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良い

本作ではあまりにヤバイ人物が多過ぎる為に、しょうこは貴重なマトモな人物として扱われている。さとうが引き起こす事態に関わらず、裏側で起きている異変を知らずに不健全な程度で生き続けている事は割と視聴者にとって癒やし要素となっていた気がする
そんな彼女が太陽からさとうの疑惑を聞かされ、あさひと出会ったことでさとうの事情に踏み込む決心を固めてしまう
思わず「そんな勇気なら要らなかったのに」と言いたくなるような状況

ただ、しょうこがさとうを心配してしまうのもさとうが何をやっているか全く知らないから仕方ないとも言える。何か危うい事情を隠していることは察せられても、流石に幼女を誘拐したなんて話は信じられるものではないし
これまでは「たった一人の相手」が見つかっていない同士として大好きな友達と考えていた。だからさとうが隠し事をしている、太陽から疑われていると知ってしまえば、心配のあまり踏み込まなきゃと考えるてしまう。ぼろぼろになっても家族を探すあさひの姿を見て背中を押されてしまう

さとうのことを心配し言葉を振り絞ってさとうの事情に踏み込もうとするしょうこの姿は普通の作品であれば、感動してしまいそうになる情景なんだけど、さとうが隠している事情を知っているこちらとしては「もうその辺でやめておけ」と忠告したくなるシーンだった……

そしてあさひについては事情が全て明かされていないから、詳細は判らないけれど、守らなくてはと考えていた母としおを遠くにやってしまったばかりに逆に失ってしまったのだろうと推察できる
一人だけ父親のもとに残ったことを行動しなかったと表現するのは酷だけど、父親を無力化するなどしてもっと早くに迎えに行っていればとの後悔をあさひは恐らく持っているのだろうな。大人の力を借りずにたった一人でしおを探し続けている彼の姿はあまりに孤独

あさひの影響を受けてさとうの事情に踏み込んだしょうこ。彼女はさとうを助けられるのか、それとも勇気を持って行動したのに後悔する羽目になるのか。あまりに恐ろしい分岐点



良い

千紗の「またバカやってる」という台詞がこちらの心情を丁度いい感じに代弁してくれている。本当にどんな場面だろうとお馬鹿なノリが続くね!あそこまで汚いポッキーゲームはあまり見たことがないよ!

ダイビングに関する描写をする時だけは真面目なノリになるのが唯一と言っていい美点だったのに、今回はそれすら怪しい事態に
千紗が水中に苦手意識を持つ伊織のために海の素敵な部分を紹介するという良い一幕がふざけたハンドシグナルと尻発言にサンドイッチされていることで、貴重なダイビングシーンまでお馬鹿なノリだったという印象に塗り替えられそうだよ!



全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

それ程派手な展開が有るわけではないし、メリハリが効いたストーリーという訳でもない。それでも蛍とギンの交流が穏やかに描かれているからこそ、その終わりに至るまでの描写がとても心に響く構成になっている

人間の蛍と妖怪のギン。触れたら終わってしまい、夏にしか会えない関係性。だから二人の仲が親密になっていく過程とはつまり、子供だった蛍が成長していくことで有り、成長する蛍と成長しないギンの立つ場所が違うという点が明確になっていく過程でも有る

最初はギンを楽しい遊び相手と認識していた蛍が、妖怪のようには見えないギンの素顔を知りギンの特殊性を子供ながらに理解し、触れ合えない自分とギンの境遇を実感し泣いてしまうまでの時間の流れ方
ギンに中学の制服を見せた辺りから二人の関係性が子供と妖怪から女性と男性になり、クラスメイトの男子に手を取られたことでギンへの想いを強くし、高校を卒業したらギンの近くに居られるようにと就職を考えだす変化の様子。
何もかもが丁寧に描かれているために、視聴しているこちらはもっと二人の感情に寄り添いたくなってしまう構成が見事。
「ギン忘れないでね私のこと」「その時まで一緒に居ようよ」という蛍の言葉がとても胸に突き刺さる

