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普通

主人には会いたいがその為に子供を戦いに巻き込む訳にはいかないと言っていたミライ一家がベン・ウッダーの計略により人質にされる展開は、地球連邦軍が最早正義なき存在に成り下がったことを感じさせる
それどころかニューホンコンに無差別攻撃を仕掛けるとまで言及してしまうのはアウトすぎる。何故これで反乱の芽がもっと広がらないんだろう?

アムロはミライ一家と自身を人質交換……と思いきや、そうは上手くいかない。どうにも『Zガンダム』におけるアムロって毎回戦闘するわけではないからMSに登場していない時のダメダメっぷりが強調されてしまい評価に困る
今回の行動も義侠心を褒めることは出来ても、あんな卑劣な条件を出してきたベン・ウッダーが誠実な対応をしてくれるわけがないと読めなかった点はマイナス

フォウとカミーユ初対面。と言ってもこの時点でフォウはガンダムの操縦者はアムロだと思ってるのか。まあ、大戦の英雄差し置いて心の狭そうな少年が乗っているとは想像しないよなぁ
ただ、カミーユがエゥーゴのパイロットであるとは知っているし、カミーユの方も何かしらフォウに感じるものが有るようだから次回以降にどのような関係性を築いていくのか楽しみ



とても良い

絵に描いたようにギクシャクした家庭環境で魔法の言葉を手に入れてしまった少女羽鳥が登場。母親の小言に小さな声でごめんなさいと言う羽鳥の姿を見れば悲しくなってしまうが、その羽鳥を庇護すべき両親は互いに責任の擦り付け合い。
そんな状況下で羽鳥が発したあゆちゃんの試合を見に行かない?との言葉は命令ではなく願いのはずだったのに……。どうしてあのタイミングでアリスの夢が発言してしまったのか。私魔女になってしまったという言葉があまりに悲しい
その後の羽鳥と歩の行動はとても自分勝手だが、帰る家を無くしてしまった点を考えれば仕方ないとも言えるか。親を持たず安息できる場所を求めて研究所を脱走した紗名と、親を人形のようにしてしまい安息できる場所を守るために家から離れた羽鳥の在り方は非常に対照的

紗名は雛霧姉妹が遊びに来るとはしゃぎながら蔵六の手伝い。雛菊姉妹が早速遊びに来たことも驚きだが、紗名がダンボールを纏める際に力を使っていたことも驚き。蔵六に言われたとおり作業によって考えて力を使うようになったことがよく判る
そんな変化を感じさせる紗名の日常を突如、羽鳥は止めてしまったのだから敵認定され攻撃されるのも当然というもの。けれど二人の能力が相殺されたのは何故だろう?紗名と雛菊姉妹と争った際はそんなことなかったと思うけど、羽鳥の能力は何か特殊なんだろうか?







良い (4.2)

アルタイルの元ネタはシロツメクサというキャラなのか。と言っても元のキャラの面影はあまり感じられないから、メテオラが言うように完全に分岐した別個の存在なんだろうけど
正規キャラではなく二次創作キャラのアルタイルが創作世界から呼び出したのは自分の物語を持つ正規キャラであり、互いに殺し合いをさせていることの意味を考えると彼女が抱えた闇はとても深いように感じる。

颯太とメテオラ、まみかとアリステリアの会話が対比になっているようで面白い
本心を隠した会話、手を握る動作、自分は貴方の友人だと訴える姿勢は共通しているが、会話の中身はかなり異なっている。
颯太はメテオラを呼び出したが、大事なことは何も話せずメテオラも助言はしても追求はしない。これはメテオラが導き手のような存在だから生じる限界なんだけど、それゆえに颯太が抱える悩みの本質やそこから発生する問題に気付くことが出来ない。颯太も話に出した友人が既に死んでいる事やそれがメテオラ達が追っているアルタイルの創作者であることを告げられない
対して自分の力不足を嘆き、創作者達の不出来に不満を持つアリステリアはだからこそ自分に敵対してでも信義を貫いたまみかの姿勢を褒め称える。対して全てを信じ救うことを確固たる信条としたまみかにとってまだ迷い続けているように見えるアリステリアは問題を共有する相手と見ることができなかったのかもしれない。

そんなふわふわした会話の結果、颯太は真鍳に脅されてしまい、まみかはアルタイルに一人で挑むことになり……
また、まみかがアルタイルと対峙した際に何が問題だったかと言えば、やはりまみかの考え方が綺麗でまっすぐすぎるという点。
アルタイルを大切な友達であり助けたい、救ってあげたいと訴えるまみかと全て消え失せるまで全てを倒すと吐き捨て貴様に何が判ると叫ぶアルタイルとでは考え方に差がありすぎて話し合いで着地点を見つけるのはどうやっても無理。だからこそアルタイルは会話を切り上げまみかを刺してしまうし、まみかも大技で対抗する羽目になる
けれども、あれだけの剣に刺し貫かれながらもアルタイルを救うための行動を辞めようとしなかったのも、まみかの信念の現れであるわけで。

まみかが抱えた決意に気付くことが出来ず、「何が有っても私を信じてほしい」と想いを託されたアリステリアは今後どうするのだろうか?



