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良い

以前助けた病床の老婆、まさか彼女が災厄の波に抗う力を持った人間として再登場するなんて誰が予想しただろうね。
そんな今回は以前生じた現象が違った形で現れる内容だったように思う

前回の災厄の波では尚文は召喚されるタイミングを知らなかった為に万全の準備ができなかった。それが今回は沢山の薬を用意するどころか、共に戦う仲間が居て、ラフタリアとフィーロに新しい装備を与えられるほど余裕がある
又、波が始まれば以前は村の防衛だけしていればよかったが、なかなか波が終わらないために中心地に行くことになる

波の中心地では三勇者の戦い方も以前と異なる。強調せずにバラバラに戦っている。彼らからしてもゲームと違う展開には困惑している。ソウルイーターを出現させる方法も倒す方法も判らない
そんな状況では尚文も起死回生の策として憤怒の盾を使うしかない。今回は尚文自身の憎悪ではなく、錬が倒した龍の憎悪が尚文に振り掛かる。それがフィーロにも影響してしまう

以前と異なる状況と成ればどう対処すれば判らない状態になってしまうけれど、以前と違う状況を意識して作り出せるなら、それは成長した証でもある
今回も尚文はラフタリアの言葉をきっかけに暴走状態から回復する。それだけでなく、憤怒の盾さえも支配状態に置きソウルイーターを撃破する。戦いの後に「大丈夫ですか」とラフタリアに聞かれた尚文が「見ての通りだ」と答えたのは決して強がりなどではないだろうね
尚文の成長、そしてラフタリアとの絆の強まりを感じさせる

ボスを倒したのに災厄の波は終わらず、グラスなる女が現れる。誰も知らない現象の中で勇者としての真価を発揮できるのは尚文だけなのか、それとも三勇者も勇者としての覚醒があるのだろうか?



良い


良い


良い


とても良い

外す者と外される者による応酬が感じられる回

多宝丸は戦いにおける百鬼丸の強さを見て自分の不甲斐なさを悔しがる。が、陸奥はそれに対して「立場が違う」と慰め、比較の対象から外そうとする。
平和な場所で育った多宝丸と鬼神を倒してきた百鬼丸の強さが違うのは当然。平和な土地においては百鬼丸の強さは度が外れたもの

琵琶丸は百鬼丸を見て人を殺したことを看破する。一度人を殺せば人の道から外れ、その罪はやがて返ってくる。だから気を付けろと忠告する
これまで旅したどの町村よりも栄えた醍醐の土地で百鬼丸達はいつものように困った人を見つけられない。平和な土地に百鬼丸達は馴染めない。町外れという繁栄から取り残された場所に行ってようやく祟りを見つけられる
助六は戦の中で自分の村に戻れなくなった少年。砦が建ち、領地の境界線と言える場所で彼は自分の村に帰ることが出来ない。本来居るべき場所から外された存在

縫の方はこれ以上あの子を犠牲にするのかと景光に詰め寄る。未だ首無し観音に祈り続ける縫の方は百鬼丸の安否を「家族」として気遣っている。しかし、景光は「天下」の事は女には判らんと家族としての考えを自分の内から外し、嘆く縫の方を置き去りにする
両親が何を隠しているのかと探る多宝丸。彼は家族の問題から外されて来た。外されるがゆえに多宝丸はより強くそこに隠された答えを知りたいと思ってしまう
栄えた町の中で賑わいから外れ歌う女。その異様さ故に外されるのではなく、百鬼丸の出産に立ち会った瞬間から常道から外れていた

平和のために醍醐の土地から外された百鬼丸と、平和のために百鬼丸を守るべき対象から外した景光。遂に対面した親子、そして百鬼丸の正体や父親の罪に辿り着きそうな多宝丸によってどのような話が展開されるのか、次回が楽しみすぎる



良い


良い

表面的には下らない争いに見えるケーキの譲り合い。ただ、そこには本人たちからすれば譲れない想いが幾つも有って、と。
互いが互いを好きにさせ、告白させようとしているからこそ発生する状況だね

