前回、言論によって革命が成され状況は一転した。だが、やはり言論だけで全てが解決するわけではないのは悲しい事実。
王政と兵団の間で行われた問答を知らないヒストリアは父は人類全ての味方と言うが、王政が人類を守る存在であるという考え方は前回の問答で否定されているし、レイス卿は対人制圧部隊であるケニーを利用している。更にレイス卿が再びエレンが持つ「叫び」の力を手に入れれば革命の状況が逆戻りしてしまうのは明らかだが、何も知らないヒストリアは口が塞がれたエレンよりも隠された過去を教えてくれるレイス卿の言葉だけを信じてしまう。
革命を成し遂げた側にも思惑の違いが見られる。革命を成し遂げる瞬間は一致団結しても何故王政を打倒したのか、何を最優先しているのかが異なるために少しでもずれが表面化するだけで一気に瓦解してしまいそうな危うさが有る。
何が人類にとって最善の道かなんて誰にも判らない状況
エレンの知られざる過去、レイス家に訪れた悲劇、アッカーマンの秘密と様々な裏側は語られたが不透明な部分は多いままだったのはちょっと物足りなく感じてしまう
バクテリGOというゲームの面白さはさておき、ふとした拍子に身近なアイテムに大量の菌がうじゃうじゃいると知ってしまうと何とも落ち着かない気分になるよね。……まあ、数時間もすればそんな感覚忘れてしまうけど
「童貞を殺す服」の意味を勘違いして会話するシーンはまるでコントでも見ているようでかなり笑ってしまった。何故に華子は童貞殺す決意を固めてるんだ(笑)
終盤に突入しそうな段階でこんな明るいオリジナル展開を今更……とAパートまでは思ってました。Bパートはいつものはねバドで安心した自分が居ました
最近の綾乃はもはや闇堕ち状態がデフォルトになりすぎて、ほえほえとやらに引っ付いて年相応の表情を見せる綾乃には違和感しか覚え無いって実は不味いのでは?
以前出逢った際はバドミントンの実力を引き合いに出し、綾乃を有千夏の娘ではないと否定したコニー。今回アプローチを変えて綾乃に近付こうとしたのは何故なんだろう?
コニーは有千夏の娘を名乗り綾乃をお姉ちゃんと呼んだ。しかし、コニーにとって有千夏と綾乃は血縁関係ではなくバドミントンによって結びついた歪な関係の家族。だから今回の遊びを通して、これまでよりも結びつきの強い普通の家族になろうとしたんだろうか?
小さなキーホルダーで綾乃の気を惹こうとしたのに、それよりも遥かに大きいリュックを前にして咄嗟にキーホルダーを隠してしまうコニーの姿からは、見た目ほど強くない内面が感じられる
けれど、そんなコニーの懇願に対して綾乃の返答は有千夏の娘らしくバドミントンで語り合うというもの。「今度はあたしがお母さんを捨てるんだから」と言いつつ、綾乃の根底にあるのはやはり有千夏の遣り方
結局コニーは本当の意味で綾乃と家族になることは出来ず、綾乃は有千夏との繋がりを断つことは出来ないままに二人は別れてしまう。
ただ、そのまま終わらずにフレ女の面々が迎えに来てくれる展開はかなり良かったな。家族そのものは手に入らなくても、家族と同じくらい自分を気にかけてくれる相手を見つけられたコニーは幸せになれそうだ
そしてひょっこり自宅に戻ってきた有千夏と鉢合わせた綾乃。次回のギスギスが飛んでもないものになりそうで、今から戦々恐々としてしまう
しょうこは今回の行いを中途半端な勇気だったと評したけど、事前情報皆無のままあの家を見せられてすぐ受け入れられる人なんて居ないと思うよ
又、どうにかあの叔母のあ利用を受け入れられたとしても、その先に待っているのはさとうが誰かの家を強奪しそこに尋ね人のしおと同居しているという狂気。さとうが隠しているものを受け入れようとした時点でどのような成り行きになろうが破滅しか存在しない
今回明かされたのはさとうの生い立ちに深く関わる叔母の在り方。狂人が跋扈する本作だけど、叔母はそれらの中でもトップクラスの狂気を抱えている。というか常に瞳孔開いてるのに笑顔を保つ表情が怖すぎるよ!
