三星の行動が驚きの結果へ。あさひに脅され、さとうの履歴書を覗き見るまでは良かったものの、そこから生意気にも反発したせいで、幼女のしおを求めて年上の叔母の家に迷い込んでしまう羽目になるとは。
これで三星に新たなトラウマが出来てしまうのかな?それとも叔母に入れ込むようになってしまうのだろうか?
しおに共犯者になると言われたことで救われたさとう。親友であったしょうこを殺したことによる反動も綺麗に無くなったようで
二人で生きていく決意を新たにし、自分の人格形成に大きくマイナス影響を与えた叔母に援助を求める。叔母を恐れ続けていた今までのさとうならきっと選べなかった道
しおから「共犯者になる」との言葉を受け取り、自分の中にある愛を互いに与え支え合う愛に昇華させた現状のさとうなら、あらゆる欲望を受け容れる叔母にも対抗できる。だからあの叔母にも協力を求められるのだろうね
叔母に根拠と共に「あなたの愛は間違ってる」と言い切り自分の愛がどのようなものかを示したさとうは一皮も二皮も剥けたように見える。
特にさとうが叔母に対し自分に償う義務、責任があると糾弾したシーンは見物。あらゆる欲望を受け入れても与えはしてこなかった叔母に、最初で最後であろう保護者としての責任を求めたのは印象的。保護者としての責任など恐らく叔母の中には存在しなかった感情だろうし
そして、耐えるのはもう止めようとバットで三星を襲ったあさひ。三星に投げかける言葉、相手を見下す視線、何よりも爪を剥がそうとする行動。全てがあの悪魔のような父親と被る。それが長年一緒に居たために学んだ遣り方なのか、それとも血の為せる技なのか。
悪魔のように成長したあさひが、天使のような白服で永遠の誓いを交わしたさとうとしおにどのような影響を与えるのか、恐ろしくも有り楽しみでも有り。
サブタイトルにある通り今回は誤解・勘違いが各所に横行する
道路ですれ違った運転手は荷台を見て死体と誤解し、魚屋で寿達が言った魚の名前を勘違いし、愛菜は伊織と千紗が付き合い出しのではと誤解する等々、数えだしたらキリがない程。
全力ですれ違う意思疎通が本作の面白さで有るのだが、今回はそれが特に顕著に出ている
そして伊織が全裸プールをした為に風邪で倒れ、その間に耕平と愛菜はライセンスを取得。ダイビングをテーマにする作品で何やってんだ主人公
これで次回最終回なんて何の冗談だと言いたくなる
しかし、今回最大の誤解・勘違いは遂に披露された水樹奈々ver.のEDよりも男性陣ver.の方がいい曲じゃね?と思えてしまった点だったりする
アインズから角笛を託されたことで一介の村娘から、村長、族長、そして遂には将軍閣下と呼ばれるまでになってしまったエンリの境遇の変化が目まぐるしい
ナザリックが独立する頃には領主になっていてもおかしくないスピード出世である
というか絶体絶命の場面で大量のゴブリンが出現したシーには大笑してしまったよ!何だあの大軍団!?緊張感有る逃避行のシーンが一瞬にしてコメディになってしまった気がするよ!
意外だったのはアインズにとってもあの光景が予想外だったことか。アインズの把握してない効果だったのか、この世界に来てアイテムの効果が変わったのかどちらだろう?
てか、今回召喚されたレッドキャップがデスナイトよりも強いと聞いたんだけど、これってちょっとしたパワーバランス崩壊が起きるのでは……。確かデスナイト1体だけでもそこらの軍団を蹴散らせるという話だったよね…
王子は一命を取り留めたと思ったらルプスレギナによってあっさり殺され。アインズにとって王子を交渉材料に使う気が無いということは、今回の戦争でそのまま王国を滅ぼしてしまうつもりなのだろうか?
王国には魅力あるキャラが何人も居るから、全滅するような展開にはなって欲しくないのだけれど果たしてどうなるのだろうか?