だからこそ妖怪の祭りを巡る二人の様子を見ていると不思議な気分になってしまう。妖怪が人間に化け人間の真似事をする空間。妖怪と人間の境界線が非常に曖昧になる環境。祭りを楽しむ蛍とギンは本当に普通のカップルにしか見えなかった。唯一の違和感は二人の手に結ばれた布だけ。そういった意味では二人が今の関係のまま近づけるのはこの距離が限界だったのだろうなと思える。
境界線が曖昧な状態だからギンは蛍に妖怪に擬態するお面を渡しその直後に誤って人間に触れてしまう。裏を返せばその瞬間だけギンは限りなく人間に近づいたということであり、人間の蛍と抱き合える唯一の瞬間だったと言える。その一瞬しか触れ合えなかった二人の心の内を考えるだけで感情が高ぶってしまいそうになる

ギンが居なくなった世界でもギンが居た場所の近くで生きていくと決めた蛍。それはギンが居なくなっても何もかもが無くなってしまったわけではないと知っているからであり、かつて自分がギンに願ったことを叶えるためでも有るのだろうなと思えた



普通

色々と腹黒い所はありつつも国のために策謀を巡らすラナーとザナック、その二人の兄なのだから第一王子は頭脳明晰な人物なのだろうと勝手に推測していたらまさかの脳筋タイプで非常に驚かされた

今回も冒険者を中心とした話になりアインズはほぼ登場しない構成になるかと思っていたけど、割と関わってくる感じなのかな?
それでもやっぱりフォーサイトを中心とした構成になりそうな気もするけど

アインズが意味深な質問をした理由は次週以降に明かされるのだろうか?



良い

ミイラ取りがミイラになった、とは似て非なる感じ?
葉山達の関係性を上っ面と評しながらそれを守るために行動した比企谷が、自分の交友関係を壊しかけてしまう

戸部の告白したいという依頼に従い、戸部と海老名をくっつけようとした比企谷達。けれど優美子や葉山、そして海老名の思惑は違っていて……。
葉山達が危惧するように、仲良しグループの中で告白からの玉砕、更にそこで諦めず何度もアタックしようものならあっという間にその仲良しグループは崩壊してしまうだろうね。かと言って崩壊を防ぐために戸部の告白を緩やかに妨害する葉山の姿勢が正しい手法なのかと言えば疑問が残るけど

葉山が守ろうとしているものを理解しきれず、又仲良しグループとはどういうものかと理解できなかった比企谷が取れる方法なんて今まで通りに自分が悪人のようになるものしか無い。その方法は当事者の戸部にすら「それは無いでしょ」と言われるものだったが、一応グループの崩壊は免れた。
しかし、比企谷が一番大切にすべき雪乃と結衣からは反発を食らってしまう

そもそも比企谷はこの修学旅行でまともに告白支援すべきではなかったのかもしれない。葉山が妨害しているのは判っていたのだから、程々に葉山の妨害に乗っかりつつ結衣達と楽しく修学旅行を楽しめば良かったのかもしれない
一緒にお化け屋敷を廻って買い食いをして、戸部の告白が上手くいくようにと画策して女性好みの名所を調べたりと普通に旅行を楽しんでいた。結衣達を優先してその楽しさをもっと味わうべきだったのに、戸部なんかの為に偽告白なんて手法をとってしまう比企谷にはその繋がりの大切さが理解しきれなかったのかもしれないと見えてしまう

終盤に海老名が話した自分語りはそのまま比企谷にも当てはまりそうにも思えた。だから結衣達との繋がりを大切に出来ないのではないかと



良い

判っていたことだけど展開が随分早い。
あまり愉快なエピソードではないから、ポンポン進行してくれるのは有り難いんだけど、今回の話の肝となる民衆に真実が知られされる辺りの描写が唐突なように感じられてしまったのは残念。
記者については新聞関係のエピソードを幾つか削っているからいつ調査兵団に協力する気になったのかと突っ込みたくなるし、フレーゲルが怯えて協力を拒否する話と調査兵団と協力して憲兵を陥れる2つのエピソードが同じ回で描かれたために、少し前のシーンで怯えていたフレーゲルが何故進んで囮役を引き受けたのか引っかかってしまう構成。

ただし上記以外では満足できる内容
ケニーを中心とした憲兵に追い詰められ更にはエルヴィンも囚えられ壊滅寸前の調査兵団。そもそも初期の頃から調査兵団は金食い虫とか何の意味があるんだと作中では散々罵倒されてきたのに、ここに来て間違った存在として扱われてきた調査兵団の方が正しいのではないかと再定義されていく流れが素晴らしい
憲兵のマルロは人類にとって調査兵団が必要だと説き、リヴァイに協力することを申し出る
フレーゲルも父が憲兵よりも調査兵団を信頼したという話を聞いて、自分も同じ道を歩むことを決断する

