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普通 (3.2)

前回の話から期間が開いての最終回になってしまったのはちょっと惜しい

4人の天族の力を借りてもヘルダルフの穢れを祓うことはできなかったのか。それだけヘルダルフに蓄積された穢れが多かったと見るべきか。ただ、その後ヘルダルフに穢れが集まっていく理由として、人は穢れと向かい合い成長するように世界も穢れをある程度必要としているとの推測はどうにも唐突感があるような。
世界が必要とした穢れの集約体が災禍の顕主であるならば、それを祓うべき存在として世界が用意したのが導師であり、そうやって世界はバランスを取っていると解釈すれば良いのかな?
だとすれば時間をかけたとしても災禍の顕主が浄化されてしまったらそれはそれで不味いことになるのでは?と邪推してしまう。それともこれまでが多すぎただけで、アイゼンとエドナが言う様に適正量の穢れと何となくの平和が丁度良いということなんだろうか
エピローグでの描写では人々は天族を敬うようにはなっても見えているわけではない。穢れと同じように人と天族も距離は有っても離れているわけではないくらいが良いのかもしれないと何となく思った

スレイがヘルダルフと共に封印される展開は驚きだが、割とあっさり戻ってきたのも驚き。
アリーシャとロゼの髪が長くなっていたのはスレイが戻ってくるようにとの願掛けかなと見ていたら、ミクリオまで長くなっていたのは笑ってしまった。あれじゃまるでスレイにとってミクリオが色々な意味でベストパートナーみたいじゃないか(笑)



良い (4.1)

原作と比べて出海の今回の挑戦状は第0話での前フリが有ったお陰で、唐突感が無くなった代わりに彼女がどれだけ英梨々に対抗意識を持っているかが判るね
おどろおどろしい色調が加藤の発言によって解除されてしまうのは、このメンバーの中で特に何の因縁もないからか。
というかよくよく見てみれば因縁があるのは出海と英梨々だけなんじゃないかと思えてくる。勝負を仕掛けたのは伊織ではあるけれどちょくちょく倫也と気心が知れたような会話があるし、第一期のコミケでは倫也に協力する描写すら有った。何だかんだこの二人は今も相性が良いんだろうなと感じる。

だからこそ詩羽からどちらのシナリオを選ぶ?と問いかけられていたはずの倫也は、伊織の「シナリオだけは負ける気がしない」という発言に囚われてしまうのだろう。
加藤が口火を切った形とはいえ色々未完成な段階でシナリオをゲームに急ピッチで組み込むなんて無茶をするのは驚きの流れ。スケジュールに余裕なんてないだろうけど、前回詩羽から指摘された悪いものを悪いと言える目と勇気を持つための第一歩となる事を考えれば無駄ではないのか
ラストで倫也が示したリテイク指示、第一期の時は具体的な修正点を挙げられずシナリオを塩漬けにしていたこと、又倫也が憧れの霞ヶ丘詩羽へダメ出し。出来るようになったことを考えれば、あれから倫也がどれだけ成長したのかが判るね
……ただ、改めて考えてみれば詩羽から昔の女と今の女どっちを選ぶの?と暗に問いかけられてどちらも選ばず伊織の意見を採用した倫也って……

伊織は倫也に対して勝負を持ちかけた訳だけど、同時に加藤もこのゲームには本気なわけで。今回やけに積極的になっている理由はそう考えれば納得できるか
倫也に昼食を買ってあげたり、作業中に夜食を作ったりと益々夫婦っぽくなっているのはちょっと面白い



普通 (3.6)

試合に勝って勝負に負けたという雪乃の台詞が全てを表している。普段ぼっちで飯を食べている比企谷だからこそ気付けるたったひとつの冴えたやりかたでテニスゲームに勝っているはずなのに望んだ形にはならない
ゲームに負けた葉山がフェンスにぶつかりかけた優美子を庇った為に拍手喝采を受けたことに始まり、結衣は怪我をしてゲームを続けられなかったけれど優美子と本格的な敵対にはならず雪乃との仲を更に深める事ができた
なら比企谷は何も手に入らなかったといえばそうではなく、戸塚彩加という新たな友人が出来るきっかけとなった。というか戸塚が可愛すぎる。あれはヤバイ

奉仕部にはついに結衣が加入。第一話の際は離れていたはずの椅子はいつの間にか距離が近づき、その間に結衣の椅子が置かれ机も置かれた
一人であることを良しとしていたはずの比企谷と雪乃の状況が少しずつ変わっていく様子が判る
葉山に土下座しようとしていた比企谷が雪乃の言動を見てゲームを続けることを選択したのはかなり印象的な描写だった