白金はかぐやがショートケーキを好きだと言っていたのを覚えていたから食べさせたい。かぐやはかぐやで、白金がクリスマスケーキなんて食べたこと無いと言っていたのを覚えているから食べさせたい
どちらも相手を喜ばせたいという単純な感情。何故ここに来て相手を喜ばせたいかといえば、見舞いの件で遺恨が発生して、それを解消する代替行為としてか

その修羅場状態は遺恨のある二人だけでは解決できない。だからまずは藤原によって譲り合いが強制終了され、かぐやと白金はそれぞれ別の相手に対して相談の形で自分達の身に起きたことを話す。そうやって自分の中にあるもやもやを形にしていく

なんとか形になった着地点。そこに白金が上手く、かぐやが望んでいた事を抵抗の少ない言葉で伝えられたのは良かったね
修羅場は譲れないものがあるから発生してしまうんだけど、その譲れない部分を少しだけ譲れば簡単に収められる
……普段からそうやっていれば、あっさり付き合えると思うんだけどなぁ(笑)



普通


良い

夏生はももの一件あたりまでは誠実さが見えていたというのに、陽菜との距離が縮まった途端にクズ度が増したような……

陽菜との関係が上手くいき、一人暮らしの陽菜の家に転がり込んではイチャイチャする日々。更には桐谷から作品を賞に出してみないか、それがプロの道に繋がるかもしれないと言われて夏生は舞い上がってしまう。
そんな幸福の絶頂から、夏生が階段から落ちるのと重なるように転落が始まってしまうのは何とも皮肉的

夏生の骨折に対して瑠衣は嬉しいと話す。夏生が陽菜とのイチャイチャを優先したために夏生はあまり自宅に居ない生活となっていた。だから移動が制限され、必然的に自分が世話する中で触れ合いが増える状況を瑠衣は喜ぶ
しかし、陽菜との関係を隠したまま瑠衣と向き合うことで夏生は自身の後ろめたさと向き合うことになってしまう。嬉しそうな瑠衣を前にしても目を伏せてしまうし、混浴した際は心の中で陽菜に謝ってしまうほど
又、言い訳として文哉を使っていたが、実際は彼の家に行かなかったことを問い詰められれば更に嘘を重ねてしまう。文哉から軽はずみだと責められれば、先々のことを考えているとムキになって言い返してしまう
そんな泥沼に陥ってしまった彼は非常に格好悪い

その泥沼は夏生にとってストレスを与えるもの。だから嘘に嘘を重ねた状況でも陽菜の家に行くことを止められないし、更に踏み込んで一緒に入浴しようとする。タガが外れた状態
その間違いに間違った状況をぶっ壊すのが瑠衣であるのは気持ちいい。彼女は取り繕った言葉を嫌い、いつでも真っ直ぐな人間。陽菜の家に辿り着いたのも、夏生を心配する純粋な想いが切っ掛け
なら、泥沼に陥りクズ度が増した夏生もそれに対して純粋な想いで返さなければならない。雨の中歩きにくい状態でも瑠衣を探し回ったのは一種の罪滅ぼしと言えるのかな?

第一話で陽菜にキスしそうになった現場を瑠衣に見られていた夏生。ようやく瑠衣に対して自分の心の内を曝け出すのか。



良い

春草の中でも芽衣は特別な存在になってきているというのに、この話でもこれまでも芽衣と鴎外の橋渡し的な役割に終止してしまっているのは辛い所
初めて芽衣の名前を呼んだのも、鴎外の場所を知らせるためというのが何とも……

突如、鴎外の前に現れたエリスは亡霊ではなく、鴎外自身の悔恨が形になったものでしたか。「舞姫」を書こうとすれば、必然的に過去に起きた別れに向き合わざるを得ず、その時の苦しみが再び鴎外を苦しめ、筆を進ませない
その苦しみを解消できるのが未来から来た芽衣となるわけか。芽衣は未来で「舞姫」が名作として扱われていると知っているから、何の迷いもなく鴎外を励ますことが出来るし、後押しして作品成立を願いたいと思う
その純粋さが鴎外から迷いを無くし、想像の中のエリスにも笑顔を取り戻させるきっかけとなるわけか

これで鴎外と芽衣は無事カップル成立かと思いきや、次回は春草の危機によって芽衣が揺れ惑う感じになるのかな?