しかし、既存の権力である王政や中央憲兵からすれば調査兵団は間違った存在としか見えない。それは憲兵の「あんたはマトモじゃない」という発言や王政が人類の窮地よりも壁内の平和を優先しエルヴィンや調査兵団を処分しようとする姿勢に現れている

既存の正しさと新しい正しさが本格的に入れ替わる革命の瞬間がどのように描かれるのか、今から楽しみで仕方ない



良い

グランドパラディンと龍造寺隆を倒し最終回のようにも見えるけど、ラストに意味深に現れた兄貴の姿が気になるし、そもそも水上悟志作品ってことを考えればここから二転三転あってもおかしくないと思える

封印派や龍造寺の身勝手な理論による誰が地球を支配するのかという対立。それに対する宗矢のかつて兄がしたように街を守るという単純な想い。
街の人々が祈るように宗矢を見つめ、竜に立ち向かう今の宗矢の姿はどこからどう見てもヒーローそのものだね。かと言って正義の味方なのかと言えばそうではない。やっぱり彼は復讐者だし、そもそも正義を掲げていたのは封印派や龍造寺の方だ。
龍造寺岳蔵の話す優しさの在り方がどちらかと言えば宗矢を表すに相応しいように思えてしまう。宗矢は穏健派が掲げる愛の進化の在り方を体現しているのではないかと

宗矢の故郷を襲った竜の生まれ変わりではないかと疑問を残したまま砂となって消えた龍造寺。彼がここで退場してしまうのは予想外だった
後、残る問題は封印派と穏健派の対立だけ?それにしてはどうしても一瞬だけ現れた宗矢の兄貴の姿が気になってしまう……



とても良い

立花を前にして照れて乙女のようになる薫子は非常に可愛らしい。この作品はギスギス要素が多いのだから、薫子のこういった面はもっと出したほうが良いと思うんだ

羽咲綾乃は主人公であり、本来は彼女がスーパープレイをすれば視聴者は感動したっておかしくない。けれど話が薫子の視点で進行することで、どうすればどんな球も拾ってくる綾乃を倒せるのかと考えずに居られなくなり、結果綾乃が恐ろしい存在に見えてしまう
というか、キツイ言葉はありつつも多くの努力を積み真っ当な戦術を駆使して戦う薫子に対して、敬意を持って向き合わず単純に才能だけで打ち破り更には舐めた発言を繰り返す綾乃を主人公と見ることはかなり難しかったりするんだけどね

薫子は「バドミントンにおいて力こそが正義」と言い、綾乃は「バドミントンはね勝てば良いんだよ」と言う。二人の言葉は似ているようでかなり違う。
薫子の言葉は敗者を前にしたために厳しいものに映ったけど、そこにあるのは強者へのリスペクト。だから自身も日々の努力や試合の前後のストレッチを欠かさない。けれど綾乃の言葉は相手を見ず自分しか見えていないもの。
そういった意味では薫子への酷い発言の数々は母との別離のきっかけを作った事への恨みが多少あるのかもしれないが、それよりも薫子がどのような想いであのコートに立っていたのかを全く想像していないからだろうね

そういえば、やはりというか何というか、あの「足長おじさん」は登場しそうにないね。まあ、彼が登場したらしたで本筋から微妙にずれた話が始まってしまうから仕方ないが



良い

前田の態度は華子を上に見ているのか下に見ているのか時々判らなくなる。いい大人が中学生に向かって「笑止!」とか使うんじゃないよ

暑さを理由にオリヴィアが自分で前髪を切ろうとした件。先生と同じ前髪になったことでショックを受けていたようだけど、他作品でこのような話になった場合、ベリーショートになってしまう大惨事もありがちなことを考えれば、前髪が微妙になった程度ならまだ被害は少なかった方じゃないかな?