少しの言葉で欲望を引き出し、相手が秘める暴力性を全て受け容れどんな欲望だって飲み込もうとする姿はこれまでに登場した狂人とは方向性が全く異なる。北梅川などを筆頭にこれまで登場した人物たちは相手を支配したい、支配されたいという欲望が前面に出ていた。しかし、さとうの叔母は相手の欲望を引き出し受け容れることを望みそれを愛だという。
叔母が掲げる愛し方を見ると、さとうの愛の有り様にもこれまでより踏み込んだ部分が見えてくる。最初、男を取っ替え引っ替えして遊んでいたのは叔母と同じ愛し方。相手の愛を受け容れることで、その中に自分の愛を見つけようとした。
それがしおと出会ったことで相手に尽くし安寧を互いに与え合う愛の形に変化したのだろうと推測できる
だから、さとうがここでしょうこに見せたものは只の入り口だったのだろうね。まず叔母の在り方を理解しないとその先にあるさとうの在り方が理解できない。けれど、しょうこは叔母を変だと言い、友達で居てくれるかと問うてきたさとうから目を逸らしてしまった
だからさとうはしょうこを建前でも友達と思えなくなり、友達の意味を知らないしおと二人だけの城へ。結局の所、本当の愛を手に入れたさとうにとって友情はそれ程必要なものではないと明確になった
そして芸の域に達しつつ有る北埋川の執着。廊下の影でさとうの表情実況をする様子はかなり面白かったが、さとうに釘を差されてしまったことで今後は大人しくなってしまうのかな?それはそれで物足りなく感じてしまいそうだ
ああ、探検する遺跡ってナザリック大墳墓だったのね。ってことは、全滅ルート確定か……
そのせいで冒険者たちによるナザリック突入前のあらゆる会話が死亡フラグにしか思えなくなるって凄い
お出迎えは最弱のスケルトンなのに、そこから少しずつモンスターのレベルを上げるようなことはせず、一気に絶望的状況へ追い込んでしまうナザリックまじ容赦ない
というか恐怖侯やニューロニスト・ペインキルによる拷問描写は何のスプラッターホラーを見せられているのかと思ったよ……
今回の話はナザリックを世に知らしめることと実験用モルモットの回収が目的かな?あまり楽しい話にはなりそうにないな
唯一の救いはフォーサイトの相手をアインズが務めることで、久しぶりにアインズの戦闘描写が見られそうな点か
前回の告白騒動を経て、葉山グループは何とか以前と変わらぬ空気を取り戻したが、奉仕部は最悪の空気に
まあ、葉山グループには関係性の変化を望まなかった者が何人も含まれているのだから当たり前か
しかし、奉仕部は変化を望んだ訳では無いが、かと言って停滞を望んだ訳でも無い。どこか中途半端でありつつも彼らにとっては心地良い関係のまま告白騒動を迎えてしまったものだから、結衣達は比企谷の自分を顧みないような行動を受け止めきれないし、比企谷も想像以上の反応を返してきた雪乃と結衣に向き合うことが出来ない
そして奉仕部の三人の関係性がどのようなものか誰にも言葉に表せないから、ヒビの入った空気をどのように回復させれば良いかを知る者も居ない
そんな中でやってきたのは一色いろは。見るからに同性とトラブルを起こしそうなタイプである
候補が一人しか居ないのにそれを穏便に落選させようなんて簡単に解決できる事案ではない。その為に比企谷は普段の要領で解決策を提示するのだけど……
その瞬間の結衣の表情は本当に心苦しくなるようなものだったし、雪乃の無理のある反論からも必死さが感じられる。けれど、比企谷にはそんな反応こそ受け止めきれない。だから更に空気は悪くなる
奉仕部は当初よりも親しくなり確実に関係性は変化しているのに、雪乃と対立してしまった現状を当初の奉仕部と比べ「同じなら問題は何もない」と考えてしまう比企谷
このままでは更に亀裂は深まりそうだ
次回予告では普通に比企谷といろはの会話シーンが。次回予告で普通に本編の続きを描いた作品って本作以外にはあまり知らないなぁ
銀子はメイドじゃなくて姫君だったのか。毎日姫君に食事を作って貰えるとか、宗矢は肉が入ってないくらいで文句を言うんじゃないよ!
