拷問しながら踊るシーンはいくら何でも斬新過ぎる(笑)
ズッケェロが連絡した相手を倒す為にと一足先に島に上陸したジョルノとミスタ。上陸早々スタンドに食事を摂らせるミスタの姿にジョルノは苦言を呈すが、ミスタが言うにはスタンドが力を発揮するには大事なことらしい。
他にも今回は優先順位って大事だよなと再確認させる描写がチラホラと
ナランチャやミスタはズッケェロを拷問して彼に誰が遺産の件を漏らしたのかと口を割らせようとするが、ブチャラティ達にとって一番重要な点は誰よりも先に遺産を手に入れることだから拷問は途中で終わる
アバッキオは変わらずジョルノを信用していないが、ジョルノに自分のスタンドの正体を隠すよりもズッケェロが何をしていたかを分析する方が大事と考える。だからジョルノにスタンドを見せはしなくても声を聞かせる程度に収める
ジョルノとミスタは敵が誰かも知らないままに敵を倒そうとする。だから偽無線で小屋に来た人物が敵だと考える訳だけど、それならば一旦小屋から逃してしまった時点で襲撃は失敗している。本来はこの場面でミスタは追撃を行うのではなくジョルノを待ち、計画の練り直しを行うべきなのだけどミスタはそうせずトラックの運転手に向かって発砲している
視聴者はあの運転手が無線の男ではないと知っているが、ミスタはそうではない。だからよくよく確認もせず発砲してしまったのだろうけど……
優先順位を間違えた結果、どのような窮地にミスタが追い込まれてしまうのか次回が楽しみになってきたな
あの見た目で隠れ巨乳扱いは無理があるんじゃないかなぁ……
異能の力には滅法強い当麻も単純な武力には手も足も出ないのは悲しい所。
アックアがどのような能力を持っているかまだ判らないけど、中盤で時間を掛けて説明をしていた街の構造が攻略の鍵になったりするんだろうか?
あの状況で鳴海が一命をとりとめた点が納得出来ないのに加えて、瀕死の状態でアメリカに移動している状況が理解できない……
鳴海が抱えるゾナハ病は特殊な病として描かれてきた。しかし鳴海と同じゾナハ病患者は他にもいて、しかも「真夜中のサーカス」なる団体がばらまいてらしい。
これまでの物語は鳴海が特別な事情を抱える勝としろがねに無関係ながら関わっていくという構図だったが、ゾナハ病の事情を見るにもしかしたら彼も人形遣いの世界と全くの無関係と言う訳でも無いのかもしれない
重症を負ったことで記憶を失ってしまった鳴海。しかし、これまでの経験を失った訳では無く子供に怖がられれば咄嗟に型を取ってしまったりと覚えているものもある。
今回はそのように、変貌しても変わらぬ本質はあるという点がよく描かれていたように思う
医者でありながら薬に頼りボロボロとなる姿を鳴海は批判するが、実際は辛い現実を知りながらも子供の前で笑顔になるためにしている事。薬に頼る姿は異様であっても子供を治したいという医者の本質は失っていない
さっきまで笑顔だった子供が呼吸器を取り付けられた様子、ゾナハ病が進行した子供達が地面に並べられる光景は筆舌に尽くしがたく、最早治療を諦めるしかないように思えるが子供たちが守られるべき存在である本質は変わらない。
そして何よりも本質は失っていないと思わせたのは鳴海の在り方。
第一話で鳴海が一旦別れた勝に再び関わる気になったのは列車事故の惨状を見て、これからもこんな事が起きると知りながら人を笑わせるなんて出来ないと感じたから。今回もゾナハ病の子供達の辛い現実を知ってしまった彼はゴリラの真似をしてと言われても上手く出来ない。笑わせられない
だから鳴海は勝に関わると決めたときと同じように自分が戦い、ゾナハ病になる子供を減らす決意を固めたのだろうね
なにはともあれ復活した鳴海が勝達と再会できる日は来るのだろうか?
