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とても良い

ジョルノ達に向かって全力で走って来るラスボスの姿に一瞬笑ってしまったんだけど、中身はブチャラティでしたか
それにしても声優の皆さんの演技は流石というか。中身の違いにより求められる演技の差を充分に声に表現していたね

ポルナレフが倒され、ディアボロが矢を手にし。希望はジョルノ達に渡されないかと思いきや意外な形で希望は伝えられる。まるで一旦ゲームセットになった試合が不意に延長線に突入したかのよう
その延長戦としての効果は各所で現れる。中身が入れ替わったことで本来は死に絶える筈だったポルナレフは亀として生き延び、スタンドをパワーアップさせる方法を伝授する

また、同じ場所に到着し本来なら衝突しても可怪しくなかったボスとジョルノ達はこの騒動で邂逅しなくなる。ボスとの激突が延長される
一方でローマ市民にとっては迷惑千万な事態。カビに因る騒動が終わったと思ったら今度は中身が入れ替わってしまうという事態。彼らにとっては不幸が延長される

そもそも考えてみればスタンドを得る行為だって命を延長しているようなもの。矢に選ばれなければそのまま刺されて死んでしまう訳で。矢に選ばれた者だけが蘇生し、スタンド使いとして力を振るえるようになる
そして今回のパワーアップ判明はスタンド使いとしての延長線上にある姿についての話と捉えることが出来るね

今回の入れ替わりによる延長の恩恵を最大に受けたのはやはりブチャラティということになるんだろうか?
元々、ベネツィアでボスに殺され終わっていたはずの彼の命。ゴールド・エクスペリエンスでその生命は延長されたが、コロッセオを前にして限界に達していた。それがボスの身体に入れ替わることで再び満足に動きスタンドを使えるように。
それは喜ばしいことでは在るんだけど、ボスの身体になってしまったという一点がブチャラティに新たな問題を引き起こしそうで……



とても良い

ああ、「世界で一番馬鹿な旅人」の話って何となく覚えてるなぁ。
周りから見れば滑稽なほど哀れで「何もそこまでしなくて良いだろう」と言いたくなるんだけど、その旅人の側に立って考えてみると紅葉が言うように途端に愛おしく思えるようになってしまう不思議

その旅人の姿勢はどこか透に通じるものが在る。草摩家に居候し始めた頃は申し訳無さからか、由希達に遠慮し相手に尽くし過ぎているような印象が少し有った。
けれど、今は違う。修学旅行の積み立てを難しくしてもチョコを渡したのも、8話で由希達を宴に参加させる為に寂しさを隠して送り出したことも、9話でマラソン大会よりも由希の看病を優先したのも相手の為を想ってのこと。それはきっと自己犠牲的であることは変えられないのだけど、相手を立てるための優しさに溢れた尊い自己犠牲なのだろうなと思う

透がそんな姿勢をしていると知れば、夾だって我慢せざるを得なくなる。それは自分が我慢すれば周りは楽しめるだろうというよりも、自分が我慢して参加することで透を喜ばせたいという自己犠牲
夾の行動によって、透は涙を流して喜ぶ。夾としてはその表情が見れただけで我慢する対価として充分だろうね

だから今回の旅行は紅葉が企画したものだけど、メインとなるのは普段自分たちに温かい想いを提供してくれる透を饗すことであって。
由希も旅行を優先するために一旦は用意していたプレゼントを引っ込める。バレンタインのお返しであるそれを渡すのは透が旅行をきちんと楽しんでから。
それにしても、あの渡し方は幾ら何でもイケメン過ぎると言うか何と言うか。あんなことして恋人ではないということが信じられないくらいの距離感と雰囲気だったよ?

あと、自宅に居候している女子高生にメイド服着せようと考える紫呉は一回くらい逮捕されたほうが良いと思う



とても良い

中野って性欲よりもモフり欲が勝ってしまうタイプなのか……

社会人である中野にとって大雪なんて、通勤を難しくする非常に傍迷惑なもの
しかし、仙狐さんに釣れられ童心を思い出してみれば雪は彼を楽しませる最高のシチュエーションに様変わりする展開は面白い
それは家に帰ってからも変わらない。中野は子供のように仙狐さんの尻尾をモフりたくて堪らない

だから、夜空がやってきて大人の色香で中野を誘惑しようとするが、雪と仙狐さんの尻尾によって童心に帰ったままの彼に色香は効かない。むしろ夜空の尻尾をモフりたくて仕方ない。本当にしょうもない男である

そんなしょうもない中野に釣られてか、800年を生きる仙狐さんも少し幼さを見せる。夜空の尻尾に魅せられた中野にヤキモチを焼き、夕食は質素なものにしてしまう。

こういった子供じみた遣り取りは本当の年上である夜空からはどう見えているのだろう?何やら彼女は不穏な発言ばかり繰り返すけど



良い

ゴウケツが一足先に会場を出たのって、サイタマと鉢合わせ無いためかと考えていたんだけど、そんなの関係なしにサイタマはゴウケツすらワンパンしてしまうのね(笑)

サイタマの他の追随を許さない、そしてその強さゆえの孤独はこれまでも描かれて来たのだけど、その孤独感についてキングのようなコメントをする者は初めてか
キングのコメントって詰まりは物質的な強さよりも精神的な強さを目指せということでも在るんだよね
武術大会でのサイタマの振る舞いやキングの挑発にあっさり乗ってしまったり。そういった部分からはサイタマの精神面の不足が見えてくるの。……まあ、精神的にも最強になってしまったら流石にサイタマには人間味を感じなくなってしまう気がするけど

一方、舐めていた番犬マンに負けてしまったガロウ。サイタマにも再びワンパンされてしまったし、本当の強者には勝てていないせいかガロウの戦績が芳しくない印象。
彼がここから挽回するチャンスは有るのだろうか?