良い (4.5)

衆人環視の中で倫也に話しかけたり、チョコを渡したりして詩羽も英梨々もどこか浮足立っている。これまで築いてきた周囲へのイメージや倫也との関係性と反した行動を取っているように思える。また、伊織とも喫茶店で仲良く会話(店員にも勘違いされる程)していたりして再会当初のギスギスした雰囲気は最早ない。
これは詩羽が言うように卒業するためだったり、長年の不仲から仲直りした事情が関係しているのかな。他にもゲーム制作の重圧から開放されたというのもあるかもしれないけど
そして英梨々は再びのスランプ突入。英梨々の創作意欲は倫也と同じ趣味の世界に居たい、と同時に倫也や世間を見返してやりたいという気持ちから来るものだったから、前回倫也に認められ仲直りした事でその意欲が薄れてしまったのだろうね。だから「もうちょっとゆっくりさせて」なんて言ってしまう

伊織がわざわざサークルを続けろと忠告して来たのはそれなりの意図があるんだけど、倫也はどこまで彼の忠告の意味に気付けたのかな?現状の倫也からは「cherry blessing」を無事作り上げ評価も上々だったことで燃え尽きてる印象を受けるけど。
そもそも倫也がゲーム制作を始めた動機は加藤との出会いに感動した一点にあるからなぁ。その出会いを作品化出来たことで倫也の目的って達成されてるんだよね。だからこれ以上詩羽や英梨々に負担を掛けて良いのだろうかと迷いが生じてしまう。

そんな風に悩んでいる倫也からの電話を取らずメールを返そうとしなかった加藤。それは前回言ったように許せないからなんだけど、同時に視線をやったり何度も画面を表示させてしまうのは消化しきれない、許せないだけではない部分もあるからなんだろうね
それを確認できたからこそ倫也も再び走り出すことが出来たわけで

伊織は今までの詩羽と英梨々なら勝算があったと言うし、倫也も彼女たちが居たことで傑作ができたと言う。
そんな二人が全く気づくことがなかったのが加藤の貢献。それはスクリプトの面だったり、食事を作ってくれたことだったり、倫也と一緒に何度も悩んでくれたことだったり。それらが示す加藤の気持ちを今更になって知った倫也は本当に遅かった訳だけど、だからこそ新作の企画をすぐに書き上げることが出来たのだろうね



普通 (3.5)

クトリの髪に赤が混じったのは前世らしき少女の影響?レプラカーンではなくなってしまったと言うし、もしかして前世の少女に侵食されてる?だとしたらこれからクトリの身に何が起こってしまうんだろう?
ナイグラードにヴィレムとくっつけとけしかけられていたことやダグウェポンを握れなくなった事などからクトリが妖精兵じゃなくなる未来をこれまでは想像していたけど、この変化を思うにまだまだ悲劇は続きそう…

前回のクトリ復活でキツイ話は落ち着いたのか、妖精倉庫はどこかほんわかした雰囲気。ラキシュにお父さんみたいと言われたヴィレムが「半分くらいはお前らの親のつもりで居る」と返した場面は好きだなぁ。
ならお母さんは誰?とラキシュは考えていたけど、ケーキを皆に振る舞うヴィレムの様子はどう見てもお母さんだったね!

クトリだけ他の場所で食べるのは本人的には真っ当な理由があるようだけど、どうしてもクトリの体質のせいで他の皆と異なる存在になっていく事の暗喩のように思えてしまう
けれども二人っきりで食べたことによって、ヴィレムはようやくお帰りと言えてクトリもただいまと言うことが出来た。あんな風に感情を露わに泣くことが出来たのは他に誰も見てなかったからだよなぁ。……まあアイセアに見られていたようだけど

で、地上調査隊組の方は大変なことになってるのかな?それに妖精倉庫の面々が救助に向かうんだろうか?



