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良い

受験日程が明らかになり課題に向かい合う八虎。これは難しい時間だね
好きな事として絵を描きたい。その為には藝大に受かる必要があって、合格水準に達する絵を描けならなければならない。初期衝動が薄れていく
前回は死語と切り捨てられた『受験絵画』が纏わり付いているかのよう

目の前の物を切り取って描いてきた八虎にとって、見えない物を描くのは苦手で望んだ方向性ではない。でも、受験の為には必須技能
苦手で課題の攻略法が見えないから迷う。見えない答えは八虎の描き方すら駄目にしていくね

壁にぶつかったタイミングで森の絵やそれと出逢った感動を思い出させるイベントが有ったのは良かったね
大学では森に逢えなかった。けれど、方向性は変わっても主張が一貫した森の絵は八虎に初期衝動を取り戻させるものになっている
森の絵に込められた祈りが八虎の向かう道を教えてくれる

自分が何を得て、何と出逢ってきたのか。それを思い出した八虎の絵は良い物になったね
けれど『受験絵画』からは抜け出せていないから、結局良い描き方をそのまま答えとしてしまっている。
受験と好きの間で苦悩する八虎に世田介からの連絡は何を教えてくれるものになるのかな?



普通

ルーグが求めた優秀な助手、それが女神の手引によって見つかった上にルーグを完全に慕う状態へ
この辺りはちょっと都合が良すぎる感が有ったけど、暗殺業に無関係の少女を巻き込む為にはこれくらいの強引さが無いと難しいのかもしれないな、なんて思ったり

一方で洗脳完了なんてほくそ笑むルーグを見ているとイケオジだった頃のニヒルな彼は何処へ…?と寂しく思ってしまう部分はあるのだけど、それ以上にルーグを心底信頼して全てを預けるタルトが可愛すぎるので、もうそれだけで良い気もしてきた



とても良い

平和になった世界が完成品であるならば、それを作り上げようとするシンフォニカは一種の作り手、人々がシンフォニカの苦労を知る事はない
果たしてタクトはそれに加わるのか?運命と向き合えるのか?コンダクターになる道もならない道も選べるタクトの分岐点を彩るよいエピソードになったね

タクトに様々を教えるレニー。でもラスベガスの裏で飛び交う悪事は教えなかった。それはコンダクターとしての完成形をタクトと運命に見せたいとの想いが有ったからかな。
D2を粗方倒しても悪事はなくならない、平和は未完成。未完成品をお客に見せることはない

作り続ける事が完成への道なら、知ることだって完成への道なのかも
D2の気配をコゼットを通じて知ったタクトは見て見ぬ振りせずにカジノ場へ。また、戦闘中もレニーの指導に従ってコンダクターとしての自分を作り上げていたね
そして遂にやってきた開演の合図!タクトと運命の関係が完成されたのだと感じられたね

第一話で完成されたタクトと運命の関係を見た視聴者に対し、特別に2~4話を掛けて提供されたのは関係を作り上げるまでの工程。どのようにしてタクトと運命が今の姿になったのかが描かれた
こうしてコンダクターとムジカートとして完成されたなら、次回からは再び旅の続きが描かれることになるのかな?



とても良い


良い

3つの規模で停滞からの進展が見られる回だったね
雨季が過ぎるのを待ってからの出発、ギュエスの中で変わるギレーヌへの印象、そして喧嘩別れしそうになったエリスとミニトーナの仲直り
どれも気持ち良い変化が感じられる描写となっているね

ギュエスの中でギレーヌの印象は停滞したまま。でも変わった後のギレーヌを知っているエリスにとっては納得出来ないギャップ
止まったものを動かすには刺激が必要。エリスを通して伝わるギレーヌの剣術、ルディから知るギレーヌの立場によってギュエスの認識が変わり、進展する様は良いね

そんなギュエスだから、停滞しかけたエリスとミニトーナの仲を取り持てるのだろうね
止まったまま別れる辛さを知っている。停滞から進展したからあの時何をすれば良かったか判る。
また、人生をやり直しているルディも戻れない辛さを身に沁みて知っている
二人の仲介を受けたエリス達が仲直りする様子は心が暖かくなるものだったね