葉山の性格はかなり特徴的だね。自分のグループを持っているのに比企谷にも気を遣う姿勢を見せる。その反面、比企谷の名前を覚えていないのは違和感が。
見た目と内面が実はかなり異なっているのではないかと何となく察せられる



良い (4.3)

ライムスキンの覚悟は諦めと本質的には同じという言葉はいいね。この言葉はクトリやヴィレムの抱える想いを表していたように思う

クトリは姉達が散って行ったのを見て同じように自分も幼い子のためにと自爆やむなしの戦闘法を受け入れている。これは覚悟でもあるし諦めでもある。もしここでその遣り方を否定してしまったら姉達の覚悟やその死すら否定することになりかねないからヴィレムと模擬戦をした際はヴィレムの示した新しい道を認めることができなかった
それが変わったのはヴィレムの過去とライムスキンの話を聞いてから。諦めることが覚悟なら、諦めないこともまた覚悟。「実は戦士になんてなりたくなかったんです」「強くなんてなりたくない」と言ったのは、自分の命を諦めず普通の女の子として生きて行こうとする覚悟を示しているように思えた。

ヴィレムにとってクトリたちと関わり続ければ養育院の思い出と向き合う事態を避けられないのだけど、以前の大戦で救えなかった人達のことも同時に思い出してしまうから死に向かおうとしている彼女たちを放っておけないのだろうね。
負荷の大きい聖剣を握ってまでクトリたちに生きる方法を教える姿からは、あの島へ来るまで諦めたように生きていた姿は感じられないね。クトリが生きて帰れば何でも言うことを一つ聞いてやると言い、バターケーキを作る約束をしたヴィレムは彼なりに覚悟を決めたのだろう

雑多な願いを込めたタリスマンであっても集まれば相互干渉し合い聖剣になるように、忌まわしき種族であるヴィレムと使い捨ての命であるクトリが相互に関わることで、どうやって互いの心や命を救っていくことになるのか非常に楽しみ



とても良い (4.7)


良くない (2.0)

今回は他者や集団から外れている事を良しとするか、それとも許容するのかという話だったのかな?
材木座の相談を単純に「感想が欲しい」であったと取るならそこまでの話だし、もしくは「普通」の枠から外れた材木座をどうにかするという話であったなら解決はできていない。
しかし、後者の方向で見るのなら八幡は材木座の在り方を肯定し、最後には一緒に準備運動をしている。そういった意味では今回の相談は無意味ではなかったと言えるのかな?酷評されたら死ぬぞと宣言していた材木座が三者三様の酷評を受けながらも朗らかな顔が出来たのは、材木座の在り方ではなく作品内容に対しての批評を三人がしたからなのかな

結衣が優美子や葉山を中心としたグループに居るのは無理をしているわけではないが、他にも付き合いを持ちたいと思った時には遠慮をしてしまうくらいには見えない壁というかルールがあるのかな。だからこそ八幡や雪乃のような遠慮のない関係性に憧れてしまうのかな
ただ、あのシーンって優美子の問い詰め方も悪いけれど結衣の歯切れの悪い物言いにも落ち度は有ったわけで。それが最終的に言いたいことを言えたのは、八幡が一度は立ち上がろうとしたことや雪乃の介入が有ったからだろうね

まあ、結局のところ檜山さんの全力全開ヴォイスが最も印象に残ってしまうような回だったのだけれど



とても良い (5.0)

これが終わったら今まで通りだよねと話すよながに対してあさひは少し不安げ。一度外の世界を知ってしまった以上、紗名との関係が元通りになることはないだろうね。雛霧姉妹は今回の紗名の決断をどう感じているんだろう?

紗名は自然に産まれた存在ではなかったのか。能力が他のアリスとは大きく異なる点は気になってたけど、あんな出現をしたら神や現象のように扱われても仕方ないと思えてしまう。
だからこそ紗名を人間ではないと表現する内藤やミニーCに対して、「お前さんが人じゃなかったとしてそれが何なんだ」と真摯に話しかけてくる蔵六の姿勢が光る。

今回の蔵六って第一話の説教のように高圧的じゃないんだよね。それは早苗が一人で決めるのはよくない、ちゃんとお話してと蔵六に伝えた事が影響している。だから今回の蔵六は決めつけるような発言ってあまりしていない。あれだけの混乱状態に在り自己を否定する発言を繰り返していた紗名に対して、ひたむきに人間であるかどうかよりもそれぞれが持つ普遍的な心の形を説いている。
蔵六のこの姿勢はミニーCに対しても同じ。最初は暴力で押さえつけようとしたミニーCがそれでも蔵六が折れないのを見て、個人レベルの話ではないとアリスの夢は人類の発展に役立つとかそんな建前を持ち出す。けれどミニーC自身が個人レベルの願いである夫と再会したいという想いを持っているから、「しんどい時は誰かと一緒にいるもんだ」という蔵六の言葉に負けてしまう

夢のような場所で出会ったゆかりんボイスのキャラは順当に考えれば未来の紗名か。
「自分が何者かまだ探してる最中」との言葉から考えると、紗名にとって自分が人間か異なる存在かという命題は人生レベルのものになるのかな?それでも「私はツイてた」と言えるのは蔵六たちとの出会いは無駄ではなかったことへの最高の表現か
ここで会話したことは今後どんな意味を持つことになるんだろう?