とても良い (4.8)

紗名にとって初めての遠出であり初めて見る物が沢山ある場所として横浜が選ばれたのは印象的。中華街や外国人墓地などを含んだ町並みは紗名が言うところのもしゃもしゃした心の内を代弁しているようだった

遣り方も答えも決まっている数学は得意でも自身を含めて人の気持ちを考えるのは苦手らしい紗名。思い返してみれば研究所で生まれて何でも好きに出来るワンダーランドに居たのだから感受性を育てる機会が少なかったのか
そんな紗名だからこそ知っているけど知らない部分もある雛菊姉妹と再会したのは変化のきっかけになったのかもしれない

紗名と再会して直ぐ様逃げておきながら「何で逃げちゃったんだろう」と後悔し、何故逃げたかと問われれば「会いたくないからに決まってる!」と返す。けれど落ち着いて話せるようになったら「ずっと会いたかった、ずっと謝りたかった」と話す雛菊姉妹から正しい心の動きを測ることは難しい。多分当の本人たちだって判ってないだろうね
それでもその後に双子が語った研究所に居た頃の想いやそれが無くなってしまったショック、そこから始まった新しい日々への感想は紛れもない真実である訳で。
雛菊姉妹の感情の吐露とごめんねの言葉に対してその場では「よし仲直りだ」と返していた紗名だったけど、夜になって泣き出してしまったのは自分のその言葉に足りないものを無意識に感じたからかな?早苗との会話を通じて翌朝には「研究所なくしてごめんな。あさひとよながは友達だ。またあそぼう」と返せた紗名からは小さな成長を感じられた

今回も心が暖かくなるような良いエピソードだった



普通 (3.2)

前回アムロを見直したかと思ったらそうでもなかったらしいカミーユ。もしかして前回のアムロ・レイ大佐って呼び方皮肉だったのか?対してアムロの方もカミーユの戦い方に苛ついてしまう状況。
てっきりアムロとともに戦うことでカミーユが戦場の様々を学んでいく展開かと思いきや、そんな展開在りえないのが富野ガンダムか……。終いには宇宙へ帰ることを勧めてくるアムロ。……どうしてカミーユが地上に残る展開になったのかと問い掛けたくなる。むしろカミーユではなくアムロを成長させるための展開なんだろうか?

ミライは母親となりブライトとの確固とした絆を築き7年間の確かな変化を感じさせるというのに、アムロからは戦闘時にはエースパイロットの風格を感じさせるものの、それ以外の場面では少年時代の歪みを引き摺ったままの印象ばかり受ける。
ベルトーチカという心を寄せてくれる相手に出会えたことは貴重ではあるけれど、そのベルトーチカはアムロの居ないところでカミーユにガンダムを譲れと迫っているのだから何とも言えない
そう言えば前作では頑なに軍人であることを否定し続けていたアムロがステファニーに対して軍人だと名乗ったことは少し意外だった

フォウ・ムラサメ登場。軍属でありながら開口一番自分の好きにやらせろと要求するインパクトは絶大
また、前作含めてこれまでのMS同士の戦闘は比較的民間人の少ないエリアで行われていたことを考えると街中で平然と戦い始める姿勢、アムロとカミーユの専売特許であったガンダムに乗っている点など異質さは充分。MSの名前もサイコガンダムと来れば尚の事。



良くない (2.6)

前半は台詞が少ないからこそプリンの歌が印象に残り、後半はモテモテ描写が続くからこそ四郎を振った少女が印象に残った



良い (4.4)

前回のまみかの行動は主人公然としていて驚かされたのだけど、元の作品のシナリオに縛られなくなったという弥勒寺の発言を聞いて少し納得出来た。
初登場時のまみかは力押しであり、戦いに勝てば相手は自分の理論に納得する世界の論理を持ち出していたけどセレジアに心で負けアリステリアと話したことで以前の自分の遣り方では問題を解決できないと気付いたことが前回や今回の行動に繋がったのか。銃弾の前に身を躍らす魔法少女なんてあまり見たこと無いなぁ
それでいて煌樹まみかとしての本質、自分や相手を信じようとする姿勢がブレていないのは素晴らしいね。ただ、その分まみかと颯太の会話を詐術と嘘を操り自身の創造主さえ殺してしまう真鍳が聞いていたのは空恐ろしく感じてしまうが

軍服の姫君の正体に気付いてからはあまり自分の考えを語らなくなった颯太。改めて考えてみればまだ何者にもなっていない彼が既に商業分野で活躍している松原達と同席しているのも不思議な光景。そんな颯太が絵を見せるのを遠慮した時の松原の言葉がなかなか良いね
創造主ではあるけれど普通の人間でしか無い彼らが事件に関わり、頭がおかしくなったと周囲に思われようと軍服の姫君の正体を探り続けるのも、それが出来るからではなく腹を括っているからとも言える。その覚悟がセレジア達にも通じているから被造物による戦闘や殺人が起きても松原達との協力関係を辞めないのかもしれない。真鍳の創造主の死をまず松原達に伝えるメテオラや軍服の姫君の正体を全員で共有しようとする中乃鐘の姿勢からは確かな信頼を感じることが出来る

