2回目を観てきた。劇場で観るのはたぶんこれで最後。
今回は、前回書かなかった雑感だけ。ネタバレあり。
コルベット監督が「ぼやけた映像にならない様に、誰か一人の為に撮るといい」旨を助言するシーン。まさにジーンくんとこの会話をしているすぐそこで、ポンポさんが来客と談笑しているのが好き。初見の時も、このシーンは意味ありそうと思ったが。
ジーンくんも気付いていた通り、映画で心から感動したことがないと言っていたポンポさん。ジーンくんは自分自身を主人公に重ねた完成フィルムをポンポさんに真っ先に見せ、エンドロールまでスクリーンの前に釘付けにすることが出来た。大成功。
90分ジャストという尺も含めw 、ある意味まるごとポンポさんの為の作品だったのだと。ジーンくんが「捨てた」ものの中には当然恋愛が含まれていただろうけど、思えば恋とよく似た濃密なコミュニケーションではないか。
ポンポさんといえば、原作には「ポッキュポッキュ」という特徴的な歩行音がある。この擬音がどう再現されるのかと思っていたが、まぁピッピサンダルを大人しくした様な無難なSEだった。
ジョジョのアニメみたいに(3部の途中までしか観てないけど)「擬音をそのまま画面に表示してはどうか?」と一瞬思ったが…あれはジョジョだから出来たやつ。やめたほうがいいねw
ポンポさんを散々持ち上げたけど、自分の推しはナタリーです。ちょうかわいい。
特にオチはない。
本日の朝実況。
2周目でもビョーゲンキングダム前後編はあまり好きになれなかったけど、ニャトランがひなたを励ますシーンはとてもよい。
カブの力で冬を消して欲しいと願った椎に、小熊はそんなことは出来ないと一度は言ったけど。九州の最南端でつかまえた春を、本当に持ち帰ってしまったな。
この結果をみると、成し遂げたのはカブの力だった様にも思えるけど、曰くカブは魔法の道具ではない。何かを成し遂げたいと願う主体は乗り手であり、カブはあくまで、願った時に手助けをしてくれる存在なのであると。
人生に元々、価値・意味・目的などはない。少なくとも、向こうから勝手に近づいてくることはない。それらを生み出すのはあくまで、その人自身の願いや行動なのだ。
初回を思い返し、最終回である今回と見比べて脳裏をよぎったのは、少し大仰な人生論だった。
本日の夜実況。
久しぶりに手放しで楽しめた良回。
母と娘の時間は長くはなかっただろうけど、愛情深い濃密なものだっただろうことは、人に優しいさあやを見ていればわかる。たくさんの愛情を受けたからこそ、さあやは「天使のような」と呼ばれるような優しい子になったのだろう。
職業と育児の両立には色々な形があっていい。その意味で、HUGプリが当初やるはずだったと思える、クリティカルヒットな良エピソード。さすがは成田さん。
本当ならさあやの女優としての成長を時間をかけて描き、その流れの中に大女優としての母を目標とするこの回があるとよかった。この回が良回だっただけに、十分に生かされたと言い難い結果は本当に残念。
さあやの女優エピソードも当初からあった要素だったにも関わらず、畳まれなかった風呂敷のひとつ。
本日の朝実況。
初見ではビョーゲンキングダムのおちゃらけた描写があまり好きになれなくて、評価できなかったこの回。改めて観てもその感想は変わらず。
罠と気付いていた者もいたのに、感情に流されて突入するのも浅はかだなぁと。あなたたちそんなキャラでしたっけ。
キングビョーゲンがフウとよく似たキュアアースに気付いたことには因縁を感じさせたし、テアティーヌとフウが回想で出演したところはよかった。
本日の夜実況。
クライアス社でのハリーのかつての同僚、ビシンが登場。ハリーの経歴がビシンの口から少し語られる。
隠し事をしがちなハリーを案じ、下手な気遣いをするハリーを叱るエトワールが、この回の良心。
ハリーの経歴以上に喋るねずみ達のことを知りたいけれども、ねずみが知性を持つことについては結局、物語の結末でもわからない。
皆が「未来」と呼んでいる世界。実は文字通りの未来ではなく、ねずみが喋ることが当たり前な異世界である可能性もある。このねずみ達が何者かは些事ではない。