見た目はアレだけど、味は普通に美味しい。けれどその日の夜には禁断症状が現れてしまうオカ研のクッキー。
あの魔法のエッセンスは普通にヤバイものでは?と疑ってしまう
巨人との戦いを売りにする本作において、壁の中で行われる内ゲバ展開が続くこの辺りの描写は漫画で読んだ時はそこまで楽しめないなと思っていたのだけど、アニメの形で視聴したことで少しその印象が変わった気がする
多くの価値観が反転した一連の話。今回はその終盤にふさわしくエレンが戦う理由が改めて定義づけされる。
レイス卿によって明かされた真実によって巨人と戦い続ける根拠を失いかけたエレン。自分は特別では無いのではないか、自分が穴を塞いだ所で人類は救われるのかと自問してしまう。
そんなエレンが自信と戦う理由を取り戻すきっかけとして、平和だった頃の自分達とリンクするような存在として無知な子供の姿を描く展開は良いな。眼の前で母親を殺された復讐のために走り始めたエレンに止まっている暇なんて無いと思い出すには充分すぎる光景
これにてエレンはここ数話でうじうじと迷っていたクソガキとは無事おさらばできたようで。でも、だからって唐突に自分を殴りだすのはやりすぎだと思う
第三期になってからもう一人の主人公のようになったヒストリア。この戦いが終われば女王として持ち上げられる未来は既に決まっている。だから前線には出ず、安全な所に隠れているのが本来彼女に求められる行為
けれど、他人が求めるままに行動して良い子になる自分を良しとせず、全てをぶっ壊すと決めた今のヒストリアにとっては隠れて女王になる未来は納得できない。
この人類の命運が掛かった戦いを親子喧嘩と称し、自分の果たすべき使命を納得行く形で確固たるものにするため、前線に出るどころかレイス卿に止めを刺し、女王と宣言する姿は非常に凛々しい。
これで彼女の変化の物語には一区切り付いた形だろうか?
次回はケニーの昔語りで一話使うことになるのかな?それで本当に壁内のゴタゴタは終わりか
地球人とネビュラが協力して龍への対決姿勢を鮮明にし、最終決戦に向けて状況が整っていく様子にはワクワクしてしまう。
宗矢とのぞみの関係は何処まで進んでいるのだろうね?二人の遣り取りは恋人を通り越して、お互いを完全に理解し合った家族のようにしか見えないよ!
今の宗矢にはのぞみだけでなく、他にも宗矢を見守ってくれる先生や姉のように接してくれる銀子、いびってくれる柔道部の先輩たちが居る。故郷が無いと泣いていた頃とは比べ物にならないほど今の宗谷の周囲は賑やかになったようで。だからこそ今の宗谷は当初のように復讐心で戦うのではなく、感情が赴くまま言い放った「俺は味方したい人の味方だ」という言葉よりも、更に踏み込んで龍を孤独から救い許すために戦うと決意表明することが出来る。「彼を許せるのは俺だけだから」と静かに言い切った宗矢はとても主人公感に溢れている
自分とは無関係の星を封印から救い、自分の故郷を滅ぼした龍を許すために戦おうとする今の宗谷の姿は正しく愛の進化を遂げた存在と言ってもいいだろうね。宗谷の可能性を信じて救い出した先生に無事報えたように思える
そして5年が経って見た目が変わった人が多い中で、関係性があまり変わらない虎居と紅華、羊谷の様子にはちょっと笑ってしまう。あれはあれでバランスが取れているのだろうか?
ラスボスとなった龍、そして彼を倒すように導いた楽園の民。彼らが兄弟だったとは思わなかったな。楽園の民の姿は宗矢が会いたい人の姿を写し取ったもので、だから宗矢には兄の姿を取っているように見えるらしいけど、もしかして楽園の民の弟を想う気持ちを宗矢が無意識の内に感じ取っていた、なんて理由も有ったりするんだろうか?