とても良い

多宝丸の片眼、陸奥達の片腕を失わせたのはこの展開の為か……!なんて恐ろしいことを考えるスタッフだろうね

前回は立場の逆転現象が幾人かに起こっていたように思えたが、その中で流れに逆らうことも乗ることもしなかったのが縫の方とどろろ。この二人の行動は今回の話において目を見張る物があるね
そうなったのは彼らが遂に自分が何を望み、何の為に動くのかを決めたからだろうね

どろろは百鬼丸が体を取り戻すことよりも、百鬼丸が百鬼丸のままで居ることを望んだ。領主の妻と百鬼丸と多宝丸の母としての立場で悩んでいた縫の方は母親としての立場で行動することを選んだ

百鬼丸の望みと自分の望みの差に悩み苦しんだどろろは、牢の中で自分がどうしたいかを決める。百鬼丸を探して行動を始め、その際には百鬼丸の母親である縫の方がついてくることを許してしまう

対して縫の方が自分は何をすべきか決めるには幾つもの工程が必要となる。
どろろから百鬼丸が自分の言葉でどう思ったのかと問い詰められ、そのどろろが「おっかちゃん」と呟いたことで母性を思い出す
それでも縫の方は百鬼丸を捨てたことについて、「領主の妻として私は悔いはしません」と答える。
なら、母親としてはどうなのかと見れば、どろろが操る船に乗って流れるのはかつて百鬼丸が流された川。そこで縫の方はようやく母親としての本心を口に出す。「あの子に会いたかったのです。もう一度」というとても単純な言葉

母親としての本心を露わにし、川に沈んだ後の縫の方の行動は様変わりする。
誰に頼まれたわけでもなく病人達の世話を始める。その行動は領主の妻としてではなく母親としてのものだろうね

どろろも縫の方も自分の立つべき場所をはっきりさせたために行動に芯が通る
一方、多宝丸と百鬼丸は自分の立つべき場所を間違える。

領主の息子として守る者と捨てる者を分けねばならない多宝丸はそれを間違える。国の為に百鬼丸は切り捨てたが、陸奥を見捨てることは出来なかった。その果てに多宝丸は体に百鬼丸のパーツを宿し、只人ではなくなってしまう
百鬼丸は体を取り戻しに醍醐の里へ来たはずがどろろを取り返すために暴虐を始めてしまう。更には妖怪化したミドロ号に跨がり更に殺戮を繰り返してしまう。その姿はもう鬼神と変わらない

最早、正しさとは何か判らなくなりつつある状況、縫の方がどう行動するのか気になってしまう



良い

壁の中でアルミンは海を見たいと望み、壁の中でフェイは飛行船から見る光景を望んだ。この違いは文化レベルの違いなんだろうか

今回は遂に長年の目的であったイェーガー家の地下室に辿り着き真実が描かれ始めるわけだけど、家のある場所へ辿る道の中でエレンとミカサは巨人に襲われる前の街の光景を思い返す。それは全てが壊れ戻ってこないという事実を受け入れるための準備なのかも知れないね
ただ、それだけゆっくりと家へ辿り着き、本を探す時間が有ったと言うのに、いざ本を前にすればエレンはすぐに開く勇気がない。ミカサと一緒に開かざるを得なかったように、誰もがその真実を受け入れる準備が出来ていたわけではない。

アルミンは目覚めて早々明かされたエルヴィンの代わりに生かされたという話を受け入れることが出来ない。自分よりエルヴィンを生かすべきだった、自分はエルヴィンの代わりなんてなれないと蒼白な表情で言う。
ハンジの言葉で一旦は矛を収めるけど、納得できたわけではないだろうね

ナイルはエルヴィンから歴史書が改ざんされているのではないかと言う話を聞いた際、受け入れることが出来なかった。その時は茶化してしまったが、ようやくエルヴィンの話を受け入れられる下地が出来た。しかし、エルヴィンが死んだ今となってはそれはもう遅すぎる。

調査兵団の帰還、ウォール・マリアの奪還。その報を聞き歓喜する住民たち。けれど、一方でその偉業を成し遂げた調査兵団が壊滅状態であるなんて真実を受け入れる準備など欠片も出来ていないのだろうな……

グリシャは地下室を普通の実験室に見えるように偽装していた。いわばすぐに真実に気付け無いようにする細工
それは子供の頃、壁の外に何が在るのか、その真実への備えを全くしないまま飛び出した経験からの反省なのかもしれないなんて思ってしまった。

そして真実が明かされる回想編が始まり。ここからイェーガー一家の因縁が始まるかと思うと……



とても良い

あしゅみー先輩登場回。見た目の可愛さを裏切らないメイドのアルバイトをしていると同時に年上の先輩として頼りがいある一面を見せてくるギャップが堪らない

そういった立場のあすみが登場したからか今回は見守る者の視点を感じさせる描写が幾つも。
成幸はあすみとの初対面の遣り取りが最悪だった為に「話しかけんな」と鬱陶しがられる。しかし、成幸が「塾の洗礼」で参っていればノートを見せてくれるし、先人として塾で学ぶ意味合いも教えてくれる

お返しとしてか、あすみの理系の点数が低いことを知った成幸は彼女に判りやすく解き方を教える。それどころか店員から頼まれればそのままあすみに勉強を教え続けていく
これは他の店員があすみを店に留めたい、そのためにはあすみの成績が下がる事態を避けたいという懸念が合わさったものでも在るわけだけど

あすみの父親は娘が医学部を目指していることについて猛反対するけど、それはあすみの将来を心配しているから。医者の辛さ、そして国公立医大を目指す大変さを知っているからこその反対
ただ、一方で成幸も数日あすみの勉強を見守ったことで彼女の努力を知っている。そして出来ない人間の味方であろうとする彼はもう少し見守ろうと父親に提案するわけだね
……まさか庇うことで彼氏として気に入られる展開は意外過ぎるけど

文乃は成幸が彼氏扱いされている件を知ってブラックモードに突入。それは嫉妬というよりも、成幸が女心を理解する工程を見守る立場の文乃としては更に成幸の周囲をややこしくさせそうな事態を回避したいという思惑があるのだろうね
ただ、それも勉強の面や恋愛の面でも成幸を見守る立場に早くも成りつつ在るあすみが成幸を庇い、その上で文乃を牽制する。が、そこは文乃だって負けていられない。あすみのカマかけに引っかからず特別に思ってないと断言する
この対立は面白かったね。また、「違うなら別にいいけど」の言い方が原作とかなり変わっていてちょっとドキッとしてしまった

Cパートではあの三人の中で誰が本命なのかと誰もが気になっても中々指摘できない話題をついてくるあすみ。が、同時に「このたらし野郎が」と貶すことも忘れない
本作では成幸が勉強を教えるという構成上、ちょっと頼りないキャラが多いのだけど、その中において頼りがいが在る上にからかってくるあすみのようなキャラクターって本当に貴重なんだよね