良い

すみれへの対処がずいぶん早い。まあ、彼女はさとうへの憧れを拗れさせてロッカーを物色する、家に押しかける程度で危険性としては低く又さとうへの気持ちを利用して御しやすいというのもあったんだろうけど
いくら完璧に見えるからってあのさとうに憧れるのは破滅の始まりですよ

三者三様に語られる罪と罰、それらへの許しの表現が面白い
しおはあの日誰とも話さなかったとさとうに嘘をついたことで天罰が下ったと語る。母親の記憶に悩み頭痛に苦しむ様子は罰を受けていると受け取れる
三星はしおを独り占めしようとしたから殴られたと語る。でもピュアな存在となりたい彼としてはもう一度しおに会わなければならない。その天使に会う為にはどのようにすれば許されるのかと悩む姿は罪人そのもの
さとうはすみれを制するためとはいえ、しお以外の相手に好きだと言ってしまった罪によってしおが苦しんでいると考える。そしてその罪から許されるために三星が天使と例えたしおに自分の罪を懺悔する

罪を告げられたしおの対応が本当に天使のように優しさに溢れたものであるのが印象的。天使のようなしおが罪を犯したさとうを許すことによって自分の苦しみからも開放される。
しおがさとうを許す理由を挙げた後に言った「さとちゃんだからいいの」はさとうの全てを肯定する言葉。すみれを制する際にさとうも似たような言葉を告げているけど、あちらがすみれを縛るために全肯定したなら、こちらはさとうを許すための全肯定

互いを許しあい誓いの言葉を再び交わした二人の姿はとても美しい
けれど、ここで許されたのはあくまでさとうが罪だと考える行為だけ。「愛を偽ってはいけない」との考えの基で行われた殺人、誘拐はまだ許されてはいない
三星が「松坂さんは許されないことをしてるよね」と確認するように、その罪への罰はまだ表面化していないが、あさひとしょうこの邂逅によって事態は大きく動き出しそうだ……



良い


良くない


良くない


良い

2度目の視聴
冒頭で文化祭のシーンが流れる意味が以前は判らなかったんだけど、もしかして比企谷の自己評価の低さや簡単に自分を傷つける手段を選べる人間であることを選べるシーンだったからなのかな?

そしてそんなシーンが描かれたからこそ、比企谷と接する人間たちと比企谷自身の温度差が顕著になる。
教室の喧騒の中で机に突っ伏して寝る比企谷の姿は典型的なぼっちキャラのものなんだけど、そんな状態の彼に結衣や戸塚が話しかけてくる
部室で自分は関係ないなんて顔で本を読んでいても雪乃はごく自然に紅茶を淹れてくれる。
戸部が比企谷を邪険にする態度に出た際も、雪乃が「出ていって」と言えば比企谷は自身に向けられたものだと当然のように受け止めてしまう
比企谷の自己評価の低さが幾つものシーンでこれでもかと描かれている

ただ、比企谷は周囲の人間の態度を意識していないという訳でもないんだよね。意外な周囲の態度には驚いている様子を見せるし、戸塚や結衣と接近してしまった際もかなり相手を意識している。雪乃と二人きりの帰り道では互いに相手を意識しているのが伝わってくる
京都を結衣と散策する様子などとても楽しそうだ
周囲や彼自身は着実に変わり始めているのだけど、その変化に比企谷の認識が付いていけていないように思える

クラス内カースト上位から告白の手伝いをして欲しいという依頼、海老名の雑談にも似せた要望、葉山の動き。
第二期も序盤から思わせぶりな行動に出る人が多く、大変好みな展開



良い

アインズはカルネ村を滅ぼしたい訳じゃなかったのか。アインズはンフィーレアとエンリさえ生き残れば他はどうでもいいと考えているんじゃないかと勘違いしていたよ。程々に恐怖を与えた上でンフィーレアに更に忠節の心を植え付けたかっただけかな。又、この戦いの中でゴブリン達も全滅してしまうんだろうと勝手に予想していただけに、誰も死なずに済んだこの結果は良かったな
ただ、王国編もそうだけど、ナザリックが関わるだけでどれだけの危機的事態も茶番になってしまうのは少し問題かもなぁ

カルネ村に対して無力な自分が何をできるかと悩んでいたエンリ。今回は突然の襲撃に対し、毅然と対応し背後からトロールが攻めてきたと知れば率先して囮役になった。そもそもゴブリン達がエンリよりも村を守ることを優先したのだって、エンリがゴブリンに誠実に対応した行為が基になっているのだろうし