今回は宗矢が引き取られるまでの顛末が語られた。宗矢は先生が自分を引き取ったのは兵士にする為だったんだなんて喚いた時期もあったけれど、実際は愛の進化を信念とする先生らしい理由が有ったようで。
竜によってシリウスの住民は悪の種族と断定され滅ぼされた。宗矢の人格を以って愛の証明を行おうとした先生からしたら、今の宗谷の姿はどのように見えているのだろう?
少しずつのぞみとの交流も増え、先生の身を案じるようになり、街を守るために力を振り絞った今の宗矢は間違っても悪と呼ばれるような存在ではないはずだけど……
かと言って美羽や晴海のように誰かを思い遣る程に愛の意識に目覚めているわけではないからなぁ。まだまだ宗矢には成長の余地があるかな
それにしても復讐を果たし街を守り宗矢は燃え尽きてしまったのだろうか?それとも愛の感覚が芽生えつつ有る今の宗谷にとって龍造寺が砂になって消えてしまったことがやはりショックだったのか?
兄に扮した謎の存在が登場しても、白石が鷹取と羊谷を仲間に引き込み封印派としての活動を本格化させる様子を目前にしても何処か煮え切らず、「俺は戦わない、関係ねぇし」と言ってしまう。
宗矢が再びやる気を出すのはやはりのぞみが切っ掛けになるのかな?
龍造寺に対し正体を表した際に変なスーツを着ていたことや今回の制服やら、実は白石ってコスプレ趣味があったりするんだろうか……?
正しさが入れ替わる革命は武力を用いたド派手なものではなく言論によってしめやかに行われる。
拘束され言葉を発することしか出来ないエルヴィンによって非常時における調査兵団の必要性が説かれ、壁が突破されたとの偽りの報告、そして民衆へ向けての真実が報道される。それらによって自分たちのことしか考えていない王政の態度が明らかになり、王政は民衆を守ってくれる存在ではないと周知される。
それは追われる立場になっていた調査兵団にとって嬉しいニュースだが、エルヴィンが指摘するように同時に既存の王政が斃れたことで不安が広がり、未知の危機が訪れないとも限らない事態でもある
ただ、一方でこの事態は「誰がより多くの人類を救えるのか」をリヴァイ達や、ピクシス司令、新聞社、フレーゲル、マルロ等が考え選択した果てに成立したものでも有る。同様に後悔の色を滲ませるエルヴィンをここまで動かしたのも子供の頃に抱いた夢を実現しようと選択して来たから。
なら、彼らが足掻きながらも選択し続ける限り、それなりの未来には繋がるように思えてしまう。そんな革命の一幕だった
そして第三期になってからまともな活躍が描かれていないエレンはまだ拘束されたままか……
石澤はいちいち指示してくる倉石の圧力に耐えながら、なぎさは膝が壊れる懸念を抱えながらの対戦。だからか最初は二人共自分のやりたいバドミントンが出来ていない。
特に石澤の状況は酷いね。中学時代はなぎさに敵わなかったのに、逗子総合には自分が選ばれてしまう。だというのに高校では倉石の言う通りプレイするだけだから、推薦ではなぎさに勝ったなんて自信は次第に消えていくだろうね。そしてせっかくの直接対決でも倉石の指示が矢継ぎ早に飛んできて従わないと怒鳴られてしまう。どんどん自分というものが無くなっていく
震えた字で書かれた石澤の名前は彼女の揺らいだアイデンティティを現しているかのよう
そんな雑念が満ちたコートから先に抜け出したなぎさは石澤の走らせようとする戦術も膝の懸念も全て吹っ飛ばす圧倒的なパワーで球を打ちあっという間に自分のバドミントンを展開する。そして自分のバドミントンを取り戻せたから石澤に響く言葉を投げかけられる。アスリートにとって「全国を賭けて」は殺し文句