雨季は終わってルディ達は再び旅路へ。村に留まる事は出来なかったけど、代わりに彼らを模った人形が残る事に。それは両者の絆がちゃんと存在し続けると示しているかのよう

ラストに幾つかフラグめいたものが有ったけど、やっぱりここからの旅路も安穏としたものにはならないんだろうなぁ……



良い

以前から連邦の人間が口にする理想論。それはシンエイ達を受け入れる土台と成ったけれど、所詮は彼らが彼らの為に用意した理想だからシンエイ達を真に慮っているわけではない
共和国とは別の形でシンエイ達の形を決めつける檻となっているね

軍規、形式、兵の統率。それだけを見れば連邦軍はそこまで大きな問題のない組織であるように見える
でもサインをファイドに任せ、異なる国からやって来て、規格外のレギンレイヴを乗りこなすシンエイ達には合わない風土。だというのに連邦は自分達が保護した哀れな少年兵いう意識がある為か、シンエイ達の都合は悪い意味でお構いなしになっている

その中でフレデリカはそこまで連邦の理想に染まっていないように見える。それは理想に染まりすぎて破滅したキリヤを知っているからだろうか?
自分を守る騎士として連邦軍を殺し過ぎたキリヤは可怪しくなり、終いには死体ではなく王族を示す衣装を見てフレデリカは死んだと思い込んだ
これで滅んだなら、フレデリカが死を与えたと言えるのかもしれない

連邦を形作る理想
けれど、グレーテの説明シーンから判るようにシンエイ達は連邦の主張にそれ程耳を貸していないようで。代わりに気にしているのはレギオンの襲来。彼らはあくまでも生きる場所を戦場と定めているね
だからこそ、逆に戦場を生き延びた先を想像できずに居る

エルンスト、フレデリカの言葉から先の未来を想像するのではなく、過去の思い出を想起したシンエイはまだ過去に囚われた人間のままなのだろうか?だから今もショーレイと自身の関係をフレデリカとキリヤに見てしまっている?
どちらにせよ、全ての為には生き残る必要があるが……。レギオンの大攻勢ではまた多くの命が消えることになりそうだ



とても良い

予備校に通い始めた事で八虎の絵や人格が講評棚に飾られる如く他者と比較される話になったように思っていた。でも、考えてみれば、批評・比較されているのは八虎だけでなく他の生徒達も皆同じなんだよね
それが見えてくる内容は見事

異様な行動を繰り広げる浪人生。でも、あれも一つの工夫。他者より目立ちたいとの意志が感じられる試行錯誤
あの遣り方そのものは八虎が目指す方向ではないが、参考には出来る
その結果の絵が評価されるのは気持ちいい流れ。その一方で低い評価に終わった者の背中が寂しいが……

他者と比べられる環境だと様々な要素を気にしてしまうのかも
単純な実力差、一位のジンクス、受験絵画。それは予備校の中だけでなく藝大においても同様なのかもしれないと感じられた

また、文化祭のシーンでは3つの視点で藝大の作品が鑑賞されていたね。純田達の視点、世田介の視点、八虎の視点
作品が批評・比較の対象にされるのは当たり前だけど、一方で批評する者の視点も批評の対象になっているのは印象的。世田介は自分が切り捨てた作品を八虎が判らないながらに考察を深める様子に劣等感を抱く
でも、作品があらゆる人に理解されないように、人柄も全員から理解されるわけではない

その憤りを全てぶつけた八虎の最後の絵は素晴らしかったね
八虎は余裕が有るわけではない生活で藝大一択。それは正しく生きるか死ぬか。彼にとって合格とは他の受験生を殺すようなもの。だから絵も激しくなる
知識も技術も少ない八虎は不利。でも、それ故に有利な面もあると知れる大葉の言葉。八虎はその絵で何処まで生き残れるのかな?