そしてンフィーレアは戦いの中でエンリに告白。ゴブリンに後押しされたりもしたけど、ンフィーレアのように色々考えすぎて行動に移しにくいタイプはもう後がないって局面に追い込まれた方が自分の想いを伝えやすいのかもね

村長としての役割も果たし、自分を支えてくれる存在としてンフィーレアを得られたエンリ
ナザリックに招かれ歓待を受けたのはカルネ村の長としてアインズに認められた証と受け取ることも出来るのかな

それにしてもかつての仲間たちと作り上げたナザリックを無邪気に褒められただけでネムを保護対象に加えてしまうなんてアインズはチョロすぎだよ!
超越者と言うよりお爺ちゃんみたいな態度になってたのは正直笑ってしまった



とても良い

IH予選に対するそれぞれの姿勢の違いが印象的。
他のメンバーほど思い詰めていない海老名は「まだ二年だし」と言う。もうこれが最後の大会となってしまう三年生組は「悔いのないようにやろう」と言う。けれど、彼女らよりも人生面でもバドミントン選手としても先輩の立花は「楽しんでやろう」と朗らかに告げる
立花の言葉はどれだけ厳しい大会であってもバドミントンは楽しいものだと知っているから出てくる言葉なのかな?

最後の大会だからと、今年の北小町は今までと違うと猛練習に励んでいたリコ。だというのに初戦の相手が去年のベスト4。彼我の実力差を察した綾乃の無慈悲な言葉があまりに残酷で、それにリコが反論できなかったのも悲しい
勝ちたいと思うから、勝てないとしか思えない相手を目前すると言葉が出なくなるし、プレイも雑になる
立花の意表を突く助言があり、なぎさが大声で発破を掛けて、皆の応援があって。そこからリコらしさを取り戻し岩澤に一泡吹かす、けれど岩澤も巧みな緩急でリコを追い詰める。
二人の試合はバドミントンの面白さが幾らでも詰まっているように思えて見ていて気持ちのいい試合だった

リコが石澤との試合に負けて最後には泣いてしまったのに、それでも試合直後には「やっぱバドミントンって楽しいです」と言えたのは、とても尊い強さであるように思えた

前回のコニーの言葉を引きずっている様子の綾乃。自分と母親が別離する原因となった薫子との戦いにどのように挑むのだろうか?



良い

ヒストリアの過去がかなり壮絶。母親に温もりや繋がりを求めたのに拒絶された挙げ句、その母親が目の前で殺されてしまうなんて。
というか、そもそも「進撃の巨人」において平凡にそして幸福に生きてきた人間の方が少なかったりするけど

ヒストリアとエルヴィンの過去が明かされ、王政打倒と次期団長に関する未来の話が提示された一方でヒストリアは本当の父親であるレイス卿と再会。ここが人間と人間が戦う物語の分水嶺のように思えた

王政が持つ巨人にエレンが喰われる可能性が出てきて、エレンが拘束されている様子も同時に描かれた。どこまでもピーチ姫のように攫われてばかりのエレンの扱いが少し笑えてしまう



とても良い

根津屋がマトモになってる……。元々は賑やかなキャラクターが事故や事件などによって大人しい性格になってしまう描写っていつになっても苦手……
これが封印派が狙う事態なのか。夢によって飢えや希望を奪い進化の力を無くそうとしているのか
根津屋の変わり様は立ち位置が中途半端なものになりつつ有った宗矢が封印派と対立する決定的な理由となりそうだ

そして変わったのは根津屋だけでなくオカルト研究会の雰囲気も。以前は突然現れた巨大猫に対しオカルト的な視点でワクワクと見ていたのに、今回は現実の日常生活に迫りつつある脅威の一つとして捉えているように見える
だからのぞみが宗矢の正体を指摘したのもそういった脅威への恐怖が有ったのかもしれない

それにしても宗矢とのぞみの遣り取りが非常に素敵。
到底信じられない話を明かした宗谷の言葉をあっさり飲み込むようなことはせず、かといって拒絶もしない。どちらかと言えば宗矢が陥っている事情を理解するよりも、宗谷の心を理解していくようなのぞみの態度はとても良いな。二人のゴメン、ありがとうの応酬。そして「街を守ってくれてありがとう」というのぞみの言葉
宗矢が何を守りたいかがはっきり定まった瞬間のように思える