ただ、メテオラの連絡は颯太が帰った後であり中乃鐘の召集にも颯太は応えることが出来ず、更には軍服の姫君の正体を告げられなければ絵を見せることも出来ない。ある意味彼らの仲間になりきれていない宙ぶらりんな立場の颯太はどうやら過去にトレス騒動に直面したようで。それが颯太が絵を描けなくなった理由、シマザキセツナの自殺、被造物の登場に関係しているのだろうか?

わざわざ軍服の姫君の正体を話し合うメンバーを2つに分けた構図にどうにも嫌な予感を感じてしまうな……





良い (4.5)

伊織のツンデレ度に益々磨きがかかっているね。真夜中に交通費貸してくれと呼び出されれば、車を手配し那須高原まで同乗、更には印刷所の手配までしてくれるなんて。そこまでしておいて嫌味ったらしい口調を維持しているのは何の頑張りなんだと問いかけたくなる

そんな伊織からしても倫也が作ったサークルとそのゲームは異様なものに見え、だからこそ今回の倫也の行動は納得がいかないのか。メンバーに業界有名人を引き込んだ上で普通の同人サークルが作れるボリュームを優に超えている。
そのような化物めいた高校生サークルを破綻すること無く引っ張ってきた倫也が、最後の最後に作品ではなく英梨々の体調を優先したのは矛盾している。しかも加藤を頼るって手段を意図的に捨ててるんだもんなぁ

結局倫也にとって英梨々はあれだけの絵を描き上げてもクリエイターとして見えて貰えなかったという事かな?仲間を頼らず自分で那須高原に向かったのも期限ギリギリまで足掻かなかったのも幼馴染である英梨々を放って置いたら死んでしまうのではないかと幼少期の恐れを引き摺ってしまい、英梨々の傍を離れることができなかったからかな
出海の絵よりも勝っていると倫也は言うけれど、出海の絵を見たときのように走り出さなかったのは、倫也の中で傑作を見た事で生じるクリエイターへの尊敬にも似た感情よりも英梨々をか弱い幼馴染として扱う感情が勝ってしまったのだろうね
カップ焼きそばを共に食べ、肩を並べてゲームする姿は疎遠になっていた彼らの距離が縮まったことがよく判るけれど、果たしてそれでよかったのかと思ってしまう

ただ、英梨々としてはようやく自分の描いた絵で倫也を感動させたのだから、長い間抱き続けていた目標を達成できたのは確かなんだけど。だからこそその後の英梨々の言葉は力に満ちているんだろうね

そしてラストに起きた加藤の反逆。ここで倫也が謝るのは作品を完成させられなかった点であり、加藤が求める何故相談しなかったのかという点に思い至らなかったのがなぁ……。倫也の中で英梨々がクリエイターになりきれなかったように、倫也の中で加藤はサークルを共に支える相方ではなくヒロインのままだったということかな

遂にゲームは完成したというのに第二期はまだ半分残っている辺りに少し恐怖を感じてしまう



良い (4.3)

スウォン・カンデルは見た目は老人なのにヴィレムの前では少年のようなはしゃぎようになるのが何とも意外。
しかし、以前に戻ったのは口調だけでそれ以外の殆どが大きく変化しているのがもう戻りようのない時間の変化を感じさせる。
ヴィレムが人間で在り続けるのに対しスウォンは既に人間を辞めている。スウォンが楽園の創造主であるのに対しヴィレムは妖精倉庫の管理人。スウォンが妖精を使い捨ての道具と捉えているのに対し、ヴィレムはクトリ達を帰るべき居場所と捉えている。そういった諸々の変化の象徴がドクロだけになったかつての敵イーボンキャンドルであり、それがヴィレムとスウォンと共に同席していると考えるとちょっと面白い

精神崩壊が進んでいくクトリの頭に響く声の主はクトリの前世?それにしては不思議な少女だったけど何者なんだろう?あまりにもあっさりと人格破壊が始まったと告げられた時は驚いた。結局目覚めることは出来たけど完治したわけじゃないから何も安心できないなぁ…

スウォンが隠した獣の真実。クトリが支払ったどでかい代償。話としては一段落ついたはずなのに次回以降の話に全く希望を持てないってどういうことなのさ



普通 (3.6)