普通

前回ラストではディアが実力差を見せつけたように思えたのに、間を置かずルーグの実力が披露されるのは爽快感が有るね。でも、勇者暗殺の任務や前世の慎重さにより強大な力を持っても奢った様子が見られないのは良いね
……それにしたって金属を代償無しで生み出してしまうのはやりすぎな気がするけれど

魔法を教えに来たのに、術式を書き出した辺りから共に魔法を探求する立場に。だというのに新しい魔法を開発できるとワクワクした表情を見せるディアの純粋さは気持ちいいね
他では味わえないだろう貴重な経験。短い期間であってもディアにとってルーグが掛け替えのない相手になったのだと判る描写だったね

暗殺者としては充分過ぎる心構えを既に持つルーグ。けれど、ルーグの父は「人間らしさは暗殺に必要」と教えるんだね
忠誠を誓ったのに道具として処分された前世を持つルーグ。この世界で力だけでなく心も学ぶ事になるのかな?
いずれ人間らしさを備えた時、彼はどのような暗殺をする事になるのだろうか?



とても良い

死んだ筈のコゼットが蘇りD2相手に無双。それはどう考えても普通ではない
事実を把握して前に進もうとするタクト、少しでも運命の中にコゼットを見つけようとするアンナ、2人の動揺を意に介さない運命
三者三様で統一感のないリアクションが事態の異質さを強調しているね

パーティーみたいな豪勢な食事を客人が用意するこれまた普通でない食卓で語られるのはD2との戦いの経緯、運命が普通でないムジカートである点
時間を掛けて語られるこれらはタクト達が以前と異なる世界へ既に飛び込んでいると受け入れさせるものになっているね

異質さの中心に居るのは運命なのだけど、それと生命共同体になっているタクトも普通でないものに成りつつ有るようで
使命の為にD2殲滅を何より優先してしまう運命はタクトの都合もお構いなし。一方でタクトも自分の為に戦いを止めろとまでは言わない。自分の家を壊す許可まで与えてしまう

こうまで普通でない2人に対して、何とかして運命がコゼットに戻る可能性に縋るアンナは良い意味で普通の女性
家やこれまでの人生を捨てるように普通を捨てたタクトと運命と共に旅するアンナの存在が2人にとって僅かばかりでも日常の居場所となる事を願ってしまうね

それにしても戦闘シーンはぬるぬると激しく動いていて素晴らしいね!
特にD2相手に高速移動を連続して刃を振るう運命の躍動感とか、タイタンが射撃の反動で後方に浮く動きとか、とんでもないこだわりと注力を感じさせますよ!



普通


普通


良い

お家紹介なノリの冒頭に始まり、長閑な村風景を映していたら火事からの急展開。それが解決したと安心してもラストに予想外にも程があるショッキングな展開……
なんて容赦なくこちらの心を揺さぶってくる作品なのだろうね

中空の牢に閉じ込められたルディ。後の描写から判るように脱出そのものは簡単
何故ルイジェルド達を待つのかといえば、森に迷うのを恐れた他に手順を踏もうとしたからだろうね
ルイジェルドによって無実を証明、牢から合法的に解放、そしてデッドエンドは善行を為したと評価されるため

森が火事になれば逃げる。それは順序として誤りではない。獣族とは無関係だし
それでもルディが獣人を助ける事にした経緯が面白いね。自身を正義とは思わない彼は助ける理由として「恩を売る」と言っている。
恩を売る為に助ける。そういった順序を用意して救援に向かったわけだね

ただ、恩を売っても回収できないなら順序を外れてしまう。ルディは自分の命を捨ててまで助けられはしない。
そこで聖獣の犬が助けに来たのは良い展開。犬はルディに助けられたからルディを助ける。そんな助けが入ったからルディは正義感気取りに戻れる、戦いへ向かえる

ルイジェルド達と合流し冤罪が消えれば獣族から感謝されるのは当然の流れ
何もかもが手順を踏んだ順当な展開。同様にエリスを守り家へ連れ帰ることができれば全てが解決するだろうと思ってしまう。
だからこそラストに驚かされる。最早、エリスを連れ帰ってもハッピーエンドにはならないんだな……