ラストで明らかになる楽園の民の想い。宗矢達は5年の時を経ることで地球を守る想いをより強くしたようだけど、楽園の民は長い時が経っても弟を救いたい気持ちは変わらなかった事が判明する。
変わったものと変わらなかったもの、それらが最終回でどのような決着を見せるのか。というか水上悟志作品の最終回ってどれも心に染み入るようなものばかりから、本作がどれ程の感動を齎してくれるか今から楽しみで仕方なかったりする
ダイビング関連の話をする時だけは真面目なノリが増える点だけは未だに慣れない(笑)
ダイビングは団体行動という言葉からテニサーでのあれこれを思い出し、皆の迷惑にならないようにと残圧を誤魔化しかけた愛菜。けれど、些細なミスから命の危険に繋がるダイビングにおいてそのような遠慮はご法度。
伊織が愛菜の遠慮に気付いた上で、あの人達がそんな事を気にするかと教えてやるシーンはとても良かったな。同様に先輩方の発言も良かった
普段から、これくらい真面目なシーンがもっと多ければ良いのにと思いそうになるが、やっぱビール飲んでる時のノリとかの方が面白いんだよなぁ
そういや、登場キャラにビールを飲ませるために無理やり年齢変更した本作であっても流石に「ここから先走る道路は全部私有地だからな?」のシーンは無くなってたな……。そりゃ当たり前か…
やっぱり何度見ても玉縄のインパクトがやばい。あんなのと一緒に会議したら、時を置かずに思考停止してしまうだろうね
八幡の一計で今の奉仕部の関係性を変えず、いろはを生徒会長に据えることに成功したが、その行いによって部の空気が停滞してしまったのは何とも皮肉な展開
八幡は第二話で、変わらぬ関係を望んだ葉山グループの在り方を上っ面の関係と断じた事が有ったが、その八幡が今度は停滞した奉仕部の空気を守るために1人でいろはの依頼をこなすことに。八幡はそれを様子がおかしくなってしまった雪乃の責任を取るべきだからと考えているようだけど、そこにある想いは結局の所、今の奉仕部の繋がりを失いたくないというものである
しかし、仲良し小好しをするために集まった関係性ではない以上、停滞した空気のまま過ごしていれば尚更空気は悪くなっていく。「本当は依頼なんて無い方が良いのかも知れないわね」と部の存在意義を否定するかのような雪乃の発言を否定できなかった八幡の心中にはどれほどの虚無感が溢れているのだろう?
一方、いろはが立ち向かうことになった会議があまりに酷すぎて、どうしてらあんなメンツが集まるの?と聞きたくなる
話している内容は全く無いままにそれっぽいカタカナ英語が乱発、真っ当な意見は否定され、いろは達に次々と仕事が押し付けられる。本当に今回のサブタイトルは会議の内容をよく表している
これは玉縄陣営のあり得なさが会議が踊り続ける理由では有るんだけど、他の生徒会役員と連携できず一方的に仕事を押し付けられてしまう生徒会長として経験不足ないろはにも原因はある。しかし経験不足ないろはを生徒会長に据え付けてしまったのはそもそも八幡に原因が有る。
八幡は雪乃への責任感からいろはの依頼を一人で受けた筈なのに、結局この会議でいろはを会長にした責任を突き付けられる
第二期はひたすらに八幡がやらかしてしまった行いへの責任が形を変えて突き付けられる展開が続く。八幡にとっては試練ばかりの流れ
唯一八幡に訪れた良い変化と言えるものはあの折本と普通に会話できるようになった事くらいか
王国側の人間の悉くに死亡フラグが立っているってどういうことなの……
帝国の援助を得て、王国への宣戦布告を行ったナザリック。ガゼフはアインズの実力を知っているから、このまま戦うのは危険だと判っているのだけど、アインズの圧倒的な強さをあの光景を見ていない貴族たちに判れというのは無理な話
アインズの実力やラストに召喚されたデスナイトの大軍を見るに、この戦いで王国が滅んだとしても不思議ではないが…
そういや第二期でレエヴン侯の息子とラナーを偽装結婚させるとの話が出た時にレエヴン侯が激昂していたのは腑に落ちない姿だったのだけど、過度な親馬鹿だったのか……。
戦士長であるガゼフにすら敬意を表する姿と息子に赤ちゃん言葉で話しかける姿とのギャップが大きすぎて同一人物だと思えないよ!