なぎさの言葉によって石澤も自分のバドミントンを取り戻そうとするが、いざとなれば自分のバドミントンの形が無かったというのは少し悲しい話。けれどその際の石澤には悲壮な表情なんて無くて、なぎさとの戦いを心の底から楽しんでいる表情はとても素晴らしく見えた
一方、綾乃の態度がかつて無いほど酷い……。対戦相手へのリスペクトもなく、部員と少し離れた席に行儀悪く座る綾乃の態度は本当に主人公とは思えない。合宿で皆の仲間になりたいと言っていた綾乃はどこへやら。
というか今の綾乃には果たして「自分のバドミントン」があるのだろうかと疑問に思ってしまう。「強くなきゃやる意味ないんだよ」と言いつつも、何の為にと問われれば答えることはない。痙攣で危険せざるを得なかった相手に対しても、どのような想いでコートに立っているかを考えようとせず続ける意味がないと断じてしまう。なぎさが石澤によって左右に振られた際も何故しつこく球を拾おうとするのか考えようともしない
自分や他人のバドミントンを理解できなくなった綾乃と自分のバドミントンを叩きつけることによって相手の心を引き出すなぎさ。彼女らの対戦がどのように描かれるか本当に楽しみです
パナマ文書ネタって今となっては懐かしいな。あれって結局どうなったんだっけ……
性別偽ってる疑惑が燻るつぐみからあんなに怪しげな依頼を持ちかけられたのに軽い買収であっさり怪盗紛いの行為に走るあそ研のメンバーが恐ろしい。でも手足が生えたようなクワガタはもっと恐ろしい。夜中にあんなクワガタに鉢合わせたら全力で逃げ出す自信がある
本作ではあまりにヤバイ人物が多過ぎる為に、しょうこは貴重なマトモな人物として扱われている。さとうが引き起こす事態に関わらず、裏側で起きている異変を知らずに不健全な程度で生き続けている事は割と視聴者にとって癒やし要素となっていた気がする
そんな彼女が太陽からさとうの疑惑を聞かされ、あさひと出会ったことでさとうの事情に踏み込む決心を固めてしまう
思わず「そんな勇気なら要らなかったのに」と言いたくなるような状況
ただ、しょうこがさとうを心配してしまうのもさとうが何をやっているか全く知らないから仕方ないとも言える。何か危うい事情を隠していることは察せられても、流石に幼女を誘拐したなんて話は信じられるものではないし
これまでは「たった一人の相手」が見つかっていない同士として大好きな友達と考えていた。だからさとうが隠し事をしている、太陽から疑われていると知ってしまえば、心配のあまり踏み込まなきゃと考えるてしまう。ぼろぼろになっても家族を探すあさひの姿を見て背中を押されてしまう
さとうのことを心配し言葉を振り絞ってさとうの事情に踏み込もうとするしょうこの姿は普通の作品であれば、感動してしまいそうになる情景なんだけど、さとうが隠している事情を知っているこちらとしては「もうその辺でやめておけ」と忠告したくなるシーンだった……
そしてあさひについては事情が全て明かされていないから、詳細は判らないけれど、守らなくてはと考えていた母としおを遠くにやってしまったばかりに逆に失ってしまったのだろうと推察できる
一人だけ父親のもとに残ったことを行動しなかったと表現するのは酷だけど、父親を無力化するなどしてもっと早くに迎えに行っていればとの後悔をあさひは恐らく持っているのだろうな。大人の力を借りずにたった一人でしおを探し続けている彼の姿はあまりに孤独
あさひの影響を受けてさとうの事情に踏み込んだしょうこ。彼女はさとうを助けられるのか、それとも勇気を持って行動したのに後悔する羽目になるのか。あまりに恐ろしい分岐点