もうバニーガール姿は無いと思わせてからの唐突な披露。咲太の気を惹きたいからって麻衣の行動はとてもあざとい。
でも今回のメインはバニーガールじゃないんです
古賀の悩みの原因を取り去ったは良いものの、咲太の行動があまりにも古賀、そして周囲に対して恋人の振る舞いと映ってしまったがために今度はどのように別れるかが問題になってしまう。
古賀は口では麻衣との仲を応援すると言い、綺麗に別れる形はとってもそれに反する古賀の本心は恋人では無い未来を望んでくれない
思春期症候群の厄介な点はそういった部分にあるのかな。
麻衣が空気として扱われた果てに自身を空気として扱いだしたら存在すら消えかけたように、古賀も望まぬ未来を避けるために過去に戻ったら咲太と恋人でない未来を拒否して進めなくなった。思春期症候群は発症者の意志に反して暴走してしまう
そういった意味では麻衣の為に咲太が麻衣を取り戻すために学校の空気に風穴を開けたように、古賀が咲太と恋人でない未来に進めるようにきちんと気持ちに整理をつけられる状況を作り出したのは良かった。
古賀は咲太と別れたくなくて自分が最終日を繰り返してしまったことを自覚していた。それでもそんな想いに未来はないから認められなくて、自分の気持ちから目を逸らし繰り返し現象など知らないフリをしてしまう。目を逸らして気持ちの整理をしないままだから、むしろ想いは大きくなって繰り返しは続いてしまう悪循環
咲太によって隠していた気持ちを引き出され、嗚咽と共に決して届きはしない告白をした古賀。その際、繰り返しの中では振らなかった天気雨が振った描写は、積もり積もった古賀の想いが清算されるかのようだった
ラストにはあの牧之原翔子が登場。偽カノとのあれこれが有った後に本命の相手と付き合えたと思ったら、昔の想い人が現れる展開ってちょっと少女漫画っぽい
「俺のスタンドで謎を解く!」とアバッキオが格好良く宣言した後に使用したスタンド能力がビデオ再生……。でもあの能力じゃなきゃ今回の敵の正体が掴めなかったのは確かだろうしなぁ
でも一番の功績者はやはりジョルノであるように思える
自ら囮になることでアバッキオが動く状況を作り出したジョルノ。また、彼が残した蝿の意味は大きい。あの蝿によって敵がどのように移動しているかが判るし、消えた味方がまだ生きていることが判る。何よりも目の前にジョルノが残した蝿が見え続ける光景はアバッキオにとって気に入らない状況
ジョルノをそのまま信用することはできなくても、彼の命をかけた行動の結果が目の前にある以上、アバッキオはそれに応えなければならない
結果としてはアバッキオはジョルノのことは気に入らないままであっても彼と協力して敵を倒したことになる。それは今後チームを組んでいくことを考えれば大きな意味を持ってくるのだろうね
自身は怪獣だと訴える少女によって世界の真実が説明された今回。けれど、それによって全ての真相が明るみに出たなんてことはなくて、登場人物の多くは未だ霧の中にいるかの如く謎に直面しているように思えた
響は怪獣を作り街を壊す存在がアカネであると知ったが、何故彼女がそんなことをしているかを知らないし、そもそも何故そのような事態になったかも知らないまま。けれど、響はやるべき事が少しだけ判った気がすると発言する
アカネはグリッドマンに変身しているのが響であると知り、アンチに響を殺させようとするがどうやってグリッドマンに成るかは知らないまま。だからアンチに命令を出した後も内海に近づき響の事情を探ろうとする
六花はアンチの名前を知り以前よりも多くの会話が出来たけれど、相変わらずアンチの正体は知らず、アンチが自身の使命を話す瞬間も聞き逃してしまう
アンチはグリッドマンの正体が響であると教えられたが、新世紀中学生によって響は人間でありそれどころか響を殺せばグリッドマンを倒せなくなると言われ引き下がるしか無かった。だからアカネにもグリッドマンは見つからなかったと報告するが、アカネからすればアンチの認識は「全然判ってない」もの
巨大変身ヒーローが怪獣と戦う作品の筈なのに怪獣が出ない、アカネに言わせれば「作っちゃ駄目」な回。謎が明かされたようで居て、不明瞭さはそのままな今回の内容はアカネのメタ的な発言も相まってどこか歪さを感じさせる
そういや、マックスによって響は見た目からして人間であると主張されたけど、なら今回登場した謎の少女やアンチはどうなるのだろう?
