冒頭から「何処の世界も金稼げる奴が勝ち」と豪語するブルジョアヤクザな新田。どれだけ悪辣な人間かと思いきや滅茶苦茶良い人じゃないか!
脅されていたとは言え正体の判らない押し掛け居候のヒナに手料理を振る舞い髪を乾かし買い物にも付き合ってしまう。大事な壺が粉々にされてゴミ箱に入れられても分別を気にしてしまうような善人
更にはあっという間の木材加工で大喜びした新田がヒナへ向ける目が変わるかと危惧してもすぐにヒナの恐れを理解する頭の回転の良さも有る
正体不明のヒナに対して彼以上に相応しい相方は居ないように思える
というか新田が作る朝食は本当に美味しそうだ
それにしてもヒナの正体はなんだろう?節々の台詞からすると異なる世界で戦争兵器として使われていた?だとしたら何故新田の部屋にやってきたんだろう?
まあ、基本はギャグ作品っぽいからそういったシリアスな部分は重視しなくても良さそうだけど
新田と居ることは楽しいと命令されても居ないのに敵対組織を壊滅させたヒナ
何かして貰ったら礼するものだとヒナに特上イクラ丼を振る舞った新田。特に新田の行動は唐突にやってきて傍若無人な振る舞いばかりのヒナを同居相手として認めた瞬間のように思えた
EDは……何か色々な意味で衝撃でした
まだ序章の段階で物語はこれからという印象を受けた第一話。
テレサの身分は一応隠されているけど、やはり高貴な身分なんだろうか。そう思いながら見ていたせいか『ローマの休日』を思い出してしまうのだけれど、本作はどのように展開していくのだろうか?
また、テレサの正体がどうにも気になってしまうがヒントらしきものが幾つか描かれていた光良の家庭環境も気になる
良く言えばドライな光良と時代劇の影響か猪突猛進気味なテレサ。この二人がどのような関係を築いていくのか今後の展開が気になるな
王国編はクライムの成長物語と思って見ていた部分が有ったんだけど、どちらかと言えばブレインの再起までの物語として見た方が楽しめそうな気がした
第一期でシャルティアによって誇りをギッタギタのメッタメタにぶち壊されたブレインがクライムに出逢ったことで守る者を持つ事で手に入る強さを知り、シャルティア並に強い存在が他にも居ることをセバスを通して知った。そして最終話で再びシャルティアに同じ技で立ち向かうに至る
結果は「爪切りとしては合格」と実質的にも他人から見ても敗北以外の何物でもないんだけど、全くシャルティアの意識にも届かなかった斬撃が僅かでもシャルティアに届いたのならブレインにとって自分の誇りを取り戻すきっかけになるのだろうね
主人公のアインズ達は……最終回だと言うのに緊張感が皆無だな!デミウルゴスの計略による出来レースの戦闘であり蒼の薔薇や王国軍と実力差が有りすぎるせいかどこかのほほんとした印象すら受けてしまう
それでも他を圧倒するような戦闘描写は面白いの一言に尽きるのだけど。
ラストには第三期告知。この後のメディア展開なんて良くて第二期総集編映画くらいに思っていただけに嬉しいニュース。7月が待ち遠しい
これは酷い(褒め言葉)
夢オチから始まり突然のライブ曲が二つ、マスコットキャラ(?)が現れても主人公が変身するまでしか進まずそれ程中身のある展開ではないはずなのに、何故か濃密だったように感じられる30分間だった
それもこれも全ては強引な力技の連続によって巻き起こるギャグ展開の連続とラストの筋肉変身のせいか。というか冒頭のOPで大体の内容を紹介してくれているのでどれだけさきが賑やかに動き回ろうと、桜世が可愛かろうと「でもこの二人って筋肉男になっちゃうんだよな……」と笑えて仕方なかったよ!
