原作の最新展開を思うと、この頃のエレン達の遣り取りがあまりに遠い思い出になりすぎていて奇妙な感覚に襲われる
シガンシナ区の壁に空いた大穴を塞ぐために遠征する調査兵団一行
兵士をコツコツ育てて、エレンの巨人化の力を調べて、調査兵団の地盤を整えて、内乱を収めてと非常に遠回りをして此処まで来れたわけで
人類側としては総決算の戦いとなるわけだし、ライナー側としてもエレンを攫う最後のチャンスとも言えるどちらにとっても譲れない一線
第三期後半戦は一話目からクライマックス感がバリバリな内容になっていて、これからの展開に期待感が膨らむばかりです
あのスッキリしたお腹で太ったアピールされても……
お菓子は好きだけど、かといって体重が増えるのは許せない。そんな葛藤からのパニックでついつい成幸にお腹をタッチさせてしまう文乃さん。教育係と生徒のボーダーラインぶっちってますね……
それに対する成幸の「ヤバかった」には思わず笑ってしまったが。心の本音ダダ漏れじゃないですか
理珠をライバルとして認めるからこそ文系に進むことを許せない関城。だというのに理珠は開口一番「どちら様でしたっけ?」。可哀想な関城……
理珠の本心を確かめようと色々してたけど、うどん屋でもあまり構ってもらえず徹底的に独り相撲の様相に、つい成幸ですら勘違いしてしまう状態はやはり関城が少し可哀想になる。けど、その行動は一応の成果は上げていたわけで
表情からは判りにくいけど、理珠を動揺させるのは成功していたのか。理珠のあのような反応が見れたのは貴重なシーン
Cパートはブラ付け忘れ事件。よりによって球技大会の日に忘れてしまうとか、なんて高度なラブコメ展開。
皆に見られているのかもしれないと不安になってあたふたしてしまうのに、成幸の言葉で不安とかぶっ飛んでバスケに一直線になれるうるかは単純可愛い
でも結局は成幸が原因でパニックになってしまってラッキースケベ発動と
気付かないでと願ううるかとフォロー下手な成幸。まあ、バスケ中に女友達がノーブラと突如知って完璧なフォローできる男子なんてあまり居ないから成幸のあの対応は仕方ないと思うんだ
その後の妹への発言は完全にセクハラですが
家の各所を何度も壊される紫呉はもっと泣いていい
猪突猛進娘楽羅登場
その本性の通りひたすら一直線。夾が好きと言う感情はその言動からこれでもかと伝わってくるが、動作に拳が混じってしまうために夾は苦手としている模様
武術を習いそれを自慢としているのに由希よりも楽羅よりも弱い夾って……
その立ち位置から楽羅は夾を取られるのではないかと透を警戒していたのかな?
それでも一緒に買物をして、夾について語り合う内に仲良く成れたのかな?最初に料理を作った時は楽羅が台所を締め切り一人で豪勢な食事を作っていたのに、二度目の際は透と協力して調理する場面には温かい気持ちになってしまった
そうした様々な騒動が起こりつつも草摩家での日々を楽しく過ごしていた透。でも、別れの時間は突然にやってきて……
これまでは紫呉の厚意によって住まわせてもらっていた立場。次回は透自身の意志で改めてあの家に住むことを決めるのかな?
この作品は尚文に知らされていない事実が山のように出てくるね
フィーロは勇者である尚文が育てているからこそ、あの大きさ、強さを備えているのね。
驚きだったのは他の国でも災厄の波が発生しているということ。ということはあの王様は四勇者を独占して召喚した上で、盾の勇者を迫害しているのか
一体あの王様は何をしたいのだろうね?
昔の勇者に育てられたというフィトリア。尚文の知らない事実を教え、導く立場かと思いきやかなり物騒な発言が
フィトリアに殺されないためには尚文は他の勇者への態度を改める必要があるのだけど、これまでの経緯を考えれば尚文の方から態度を改めることは出来ないのだろうな
錬達の行動が現状を変えるきっかけになるのかな?
サイタマ家に普通に居るフブキさんに笑ってしまった
三話目にしてサイタマがガロウをワンパンしてしまったんだけど、これからどうなるの……?
サブタイトルの「狩りの始まり」、これってガロウがヒーロー達を狩るって意味じゃなくて、サイタマがガロウ撃破を皮切りに武術大会で大暴れするとかそういう意味じゃないだろうね…?