少女は自身を怪獣だと言い、アンチはアカネによって怪獣だと定義された。けれど、どちらも見た目だけなら人間にしか見えない。
少女は街が生まれる前から居た存在でありアカネに生み出されたものではない。アンチはアカネに生み出された存在
そもそも怪獣とは何なのか、アカネは何故怪獣を生み出せるのかを考える時期が近づいてきたように思える回だった
結局の所、この一連の話に措いて登場人物の関係性をあまり把握していない点、一方通行にも浜面にもそれほど思い入れがない点などの理由により、あまり楽しめなかったのは勿体無く感じてしまう
悪い内容ではないはずなんだけどね
今回の話では一方通行、垣根帝督、麦野沈利などのレベル5が登場した。彼らが言うようにレベル5は他の超能力者との間には絶対的な力の差が存在するし、レベル5の中でも覆せない力量差がある。だから、麦野は垣根と出逢えば逃げ出すし、垣根は一方通行を倒す事でアレイスターに自分を認めさせようとする
だが、時には絶対的な力量差をひっくり返せるものが有って、それが諦めない意志の力やそれに付随するアイデンティティなのかなと思えた
レベル0でありながら滝壺を助けるために麦野に立ち向かい勝利をもぎ取った浜面。そして前回の結標がトラウマを抱えつつも勝てたのは似たような現象によるものかな?
一時はベクトル操作の弱点を見出し一方通行を圧倒しかけた垣根。けれど、一方通行はレベル5の頂点に居るだけでなく「悪党の美学」というアイデンティティを同時に備えている。元から垣根が一方通行に勝てる余地なんて無かったんだろうね
暴走した一方通行を止めたラストオーダー。何の力も持たない彼女が意志の力だけで一方通行を制したシーンは一方通行がまだ持ちえない力を示しているかのように思えた
新世紀中学生、ジャンクPCを買うときに皆でお金を出し合うのは良いけど、役に立ってない人が二人ほど居ますね……
というかあの残金で電車に乗ったらほぼ無一文になってしまうのでは…?
校外学習の形で水着回を入れてくるのかーと驚き
いつもの街を飛び出して山中で戦闘が始まったわけだけど、アカネは怪獣を自由に呼び出せたのに対し、響たちはグリッドマンに変身するために一波乱。PCを買い取ったことでこの差はある程度は緩和されるんだろうけど、先の展開においてハンデになりそうな予感
やらなきゃいけない事、やるべき事。ニュアンスを変えつつも第一話から使われていた言葉。記憶がない中でも怪獣と戦うことを使命と感じる響やグリッドマン。響を駅まで届けるために一緒に走った内海と六花。グリッドマンを支援する新世紀中学生。そしてグリッドマンが出現すれば自分も怪獣となり戦ったアンチ。
本作に登場する多くの人物たちが自分が何をすべきかをはっきりさせ、その使命のもとに行動している
今回、アカネもその言葉を使ったことで彼女が怪獣を操り破壊活動を行うのは単純なストレス発散以外の理由があるのでは?と思わせた
それにしてもラストの霧の中で岩が浮遊してる映像ってどういう意味だ…?リセットによって世界が再生する瞬間なのか、逆に崩壊する瞬間なのか。
他にも幾つか伏線っぽいものが散見された印象
彼女(正式に付き合ってるわけじゃないけど)公認の状況で偽恋人やるって背徳的
けれど、咲太から古賀へのそういった感情を匂わせないのは、本当に咲太は麻衣一筋であり点もあるだろうし、他に古賀の隣りにいるのも以前妹が限界になるまで助けられなかったことへの代償行為をしているからだとも思えてしまう
既に社会人になってしまった自分からすると古賀の生き方は苦しいものではないかと思えてしまう。
友達が憧れている人に告白されてしまい時間を巻き戻し程に悩み、嘘を突き通すために咲太と付き合っているフリをして、チャットを深夜までした後に面白動画を見て感想まで伝える。また中学時代までは芋っぽい見た目であったのを進学を機に大幅に変身
本人も「こんな風になっちゃった」と言うものの、印象的なのは「こんな風」な自分を気に入り好きだと明言した点。他人から見れば息苦しいように見える在り方であっても本人が望んだものであるならば、それはやっぱりどれだけ見た目が変わったとしても「本当の自分」なんだろうね。
それを察した上で古賀にそれを自覚させるような言葉を伝えられる咲太は素晴らしい
というか今回の咲太は目覚ましい行動が他にも。
古賀の宜しくない噂を流した前沢を衆人環視の中、大恥をかかせるような目に合わせたのは非常にグッジョブ
ただ、あの時の発言は古賀を守りたくて咄嗟に出たものではなくて、妹を傷付けた者達へ言いたかった言葉かのように思えてしまった
咲太と一緒にいる内に咲太の生き方に魅せられ、自分の今の有り様を認めて貰い、更には咲太が前沢を撃退したことで友達との仲も壊れずに済んだ。おそらく古賀からすれば何もかもが理想的な状況。しかし、唯一の懸念があるとすればこの関係は一学期の間しか続かないということ