普通


普通

ボスを裏切ったばかりでまだその勢力圏を脱していない最大限警戒しなければならない状況において、ナランチャが「敵がいる!」と言った直後から支離滅裂な言動を繰り返す点に疑問を覚える仲間がジョルノだけという描写にかなり違和感が……



普通


良い


普通

尚文は引き続き捻くれを発動中。彼がトラウマや偏見を越えてメルティの声を聞くにはもう少し時間が必要なようです
今回はメルティの件だけでなく、解決しなければならない問題と向き合うにはまだまだ時間が掛かると思わせるような描写が幾つも

尚文は自身と一緒に戦いたいというリユート村出身の兵士の言葉を聞いてもすぐには受け入れない。それどころか銀貨150枚を用立てろと無茶を言う。
尚文が彼らを受け入れたのは暫く経って、彼らが本当に銀貨150枚を揃えた時。その時になってようやく尚文は彼らが一緒に戦うことを許す

レベルが上ったためにクラスアップの道があることを知った尚文。しかし、国内では王の妨害によってクラスアップは出来ず、他国でやるにも災厄の波が迫っているために向かうことが出来ない。
結局クラスアップは出来ず、代わりに自分の方向性を決める時間だけが豊富に残る

元康と尚文の決闘の際は尚文の肩を持つ発言をした錬と樹。しかし、自身のなりすましが居るのでは?という話になれば真っ先に尚文を疑う。まだまだ尚文を認めたわけではなかったようで
錬は自分が遺した龍の死骸によって疫病が流行ったと聞いて自身の非を認められたけど、樹は反発したまま。彼らが尚文の功績を認められるまで幾らか時間が必要なようだね

そういったあれやこれやの変化に時間は必要なのだけど、災厄の波は待ってくれない。次々と戦いはやってくるし、災厄の波を全て乗り越えてしまえば尚文は元の世界に帰り、ラフタリアとの別れはやってくる
時間は必要だけど、過ぎ去ってしまったら何も無くなってしまう。そろそろ限りある時間をどう過ごすのか、定めることになるのかな?



良い


普通

これまでのエピソードでは親の愛を求める甘いお坊ちゃんのように見えた多宝丸。それがなかなかどうして見どころのある若者だったようで

父が何をしたか探るために家臣に手を出したシーンは感心できなかったが、領内の村人が化け物に襲われ困っていると知れば自ら率先して動き、前線に立って戦うまでとは思わなかったな。彼への認識を改める必要がありそうだ
今回の事件への多宝丸の対応って、これまでのように親に認めて貰いたいとかよりも、領主の息子として為すべきことをしたという印象が強いように感じられる。
私情で動いていないから、兵庫と陸奥も多宝丸を諌めること無く付き従うし、村人も協力して土木工事を行う。だから化け物を追い詰めるための大掛かりな作戦も成功する

ただ、一方で甘さが見えるのも確か。兵庫と陸奥は化け物を確実に倒す手段として自爆攻撃を進言する。しかし、多宝丸はそれを許さない。領主の息子として領内を守る役目を担う多宝丸にとって二人だって守る対象だから
けれど、多宝丸が自分を認めて欲しいと乞い願う父親は、領内に平和を齎すために自分の息子を犠牲にした人間。
今後、多宝丸が父親の後を追うことになるのか、それとも父のしたことを知って反発することになるのか判らないけれど、今回の対応を見る限り多宝丸は優しく慕われる領主になりそうな予感
けど、百鬼丸の活躍によって醍醐の土地が更に酷い状況になっていくのなら、多宝丸も非情な決断を下す必要に迫られるのだろうね

遂に出会ってしまった百鬼丸と多宝丸。その出会いは今後の二人に何を齎すのかな?