良い

ラストの提供カット、炭治郎と禰豆子の表情がとても勇ましく並んでいて好印象

矢琶羽を倒した炭治郎だけど、矢琶羽の最後の足掻きは凄まじいね。首だけになって尚、あれだけの攻撃を仕掛けるとは
その攻撃によって肋や足が折れても炭治郎は刀を口に加えて這い進む。禰豆子達のもとへ駆けつけたいから、意志の力で無理やり進む

前回では朱紗丸の放った鞠によって足を吹き飛ばされた禰豆子。しかし、今回は蹴り返すどころか、朱紗丸の威力を圧倒し逆に朱紗丸を恐怖させてしまう
珠代によればそれは禰豆子の意志の力による強化。これまでも炭治郎の成長は色々と描かれてきたが、同様に禰豆子も異様なスピードで成長していることが判明したね

けれど、朱紗丸へのトドメは禰豆子ではなく珠世がきっかけに。珠世がここで使ったのは意志を弱める香
これによって朱紗丸は名前を言ってはいけない鬼舞辻の名前を口走ってしまう。こうなってしまってはもう誰も庇うことは出来ない。朱紗丸は鬼舞辻の呪いによって殺される

愈史郎の回想では切ない表情の珠世が描かれていた
これまで愈史郎はギャグ漫画のような愛情を珠世に向けていたけど、それって単純に惚れているというよりも、自分を鬼にする瞬間に珠世が見せた淋しげな表情を少しでも癒やすために傍にいることを選んだという面もあったりするのかな?
「俺は珠代様から離れたくない。少しも!」という台詞はちょっと笑えるけど、彼の固い意志が現れているように感じられた

浅草の事件を通して、何の罪もない人や配下の鬼の意志を無視しして残忍な行いをする鬼舞辻の恐ろしさを嫌というほど思い知った炭治郎
彼の刀が鬼舞辻に届く日は来るのかな?

何はともあれ、登場早々女性の意志を無視して結婚を迫る善逸には笑ってしまった



良い

バレンタインにダブルデート。そんなお題目で子供向けアニメ映画見るってどういうチョイスなの……?

今日がバレンタインと知り、逃げるために全力を振り絞った夾。それに追いついてしまう楽羅にはちょっと笑ってしまう
楽羅はいつものノリで夾を強引に誘い出す。でも、その中で楽羅は夾と由希が仲良くなって嬉しいと言う。更に紫呉も追随する意見を言う
これは由希を嫌いなままで居たい夾にとって受け入れ難いもの。由希を嫌うことで自分の心を守っている夾は紫呉から逃げ森の奥で子供のように蹲ってしまう。必死になって触れたくないものから目を逸らそうとする
でも、そんな夾を透が肯定してくれるのはいいシーンだったね。由希と仲良くなって欲しいと言いつつも、由希を嫌うことを責めない。
このように寄り添ってくれる透が居るから夾は閉じこもっていた場所から出て家に帰ることが出来る

後半で描かれる紫呉は、自分の内にある触れたくないものから逃げる夾とはまた別方向のタイプ
触れてはいけないものを手に入れるために何でもする気でいる。誰かを傷つけるとしても。
そんな自分勝手で理不尽な望みを話す紫呉をはとりは褒めはしない。けれど、同時に責めもしない。そんな彼が居るからこそ紫呉も自分の汚い部分を話すことができるのだろうね。もしかしたら自分の望むものを手に入れるために酷いことをしていると自覚在る紫呉にとって懺悔のようなものなのかもしれない

終盤、紫呉は透に「僕の分は?」とチョコを催促する。罪の意識が在る彼にとっては「忘れてましたっ」みたいな返しを望んでいたのかな?
けれど、透は紫呉に対しても変わらずにチョコを用意してくれているどころか、優しい表情で「食べて下さると嬉しいです」と返す
あまりに綺麗すぎる透の在り方は自分の汚さを自覚させると共に、救いのようなものでも在るんじゃなかろうか?



良い

遂にその姿を表したポルナレフ、でも時を操るボスの前にはやはり無力か……。だとしてもこんなにあっさり敗北してしまうとは思わなかったが…

希望を伝え遺そうとするブチャラティやポルナレフ、希望を潰そうとするドッピオ又はディアボロ。その攻防は凄まじい

身体が限界を迎えつつ在るブチャラティはドッピオの力を借りてコロッセオを目指し希望を手に入れようとする。これは一見ドッピオが手伝っているように見えるが、ドッピオはミスタ達との合流を阻む。
また、ポルナレフにもブチャラティより先に接触して彼を倒してしまう。ブチャラティはポルナレフと接触して希望を受け取ることが出来ない

他にもブチャラティはドッピオをトリッシュと間違う中で、戦いが終わった後のトリッシュの身の振り方を心配する言葉を投げかける。新しい人生を楽しめと希望ある言葉を語りかける。
しかし、ブチャラティが話す相手はトリッシュではない。だから「そんなことより」と切り捨てられる。ブチャラティがトリッシュに遺そうとした希望はボスのせいで伝わらない

階段のシーンは印象的。第三部では階段上に居るディオに近付こうとしたポルナレフは時を止めるディオの能力を喰らい階段下に戻された
今度はポルナレフが階段上で時を飛ばすディアボロが下。ディアボロは時を飛ばしポルナレフに近付くが、そこでポルナレフは血痕によって能力発動を看破する。時を飛ばす能力を使うことでディアボロは傷ついてしまう
これはディオとの戦闘経験によるもの。第三部の戦いを生き残って得た希望で彼は反撃する。しかし二度は無理
ディアボロはポルナレフが生存し矢を遺すことが希望が残る条件だと思うから彼を先に始末するが、ポルナレフは自分が生き残ることよりも希望を遺すことを優先する。
それによって謎の存在が発生する。これはボスが全く知らない存在

第三部を生き残り、ここに来て再登場したポルナレフが倒れてしまうという驚愕の展開。ここから更に何が起こるというのだろうか?