良い (4.1)

前作終盤ではホワイトベースを引っ張る存在になっていたアムロは今や軍の監視を甘んじて受ける立場に。カツに非難されてもまともに言い返せないアムロからはかつてのエースパイロットの面影は感じられない。今もそれぞれの方法で戦い続けるホワイトベースの面々とどこで差がついてしまったのか
この点はシャア・アズナブルにも言えることで、ハヤトやカイが指摘したように一年戦争で縦横無尽の活躍をしたシャアが一介のパイロットに収まっているのも妙な話。かつては敵対していたハヤトが地球連邦政府の首相になるべきとシャアに勧めたことは驚きだけど、それだけのカリスマ性を認めている証でもある。

リーダーの素質があるのにリーダーになろうとしない。卑怯者と謗られたアムロとシャアがどのようにリーダーもしくはエースとして復帰するのか今から楽しみです。
「そんな大人修正してやる!」とシャアを殴りつけたカミーユは新主人公の貫禄がバリバリだったね



普通 (3.6)

桐葉がかずやに高圧的な態度だったのは、やはりかずやをすそはらいにしたくない想いから来るものだったのか
が、肝心のかずやは夢の中で母親らしき人物に会ったことで才能が開眼。ここで不思議な点は、回想で何らかの事故によりかずやの能力を封じる必要があった事が示唆されていたけど、くくりや母親らしき人物は能力の解放を望んでいたことか。既に封じ続ける必要はないと判断されたのか、それともかずやの力が必要な事態が起こったのかどちらだろう?

くくりに苦戦し敗北直前だった桐葉がかずやに使役されることで強くなる展開は少し唐突感はある。けれど母親っぽい人物がかずやには桐葉を助けるように、桐葉にはかずやをよろしくと述べていたように、二人で力を合わせることでようやく本領を発揮できる関係性だったりするのだろうね
思い返せば第一話では桐葉の力だけで妖怪を倒していたけど、第二話ではかずやの言葉が問題を解決した。そして第三話では一人で解決しようとする桐葉に対してかずやが前に出て桐葉を守ろうとしていた。そう考えれば第四話で二人が協力する展開が来ることは当然の成り行きだったのか

騒動が終わった後に帰宅する描写が入るのは、多くの作品で家が日常の象徴となっているからなのだけど、本作の場合はどちらかと言うと風呂場が日常の象徴となっている気がする(笑)
二人共当然の顔して一緒に入浴してるんだもんなぁ



良い (4.3)

弥勒寺はこれまで登場した創作の人物とかなり異なる印象。他の人物は元居た世界を平和にしたい、神の世界でやりたい事がある等と望みを示していた。けれど弥勒寺は特に元の世界に不満はなく、自分たちが創作された存在と知っても動揺は少ないみたい
彼が言うには自分たちが現れた理由は「多くの人間の中で印象に残ってるから」。セレジアの新呪文が失敗した辺りの描写からその推測が正しそうではあるけれど、今のところ一つの作品から一人しか出現してない辺りそれ以外の理由もあるのかな
そういえばセレジアってアニメから出現したキャラだったね。原作のライトノベルではなく派生のアニメだったのは弥勒寺の説を支持しているような気もするけど、セレジアが登場するアニメってまだ2話までしか放送されてな買ったような?それとも颯太が引っ張り上げたようなものだから、他とは出現した原因が異なるのだろうか?

絵を描き起こしたりそのためのストーリーを書いたりとそれなりの労力は掛かった割に改変は失敗。しかしメテオラが言う様に悪い事ばかりではなかったようにも思う
颯太はプロ絵師のまりねの作画を間近で見ることが出来たし、メテオラは自身の創造主への足掛かりを手に入れ拠点も間に合った。松原も自身が創作したキャラクターと口論出来るほどしっかりと世界観を構築出来ていたことを知り、まりねは感覚的に描いていたセレジアの衣装を間近で観察することが出来た。今回の集いの目的は失敗したけれどそれ以外の報酬がそれぞれ手に入ったように思える
又、これは創作人物全てにも言えることで突如自分が創作された自分であると知らされるなんて迷惑以外の何物でもないけれど、それによってステーキやコーヒーの味の美味しさを知ることが出来た。セレジア達の食事シーンがやけに強調されているのはそういった意図があるのではと想像してみたり

町やセレジアに大きな損害を与えてしまい、自身の行動が及ぼした状況に衝撃を受けていたまみかは軍服の姫君を見つめていたけれど、悪い事ばかりではない何かを見つけられるんだろうか?