良くない


良い

戦う相手もシンエイの立ち回りも変わっていないのに、彼の呼び名である死神の意味が変わっている点が印象的だった
スピアヘッドでは仲間を死んだ後も覚え連れて行く役目として死神と呼ばれていたけど、連邦では死を呼び集める者として死神と呼ばれているように感じられたな

再び現れたファイドはスピアヘッドの始まりから終わりまで全てを見た存在だった。そんな彼が戻ってきたのはスピアヘッドの再興であるように思える
でも、中心となるシンエイの役割は大きく変わっているね。誰からも記憶されない86だからこそ、シンエイは名前を連れて行く必要が有ったけど、連邦兵士相手にその必要はない

シンエイが死神として忌み嫌われる分、マスコット扱いされるフレデリカの立ち位置が際立つね
フレデリカのようなか弱い少女なら守りたいと思う。それが兵士たちの戦う理由になる。
一方でシンエイがかつてスピアヘッドで担っていた役目はフレデリカに受け継がれた感じだね。帝国の遺児である彼女は全ての兵士を記録・記憶しようとしているのだろうか……

ユージンが最期、シンエイに死を願ったのは彼が死を運んでくれる人間だからなのだろうな。そしてシンエイも彼を連れて行く約束はないからドッグタグは自分で持ち帰らない
連邦の人間からは見えてこず、86にしか共有できないシンエイの戦う理由。連邦での死神の役割が明確化する中、共和国で存在した断絶が連邦でも別の形で出現しそうだ……



普通


良い

予備校に通い始めた八虎。そこは美大を目指す者ばかりだから競争心を掻き立てられる。でも、競争における判断基準が一つだけではないから様々な苦しみに直面する
実力、感性、好きの方向性。八虎の苦戦が描かれていたね

デッサンを通して世田介と自身の間に大きな実力差を見てしまった八虎。そこにあったのは才能の差だけど、努力で超えられないとまで思わない。だから悔しいと歯噛みする
そう捉えるのは世田介と自身がある程度似通ったものを持っていると感じているからなのかな?

見た物を素直に描いてきた八虎にとって、自分の絵という方向性で八虎の先を橋田の絵は迷いを抱かせるものになっているね。また、美術館に飾られる絵の良さもすぐには判らない
ただ、橋田とは絵の方向性が異なるから彼への悔しさはそこまでではない。むしろ彼の言葉によって新境地が開かれるまであったね

八虎にとって一番悔しい競争相手と言えるのは龍二なのかもしれない
好きを契機に絵描きへ進む八虎にとって、周りを気にしていないかのように自分の好きを主張し続ける龍二の姿は苦手と感じてしまうもの
でも彼への理解が浅いから、好きが叶わなくても抱きしめられたなら良かっただろうと捉えてしまう

でも、龍二にとってそんな形の優しさは自分の好きを認めてないのと同じ。集まってくる女子も同じ
好きを訴え続けても受け入れられない龍二はつまり、傷つきながらも無理難題に挑戦し続ける者。それは一部で八虎と結びつく部分がある。だから龍二と話して自身のレベルの低さに気付いてしまう

幾つもの競争を通して実力を高めつつ、自分の絵や好きを定めようとしている八虎
そんな中でひたすらに他人の絵を参考に描くのは正しいと言えるのかな?一種の迷宮に迷い込んでしまったようだけど、すぐに意見を求めたのは良いね
才能の差を感じた世田介が告げる本質。これを八虎はどう自分の絵に落とし込むのかな?