良い

あの汚部屋な高円寺が料理スキルを備えていたとは……

これまでも中野と仙狐さんの遣り取りにはお互いへの思い遣りや愛情を感じさせるものが数多く有ったのだけど、それは今回も同じ
忙しい日々を過ごす中野のためにグラタンを作った仙弧さん。高円寺から教わったやり方を守りつつ、そこに自分なりの隠し味を入れることを忘れない。プラスアルファをしたくなるのはグラタンを食べる中野への愛情の現れだね
それはカップラーメンに大量の砂糖を入れたシロにも通じる話。シロとしては高円寺に美味しい食事をして欲しいから良かれと思って砂糖を入れたんだろうね。……食べさせられる側は堪ったもんじゃないけど

愛情故に相手の為の行動に更にプラスアルファする構図はBパートも変わらない
暑苦しいスーツで毎日出勤する中野に少しでも涼しい想いをして欲しいと考える仙狐さんによる散髪。涼しい髪型にするだけでなく洗髪もしてくれる。中野への愛情溢れるその行為は中野を昇天させかけるほど

最後は冗談を交えつつも互いに感謝と楽しかった想いを伝えあう二人。本当にこの二人はとてもお似合いな二人だね



とても良い

馬に爆弾括りつけて突撃させるシーンを見た際はちょっと悲鳴を上げてしまったよ……。こういった戦法を見ると、非情になったように見える多宝丸はまだまだ甘ちゃんだったのだなと思い知らされる

どろろを失う事になったかもしれない事態への苦しみから、自分の体を取り戻すために醍醐の里へ向かった百鬼丸
この行動によって百鬼丸と醍醐の関係性が逆転するのは面白い
醍醐景光は平和を手に入れるために百鬼丸を生贄にした。醍醐は奪った側で百鬼丸は奪われた側
それが今度は逆の立場となる。百鬼丸は体を手に入れるために景光も多宝丸も切る気で居る。百鬼丸は奪う側で醍醐は今にも奪われそうな側

この逆転現象は百鬼丸と醍醐だけに留まらない。
本来であれば領民の平和を守る役目の景光は流行り病が伝染した村は焼き払い、戦乱に備えるために無理やり徴兵する。景光が領民を苦しめる側に回ってしまう
多宝丸は里を、そして領民を守るために百鬼丸を倒そうとする。しかし、彼こそ守られる側で父親から密かに忍びを付けられていた。最後は多宝丸の意志を無視するように眠らされてしまう

ただ、一方で逆転する流れに逆らおうとする者が居ることも事実
縫の方は百鬼丸をもう守りはしないが多宝丸の味方をすることもない。己の無力を呪うことで流れに乗ることも逆らうこともしない
どろろは百鬼丸の体が戻ることを喜んできたが人から奪うことまでは望まない。それにより今回は百鬼丸を諌めるが、動かない指先でどろろの頬を撫でながらどろろと同じように感じたいと訴える百鬼丸を前にして畜生と言うしかなくなる。どろろは百鬼丸が作る流れに乗ることも逆らうこともできず、ただ涙を流すしか無い

多宝丸の宿願を叶えるため、陸奥は右腕に、兵庫は左腕になることを誓った。しかし、二人は程なくしてその腕を百鬼丸に切られてしまう。奪われてしまう
一方の百鬼丸も多宝丸との戦いの中で作り物の腕は壊れ、刀が剥き出しになってしまった
この因果は次回、どのような意味を持ってくるのだろうか?



とても良い

エルヴィンに薬を使う為に「私情を捨てろ」とエレンに言ったリヴァイが、最後は私情によってエルヴィンに注射を使わない決断を。彼を想うがゆえに彼の安寧な死を願うか……

一度は諦められても二度も諦めることは難しい。そんなことを感じさせた回だった
エレンはアルミンが犠牲になると判っていても作戦を実行することを止められなかった。リヴァイは獣の巨人を倒すためにエルヴィンを犠牲にした。ジャンは自分たちが生き残る為にライナーを倒した
それぞれの決断は危機の中で行われた。だからよくよく考える時間はない。諦めて受け入れるしか無い。

けれど、危機が去ってもう一度同じ決断を迫られれば意見は変わってしまう。諦められなくなる
ジャンは友人だったライナーをすぐに殺す決断が出来ず、彼が生き延びる道を用意してしまった。エルヴィンに死んでくれと言ったリヴァイは彼を蘇らせるために理屈をこね周囲と軋轢を生じさせる。エレンはアルミンを蘇生させるためにリヴァイに刃を向ける
アルミンとエルヴィンのどちらに薬を使うか。その選択はとても難しく、どれが最上の決断になるというわけでもない

そして、選択の決定打となったものが夢を諦めせることだったのは印象的
アルミンの海を見に行きたいという夢は害はないし、本人を苦しめるものでもない。けれど、エルヴィンの真実を知りたいという夢はそれによって大勢を死なせてしまったし、本人も地獄の苦しみを味わい続ける
もし、ここでエルヴィンを蘇らせてしまったらエルヴィンは夢を諦められなくなる。それによって更に苦しみを増殖させてしまう
そして一度エルヴィンが夢を諦められたなら、ここで蘇らせて再び夢を追わせるというのはあまりに酷な話。だからリヴァイはエルヴィンをこのまま死なせる決断をするというわけか

エルヴィンが死に、アルミンが生き残った。これは物語の転換点となったように思える回だった



とても良い

戦闘描写が凄すぎる……!この作品は何から何までレベルの高い内容ばかりで見ていて満足することばかり
そしてそのクオリティの高い戦闘描写と併せて披露される何処か気の抜けたギャグ描写が笑えてしまう。
愈史郎の注意を覚えきれない炭治郎、炭治郎を見捨てようと提案したけど珠世の表情を見てすぐ撤回する愈史郎
「鬼滅の刃」ってその辺りのバランスが何処か可怪しいのだけど、それが作品の面白さに繋がっている印象

これまで炭治郎は鬼と戦う際、誰かを守る為か鬼を許せないと思う故に戦ってきた。しかし、今回の戦いは鬼の血を得るための戦い。恨みも怒りもないが炭治郎は相手を倒そうとする。
対する鬼二人も鬼舞辻に命令され炭治郎の首が欲しいだけで誰かを食べようとしているわけではない。
鬼と鬼殺隊の戦いとしてはどちらも異例とも言える理由で戦い合う。
だから戦闘中にも鬼と人との戦いという区分に収まらない異例なことが起きる。
炭治郎が一時は守ろうとした珠世達は人ではなく鬼だから守る必要は生じない。愈史郎の頭部再生がその証
炭治郎に守られる妹だった禰豆子はその強さと鬼である珠世達を家族を見間違う故に背中を預ける仲間となる
鬼を狩る炭治郎は鬼である愈史郎の視界を借りて戦う。更に愈史郎も戦線に加わる
そんな状態だから一人の相手を狙い追い続ける展開にはならない。相性に合わせて戦う相手を切り替えることが出来る
これまでの戦いとはかなり異例な内容。そして異例さはそれぞれの事象に留まらず、鬼の圧倒的な強さにも適用される