サイコロを何度も振って自分に都合の良い未来を導き出した古賀。麻衣のCMを見た際の古賀の表情は次に起こる事態を想像させるようなものだった
自分はドキドキしない、橙子の事も好きになれないと考えていた侑の心情に幾つかの変化が見られた回
槙から橙子を好いていると指摘された侑。しかし、侑自身は好きだから心配したのではなく、自分はお人好しだからなのだと誰を相手にするわけでもなく釈明。また、自分は選ばない、ドキドキも浮かれたりもしないなどとと述べられてしまったら、侑はこれまで「自分は誰も好きになる事はない」と自己暗示を掛けていたのでは?と推測しそうになる
けれど、今回の侑はそこから一歩踏み出すために行動を起こす。この決意はこよみが小説の新人賞に応募しようと努力していると知ったことや、自分の隣に橙子が居る現状を再認識した為なんだろうね
しかし、その急激とも言える変化に橙子はついていくことは出来ない。まるで立場が逆転したかのように侑のアクションにあたふたする橙子の姿はいつになく可愛らしい
自宅に招かれるという、橙子からすれば非常に心臓に悪いお誘い。他にも自室では橙子の心を乱すような言動を連発する。これを橙子は無防備でありもうちょっと警戒した方が良いと注文をつけるが、別に侑は誰にでもこのような行為をするのではなく、橙子と一緒に居る時間になれるために積極的な行動に出ただけなんだろうな
今回の言動によって橙子からの好感度が更に上がった状態へ。話が進む度に橙子の侑への想いは深さを増し色鮮やかな表情を見せるようになっている
以前はただ、橙子の変化に対して置いてかれたかのように感じていた侑。いつの間にか彼女も変わりたいと強く願い、そして心臓が選んでくれたら良いのにと感じるように。彼女に大きな変化が訪れる時が近づいている印象
あれがかの有名なアバ茶か……。なんてえげつない新人イジメ
パッショーネ入団試験のときと同じく「信頼」がキーとなる展開
冒頭、ブチャラティは組織構造をジョルノに教えると共に、ボスを倒す為に何をしなければならないかを明言している。これはジョルノを信頼していないと出来ない発言
他にもポルポを殺したのがジョルノであると察していそうだったが何も言わずな所を見ると二人の信頼関係は既に確かなものになっているのかな
けれど、まだ会ったばかりの他の面々とジョルノとの間にはしっかりした信頼はない。
アバ茶という手痛い歓迎、それを乗り越えたことでジョルノは一応チームに入れて貰えるが、それはポルポに耳を折りたたむ芸を見せて気に入れられた時と同じく、仲間として受け入れられたのではなくあくまで「面白い奴」として受け入れられただけの段階
だから船上で敵に襲われた際もジョルノは敵スタンドの傾向を推理するが、それはまだジョルノを信頼していないアバッキオには受け入れられない
そういった意味ではこの場面でジョルノが囮になったのは信頼されるためではなく、アバッキオの協力を引き出すためのもの。眼の前で敵スタンドを出現させることでアバッキオが行動しなければならない状況を作り出すことが目的か
今の所、性格がバラバラで相性も良いようには見えないブチャラティのチームがどうやって幹部に認められボスに近づいていくのか全く想像できないな
アカネの中でグリッドマンと響を結びつけてはいても、グリッドマンの正体が響なのかという点では決め手が無いと感じているのか。少し驚き
あのアカネなら疑惑の時点で響達全員を今回の要領で怪獣に奇襲させてしまいそうな気もするけれど
グリッドマンの正体を探るためにとまずは六花に近づいたアカネ。冗談を交えながらも直接的に響との仲を問いただし、本人的には確実に苦手だろう合コンにまで付いて来て問い直したアカネ。本人はグリッドマンを倒す方法を考えると楽しいと主張するけど、どうにも今回の行動には余裕の無さが現れていたように感じてしまう
余裕が無いといえばそれは響にも言えること。記憶が無い為、常識に頓着しないような振る舞いを見せていた彼が六花を気にしていたとは。
六花が大学生と合コンすると知れば監視に動き、他の面々が去った後もみっともなく街を彷徨ってしまう。これまではぼんやりした印象の多かった彼にしては驚きの現象
ここで辺にうじうじするような展開にすること無く、マックスとの相談を通して響の恋心を明確にし、ラストには食事に誘う発言をさせたのは好印象
そして今回最も余裕がない存在といえば、ジャンクPCさんでしょう。キャリバーが最適化してたから、PCスペックに関する問題はクリアされたと思っていのに……。容赦なく電源引っこ抜く六花には大笑してしまったよ。
サポート武器を一斉装備する展開を期待していたけど、マシンスペックを上げない限りは今回みたいに一人ずつサポートにはいる展開が続くのかな?