普通 (3.9)

1ルート完成させるのに1クール掛かっていたことを考えれば、全ルートのシナリオプラスアナザーシナリオまで作り終わっていた詩羽がどれだけ他のものよりもゲーム制作を優先していたかが推察できる

良いものは良い、悪いものは悪いと言える目と勇気をちゃんと持てと前フリが有ったと思えば詩羽はとんでもない選択肢を提示したのでした
今回の話って色々解釈ができるんだろうけど、詩羽が倫也にあのような選択肢を提示したのは階段下での会話で倫也が自分と同じステージに上がってくる存在と認めたからこそ、作品の方向性に重大な影響を与えるような選択肢を提示したのだろうなと思えた

あそこで提示されているのはぶっちゃけ今の女と昔の女どっちが良いの?ということ。今の女を選べば特に何も変わらないのだけど、昔の女を選んだ場合倫也が本来作りたかったものとは異なった作品になりかねないし、他メンバーにも負担を掛けることになる。
又、詩羽は自身の進路についても選択肢を提示していて、地元の進路を選べば今まで通りを続けられるけど、関西へ行く進路にも惹かれている。
2種類の選択肢を併せて考えれば、詩羽が智也に選ばせようとしているのは過去を引き摺ったまま今の関係を続けるか、それとも周囲に迷惑を掛けようとも覚悟を示し自分のもとに帰ってくるかあわよくば関西にも付いて来てともに創作活動を行うかということを問いかけているんだろうね
英梨々がどれだけ詩羽の意図を掴んでいたのかは判らないけれど、確かにこれは倫也が決めるしかない問題である

波島出海がいわばライバルのような立ち位置で再登場しておきながら決めシーンが決まってなかったのは驚きではあるけれど、それ以上に平然と合鍵を取り出した加藤は更に衝撃的。
もう完全に夫婦ですやん……



良い (4.3)

クトリ達の境遇が想像していたよりも悲惨だった。これどうやったら救いのある展開になるんです?

戦争に投入される兵器扱いとまでは予想できたけど、そのために死を恐れないように自分の命に頓着しないように作られたとは……。またそんな彼女たちの正体が人間族の真似をしてきたレプラカーンであったというのも…
第一話の描写を見る限りこの世界では人間みたいな姿をした印なしは蔑まれる忌避される対象であるように感じられる。妖精であるレプラカーンは本来蔑む立場にいるはずだが、人間の真似をしているためにそうはならない。そして人間の真似ができるゆえに人間にしか扱えない聖剣を使うことになる。また兵器として作られたから力の暴走で大爆発を起こすことはむしろ都合がいいと。
……幾ら何でも悲壮過ぎるよ

そんな少女たちと関わることになったヴィレムも以前聖剣を扱っていたというのはどんな因果が働いているのやら。
子供の扱いの上手さを見せた前回に引き続き、年少組から怖がられていた状況を改善するためにプリンを作ってあげる姿勢は流石としか言いようがない。
ただ、彼からすればこういった行為を重ねていくことで以前自分が関わっていた養育院のことを思い出して情が湧いてしまうのだろうね。そういった想いからクトリ達の境遇を知った後であっても「やっぱ放っておけないよな」と呟いたのだろうけど……。自分が生き残ったことに意味を見いだせていなかった彼がどうやってクトリ達と関わっていくことになるのだろうか?

ラストのマッサージシーンでそういやこれってラノベ原作だったと思い出した



とても良い (5.0)

前回が夏目の成り立ちを改めて見つめ直す話なら、今回は藤原家と夏目の関係性を見つめ直すような話

今回の夏目は中級妖怪たちに頼み込んだり、夜中に捜索を始めたりと珍しく行動的になっているけど、それは当人が言う様にアズマと自分を重ねたというのもあるんだろう。でもアズマと自分を重ねたならナナマキと藤原夫妻を重ねていたと考えることも出来る。
普段から藤原夫妻の生活を壊さないように気を遣っている夏目としては、あまりの不安から里を出て行方不明の弟子を探しているナナマキが不幸な目に遭わないで欲しいと感じたのかもしれないね。