女はここまで男を変えてしまうものなのか……
前回、元主人公としては在りえないレベルの醜態を晒していたアムロがベルトーチカという理解者を得たことで輝かしいまでの働きぶり。リック・ディアスでアッシマーに対し圧倒的な戦いを仕掛ける姿は既に全盛期を越えている感すらある

それにしてもベルトーチカという女性はかなり特徴的だね。ガンダムシリーズに登場する女性は精神面が強かな印象があるけれど、ベルトーチカは群を抜いている。ライバルであるシャアですら理解出来なかったアムロの心情を初登場回にして察し、その次の回では不意の口付けと男を奮い立たせる言葉でアムロの恋人ポジションを手に入れてしまうとは。
今でこそこういうタイプはアニメヒロインの中でありふれたタイプではあるけれど、当時としては斬新過ぎたんだろうか?勿体無い

カミーユもアムロの醜態や戦闘中にベルトーチカを心配する姿勢を見て、アムロを軽蔑していたようだけど戦闘が終わった途端に態度豹変。自分には見えない敵を完全に掌握していた姿を見れば当然か。カミーユが素直に大人を讃えている絵って珍しく感じるなぁ。
シャアとカツは宇宙へ上がり、アムロとカミーユは地上に残ることに。カミーユはアムロから多くを学べると良いのだけれど、果たしてどうなるのかな?



とても良い (5.0)

これまでの話が嘘だったのかのように穏やかな話だった。これからもこんな感じが続けば良いのだけど、そうならないんだろうな……

第一話の時は力を無闇に使うなと注意していた蔵六が、「力を使うんだったら考えて使え」とか迷子になった際には「前みたいに俺を呼べ」と発言するようになるとは思わなかったなぁ。
これは前回までの騒動を体験したことで紗名の在り方やアリスの力が紗名に一生ついてまわる切り離せないものであると理解したためかな。「それも含めてお前さんだろう」との言葉からは紗名にとって蔵六が良き理解者になったことがよく判る

また第一話で小さな花を持って告白に挑んでいたヤクザ屋さんが再登場。あの女学生がその時の相手かな。あんな可愛い女の子へ告白するためにがちがちになっていたかと思うとなんとも微笑ましくなってしまう
見るからに訳ありだけど「色々あってな」と一言で済ませたり、会場を蔵六の花で飾らせたりする辺りに彼の人の良さが見えてくる気がする。だからこそ蔵六も彼に対して紗名との関係を同じ言葉で返せるのだろうね

蔵六と正式な養子縁組をした紗名。あの書類そのものは家族になった証明では有るけれど、やはりただの紙であり第三話の時に内藤が提案したことの延長に過ぎない。今回紗名があそこまで喜んだのはその直前に蔵六が家族らしい行動を取ったことも大きいだろうね
紗名が美容院に居ないと気付き大慌てで出てきて、そのままずっと探し回っていた蔵六。紗名が特異な力を持っているから狙われやすい存在であると理解しているのもあるんだろうけど、あの光景は単純に親が無邪気な子供を心配して探す姿に見えてしまう。
早苗が紗名に家族ってなんだ?と聞かれた際に抱きつきながら「紗名ちゃんは早苗の家族だよ」と伝えていたように、書類に書かれた内容以上に蔵六の言動は紗名が家族であると認めているように感じられた
だからこそ、紗名の紙に何度も新しい名前を書いたり、新聞紙を取る際に横着せずにきちんと取った行動は自分が樫村家の人間であると認めた証なんだろうなと思えた。





良い (4.5)

新キャラ真鍳の見た目からして癖の強いキャラであろうとは判っていたけど予想以上の食わせ者だった。坂本真綾さんの演技により更に不快さが増していたのも印象深い。ていうか解説役が登場したなかった為とはいえ本編中で一度も名乗らなかった?
攻撃方法がやや遠回りな印象を受けるけれど、その分口撃は流石というべきか。河川敷での対峙も最初はアリステリアが真鍳を勧誘していたはずが、真鍳の挑発に乗り攻撃しようとしたらセレジア達が介入、終いには真鍳関係なしの戦いが始まっていたのは真鍳の持つ不気味さが関係しているように思えてしまう