これまではグリッドマン同盟に数えられつつも、響や内海とは少し立場が異なった六花。立て続けの怪獣騒動に参ったのか、自分に原因があるのではないかと考えるように
どうやらYouTuberが3人消えた後にアカネに連絡したことで、記憶が残っていることも知られてしまったようだし、次回は彼女にとって一つの試練となる回になりそうだ
プチデビル編開幕。一ヶ月に渡る告白を繰り返し、やっと麻衣と交際できるようになったというのに、思春期症候群による繰り返し現象に巻き込まれた咲太は流石に可哀想
感動的な場面の直後に告白されても、勢いに押し切られたみたいと回答を一時保留した麻衣。ならばと咲太が一ヶ月毎日告白したら、ときめかなくなったと言い放つ麻衣にはちょっと待て!と言いたくなるね
けれど、その後の照れ顔が可愛かったので差し引きゼロな気もする
そうして咲太にとっては人生の転機となった日なわけなんだけど、流石にこのタイミングでループ開始するのは驚きの流れ。それにめげずにもう一回告白した咲太の男意気は素晴らしい。けれど、もう一度同じ日を繰り返すことになってしまうとは……
ループを抜けて麻衣と交際するためには、ラプラスの悪魔疑惑のある古賀の問題を解決する必要があって、そのために暫くの間は古賀と付き合っているフリをしなければならない。咲太はなかなかに苦しい立場に追い込まれたね
人からどう見られているかを気にし、通知をみれば話の途中でも返信してしまう古賀。人間関係にがんじがらめになり、『空気』を気にしてばかりの古賀の姿勢は咲太にとって傷ついた妹を思い起こさせるモノ
麻衣への好意を全開にしている咲太が、他の少女の問題解決に奔る状態をいかに不自然なものにしないかが問われた第二幕の開幕回としては充分な内容だったのではないだろうか?
少しずつこの物語の方向性が見えてきたように思う。ギャングとして影の世界に生きつつも、黄金の夢を信じ関係ない人や弱者を傷つけることは許さない。そんなジョルノ・ジョバァーナの本質が見えた気がした話だった。
入団試験の中で爺さんだけでなく康一まで巻き込んでしまったジョルノ。だがポルポの信頼を得た上で確実にギャング入団を目指すなら、ポルポのスタンドを攻撃するのはNGの筈。
そこでジョルノが語ったのは己の信念、正しいと信じる夢。つまりジョルノは誰かからの信頼を得るよりも自分の掲げた理想に沿っての行動を是としているということ。
ポルポは信頼を侮辱してはならない、侮辱には殺人も許されると説く。そんな彼のスタンドの行動はジョルノの信念に反するものだから、ジョルノはポルポのスタンドを倒そうとしたし、牢獄の奥に居てとどめを刺す必要性が本来は無い本体に対しても侮辱への報いという形で確実に息の根を止めるトリックを仕掛ける
今回ポルポがした行為は悪であるが、ならジョルノが善人であるかといえばそうではない。が、かと言って老人の死に責任を感じてしまう様子から完全な悪人でもない。ある意味中途半端な立ち位置ではあるが、やはり彼の本質にはある程度優しい心が宿っているのだろうか
それを康一は感じて、ジョルノはディオに近い人間ではなくジョースター家に通じる正義の心を持つ人間だと判断したのだろうね
影の世界で生きることを選びつつも自分が正しいと信じる夢や信念を確かに持つジョルノ。
そんな彼が影の世界でどのように自分の理想を叶えていくのか興味が湧いた話だったな。
そういや、ポルポがベッドに見えたり指を喰っているように見えたり、今回の巨大ピザによる視覚トリックは一体何だったんだろう……?特に理由のない驚かし要素?