アズマが姿を消したのは自分をいしあらいとして育ててくれた恩義をナナマキへ返そうと思っていたのに、返せなくなった情けなさから来るもの。だから川原の石に描かれた紋様は何の効果も無い物のはずなんだけど、それでも描いてしまったのはナナマキとの繋がりまでは消せなかったからだろうね。
でもナナマキも同じ紋様を描いたことで、両方が見える夏目によって繋げられる。アズマと再会できたナナマキが「良かった良かった又会えた」、「二人で共に帰れる場所を探しに行こう」と言った時にはこちらまで泣きそうになってしまった。繋がりとは片方だけが一方的に感じるものでなく両方が大切に抱いているものとよく判るシーン

思えば今回の件とは何の関係もないはずの中級妖怪たちが動いたのだって夏目との繋がりがあるからなんだよね。彼らは以前に夏目から大切な物を貰った経験があるからこそ、夏目がなんとかしてやろうと奔走するいしあらいの件にも関わる。夏目もその繋がりを大切に想うからこそ一件が終わった後には何か礼をしようと考える

最も印象的だったのはラストシーンの落書き。冒頭では塔子さんはいしあらいの紋様を見ることはできなかったけど、それがいしあらいのものとは知らずとも夏目を介して綺麗な紋様を見ることが出来た
夏目は今回、家から旅立つ自分を想像する訳だけどこの落書きは幾つもある繋がりの新しい一つとなったように思える



良い (4.3)

ミニーC・タチバナって成人女性だったんだ。勝手なイメージでアリスって未成年しか居ないものと思っていたよ
前回登場した内藤が一般人ではなくアリス関係であったことにも驚き。これは蔵六の人脈が広いと受け止めるべきかご都合展開と受け取っていいのか迷う

『安心できる場所』が今回のテーマかな?
研究所の人の話では、夫と死別したミニーCは夫の腕の夢を見てから安定したということだけど実際は違うような気がする。
腕に抱かれて眠るミニーCは安心しているようにみえるけど、鬼頭との会話では着物を着てると彼が近くに居るような気がすると言っている。つまり夫の存在が「どこにも居ない」から「近くに居るよな気がする」に変わっただけだから夫の不在は感じ続けている。その危うい状態の表れが変わらない笑顔か。
ミニーCの現在の本性はラストの台詞そのものなんだろうね

紗名はワンダーランドでは自らが作り出した樹の枝ですやすやと眠っていた。その頃はそれで安心できたのかもしれないけど、研究所を逃げ出した今となっては安心できる場所なんてなかったのだろうね
そんな紗名に内藤が蔵六の子にならないかと提案。蔵六はその前に大事なことを言ってないと紗名に詰め寄ったけど、蔵六自身も安心できる場所を無くした紗名に言うべき大事なことを言ってないんだよね。蔵六の仕事場を紗名が荒らしてしまったのだから、その指摘は正しいのだけれど今の紗名に対しては正しくない。早苗はきちんと自分の気持ちを紗名に伝えているのにね
そんなすれ違いの結果、再び紗名は囚われの身に。この状況下で蔵六はどう動くのだろうか?



普通 (3.2)

あのような猿が仲間を助けようとするシーンをさらっと入れてさらっと死なせてしまうこの作品の神経はどこかおかしいと思う。又、ここまで軽々しく核爆弾のボタンが押されていた作品って他に知らない

出てこなければやられなかったのになどと言い始めたカミーユは既に強者の仲間入りか。
確かに戦闘技能は申し分ないしニュータイプとしてもかなり覚醒している印象がある。まだ戦争に関わってからそこまで日が経っていないはずなのに、あのシャアと肩を並べて戦えている状況は凄いとしか言いようがない
ただ、彼が戦争の否定を考えている関係か、意識的に敵を殺さないようにしたあのシーンからは少し危うさを感じる。シャアは機体を損傷しているのかとカミーユの内心には気付かなかったようだけど今後どうなっていくのかな

ジェリドは引き続きパッとしない活躍ばかり。ガンダムを追い詰めたと思ったらそんなことはなかったし、負傷兵を助けたと思ったらガルダを目の前にしたら捨て台詞して置いてくし。
今の彼にはガンダムMk-IIのパイロットを任されていた頃の面影はないね。ガルダに殺到した兵士達と同じくその他モブという印象

カイとハヤト合流。アーガマに既にブライトが居る事を考えると不思議な巡り合わせ。だが、それ以上に因縁のあるシャアはその環境で何を思うのだろうか?



