短い放送時間の中で諦観した状態から希望ある状態への変化を上手く描いているのは好印象
義足の足で健常者の兄と同じようにバスケをしようとすれば当然限界は見えてしまう。そして限界を前にすれば自分には可能性なんて無い、なんて思い込んでもしまう
けれど、場所を変えてみれば可能性なんて案外簡単に広がってしまうもので。
今の海は上手く車椅子も操れないしシュートも届かない。しかし、目の前には自分と同じような姿で苦もなくそれが出来る者達が居る
なら、海が目指すのは兄のようにバスケをすることではなく、自分にしか出来ないバスケをすること。それを突き進めて行けば、いずれは兄のようにコート上で活躍し拳を突き上げる選手になれると示唆される冒頭シーンに繋がっていく展開は素晴らしい。
「パラアスリートは可能性の宝庫だからな」という台詞が象徴的な本作の方向性。視聴を続ける中でそれを存分に味わっていきたいと思える、そんな第一話だった
雑然としているようで味のある建物群を背景に、古き良きアニメーションへのリスペクトを骨格としつつ、浅草と水崎が思い描く想像が重なった瞬間から広がっていく世界描写には眼を見張るものが有るね
初回放送に1時間も使っているだけあって、本作がどのような作品か知るには充分な要素が揃っているように感じられた
ドアラみたいな着ぐるみに追われる前半だけで終わっていたら本作の魅力は判らなかったけど、シュカとも戦う後半部分が有ることでこの作品の方向性が判るようになっている
真紅のドレスで鎖を振り回し飛ぶシュカの姿はアニメ映えしているし、そんなシュカに対して知恵と勇気で立ち向かうカナメの姿は主人公然としている
更にラストの朝チュン描写で視聴者の気を引いてくるのだから、上手い作り方をしているね
天文部と地質研究会が合併していたという衝撃的な展開から始まる本作。あまり関係性のない2つの集いが「KiRAKiRA」というキーワードから共通項を見つけられたように、どれだけ離れたものでもどこかで繋がっていると感じられる第一話だった
まず、みらとあおの描写が判りやすい
キャンプ場で出会い子供らしい約束をしただけの二人は、時間や距離が離れても約束を忘れなかった。
それが天文部での偶然の再会に繋がっていくわけだね
ただ、二人の交流経験は少なくみらのペースでLINEしようとすれば上手く行かない。みらは嫌われているかと思ってしまう
あおはあおで過去の失敗から言い間違いに気を付けすぎてしまって…
二人は折角再会できた相手から嫌われたくないと思うあまり踏み込めない
でも、二人は同じ夢によって結び付けられているから仲良く成れないなんて無い。星について話し始めればあっという間に仲良く成れてしまう
離れた場所で電話を使って会話するラストシーン。二人の距離はやはり離れているけど、同じ空を見上げ同じ約束を叶えたいと思っている二人の絆は既に確かなものになっているわけで
二人を中心として地学部がどのようなキラキラを見つけられるか気になる所
新編集版が出るということでこれを機に初視聴
お人好しすぎて損する性格なスバルとエミリアが出会い探しものをする物語が死に戻りを機にスバルが徽章を手に入れる物語になり、再びの死に戻りで全てがリセットされる構造は衝撃的
リセットされる世界の中でリセットされないスバル。彼の中には蓄積される出会いや経験が他の人の中には蓄積されない。それらの認識の差はスバルに何を齎すのか、そしてここからエミリアとどのような関係性を築いていくのか。
先の展開が読めない第一話だね
カオスすぎる状態が続いた文化祭の諸々の要素がそれぞれにとって良い形になって落ち着くべき所に導いていく構図は結構好き
だからこそ、ラストの流れが少しズレている気がしなくもないが
着ぐるみを利用してキスしなければならない状況を回避した文乃。それどころか感動的な文句を述べて無理やり劇を終わらせてしまう
文乃にとっては不本意なキスをカオスな事態を利用することで文乃が望む状況を作り出す
けれど、キスの相手が不明である為にもやもやが残った文乃はちょっと可哀相ではある
真冬のお硬い講義を少しでも賑やかにしようと奔走した同僚たち。
けれど、その講義はコスプレライブというカオスを経ることで満員の集客となる
でも、そこに集ったのは講義目当てではなく真冬目当てである点は真冬的にどうなのだろうね?