良い

やはりというか何と言うかあれだけ多くのヒーロー達が苦戦した深海の王はサイタマによってワンパン撃破。けれど、その撃破が嬉しいものにならないのがこれまでと違うところ

そのあまりにあっけなさ過ぎる戦いはサイタマの強さを知っているジェノスからすれば、思わずニヤリと笑ってしまうような事態。けれど、サイタマを知らない人間からすれば「本当にあの敵は強かったのか」と疑問を感じてしまう。そういった認識のズレが現れたのがあの瞬間なのだろうね
ただ、視聴者にとってそれが無茶苦茶なものに映ってしまうのは、その直前に深海の王と戦った誰よりも弱い無免ライダーが声援を受ける場面が流れたせいか。何も出来ない無免ライダーは応援するのに深海の王を倒したサイタマにはバッシング。そのバランスを受け入れるのは難しい
きっと大衆にとっては強い敵に対してボロボロになっても立ち向かおうとするのが理想的なヒーロー像であって、サイタマのように全く苦戦せずに倒せてしまう人間はヒーロー的とは映らないのだろうね

しかし、当のサイタマにとって敵を倒して称賛を受けるのがヒーローなのではなくて、誰かを助けてこそのヒーロー。だから自分へのバッシングで大衆が険悪になり、他のヒーローへの非難に繋がりそうであれば、自分が悪人となり同時に他のヒーローへのフォローする道を選ぶことも厭わない。
サイタマからすれば、そのような状況であろうと人を助けられたのは確かなことだから

それでも、自分が誰かを助けそれによって感謝されたら嬉しい気持ちもちゃんとあって。サイタマのヒーロー的行動の価値をきちんと理解した無免ライダーによって労われ、一緒におでんを食べる様はとても微笑ましいものだった



良い

禁断の選択肢に思えた明治に残るという道があっさり許されてしまうという不穏さ。何か裏があるような気がしてしまう
時を同じくして「舞姫」を書き始めた鴎外。だというのに筆は上手く進まないようで
鴎外が「舞姫」を書き上げた時、再び満月の夜が訪れた時何が起こるのだろう?そして唐突に現れたエリスの真意は何だろう?

物語としてシリアス成分が増えてきたというのに、変わらないコメディ描写が随所に見受けられる演出は非常に好みです



良い


普通

陽菜と想いが通じ合ったことで抑えが効かなくなっているのか行動が大胆になった夏生。トイレの前で待ち伏せするのは普通に重いと思うよ?

陽菜が出ていく状況を前にして瑠衣はどうしたら良いのか判らないと思い悩む。
そういえば、夏生は引越しして一人暮らしをすれば陽菜と付き合うには都合がいいからと納得できたけれど、瑠衣はそういった事情を知らず夏生との情事を見られたことが原因と思ったままなのか
瑠衣が柊と出会い、その悩みを相談するのは意外な展開だったけど、柊への相談によってある程度悩みが緩和された部分はあったのかな?

陽菜が居なくなる状況に一人ではきつかったと夏生に抱き着く瑠衣。それに対して夏生は家族・兄妹として答えを返す。それは瑠衣が求めた答えではないけれど、陽菜を選び、選ばれた夏生はもう瑠衣に男女として応えることは出来ない。曖昧になりかけた関係を家族として上塗りし、修復しようとする

そして夏生は陽菜に攻勢をかけるのだけど、今度は陽菜が尻込みする番に。キスによって姉弟の関係から男女の関係に上塗りすることは出来たが、それ以上は進まず
覚悟を決めるのと死に急ぐのは違うと言って夏生を一旦は抑えた陽菜。しかし、彼女自身も我慢できるものではなく、人目を避けるようにして再び夏生とキス
二人してゆっくりと破滅への道を突き進んでいるように思えてしまう