これまではヒーロー達が地球を守る正義の味方、宗矢が地球を守るヒーローを攻撃する悪者という構図で本作を見ていたのだけど、閣下の登場によってその構図はひっくり返る。このような展開は水上先生ならではと言った所
次回以降の展開も非常に楽しみ



良い

結局青空つぐみの性別はどちらなんだろうか?
常識的に考えて女子校に男子が居るわけないんだけど、色々と常識に囚われない本作ならつぐみが実は男だったとしてもそれ程不思議だとは思えなかったりする
と言うか、何だかんだ本能に従って生きている華子が反応している時点で性別確定している気もするが



良い

少しずつ人間関係が複雑怪奇な事態に。伊織は女性相手では千紗と付き合っていると周囲に宣言され、男性相手では耕平が好みと梓に認識されてしまった状況。そんな今回は新キャラのケバ子のために奔走するという内容
ちょっと見では伊織の目的って何なんだよと突っ込みたくなるような無軌道っぷりでは有るんだけど、会ったばかりで好印象も抱いていないケバ子の気を晴らしてやるためにあれだけ嫌がっていた女装を一番目立つ形で出来るというのは、なかなかの侠気で有るようにも思える
……まあ、その行動がスカートめくりで非常に不機嫌になっていた千紗の心情を更に害する要因にもなってしまうわけだけど

でも、何だかんだ言ってもお好み焼きを作る際に息の合った連携が出来る伊織と千紗はお似合いカップルに見えるんだけどね



普通


良くない


とても良い

原作そのままのサブタイトルなんだけれど、今回の話の内容をよく表していて秀逸と感じる。
しおを取り戻し二人だけの城を作るために努力するさとう。けれど、彼女の知らないところでしおの精神は危うさを増している。更には北埋川は叔母の存在に疑念を持ち始め、三星はしおとさとうの関係を知り、バイト先の後輩はさとうに劣情を抱く。
というかさとうのヤバさは比較にならないけれど、その周囲には何故これ程までにヤバイ人間が揃っているのか。真っ当に感じられる人間がしょうこかモブしか居ないって……。やはり類は友を呼ぶのか…

混乱する思考の中で母親の幻覚を再び見たしお。家族なら助けてくれるはずが、告げられたのは許さないという言葉。しおが記憶を閉ざしてしまったのはそのあたりに理由があると考えられるのかな
そして、さとうから誰かと話したかと聞かれて話してないと答えたしお。これは前夜の記憶を失ったとも取れるし、さとうに嘘をついたとも取れる。
出掛けるさとうに名残惜しげに手を伸ばしたのに、さとうの気持ちが変わらないと知るやゆっくりと手を離し、直後には笑顔を見せるしお。普通の子供であれば、成長して物分りが良くなったと捉えることも出来るけれど……。
クローゼットに隠された落書きのように彼女の心の内を窺い知ることは出来ない

しおを取り戻し、より確実な鍵をつけてハッピーシュガーライフを再び手に入れたさとう。けれど、その幸せな生活の崩壊はすぐ近くまで迫っているようにも感じられる内容だった



良い

西の魔女じゃなくて西の魔蛇だったのね。勘違いしてたよ
そして勘違いを正し、正体がナーガだと判明した週には既にアインズに屈服してたというスピード展開……

第一話では小企業の苦労人上司のように見えたアインズ。今回は部下の教育に悩むワンマン経営者のようだった。というか、ナザリックの運営形態を考えればワンマン経営者の方が彼を表すに相応しい言葉なんだけどさ
ルプスレギナの報連相が出来ない点を怒りながらも、次の瞬間には自身の説明不足を認め、カルネ村に関する考えを説明してくれる。
見た目は幼いアウラの生育環境を気にし情操教育すら考慮に入れる
もしかしたら今のアインズは理想的な上司の在り方に近いのかも知れない

ただ、そうやって見えてくるアインズのイメージと反するように思えてしまうのが、彼のカルネ村への捉え方か
デミウルゴスの発言もあってか、アインズの中でカルネ村の重要度は高いのかと勝手に思っていたけど、アインズにって重要なのは赤いポーションを作れるンフィーレアだけで他はそれ程高いわけではないのかな。むしろ、ラストの台詞から察するにンフィーレアから更なる感謝を引き出すためにはカルネ村が滅ぶのもやぶさかでないのか?