皆の前なら理想的な生徒会長を演じられるのに、侑と二人っきりになれば侑への思いが溢れ出し周囲が見えないかのような行動に出てしまう橙子
それらの行動は初めてのドキドキに身を焦がす橙子としては当然のもので、見ているコチラとしては橙子が暴走して侑に迫っている構図は非常に楽しめるのだけど、誰かを特別に思えず橙子へも恋心を抱けずに居る侑にとっては少しだけ迷惑な話
そういった意識の違いがあのキスシーンに現れていたのかな。橙子としては侑と二人きりで優しさを向けられればもっと触れたいと感じてしまう。しかし、侑にそんな感情は無い。けれど橙子と同じようにドキドキを味わいたいとは思ってはいる。だから橙子のキスを誘う
そのキスの感触は侑にとってどのようなものだったのだろうか?
侑と橙子の逢瀬を目撃し、ニヤニヤしていた槙がどんな行動を起こすのかとヒヤヒヤさせられた。
タイプなんて無いと言い、自分は観客で居たいと考える槙。二人の関係は誰にも言わないと約束し自分は安全だとアピールしていたけど、既にその行動は役者に話しかけてしまった時点で観客の域を超えてしまっている
沙弥香を煽るような発言をしたのはかなり危険だが、一方で侑に対し自分のことよりも橙子を心配するのは特別に思っているからでは?と疑問を投げかけた役割を担ったのは好印象。
第一話から登場し、公式サイトのキャラ紹介では4番目に位置している槙。百合モノである本作において彼にどのような役目があるのかと戦々恐々としていたのだが……
これはどうなんだろうね?彼は侑と橙子の関係性を発展させる上で役に立つ存在なのか、いずれ邪魔をしてしまうのか、今回の描写だけではまだ何とも言えないな
そして少しずつ橙子の過去に関係しそうな要素が色々と見えてきた。
侑の中で「普通」と「特別」の定義が曖昧になりつつある中、橙子は7年前に途切れた劇を復活させることで何を得ようとしているのだろう?
登場するキャラクター全てに満遍なく活躍するシーンがあるってこういう作品を指すのだろうなと思える内容だった
非常に多くのキャラクターが登場するのに、どのキャラクターが好きな人であっても満足できそうな内容になっているのは流石。特に神埼が生身でありながら宇宙空間で大活躍してしまうシーンには度肝を抜かれてしまった
作中で中心となって描かれるアリサとシャットアウラの関係性は印象的
三年より前の記憶がなく、たった一つ出来たのが歌であった為に大勢の為に歌うのが夢だと言うアリサ。事故の後遺症で音楽を認識できず、自身を苦しめるノイズとしか感じられなくなったシャットアウラ。
二人の在り方の始まりにあるのが、オリオン号の事故である点は早い段階から判るが、二人の正体には驚かされた
正体を知ってから二人の在り方を見ると色々な部分が対象的である事が見えてくる。
歌手に憧れスポットライトを当てられ未来を夢見るアリサとレディリーの命令に従い陰の中で生き過去に苦しむシャットアウラ。そんな両者の唯一と言っていい共通項は奇跡に対し否定的な点
そして二人が再び一つになるための過程として、アリサはレディリーに囚われても自分の歌を楽しみにしてくれる皆のために奇跡の歌を歌う決意をし、シャットアウラはオリオン号全員生存の奇跡は自分の父が最後まで諦めなかったことにより導き出せた奇跡であると認めることが出来た。奇跡を否定していた二人が奇跡を認められたことで再び一つとなり新たな奇跡を引き起こす流れは良い
けれど、もし不満点を上げるとするなら当麻の活躍シーンが若干抑えられていた点か。歌手になりたいと言うアリサを後押しし、事故によって苦しみ続けるシャットアウラの目を覚ます役どころとしては充分な働きだけど、彼の最大の武器でありトリックスター的な能力である『幻想殺し』の効力が発揮されるシーンが少なかったのは少々不満かも。
終盤でレディリーは大規模魔術を展開しようとするけど、それに対峙するのは当麻でなくインデックスだったからなぁ。その分、インデックスの活躍が見られたのは良かったけど。
代わりに当麻が対峙することになったのがレアアースを操るシャットアウラだったこともあり、全編通して見ても「当麻にしか解決できない」という場面は少なかった印象