全く期待していなかった作品だけどこれは今後も見逃せない作品になるかもしれない
第二期になってから香子は殆ど出番が無かったなぁなんて今更思い出した。というか今は派遣やっているのか……
久しぶりに幸田家に帰宅した零。親子として見るならやはり幸田母と零の遣り取りはぎこちないが、曰くが有った関係として見るなら穏やかに話せるようになった。また来ます、また来てねの遣り取りは社交辞令かもしれないけれど互いにそう言えたことはとても大事だったように思う
幸田母が見た夢の中でだらしない子供のようになっていた零。「心からほっとしていた」というのはこの夢を見たことで零が我が家にやってきた異物でも何でもなく普通の子供だった可能性もあったのかもしれないと知れたことに対してか、それともこんなものは零とは呼べず有り得ないくらいの良い子として幸田家を過ごしていた子供こそがありのままの零であったとようやく認めることが出来たということだろうか?果たしてどちらだったのだろう
ひなたが高橋と語らえる場を用意した零は優しいな。
高橋を家に上げ料理を振る舞うために大慌てしていた頃が懐かしく思えるほどにもんじゃを味わうひなたは落ち着いていたように思う。中学生時代が終わりイジメ問題も一応の解決を見せた今、ひなたの少女らしい恋模様も一区切りと言った所か
野球少年を見ても見送りに行かず自分も頑張ると心の中で告げたひなた。そしてあかりが想像するモノローグが有ったのか無かったのか不明だけれど、心機一転長かった髪をバッサリ……からのハプニングはあるあるネタだけど最終回にそれをぶっ込んでくるか~
零が普段とギャップの有りすぎるテンションで褒めていたけどあれは本音なの……?
第二期はいじめ問題という非常に難しい要素に真摯に向き合いながら作られた話だったように思う。それだけにひなたを中心とした川本家の覚悟には何度も心揺り動かされたけど、その分将棋要素が薄めになってしまったのは少し残念
まだまだ先の話を見たいのだけれど、流石に第三期は厳しいのかな…?
受験直前に高熱が出た時はもっと大変なことになるかと思いきや、あっさり終わり合格発表まで辿り着いたのは意外
幼友達で片思いしていたのに高橋が高知へ行くことを知らなかったひなた。
高熱の中で高橋を含め両親やちほなど居なくなってしまった人ばかり考えて泣いていたというひなた。その後、零の背中を見て「零ちゃんは突然私の前に現れた」と思い出す。
零はもっと前からひなたと関わっていたのに改めてこのようなモノローグを出すということはひなたの中で零がもっと近しい存在になったということだろうか?零が高橋に見せたほのかなジェラシーと併せてもしかしてフラグか?と考えてしまう自分は何とも単純である
ひなたが受験のために努力し続けていたように零も将棋を頑張っていたようで。連勝してB2に昇級したのは普通に凄いことじゃないか?これも全てはひなたに構いすぎたせいで成績が落ちたなんて思われたら合わせる顔がないと考えながら将棋を指したからか。
自分が生きるために将棋を始め、次第に将棋の楽しさを知るようになり、遂に誰かのために将棋を指すようになった零。それは零の言う通り正に新境地と呼ぶに相応しいだろうね
養父幸田と鉢合わせした際に穏やかに会話した零。第一話での対局はどこか空虚さを感じさせるようなものだった。将棋との向き合い方が変わった今の零なら養父とどのような将棋を指すのかと想像の輪が広がった
前回のあの引きからラブコメが発生するなんて思わないじゃんよ……。後、メイド服着たおっさんが大量発生したシーンには大笑してしまった
ゼロがセバスの足元にも及ばない実力であることは予想していたけど、あまりに戦闘があっさり終わってしまったことは驚き。アインズがクレマンティーヌを倒した際は恐怖と後悔を与えた上で殺すという目的が有ったためにあのような倒し方になったけど、セバスにはそういった目的は無かったか
念の為イビルアイを警戒するアインズ。だけど「小さな歯車の狂いから全てが崩壊することが有る」という台詞がとてもフラグです……。この局面でイビルアイがアインズ(モモン)に惚れたのは何の意味を持っていくんだろう?