第2~3話でこれでもかとゴブリン達の人の良さやエンリの村への思い入れが描写された後で、このような展開になるとは思っても見なかったな……
全てがアインズの思い通りになってしまうのか、それともエンリが抵抗を見せるのか。次回がどうなってしまうのか全く予想できない



普通

俺ガイルで普通に青春真っ盛りなエピソードを見ることになろうとは。
セイバーコスさせられる結衣やら材木座及び海老名の行動など、平時であれば痛々しい全てが体育祭という特殊な空間によって誤魔化され、青春特有の空気感の中に吸収されている

比企谷も卑屈なのは冒頭のネガティブエピソード披露まで、その後は体育祭準備に奔走し本番では勝ちを目指しに行く
これまで人の輪に入ることがなかった材木座も体育祭を盛り上げるのに一役買い、士気が下がった味方を鼓舞さえする
戸塚も大将として参加とのことだけど、周囲の反応はもはや可愛い女の子を前にした時のリアクション
雪乃も集団行動に対しては非協力的なことが多いのに騎馬戦では無双の働きを披露する

細かい不条理とか通常時のイメージなど吹っ飛ばし、全て祭りの中で有耶無耶にされる。まさしくボーナスエピソードに相応しいような話だった



とても良い

根津屋は気絶したのではなく幸せすぎて寝ていただけだったのね。紛らわしい……

前回、人の優しさに触れてしまった宗矢はやはりグランドパラディンに対して第2話の頃ほど強く出れないのか、「友達?」と聞かれた後の返答がどこか歯切れが悪い。それどころか晴海が竜になってしまえば「仕方ねぇな」と言ってあっさり協力する。
宗矢の中で他の人間に対する認識が少しずつ変化しているのが感じられる

第2話から描かれてきた美羽と晴海の関係性が本当に良いな。「美羽ちゃんの前では負けない」と強大な力を呼び起こした晴海。晴海を元に戻すために危険な場所に戻り呼び掛けの声を発した美羽
宗矢達が力を振り絞っても倒すことが出来なかった竜を晴海へ言葉を届けることによって消してしまった。
この時、竜が消えた理由は晴海が欲していた「自分を怖がらない存在」を明確に手にしたからかな?同様に美羽も晴海を助ける行動中にサイキックとは別種の強さを手に入れた
美羽が「私達はもう戦わない」と言っていたのは心の底から欲していたものを手に入れてしまったからかな

となると、気になってくるのが他のグランドパラディンの面々。彼らも同じようにネビュラとの戦いの中で欲しているものを手に入れて戦線から離脱していくんだろうか?
それこそが先生と銀子が望む愛の進化なんだろうか?
だとすればその流れに対抗してヒーローを結束させなければならないはずの龍造寺が、世界征服なんてヒーローの同意を得られないような目的をこの段階で披露したのは何の意味があるんだろう?

益々謎が深まっていく印象



とても良い

展開がずいぶん早いな。コンパクトに纏めつつ原作エピソードの順番を入れ替えながら、第1~2話だけで原作13~14巻に収録されているエピソードを殆ど網羅している
個人的にはこの人と人が戦う辺りの描写はそれ程面白さを見出だせなかった為、このようにコンパクトに描いてもらえるのは有り難い

それにしても立体機動シーンの出来は素晴らしいな。そのシーンだけ何度も繰り返し視聴したくなるレベル

人間同士の戦いになれば当然のように求められるのは人を殺す覚悟。
あのメンバーの中で真っ先にその覚悟と向き合う羽目になったのが巨人に対しては非力なアルミンであったのは何とも言えない。
そう言えば忘れがちだけど、エレンとミカサは幼い頃に既に人殺しを経験してるんだっけ。ミカサはあの局面に他のメンバーほど動揺していなかったようだけど、ここにエレンが居たらどのような反応を返していたのだろう?

一方で中央憲兵を拷問にかけるリヴァイとハンジ。その遣り口はもはや味方がするものとは全く思えない。そんな非道な行為が行われていると知りながらアルミン達も止めたりなどしない
「僕らはもう犯罪者だよ」というアルミンの言葉、そして「痛み」というサブタイトルが重く響いてくる



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