自由自在に方向を操る矢琶羽。一対一で倒すのは難しい相手
けれど、炭治郎は手に巻き付いた矢印を咄嗟の判断で回転することで解除した。更にそこからの応用で剣技で矢印を巻き取る策を実行し矢琶羽の首を跳ねた炭治郎。
鬼との戦闘の度に強くなる彼の戦いは何時見ても凄まじいね



良い

女友達を避けて下着を買いに行ったというのに、まさかの男友達に見られてしまった文乃。それだけじゃなく無謀にも自分に合わないサイズに挑戦する姿をバッチリ知られてしまうとは……
神は死んだとニヒリズムの境地に達したというのにクレープ奢りで許してくれる。そんな文乃さんは何だかんだ素敵だと思います

ゴキブリが出たからと言ってまたもや成幸を自宅に上げてしまう真冬。前回の緊張は何処へ行った?ただ、それだけ彼女にとってあの虫の存在は嫌なものだったわけで
じゃあ、女性なら誰でもあの虫が苦手なのかと言ったらそうでもなく。理珠が慣れた手付きで「太郎さん」を処理する姿は面白い。飲食店の娘はこういう方面は強いのだろうね

次回は遂にあしゅみー先輩が登場するのか。楽しみ。



良い

学校行事の持久走を休んでポーカーに興じる咲達。そのフリーダムな行動はいつしか紫呉や夾、先生まで巻き込んでしまう。飛んでもない光景である

今回、メインとなる潑春は色々な意外性を備えた人物。遊んでそうなイケメンかと思えばママチャリに格好悪く乗り、白髪の老人かと思えば中学3年生。礼儀正しくぼ~っとしているかと思えばブラック春なんて人格を備えている
外側と実情が一致していない。

でも、それは他のものにも言えることで
夾と由希は相変わらず口喧嘩ばかり。ちっとも仲良さそうには見えない。しかし、昔を知る潑春からは随分仲良くなったと見られてしまう
潑春は鼠に先を越された牛であるというだけでバカにされていた。そんな評価潑春は受け入れられない。その歪みはブラック春を生み出してしまう
ただ、潑春も由希が鼠というだけで怒りをぶつけてしまう。けれど、由希は優しい言葉を潑春に掛け、その心を癒してくれる

潑春の入れ知恵で由希を名前呼びした透。透からすれば大したことない行動のはずで、だというのに由希は鼠になった。これを透は駄目だった証と受け取ってしまうが、実際はその逆。由希にとっては良い意味で大ダメージだったようで

透、由希、夾。三人の関係性はあまりに穏やかであるために変化が生じにくい。今回のように由希と今日の昔を知る潑春の登場で関係性に変化が生じる話は良いね



良い

前回、前々回とチョコラータとセッコの絆が描かれていたけど、チョコラータが強いからセッコは付き従っていただけだったんかい。あの過激な懐きようで実はそれほど慕っていなかったとかちょっと衝撃的
ただし、そんな風にチョコラータを見限ったセッコも最後はチョコラータと同じようにゴミ収集車に回収される羽目に。やっぱあんたらお似合いだよ!

ブチャラティの戦いはチョコラータが倒れたことでジョルノ達からセッコを引き離す目的からコロッセオに先にたどり着く競争にスライド
その為、ブチャラティは地面に潜りつつセッコから逃げ目的地を目指すような形になる。その競争の中で二人は相手が残した様々な痕跡を頼りに彼我の距離を測ろうとし、また相手が何をしているかを推し量る。それは音であったり、パイプであったり、溶ける皮膚であったり。

相手を直接見ずに痕跡を重ねていくからどうしたって間違いは生じてしまう。音を追って近づいたセッコはハズレを引いてしまうし、格闘戦を避けるため地面を進み機転を利かせ続けたブチャラティの目算は空中から地面を降らせる攻撃によって窮地に陥る
何よりも音でブチャラティの場所を探っていたセッコは、地中でタイヤがパンクした際の音で大ダメージを喰らってしまう
それによってセッコは相手の痕跡を探る能力を失ってしまう。キックをすれば車に轢かれてしまうし、地面に出れば撥ねられる。更にはブチャラティとの会話すら成立しない
だから、人質に穴を開けて手を攻撃するなんてとても簡単な技も察知できない

ただ、探る能力が有っても痕跡がなければ察知できなくも有り。
ブチャラティはあれほど近くに居てもドッピオの中に潜んだボスに気づくことが出来ない
同時にドッピオも突然の状況に何が起こっているか、断片的にしか察知することしか出来ない

そんな状況下で蹲るブチャラティに対してドッピオはどのような行動に出るのだろうか?



とても良い

突然の水着回に見ているこちらはテンションが爆上げですよ。そして、水着女子ばかりだと言うのに過度にやらしい感じにしない絵作りは好印象
特にシロと高円寺がはしゃぐ様子を見守る中野と仙狐がまるで長年連れ添った夫婦であるかのように見えたのは面白い

誰も居ないプライベートビーチ。でも、実施はあの世とこの世の境目というどこか不安になるような場所。それもあってか今後を不安視させるような描写が
もっと言えば前回は中野の先祖と仙狐の繋がりを指摘して仙狐は過去を見ているのではないかと。そして今回はどんな楽しい時間もいつか終わりは来ると提示して。でも、どちらの不安に対しても、中野も仙狐も楽しい今を最優先し精一杯楽しもうという心構えで居る。そしてそうしていれば再び楽しい日に巡り会えると信じている

そういった二人である限り、これから訪れるかもしれない不安な何かに対してもきちんと向き合えるのかもしれないね



とても良い

最初は飄々としていたスイリューが徐々に追い詰められていって、遂には大声で助けを求めるまでになる。その過程が順を追って描かれているためにラストのサイタマ登場が盛り上がる盛り上がる!