そして六腕を倒した今、残る問題はデミウルゴスが仕掛けたと思われる炎の壁だけか。ここから始まる茶番でモモンの名声が更に高まっていく流れかな?
そしてラナーの邪悪な望みは叶うのだろうか?
チセとヨセフの言葉はある程度それぞれに当て嵌まるもの
もしかしたらチセとヨセフの抱えた孤独や寂しさは非常に似通って居たのかもしれないけれど、最大の違いはチセが自身の幸福を諦めなかった点。だからここでヨセフに似ているかもしれないチセはエリアスや友人達から齎される尊さに出会う前のチセ。孤独の呪いから抜け出せたチセだからこそ喚き散らすヨセフに向き合い助けられる
でも痛みに喚き散らし他人の命を何とも思わないヨセフには普通の説得は通じない。そもそもチセが抱えていた痛みはどうやってもヨセフには届かない。
そういった意味ではチセが身体を貫かれたのはヨセフを理解するには必要なこと。それでもヨセフの痛みには到底届かないかもしれないけど、命に関わる怪我を負いつつもチセは穏やかに子守唄を歌った。とても辛い痛みの中でそれでも目の前の相手の為に歌う者の声だからこそ、どんな説得よりも確かにヨセフに届く声。ずっとひとりぼっちで痛み続けたヨセフに安らぎを与えられる子守唄
チセに宿ったヨセフの眼、夢の中でチセの眼の色に戻っていたけどあれはカルタフィルスの存在を受け入れたということかな?
「普通の生き物と同じ」とカルタフィルスは言うけれど、ドラゴンの呪いとカルタフィルスの欠片と共に生きるチセはどうやっても「普通の人間」ではない。でも、そんなチセだからエリアスと共に生きていけるのかもしれないな、なんて思った
最後には第一話のプロポーズの続きを思わせるような光景の中で想いを告げ合う二人
エリアスと出逢ったことで人生が変わったチセ。でも、それによって良い方向に変わったと、この世界はとても尊いものなのだと認識するためにはエリアスだけでは駄目だった
チセと出逢ったことで大切なものを知ったエリアス。でも、接し方や自分の行動で相手がどう思うかを知らなかったために怪物になりかけた
だから、二人が二人としてこれからを歩んでいくためには起きて早々の夫婦喧嘩のように、二人でちゃんと話し合って丁度良い所を探す必要がある。色々と足りない所だらけで互いが互いの先生で更には指輪を交わした二人だから上手く当て嵌まる関係性
もう少しチセとエリアスの物語を見てみたい気もするけれどアニメはここで終わりか。少ししてからマンガを読み返そうかな。その後、もう一度アニメを見ればまだ気付いていない素敵な点にもっと気付けそうだ
第一話では制服を着た自分が「高校生っぽく見えるのか」と気にしていた花名。
制服って便利なものでそれを着ているだけで学生だと認識して貰えるし学校に居れば周囲も同じ服装をしている。浪人している事実が有ったとしても制服を着ていれば見た目的には周囲との違いが見えてくることはない。夢の中でたまて達も自分と同じく浪人していると知り安心してしまったように、制服により周囲に溶け込めている学校は花名にとって安心できる環境になった
だから、今の花名にとって自分らしさとは、自分らしい服装とは何か?と考える機会が少なくなっていたのかもしれないね
自分の目線で服を選ぼうと思った時に母が選ぶ服は子供っぽいと感じた花名。母親が選ぶ服は1年以上前の一緒に暮らしていた頃の花名のイメージに照らし合わせて選んでいるのだから当たり前。そしてそんな服を子供っぽいと感じたなら、自分はもう少し成長していると捉えている証でも有る
花名が選んだ服は栄依子から花名らしいと言われ、志温からは私服だったのに高校生っぽくなったと言われた
結局花名が皆に自分の秘密を打ち明けないままで終わってしまったのは消化不良気味では有るんだけど、花名の成長を感じさせる最終回でも有ったのでひとまずは満足かな。出来ればいつか続編か何かで花名が秘密を打ち明けるシーンを見たくは有るけれど