もしかしたら、あの異様なまでの打たれ強さは「当麻にしか出来ない」かもしれないけど。頭部に重傷負ってもしばらくしたらピンピンしてたのはちょっと笑ってしまった。
透明化現象の鍵があるかもと学校に戻ってきたのに、更に麻衣を見え無くなる人は増えていて、それが余計にまだ見えている咲太を追い詰めてしまう展開はきつい
眠らないためと大量のカフェインを摂取して、解決策はないのかと量子力学を学ぶ咲太の姿勢は本当に素晴らしいとは思うが、その姿勢は逆に麻衣を気遣わせてしまうものでもあって。咲太は何をしてでも麻衣を忘れないようにとするけど、麻衣の方は咲太を犠牲にしてでも咲太に忘れて欲しくないとまでは思い込めない
だからだまし討ちのような形で咲太を眠らせ、その尽力への褒美として幾つもの言葉を投げかける。けれど、「元々私は一人だったんだから大丈夫よ。咲太に忘れられるくらい何でも無い」はむしろこれから訪れる孤独の日々に耐えなければならない自分を騙すかのような言葉のように思えてしまう
これまで咲太が麻衣を観測できたのは、咲太が学校に蔓延する『空気』に混じれなかったからだろうか。しかし、それは全く『空気』を読んでいないという訳ではなくて、『空気』に弾かれた者としての行動に準じていただけのような気もする。だから『空気』と戦うなんて馬鹿馬鹿しいと思ってきた
そんな咲太が麻衣を取り戻すために、恥も外聞も捨て学校の『空気』という本来なら変えようがない敵をぶっ飛ばすために、公開告白する姿には惚れ惚れとする
触れてはならないと麻衣を居なかった者として扱ってきた『空気』であっても、流石にあれだけの大声で恥ずかしい言葉を連呼する存在を無視する『空気』は作れない。そして注目された咲太が言及する麻衣が『空気』から注目されるのは当然の流れ。ある意味それは『空気』の上書きとも呼べるもの
麻衣がした咲太の噂を学校に向かって大声で否定するのも『空気』の上書きか。
今回、二人が『空気』に対してこじ開けた穴なんて大した大きさではなくて、数日もすれば又変わらない日常が戻ってきてしまうかも知れないようなものだけど、それでも失われかけた関係性を取り戻すには充分なわけで。
あれだけの大告白を受けながら、雰囲気で押し切られた感じがすると「一ヶ月後にもう一度言って」と注文をつけてきた麻衣にはちょっと笑ってしまった。それに対して咲太が「毎日言っても良い?」と返すのは流石。
どちらも面倒な性格であるだけに逆にピッタリと来る関係性。二人の仲が収まるべき所に収まるラストは非常に気持ちの良いものだった
第1、2話では響に記憶が無いことで他の人には見えないグリッドマンや怪獣に迅速に対処する下地が出来ていたが、記憶がない彼でも流石に殺人への忌避感は有るのか。
アカネはその辺りを狙ったわけでは無さそうだけど、内海の不要な一言が響に制約を与えてしまうとはちょっと予想外な展開
でもそれ以上に驚きなのは助太刀に来た三人組が新世紀中学生なんて破茶滅茶なネーミングを名乗ったことだけど
今回登場したアンチはアカネが言うように人間というわけではなく、怪獣だけど人間形態を有しているタイプ?その割に怪獣で居られる時間に制限があったような描写が気になるけど
そういった意味ではグリッドマンがこれまで倒してきた怪獣の正体は何なのかという点を考える上ではアンチの存在は重要になってきそうだ。
アンチは自分が怪獣であると言ったが、それはアカネに怪獣だと言われたから受け売りで話しているだけ。アンチが誕生する瞬間が描かれていない以上、彼の正体が怪獣以外の何物かである可能性はあるのかな
今回、浮浪児のようなアンチを見かけお弁当を渡そうとした六花。
本作に置いて六花の立ち位置はグリッドマン同盟に数えられているけど、同じく戦えない内海とはかなり違う。現時点では場の提供がメインになっていることや今回の「響君が帰ってくる場所無くなっちゃうじゃん」という台詞から、どちらかといえば同盟に居ながら日常を象徴するキャラクターとして扱われているような気がする
キャリバーに攫われた後でありながら響と目があってついしてしまった挨拶、電話を無視した件を戦闘後に謝る様子など彼女の中で何気ない日々の遣り取りが重要視されているように思う