真鍳が使う「嘘」。それは事実の否定な訳だから信じようとしない事は正しいのだけれど、嘘が事実になってしまう場合、つまりは「嘘の嘘」が成立してしまった場合、それを信じられるかどうかは非常に難しいと思える内容だった
そもそもアリステリアはこちらの世界に来ても線路下で焚き火していたり警察署に騎乗して突撃したりと全くこちらの世界の常識に順応する気がない。又、創造主の無能さを見たはずなのに未だに世界改変を望んでいる。それは彼女が目の前の事実を認める事が出来ていないからのように思える。
だから真鍳やメテオラの言葉にも負けてしまうし、まみかの真っ直ぐな発言も最初は好意的だったのに暴走時には受け入れることが出来なくなってしまう。つまりアリステリアは真鍳達の言葉を信じられず嘘と決めつけ軍服の姫君の言葉を事実とした訳だけど、まみかがメテオラを庇ったのは軍服の姫君が言う嘘を更に嘘にするためと捉えると面白いかもしれない
初登場時は頭の中がお花畑のように見えたまみかがここに来て最も信念を持ったキャラクターに変化していたのは驚き。「良い人なら、考え方が違っても必ず私達の強い味方になってくれる、それは目的が正しいことよりずっと大事」「こんな事を黙って見ていたら私の世界に戻った時、友達皆に恥ずかしくて会えなくなっちゃうから」と言う言葉は彼女の中で絶対に嘘になることのない感情なんだろうね

颯太がセレジアに軍服の姫君の正体を教えなかったのはそれを嘘だと思い信じることが出来ずに居るからか。嘘の嘘が成立した際にはどのような衝撃の事実が明るみに出るのかな?



普通 (3.9)

クトリの頭の中にに響いた少女の声はなんだろう?この作品の傾向を考えると非常に不吉な予感がするけれど…

今回は様々な形の裏切りが登場したのが印象的
死んだと思われたクトリ達が平然と帰ってきた前回ラストに始まり、テイメレの中から謎の獣が出現したことでそもそも自爆しても作戦は敗北だったと言われる。
父のしていることは正義だから守って欲しいと訴えるフィラコルリビアの想いは戦争のきっかけとなると告げられる。
正義の味方になるつもりは無いと言っていたヴィレムはチビ達がこの街を気に入ったからとまるでヒーローのような騙し技で滅殺奉仕騎士団を撃退。
軽い部類では詐欺師の墓に正直者と書いてあったり、転がり落ちる事が有名な坂が転がり禁止になっていたりする部分は少し笑ってしまった。
ヴィレムの個性的な泣き顔もある意味裏切りか(笑)

そんな裏切りの最後にあったのが、ようやく帰ってきたクトリが傍にいるのに、過去とのしがらみのためにバロニに付いて行かざるを得なかったヴィレムの姿。
クトリにとってはヴィレムが自分と関係を持つだけでも彼の負担になってしまうと考えているのに、これ以上余計な過去と関わろうとする姿は許せないだろうね
ヴィレムがクトリたちの居る場所を大事にしたいと思ったように、クトリもヴィレムが待つ場所に帰りたいと思って戦っていたんだろうしなぁ

バロニに付いて行くことで本来クトリにおかえりと言うはずだったヴィレムが、その言葉を受け取らなければならない立場に逆転してしまったのは何とも皮肉な展開。



良い (4.4)

そういや倫也って英梨々の作品に感動したことって無いんだっけ。クリエイターとしては評価していても英梨々が描いた絵が自分の想像を超えてくるとか、超える瞬間を見たいという感情はなかったんだろうな
それが英梨々のスランプと相まって良くない状況を招いてしまったのか

倫也がゲーム制作を始めたのは坂道で出会った加藤の姿に心動かされたことがきっかけ。詩羽に出会う前から「恋メト」で感動していたし、ゲームのシナリオでも何度も感動の涙を流していた
だからこそ倫也は二人の今後に期待してしまう。加藤はゲーム発売により衝撃の高校デビューを飾れると思っているし、詩羽が新作についてグロッキーになっていても期待していると告げる

そんな二人への想いに対して、倫也は英梨々の作品に感動したことがないし18禁同人作家としてしか見ていなかったから英梨々の将来性が何も判らないんだよね。イラストレーターとしての英梨々に関しては幼馴染の倫也よりも、同じくクリエイターであり英梨々の描いた絵に心動かされた経験を持つ詩羽の方がより理解している皮肉的な現状

そもそもここまで英梨々が追い込まれてしまったのって殆ど倫也のせいなんだよね。
倫也が出海の才能をべた褒めした件に始まり、グランドルートのシナリオは詩羽と倫也の共作、更には後夜祭でキャラになりきって踊る倫也と加藤を見せられて…
最早色々な意味で英梨々が倫也の隣に並び立つには限界を超えるしかなかったのだろうと思える。特に倫也が書いたシナリオに絵をつけるなんて千載一遇のチャンスでも有るわけだし
それにしたって締め切り直前でありながらはしゃいだ声で作風変えると告げる英梨々にはぞっとしたよ

加藤の英梨々を想う発言の数々に今後の展開の不穏さを感じてしまう…



とても良い (4.6)