相手や物に接することで初めて見えてくるものが有る。今回はそんな話
これまで話に聞くだけだったひなたを見たことで零の気持ちを誤解してしまい、更にはあかりに一目惚れしてしまう林田先生も印象的だがそれ以上に今回はひなたが主役
姉と二人で屋台を切り盛りしたことでお菓子作りの夢が広がったひなた。そろそろ受験について真剣に考えようにもいじめ問題の当事者になったことで学校空間そのものに苦手意識を覚えつつ有ったようで
そんなひなたに零が自分の高校を見せたのは良いアイディアだったね。そこで楽しそうに過ごす零を見て楽しそうな高校があることを知り、同時に零のいる高校を受けたいと思えるようになった
でもひなたが屋台切り盛りの経験から見えてきたものはもう一つ有って、それがお菓子の原価や手間について。和菓子屋の娘なのだから知らなかった訳ではないだろうけど真に理解していたかと言えば又別の話なんだろうね。そして見えてしまったがために軽々しい気持ちで受験先を決めることが悪いことではないかと思えてしまう
そんな躊躇を察した上で力強く背中を押してくれるおじいちゃんは本当に良い人だ
受験勉強の中で詰将棋を解く零の姿を見たひなた。プロ棋士になったことについて「これしか出来ることがなかった」と言っていた零がひなたの声も聞こえぬほどの集中で将棋の勉強を続ける姿は、改めて零のイメージを一新すると同時に自分も頑張ろうとの気持ちを強くさせるきっかけになっただろうね
ただ、稀に接したことで誤解してしまう場合もある。……どう見ても野口は高校生に見えないよね
最後の語り手がカレンで有った点は印象的。彼女もルルーシュと同じく「大切な人が平和に暮らせる世界」を目指した訳だから、ルルーシュが居なくなった後の世界がどうなったのか語るのはやはり彼女以外には居ない
結局の所、ゼロレクイエムってそれ程意味のある行為ではないんだよね。新しい政治システムを示した訳ではないし誰かを幸福にした訳でもない。
憎しみや嫌悪の蔓延でどうしようもなくなっていた世界をリセットし再び明日に向かって進めるように、自分が世界全てに対する悪となりそれが別の正義によって取り除かれる舞台を演出する必要があったというだけ。自身が死んだ後への差配はシュナイゼルに仕込んだ「ゼロに従え」しか無い
なら、世界を滅茶苦茶にしておいてその後は全て人任せで無責任かと言えばそうではなく、リセットされた世界で人々がギアスによってではなくそれぞれの意思で明日に進んで欲しいというルルーシュのささやかな願いが前面に出たんだろうと思える
そんな願いを人々に託せたのもナナリーとスザクが居た点は大きいのだろうな
当初はナナリーにギアスを掛けたら自分の信念が揺らいでしまうと躊躇していたが、ナナリーが自身と同じ覚悟と願いを示した事でギアスを掛けたルルーシュ。この瞬間にルルーシュの中でナナリーは庇護する対称ではなく、敵としてギアスを掛けるに値する存在であり同時に後世を託すに値する者と認識したのかな
スイッチの受け渡しの後、舞台を降りたルルーシュと降りられず置いてかれたナナリー。その後の二人の立場を比喩するようなシーンにも思える
ゼロレクイエムの後の世界はカレンに言わせれば「マシになった」程度で問題は多そう。
そんな世界でスザクが名と顔を捨て生きることが罰なら、ナナリーの最愛の兄の居ない世界で生きる事もフレイヤを使った罰なのかも知れない
それでもナナリーはルルーシュの記憶を見たからこそ、兄が居ない世界でも責任ある立場から逃げようとはしないんだろうな
ルルーシュが掲げた幾つかの願い。ナナリーが平和に暮らせる世界はナナリーが覚悟を示した事で自分が叶えなくても良いと知り、再び生徒会を集めるのは多くが死んでしまったから不可能。なら3つ目のC.C.が笑って死ねるようにとの願いは叶ったのかな?その点はまだはっきりと判らない。