それ程派手な展開が有るわけではないし、メリハリが効いたストーリーという訳でもない。それでも蛍とギンの交流が穏やかに描かれているからこそ、その終わりに至るまでの描写がとても心に響く構成になっている
人間の蛍と妖怪のギン。触れたら終わってしまい、夏にしか会えない関係性。だから二人の仲が親密になっていく過程とはつまり、子供だった蛍が成長していくことで有り、成長する蛍と成長しないギンの立つ場所が違うという点が明確になっていく過程でも有る
最初はギンを楽しい遊び相手と認識していた蛍が、妖怪のようには見えないギンの素顔を知りギンの特殊性を子供ながらに理解し、触れ合えない自分とギンの境遇を実感し泣いてしまうまでの時間の流れ方
ギンに中学の制服を見せた辺りから二人の関係性が子供と妖怪から女性と男性になり、クラスメイトの男子に手を取られたことでギンへの想いを強くし、高校を卒業したらギンの近くに居られるようにと就職を考えだす変化の様子。
何もかもが丁寧に描かれているために、視聴しているこちらはもっと二人の感情に寄り添いたくなってしまう構成が見事。
「ギン忘れないでね私のこと」「その時まで一緒に居ようよ」という蛍の言葉がとても胸に突き刺さる
だからこそ妖怪の祭りを巡る二人の様子を見ていると不思議な気分になってしまう。妖怪が人間に化け人間の真似事をする空間。妖怪と人間の境界線が非常に曖昧になる環境。祭りを楽しむ蛍とギンは本当に普通のカップルにしか見えなかった。唯一の違和感は二人の手に結ばれた布だけ。そういった意味では二人が今の関係のまま近づけるのはこの距離が限界だったのだろうなと思える。
境界線が曖昧な状態だからギンは蛍に妖怪に擬態するお面を渡しその直後に誤って人間に触れてしまう。裏を返せばその瞬間だけギンは限りなく人間に近づいたということであり、人間の蛍と抱き合える唯一の瞬間だったと言える。その一瞬しか触れ合えなかった二人の心の内を考えるだけで感情が高ぶってしまいそうになる
ギンが居なくなった世界でもギンが居た場所の近くで生きていくと決めた蛍。それはギンが居なくなっても何もかもが無くなってしまったわけではないと知っているからであり、かつて自分がギンに願ったことを叶えるためでも有るのだろうなと思えた
ミイラ取りがミイラになった、とは似て非なる感じ?
葉山達の関係性を上っ面と評しながらそれを守るために行動した比企谷が、自分の交友関係を壊しかけてしまう
戸部の告白したいという依頼に従い、戸部と海老名をくっつけようとした比企谷達。けれど優美子や葉山、そして海老名の思惑は違っていて……。
葉山達が危惧するように、仲良しグループの中で告白からの玉砕、更にそこで諦めず何度もアタックしようものならあっという間にその仲良しグループは崩壊してしまうだろうね。かと言って崩壊を防ぐために戸部の告白を緩やかに妨害する葉山の姿勢が正しい手法なのかと言えば疑問が残るけど
葉山が守ろうとしているものを理解しきれず、又仲良しグループとはどういうものかと理解できなかった比企谷が取れる方法なんて今まで通りに自分が悪人のようになるものしか無い。その方法は当事者の戸部にすら「それは無いでしょ」と言われるものだったが、一応グループの崩壊は免れた。
しかし、比企谷が一番大切にすべき雪乃と結衣からは反発を食らってしまう
そもそも比企谷はこの修学旅行でまともに告白支援すべきではなかったのかもしれない。葉山が妨害しているのは判っていたのだから、程々に葉山の妨害に乗っかりつつ結衣達と楽しく修学旅行を楽しめば良かったのかもしれない