良くない (2.7)

アマゾンプライムで視聴
第二期の印象が残っているせいか全体的に違和感が拭えないのが難点か

最初は雪乃を「俺の敵」と呼び、雪乃も八幡を警戒していたのが経過とともに少しだけ変わっていくのが椅子の向きによって表現されているのが面白い
最初は離れた位置にどちらも黒板を向いて置いていたのが、結衣が間に来たことで雪乃は椅子の向きを変え、調理中には椅子は無くなり三人の距離はとても近くなる。
結衣の依頼の後には雪乃の向きは黒板に戻っているが八幡は椅子の背を向けつつ身体は雪乃の方へ、更にはそれまでのような離れた椅子の距離を強調するような構図は鳴りを潜めている
二人の距離は変わらないままだけど、向ける感情はほんの少しだけ変わった事が判る。雪乃と結衣が会話する空間を邪魔しないために部室を静かに出た八幡の行動はその最たるものか

他人を見下す傾向のある八幡、他人との馴れ合いを否定する雪乃。どちらも「自分」をしっかりと持った人間であり理屈臭いタイプであるけれど、そんな二人の間に入ってきた結衣によってどのように三人が変わっていくのかとても楽しみにしたい



普通 (3.2)

かずやはすそを引き寄せる力だけではなく記憶も封印されていたのか。封印しなければ力が不安定になってしまう記憶というとやはり母親関連なんだろうか?
また記憶が封じられる前は桐葉の所有者という立場だったようだけど、現在の桐葉がかずやを下僕呼ばわりするのは怪異から護りたい気持ちの現われ?

新しく登場した黒曜は見た目に反してポンコツっぷりが半端ないね。白峰をかずやと間違えたことに始まり、騒動を起こすなと言われていたのに空腹に耐えかねて弁当を盗んだ上で教室に踏み込んでしまったのはかなりアウトでしょう

白峰は小山内に「なんでもしてやる」と軽々しく言ったことで同人地獄に向かうことになった。
かずやも桐葉が傷つく状況に「なんでもするから」と言うけれど、こちらの覚悟が白峰と大きく異なるのは明白。次回、そんなかずやの覚悟が示されるのかな?



普通 (3.9)

メテオラがこの世界の情報は重層的と表現したように、今回は幾つかの事象が別の事象によって塗り重ねられたように思う

まず颯太の部屋がセレジア達の拠点に塗り重ねられたことに始まり、松原はセレジアをコスプレと受け止めていたのが戦闘が始まったことで物語の中の人物が実在すると認識させられ、まみか有利で進んでいたはずの戦闘は小さな裂傷を付けられたことで優劣は逆転する。
とどめが本来の物語であればラスボスである優夜が好戦的な言動に反してセレジアを助けたことで颯太達にとって味方になった

同時に重層的であるがゆえにどうしても塗り替えられないものもある訳で。メテオラの修復魔法はなぜか効かないし、まみかは自分の世界のルールが通ると思っていたが建物が破壊され、セレジアは流血しても戦闘が終わることはなかった。
そんな事態の中で軍服の姫君は創造主に影響力を行使し、自分達の居た世界を造り替えようとしているらしいけど果たして可能なのだろうかと疑問に思ってしまう

他に気になる点としては今回登場した物語世界のキャラクターを颯太は全て知っていたことか。それぞれがどの程度の知名度を持っているのか判らないけれど、松原は優夜が登場する漫画を知らなかった事を考えるともしかしたらこの先登場するキャラクターも颯太が既に知っている作品かも?
だとすれば正体不明の軍服の姫君も既に知っているということになるんだろうけど。やはり昔の創作ノートに描いたキャラクターなんだろうか?





良い (4.4)

原作未読だけど、ヴィレムとクトリが街を練り歩くシーンは原作既読者にとって思わず心に来るものがあるシーンなのかと想像してしまうほど暖かみを感じる描写がされていた。まだ、設定や状況は判らないものばかりだけどあの散策のシーンは二人にとって大切な思い出になるんじゃなかろうか?
それだけにクトリが「私のことは忘れてくれると嬉しいかな」と某うぐぅのような発言をした意図が気になる。他にもヴィレムに対して名乗りあった後に「それから…」と何かを言いかけてたけど、何を言おうとしたんだろう?

ヴィレムはこの時点で既に魅力的な主人公だね。クトリだけ責められないように自分も印なしであることをバラしたり、帽子を買ってあげたり。子供の接し方が上手い点も好印象。
ラストの描写からすると大切な人達を守れなかったことを引きずって自分の人生の価値を見いだせていないんだろうか?でも526年前ってどういうことだよ……



普通 (3.8)

まさかこの話を第一話に持ってくるとはなぁ。今後の展開を色々予感させてしまう

対立の多い詩羽と英梨々が互いの実力を認めていたなんて描写は第一期の時点でちらほら有ったけれど、今回は更に踏み込んで実は互いの作品のファンであったことが明かされる話