冒頭で説明される鬼殺隊やら鬼の生態。この説明や前回の戦いで充分に伝わってくるけど、鬼って太陽光という明確な弱点は存在するもののそれ以外の部分では人間より圧倒的に強いんだよね
それでも人間が鬼に立ち向かおうとするのは何かを守りたいと思うからで。そういった意味では禰豆子を人間に戻すために山を降りた筈の炭治郎が再び山の中で修行に明け暮れる展開って、実は話の構造的に停滞以外の意味を持たなかったりする
禰豆子は眠ったまま起きないし、最終選別に行くためには大岩を斬れと言われる。炭治郎は進めなくなってしまう
それでも炭治郎は立ち止まる訳にはいかない。岩を切るイメージは湧かなくても挑み続けるし、修行を継続するために鱗滝に教わった修行を繰り返す。禰豆子を人間に戻すために進み始めたのが炭治郎の動機であるならば、ここで炭治郎を立ち止まらせなかったのも禰豆子への想いだ。そしてその糧と成ったのは禰豆子のために書いた日記だ
立ち止まる訳にはいかないが進めない。そんな炭治郎の眼の前に現れたのは不思議な幻影。この二人の正体は後ほど判明するのだけど、岩を前にして進めなくなっていた炭治郎を手助けする役目としてあまりにも相応しい二人だと思える。
錆兎は「男」を強調して更なる強さを炭治郎に求める。「男」を強調して強さを求める時は大抵守る対象としての「女」がある。錆兎にとっては真菰がそれに当たり、炭治郎にとっては禰豆子がそれに当たる
真菰は炭治郎の悪い癖を指摘して全集中の呼吸のコツを教えてくれる。真菰はいわば鱗滝に習ったことを炭治郎に復習させてくれる存在
錆兎も真菰も炭治郎にとって前に進むための力を思い起こさせてくれる存在。ならば真菰に指摘された部分を直し、「男」を強調する錆兎に勝てた時は即ち炭治郎が前に進めるように成った時だ
岩を切り前に進んだ炭治郎を前にした錆兎の表情が本当に喜びと寂しさが綯い交ぜになっていて、これから炭治郎が進む道の悲惨さを感じさせるものだった
透はどうしてああも素敵な空気を纏った優しい言葉を連発できるのだろう?
この回では反発し何度も喧嘩する夾と由希が実は互いを羨ましがっていた事が判る
十二支に含まれ、クラスメイトからも尊重される由希。更には武術を始めたのも夾より後なのに今では夾より強い。あまりにも特別。
その在り方は十二支から弾かれ、人付き合いを苦手とする夾からすれば成れるものなら成ってみたいと羨むもの
対する由希も夾を羨む気持ちがある。人の輪にごく自然に混ざることができ、檻に囚われていない夾。
檻が嫌で逃げ出したはずなのに、今も別の檻にいるままの由希。告白してきた女子にすら他人を拒絶してると言われてしまう
互いを羨む二人にあるのは自分の在り方を嫌悪する心。だから顔を合わせれば反発し口論が発生し喧嘩に至る
二人だけで向き合えば相手と自分の嫌う部分しか見えないからそれ以外の事態は成立しない
けれども両者の良い部分をちゃんと知っている透が間に入ることでその状況は少しだけ変わる。普段は見えない自分の良い所も伝えて貰える
本当にこの三人は良い関係性であるように思える
今回は顔見世程度の新キャラ二人。本格的に関わってくるのは次回以降か
早く十二支が全員揃ったシーンを見たいものです
小さな頃の関わりだけでなく、前世とかでも何らかの繋がりがあったのだろうか?
早起きを褒められ、出勤を褒められ。掃除をしてもらい、朝食を作ってもらい。そして仕事から変えれば出迎えてくれる。どうしたらこんな可愛らしくそして優しい存在に出会えるんです?
正直、中野に闇が纏わりつく原因は生活態度ではなく会社の労働環境にあるような。その内中野の労働環境を憂えた仙狐さんが会社を消し飛ばしたりしないだろうか…
フブキって戦慄のタツマキの妹なのか……。てっきり逆の関係なのかと思っていたよ
人間でありながら、怪人の矜持を掲げるガロウ。彼が何を考えてそのような境遇に至ったのかまだ見えてこないけれど、今後サイタマと対立するようなことはあるのだろうか?