けれど、本当に良い作品を見られたように思う。スタッフの皆様には心から感謝したい
一体ナナリーは今回と前回だけで何発のフレイヤを発射させたんだろう?兄の罪を撃つという名のもとに発射スイッチを握っったはずなのにルルーシュとシュナイゼルによるチェスのような戦いの前ではナナリー自身が只の道具として扱われ、その覚悟を顧みてくれる人は居ない
ラストでは「もう目を背けてはいられないから」と皇帝のギアスに逆らい目を開いたけど、ルルーシュのギアスの前でその行為は悪手。最終局面でルルーシュの前に立ち塞がった最大の難敵ではあるけれどナナリーを支えてくれる人が居ないためにどうにも空回っている印象を受けてしまう
ルルーシュは録画映像を用いてシュナイゼルを籠絡。この手法自体はマオの一件の際にも使っているが、その時との最大の違いはシュナイゼルと録画映像の対話が淀みなく行われている点。
マオ相手ではマオを激情させるような言葉を使い思い通りの行動を取らせていたが、今回は思考を誘導するような言葉すら使っていない。つまりルルーシュは事細かな点までシュナイゼルの思考を読み切っていたことになる
シュナイゼルにギアスを掛けるだけならわざわざする必要のなかったこの会話は、フレイヤを破るだけでは不完全なシュナイゼルへの勝利宣言として必要とされたのだろうね
次回は遂にあの最終回か……
ガガーランがあんなあっさりと……。豪快で力強いキャラが手も足も出ないまま殺されてしまうシーンはどうにも物悲しくなってしまう
今回の作戦、ナザリック陣営とラナー陣営は同じ目的のために行動しているが、連携をとっているわけではないから出合い頭に戦闘してしまうのは仕方ないと判ってはいるんだけど……
セバス&クライム達が上手く連携できているだけに、これと言って利害が反していないガガーランとエントマが戦うのはどうにも応援し辛い描写だった
それでも強者たち、特にナザリック陣営の戦闘描写が入ってくるだけで格段に面白くなるなぁ。このまま最終回まで突っ走って欲しい所
ラストに登場した冒険者モードのアインズ。本来ならナザリック頭領の立場だけど、今は冒険者としての姿。ナザリック陣営とラナー陣営を繋げる役割になるのだろうか?
知世の指摘でさくらが気付いたクロウカードとクリアカードの相似性。何か意味があるのかな?
そこから以前の騒動を思い出していたら、示し合わせたようにペンギンが逆さまになっている様子には笑ってしまった。本当にクリアカードって何なんだろうね?
本来なら守護者としてさくらを助けなければいけない立場のケルベロス。いや、一応地面に激突しそうになったさくらを助けていたけどまさか知世の代わりに衣装・撮影係になるとは思わなかったよ!次回もその役目は継続するようだし新シーズンに入ってからケロちゃんの立ち位置が益々迷走しているような……
怪しさ全開だった海渡はどうやら魔術師だったようで。
これまでクリアカードの気配はさくらしか気付けなかった。だから、他に異変があってもさくらなら気付いているだろうと思っていたけど、どうやらそうでもないようで。
小狼にわざと気付かせるように名乗った海渡、そしてエリオルと繋がっている小狼だから対処できる部分もあるだろう。そのためか、ケロちゃんと違って小狼の方は立ち位置が明確になってきた印象
「傷付けぬために傷付ける術を知る」「自分だけが寂しいと思っているのならまだ子供」、ピュリスのマリエルへの叱責はエリアスに聞かせてやりたいほど。
けれど、エリアスは妖精女王達の振る舞いでようやく自分が間違っていたと理解したようで。人間であるチセの傍に居たいのなら前々回に強行した妖精式の愛し方は許されない。エリアスはもっと人間を知らなければならないのだろうね
終盤ではレンフレッドの言葉に従いチセを追いかけたエリアス。カルタフィルスを追いかける中での短いやり取りしか無かったけど、エリアスは正しくチセが求める愛し方が出来るのかな?