前回の話でも夏目や月子からは名取やタクマを心配し支えようとする姿勢が見受けられたけど、それは名取やタクマも同じで有ることがよく判る話だった
名取は夏目が隠しているものを大事なものと理解しているけれど、夏目には普通に生きてほしいと願っているからこそ柊に調べるよう命じる
タクマは式の暴走を自身の落ち度によるものと理解していたが、月子を護るために式を切り捨てる覚悟を決めた

又、同じことが前回あれだけ恐怖の対象として描かれていた式達にも当てはまることは驚きだった。
銀露が夏目を襲ったのはタクマと月子を守り続け、徘徊する仲間の式に対してけじめをつけるつもりだったから。ジンベが呪詛を掛けたのはそれを打ち払うことで自分が役に立つと証明し、もう一度タクマに見て欲しかったから。明示されていないけど紅紐も単純に家の中に帰りたいとの思いだったんだろうね

これらの人物たちが抱えるのはとても純粋な感情でどこにも悪意などないのだけれど、これまで見えていた、関わることが出来ていたものとの間に壁ができたことで歪みが生じてしまったのは悲しいなぁ。月子が護符を貼ったのだって式を追い出そうとしたのではなく、式が見えなくなったことで落ち込む父を守ろうとしただけだからな……

そんな両者を繋いだのが夏目だったのはいつもの事なんだけど、命の危険があると忠告された解約の儀を躊躇無く行なってしまったのは見ていて不安になる
名取が過剰とも言える対応を取るのも仕方ない。それが夏目に今回の事件のような結果を招くことにならなければよいのだけど



普通 (3.7)

前回、輸送機で敵機に突っ込み鮮烈な印象を残したアムロだけど、回が切り替わった途端にヘタれ男に。どうしてこうなった
カミーユに周囲の期待に答える方法を聞かれたというのにカツからどう見られているかを気にしたり、カツがガンダムで出撃するのを目の前で見せられた直後にハヤトから出撃を止められる様子は歴戦の強者とは思えないほどみっともない。特にシャアやハヤトの態度を自分へのあてつけだと感じ取るアムロには失望する他ないね
それとも幾つ歳を重ねようとアムロの本質は変わらないということだろうか?

シャアが名前を変えてエゥーゴに手を貸している理由の一部が明らかに。アムロに語った言葉は以前のシャア自身にも当てはまる言葉だったように思える。ザビ家への復讐を果たした事で、シャアにとっては生きる意味を見つけづらい世の中だったのだろうけど腐敗したティターンズの勢力が増していくのを見てエゥーゴに入ろうと思ったのかな。
結局は戦場に生きるしか出来ない人間なんだろうね

生意気な口調とともに飛行機で登場したベルトーチカ。挑発的な言動からはアムロとの類似点を見つけることが非常に難しいけれど、まだ会って間もないアムロの戦いを恐れる心理を読み取ったのは驚き。
そう言えば前作においてアムロは多くの人に影響を与えたけど、結局アムロを理解してくれる人は現れなかったんだよな。ララァが理解者に成れたかもしれないけれど出会った時には既に敵同士だったからなぁ

ロザミアとベルトーチカは「空が落ちてくるのが恐い」と謎の表現をしていたけど、何か両者に関係があるのだろうか?それともニュータイプや強化人間独特の感覚?





普通 (3.8)

視聴を始めた頃にした予想とかなり異なる展開になってきたなぁ。まさか内閣やら自衛隊があそこまで本格的に動くとは思わなかった

瑠偉は通常は大人しいが、ロボット物主人公にはよく見られる突如逆ギレするタイプか。主人公として許される空間ならそこまで面倒なタイプではないけど、少し脇に回ると途端に厄介なことに(笑)
更にはギガスマキナなんて桁外れの戦力を保持しているのだから、敵にしろ味方にしろ厄介な人物でも有るのが何とも…

そんな厄介なものが集まっている場所に自衛隊が準備万端で踏み込んできたのは予想外。その上の政府にしたって状況をかなり把握しメテオラ達が創作の世界からやってきた存在と認識出来ていたのは完全に予想外だった。
又、他の役人にしたってメテオラの要求にすんなり承りますと答えたり、大崩壊も現実的な話として受け入れていたりするのは意外。これは創作モノでは珍しい有能で役立つ役人パターンか

菊地原が映像を使い政府が握っている情報を説明する際の会議室は暗かったが、メテオラが大崩壊など被造物側が持つ情報を明かした後の会議室は明るくなり、最後に休憩室でコーヒーを共に飲むことで信頼が産まれる流れがありきたりながらも素敵
この作品では人間関係の深さや信頼を表すのに食事シーンが効果的に使われている印象

颯太が窓に写った自分を見ながら軍服の姫君との関係を考えていたように最初から答えは颯太の中にあったようで。ラストに色々と衝撃的な情報が並んでいたな
颯太はその正体に衝撃を受けていたようだけど、シマザキという少女と何が有ったんだろう?なにやら親しくしていたようだけど
8/23に磁場異常が有ったと言うなら、第一話冒頭でシマザキが電車に飛び込んだのもその時期で、シマザキの自殺を切っ掛けに軍服の姫君出現の流れになるのかな?