前回あれだけ派手にサイタマに負け、その上でサイタマの失格に因る優勝という屈辱的な勝利を迎えた筈なのに冒頭部分ではそれをうじうじ考えても仕方ないとスイリュー。敗北を乗り越えられる程度にはやはり彼は強者なんだろうな
ただ、そんな受け止め方が出来るのは彼が命の奪い合いをしない「試合」の中に居たから

そんなノリだから、ゴウケツが襲来し他の競技者が次々と怪人細胞を食べる危機的場面でも、人を助けるためではなく女の子とデートをするために追い払おうとする

それが変わり始めるのはゴウケツとの実力差を思い知った辺りから
スイリューは烏と戦うために傍で見ていたバクザンに助けを求める。でも、その際だって「手を貸してくれないか?」とまだまだ絶望には浸っていない。どうにか出来ると思っている

そして、バクザンが頼りにならず一人で烏に向かうしか無いと思っていたところにスネッグとマックスの増援。この時になってようやく「助けられたよ。ありがとう」とスイリューは言う
でも、それだって逃げる道に繋がったと思うから

助けに来たスネッグとマックスを置いてひとり逃げることに成り、それも叶わず自分より強くなったバクザンにいたぶられ……
ここに来て「死合」の中で絶望に陥った彼はようやく自分を助けてくれるヒーローを呼び求める。あれほど馬鹿にしていたヒーローに救いを求める

その声に応え颯爽と合わられたサイタマの格好いいこと!次回のサイタマ無双が楽しみで仕方ない!



とても良い

相手と同じと判れば安心するし、違ったら不安になる。一方で違いが在ることに喜びを見いだせたりもする。そんなことを感じさせた回だった

紅葉に夢中になるどろろ。これまでと同じだけど独りじゃない秋はどろろにとっていつもより美しい
どろろが一方的に話して百鬼丸が相槌だけなのはいつもの光景だけど、百鬼丸はもっと聞きたいと言う。どろろは百鬼丸が変わったと嬉しそう

三郎太は百鬼丸の腕を見て妖怪に酷い目に合わされたと考える。三郎太にとって妖怪の恐怖を味わった人間は自分と同じで仲間だ。そういった人間を見れば安心できるから笑みも浮かぶ
また、三郎太は鵺に並び立つ。鵺に襲われた際に誤って母を切り、更には仇討ちを手伝おうとした村人を犠牲にしてしまった。恐怖のあまり人を死に追いやった彼は人間的ではない。
しかし、彼は他人が妖怪に恐怖する姿を見ることによって自分の行動には問題はなかったのだと一時の安寧を得ることが出来てしまった。更に自分は妖怪と並ぶ存在であれば内側の空虚さから目を逸らす事も出来る

岩に手が挟まったどろろを助ける際、百鬼丸は岩を腕で押そうとする。しかし、彼の腕は本物とあまりに違う。全力で押そうとすれば腕が壊れ、壊れてしまえばもう押すことは出来ない。琵琶丸が来なければどろろは助けられなかった
本来あるべき腕とは異なる偽物の腕によって絶望を突きつけられた百鬼丸は本物の腕を取り返すために鬼神退治に向かう

三郎太からすれば恐怖せずに鵺に立ち向かい刃を振るう百鬼丸は自分と全く違う存在。そんな物を見せられれば、自分が本来何に成りたかったのか、母を守れなかった自分は何をすべきだったのかを見せつけられてしまう。しかし、今となっては何もかも遅すぎるから三郎太は鵺に喰われ、本物の妖怪になる道を選ぶ
鵺に並び立っても退治されなかった三郎太はここに来て、ようやく百鬼丸から退治される対象になる。だから百鬼丸も三郎太が伸し掛かった際には何もしなかったが、妖怪化した後は「返せ」と三郎太に言い、刃を振るう

鵺を倒したのに身体を取り戻せなかった百鬼丸。それすらもいつもの鬼神退治と異なる現象。その激情のまま醍醐の里へ帰郷の為ではなく略奪の為に向かうことに
魂が赤くなり、妖怪化した三郎太から人ではないと言われ、人で有りながら人では無くなりつつある百鬼丸。どろろはいつもと違いすぎる彼を止められるのだろうか?



とても良い

待ちに待ったリヴァイの独擅場。これまで多くの兵士が苦戦し命を落としてきた獣の巨人を数瞬にしてバラバラにしてしまった。やはり彼の戦闘シーンは格好良すぎるね

冒頭で落馬したエルヴィンの代わりにマルロが「進め!」と命令する。これは前回、エルヴィン達が行った役割の継承の流れ。対して、今回アルミン達が行ったのは役割の詐称と見ることが出来るのかな?

超大型巨人が痩せているのを見て、遂に超大型を倒す策を思いついたアルミン。けれど、それを実行する為には自分の命を懸けた上でエレンを騙す必要があって……
自由を取り返すためなら力が湧いてくるエレン。外の世界のことを考えると勇気が湧いてくるアルミン。二人の共通の夢である「海を見に行くこと」。アルミンがこの言葉を言えばエレンは目覚め戦う力が湧き上がる。一方でアルミンはもう自分が海を見に行けないことを知っている。その上で彼は戦おうとする
アルミンはここで一番の親友を騙さなくてはいけない。一時はゲスミンなんて呼ばれるほど敵を騙してきたアルミンだけど、エレンを騙す手法はちょっと稚拙。アルミンのことをきちんと評価しているエレンに向かって「自分は勇敢じゃない」なんて言う。自分を詐称している。その上で自分が嘘をついたことが有ったかなんてバレバレの嘘を……
けれど、エレンはアルミンを問い詰めることが出来ない。時間はないし、何よりもそこまでしてアルミンが嘘をつく状況を崩せない。エレンはアルミンの嘘を信じたかのように作戦を実行していく
超大型撃破はエレンとアルミン、親友の二人が自分を騙し合うことで成立しているのはなんとも悲しいね

一方で足止め役の筈が連携によって鎧の巨人を仕留めるに至ったジャン達。ここで最後のひと押しとなるのが、もう死んでしまったと思われ戦力に数えられていなかったハンジであるのは面白い展開
視聴者に対して戦力の詐称が行われていたようなもの

バラバラの場所で偽りの肉体から引きずり出されたジーク、ライナー、ベルトルト。これは大戦果と言えるのだろうけど、ここまで到達するために掛かった犠牲が大きすぎるね……。特にアルミンの炭化した姿が……



とても良い

成幸のスマホ誤操作はわざとじゃないかと疑いたくなる。
お風呂に入っている文乃や理珠と会話したとしても、直接見えているわけではないのに背徳感が増す展開の妙
……それにしても成幸だけじゃなくうるかまで誤操作してラッキースケベ発生させてしまうのは流石としか