とても良い

前日譚。第一話で皮肉屋でピアノ馬鹿なタクトを見ていたせいか、陰鬱さを撒き散らす今回の姿には驚かされるね
でも、これも全ては人生に豊かさを齎す音楽が世界から失われてしまった事と関係しているのだろうな。音楽を守ろうとするあまり、己の人生を失いかけていた

コゼットがウザ絡みするようにタクトの世話を焼き、外で音楽を弾かせようとするのはタクトに自分の人生を取り戻させようとしているからなのだろうね
今のタクトの人生は薄い。今の生活が変わる可能性も想像できず、傍にいるコゼットの価値に気付かないくらいに

一方で世界が音楽を捨ててしまったから、タクトの人生の中核を成す音楽の価値も不鮮明になっている点は印象的
そう考えると、コゼットも実はピアノを弾けたというのは大きな意味を持っていたのではないだろうか。タクトを外に導いたのは実はコゼットの奏でた音が大きな理由だったのかもしれない

祭りで連弾した2人。それは世界に音を満たす行為となり、タクト本人にも生の歓びを注ぎ込むもの
直後、コゼットの音を止めてしまうD2襲撃は衝撃的だったけど、本当の意味でコゼットを別の存在に変えてしまう展開には絶句してしまう
終わらせない為に続けてしまったコゼットの人生。こうしてタクトと運命の旅は始まったのか……



普通


普通


とても良い

ロキシーが夢見る乙女だった点は驚き。貴方、それなりのお年じゃありませんでしたっけ?

一時的にはルディに近づいたロキシーだけど、どうやら本格的に擦れ違ってしまったようで。ただ、別方面からグレイラット家を探すなら、全員が揃うまでの時間が短縮されるとも考えられるのか

結果の為なら何をしても良いと過程を無視し擦れ違いかけた前回を踏まえての今回。過程と結果の整合性を取ろうとする動きが幾つか見られるね
思えば、ロキシーが最初の一人に出会う為にあんな夢物語を考えているのも、好きなタイプとの巡り合いに一種の整合性を取ろうとしているからと言えるのか

エリスに手を出さないように色々と我慢しているルディはちょっとエリスから誘いの声を掛けられても丁寧に辞退
以前の約束が有るし、彼の中でエリスは本格的に守る相手となっているのだろうね
エリスを無事に家に帰すという結果、その為に守り続ける過程。それらの整合性が取れているから我慢できるのかな

信念により獣族を助けようとするルイジェルドはその目指す結果の為にルディを巻き込む過程を避ける。ルイジェルドの中で整合性は取れているが、ルディは悩んでいたね
密輸人が人殺しなら自分も殺したって良いという整合性。けれど、それではエリスを守る整合性が取れなくなる
何を優先すべきか。そっと視線を逸らすルディは辛いね

本来は犬を助けるお手柄な役目。それがどうして密輸人と間違われてしまうのか(笑)
整合性の取れない理不尽な展開。ただ、ルイジェルドやエリスなどルディを助けるためなら大暴れする人員が控えていることを考えると、次回はかなり派手な展開になりそうな予感



良い

かのんの歌えない問題は第3話以降歌えてる事により解決済みかと思いきや、改めて掘り下げるね
Liella!は上昇志向が強いのか、ラブライブ優勝の為に出来る事は何でもしようという気概が感じられるね。それがリーダーへの荒療治に繋がる展開はちょっと意外性が有るけども

メンバーはかのんが何故歌えるようになったか理解しきれていないし、かのん自身も理解できてない。だから下見の時も気を落ち着かせなければならなかったし手を握って貰わなければならなかった
そういった意味では千砂都は友人として、かのんが苦しみの種を懐き続ける姿は思う所があったのだろうね

小さい頃からかのんは皆を引っ張り勇気を齎す少女だった。なら、かのんの手を引き勇気をくれるのは誰か?
昔の自分は「一人で怖かった」のだとかのんは知った。では今は何が変わったかと言えば「皆が居るからもう怖くない」。かのんが手を引いた仲間が今はかのんをステージに立たせてくれる

昔の、何も怖いものなんて無かった頃のかのんの言葉が今のかのんに勇気を奮い立たせ、そして昔のかのんが勇気を持てるように今のかのんは奮い立たせた。
それが念願のステージに繋がる。観客を前にして柔らかく歌い上げたかのんは本能の意味で恐怖を克服できたようだね
それを大きく喜ぶ千砂都の姿もとても良かったのですよ