これまで戦った怪人が一応規格外な存在ばかりだったから、どれほど強くても人間でしかないガロウが今後恐ろしい事態を引き起こすとはとても思えないんだけどな……
それにしても今回印象的だったのは音速のソニックか
彼がリベンジのためにサイタマを探していたのは今なら勝てると判断したからだと思っていたけど、全く別の理由だったようで
サイタマを前にすると勝ち目が無いように思える、だからこそそのイメージを消すために何とかしてサイタマにリベンジしたかったのね。勝てるとか負けるとかそんなんじゃなくて自分を取り戻すために再びサイタマの前に立つ決意をしたのか
とはいえ結果は悲惨なものだったけど。反復横跳びで完全敗北とか自信喪失なんてレベルじゃないぞ……
大きな顔をしてサイタマの前に現れたフブキ。今更B級の1位がサイタマにどんな脅威を与えるのかと思いきや、むしろサイタマに感化されることに
タツマキに全く敵わないからそれより低いステージでその地位を守ることに固執していたフブキ。そんな彼女にとって誰かを助け、悪を倒すことだけを目的とした純粋過ぎるヒーローのサイタマ。その在り方はヒーローとしては見当違いな方向へ進みかけていたフブキにとって惚れ惚れとするものなのかもしれないね
今後、彼女もサイタマの取り巻きの一人になっていくのかな?
どろろに赤ちゃん妖怪が取り付いた辺りの描写はコメディ回になってしまったのかと勘違いしてしまうほどの描写だった
どろろの背中に有った侍から奪った金の在処を示す地図。これはどろろが全く知らなかったものであり、他の子供に見られることで初めてそこに地図があると判明した
物事の裏側にあるものは本人以外が観測することで初めて認識されるもの。逆に言えば裏に何かあると知ってもそれがどのようなものか観測しなければ判断のしようがない
以前の話で火袋が何故侍に立ち向かうのか、何をしようとしているのかは説明されたけど、その情熱がどこまでどろろに受け継がれているかは怪しい所。戦に負けないという気持ちは受け継いでいても侍をどうにかしようという気概まで受け継いで居るようには思えない
お自夜は火袋と長く共に過ごしたからその理念を共有しているけど、火袋はどろろが小さい頃に死んでしまったから、どろろが火袋の情熱の裏側を知ることはない。
また、百鬼丸にどうすれば良いか尋ねてもどろろの背景を知らない百鬼丸には答えられない
鯖目から尼寺焼失の話を聞いたどろろ達。その話を信じられないなと思っても、焼失の裏側を知らないどろろ達には何の判断もできない。女の霊や油の痕から付け火だと判断できても、鯖目が何を考えたかまでは想像できない
鯖目に怪しさや恐れは感じても、その歓待を受け宿泊してしまう
自分の体を取り戻すために鬼神を倒してきた百鬼丸。鬼神を倒す行為の裏側に何があるか知った後でも彼は鬼神を倒すことを止められない。百鬼丸は自分の体を取り戻す以外の生き方を知らないからだね
それが火袋が隠した金を使えば他の生き方があるのでは?と別の道が提示された。
今回、舞台となる里も鬼神の恩恵によって繁栄しているのでは?と推測できるだけにこの話において百鬼丸が物事の裏側を考えず、また身体を取り戻す以外の道を選ばずに鬼神を倒すことになるのか、それとも別の結果を選ぶことになるのか興味深い
同級生女子から使用済み水着をプレゼントされる衝撃。「ちゃんと使えよな~」という台詞を「それ」以外の意味で受け取るって無理だけど、だからといって実際に使ってしまったら人間関係終わりそう
そしてうるか登場回。やっぱりこの娘って可愛いわぁ…
文乃と理珠は前回が初対面だったから成幸とゼロから関係性の構築を始めていく描写がされるわけだけど、うるかだけは中学時点で交流がありその頃から好意を持っている。
視聴者からすればうるかのラブコメ作品らしいリアクションの数々は思わずニンマリできそうなものばかり。位置づけとしてはうるかって追加ヒロインのようなものなんだけど、彼女の登場によって話が上手く回りだした部分って確実にあるんだよね
うるかが頑張っていることを知っているから水泳に専念できるようにとノートを貸す成幸。成幸が誰にでも一生懸命なのを知っているからせめて自分に一番一生懸命にさせるのだと誓ううるか