そのハリーの同僚だったビシン。
沸点が低く常時キレ気味で、あまり見ていたいキャラではない。まぁ正直、折り返し後のクライアス社に魅力ある悪役はいないのだけど。
本日の朝実況。実質的に最後の日常回。
どちらも捨てられない選択肢があったときに、結局両方選んできたのが今までのプリキュアたちではなかったか。
特にフレプリ、ラブたちがダンスを捨てなかった時の貪欲さ。20話から37話にかけて、ダンスがプリキュアとしての自分たちも救っていた仕掛けは、やりたいことの両立を肯定する前向きな説得力もあり、とても好き。
まず、自分の気持ちと向き合う。両方捨てられないとなれば、実現のための方法を試行錯誤してみる。
ペギタンが「すこし余った」勇気をちゆに返したが、これはヒントなのかも。自分だけの力で実現できないとなれば、必要なのは理解者なのかもしれない。
なんとなく思い立って視聴。
プリキュアのギャグ回の中で、個人的に一番面白いと思っている回がこの回。
はじめから終わりまで、細かいネタが耐えることなく飽きさせない。
メタネタめいた「プリキュアクイズ」を出題するリズムがちょうかわいい。
本日の朝実況。
このあたりの回になると、もう本放送が記憶に新しい。物語の終わりを臭わせる会話がぼちぼち。
サディスティックなダルイゼン。
悪役としてはよく働いているけど、救わなければいけない善性をこの回でも見つけることができなかった。
本日の夜実況。
前回の重い展開から明け、本編の進行は小休止の幕間回。
明るい話題だけに、この回自体は楽しめた。
職業要素はどうやら、新しい風呂敷「アイドル要素」に置き換えられた模様。「母の強さ」を表現する仕掛けとしての職業要素は、この頃には影も形も残っていない。
だが、歌の力がアスパワワを生み絶望にも対抗できるという、今後の展開を占うかのような新解釈は悪くない。新しい風呂敷を広げたからには畳んでくださいね。
一方、はなのいじめられっ子設定の描写が前回から引き続き。
「自分は何も持っていない」という挫折感からアスパワワを失い、はなが変身できなくなった10〜11話。この回に、さあやが「明るく前向き」と評してはなを鼓舞させるシーンがあった。
もしはなの笑顔が「転校デビュー」により作られたものだったのだとすると、この良シーンの解釈まで変わってしまう。いじめられっ子設定は脈絡がなく、どうにも後付け感がぬぐえない。
ダイガンがさあやに感謝を述べたシーンは良かった。
このシーンが良シーンだけに、38話でのダイガンの裏切りは許せない。
ローラは脱走してグランオーシャンに帰還。女王からトロピカルパクトを受け取ってまなつらと合流。そしてプリキュアに変身。
ちょっと忙しすぎる回と感じたけど、それでも、ローラの願いとその結末という肝心な部分は観ることができてよかった。
ローラがプリキュア達を想う様になっていたことは、要所で手が映る度に目に入るネイルからもわかる。
最初はプリキュアたちとどこか一線をひいていたローラだったけど、女王に願いを問われたときに皆と一緒に居たいと自覚した流れはとてもよかった。
ローラは「歴代初の人魚のプリキュア」という触れ込みだったはずが、本当に人間になってしまったのか?「人間になれた」なんて台詞もあったけど。
人の姿も楽しいけど、やっぱり人魚に戻りたい…なんて葛藤はあまり観たくないし、何より人魚というアイデンティティは持っていてほしい。元の姿に戻れるかどうかは、次回わかるのかな。
本日の夜実況。ネタバレ要素あり。
社長が正体をあらわし、新しい不幸を生み出さない「時の止まった王国」を作るという目的をプリキュアに宣言。この不気味な目的を持った敵首領はなかなかの存在感である。…あくまで、この回の時点に限って言えば。
かようなカルト思想、何かしら人間的な由来がなければドラマになりそうもないが、残念ながら今後説明されることはない。社長は最後まで、この抽象的な目的を壊れたレコードのように繰り返すのみで、行動原理は最後まで明かされることがない。
はながかつていじめられっ子だったことが唐突に語られ、いじめ問題という新しい風呂敷も広げられる。