互いにファンであるのに正直にそれを言えないのは二人の間にあるのは作品愛だけでなく、倫也の存在があるから。詩羽は自分より長く確執の深い倫也と英梨々の関係に嫉妬するし、英梨々はラノベについて熱く語る倫也と詩羽の姿に自分の居場所を奪われたと感じる
特にあの瞬間の英梨々は『恋メト』を介して倫也と仲直りの糸口を掴めた可能性があっただけにやるせない

倫也を原因に対立する二人を、共同でゲーム制作する立場に落とし込んだのも倫也であることはとんでもない皮肉。更に倫也がみっともなくも色紙をねだったことで、ようやく詩羽と英梨々は好きな作家の色紙を手に入れたのだからよく判らないものである。
このシーン注目すべきは二人は倫也の言葉ではなく加藤に追従する形だったということ。思えば加藤って二人の対立構造の中で良いクッションになっているんだよなぁ
二人の色紙に描かれていたのが恋メトのキャラクターであると判明した瞬間はちょっと感動しそうになってしまった

……学校が舞台になると別の学校に通う美智留が話に一切絡めなくなってしまうのはちと悲しいなぁ。ただでさえ登場が遅かったのにね



良い (4.3)

とても綺麗なOP。夏目友人帳シリーズとしては珍しい方向性の気もするけど、これはこれでありかも

今回登場した幼い夏目は若返っている訳だから厳密には幼少期とは異なる点があるんだろうけど、幼い夏目貴志がどのように周囲を見ていたのかが改めて判る作りになっている
記憶の混乱がある中でも妙に冷静に状況を理解できたり、親しく接してきた多軌や田沼への遠慮がちな距離感などが普通の子供らしからぬ様子を感じさせる。祭りや釣りを友達としたなんて話を御伽話みたいと表現するのは悲しく感じてしまうけど、同時に現在の夏目はそういった御伽噺のような体験を経て形成されたと考えることも出来る

そもそも冒頭のつきひぐいだってあれほど怪しげな見た目だったのだから助ける必要なんてないのに、それでも夏目が助けたのは自身が周囲に助けられてきた経験があるからだろうね
そんな経験をまだしていない幼い夏目が妖怪を見た後に田沼を見て逃げ出したのは誰も頼ることが出来ない不信感の現れか。そんな夏目を多軌と田沼が掴み止めたのは印象的
助けられたことで田沼と多軌を信用できるようになり、更に藤原夫妻に大切にされていることを知ることで、夏目が将来の自分に期待できるようになる展開はとても暖かい

新しく在りたいか月日を重ねたいかはそれぞれ違うとつきひぐいにニャンコ先生は言うけれど、この言葉は夏目だけでなくニャンコ先生にも当てはまる言葉。今回のニャンコ先生にはもう一つ選択肢があったはずで、それは友人帳を奪ってしまうこと。それをせず夏目のために奔走したのは夏目との関係を清算することをよしとせず、まだまだ腐れ縁として共にいる日々を望んだからだろうね
ラストの寄り添って眠る彼らからはこれまでに積み重ねた多くが見えてくるようでした



普通 (3.0)

あっさりとブライトがアーガマの艦長に就任。もう少し何かしらの展開があって就任するのかと思っていたよ。
前作の主要人物であるシャアとブライトがこちらでも主要人物級になってきたというのに、前作のキャラがしゃしゃり出て!みたいな感覚を抱かないのは、ガンダムが群像劇としてしっかり機能しているからかな?正直カミーユにはまだ主人公的な魅力を感じては居ないのだけど、それでも彼以外が物語の中心に来ることはない構成は素晴らしい

ファが運んできた食事を嫌がったのは、今のファを見ていると自分によってファの両親が拘束されることになった罪を意識してしまうから?しかしカミーユだって両親を目の前で亡くしてからそんなに時が経っていないのだから、ファを思い遣ってやることも出来ない
直後の「自分は子供だからあなたを慰めてやることが出来ない」と互いに言い合うシーンは良い意味で子供らくない。こんなことを言う子供なんて実際は居ないのだろうけど、それは彼らが戦争を経験することで段々と『子供』から抜け出ようとしているからだろうね

木星帰りの男シロッコ本格参戦。シャアにプレッシャーを感じさせた力量や大気圏が近づいたことにより撃破に拘らずさっと退却する判断は特徴的。なによりもガンダムシリーズにおいて異様さとも言える変形MAを披露したことで更に恐ろしい敵と感じられる

一方のカクリコンは大気圏で燃え尽き。ここまで真っ当な活躍のないジェリドが果たさなくてはならない敵討ちが更に増えたけど、今のところ好転しそうにないな



良い (4.4)

