公が、本来視聴者ポジションにいるべきだろうが、この作品では、本人は現実離れしている世界を恐れないし、首を落とされても動じないしで、得体のしれないところが視聴者の心理とかけ離れすぎているので、キャラクターの背景なしと合わさって、視聴者が誰の視線で話を見ればいいのか理解できず、不安な気持ちになるのでは。主人公の行動を視聴者に寄せれば、作品が地に足がついて、まだ落ち着いて見れそうな気がした。
ロボットのデザインと、ロボット操作のアクション、きめポーズがかっこいい。セリフがポンポン弾んでリズムがいい。ただ、とにかく説明過多で、エンタメというより教育番組を見てる気分だった。ナレーションに加えて、ヒロインの説明まで入ってくるので勉強にはなるが、アニメでそれを求めるかというと微妙。敵の正体は、もう少し隠しておいても良かったかも。敵がブラック企業に勤める窓際社員だとどうしても小物感がでて、これからの展開への期待感を感じにくいので。
イベントを綺麗に並べてる。男子同士の会話もテンポが良くて、興味を引く。無駄なシーンがなくてきっちり作られてる分、段取り的ではあるが、作品の中で気になるほどではない。高校生の前に宇宙人がやってきて、追い出そうとするが、自分から出ていこうとした宇宙人に同情したり、けがをした宇宙人を助けたりで、同居を受け入れるまでの話。
ヌルヌル動く動画が、とにかくきれいだった。演出と絵が良くできてる反面、シナリオが映像ほどのクオリティに達してないのが残念……生徒会長の一存で、やる気がないからと言って普通に活動している中学生の部活を廃部にできるのか。テニス部の連中は真面目にテニスする気もないのに廃部を回避する行動をするのか。主人公の闇が全くない時点で闇深そうと言わせてみたり。とか、話を進めるキャラクターの重要な行動に理由付けがないので、どうでもいいところに疑問を感じてしまい話に入りにくいという印象。シナリオの構成を変えれば、アニメとして化けそうな気配は感じる。爽やか部活テニスと家庭のドロドロの組み合わせは、話の明暗を見せることができるので、面白そうな題材だとは思った。
主人公がお子様相手に優しいところがとても良かった。子供たちの行動が幼いので小1くらいかとおもったら、小5で結構な高学年だった。最終話のプロ小学生のミュージカルはクオリティ高いのは分かるが、もうちょっと前の回でやってくれたら良かった。この作品だったら、最後は日常話で締めてほしいかも。やっぱり見たいのは、お姉さんと子供たちの交流なので。個人的に天使は、ずっとお姉さん陣営についてくれる妹だったかなという感想。
全話通して、構成と世界観が光ってた。神様が作った箱庭ゲームのシムシティー感がとても良かった。脚本がきれいに世界を転がしている反面、キャラクターの駒っぽさは気になった。特に男子。女子キャラのヒロインと神様は、懇切丁寧に魅力的に書かれてるけれど、男子キャラの取り合えず入れとけばいいだろうみたいな書かれ方は一体なんなのか。そもそも、中心にいるはずの主人公がロボットを動かす小道具でしかなくて、肝心の中身がない。伏線のヒロインへの恋愛感情以外、個人の考え方や感情がほぼ書かれていないのは気になった。友達も一般人代表というたいそうな役割がありながら、完全に手持ち部沙汰で、とりあえず待ちの姿勢なところがなんとも。待ってるだけの一般人ポジションなら学校のクラスメイトでもいいわけで、主人公の近くで一生懸命足掻くお前が見たかった。スタッフは女子描く方が好きなんじゃ……と邪推できるレベルで、男女でキャラクターの扱いが違うように感じた。極端な事言うと、主人公と友達が不在でも、今回の形に近いGRIDMANの作品にできたのでは。これだけ魅力的な世界観を作れるのだから、男子キャラの設計も女子と同じ熱量でやって欲しかったなあ、というのが最終的な感想。
主人公も特撮オタクの友達もヒロインも、個人の好きな方に動くので連帯感が薄いところがこの作品の仲間の特徴。友達は怪獣大戦が見たいし、ヒロインは友人と戦いたくないし、主人公は流されるままで自分の意思はない訳で。気軽に参加できるサークルの雰囲気。
主人公は、怪獣の正体が人間だったら倒せないと悩むが……結局主人公の意思はスルーで話を締めたなあという感想。GRIDMANの物語は、戦いメインでいいとは思うが、ストーリの中ですら、主人公の扱いがロボットを動かす媒介でしかないので、存在感がほぼ無い。記憶喪失と関連あるのだろうか。今時点だとヒロインの方が、まだスポットライト当たってる気がする。
ブレスレット登場シーンがかっこいい。グリッドマンがパソコンから「使命」を繰り返し語るシュールさ。レコードばりに同じことばかり言う。相変わらず主人公がふわふわしてて、本人の意思が不明。ヒロインがキーボードクラッシャーかと思った。