言いなりになんかならず、全部ぶっ壊すと宣言したヒストリアを契機として様々な認識が壊され、反転する話だったように思う
前回明かされた事実から自分は役立たずだったんだと嘆くエレン。しかしジャンには「自分の力一つで何とか出来たこと有ったかよ?」と言われてしまう。他の皆もエレンが完璧だなんて思っていない。
なら、エレンはそんな完璧でない自分であっても命をかけて助けに来てくれた仲間達に報いるために、彼らを命をかけて守らなければならない
エレンが再び自分を信じ巨人化し、皆を守ると共に壁に空いた穴を塞ぐ手段を見出す場面には感動してしまう。が、同時にあの情けない走り方にはやっぱり笑ってしまう
始祖の巨人の力はエレンが持つべきか、それとも王家の人間が持つべきかという問題。これもエレンは前回に続きレイス卿に喰われることを良しとするが、ヒストリアはこれにも反対する。王家から始祖の巨人の力を取り上げている現状こそが人類にとって好機なのだと説く。
これは誰かの望むとおりに行動していたクリスタでは思いつかないものだったろうし、単純に復讐だけを信じ行動していたエレンなら受け入れられない考え方。レイス卿一家を殺したグリシャの行動にこそ意味が有ったのではないかと捉えたから思いつく逆転の考え方
せっかく会えた父親に嫌われたくないとの思い込みから、一時はレイス卿の言葉を信じエレンを食べようとしていたヒストリア。
人類にとって災いとなってしまったレイス卿と別れる決意をし、自分の意志で壁の中の女王となると決める。彼女に訪れたここ数話での劇的な変化が次回、どのような着地点を迎えるのか楽しみだ
ここ数話クライマックス感を維持したまま熱い展開が続いていて素晴らしすぎる
自分の勝利条件として先生の意志を折ると宣言した閣下だけど、実は彼の方こそ意固地になってしまった自分の意志を折って欲しかったんじゃないかと思える。最後の小型封印機をあからさまに首にかけていたのも、先生が壊しやすいようにした為だろうしなぁ
閣下の発言やこれまでやってきた行為は封印派のネビュラとしては全く間違っていない思想。でも、その目指した先が間違っているかもしれない可能性は、もう充分に宗矢が示している。竜やネビュラから悪と判断されたシリウス人の宗矢が誰かを守るために戦い、先生と協力し閣下すら超えようとしている
そして誰であれ助け信念を貫く先生が敵になってしまったことは閣下にとってプレッシャーになっていたのかもしれない。だから地球人の意思を無視した強制的な封印なんて手段に及んだのかも知れない。閣下が言った「大人になれ」とは汚いことも受け入れられる者になれという意味か
悲壮な決意を背負ってこの戦いに挑んだだろう閣下に対して「先生はお前だって救いたいんだよっ!」との宗谷の言葉は、ある意味子供だからこそ言えるストレートな言葉
その後の巨大ロボになって殴り合う展開も爺さんが巨大な剣を携えて乱入する展開も、ラストの生身になって殴り合う展開も。全てがロボット物の王道とも言えるラストバトルの様相を呈していて、この後の話が今回を越えられるのかと逆に心配になる
最後には少しだけ近づいた宇宙船。ようやくネビュラ間の対立は収まるのかな?
そして数年が経ち成長した宗矢。おそらくあの街で何年も暮らす内にもう一つの故郷だと言える程の思い入れが出来たはず
後は、自分の故郷を滅ぼした竜から今度こそ新しい故郷を守るだけだ
古文が得意なイメージを持たれているが実際は英語が得意な藤原と、英語が得意なイメージを持たれているが実際は日本語ペラペラなオリヴィア。そして花純を助けたフリして追い詰めるのが性別不詳なつぐみという構図は面白い。
その後も華子による破廉恥裁判やら花純のかなりアレなトラウマ発生が続き何度も笑ってしまった。特に華子が嫉妬に狂った時の声は最高
マーレ達の実力を見てすぐに釈明の必要性を痛感し、自らナザリックに赴くジルクニフの姿勢からは皇帝の地位に甘んじるだけの人間でないことが察せられる。又、神と喩えもしたアインズを眼の前にしながら勝機を狙い同盟を口にする豪胆さもなかなかのもの。ここまで賢明な判断ができるジルクニフってもしかして人間サイドの有能者の中でもトップクラスに入るんじゃないだろうか?
それでもナザリックの圧倒的な実力やアインズの底知れなさの前では形無しなのは悲しい所。天候を自由に操ったり、貴族の首からデスナイトを生み出すなんて次元の違いを見せつけられれば仕方ないとも言えるが。
それらを目にして更にフールーダの裏切りが発覚しても絶望せず、戦う意志を明確にしたジルクニフがナザリック相手に何処までやれるか気になる所