引っ越ししないでと縋る類に対して「類は何も変えなくていい」「代わりに私にも自由にさせて」と告げた陽菜。それは瑠衣を慰めるようで居て、どこか宣戦布告であるように聞こえた



良い

風太郎との距離感にあたふたする五つ子が面白い
五月は風太郎と自分達の関係性を生徒と家庭教師と例えるけど、本当にそんな関係なら一緒に服を買いに行ったりしないし、まず同年齢というのがありえない。
ならどんな関係性なのかといえば、あまりはっきりしないまま

そんな中、何で好きな人と付き合いたがるのかと疑問を覚える三玖。正直、高校生にもなってそんな悩みを抱くのはどうなのかと思わなくもないけど、そんな疑問を覚えるようになったのはやはり人間関係の変化に直面しているからだろうね
男子生徒の回答によって何かしらのヒントを見つけられた感じなのかな?かといってあっさり一華に風太郎と踊る権利を譲ってしまう辺り、三玖の中にはまだ独占欲が芽生えていないようだけど

旅館で寝る際には誰が隣で寝るかで論争に。
関係性が曖昧なまま絆を育んでしまった五つ子と風太郎。もし、ここで風太郎の隣で寝て関係性が進展するようなことがあれば、それこそ生徒と家庭教師でも友達でもなくなってしまう。服を一緒に買いに行った際も四葉が「デートって感じだよね!」と言及したら空気が固まっていた事を併せて考えると、その変化が一人にだけ訪れたら五つ子にとって大事件だ
だから、平等に姿を同じにして変化が起きないようにする道を選んだのかな

だというのに一華の行動はその平等を崩してしまうもの。友達からパートナーへ進もうとした一華。それを見てしまった五月。キャンプファイヤーを前にして五つ子達が揺れ動くさまがとても良い



普通

元康は何故ああまでして登場する度に株を爆下げしてくれるのか。第一話の頃はそれなりに格好良かったのに、いつの間にか笑えるけど不快なキャラに。
まあ、元康のやること成すこと全肯定して更に事態を混迷させるマインも大概だけど
どうしてこんな二人が組んでしまったのやら

尚文達はフィーロの傍にメルティの服が落ちていた為に、フィーロが食べてしまったのではないかと想像する。でも実際はフィーロの羽毛の中に潜っていただけ。これは少し前のフィーロの発言、「美味しそうな鳥だね」に起因する発想か。
ある意味、フィーロを何でも食べてしまう存在と判断し外側だけ見て中身を見ない考え方。これと似た思い込みは今回はそこかしこで発生する

尚文は幼い少女の見た目をしたフィーロと、同い年くらいに見えるメルティとの触れ合いをさせる。親心としてフィーロにはもっと近い年齢の友達を作って欲しいとの考えか。これは良い方向に働いたが、種族が違う二人の実際の年齢はかなり異なる
天使萌えの元康は少女形態のフィーロを求める。しかし、鳥形態のフィーロについては悪態ばかり。これもフィーロの外側だけしか見ないから同一人物だと全く気づけない

教会でシスターが粗悪な聖水を持ってきた際、教皇は改めて良質なものを持って来させるが、尚文がそれに感心することはない。盾だけ掲げられていない尖塔を見た瞬間から彼の中で教会を信用できなくなったから
町中で兵士に呼び止められた際も尚文は何も聞かずに逃げ出す。兵士に良い思い出がない尚文は相手が兵士というだけで信用する相手ではなくなる
そして尚文はメルティの話を途中で遮って打ち切ってしまう。彼にとって王族など全く信頼できる存在ではないから、同じく王族であるメルティの話を聞く気なんて毛頭ないのだろうね

盾の勇者と言うだけで差別されると憤ってきた尚文。だというに今度は彼が相手の肩書だけで信用できない相手だと判断するようになってしまった
第三者視点ではそれらは思い違いであろうことは推察できる。教皇はまだ判らないが、兵士は尚文様と呼んでいたし、メルティも神鳥の聖人ではなく盾の勇者と呼んでいた。
そろそろ尚文の人間不信を治す時が来たのだろうか?