一緒にお化け屋敷を廻って買い食いをして、戸部の告白が上手くいくようにと画策して女性好みの名所を調べたりと普通に旅行を楽しんでいた。結衣達を優先してその楽しさをもっと味わうべきだったのに、戸部なんかの為に偽告白なんて手法をとってしまう比企谷にはその繋がりの大切さが理解しきれなかったのかもしれないと見えてしまう
終盤に海老名が話した自分語りはそのまま比企谷にも当てはまりそうにも思えた。だから結衣達との繋がりを大切に出来ないのではないかと
判っていたことだけど展開が随分早い。
あまり愉快なエピソードではないから、ポンポン進行してくれるのは有り難いんだけど、今回の話の肝となる民衆に真実が知られされる辺りの描写が唐突なように感じられてしまったのは残念。
記者については新聞関係のエピソードを幾つか削っているからいつ調査兵団に協力する気になったのかと突っ込みたくなるし、フレーゲルが怯えて協力を拒否する話と調査兵団と協力して憲兵を陥れる2つのエピソードが同じ回で描かれたために、少し前のシーンで怯えていたフレーゲルが何故進んで囮役を引き受けたのか引っかかってしまう構成。
ただし上記以外では満足できる内容
ケニーを中心とした憲兵に追い詰められ更にはエルヴィンも囚えられ壊滅寸前の調査兵団。そもそも初期の頃から調査兵団は金食い虫とか何の意味があるんだと作中では散々罵倒されてきたのに、ここに来て間違った存在として扱われてきた調査兵団の方が正しいのではないかと再定義されていく流れが素晴らしい
憲兵のマルロは人類にとって調査兵団が必要だと説き、リヴァイに協力することを申し出る
フレーゲルも父が憲兵よりも調査兵団を信頼したという話を聞いて、自分も同じ道を歩むことを決断する
しかし、既存の権力である王政や中央憲兵からすれば調査兵団は間違った存在としか見えない。それは憲兵の「あんたはマトモじゃない」という発言や王政が人類の窮地よりも壁内の平和を優先しエルヴィンや調査兵団を処分しようとする姿勢に現れている
既存の正しさと新しい正しさが本格的に入れ替わる革命の瞬間がどのように描かれるのか、今から楽しみで仕方ない
グランドパラディンと龍造寺隆を倒し最終回のようにも見えるけど、ラストに意味深に現れた兄貴の姿が気になるし、そもそも水上悟志作品ってことを考えればここから二転三転あってもおかしくないと思える
封印派や龍造寺の身勝手な理論による誰が地球を支配するのかという対立。それに対する宗矢のかつて兄がしたように街を守るという単純な想い。
街の人々が祈るように宗矢を見つめ、竜に立ち向かう今の宗矢の姿はどこからどう見てもヒーローそのものだね。かと言って正義の味方なのかと言えばそうではない。やっぱり彼は復讐者だし、そもそも正義を掲げていたのは封印派や龍造寺の方だ。
龍造寺岳蔵の話す優しさの在り方がどちらかと言えば宗矢を表すに相応しいように思えてしまう。宗矢は穏健派が掲げる愛の進化の在り方を体現しているのではないかと
宗矢の故郷を襲った竜の生まれ変わりではないかと疑問を残したまま砂となって消えた龍造寺。彼がここで退場してしまうのは予想外だった
後、残る問題は封印派と穏健派の対立だけ?それにしてはどうしても一瞬だけ現れた宗矢の兄貴の姿が気になってしまう……
立花を前にして照れて乙女のようになる薫子は非常に可愛らしい。この作品はギスギス要素が多いのだから、薫子のこういった面はもっと出したほうが良いと思うんだ
羽咲綾乃は主人公であり、本来は彼女がスーパープレイをすれば視聴者は感動したっておかしくない。けれど話が薫子の視点で進行することで、どうすればどんな球も拾ってくる綾乃を倒せるのかと考えずに居られなくなり、結果綾乃が恐ろしい存在に見えてしまう