そして、またもやデミウルゴスに持ち上げられ、魔導王なんて称号も付いてしまったアインズはどうなってしまうのだろう(笑)
小町は比企谷八幡の性格を最も理解しているキャラだね。奉仕部の二人と擦れ違いを重ね頑なになってしまっていた八幡の心をあっという間に解きほぐし、何を誰の為に最も優先しなければならないかを明白にさせた
捻くれ屋の八幡に対してこんな芸当が出来るのは小町以外に居ないだろうね
当初はいろはが依頼した、ダメージの少ない形で落選するという願いを叶える事を目的としていた。そして奉仕部の三人が三様に動いてしまったために奉仕部が崩壊しかねない状況に陥ってしまった。
ここでいろはの依頼達成から奉仕部の存続に目的変更したことで、結果的にいろはの願いを違う形で叶えながらも雪乃と結衣を生徒会長にさせない状況を確立させた手腕は流石
これも全ては小町が八幡の手綱を握り、八幡にとって受け入れやすい消去法で成すべき事を明確にしたからだし、材木座達の助力有ってこそ。第二話のように八幡1人で決行して結果周囲を苦しめてしまった時とは異なる結果を導くことが出来た
けれど、完璧になれないのが八幡の命運なのか、この遣り方でも失敗してしまう。それは雪乃達への報告のタイミング
八幡の性格を熟知している小町は「ちゃんと雪乃さんと結衣さんと話してね」と忠告する。これはおそらく事前相談のことを指していたのだろうけど、八幡は大量の推薦人を集めいろはのやる気を引き出して最早後戻りが出来なくなった状況で事後報告する。
その状況は第二話で八幡がやった行為やその考え方を否定するために会長選に臨もうとしていた雪乃からすれば正しく「問題も私が動く理由もなくなった」状況。
結果、問題は解決しても雪乃は虚無感に襲われ、結衣にも八幡が悪どい行為をしたと察せられてしまう
全てが終わった後で、めぐりが想像した奉仕部の全員が生徒会に入る未来が正しい解決方法だったのではないかと思えてしまう終わり方は何とも言えなくなる
引き続きオリジナル回では有るんだけど、原作ではモブ寸前の男子部員二人の話をアニメで補完してくれたのは嬉しいな
去年のベスト4が相手となりいつもの明朗さが消えた葉山。試合も序盤は運が続いても時間が経てば、やはり相手を押し返すことは出来なくなる。対して学は他校の女子からも人気で実力も葉山より上でベスト4まで勝ち進んでしまう。
バドミントンを始めたのは葉山が先で最初は学に教える立場だったとしても、今の二人に有るのは確実に才能の差。第六話で海老名が綾乃と自身の実力差を「才能の差」と表現した際には、葉山は才能を持ち出すのは早いんじゃないかと提言した
葉山は自身と学の実力差には才能の差があると理解しながらも、海老名に告げた言葉通りに、諦めが悪いことを自分の才能とし部活後の自主練を欠かさない
そのように努力し続ける姿を知っている海老名としては、硬くなり周囲に頑張れなんて言われてしまう葉山の為に「頑張らなくても良いんです!」なんて言いたくもなるだろうね。ただ、そこには葉山を案じる気持ちだけでなくて、自分自身への想いもある。
葉山が努力する姿に才能ある者への劣等感、それでも足掻き続ける意味など自分にも通じる想いなどを海老名は無意識に見出してしまう
海老名から曖昧な告白を受けて驚いていただろうに、海老名の言葉から正しく海老名はバドミントンを好きであるという気持ちを汲み出せた葉山は偉いな
久しぶりに綾乃と再会しても有千夏が気にするのは学校の成績でも交友関係でもなく、バドミントンの実力
一緒に日本を出ないかとの突然の誘いも家族関係を回復させようなどの甘い考えではなく、綾乃の実力を更に伸ばすことが目的なんだろうね。それでも心揺らしてしまう綾乃はどんな答えを返すのだろう?
巨人を駆逐することに全力を掛け生きてきたエレンがあのように諦めの言葉を発してしまうのは衝撃的
エレンとヒストリア、どちらにも父親の罪が提示され、同時に父親から願いを押し付けられる
エレンの父親がレイス卿一家を殺し巨人の力を奪ってしまったことで、人類にとって地獄の世界が決定した。それでいて何らかの思惑でその力をエレンに託した。その日からエレンの復讐の日は始まった。
ヒストリアもレイス卿の身勝手で生まれた上で、母と名を奪われ孤独な日々が始まった。それが今になってレイス卿からエレンを喰って人類を導けと要求される。
どちらも本人の知らぬ所で運命が決まり、責任を押し付けられた。それが人類の命運にかかわる話なら拒絶なんて出来やしない。
特にエレンについては王家の血を引かない自分が巨人の力を持っていることで人類を救えず、更にヒストリアがエレンの目的である「この世から巨人を駆逐する」と言及する姿を眼の前にしてしまう。それはエレンが言うように「俺は要らなかったんだ」と諦めてしまうには充分すぎる現実。