普通

愛情を受けられず厭世観たっぷりな珠彦が夕月の優しさに絆されていく様子が丁寧に描かれているね
珠彦には理解できない夕月の無償の親愛。理由があるだろうと疑ったそれが珠彦の優しさをきっかけとしていたのは印象的な構図
夕月に対してツンデレ気味な珠彦が夕月に夢中になっていくまでを描く第一話なのだと充分に感じられる内容だったね



とても良い

果たしてシンエイ達に平和な街は釣り合うのかと思いきや意外と馴染んでいる様子だったね。それだけに破壊の跡残る広場の語りやクレナの発言で彼らの真意が明かされる後半部には痺れる
彼らはどのようにして生きるを自由と捉えているかがよく判るね

仕事仲間と談笑するライデンも調理教室に馴染むアンジュも他の3人も平和な街の一分かのよう。エルンストは平和と同調する様子を持ってシンエイ達が平和を手にしたと認識しているね。
でも、5人の背中を見るに彼らにとって平和とは遠いものなのだろうなと思ってしまう

共和広場でのセオトとアンジュの会話。それは平和が零れ落ちるように、東屋で周囲と隔絶されるように、平和な街に5人がそれ程染まれていない点が見えてくるね
また、人々に国の威容を見せる軍事パレードも彼らにとっては戦争の足音であり、平和から日常へ揺り戻すスイッチであるのだと察せられるね

彼らにとって自由とは平和ではなく、自分で選ぶ事であり戦い続ける事であり。そういった意味では平和な街を見るのは自由に含まれても、留まるのは自由を差さないのだろうね
ただ、その平和が何も影響しないわけでは無いのは良いね。エルンストが提示した戦争が終わった時。それは彼らにとってまだ想像できないものだけど、自由の為には不可欠なもの

同調していなかったのはシンエイ達だけでなく、フレデリカもそうだったのは面白いね
幼娘に見えた彼女は帝国の遺児。フレデリカは自身を平和ではなく罪人と同調していたけど、それはライデンに一蹴される。代わりに口から出たのは彼女の本願
フレデリカの願いから新たな局面を見せ始めたシンエイ達のこれからが気になるね



良い

前回は衝動に任せて描き続ける事で自分の中にあった複雑な感情を引き出し、それを絵にぶつけ心臓の鼓動を確かに出来た。
今回は絵に感情を乗せられるようになった事で見えてきたもの、不足するものに悩む回だったと言えるのかな

というか、今回の内容は母を前にした八虎の発言が全てだね。それ以外の解釈が難しくなるくらいに
言葉や文字だけでは伝え切れない。美大への進学も進路調査票の文字だけでは理解されないし、巫山戯ていると思われる。森への卒業祝いも言葉だけでは足りやしない

絵を見れば絵が好きなのだと伝わるが、学業的な進路と結びつかないし、八虎もそれを説明する言葉を持たない
母へ請う場面でも学業として美大を選ぶ言葉は出てこない。代わりに提示したのは絵。それによって母の献身を知ったと、世界が広がったと八虎は示す。それこそが八虎の志望動機なわけだね

森の絵を見た瞬間から美術の道を進み始めた八虎はつまり、森の絵から沢山の感情を受け取った。だから森の描く姿こそ八虎の美術の始まり。
卒業祝いに渡した絵はキャンバスに向かう森の姿。これは八虎にとって印象深い姿であるとともに、美大へ進学できた森へのお祝いが説明しきれない程に籠もっているのだろうね

八虎の絵を受け取り涙を浮かべた母と森。思えば、前回では八虎も自分の絵の感想を言われて涙を流していたっけ
絵を知って単調ではない世界に飛び込んだ八虎が、絵を通して重層的な感謝を伝えられるようになった
この技量が予備校で何処まで通じるのだろうか?