というか、キツイ言葉はありつつも多くの努力を積み真っ当な戦術を駆使して戦う薫子に対して、敬意を持って向き合わず単純に才能だけで打ち破り更には舐めた発言を繰り返す綾乃を主人公と見ることはかなり難しかったりするんだけどね
薫子は「バドミントンにおいて力こそが正義」と言い、綾乃は「バドミントンはね勝てば良いんだよ」と言う。二人の言葉は似ているようでかなり違う。
薫子の言葉は敗者を前にしたために厳しいものに映ったけど、そこにあるのは強者へのリスペクト。だから自身も日々の努力や試合の前後のストレッチを欠かさない。けれど綾乃の言葉は相手を見ず自分しか見えていないもの。
そういった意味では薫子への酷い発言の数々は母との別離のきっかけを作った事への恨みが多少あるのかもしれないが、それよりも薫子がどのような想いであのコートに立っていたのかを全く想像していないからだろうね
そういえば、やはりというか何というか、あの「足長おじさん」は登場しそうにないね。まあ、彼が登場したらしたで本筋から微妙にずれた話が始まってしまうから仕方ないが
前田の態度は華子を上に見ているのか下に見ているのか時々判らなくなる。いい大人が中学生に向かって「笑止!」とか使うんじゃないよ
暑さを理由にオリヴィアが自分で前髪を切ろうとした件。先生と同じ前髪になったことでショックを受けていたようだけど、他作品でこのような話になった場合、ベリーショートになってしまう大惨事もありがちなことを考えれば、前髪が微妙になった程度ならまだ被害は少なかった方じゃないかな?
すみれへの対処がずいぶん早い。まあ、彼女はさとうへの憧れを拗れさせてロッカーを物色する、家に押しかける程度で危険性としては低く又さとうへの気持ちを利用して御しやすいというのもあったんだろうけど
いくら完璧に見えるからってあのさとうに憧れるのは破滅の始まりですよ
三者三様に語られる罪と罰、それらへの許しの表現が面白い
しおはあの日誰とも話さなかったとさとうに嘘をついたことで天罰が下ったと語る。母親の記憶に悩み頭痛に苦しむ様子は罰を受けていると受け取れる
三星はしおを独り占めしようとしたから殴られたと語る。でもピュアな存在となりたい彼としてはもう一度しおに会わなければならない。その天使に会う為にはどのようにすれば許されるのかと悩む姿は罪人そのもの
さとうはすみれを制するためとはいえ、しお以外の相手に好きだと言ってしまった罪によってしおが苦しんでいると考える。そしてその罪から許されるために三星が天使と例えたしおに自分の罪を懺悔する
罪を告げられたしおの対応が本当に天使のように優しさに溢れたものであるのが印象的。天使のようなしおが罪を犯したさとうを許すことによって自分の苦しみからも開放される。
しおがさとうを許す理由を挙げた後に言った「さとちゃんだからいいの」はさとうの全てを肯定する言葉。すみれを制する際にさとうも似たような言葉を告げているけど、あちらがすみれを縛るために全肯定したなら、こちらはさとうを許すための全肯定
互いを許しあい誓いの言葉を再び交わした二人の姿はとても美しい
けれど、ここで許されたのはあくまでさとうが罪だと考える行為だけ。「愛を偽ってはいけない」との考えの基で行われた殺人、誘拐はまだ許されてはいない
三星が「松坂さんは許されないことをしてるよね」と確認するように、その罪への罰はまだ表面化していないが、あさひとしょうこの邂逅によって事態は大きく動き出しそうだ……
2度目の視聴
冒頭で文化祭のシーンが流れる意味が以前は判らなかったんだけど、もしかして比企谷の自己評価の低さや簡単に自分を傷つける手段を選べる人間であることを選べるシーンだったからなのかな?