同時にヒストリアはレイス卿から押し付けられた運命を「私の使命」と受け入れ、自らの手で注射針を腕に突き立てようとする。
その流れが変わったのはいつかのユミルの言葉であり、無抵抗で喰われようとしているエレンの姿。誰かから押し付けられる運命を良い子みたいに受け容れるなんてクリスタとして認められても、ヒストリアには認められない。
ここでエレンを喰わないのはどう考えても正しい選択ではない。けれど、ヒストリアは良い子みたいに誰かが求める自分になる道を拒んだ
鎖を解き、全部ぶっ壊してやると叫ぶヒストリアの姿はとても凛々しさに溢れている
ここまであまり主体性が見えてこなかった羊谷。彼はあそこまで紅華を想っていたんだねぇ
羊谷の兄が存在しない現実なら紅華の近くに自分の居場所を見つけられる。しかし、紅華が兄が存在する幸せな夢の世界に居るなら自分の居場所は無くなってしまう。それは世界の喪失と同義。だから世界の封印を積極的に進めようとするし、それに相応しい力も手に入ってしまう
宗矢は引き続きネガティブなまま。「封印されれば夢の中で幸せに暮らせるし、竜に殺されれば死んだ皆に会える」なんて呟いて部屋に閉じこもってしまう。羊谷と同じく世界を喪失した状態
戦うことを放棄した宗矢を突き動かしてくれるのはやっぱりのぞみの存在。彼女が言った「私は味方したい人の味方」は宗矢が龍造寺岳蔵に立ち向かう時に言い放った台詞と同じ。
その回ではのぞみが宗矢を受け入れ、街を守ってくれてありがとうと言ってくれた回。だから宗矢はその言葉を礎に「俺は味方したい人の味方」だと言い、竜から街を守った。
しかしその時は戦う燃料になっても、自分の町を失ったままの宗矢にとって自分の故郷でもない街を守るのは継続的な目的にはなり得ない
今回、以前の宗矢と同じセリフをのぞみが言い、眼の前で封印され動かなくなったのぞみ達を宗矢は目撃しまった。封印から逃れた宗矢からすればあの光景は擬似的な死だ。
宗矢からしたら再び大切なものを失いかねない状況であり、自分が何を守りたいかが明確になった瞬間でも有る。街とか平和とかそんな漠然としたものでなく、目の前にいる自分を守ろうとした人や助けてくれた人など、味方したい人達を守る味方になりたいと意思を固めた
自らの星は選択を間違え失われた。そんな宗矢が皆を助けたいと願い放った言葉だから幸せな夢の世界に落ちてしまった皆を引き上げることが出来たのだろうね
これまで戦闘の際はネビュラソルジャーと呼ばれて来た宗矢が仮面を脱ぎ捨て名乗り上げる。更に「帰る故郷が無いって現実が俺の居場所だ」と今の在り方を認めアイデンティティを確固たるものにした
ようやく主人公らしさを手に入れた宗矢が今後どのような戦いを見せるのか楽しみだ
そういやオリヴィアって最初は片言キャラを通してたんだっけ。華子と花純には早い段階でバレた嘘だったからすっかり忘れてたな
……まあ、それ以上に忘れられている設定は花純が罰ゲームのある遊びを嫌う設定とかだけど
個性の強いキャラが多い本作だけど、オリヴィア兄のインパクトはトップクラス。見た目や言動は昔懐かしいオタクキャラそのものなのに、目元だけは碧眼の超イケメン。そしてLINEでは丁寧な言葉遣いになり口説き文句まで。
それでいて「生中尊い」なんて問題発言を登場早々にこしらえてしまうのだから油断ならない人物である
後味悪い話だと判っちゃいたけど、予想していたよりもマイルドに終わった印象
フォーサイトの面々はアインズを相手に上手く立ち回った方だろうね。4人の連携は悪くないし、絶望的な力量差を示されても捨て鉢にならず誰かが生き残る道を模索し続けた姿勢は立派
アインズにとって感情的にならずに居られない「仲間」「友人」というキーワードを探り出せた点は褒めるべきだが、同時に激怒させてしまったのは流石に回避のしようが無いか…
アンデッド系モンスター等の異業種ばかりのナザリックにおいて慈悲ある扱いとは苦痛無き死だけなのか。そしてロバーデイクに告げられた実験の内容や前回の冒険者たちの扱いを見る限り、あっさり殺されることは本当に慈悲深い扱いなのだろうなと思えてしまう点が恐ろしい
ただ、それでも姉が返ってくると無邪気に信じている姉妹の会話シーンを見たら、なんとかしてアルシェが生き残る道はなかったものかと考えてしまう
ワーカーたちがナザリックに侵入したことを口実として帝国に宣戦布告したナザリック陣営。いきなり圧倒的な力を見せつけられたことで、ジルクニフは取れる手段が限られてしまうだろうが、果たしてアインズ相手にどこまで足掻くのかな?