アンチが異様にグリッドマンを憎む理由はアカネのグリッドマンを嫌う気持ちをトレースしたものなんだろうけど、いわば憎しみを中心として産み落とされてた彼が、日常を大切にする六花と関ったのは今後の展開の中で重要な意味を持ってくるような気がしてしまう
期せずして侑の家を訪問してしまった橙子。数日後に早速現れ土産を渡す姿は非常に甲斐甲斐しく感じると共に、ドアの外でまごついていた姿には不器用さを感じてしまう
どちらも完璧な人間と讃えられてきた橙子の印象と比べると意外と感じられるもの
第一話では告白の場面での遣り取りや恋愛相談から橙子への憧れを強くする様子、第二話では侑を好きになってしまった橙子に戸惑い失望する侑の様子が描かれた
それらは橙子と実際に接したことで得られた印象だったわけだけど、今回は周囲の人々を通して橙子への印象が改められる。
まるで練習していたみたいに振られたと報告する朱里の姿からは告白する大変さや見えない部分の橙子の想いを、沙弥香の言葉から橙子へ日々降り掛かるプレッシャーを、そして橙子を当選させるために書かれた演説台本からは他人から見える橙子の姿と実際の橙子の姿の乖離を知る
そして、橙子が侑に惹かれた理由がようやく明かされた。
橙子が平凡じゃ居られなくなった理由は判らないけれど、それによって特別な自分で居るしか無くなった。それが逆に自分を特別視しない『特別』な人間が欲しくなる切っ掛けとなった
そうか、侑が誰にもドキドキしない橙子に憧れたように、誰も特別に思えないと返した侑に橙子は特別性を感じていたのか
その時、誰も特別に思えないと語った理由に特別なものなんて何も無かっただろうけど、周囲を通して橙子の様々な姿を知り、自分にだけ見える本当の橙子を知った今なら、七海橙子という人間は特別ではない普通の少女であると侑からは見えるようになったのだろうね
まだ侑の中で橙子への感情は恋愛感情までは昇華されていないようだけど、それでも近くで助けたいと思えるようになった
橙子から送られたミニプラネタリウムによって星に手が届きそうになったように、侑が誰かを特別に思える瞬間も近づいているのだろうか?
ベッドのように見えたけど、実はポルポだったってあの描写の意味は一体……。又、一瞬だけ自分の指を喰ってるように見えたのも気持ち悪い。あれらは彼のスタンド能力に関わる現象?
ギャング入団のため、ポルポから問われるのは見えない部分での信頼
相手と正面切って対峙する以外の場面でも、相手の信頼に応えようとする姿勢が回り回って相手から信用される結果に繋がる
ブチャラティがジョルノを信頼したのは自分にとどめを刺さなかった目に見える行為と子供に麻薬を流すようなギャングを消し去る為にギャングスターになる目に見えない夢を語ったから。
それらを併せてブチャラティはジョルノを幹部に合わせる決意をしたのだろうね
康一が突如ジョルノの部屋に現れた際、彼の行動を性格に予測できたのは、以前戦った時に執拗なまでにパスポートを取り戻そうとした目に見える執念とその時の会話から目には見えない誠実さを感じ取ったから。
だからパスポートが見つからなければ火を消すだろうと予測できるし、パスポートを先に見つければそれ以外は視界に入らない瞬間が有ると確信できる
看守から色々クスネた手癖と耳を収納する変な癖で目に見える部分では信用されたっぽいジョルノ。
一度消えた火が爺さんのちょっかいによって再点火したのは良いが、たった一時間でここまで波乱が起きると24時間火を維持するなどハードルが高すぎるように思える。
ジョルノは果たして目に見えない部分での信頼を勝ち取れるのだろうか?
敵の使う武器が小麦粉ってどこか肩透かし感が有る。優先順位の変更で補われているものの、その術だってあっさりと見破られてしまうような弱点が有るわけだからねぇ
アヴィニョンに制圧部隊や一方通行を投入したアレイスターの意図、幻想殺しの本来の性能、美琴に記憶喪失の件が伝わってしまったこと。
気になる要素は多いけれど、アニメ第三期中にそれらの話が発展した形で展開されることは有るのだろうか…?
兎にも角にも数年ぶりに「そのふざけた幻想を今すぐここでぶち壊す!」って台詞を聞けたのは感慨深かった