カルタフィルスとヨセフが元々は別人だったことに驚き
永遠に治らない呪いを掛けられたカルタフィルスと村人から迫害されるヨセフ。ピュリスの言葉を借りれば互いの寂しさを知っているがために同化の道を選んでしまったのだろうか?
ただ、互い以外の寂しさを知ることなく生き続けてしまったがために徐々に怪物のようになっていき自分が何者か判らなくなっていく姿にはまた別の哀しさを覚える
最終局面に相応しくこれまで関わった人達が一同に会しチセを助ける場面はなかなかの見もの
遂に次回は最終回。共に寂しさを知るチセとエリアス、そして人間と異形の形。この二人どのようにカルタフィルスとヨセフを孤独から救うのだろうか?
そしてチセとエリアス、二人の関係はどのような着地点に至るのだろうか?
いじめ問題編の後日談と言うべきエピソード
ひなたは完全に笑顔を取り戻しちほも少しずつ笑顔を取り戻している。ちほはまだまだ学校へ通えずとも日常に戻るために戦い続けている。親友であると同時にあの日々を思い出してしまう相手でもあるひなたと繋がり続ける努力、それは熱が出てしまうのも仕方ないというもの。
そしてひなたは冷やし白玉シロップの好反応から祖母や母親と同じように店を繁盛させるために新しいお菓子のアイディア考案。
それぞれが前に進み続けていることがよく判る前半だった
対照的に止まったままの高木。ちほやひなたにあれだけのいじめを行った高木を許すことは出来ないけれど、あの若手教師のような対応が教育者として正しいのか言えば疑問を覚える
けれど、国分のように高木一人に構い続ける行為にも物理的な限界があるのも確か。タイムアップを告げられてしまった国分の最後の助言を受け入れられるのか、それとも止まったままで居るのだろうか?
これまでルルーシュやスザクに護られるばかりで、エリアイレブンの総督になってからも力強さを見せてこなかったナナリー。それがシュナイゼルに担ぎ上げられフレイヤの発射スイッチを握った途端に恐ろしいほどの決意を感じさせるように。やはりあの両親から生まれた子供が普通の訳がない
ただ、その強さがルルーシュと並び立てるほどのものかと言えばそうではない。ルルーシュにフレイヤ発射を咎められればギアスの方が正しいのかと議論をすり替え、発射スイッチを握ってもそれをシュナイゼルに対し交渉材料に使うわけでもない。ナナリーの覚悟は未熟な部分がまだまだ目立つ強さ
それ故にシュナイゼルに操られる立場、持つ武器の凶悪さが目を引いてしまう
絶対遵守のギアスで次々と人を隷属させていくルルーシュ。そして合衆国への参加を願い出ながら自らの手でその交渉をぶち壊してしまう非道さ
旧知のリヴァルやカレンへのそっけない態度、「ルルーシュは世界の敵となった」との星刻の台詞やルルーシュの視線から逃れるために顔を必死にそらす仕草と涙。この後の展開を知っているだけにルルーシュのわざとらしいまでに世界中から敵意を集め自分に同情するものを排除しようとする姿勢に胸が苦しくなる
敵対していたルルーシュとスザクが組み世界征服を目論むという有り得ない構図が出現したと思っていたら、今度はシュナイゼルとナナリーが手を組みルルーシュと敵対する有り得ない構図が登場
ラストの台詞よりも自分の血縁が居る帝都へのフレイヤ投下を許した姿勢がナナリーの覚悟を感じさせる