良い (4.5)

前回時点ではトイレの個室に篭っていた相模は屋上へ移動。これだと比企谷の言う誰かに見つけ出してもらいたかった以外の解釈をすることは不可能か。
そうなってくると葉山が辿り着き直ぐに相模が最も望む言葉を放ったのも比企谷と同じ予想をしたからかな。

そして葉山というヒーロー役が登場したからって、そこでヒールを演じられる比企谷には驚愕。そこまでやる必要あるのかと疑問に思ってしまうけれど、比企谷が「ちやほやされたいだけなんだ」と先に言及することで比企谷のみが悪人となり他に同様のことを言う奴が居なくなるのは確実。長期的に見れば相模が受けるダメージは抑えることが出来る
特にあの場面は葉山も居たからフォローを期待できたのも比企谷がヒールに回った理由の一つかな。

そんな比企谷に対する葉山と先生の発言は印象的。特に先生は功績を認めつつ、比企谷の在り方を心配している。「君が傷つくのを見て痛ましく思う人間も居ることにそろそろ気付くべきだ」という言葉はぼっちキャラが自称でしかなくなってきた比企谷には耳の痛い言葉だね
考えてみれば平塚先生って早い段階から比企谷を気に掛けていた人物なんだよな。陽乃は今回の事件で比企谷の本性に気付いたのに対して、先生は比企谷の行動に驚いていない辺り早い段階で彼の性格に気付いていたのだろうか?

再び舞台に立った相模は前回よりも酷いハウリングと声。文化祭を通して彼女が成長する機会はなかったのだから当たり前の終幕
彼女の心情が描かれることは結局無かったけど、今回の件を通して何か変化のきっかけになるようなものは有ったのだろうかと気になってしまう

奉仕部では遂に机を挟んで向かい合った比企谷と雪乃。雪乃の素気無い言葉ですぐにその空気は終わってしまったけれど、第一話の頃の距離感を思えば大きく近づいたことは確かなわけで。
比企谷や雪乃にとって将来、失ったことを悔やんでしまいそうになる何かをここで手に入れられたことがそれとなく判るつくりだった。

比企谷というキャラクターは何となく好きになれないタイプだったのが難点だけど、良い作品だったと思う



良い (3.2)

登場人物の殆どが、最初に予想していたものと違うと言いたくなるような事態に直面している点が印象的

雪乃は問題なく進行できると思っていた運営が上手く回らない事態に体調を崩し比企谷からは間違っていると指摘される
結衣は比企谷が雪乃を助けてくれると思っていたがそうならなかった事態にいつになくキツイ口調
本来は純粋な作品であるはずの『星の王子さま』は腐女子のごちそうとなり、比企谷は自分が出るべきだったと爪を噛む
城廻としては雪乃が指揮を執れば万事上手く行くと思っていたが相模の存在により綻びがちらほら。

そして、想像していたものと違うと最も感じているのは相模だろうね。委員長になっても誰かに助けて貰えばいいと奉仕部の門を叩き雪乃の助力を得られたことで決裁印すら押し付けた相模。しかし、そのような状態でも実行委員長であることは変わらない。文化祭までに委員長としての積み重ねをしないまま挑んだ挨拶の場面はあまりにも惨めなものだった。

予想していたものと違うと言えば、雪乃の変化も挙げられる。自室の味気無さは雪乃ならこのような部屋だろうと予想するものとそれ程変わらないもので、比企谷との皮肉の応酬は以前の二人の関係に戻ったと感じられるような安心できる遣り取り。
そんな雪乃が比企谷に小さく手を振り「また明日」なんて言う日が来るとは思わなかったなぁ。
その直前に「無理して変わろうとするのが馬鹿らしく思えてくる」と言うからにはその変化は無理ではないということか。比企谷に挨拶するのが無理な変化でないなら、むしろこれまでの態度に無理があったということ?

次回で最終回だけど、クライマックス感が出ているのは相模だけ。まさかあの挨拶よりも酷い事態に遭遇するのだろうか?



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