原作を知っている自分としては、この二人の関係性って本当に良いんだよなぁと再確認できるような回だった
今回はボスの過去話から現代へ。字幕によって現代へ描写が移ったと示されるが、ドッピオの姿が変わらないまま時間軸が移動するためにまるで視聴者がキング・クリムゾンの能力を食らってしまったかのような錯覚に陥る構成は素晴らしい
ドッピオは生まれは特殊であっても、その後の育ち方についてはごくごく平凡と言った印象。臆病で鈍臭く、それでいて女性を誘う勇気はある。また将来は船乗りになりたいという夢を持っている。
これだけなら彼が将来ギャングのボスになるなんて想像することは難しい
けれど、後に占い師が指摘するようにドッピオには二面性がある
平穏な家の床下に母親を隠し生き長らえさせるという狂気が秘められているし、彼女との楽しい思い出の場所はボスの過去へと至る致命的な手がかりと変わってしまう。蛙や虫の命を慈しむ心を持っているが、一方で自分の秘密を守るために養父や占い師を躊躇なく殺す薄情さも持っている
ただし、この二面性は完全に分かたれたものではないのも確かなこと
リゾットを前にしてドッピオは普通の少年のように怯え、一方的に攻撃を受ける。それは見るからに無害で弱い少年だが、その最中でもボスが守らなければいけない写真を巧妙に隠す狡猾さを持っている
また、現代のドッピオの中にはボスが潜んでいるようだが、そのボスとリンクするために使われる電話の音はドッピオ自身が発している。
一癖も二癖もありそうだが同時に弱いドッピオが暗殺チームのリーダーであるリゾットに対してどのように戦うのか、次回は見ものだね
これは何と言うか別の意味で中毒になりそうなアニメ。特に仕事に疲れた時に見たくなるような…
心の闇が人の世を滅ぼす、なんて重い背景はありつつも仙狐の目的は主人公である中野を癒やすこと。そこには全く邪気がない。あまりにも純粋な想いのもとに繰り広げられる世話焼き行動には見ているこちらまで癒やされそうになる。というか視聴中は良い意味で思考停止していた気がする。
そして内容は人類の理想郷は此処にあったのだと言わんばかりのものだった。仕事に疲れ帰ってきた中野を饗す温かい食事、尻尾をモフらせてくれる許容力、からの駄目になってもいいという全肯定
本当に素晴らしい……!
このようなアニメが週の真ん中に放送されることを非常に嬉しく思います。
王位継承権第一位の王女と親しい貴族の領内に踏み入って、領主を連行した上で拷問するとは……。それどころか一時はメルティにも手を出そうとしていたし、いくら何でもあの貴族は短慮が過ぎるような……
初登場時のメルティは年相応の顔を見せていた。それが自身はの正体を明かし尚文に王族として相対した辺りから大人びた一面も見せるようになった。まあ、それは尚文の意固地過ぎる態度によってあっさり崩れたのだけど(笑)
そんなメルティの表情は前回、そして今回と幾つもの変化を見せたね。
なかなか自分を認めようとしない尚文にムキーッとなった顔。自分の国の兵士がラフタリア達、亜人に酷いことをしたと知り王族として罰することを宣言した際のきりっとした顔。ライヒノットに盾の勇者と旅をするようになって良い方向に変わっていると言われ赤面した際の顔
でも、そんな彼女が最も変化したのはやはりライヒノットの領内へ別の貴族が入り込んできてからの一連の場面か
メルティは前回、尚文に助けてと訴えたことで彼に受け入れられ一緒に旅をするに至ったのだけど、その状態はまだお荷物のようなもの。正式に仲間になったわけではなかった
けれど、今回の彼女は襲ってきた貴族からフィーロを隠すためにかくれんぼを提案し、ライヒノットや尚文達を守るために自ら連行される道を選んだ。
自分に何が出来るか、最善の方法を考え実行に移したメルティ。その誰かを守ろうとする行動は盾の勇者御一行と呼ばれるに相応しいものだったのではないだろうか
この瞬間からメルティは正式に尚文の仲間になれたような気がした。尚文も彼女の信頼を裏切りたくないと言っていたことだしね
自分の過去と向き合う中で復讐するチャンスを得たラフタリア。彼女はここでどのような行動を取るのだろうか?