折り返し回だけあって、いじめ問題はじめ多くの追加要素がある。そのどれもが自分を不安にさせる。
本日の夜実況。初代ふたりは、いわゆる8話っぽい話をして帰っていった。まあ、このふたりに合ったエピソードにはなってると思う。
一方、初代ふたりがMHのコスチュームなのに、ルミナスが仲間はずれにされている点には納得できない。やり直せ。
どうにも詰め込み過ぎの感がある。えみルーの喧嘩と友情、それに対する初代ふたりの8話的アドバイス、ツインラブギター。ここまでであれば、分けられない要素と納得するとしても。
パップルさんの失恋やら退場やらは、無関係なエピソードなので回を改めるべきだったのでは。
失恋が下らないとは言わないけど。生きていれば誰にでもある失恋という出来事を世界の終わりであるかの様に嘆き、この悲しみがパップルのトゲパワワの源だったというエピソードは、どうにも陳腐に感じた。
このどうしようもない駄々っ子を説得する、えみルーふたりの言葉はそんなに悪くない。このシーンの田村ゆかりさんには、さすがはベテランと感じさせた。
初代ふたりの扱いがちょっと雑で、そもそもルミナス不在に納得できない。客演回をやるからには新旧両プリキュアの顔を立てて欲しいと前回言ったが、その域には及んでない。
正直「成田さんが書いてもこんなもんか?」と思ったけど、この詰め込みがえらい人からの無茶ぶりだったなら同情する。
今日もリアタイできた。ジャンプコミックス14巻収録分。
連載当時から、武闘家マァムが好き過ぎた自分がいた。そのデビュー戦にして最大の見どころである、超魔生物ザムザ戦の映像化である。
映像面では、マァムが縦横無尽に跳び回る凄まじいアクション。そして小松さんの、僧侶戦士時代には見せたことがない熱演。いや「ノリノリ」という表現がむしろ適切か。
「蹴りはフェイント!武神流!閃華!裂!光!拳!」のシーンには鳥肌が立った。「とても良い」は、このシーンに対して。
ダイの行動に気付き、あえて厳しい言葉で挑発するところも好き。「あなたこそ本当のゴミよ!」という、いつものマァムらしからぬ言葉選び。
思えばザムザの優勢も、ダイに「竜魔人のような化け物」と挑発して、早々に無力化することができたからこそ。であれば、同様の挑発で逆に劣勢になるのは何の因果か。
化け物の姿になって失ったものは、呪文だけではなかったのかもしれない。
人ではない者を通して人の心を語る。バラン編から引き継がれているこのテーマが、ラストシーンで再び語られる。
ザムザの父ザボエラは愛をかけらも持たない外道ではあるが、受け取った研究の研究の成果については「あの世で誇るがよい」と確かに言った。ザムザは満足しただろうか。ザムザの気持ちを「なんとなくわかる」と言った、ダイの気持ちもわかる。
その表情とは裏腹に、灰になって崩れてゆくザムザの肉体が物悲しい。やさしいマァムにはつらかろう。
本日の朝実況。
前回から引き続きネタ盛り盛りで楽しいけど、離れてしまった友達との友情にはきっちりとオチがついてる、まとまりのよい回。
いまはネットがあるから、疎遠になっても仲良く居続けられるよね。
スマホを自在に使いこなすひなたに対し、のどかは文通派なのであった。
本日の夜実況。
えみるのやる気の空回りや、自分を頼ってくれないことへいらだちを持つルールーなど。
チームの所帯が大きくなり、さあやがメンバーをつなぐ良心になっていく。出番を奪われて割を食うことが増えるさあやだけど、この回の存在感ある扱いは救い。
初代2名がはぐたんに召喚され、脈絡なく登場w
現役世代とレジェンドの両方の顔を立てるのは難しく、半端な客演ならして欲しくない。無邪気に喜べる状況ではとてもないが、この展開が良手か悪手かの判断は次回に。
本日の夜実況。
不協和音に満ちた前回よりは、はるかに安心して観られた。問題の変身シーンまでは、ハートフルなシーンも多い良回。
プリハートがふたつに分裂するご都合主義には、ものすごいパワーを感じる。分裂シーンでは、どさくさにまぎれて「マザー」が登場。こんな無茶をしたからには、彼女のことも説明するべきだったと思うがw