良い


普通


とても良い

信念は人を活かしもするし、殺しもすると感じさせるような内容だった

どろろの過去が明かされる今回。やはり目を引くのはどろろの両親、火袋とお自夜の生き様だろうね
侍に多くを奪われてきた農民だからこそ、俺達も生きてる人間なんだと教えるために侍だけを襲う集団を組織した火袋。それは明確な信念が無ければ出来ないこと
だけど、信念に従い戦い続けるのは非常に危ういこと。そう考えればあの時代で少しでも安全に生きる為に信念よりも利口さを選んだイタチを責めることは難しい

イタチに裏切られ、仲間が居なくなり、重症を負ったのに火袋は信念を変えない。あの状況なら野盗になり他人から食料を奪ってもおかしくないのに、彼らは信念を守り死者から食べ物を拝借するだけ。その生き様は地獄を彷徨っているかのよう

けれど、そんな火袋を殺すのもまた信念であるのも悲しい
火袋達によって殺された侍の生き残りは、火袋に再会した事で復讐を果たすことこそ自分の生き残った意味だと確信する。結局、その侍は返り討ちにするがそこから始まる乱戦によって火袋は命を落としてしまう
火袋が掲げた理想が回り回って火袋を殺してしまう

生き残ったお自夜も誇りと信念を忘れずに生き続けようとしたことが伝わってくる。時間が経つごとに痩けていくお自夜と変わらないどろろ。それでも彼女は以前どろろが言ったように身体を売るようなことはせずどろろを守り続けた。
彼女がどれだけの誇りと信念でどろろを守ったかそれだけでも伝わってくるが、最も凄まじいのは掌で雑炊を受け取るシーンか。単純に雑炊を分けて貰うだけなら、地面に落とすなど他の方法が有った筈。けれど、母親として農民として誇りと信念を捨てず、どろろを守ろうとしたお自夜はそんな方法は選ばない。
結局、彼女もその信念によって命を落としてしまう

けれど、それらの信念がどろろを強い人間として生かしたのも確かな事で。
戦なんかに負けねぇと性別を隠し、信念を抱えながら一人生き抜いたどろろは立派なもの。女であると知った事に口をつぐみ続けた百鬼丸の姿勢はどろろのそんな生き様への称賛の念が感じられるようだった

一方、疑念の果てに百鬼丸の足跡を掴んだ景光。彼の信念は自分の領地の為に百鬼丸を犠牲にした時から変わっていないように感じられる演出だった



良い

緊急事態だろうと赤信号で止まる無免ライダーは褒めるべきか批判するべきか迷う…

前回の隕石の時点で兆候があったけど、この辺りから本格的にサイタマはラストアタッカーとなっていくようだね。だから今回の敵である深海の王が登場してもサイタマはまだ現場に到着することはなく、代わりに種々様々なヒーロー達が怪物に立ち向かう様子が描かれる

これを「どうせ最後にはサイタマがワンパンしちまうから他の奴が戦う意味なんて無いんだろ」と呆れてしまったら、それまでなんだけど、これはこれで大切な描写な気がする
サイタマはギャグ漫画の如く強すぎる存在でどんな敵だろうとワンパンで倒せてしまう。だからサイタマが主役のままでは、私達が本来ヒーローに対して抱く「どんな強い敵だろうと誰かを助けるためなら逃げずに立ち向かう」姿が本作で描かれる事はない
サイタマよりも深海の王よりも圧倒的に弱くても、誰かを助けるために現場に向かう無免ライダーや避難所に居たヒーロー達などはそういった本来のヒーロー像に近い気がする。そういった意味ではヒーローモノを扱う本作に置いて彼らの活躍はとても大切なもの

ただ、それはソニックが言うようにどこか正義ごっこの様相を呈しているのも確かな訳で。
本物の強者である深海の王には勝てない、それでも正義のヒーローとして立ち向かう彼らが稼いだ時間によって本物の強者であるサイタマが登場するまでの物語がこれから展開されるということなのだろうね



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