普通


良い

予想以上に丁寧な作りに驚き
スタイリッシュでお洒落なOPに始まり、悪人を少女達が華麗に倒すド派手な序盤。一転した空気の中、凄腕の暗殺者が己の職責を果たしながらも組織に殺される無念さを描いた上で女神に拾われるラストへ繋ぐ展開
まだ見えない部分は多いものの、今後が気になる作品かも



良い

クラシック曲を擬人化させて戦う。それ自体に斬新さはないはずなのに、綺麗に鳴り響く音楽や縦横無尽に駆け回る運命を描く映像美によって、好印象な作品に仕上がっているね
これは意外に楽しめる作品かも

D2襲撃の為に音楽が制限された世界。「NO MUSIC, NO LIFE」なんて標語が有ったりするけど、それくらい音楽は生きていく上で必要な物
つまり、この世界の住人は音楽を聴けない事で満足に生きていないと解釈出来るわけだね
だからこそ、思うがままに生きているタクトと運命は光り輝いている

ピアノの音を聞いて顔を上げる人々、街の活気が消えたと不満を漏らすダイナーの主人
彼らは音楽が無い世界に生き辛さを感じているように見える。それこそ余計な音を鳴らさないようにひっそりと暮らしている
けれど、タクトや運命は自分の欲求通りに動いている

ピアノを見れば弾き始め、ジュークボックスの為に運命を走らせる
運命もカロリー回復の為に食い続け、暴れる時はタクトの身体もお構いなし
この2人に振り回されるアンナは可哀想だけど、常識人を翻弄するタクトと運命は思うがままに輝き生きているとも言えるね

音楽のない世界で音を鳴らすにはD2の殲滅が必要。一方でタクトは戦闘時に「開演」と言うんだよね
D2を倒さなければ音楽は鳴らせない。でも、2人にとってD2を倒し世界に音を取り戻す行為も一つの音楽なのかもしれないと思えてしまう戦闘シーンと戦闘後の描写だったね



普通

センターに焦がれていても、いざ任される段になると自信の無さが顔を出してしまうすみれ
成功体験が無いから無事にセンターを務められる自分を想像できないし、反対の声で逃げ出してしまう
すみれにとって必要だったのは、それこそ自分をセンターだと認めてくれる人だったのだろうね

そういった意味ではいつもすみれを批判する可可だからすみれを変えられる
可可は自己練に励み、素晴らしい歌声を持つすみれこそセンターに相応しいと思った。だからそれに見合った選ばれし者のドレスを仕立てられた
反発してばかりの2人がステージを挟み、名前で呼び合う展開は良かったね



とても良い

待ってました!と言いたくなる第二期が遂にスタート。
キシリカのシーンだけコミカル度合いが凄まじい画になっているのに、それによって全体のバランスが崩れていないのは凄いなぁ…
また、ストーリーも要所を抑えつつテンポよく進むのだから堪らない。あと、EDの空気感がとても良いですよ……!

ヒトガミが語るのは「物事は結果が全て」、ルディが手にした予見眼は結果を見通すもの。けれど、結果よりもルディやルイジェルドそしてエリスが気にしているのは過程だね
結果の為なら何をしても良いとは思っていない。だから過程に思い悩む

ルイジェルドに一発入れ大喜びしていたエリスが、ルディに負けた事を過剰に悔しがるのは負けるまでの過程が無い点もあるのだろうね。
ルディがエリスに組手で勝てる要素なんて無かったのに魔眼を手に入れ、いきなり結果に届いてしまう。自分の努力という過程を無視しているからエリスは機嫌を損ねてしまう

また、ルディは金の工面の為に杖を売ろうとするが納得していたわけではないし、ルイジェルドもそんな遣り方は納得できない。ルイジェルドが諭すのはルディが杖を貰った過程やそれによって間違った結果を導くだろうという点
彼らに必要だったのは金が手に入る結果ではなく、どうやって海を渡るかという過程を話し合う事だったのだろうね

あっさりルディの近くまで追い付いたと思ったらニアミス続きのロキシー。彼女がルディと再会するのってもしかしてまだまだ先?。だとしたらシルフィ達との再会も…?

家族や仲間との再会という結果が待ち遠しい中で現れた謎の男。彼の登場はルディ達にどのような過程を齎すのだろうか?



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