捌くのは無理筋だったうどんは成幸がカオスな舞台に撒いたチラシを呼び水にとんでもない集客となった。更に恋人関係のジンクスが絡まり、コスプレしたままのうるかやOBのあすみが宣伝することでカオスな状況ながらも売れる事態に
うどん販売が完売へ落ち着いてく様子は面白い
そして、花火を一緒に見るジンクス。これは何人もの意図が絡んだ結果、もみくちゃな状態に
花火は不発だし、打ち上げ寸前まで成幸は皆と触れ合っていたし、実際に手を取った者の顔は明かされない
成幸にとっても視聴者にとってもカオスな状況。
しかし、ラブコメ的にはここで手を取った相手が成幸と結ばれる訳で。成幸にとって落ち着くべき相手が示されるシーン
これでほぼ全ての話が落ち着くわけだが、本アニメは先に進む予想外な展開を見せる
皆が志望校に合格して卒業してしまう描写は驚きだが、成幸の手を取ったのがうるかであると示唆する描写には本当に驚き
原作者はラストの描写に含みを持たせているけど、視聴者を混乱させていることには変わらない
第三期を作らないならこういう終わり方も有りだろうなと思う反面、随分踏み込んだものだと思わずに居られない
この終わり方はスッキリした部分とそうでない部分が同居しているから、しばらくの間はザワザワした心境のままになりそうだ
兎にも角にも全体的に安定したクオリティで原作の要素を上手くアニメにしてキャラクターを動かし、視聴者に賑やかな日々を提供してくれたことについてはアニメスタッフの皆さんに感謝したいかな
増々カオスの度合いを色濃くしていく文化祭。学生が主役になるはずのライブでセンターに陣取るのは教師の真冬。更にライブなのに口パクすらしないとは凄まじい
前回の時点でカオスの度合いは強くトラブルが起きれば即カオスな状態に、という状態だったけど、今回は事態のカオスさが逆にトラブルを収めてしまう様相を見せる
真冬センターのライブはカオスそのものだけど、ダンスの完成度の高さや初登場したばかりのキャラの衣装まで織り交ぜられた事で観客から大好評となる
うるかも成幸自作の衣装を着れたり、成幸はラッキースケベに遭遇できたりと事態が順当に推移していれば起きなかった事象
理珠もまさか舞台上でうどんが宣伝されるなんて思わなかっただろうね
カオス状態が事態を思いも寄らぬ方向へ改善してくれる
その後は真冬が着る筈だった衣装を成幸が着てしまったことで再びカオスの色合いが濃くなる
しかし、そこで助けてくれる存在はやはり順当な状態であればそこに居る筈のないあすみ。彼女は学生時代に使っていたダクトを教え、OBとしての立場を利用して教師の目を逸らす
そしてカオスの極致というか意味不明な状態に居る文乃。王子不在の為、劇が進行できないというのはやはり意味不明過ぎて誰にも状態を好転させられない
かといって校長の示す策は解決を呼び込まず更なる別のカオスを呼んでしまうのは笑えてしまう
ただ、そうしたカオスさが極まったからこそ、文乃を助けるために成幸が舞台に降りる展開が生じ、文乃も事態を切り抜ける策として着ぐるみとキス出来る
しかし、一見上手いその策も気ぐるみの中身を知る視聴者からすれ解決策とはならず…
成幸を巡る恋愛レースに参加していないつもりが、折に触れて大接近エピソードをカマしてしまう文乃。
成幸は知っているけど文乃は知らないキス。ある意味、文化祭のカオス度合いが最も凝縮されたシーンであるように思えた
人よりほんの少し「楽しい」を見つけることが下手な少女が迷いと逃避の果てに友達と「楽しい」場所を見つける流れがとても素敵
前半では翠達3人と美姫の違いが強調して描かれる。
翠はジョージからのエールを通して渡米を考え始める
エミーは翠に触発されてゲーム制作の為にドイツへ行く決心
綾は父と同じように獣医師や写真家になりたいと南米も行き先に上げる
三人とも人との繋がりの中で「やりたいこと」を自分の中で新たな「楽しい」に昇華させている。それはとても眩しい姿
だからこそ、「やりたいこと」も明確になく「此処に居たい」と思っている美姫には三人が遠く感じられてしまう
擦れ違いのシーンは直接的すぎるけど、美姫の心情をよく表しているね
三人との違いから「此処に居たい」との想いを強くしてしまった美姫が自分の中に潜りカードの絵柄と話し始めるシーン、ここで注目したいのはやはり美姫が内気な自身と重ねたカードが「三人は美姫と同じように思ってる」と指摘した点かな
カードの声は美姫の想いであって、つまり美姫は誰に諭されるでもなく三人は何処にも行かないと実は知っている
なら、ここで美姫に必要なのは自分の想いを三人に伝えること。
三人が繋がりの中で「やりたいこと」の先に「楽しい」を手にしたように、美姫も翠達と一緒に居たいと「やりたいこと」を伝える先で三人との変わらぬ仲という「楽しい」に辿り着ける訳だね
ラスト、美姫は新しい部活の名を「放課後さいころ倶楽部」と名付ける。
皆と一緒に居たいと言っていた美姫が一緒に入られる場所を作る流れは良いね。
ゲームを用いて登場人物の心情や境遇を示す手法を通して様々なボードゲームを紹介してくれた本作はゲームに対する認識を広げてくれた作品だったね