お風呂でスマホ使用シーンがあそこまでやらしく感じられるのは相手がどうなっているか想像してしまうから。相手がどの様な状況で、そしてどの様な姿で今そこにいるかを想像するから、まるで一緒にお風呂に入っているかのような錯覚に陥ってしまう

それは後半にうるかが体調を崩す流れにも通じること。
うるかは夏の大会や受験に向けて努力し続ける。勉強を頑張った結果タイムが落ちたら成幸が心配してしまうとか、ここで勉強頑張れば成幸に褒めて貰えるとか。そういった想像がうるかの原動力となるが、同時に想像が体調を崩す原因となってしまう
想像から得られる力はどこかあやふやだから、良くない影響を齎してしまう

この現象は成幸にも派生する。うるかの後輩がうるかは成幸が好きと言っているのを聞いてしまった成幸はあっさりとペースを崩す。本人から聞いたわけではないから情報は確定せず、あやふやなまま。あんなの噂に過ぎないと想っても色々と成幸は想像してしまう
うるかがティッシュを詰めてくれたり、ちょっとうるかと触れてしまったり。そういった些細なことで成幸は赤面してしまうし、お礼をすると言われればやましい想像をしてそれをうるかがラーメンを食す姿にも持ち込んでしまう

そういった意味では成幸が「お前の好きな奴って、俺?」とぶっこんだ台詞はあやふやな想像を終わらせようとする行為。しかし、それに対してうるかはあっさり否定してしまう。
これで成幸にとってはうるかは自分を好きではなかったと状況が確定するのに対して、うるかは今の関係が壊れないだけのあやふやな状態を続けることを選ぶ
その選択は見ているこちらからすると非常にもどかしい

もし、ここでうるかがYESと答えていたら、成幸とうるかの関係ってどのようなものになっていたんだろうねぇ……



良い

礼儀や無礼は自分に帰ってくると言わんばかりの内容

炭治郎は鬼舞辻を追うか鬼になった男を抑えるかの二択を迫られた場面で、鬼舞辻よりも男を助けることを優先した。以前、禰豆子を助けたようにまだ誰も殺していない男を助けることを炭治郎は迷わない。だからといって鬼舞辻をタダで見逃すわけではなく、鬼舞辻の首に刃を振るうと宣告する
その鬼になったからと言ってすぐに殲滅する対象とするわけではない炭治郎の行動は珠世が手助けするきっかけとなる。そして、珠世との出会いは禰豆子を救う道に繋がっていく
炭治郎の礼儀有る行動が報われる

鬼舞辻は路地裏で酔っ払いとぶつかる。それだけなら何とも無かったが男は鬼舞辻の顔色を侮辱してしまった為に殺される。それどころか一緒に居た二人までも悲惨な殺された方をしてしまう。鬼舞辻への無礼によって三人は理不尽な死を迎える
そして、鬼舞辻は以前自分を追い詰めた男と同じ耳飾りをしている炭治郎を連れてこいと命令する。鬼舞辻は炭治郎にも無礼の報いを返そうとしている

うどん屋の店主も同じことか。彼は炭治郎が食べずに何処か行ってしまったことや禰豆子が竹を咥えたままで食べそうにない無礼を怒る。が、炭治郎がしっかり食べ美味しかったと伝えられることで満足する
炭治郎の礼儀を伴った行動で店主の怒りは収まる

珠世や愈史郎は鬼だが、鬼舞辻の呪いを外しているため他の鬼とは違う。人間社会に溶け込むために輸血と称して金を払った上で少量の血だけで生きている
人を鬼にする行為とて限られた場合に本人の意志確認を行った上で実施している
その礼儀を忘れない態度は炭治郎から信頼される切っ掛けとなる

そうして炭治郎と珠世、鬼を人に戻す為の秘密の協力関係が生まれたわけだけど……
そこから始まるのは二人の鬼に寄る無礼な急襲。炭治郎がこの二人に対してどれだけの報いを受けさせられるのか、次回の戦いが楽しみである



とても良い

紫呉、はとり、潑春による和やかな会話が繰り広げられた後、一転して紫呉の悪い表情が披露される展開はインパクトある。十二支の殆どが草摩家や慊人に縛られ苦しんでいる中で、紫呉だけやりたいことやってる気がしないでもない

透は今の自分が在るのは由希達のお陰だというけど、端から見る分には透の方が由希や夾に与えている物が多いように思える
それは透が相手を想い、相手の幸福を心がけて行動しているからなのかもしれない。そして今回も透は相手を想い遣って行動している
母が亡くなって初めての正月、そして親戚もハワイに行ってしまった。だから透は誰かを頼るしか無いのだけど、ありさや咲の誘いには家族を優先してと断ってしまう。紫呉に申し出ても正月の集まりが在ると知れば、由希達には草摩の宴を楽しんできてと言ってしまう
透は自分のことよりも相手を優先してしまう。相手の為に我慢してしまう

由希達は当初、透に見送られる形で草摩の家を目指す。道中で一人残した透を心配するが帰りはしない。紫呉が強盗が出たなんて言っても帰る切っ掛けにはならない。
透を信頼して家に残してきたのだから、由希達にとって「心配」は戻る理由にならない。それが変わるのは咲の発言。透は家で寂しい思いをしているかもしれないと知らされて、由希達は走って家に戻る
由希達が戻る切っ掛けとなった理由は「透の為に何かしたい」という感情によるものだね

透が親戚の家に戻った際には草摩家という「場所」を透と共有した由希達。今回は正月を独りで過ごしかけた透の為に「時間」を共有することになったわけだね
今度は由希達が只今と言い、透が「お帰りなさい」と返す。第5話のラストと逆になったみたいで良い描写だね



良い

主人公に寄る長時間ラッシュといえば、第三部のスティーリー・ダン戦を思い出す。あれも承太郎に様々なゲス行為を働いた敵だったっけ

グリーン・デイの効力から逃れるためには下がる訳にはいかず、上に昇り続ける必要がある。また、チョコラータはヘリコプターの中にいる。彼を倒す為にはどうしたってヘリまで昇る必要がある
そういった背景から考えれば、チョコラータは最初から上に位置する存在と見ることも出来る。また、チョコラータはセッコへの電話の中で「他人を支配しなくてはならない宿命が強い者には在るのだ」と言う。強者として上位に位置するチョコラータは更に上を目指すことが出来て、だからこそボスすらも超える気で居る
そんな彼からすれば下からやってくるジョルノやミスタは下等存在の挑戦者。植物のせいもあるがチョコラータはヘリから降りてくることなく、挑戦を受ける者の如くジョルノ達の攻撃を待ち受け反撃する。
だからジョルノの攻撃を上手く退けた後にはジョルノが悔しがる絶望の表情を見ようとする。チョコラータは上位に居るから、自分に倒され落下する相手が更に反撃できるとは思わない。それが油断となる