そしてそんなシーンが描かれたからこそ、比企谷と接する人間たちと比企谷自身の温度差が顕著になる。
教室の喧騒の中で机に突っ伏して寝る比企谷の姿は典型的なぼっちキャラのものなんだけど、そんな状態の彼に結衣や戸塚が話しかけてくる
部室で自分は関係ないなんて顔で本を読んでいても雪乃はごく自然に紅茶を淹れてくれる。
戸部が比企谷を邪険にする態度に出た際も、雪乃が「出ていって」と言えば比企谷は自身に向けられたものだと当然のように受け止めてしまう
比企谷の自己評価の低さが幾つものシーンでこれでもかと描かれている
ただ、比企谷は周囲の人間の態度を意識していないという訳でもないんだよね。意外な周囲の態度には驚いている様子を見せるし、戸塚や結衣と接近してしまった際もかなり相手を意識している。雪乃と二人きりの帰り道では互いに相手を意識しているのが伝わってくる
京都を結衣と散策する様子などとても楽しそうだ
周囲や彼自身は着実に変わり始めているのだけど、その変化に比企谷の認識が付いていけていないように思える
クラス内カースト上位から告白の手伝いをして欲しいという依頼、海老名の雑談にも似せた要望、葉山の動き。
第二期も序盤から思わせぶりな行動に出る人が多く、大変好みな展開
アインズはカルネ村を滅ぼしたい訳じゃなかったのか。アインズはンフィーレアとエンリさえ生き残れば他はどうでもいいと考えているんじゃないかと勘違いしていたよ。程々に恐怖を与えた上でンフィーレアに更に忠節の心を植え付けたかっただけかな。又、この戦いの中でゴブリン達も全滅してしまうんだろうと勝手に予想していただけに、誰も死なずに済んだこの結果は良かったな
ただ、王国編もそうだけど、ナザリックが関わるだけでどれだけの危機的事態も茶番になってしまうのは少し問題かもなぁ
カルネ村に対して無力な自分が何をできるかと悩んでいたエンリ。今回は突然の襲撃に対し、毅然と対応し背後からトロールが攻めてきたと知れば率先して囮役になった。そもそもゴブリン達がエンリよりも村を守ることを優先したのだって、エンリがゴブリンに誠実に対応した行為が基になっているのだろうし
そしてンフィーレアは戦いの中でエンリに告白。ゴブリンに後押しされたりもしたけど、ンフィーレアのように色々考えすぎて行動に移しにくいタイプはもう後がないって局面に追い込まれた方が自分の想いを伝えやすいのかもね
村長としての役割も果たし、自分を支えてくれる存在としてンフィーレアを得られたエンリ
ナザリックに招かれ歓待を受けたのはカルネ村の長としてアインズに認められた証と受け取ることも出来るのかな
それにしてもかつての仲間たちと作り上げたナザリックを無邪気に褒められただけでネムを保護対象に加えてしまうなんてアインズはチョロすぎだよ!
超越者と言うよりお爺ちゃんみたいな態度になってたのは正直笑ってしまった
IH予選に対するそれぞれの姿勢の違いが印象的。
他のメンバーほど思い詰めていない海老名は「まだ二年だし」と言う。もうこれが最後の大会となってしまう三年生組は「悔いのないようにやろう」と言う。けれど、彼女らよりも人生面でもバドミントン選手としても先輩の立花は「楽しんでやろう」と朗らかに告げる
立花の言葉はどれだけ厳しい大会であってもバドミントンは楽しいものだと知っているから出てくる言葉なのかな?
最後の大会だからと、今年の北小町は今までと違うと猛練習に励んでいたリコ。だというのに初戦の相手が去年のベスト4。彼我の実力差を察した綾乃の無慈悲な言葉があまりに残酷で、それにリコが反論できなかったのも悲しい
勝ちたいと思うから、勝てないとしか思えない相手を目前すると言葉が出なくなるし、プレイも雑になる
立花の意表を突く助言があり、なぎさが大声で発破を掛けて、皆の応援があって。そこからリコらしさを取り戻し岩澤に一泡吹かす、けれど岩澤も巧みな緩急でリコを追い詰める。
二人の試合はバドミントンの面白さが幾らでも詰まっているように思えて見ていて気持ちのいい試合だった
リコが石澤との試合に負けて最後には泣いてしまったのに、それでも試合直後には「やっぱバドミントンって楽しいです」と言えたのは、とても尊い強さであるように思えた
前回のコニーの言葉を引きずっている様子の綾乃。自分と母親が別離する原因となった薫子との戦いにどのように挑むのだろうか?