蔵六の立ち位置が紗名に物事の正しさを教えることであるなら、早苗は優しさで紗名の辛さを包み込む立ち位置かな

回想シーンで紗名の過去が描かれていたけど、人間らしい扱いを全く受けてなかったんだね。
相手の言うことが理解できないからって、他人との境界線を曖昧にして相手の意思をそのまま反映する方法を選択したのはその時点では自我が薄いためか。雛霧姉妹と出会ったことで「自分」を手に入れたのなら、現在双子と対立している構造は辛いだろうね
前回力の危険性を蔵六に指摘されたはずが、早苗を喜ばせるために力を連発。回想でも雛霧姉妹を喜ばせるために世界創造なんてやらかしていた辺り、「自分」を手に入れ相手への感情が芽生えた状態であっても相手から自分がどう見えているかがまだよく判ってないのだろうね
その象徴が蔵六の仕事場で大泣きしたラストかな。ブタ出現で蔵六が厳しい口調ながら求めているのは「説明しろ」なんだけど、紗名は悪いことをしたと認識は出来ても蔵六が本気で怒っている訳ではないことが判らない。その混乱で泣くのを止められない

それにしても早苗の心の広さはどうなってるのさ。突然のワープ連発で空から落ちたり見知らぬ土地に連れて行かれたり、果ては南極にたどり着いてしまったりとどんな人間であってもキャパオーバーを起こしそうな事態を「楽しい」と言えるのはのんびりゆったりなタイプでもそうそう出来ることではないと思うんだけどな。
紗名に対して「私と似てる」と言ったけど、その辺りが関係しているのだろうか?

紗名が研究所をぶっ潰すと言いつつ研究所へワープ出来なかったのは、研究所に特殊なバリアが貼ってあるためかそれとも紗名が再びあそこへは行きたくないと思っているのかどちらなんだろう?



普通 (3.9)

前回が戦闘→日常の流れだったのが今回は日常→戦闘のオーソドックスな構成に。
前回は非日常の存在である桐葉がかずやと共に暮らすまでを描いた話だった故に変則的な流れになったのだろうけど、今回は日常の中に居るちさとが妖怪退治に巻き込まれるまでの話になるためにこのような構成になったのかな?
ちさとにはオカルトマニアの従姉妹と紹介していたけど、幼馴染相手にその説明は絶対に通じないと思う…

桐葉は制服を着ていても下着を付けていなかったり、布団で寝る際に体操服を着ていたりしたのは、まだ日常に溶け込めない存在である事を視覚的に示しているのかな?

桐葉はかずやの言葉が原因だと言い確かにその通りの方法で解決できたけれど、桐葉しか攻撃しなかったのはちさとにとって桐葉の出現は充分に危機だと感じられるものであったからじゃないかと勘ぐってしまうけれど。
又、前回の話でかずやは桐葉に母の面影を見ているのでは?と考えたためか、今回登場したあまそぎもちさとの想いが影響した存在というよりも親みたいな存在に思えてしまった。かずやの言葉を聞く前後の様子なんて娘の行く末を心配する父親みたいだったからね

提供画面が「Nice boat.」になっていることに驚いていたらそれ以上の衝撃がエンドカードで。あれは酷すぎますよ!



良くない (2.2)

冒頭は第一期0話を髣髴とさせるような流れ。といっても前回が温泉で全裸だったのに対し今回はプールで水着なのだから露出は減っているはずがカメラワークがとことんイヤらしい(笑)
「ゲーム制作のためだから」なんて言葉と財力で大体の無茶を通そうとするノリは嫌いじゃないです

予想外だったのはゲーム制作のメンツに加えて出海が登場したことか。原作では出海担当回の後は例のエピソードまで補完するような話は無かったから、今回の登場は嬉しい誤算。
特に英梨々を挑発する際の出海が倫也を前にした時とは大きく異なる声質になっているのは良かった。出海って同人作家である英梨々に対して強烈なライバル心を感じているんだけど、倫也が居るとそういった面が控えめになってしまうからね
というか英梨々は美智留に幼馴染エピソードで負けるだけでなく、画力以外の面では出海に負けてない……?何処までポンコツヒロインになっていくのだろう?

第一期放送では美智留がメンバー入りするまでの話だったから判りにくかった美智留の本気が示されたね。前回からどの程度の時間が経ったのか判らないけど素人同然の状態から10曲も作り出すのは本当に凄い。詩羽や英梨々から見ても刺激を与えられる出来になっていのは倫也が言う様に美智留が本気で制作に取り組んでいるからかな

それぞれの本気が示される中(と言っても詩羽の本気は明後日の方向を向いていたけれど)で、判りにくいけど加藤も本気を示していた。彼女が英梨々のエロポーズ要求を拒否しなかったのは制作に対し本気になっている証だろうね
又、ラストの倫也との会話は第一期0話時点との覚悟の差が示されているようで印象的だった。



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