ジョルノはチョコラータに「お前には最初から勝っていたからな」と返す。他人よりも上位に居たつもりのチョコラータにそんな関係など無いように反撃する
強者としての下や上ではなく、人間性としての勝ち負けでジョルノは捉える。だからこそ、ジョルノの反撃は落下する中で勝機が生まれる。ジョルノが落下しチョコラータが窓から顔を出すことで彼の上方から放たれる弾丸が意味を成すようになる。
また、身体を小さくしミスタに騙し討ちを仕掛けたチョコラータに対し、今度はジョルノが騙し討ちを仕掛ける。まるで交渉の余地が在るかのように見せかけた上で彼の中に予め仕掛けた虫によってトドメへ繋げていく
上下など関係なく、勝ち負けによってジョルノは優位に立ち続ける

チョコラータはどう考えてもゲス人間だし、それに可愛がられているセッコも気味が悪い。それでも二人には確かな絆が有ったわけで
どうやらチョコラータの死を知ったらしいセッコがブチャラティに対してどう攻撃してくるのか……



良くない


良い

まさかあの仙狐さんが自分から「わらわが踏んでやるのじゃ」なんて提案してくるとは思わなかった。体重25キログロムくらいなら丁度良い塩梅だったりするのだろうか?

どこからどう見ても仲睦まじい中野と仙狐。そんな二人を外野はまた違った目線で見ているのは面白い
高円寺は仙狐が中野を踏んでやったら特に良い表情をしたと聞いてドン引きする。高円寺は二人の仲の良さを勘違いする

またシロは中野と仙狐があまりにも何も考えていなさそうなままに仲良くしていることを懸念し、仙狐が中野の家に居る意味を再考させようとする
シロは仙狐が中野とその先祖を重ねているのでは?と話す。これは中野が変に勘違いし傷つくことを避けるための助言だね
それに対する中野の返答が素敵。今が幸せだからきっと仙狐さんも幸せという、過去よりも今を重視した考え方は良いね
今を重視するということは、仙狐さんが中野に向ける笑顔の意味を正しく受け取るという意味でも有って。そういった返答なら仙狐と中野の仲を不安視したシロも満足できる回答だろうね

そして終電を逃すほどの深夜に帰宅した中野は仙狐の出迎えを笑顔で受けると共に仙狐が作ってくれたわさび稲荷を味わおうとする
仕事の疲れや眠気が在るはずなのにそれを感じさせない中野の態度。そして中野を精一杯癒そうとする仙狐の優しさ。中野が答えたとおり、二人が今をとても大切にしていることが伝わってくるような終わり方だった



良い


良い

これはどう見てもラブコメ……!まさかどろろでこのような回を見ることになるとは……
というか妖怪や鬼神が登場すれば必ずと言っていい程誰かが犠牲になって来たことを考えると今回は本当に平和な内容だったね

寺に行った辺りから百鬼丸の言動はあべこべになる。
この時、刀を置く台にどろろを置いたって事は百鬼丸にとって刀の対義語はどろろということになるのかな?
という事はおこわが祝言を挙げようとする様を見て百鬼丸が二度も呟いた「刀が此処に来る」とは、「どろろがここに居ない」という意味になるのだろうか?

どろろは自分や百鬼丸があべこべな言葉を発してしまう理由に気付く。
そして天の邪鬼と対峙するどろろを見て百鬼丸は天の邪鬼と戦おうとするが、天の邪鬼の力によって逆にどろろに襲いかかってしまう。守るべき対象を傷付けてしまうとはあべこべな状況。結局、天の邪鬼は百鬼丸ではなく刀工が退治してしまう。いわば百鬼丸は助けられた立場
通常であれば妖怪を倒す百鬼丸が助けられてしまうというあべこべにも程がある状況

大局的に見ればシリアス成分の多い本作でギャグ回というだけで充分あべこべと感じられる現象だったと見ることも出来るのかな?



とても良い

壁の内側も外側も酷い状態。安易な希望は全く見えず誰かが犠牲になってようやく道が切り開けるという程
その絶望的な状況にアルミンは何も策が思い浮かばずジャンに指揮を託してしまう。しかし、ジャンは咄嗟の指示を出し仲間を纏めることは出来ても、一発逆転の策を思い付くことは出来ない。結局作戦を考える役はアルミンに返ってきてしまう
それはアルミンに参謀という役割が割り振られ、その役割に準ずるしか無いからだろうね。ただ、この回ではアルミンは何も作戦は思い浮かばないまま

一方、獣の巨人と対峙するエルヴィン達はアルミン達より絶望的
投石によって兵の大部分が死滅、残ったのは新兵とリヴァイとエルヴィンだけ。
この時、リヴァイはエルヴィンとエレンだけでも生きて逃そうとする。リヴァイからすれば人類が巨人に勝利するためにはせめてその二人だけでも生きなければならないと考えているからだね。つまり、エルヴィンとエレンの二人は他の誰を犠牲にしてでも生き逃れなければならない役割が割り振られている
エルヴィンに一発逆転の策はある。しかし、それを実行すれば生き延びなければならない自分を犠牲にしなければならないどころか、長年の望みであった真実を知ることも無くなる。兵を指揮し真実を知る役割を自分に課しているエルヴィンはその策をすぐに選ぶことが出来ない
だからこそ、リヴァイはエルヴィンに死んでくれと言い、代わりに獣の巨人を仕留める役割を引き受ける。それによってエルヴィンは夢を諦めると同時に様々な役割から開放される。新兵達と共に無意味でありながら同時に次の生者に意味を託す死を迎えられる
役割の受け渡しが描かれているわけだけど、それにしたってあの特攻はあまりに壮絶な展開……

ベルトルトは諦めて受け入れることを選んだ残酷な世界。対して、エルヴィンは怒りと共に抗うことを選んだ
次回はアルミンの選択が描かれるわけか



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