このどうしようもない強引さはさすがに褒められないけど、こんな犠牲を払ってまで描きたかったのであろう、えみルーの関係に本放送当時に興味を持ったことを思い出す。
マシェリもアムールもキャラデザは素晴らしく、さすがは川村女神の仕事。
吟遊詩人がメタルかよww
解釈系ネタ回かと思えば、「向いている」と「好き」の両方の音楽性を肯定する思いのほかよい話だった。ファンタジー的世界観という枠の中でも、イジりようによってはどんな話でもやれそうな気がしてくる。自由だ。
家族が1曲ずつ披露した中では、ファルファ&シャルシャの「のはら」のセンスが突出していた。
本日の夜実況。
HUGはこのあたりから、見るに堪えない回がちらほら。自分はプリオタとして、すべての回に良いところを見つけたいと思っているが、この回から美点を見つけるのは正直むずかしい。
路線変更により、世界観ががらりと変わったことがこの回ではっきりする。
アンリ、リタ、えみる兄。この回までの嫌なキャラクターが全員集合。それだけでなく、一見気の利いた寒い挑発をする新キャラ、ジェロスまで登場。
えみる兄の毒気にやられてか、いままで応援していた主人公、はなまでが不必要に攻撃的な態度をとる様になる。
「ふたりはプリキュア!」のような旧作をリスペクトするネタ、旧作の美点を持ち合わせていないこの様な回でやられると苦笑してしまう。
本日の朝実況。
アスリートが競技に打ち込む目的は様々。勝負に勝つ。記録への挑戦。そして「空を泳ぎたい」は、競技自体が楽しいと言ったところか。
運動ダメな自分にはアスリートの気持ちはわからないけどw、競技自体が楽しいけど、勝負も楽しい。いずれの価値も否定しないメッセージはよいと思う。
ハイジャン回だと、戦闘にも必ずハイジャンの要素が入る。
プリキュアには多くの体育っ子がいるけど、戦闘でその様な描写がされたことが意外と少ない。ちゆの様なプリキュアが、今後もっとたくさん登場してもよいのではないか。
前回、ローラはやはり、人の姿やプリキュアへの憧れを持ったらしい。
その願望は魔女に見透かされていた。事実上今回が初登場と言っていい敵首領「あとまわしの魔女」は、なかなかの存在感。
みのりは、願いを叶える為には何か犠牲が必要なのかもしれないと言った。
いつものローラらしく、貪欲に犠牲なく、プリキュアの力だけを手に入れてみせて欲しいものだ。
本日の夜実況。
多分、路線変更はこの回から始まっているのだろうなと。プリキュアが4人から5人へ。職業要素のフェードアウト、代わりにアイドル要素。等々。
路線変更が功を奏するか、この話数ではまだわからない。
えみるがルールーを強く慕うようになったのは15話、ルールーが兄を叱った時からと思う。
これをふまえても「親友」は行き過ぎという声も聞くけど、自分は嫌いじゃない。挿入歌「キミとともだち」のような、暖かい関係を最後まで描き切ることが出来るなら。
パップルさんについて思ったことがあるが、この件は退場回まで一旦保留。
みらいの誕生日だったので、言わずと知れた神回を。
みらいはリコと別れたあとに、宇宙空間で杖を手放した描写がある。今さら気付いた。
本日の夜実況。先の展開のネタバレあり。
昨年、ルールーの誕生日にこの回を観ていたらしい。
同じ回を観たにもかかわらず、前回以上に印象深く感じた。エールとの拳を交えての戦いに、イースとの雨中の決闘を思い出させたからだろうか。
パップルやリストルの、ルールーへの非道なふるまい。それは、ルールーを人ではなく自社の「製品」として扱っている為だろうか。
ルールーに与えられた任務が自身の口から改めて語られたが、それは任務をこなす為の最低限の情報に過ぎず、大事なことは何も知らされていないことを哀れに感じた。
自分の考えでは、この回までが本来のシリーズ構成。元々の予定に、ルールーの生みの親であるトラウムがいたのかはわからない。
最終盤に、トラウムが善人であるかのような描写があるが、この胸を締めつけられるような回と見比べると強い違和感がある。娘の生き写しとしてルールーを生んだというが、娘に社の奴隷のような救いのない任務を与えた調整も、設定上はトラウムが行っているはず。その心理が理解できない。