前々からサイタマが怪人を倒しても、知名度向上に繋がらないのは不思議だと思っていたんだけどこういうカラクリがあったのね
面白いのはキングもサイタマも功績や賞賛を求めていない点。
サイタマは人助けをすることが目的だから、称賛されなくても良いのだけど、キングはそもそもヒーローになる気が有ったかすら怪しいほど
けれど、偶然に偶然が重なって最強のヒーローとして扱われるようになってしまったキング。自分に敵を倒せるなんて思ってないから、敵からひっそりと逃げてしまうし、自宅に帰って恋愛ゲームを始めてしまう
でも、その有り様はサイタマが指摘したように楽しいわけなんて絶対になくて。
キングが実は強くないと実情を知っても、応対を変えずに「偶にゲームやりに来る」と言ってくれたサイタマの存在って、実はキングにとって非常に嬉しいものだったのではないだろうか?
そういった意味では今回のサブタイトルは単純にワンパンマンの放送が再開したという意味だけでなく、キングの命を助けてくれたサイタマが再びキングの前に現れてくれたという意味もあったのかな?
音速のソニックやフブキに狙われだしたサイタマ。彼がもっと目立ちその強さが注目されるような展開は今後あるのかな?
原作既読。
ufotable制作だから何の心配もしていなかったけど、やはり素晴らしい出来。原作からして非常に好きな作品。第一話を見てその好きが更に強まりそうな印象を覚えた
OP映像を見る限り、「呼吸」の描き方についても素晴らしいものになりそうだし期待値は膨らむばかり
父親を失い家長の代わりとして家族を守る役目を担うことになった炭治郎。兄として弟たちを養うために炭売を一人でしつつ、町に行けば町民からも頼られ慕われるその姿。大変なことはありつつも幸福な人生を送っているのだろうと見えてくる
だけど同時に炭治郎は空模様のようにそんな人生は変わってしまうと知っていて。その予感が結局当たってしまう展開はあまりにも残酷
これは炭治郎がおじさんの家に泊まらずにすぐ帰っていればどうにか出来たとかいう次元の問題ではなくて、天災のように抗いようのない力として家族を襲ったのだから堪らない
だからその後、鬼化した禰豆子に対しても炭治郎は無力だ。既に鬼になってしまった禰豆子に頑張れとしか言えない。禰豆子を切ろうとする冨岡に土下座して助命を乞うしかない
それは冨岡が言うように生殺与奪の権を他人に握らせていると同じこと
本当に家族を助けたいと思うなら何をしたって妹を守るという覚悟を示さなければいけない。抗いようのない力を相手にしても抗わなければならない
それを示せたのが直後の炭治郎の捨て身で冨岡を倒そうとした行動で、同時に禰豆子の飢餓感を我慢してでも炭治郎を守ろうとする行動だったのだろうね
あまりに厳しい現実を前に手を取り合って雪道を進み始めた炭治郎と禰豆子。炭治郎はその旅の中で禰豆子を元に戻す方法を見つけることはあるのかな?
前回のアニメは見たかどうか覚えてないけど、フルバの原作は10年くらい前に全巻読んだかな。流石に細かい所は忘れているけど
だというのに視聴中は懐かしさが胸いっぱいに。
第一話の全編から既に感じられるのは透の底抜けの優しさと明るさ。それは由希が驚いたと言うように、母親を失い祖父と暮らすことが出来ずテント暮らしになりアルバイト三昧という悲惨な背景を全く感じさせない
それは天性によるものもあるんだろうけど、最大の理由は母親の「あんたが代わりに高校生活楽しんでよ」という言葉を大切にしているから。それを胸に大事に抱いているから透はどんな状況でも明るく居られるのだろうね
でも、それは不安定になることがないというわけではなくて。その不安定さの一端が現れたのが崖崩れによって母の写真が埋もれてしまったとき
思えば第一話での透は表面的には辛さを感じさせないけど、やっぱり色々ありすぎて一杯一杯になっていたのかもしれない。だから親友にも何も言えなかったのかもしれない
そんな中で由希は「本田さんは本田さんらしくゆっくりやっていけばいいよ」と透に言う。由希は母親の写真を拾うだけでなく、透の母親と同じ言葉を期せずして言う。それによって不安定になりかけていた透の中で大切な母親との繋がりが再び生まれ、安定を取り戻すことが出来るのだろうね。
透に住む場所を提供し、透が大事にしている母親と同じ言葉を投げかけた由希は普通に王子様ポジションだよなぁ
一方、その特性から自分らしさを隠さなければならない由希達。彼らに対して優しく明るい透がどのような変化を齎すことになるのか。それがどのように描かれていくのか非常に楽しみ
何と言うか、この作品については難しいことなんて何も考えずに穏やかな気持ちで最大限楽しみたいと思えるような第一話だった